悪童日記

2014年10月17日

『悪童日記』をトーホーシネマズシャンテ2(2F)で観て、ピカレスクよのうふじき★★★

五つ星評価で【★★★法律と戒律を越える事】  

戦時下の生活の中で、双子の少年は法律(国)も戒律(宗教)も確かでない事、その欺瞞を知る。彼等はそれを超えたものを体得していく。

何物にも縛られない、制約を受けないというのは絶対的な自由であるが、自らの心にのみ従って行動するというのは自分のみしか頼りにできないという意味ではとても孤独である。又、それは野生の獣のようでもあるし、独善に陥りやすいし、最終的にその個体が生き残りさえすればそれでいいのかという問題にも行き着く。この問題を一人ではなく、一つのユニットであるところの一個人(双子)を主役にして、彼等自身に常に自己と他者の関係を討議・批判させながら進めたのがなかなかクレバーだった。

とか、言いながら、主役の双子の少年が「ザ・たっち」だったらダメ映画だったろうな、とかも思う。人間が如何にして生きるべきかと言う問題は「ザ・たっち」に負けるのである。そういう所が、人間っておかしくっていいな、とかとも思う。いや、「ザ・たっち」の破壊力が強いだけか。


【銭】
トーホーシネマズのフリーパス使用8本目。

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