尾野真千子

2016年03月20日

『エヴェレスト 神々の山嶺』をトーホーシネマズ六本木3で観て、個々の主張が激しいだけで折衝のない山映画だったなふじき★★

エヴェレスト
▲「テルマエ、テルマエはどこだあーっ」

五つ星評価で【★★役者の顔はみんないいけど、何が言いたいのかよく分からない、グラビア写真みたいな映画】
とってもフォトジェニックでみんないい顔しよるねん。
でも、話は「あんたらだけ分かってんちゃうんか?」という感じでピンと来なかった。

阿部寛も岡田准一もゴツゴツしたいい面構えの男に映っている。
尾野真千子も山に登ってからはちょっと男前に映っている。

阿部寛は今回は温泉に入らない。
佐々木蔵之介が『残穢』と全く同じテンションで
「何かとてつもない事を考えているに違いない」と予告で言ってたので、
全裸で登頂、頂上で風呂でも入るかと思ったが、
映画はそこまでの嘘は付かなかった。
阿部寛の役どころは孤高の天才クライマー。
実は彼が何故そこまでして山に魅入られるかが見終わっても理解できなかった。
「山をやらないなら死んだと同じだ」と言う彼は、
一見、名誉名声欲の塊に見えるが、
それは彼の会話には嘘こそないが、常に足りていない言葉が隠れている。
(名誉はもちろん欲しい/だが名誉より大事な物もある)
彼は女を捨てて山に登った。きっと山とSEXしたかったのだろう。
何か山にぶつぶつ言いよる。
おま、そんなんなるならはよ風呂入ってあつたまりーな。

その阿部寛の後を追って山に登る岡田准一。BLかよ!
彼も何やらぶつぶつ言いよる。何でそこまでして後を追うのかよう分からん。
そういうのありがちな話って言っちゃえばそれまでだけど。

その二人の後を追って、結構な山奥までズケズケ登ってくる女、尾野真千子。
素人なのに大丈夫かあ? と思う間もなく最終キャンプ一歩手前まで来ちゃう女。
強すぎるだろ。00ナンバーサイボーグか何かかよ。
尾野真千子は盛大に山に愚痴を垂れる。

ええと、お前らそれぞれぶつぶつ言うより、
人間同士でもう少し話し合ったりしてみたらどうだ?


【銭】
映画ファン感謝デーで1100円。

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PS 予告で『残穢』と全く同じテンションの佐々木蔵之介が出てきたので
 その呪われた山では、次々と死者が語り出すみたいな事を考えてたら
 割とシャレにならない展開に進むのだった。
PS2 ピエール瀧のこの一本前に見たのが『珍遊記』の山田太郎だったので、
 ふり幅広いよなってより、そこまでふり幅広くするのは逆にあかんのんちゃう?
 まあ、阿部寛も風呂に入るローマ人だからトントンか。
PS3 『エレベスト』で、エレベーターで山頂に登りついてしまう男でも
 私的にはOKよ。時間はもう少し短くていいな。
PS4 実はこの歌の通りの映画だった。
 娘さんよく聞けよ山男にゃ惚れるなよ
 山で吹かれりゃよ若後家さんだよ
 山で吹かれりゃよ若後家さんだよ
PS5 いっそネパール周辺の美味いものを紹介する
 『エヴェレスト 神々と、いただきます』ってグルメ映画にしちゃうとか。

fjk78dead at 23:09|個別記事コメ(4)トラバ(13)

2015年08月15日

『きみはいい子』をテアトル新宿で観て、こんなんいい映画に決まってはいるけど予告はちょっとどうかなふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★観終わった直後より後にボディーブローくらう感じ】

おそらく、普通にいい映画であるだろうとは思っていたし、
なるほど、確かにいい映画でもあったのだけど、
『ターミネーター 再起動』の感想で言った通り、
予告を見ると物語の全貌が分かってしまい、
予告で持ちだされた話の結末をただ確認する映画になってる気もした。

自分は、映画館で予告編の回答を得たい訳ではない。
映画館で物語を見たいのだ。
なので、映画その物は良作であるが、
予告編や宣伝方法にはちょっと引っ掛かる物があった。

ただ、私は映画に対して、
物語よりも役者が演じるキャラクターを重要視して見る傾向があるので、
一日経ってから、映画の事をぼーっと思いだしたりすると、
彼等の真摯な演技を思いだして「ああ、やっぱりよかったなあ」と
思わざるを得ない状況に落とされていた。

好きな映画なのだけど、あまりいい出逢い方をしなかったのは残念だ。

気になった役者。

高良健吾:いや、いい。目がオドオドして、キラキラして、
 とっても特別だけど、とっても普通。
 ラスト、あの後が見たかったが、
 あそこで終わるのは甚だ「映画」という気もした。
 あのやっと走り出した彼の行動が突破するにしても玉砕するにしても
 先を見たいと思うのは当然じゃなかろうか。
 勿論、走り出した事に意味があるのは重々分かるけど。
尾野真千子:きっつい役で、本当にリアルで怖い。
 この人は映画によってあまり変わるという印象がないが、
 それがいい意味でリアルに響いてくる。
池脇千鶴:もう、何やらしてもこの人は大丈夫な人だから。
 池脇千鶴が意味がなかった映画は『海月姫』くらいか。
 映画の中で、池脇千鶴が子供に当たらないでいられるようになった
 転機を描いてほしかった。
高橋和也:『パズル』とか『そこのみにて光輝く』とか観た後に、
 こういうの持ってこられると、柔和でいい役者だなあと思う。
 池脇千鶴と一緒のシーンとか見たかったが、
 過剰に登場人物の繋がりを見せないのは意図的にやっていたのだろうか。

あと、子供はみんないい。うますぎる。演技してない感じ。
映画の中でギュっとされない尾野真千子の子供をギュっとしてあげたい。


【銭】
テアトルの会員割引で1300円。

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PS 白味の立場は?

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(4)トラバ(9)

2014年07月13日

『そして父になる』をギンレイホールで観て、福山御苦労じき★★★

五つ星評価で【★★★福山だけダントツに損な役】  
是枝監督とはそんなに相性が良くないが、これはまずまず大丈夫な部類。
福山雅治が夫婦二組の中でバリバリ一人勝ちでイヤな奴なのだ。
よう、オファー受けたなあ。

リリー・フランキーには温かさがあり、
真木よう子には厳しさの裏にちゃんと優しさがあり、
尾野真千子には親として子供に向き合おうとする強い姿勢が見えた。
福山はただ一人、父の居場所に胡坐をかいて、
子供に深く向き合ってるように見えない役だ。
これは主人公であろうと、観客に嫌われるだろう。

ちゃんと役を演じた結果、嫌われたのだから本望なんだろうけど、
主人公が愛おしくなるような一面をどこかに忍ばせるのが
役者としての底力ではないだろうか?
例えば、これがギバちゃんだったら、冷徹なエリートを演じながら、一点、
彼を許したくてたまらなくなるようなチャーム・ホイントを作るんじゃなかろうか。
役者じゃない人だから、強くそういうのを求めるのは違うかもしれないけど。

しまった。リリー・フランキーも役者じゃないじゃん。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

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PS 『そしてチンチンになる』

fjk78dead at 22:44|個別記事コメ(6)トラバ(5)