パトレイバー

2015年05月15日

『パトレイバー THE NEXT GENERATION 首都決戦』を新宿ピカデリー5で観て、不満はあるけどこれならOKふじき★★★★(薄くネタバレあり)

五つ星評価で【★★★★破綻してる部分はあるけど面白い事は認める】  
前回のエピソード12はやはり予告編でしかないからいらなかった。
あれを見てないと今回のが見れないという訳ではないだろう。

今回の評価観点は三つ。
・軍事論戦争論を土台にした都市伝説スリラー映画としては★★★★。
 「シミュレーションだからこそ出来る戦争」という脆弱性はあるのだが、
 見ている最中は全くそれを気づかせないのは悔しいながら
 押井の語り口が上手いのだと思う。
・パトレイバーのシリーズ映画としては★★。
 アクションシーンがあるのはいい事だが、
 この映画の中でのパトレイバーは人型である必要がない。
 今回の「THE NEXT GENERATION」シリーズ内で出た
 ロシアのレイバーもレイバーとは名ばかりの武装強化戦車だった。
 それ故、人型のレイバーが何らかの理由(例えば経済的な理由)で
 根絶されているなら、世界観的に矛盾はないのだが、
 今回のシリーズ内で土木産業用の酔っ払いレイバーとかを
 出してしまっているので、整合性が合わない。
 敵レイバーなどを頻繁に出す予算がないならないでないなりに
 用意周到に世界観を練るべきである。
・一連の押井守演出作品としては★★★★。
 「カス」とさえ呼べんダメ映画も作るから、ここまで作れれば上出来でしょう。
 ただ感性は古いと思う。
 今更、理念を主張するためだけにテロは起きない。
 理念を主張す為だけにテロを起こしたいなら、テロを起こす人間は
 戦前を知るルバング島の小野田少尉みたいな存在か、
 理論でだけ物事を遂行していく二進法機械のような人間だろう。
 この映画にはどちらも出てこない。
 テロを起こしているのは非現代的な人間か、仮想現実の人間という事だろう。
 なので、フィクションとしてはいいが、現実味は果てしなく薄い。
 押井の頭の中だけで構築された物語という感が非常に強い。
 アニメ劇場版第二作の直後に見たら、こうまで現実と乖離しているという
 違和感は感じなかったかもしれない
 (アニメであるという事時点が虚構だから)

灰原零って又、適当な名前を。
灰原哀+綾波レイの合算という趣味の悪さだ。
最終的にこの灰原零が何者か分からないというのは、パターンとして散々やられてきた気がするので、又かと思ってしまった。名探偵コナンの黒の組織とか、エヴァンゲリオンのネルフとかが現実に存在して、そっちから来てたりするのか。ルパンとコナンがコラボしたみたいにコラボしたら、いい経済効果生みそうだぞ。
だけど、ふと思った。この灰原零はマンガ版パトレイバーのバドに境遇が近いんじゃないか? そう思ったら一気にこの娘が好きになった。東洋系じゃなく中東系だったらもっと惹かれたかもしれないけど、今回の映画の設定上、それは無理だな。

結局、私はパトレイバーにリアルロボットアクションの夢を見ていたのだ。
旧TVアニメは未見で、マンガを通読しているとそうなるのかもしれない。


【銭】
松竹メンバーズカードのポイント6回分を使って無料入場。

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THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦@ぴあ映画生活
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PS カーシャ、泉野、灰原、高島礼子、戦闘最前線は女ばっかじゃ。
 押井って、いつも女に戦わせてるものなあ。

fjk78dead at 01:10|個別記事コメ(6)トラバ(11)

2015年02月08日

『パトレイバー THE NEXT GENERATION第七章』をUCT2で観て、作品未満だふじき★

五つ星評価で【★商品になっていない】  
エピソード12からのみなる。
エピソード12はエピソード1〜11と新劇場版の繋ぎのみの話。
45分使った予告編である。豪華と言うか、バブリーと言おうか、
これで金を取る神経が分からない(いや、払うけど(返せとは言いたいけど))。
押井守がどんなに頭が良く、いい作品をたまに残すとしても、
こういう非常識な部分を好きになる事は出来ない。
それは作品否定ではなく、人格否定になるのかもしれないが、
愛想笑いを浮かべながら不完全な商品を性懲りもなく持ってくる者の
人格は疑われてもしょうがないだろう。

整備の為だけの回なので、特段、言う事はない。
ラストにくっついてる短い本当の劇場版予告の方に価値がある。
クソ残念な事だが、次の劇場版も劇場の座席を温めているに違いない。

1200円という価格設定だが、
エピソード2本(2時間)で1500円取ってたのだから、
1本だったら(45分)抑えて1000円以下に抑えるべきだろう。
30分で1200円の『ストライク・ウィッチーズ』よりは効率価格なのだが、
あっちの方がちゃんとエンタメしてるからなあ。


【銭】
特別料金1200円。

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PS うちも他もほとんど内容に触れてない。
 ネタバレとかじゃなく、 内容がないから触れられない。


fjk78dead at 10:24|個別記事コメ(4)トラバ(9)

2014年12月20日

『パトレイバー THE NEXT GENERATION第六章』をUCT19で観て、これは初めて人に褒められる商品ふじき★★★★

五つ星評価で【★五つ星評価で★★★★レイバー戦に興奮、プラス1は真野ちゃんのアイドル映画テイスト】  
エピソード10とエピソード11からなる。
エピソード10は対軍用レイバー戦。
エピソード11はバカンスに出た体の真野恵里菜が輝くアイドル映画。

対軍用レイバー戦は熱い。
今回のこれが絶対とは言わんのだけど、このテイストが見たかったのだ。
実際の戦闘に入る前の謀略戦、情報戦も面白い。
高島礼子って実に「ズケズケした」いい顔してると思う。
きっとマンガだったら、謀略の為のベットシーンくらいある役だ。

ソ連のレイバーかっこいいけど、あれ、別にレイバー機能を持つ戦車であって、レイバーではないだろ。まあ、敵としてはいい。大変良い。でも、軍用と警察用を対決させるのに、あの戦い方一つだけでは説得力がない。武装した軍人に警官が一発の銃で本当に制圧できるのかという説得力をどこかで説明しなければいけない。展開のサプライズも含めて。それは何がしかのラッキーとかでもいいので。
この世界のパトレイバーは移動銃座の役割しか果たしていないなあ。レイバーって決してそういう物ではなかったと思う。

それにしてもレイバーにすっぽり収まった真野ちゃんは可愛い。
サービスカットの入浴シーンより可愛いのはどうなのか、とも思うのだが、
レイバーに収まるために生まれてきたみたいな女の子だ。
何か真野ちゃんを殺して死体をレイバーに詰め込みそうでキモいな、俺。
一晩のお泊りのドキドキ展開も今時こんなラブコメかよ感があって割といいと思う。


エピソード11は全くパトレイバーではないのだけど、
真野恵里菜と言うカワイコちゃんを使って、
こういうエピソードが一個くらいなければダメでしょう。
これはパトレイバーしてなくても許す。
後、ちっちゃい女の子とバスケットボールが異常に相性がいいのが新発見。


【銭】
特別料金1500円。

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fjk78dead at 01:35|個別記事コメ(6)トラバ(8)

2014年04月16日

『パトレイバー THE NEXT GENERATION』をUCT8で観て、俺はダメふじき★★

五つ星評価で【★★どうでもいい事を細かく描写するのは手法として古くないか】  
昔のパトレイバーは漫画と劇場版のみ鑑賞。

エピソード0とエピソード1からなる。
エピソード0は特車二課の生き字引整備班班長による特車二課の歴史(愚痴)。
新作と旧作の橋渡しを簡単にしておきましょうというお浚い。

エピソード1は
何も仕事がなく、待機、待機、という日常の描写。
こういう描写はアニメや漫画のエピソードになくはないが、
初回からやるのは珍しい。こういうのは客も作り手も慣れてきた頃に
合意の息抜きとして一回くらい忍ばせるのだ。

一回目はやはり普通は物語の背景、登場人物の紹介、見どころなどを盛り込む。
じゃあ今回は待機でダレダレになってる隊員が見どころなのか?
いや、単純に押井守が作りたくなかったから手を抜いたのだろう。
これだって間違えてないし、成立はするから。
って事で普通に燃える要素がない。
事件は起こるが展開はコメディーみたいである。
それはリアルかもしれないが、フィクションだから嘘でいいのだ。

主役、真野恵里菜は可愛い。
イングラムのコクピットに収まった姿は中々ゾクゾク来る物がある。
ただ「泉野 明(イズミノーアキラ)」という名前が
前作「泉 野明(イズミーノア)」のモジリなのが気に食わない。
全然別人として話を構築するなら、こんなくだらない遊びはいらん。
遊びじゃないとしたら次元が低すぎる。

あと、整備班が多すぎる。
本当にあれだけの人数が必要かどうかは分からないが、
あれだけ人がいるなら、特車二課を潰して、搭乗も整備班がやればいい。
だって、乗り込んでるメンツがそんな特殊に見えない。
あれなら整備班要員でも置き換え可能でしょう。

ダラダラの内容を「うわぁー素敵」と思えるほど心は広くない。
ふかわりょうのコントあるあるネタみたいなのをパトレイバーで
(スパイスとしてならともかく)がっぷり四つで観なくてもいいかな。

ってことで今一。


【銭】
金曜UCT会員デーで1000円だったが、これは特別料金だから1200円のままだった。

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fjk78dead at 02:04|個別記事コメ(10)トラバ(11)