宮沢りえ

2015年02月19日

『紙の月』を丸の内ピカデリー3で観て、標準的な「普通にいい映画」ふじき★★★★

忘れちゃいそうだから、軽くポコポコ映画の感想潰していっちゃうぞ祭。

五つ星評価で【★★★★いい映画なんだけど、何がいい映画と問い詰められたら困る、そんないい映画】  

宮沢りえもいつの間にかいい女優になったねえ。
幸薄そうで苦手だけど、実力は認める。
あのラスト近くで小林聡美にかけるセリフにはゾクっと来た。

あんな話なのに、飽きさせずに見守ってしまうのは監督の演出力なんだろう。
ラストそこに持ってくとは思わなかった。やるなあ。

池松壮亮が最後簡単にフェイドアウトしてしまう。彼はあくまで宮沢りえを解放もしくは箍を外すキッカケに過ぎないのだろう。
石橋蓮司、近藤芳正、小林聡美、などの常識を身に纏い、宮沢りえにゆすぶりをかけようとする者の容姿はとっつきづらく、どちらかと言うとグロテスク目に描かれている。
宮沢りえにとって、御しうる、もしくは対等の位置にいる田辺誠一、大島優子、被害者(と池松壮亮)はグロテスクのフィルターなしに描かれる。彼等は宮沢りえと一緒に禁じられた楽園を作るエデンの住人なのだ。エデンの住人は干渉しあわない事によって平穏を得る。知恵の実を食べない人たち。知恵の実を食べよという蛇のような石橋蓮司、近藤芳正、小林聡美、らにより、エデンの平和は乱される。

そんな、いい映画でした。
どんなとは聞かないでください。
あまり、よく分かっていないから。


【銭】
20日は丸の内ピカデリーのファン感謝デーで1100円。

あまり見たことを大っぴらにしない扱い。


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