図書館戦争

2015年10月26日

『図書館戦争 THE LAST MISSION』をトーホーシネマズ日本橋7で観てむず痒いふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★架空の設定を乗り越えれるか】
日本国内で二つの勢力がそれぞれの意見を通すために擬似交戦する
という架空の設定を呑み込めさえすれば楽しめる。
「いや、そんなんはありえんだろ」と端から否定をぶちかますのなら
『スター・ウォーズ』を初めとする全てのSFも同じ姿勢で否定すべきだ。
それらとは嘘や架空の設定の大きさや強さが単に異なるにすぎない。

で、私はこの設定を呑み込んでドラマを楽しめる派だ。
流石にうちの母はダメらしい。
まあ、この設定がリアルに進行中とは言え(表現浄化の加速や一部図書館の劣化)
図書隊設立の青くささや、国内での交戦を許可するなど、
どんなに法整備を進めてもそうは収まるまいという部分はある。
でもいいじゃん。それはそういう世界だという事で。

前作に負けず劣らずで豪勢な戦闘シーンが延々と続く。
ここいらは手慣れた物なのだが、
館内戦が中心になったので採光的にはちょっと厳しかった。
それにしても、変なアクション映画より、カメラも動かず実にちゃんとしている。

私個人はこの実戦寄りの格闘戦術以上に岡田准一と榮倉奈々の進みそうで進まない不動のラブコメ演出が面白くてたまらなかった。

新顔として登場した松坂桃李。どこにでも嵌りながら、マイナーチェンジは怠らない、いい役者だなあ。『日本のいちばん長い日』『ピース・オブ・ケイク』、そして今作。どれも同じ人間に見えない。それぞれにちゃんと各人のバックボーンを感じさせるいい演技だ。

同じく新顔・蛍雪次朗の大人ならではの弱さも分かりやすくてよかった。
どう考えても自分はこの人と同じ部類の人間だ。

前作同様、攻める良化隊の隊長を演じる相島一之もいい。
単に組織に属する悪役ではなく、この人はこの人なりの正義観の元に戦闘を実行しているのが抑制された演技から見て取れる。『12人の優しい日本人』の相島一之がこんなにちゃんと軍人として機能するとは思わなかったので素直に脱帽したい。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・ラスト29本目。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
図書館戦争 THE LAST MISSION@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
図書館戦争 THE LAST MISSION@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
図書館戦争 THE LAST MISSION@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
▼関連記事。
図書館戦争(実写1本目)@死屍累々映画日記

PS 映画化が1970年代頃だったら、笠原はマッハ文珠か、和田アキ子。
 堂上教官はせんだみつお辺りってラインもあったかもしれない……地獄。
PS2 原作が発表されたのが2006年、SNS黎明期の頃。
 10年後の現在に第一作が書かれていたら、ネットに関して
 中国のように国に全て掌握されているという状況かもしれない
 (原作未読なのでどう対処されているか知らないのだけど)。
PS3 エロ本とか暴力系の本とかは検閲対象として全く上がってこない。
 それはそれでイビツなんだけど、
 そこまで話の根を太くすると長さがどうにもならんだろうからなあ。

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2013年04月28日

『図書館戦争』をトーホーシネマズ錦糸町1で観て、久々に演出の力技を観たぞふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★本来は映画として成立しえない素材をどうにかして見せた】


まず、原作は未読。
作品としての付き合いはアニメ映画1本の鑑賞のみ。
なので、詳しくはないが世界観のアウトラインは把握している。

凄いなと思ったのは、原作者がプログラムに書いている通り、
「不可能なもの」がありそうな話になっていた事だ。
これは目茶苦茶な設定の話なのである。

日本国内で公共機関同士がそれぞれの正義を通す為に武力衝突を行う。
極端な事を言ってしまうなら、
自衛隊と郵便局が戦うみたいな話だ(パチモンでありそうだ)。

もうちょっと現実的にありそうな話に持ってくるなら、
自衛隊と警察が定期的に交戦する話って・・・いや、逆にありそうにないでしょ。
そこをイカサマのように言いくるめて「あり」にしちゃったのが
原作小説の豪腕だったのだ(未読なのに偉そうな決めつけ)。

映画はその「ありそう」な状態を大きな疑問符なしに絵で納得させないといけない。
これが至難の業だ。
絵を嘘くさく見せない為にはそれなりにお金もかかるし、
衣装デザイン一つにしても間違った選択をすると
途端にインチキくささが滲んでしまう。

そうだ。
衣装デザインがよかった。
アニメ劇場版を観てて一番引いてしまったのが、
メディア良化委員会の衣装が極めて分かりやすくナチっぽかった事なのだ。
実は今回の衣装も「ナチっぽい」は「ぽい」が、
大人が着てみて恥ずかしくなるほどの非リアルがない。
そして、「図書隊」という別の軍事組織と対比して、
明らかに違う組織である事が分かりつつ、ちゃんと軍服としての機能を満たしている。

どちらの軍服もかっこいい。

さすが、日本人はヤクザと軍人やらせたら絶品と言われた民族だ。
みんなええぞ。
日本国民がみんなあの二つの軍服のどちらかを着ればいいのに、とまでは思わんが。
アパレル良化法で有害な服と女子の上着は全て焼き払え!
これが成立するなら一票入れるぞ。
特に榮倉奈々と栗山千明の衣服を全て焼き払え! 今、着てる物もだ!

きっと意図的に加わっているのは、そんなにないのかもしれないけど、
見ていて、色々な物が混じってるなあと感じた。
冒頭のナレーションと、その後の大殺戮を観て『修羅雪姫』みたいだなあ、
と思いつつ、炎のロゴで『図書館戦争』はやらんよなあと思いつつ、
嶋田久作、いつの間にかスルメのような味わいじゃ。ああ、ええのう、と思った。

「何でこんな世界になっちゃったんだ」ってセリフ、
金子ガメラの2作目か3作目でもあった、日常を越境させるいいセリフ。

「守る為に戦う」・・・平成モスラのキャッチコピーかよ!
あかん、それはかっこ悪くてあかん。
これはみんな秘密やで(って、なら、まずお前が言うな!)

直前に『ロンドンゾンビ紀行』を観てたので、
石坂浩二はあっちの映画だったら義足をゾンビに噛まれるなあ、とか。
いや、義足にミサイルを仕込んでミサイル館長004もいいなあ、
じゃあ、腕はナイフなのか、かっけー。
いっそ、両手両足義手義足で着用すると図書の力で空も飛べるし、攻撃もできる
『ライブラリアンマン』
『アイアンマン』と乖離してネタばらししないと分かってもらえないな、きっと)
せっかくだから「・・・OLD」とため息もついてほしい。

総括的には、世界観を成立させた豪腕を愛でながらも、
戦争シーンはちょっと長かった。
ひとそれぞれ違うのかもしれないが、
私は戦闘の趨勢や立てた戦略の動向などが分からないと
戦争シーンを楽しめないので、「ただ一心不乱に頑張りました」に見える
この映画の戦争シーンについては不満がない訳ではない。

ただ、それを補って余りある、キャストの魅力が映画に充満していた。
好き嫌いもあるだろうが、私はキャストのキャラ立ちで映画を観るので、
この映画はかなり好き(ただ長いので即座にもう一回と言われると躊躇するかな)。


後は個々の役者レビュー。

榮倉奈々
 可愛い。多分、主役の女の子そのまんま。
 得なのはその身長と童顔。
 岡田准一くんとの対比はそれでも驚くほどではないが、
 栗山千明との大きさの違いには愕然とする。
 なるほど、この大きさの違いってアニメでは出づらい部分だ。
 でかいけど、可愛くてたまらない。
 あと、後半、葬儀式典でのタイトスカートを穿いた時の脚の美しさは異常。
 訓練シーンで絞られて「ひいひい」言ってる様も可愛いが、
 栗山千明と同室で絡んだり、お茶したりってシーンが乙女すぎて、すんげえいい。
 基本、野郎は入れ物さえよければ「乙女」が好きに決まってる。
 入れ物さえよければ、「魔女」な栗山千明ももちろん好きだけど。

岡田准一
 頑張った(何で上から目線よ、俺)。
 身体能力の高さが凄いのだけど、
 それ以上に「あのチビ」と言われてもかっこよさが減じない武骨な強さがある。
 野郎はすべからくストイックな野郎が好きなのだ。

栗山千明
 栗山千明と言うだけで好きに決まってる。
 喫茶で「乙女がいます」を成立させたのは
 彼女自身よりも演出の上手さだと思うけど、
 榮倉奈々と一緒のシーンが、どれも良いのは
 彼女自身がしっかりキャラとして立ってるからだろう。
 「殺すわよ」にはドキっとした。
 「殺してほしい」と全国でボンクラが思ったに違いない。

福士蒼汰
 仮面ライダーフォーゼ。
 「俺は全図書隊員と友達になる男」と言わなかったから良かった。
 「俺は全メディア良化委員会と友達になる男」とも言わなかったから良かった。

橋本じゅん 
 『エリートヤンキー三郎』みたいな三の線の演技しか見た事がなかったので、
 いかつい顔と古参兵みたいな実行力に「ぐっ」と来た。
 普通に普通の役で、いい役者じゃん。

相島一之
 高音ボイスがええなあ。
 慇懃無礼をやらせたらこの人の右に出る者はいない。

石坂浩二
 そう言えばポケモンの声をやったんだよなあ。
 仕事を選ばない人は好き。選んでポケモンの声をやったのなら、もっと好き。

田中圭
 『相棒 X DAY』同様、いい感じで目立たない。
 この人の顔を何となく覚えられないので、額に「田中圭」と刺青してほしい。


榮倉奈々ちゃん25才で女子高生役か。
そこを突っ込まれて、恥ずかしそうな顔をしてもらいたいなあ。



【銭】
トーホーシネマズ錦糸町はレイト割引やってて1200円。
トーホーシネマズは全トーホーシネマズでレイト割引やってほしいわあ
(対応がマチマチで、よう分からん)。

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図書館戦争@はらやんの映画徒然草
▼関連記事。
図書館戦争 THE LAST MISSION(実写2本目)@死屍累々映画日記
劇場版アニメ図書館戦争

PS エンディングがジャニーズの曲じゃなくてよかった。
 理不尽な強い力に対抗することを目的にした映画のエンドロールが
 理不尽な強い力に負けた結果になっててはシャレにならん。
 榮倉奈々が「笠原」名義で歌うってのもギリギリ、ダメかな。


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2012年06月23日

『図書館戦争 革命のつばさ』をHTC渋谷1で観て萌え萌えだけ評価ふじき★★

  

五つ星評価で【★★一見さんはリアルを感じられなかった】

原作未読、アニメ未見のアウェーな状態での鑑賞。
まあ、エンターティーメント作品であるなら、
そういう一見さんをちゃんと捕まえられるように作っておくべきであって、
なかなかどうして、設定を頭でパンパンパンパン
気持ちよくスタイリッシュに見せつけて物語を始めるのは、手際いいじゃん。

んで、主人公の笠原郁がメチャクチャ可愛い。
でっかい身体、抜群の運動性能なのにヘタレで恋に臆病(笑)。
これは、童貞野郎が信じる身体は成熟でむんむんなのに顔が童顔で処女みたいな
哀しい願望と欲望と夢想が詰まりまくったキャラだ。

かーいーなー。

あんな、すぐ頬あからめて。

うっ、くそっ、負けないぞ、そんな戦略には。

いや、まあ、負けてもいいんだけど。

負けるとコミケの薄い本で、
良化隊(悪玉)が機密を聞き出す為に、
いやらしい身体に色々聞き出すとかいう
サブエピソードが作られちゃったりするのだ。
いやいやいやいや、作らん、作らん、俺は作らんぞ、妄想するだけだ。

実写だと、綾瀬はるか、みたいなイメージかな。
誰もが納得せざるを得ないような無敵なヒロインキャラ。
いやいやいやいや、そっちに置き換えても妄想するだけだ(すんなよ、俺)。


さて、図書検閲が政府機関により行われ、遂行の為には武力をも辞さない、
そして、国内の一部政府機関が検閲に反対する為に又、武力を使用する、という設定。
これがリアルに感じられない。

いんやー、ふじきさん。それは「そういう世界」なんだし、
もうずっと原作でもアニメでも、それでやって来てるんだから忘れようよ。
と忘れてあげたいところなんだけど、こちとら一見さんなので、
警察や自衛隊と同じくらいの攻撃力を持つ検閲組織を描いたビジュアルが、
どう見てもリアルから浮いてしまっているのが気になるのだ。

多分、あの憲兵隊みたいな衣装がいかんのだと思う。
本当に憲兵組織みたいに根深いのなら、
図書隊(善玉)の成立その物がリアルを失ってしまう
(戦前の憲兵隊に反対する国内組織というのを想像できない)。
いろいろ問題があって変えざるを得なかったのかもしれないが、
あれが警察官の衣装だったら全く違和感がないのだと思う。
又は、全くの平服で、国税庁の査察が行われるかの如く、
町の片隅で気づかぬうちに武力検閲が行われている、みたいであれば。


で、あの良化隊の衣装が色も含めて、どーも鷹の爪団の総統みたいでねえ。

だから、ダメにしか見えないんだな、きっと。
いや、だからと言って吉田君とかフィリップ君の衣装でも困るけど。



【銭】
HTC渋谷、テアトル会員証提示で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
図書館戦争 革命のつばさ@ぴあ映画生活
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図書館戦争 革命のつばさ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 図書館戦争 革命のキャプテン翼
 「本は友達!」
 本を足でリフティングする翼くんを良化隊はスカウトした。
PS2 図書館戦争 革命の本田翼
 ああ、本田翼ちゃんに、図書の自由の為に
 いやらしい本を朗読してもらいたい。


fjk78dead at 07:53|個別記事コメ(4)トラバ(4)