BLAME!
2017年06月06日
『BLAME!』をシネ・リーブル池袋1で観て、濃厚なSFの香りが嬉しいぞふじき★★★

▲「マスクを取れ」と言われて即座に応じる娘。「パンツを取れ」と言いたい。
五つ星評価で【★★★SFしてていいのだけど、謎がほったらかしなんだよねえ】
「人類が自動生成機能を持つ都市に害虫として駆除される」という設定がたまらない。
確かにこれは今、起きようとしている切実な問題なのだ。
人間と機械との間に明確な上下関係があるうちは大丈夫だった。
車は自分を運転する者に疑念を抱かない。
運転する権利(起動キーを持つ)さえあれば、運転者の資格は問われない。
相手がAIのような物になり、自分に命令を下しているものはいったい何者なのか、
その者の特定とは何を持って行われるのか、を悩みだすとこの映画の世界に近づく。
人間とは何かが失われた時代に繰り広げられる
人間に作られた人間以外を排斥しようとする機械と、人間だった者達の戦い。
人間は設定上駆除対象だから弱い。ビクビクしながら生きている。
そのままだと駆除されて終わってしまうので、冒険者の旅人と
村の深層に隔離されていた魔法使いを付けた。
この旅人と魔法使いの存在が現状を打破しようとする状況に上手く作用して、
物語を面白くしているが、彼等二人自身の存在の謎が解明されないのはマイナス。
でも延々と続くアクションや殺し合いは音楽のかっこよさも合わせてワクワクさせられてしまった。ちなみに3DCGで描かれたキャラクターはどれも似通ってしまい、その「声」だけでなくもう少し各々の個性を際立たせるべきだったと思う。
【銭】
テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・BLAME!@ぴあ映画生活