劇場版Free!絆
2017年05月21日
『サクラダリセット後編』『劇場版 Fairy Tale Dragon Cry』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』をトーホーシネマズ渋谷1,渋谷1,日本橋5で、『劇場版Free!絆』を新宿ピカデリー2で観て、どれもモヤモヤふじき★★,★★,★★,★★
もやもや4本を軽くレビュー
◆『サクラダリセット後編』
▲トリオ漫才っぽい。
五つ星評価で【★★ぶっちゃけ話に付いていけなかった。】
中盤、今のサクラダで能力が暴走する件と、能力者が能力を失う件と、過去のサクラダの話がグチャグチャに並列に並ぶ中でミッチーの薄くて変な演技だけが悪目立ちして、話の本筋(主に過去のサクラダの因縁と今、サクラダがどのように維持されているか)を見失ってしまった。うん、分からん。封印したという事実は分かるが何の能力をどんな理由で封印し、それが今、どう維持されているかが全く理解できなかった。
付いていけなかった自分の責任か、付いていけない物を提示した製作者側の責任か、そこを追求してもしょうがないのなら、まあ、足を踏み外しちゃって楽しめなかった感が残るだけっす。後半、野村周平とミッチーの選挙演説は実に聞き応えがあるのだが、正論が人の心に響く事によって収束する事態と言うのは物語としては弱い。響く相手のメンタリティーによって物語が左右されていしまうからだ。その相手を完全に「こうするだろう」「こうしてほしい」と信じきって仲間の命を取引に使うのは、相手に対しても仲間に対しても失礼ではないだろうか。失礼も何もその道しかなかったという事にしたいのだろうが、それはやはりドラマ作劇上の弱さでしかないと思う。
これは前編でも感じた事で、今回のミッチーの能力にしてもそうなのだが、訳もなく複雑で、複雑であるが故に他の能力と組み合わせると意外な効果を発揮したりする。だが、理由もなく複雑なので、逆にその「意外な効果を発揮」させるために能力の複雑さがあるように見えてしまう。そこはそう見えないような手を製作者側が考えるべきだったんじゃないだろうか?
PS 黒島結菜は物凄いパワーの能力者でありながら位置付け的に助演。
存在は巨大なのに、後ろで影を潜めている小さい役、というとても変な役。
主役は野村周平ひとり。
でもまあ、恋愛関係をちゃんと描いたので後編での黒島結菜は報われて良かった。
◆『劇場版 Fairy Tale Dragon Cry』
▲無駄なサービスカットはなかなか良いと思う。
五つ星評価で【★★「おらおら根性見せろよ」が基本。】
まあ、そんなにつまらん訳でもないのだが、
「根性があればどんな敵にも最後は打ち勝ってしまう」病に主人公達はかかってる。
主人公達が勝つ理由が、「気合いが入ってるから」だけではいかんと思うぞ。
『Fairy Tale』劇場版アニメの二作目だが、
一作目はかなりちゃんと世界観の説明とかしてたと思う。
原作者が映画に絡むと、映画のソウル(魂)は正しい方向に向くが、
全体、話が物凄く大雑把になってしまう気がする(『ワンピース』とかもそう)
◆『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
▲こんなテカテカ床の上にはミニスカート女子とか置いてほしい。
五つ星評価で【★★周りの評判はいいが、私は乗り損ねた】
ヨンドゥと金色の軍団は好き。
事件の当事者のスターロードは抜かして、
ドラックス、ガモーラ、ロケット、グルートの活躍が薄くて、
いい所をヨンドゥが浚っていった。だから、ヨンドゥだけは凄くいい。
幼稚園で金色くんとケンカした春日部防衛隊ガーディアンズがヒロシのいる家に帰ったら本当の父親という大金持ちがいるのだけど、そいつは青髭野郎で、魔手から逃れようとしていたら金色くんが保護者連れて抗議に来たからぶっ飛ばした、という産みの親より育ての親(&仲間的な意味でのファミリー)という物語。
前回も今回も周りの評価程乗れず。
ガモーラ(姉)とネビュラ(妹)の邂逅は良かったかな。
◆『劇場版Free!絆』
▲戦隊シリーズっぽい構図
五つ星評価で【★★話が予定調和だと思うな】
ビックリするほど劇場に女子しかいなかった。
おではハルちゃんよりはマコト推し。
ハルちゃんはずっと悩んでいながら、その悩みを口に出さないタイプなのでしんどい。
「ちぃーっす、このハルカ様のお悩みは〜」みたいにオリラジ藤森調に喋ってくれれば映画は30分で終わったのである。
うんまあ、私はこの物語の原型をじっくり体験していないので、信者の人が嵌るようには嵌らない。そこはやっぱり、普通の一見さんが行くとこうなのだと思ってください。前回の『ハイ☆スピード!』もアレコレ言うためのテキストとしては面白かったと思うけど、信者女子が熱い視線を送るようには私自身は楽しめてないから。前回のブザマにつんのめる感じの赤毛ツンツンのアサヒが出てこなかったのは残念。
PS 悪夢のシーンはきもくていい。あと、泳いでるシーンは本当にお達者。
【銭】
『サクラダリセット後編』:トーホーシネマズデー1100円。
『劇場版 Fairy Tale Dragon Cry』:トーホーシネマズデー1100円。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』:トーホー6ポイント使用。
『劇場版Free!絆』:ピカデリー前回有料入場割引+ネット割引で1200円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・サクラダリセット 後篇@ぴあ映画生活
・劇場版FAIRY TAIL -DRAGON CRY-@ぴあ映画生活
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス@ぴあ映画生活
・劇場版 Free! −Timeless Medley− 絆@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・サクラダリセット 後篇@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
・サクラダリセット 前編@死屍累々映画日記
・劇場版フェアリーテイル 鳳凰の巫女@死屍累々映画日記
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー@死屍累々映画日記
・ハイ☆スピード!@死屍累々映画日記
◆『サクラダリセット後編』
▲トリオ漫才っぽい。
五つ星評価で【★★ぶっちゃけ話に付いていけなかった。】
中盤、今のサクラダで能力が暴走する件と、能力者が能力を失う件と、過去のサクラダの話がグチャグチャに並列に並ぶ中でミッチーの薄くて変な演技だけが悪目立ちして、話の本筋(主に過去のサクラダの因縁と今、サクラダがどのように維持されているか)を見失ってしまった。うん、分からん。封印したという事実は分かるが何の能力をどんな理由で封印し、それが今、どう維持されているかが全く理解できなかった。
付いていけなかった自分の責任か、付いていけない物を提示した製作者側の責任か、そこを追求してもしょうがないのなら、まあ、足を踏み外しちゃって楽しめなかった感が残るだけっす。後半、野村周平とミッチーの選挙演説は実に聞き応えがあるのだが、正論が人の心に響く事によって収束する事態と言うのは物語としては弱い。響く相手のメンタリティーによって物語が左右されていしまうからだ。その相手を完全に「こうするだろう」「こうしてほしい」と信じきって仲間の命を取引に使うのは、相手に対しても仲間に対しても失礼ではないだろうか。失礼も何もその道しかなかったという事にしたいのだろうが、それはやはりドラマ作劇上の弱さでしかないと思う。
これは前編でも感じた事で、今回のミッチーの能力にしてもそうなのだが、訳もなく複雑で、複雑であるが故に他の能力と組み合わせると意外な効果を発揮したりする。だが、理由もなく複雑なので、逆にその「意外な効果を発揮」させるために能力の複雑さがあるように見えてしまう。そこはそう見えないような手を製作者側が考えるべきだったんじゃないだろうか?
PS 黒島結菜は物凄いパワーの能力者でありながら位置付け的に助演。
存在は巨大なのに、後ろで影を潜めている小さい役、というとても変な役。
主役は野村周平ひとり。
でもまあ、恋愛関係をちゃんと描いたので後編での黒島結菜は報われて良かった。
◆『劇場版 Fairy Tale Dragon Cry』
▲無駄なサービスカットはなかなか良いと思う。
五つ星評価で【★★「おらおら根性見せろよ」が基本。】
まあ、そんなにつまらん訳でもないのだが、
「根性があればどんな敵にも最後は打ち勝ってしまう」病に主人公達はかかってる。
主人公達が勝つ理由が、「気合いが入ってるから」だけではいかんと思うぞ。
『Fairy Tale』劇場版アニメの二作目だが、
一作目はかなりちゃんと世界観の説明とかしてたと思う。
原作者が映画に絡むと、映画のソウル(魂)は正しい方向に向くが、
全体、話が物凄く大雑把になってしまう気がする(『ワンピース』とかもそう)
◆『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
▲こんなテカテカ床の上にはミニスカート女子とか置いてほしい。
五つ星評価で【★★周りの評判はいいが、私は乗り損ねた】
ヨンドゥと金色の軍団は好き。
事件の当事者のスターロードは抜かして、
ドラックス、ガモーラ、ロケット、グルートの活躍が薄くて、
いい所をヨンドゥが浚っていった。だから、ヨンドゥだけは凄くいい。
幼稚園で金色くんとケンカした春日部防衛隊ガーディアンズがヒロシのいる家に帰ったら本当の父親という大金持ちがいるのだけど、そいつは青髭野郎で、魔手から逃れようとしていたら金色くんが保護者連れて抗議に来たからぶっ飛ばした、という産みの親より育ての親(&仲間的な意味でのファミリー)という物語。
前回も今回も周りの評価程乗れず。
ガモーラ(姉)とネビュラ(妹)の邂逅は良かったかな。
◆『劇場版Free!絆』
▲戦隊シリーズっぽい構図
五つ星評価で【★★話が予定調和だと思うな】
ビックリするほど劇場に女子しかいなかった。
おではハルちゃんよりはマコト推し。
ハルちゃんはずっと悩んでいながら、その悩みを口に出さないタイプなのでしんどい。
「ちぃーっす、このハルカ様のお悩みは〜」みたいにオリラジ藤森調に喋ってくれれば映画は30分で終わったのである。
うんまあ、私はこの物語の原型をじっくり体験していないので、信者の人が嵌るようには嵌らない。そこはやっぱり、普通の一見さんが行くとこうなのだと思ってください。前回の『ハイ☆スピード!』もアレコレ言うためのテキストとしては面白かったと思うけど、信者女子が熱い視線を送るようには私自身は楽しめてないから。前回のブザマにつんのめる感じの赤毛ツンツンのアサヒが出てこなかったのは残念。
PS 悪夢のシーンはきもくていい。あと、泳いでるシーンは本当にお達者。
【銭】
『サクラダリセット後編』:トーホーシネマズデー1100円。
『劇場版 Fairy Tale Dragon Cry』:トーホーシネマズデー1100円。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』:トーホー6ポイント使用。
『劇場版Free!絆』:ピカデリー前回有料入場割引+ネット割引で1200円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・サクラダリセット 後篇@ぴあ映画生活
・劇場版FAIRY TAIL -DRAGON CRY-@ぴあ映画生活
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス@ぴあ映画生活
・劇場版 Free! −Timeless Medley− 絆@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・サクラダリセット 後篇@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
・サクラダリセット 前編@死屍累々映画日記
・劇場版フェアリーテイル 鳳凰の巫女@死屍累々映画日記
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー@死屍累々映画日記
・ハイ☆スピード!@死屍累々映画日記