2016年に公開したもしくは観た邦画
2016年10月27日
『金メダル男』をトーホーシネマズ日本橋3で観て、どーにもあかんねんふじき★

▲ネットで拾った写真。多江ちゃんが一番っす。
五つ星評価で【★面白さにグッと来たかったんだけど】
ほとんど笑いの波がやって来なかった。
主人公がそこそこ珍妙な出来事に巻き込まれるのだが、何でだか笑えないのだ。
何だろう、ボケに対してツッコミが足りないのだろうか。
形式としてはボケる事態に対して
ウッチャンによるナレーションが静かに落とす形になっているが、
これが話を「納得」させるだけで「笑い」としてほぼ機能していない。
笑わせるつもりはないのか?
なら笑いでいっぱいに見えるようなビジュアルの宣伝は不誠実だろう。
主役を演じた内村光良、知念侑李ともずっとニュートラルで感情を大きく表すタイプではないので、感情は主に周囲の人間が色づけていく事になるが、その周囲の人間が主人公に対する「プラス」の感情をほぼ持たない。
これはキツイ。
そんな状態にも関わらず、主人公はその性格から釈明さえさせてもらえないのである。
周りが冷たいのなら、冷たさを跳ね除けるような強いキャラにする必要があったのではないか。そういう強いキャラ(ナンチャンだったりして)にしないのなら、微かな感情でも観客に伝わるようにもっと親切丁寧に主人公の心情を汲み取ってやるべきではないか。その辺がどっちつかずだったと思う。観客には主人公の「どんな賞でも一等賞」になりたいというモチベーションは「設定」である以上に伝わらないし、その獲得すべき一等賞の数も山のように用意されていなければ、獲得できなかった一等賞(挫折)の数も山のように用意されていない。チャレンジャーとしての一等賞の数が少ないので、主人公は漫然と生きて、漫然と何もなしえず、たまに一等賞関係に寄り道みたいな人にしか見えないのだ。
客演者が人脈を使ってワラワラ出ているのは楽しい。
でも、ほぼ出てるだけだ。
ウッチャンは女好きなのか(男好きではなかろう)、女優は小さな役でもなかなかいい。
一番いいのはやっぱり木村多江。
木村多江の酔っぱらいの演技は、ここだけは見に来てよかったと思った。
木村多江きっちりスーツとメガネがかわいくてかっこいーな。
ああもう木村多江と添い寝したい。
部活の後輩土屋太鳳は短くて設定も何もない役なので今回はOK。
土屋太鳳アンチの私になかなかいいと思わせるのは偉いかもしれない。
水泳部の先輩って上白石萌花ちゃんか。あの上白石萌音ちゃんの妹さんじゃないか。
って視点でもう一回水着をいやらしい視線で舐めまわすように見つめなおしたい。
アイドル役は清野菜々か。いい感じの無駄遣い感がある。
謎の美女、山崎紘奈。あーもーでっかい身体だけの水商売に馴染むっつか、
もうちょっと生活のランク落としたら風俗で働いていそう感があって、
クズとしてぐっと来た(来るなそんなんで)。
劇団の先輩、森川葵。なんか演技らしい演技をつけられない所が森川葵らしい気がする。
凄い濃い密度で役にハマるか、凄い薄い密度で役が横を通り過ぎてしまうか、
この人は二つに一つで今回は後者な感じ。
長澤まさみ、柄本時生、宮崎美子、手塚とおるは安定してていい。
柄本時生は刺身包丁持ってキレて大暴れしたらすぐに映画一本作れそうな外観がいい。
手塚とおるとか全く繋がりがないのに夜の繁華街で山崎紘奈の乳揉んでそう。
鶴瓶は安定してるってよりはグルーの東京弁以外は
いつも素の釣瓶だから、可とか不可とかはない。
ムロツヨシはこういう毒にも薬にもならないような映画(ひどいこと言うな俺)には、実に向いている。そういう毒にも薬にもならない空気に同調して一番違和感がない。
ウッチャンが映画に向ける情熱は拍手を送ってあげたいのだけど、
やっぱり監督に向いているとは思えない。
何か別のやり方で映画に絡んだ方が良いと思う。
【銭】
東宝シネマズ会員サービス週間で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・金メダル男@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・金メダル男@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
PS 銀メダル男、銅メダル男と三人でサンメダリオンで悪を倒せ。
2016年10月25日
『雲のように風のように』をギンレイホールでそうやったなあふじき★★★
五つ星評価で【★★★主人公に共感できない】
主人公の銀河は容貌的に美しくもなければ可愛くもない。
彼女は子供であり、子供特有の大人をイライラさせる無分別を持っている。
ともかく子供なのだ。成長していないかと言えばそんな事はなく、
作品の中で、ちゃんとした意見を言えるようになってはいく。
だが別に作品はその成長を描く事が主眼になっていないので、
突然ませた事を言うように見えてしまわなくもない。
彼女の声は佐野量子。上手くはないが、目くじら立てるほど下手ではない。
銀河の相手、皇帝のコリューン。
演じるのは市川笑也。こっちは明確に上手くない。
皇帝コリューンの姉に今をときめく高畑淳子。
普通。アニメなのでご尊顔の拝謁は不可能だが、若い時があったんだなあ。
革命勢力の参謀コントンに小林昭二、上手い。上手い事がハッキリわかる。
話全体は「長く数奇な物語+青春学習塾」みたいで悪くない。
この作品はもともとテレビ用に作られたCMのない長編アニメで、
初見はテレビ放映時にライブで見てる。
その時には配役陣の上手い下手とかは特に気にならなかった。
テレビってソフトの芸術性を磨り潰し、批評眼をゆるくさせる機械だ。
だから「映画」に近い「映像ソフト」は
映画館で上映されると、テレビモニターでは感じられなかった情感を得られるだろう。
いい部分が高まると同時に悪い部分も強調される。
両刃の剣かもしれない。
とは言え、映画よりTVの方が後に出来たのだから、
その点について文句を言われる筋合いはない。
【銭】
ギンレイホール特別企画。一本立てで一般が600円のところ、会員割引で300円。
主人公の銀河は容貌的に美しくもなければ可愛くもない。
彼女は子供であり、子供特有の大人をイライラさせる無分別を持っている。
ともかく子供なのだ。成長していないかと言えばそんな事はなく、
作品の中で、ちゃんとした意見を言えるようになってはいく。
だが別に作品はその成長を描く事が主眼になっていないので、
突然ませた事を言うように見えてしまわなくもない。
彼女の声は佐野量子。上手くはないが、目くじら立てるほど下手ではない。
銀河の相手、皇帝のコリューン。
演じるのは市川笑也。こっちは明確に上手くない。
皇帝コリューンの姉に今をときめく高畑淳子。
普通。アニメなのでご尊顔の拝謁は不可能だが、若い時があったんだなあ。
革命勢力の参謀コントンに小林昭二、上手い。上手い事がハッキリわかる。
話全体は「長く数奇な物語+青春学習塾」みたいで悪くない。
この作品はもともとテレビ用に作られたCMのない長編アニメで、
初見はテレビ放映時にライブで見てる。
その時には配役陣の上手い下手とかは特に気にならなかった。
テレビってソフトの芸術性を磨り潰し、批評眼をゆるくさせる機械だ。
だから「映画」に近い「映像ソフト」は
映画館で上映されると、テレビモニターでは感じられなかった情感を得られるだろう。
いい部分が高まると同時に悪い部分も強調される。
両刃の剣かもしれない。
とは言え、映画よりTVの方が後に出来たのだから、
その点について文句を言われる筋合いはない。
【銭】
ギンレイホール特別企画。一本立てで一般が600円のところ、会員割引で300円。
2016年10月24日
『七人の侍』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、そら面白いだろよふじき★★★★

▲映画観た後だと、でっかいアップの二人は野武士っぽいなと思う。
五つ星評価で【★★★★当たり前のように面白いずら】
10年に1回くらいのスパンで見直してる。
確か、最初に見たのは公民館でだ(下手すれば16ミリかもしれん)
おもろい。
でも、やっぱ実際の戦いの前にあたる前半部分の方がおもろい。
侍探しでようような侍が選別されたり、少しずつ集まったり、
雲助らしい髭面の男が辛辣な事を言いながら、内心百姓に同情してる事が分かったり、
あと、左卜全の顔の破壊力は凄いなあ。
あんなのどう見てもどん百姓じゃん、反則もいいところ。
勧誘の最初の四人に選ばれているって事は、村でそれなりに人望があるのか?
村オサの顔のアップが強すぎていい。
ラスト13人を越えてからの戦略は実は杜撰。
死に物狂いで来る敵を分断せずに一気に取り込む事はやはり危険ではないのか?
そう言えば死んだ四人は全て種子島で死んでいる。
3丁のうち2丁まで奪っておきながら攻撃に使えなかったのは痛い。
勘兵衛に銃の素養がなかったのかもしれないし、
銃はあったが弾がなかったのかもしれない。
野武士がけっこう重装甲で来ていたから、効果は疑わしいが
弓矢や石つぶてはもっと使われてもよかった。
あと、若武者・木村功に迫るしの、
野武士に捕えられていた利吉の妻の最後など見るにつけ、
お前ら「女なんて怖くてたまらんのだから惚れたりするんじゃないぞ!」
みたいな感じの黒澤の童貞マインドが聞こえてくる気がする。
若くてピョンピョン跳ねる感じの田舎娘しのは黒澤が好きそう。
利吉の妻のあの演技は凄かったなあ(昔、見た時はそんな意識しなかったけど)。
【銭】
午前10時の映画祭価格1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・七人の侍@ぴあ映画生活
2016年10月23日
『ゼーガペインADP』を新宿ピカデリー7で観て、すんげーの観た感ずっしりふじき★★★ @pad299

▲とりあえず、こいつが男子水泳部員なんだが、
男子の水着を見て興奮したりはしないからな。
というか、あの設定はどこまで大事なのかが
総集編である今回だけ見てると、よく分からない。
五つ星評価で【★★★ゼゼゼゼゼーガペイン・アダルトぴんくぅ?】
ではないらしい。
元となったアニメ作品は未鑑賞。私、一見さん鑑賞が多いなあ。
で、自他ともに認められた一見さんには大変な作品。
ロボットアニメにハードSFと量子力学を持ち込んだ作品。
そんなん分かるか!(ってほど分からなくはなかった)
そこはやっぱり物語として分かるように構築されているからだろう。
私のツイッター友達SGA屋さんによると
「マジレスすると『マトリックス』です。ただ『マトリックス』では
まだ肉体があったけどこちらそれすらなく、情報とホログラムでしかないという」
だそうです。
私的に把握した物語は、こう↓
物語は主人公が本当の生活を送っていたと信じる仮想世界から始まる。
この世界はサーバー内に構築された仮想現実であるが、容量的な限界があり、
一定期間を経過するとリセットされ、スタートラインに戻る事になっている。
この仮想世界の上層には現実世界が存在するが、そこでは人類はもう滅んでおり、
それぞれのサーバーをどうするかという二つの勢力が覇権を争っている。
彼等のどちらにも肉体はない。情報同士のぶつかり合いであり、
そこで雌雄を決するのは情報の量的投入。
彼等は自分の身体や死体(いずれも情報)を切り崩して戦い続ける。
やはり、分かったつもりではいるが、あまりピンとは来ない。
自分の現実と遠すぎるからだろう。
仮想世界のループは極ミクロの輪廻ループみたいだ。
そこにはループ(輪廻)に左右されない仏陀(解脱者)がいる。
彼等は仮想世界と現実世界の両方に同時に存在しながら、
世界の構造を変えようとしている。
敵を攻撃する為に彼等自身が情報であるのに、情報そのものを使用するというのには
レゴブロックを思いだした。かって「人」だったブロック(記憶)を組み直して
敵にぶつける。そこにはもう、それが「人」であった痕跡はないのだ。
何かユダヤ人を資源として使用した第三帝国を思いだす。
樽にギッシリ詰め込まれた金歯。あれを資源として抽出する事に内実は似ている。
見終わって、終わったとは思ったが、ハッピーエンドなのかどうかもよく分からなかった。私は単細胞だからハッピーエンドが好きなのだけれど。
【銭】
松竹会員制の前回有料入場割引+ネット割引で1200円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ゼーガペインADP@ぴあ映画生活
2016年10月21日
『彼岸島デラックス』をシネリーブル池袋1で観て、ご苦労さんとは思いつつふじき★★

▲「兄ちゃん、俺のプリン食うたやろ!」

▲「食われんのが嫌なら、ちゃんと名前を書いとき!!」
五つ星評価で【★★アクション、アクション、また、アクション(すぎる)】
原作未読、TVシリーズ未鑑賞、劇場映画前作未鑑賞。
てな訳で、前提コンテンツを見てれば楽しめた可能性はある。
登場人物は多いが、何かいるだけの奴らだらけ。彼等だって長期展望のTVなら、それなりに個性を出せるエピソードがあったのかもしれない。けれど、一見さんの私にはそういうのはとんと伝わってこない。
映画始まってザックリ5分で今までのお話をまとめてくれてたのはよかった。
その後、アクション・シーンになり、ずーっと戦いが続くのだけど、それは映画が終わるまで延々と続いて、映画の終了で戦いが終わると言うより停まるのだけど、ふと気が付くとそれで何も話が進んでいないってのは、恐るべきことだ。
主役は白石隼也。仮面ライダー・ウィザード野郎。あれは嫌いな顔だ。
彼の兄貴で好敵手に鈴木亮平。彼一人見るなら別に悪くない。面白くもないけど。
ラスボスが栗原類。栗原類ならではの凄く良いビジュアルと及第点は出せるのだけど、どうにも心に響かない普通な演技。どこかホストっぽい。
栗原類に三人くらい美女がなびいているのだけど、彼女たちは凄くいるだけ。

▲中居正広が新宿二丁目でジョニー・デップっぽいメイクをしながらホストしたらこんな感じ。
あと、怪物さん達はみんな出来の良いよい子たちです。
島に吸血鬼を含めて何人の人間がいるのか分からないけど、
大都会のように無尽蔵に人がいる訳でもなし、
あのペースで殺し合ったらすぐさま誰も人がいなくなってしまうと思うのだが。
エンドロール見て驚いたのは監督が渡辺武だったこと。
相変わらず生活の為に映画撮ってるなあ感。
それで面白ければ文句はないのだけど、、、
いやまあ、編集前のTVはおもろいのかもしれんけど。
【銭】
テアトルの会員更新の際に貰った1000円で映画見れる券を使って1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・彼岸島 デラックス@ぴあ映画生活
2016年10月17日
『やじきた道中てれすこ』『ターン』を新文芸坐で観て、よきかなよきかなふじき★★★,★★★★
特集上映「人間っておもしれぇなあ 平山秀幸映画屋街道40年記念祭り」の1プログラム。
◆『やじきた道中てれすこ』

▲てれてれ、すこすこ歩く三人。いやそういう題じゃないで。
五つ星評価で【★★★9年前って、年を食った私に取ってはそこそここないだなんだけど、こんな落語みたいな人情噺をあまり当りそうな要素も採算もなしによう作ったもんだ(多分、当たってなかったと思う)。流石と言おうか無謀と言おうか、いつも通りと言おうか、うーん松竹】
初見。2007年に見逃した作品。まあ、その時は何か急いで見なくちゃいけない切迫感を感じなかったんだなあ。今回、『ターン』を見直したくて、ついでに感想。後頭部を殴られるような衝撃度はないが、ごくごく普通に面白い。まあ、基本そういう監督だしね、平山監督は。
中村勘三郎、柄本明、小泉今日子というメインキャストは9年前と言えども落ち着きすぎてる。それぞれの実年齢は江戸時代だったら鬼籍か隠居という年じゃなかろうか。ぐらいのキャストを持ってきたものだから、みんな凄く上手いのだけどね。特に柄本明はあまり一人で長時間自分の演技を表に出さない人だから、酒乱の演技とかムチャクチャ面白い。もちろん勘三郎も上手い。一部、『ターン』みたいな展開になる。
◆『ターン』

▲ザンギリ頭やなあ。
五つ星評価で【★★★★ああもう牧瀬里穂が人間として美しくって】
2回目。2001年の映画。今はなきワーナーマイカルに1000円で見に行ったような記憶がある。ワーナーマイカル系列でのみ掛かったんじゃなかったか? だからムチャクチャ良作なのにマイナーな一本。
事故を起こして以来、人のいない閉ざされた時間に閉じ込められてしまう牧瀬里穂。
毎日、時間はリセットされ、午後2時15分に戻される。ある日、彼女の元に外界から電話がかかってくる。
もうたった一人の世界に挑む牧瀬里穂が凛として良いんですわあ。
セックスアピールとかじゃなくて、人としてこういうチャーミングで芯が強かったり良かったりする人と一緒に暮らしたい。
中村勘九郎(当時・勘太郎)は忍術を使えない。まあ、そうだ。すんごい普通の役。
画廊の経営者は小日向文世。どこか田村高廣に似てる。
そして一人きりと思っていた世界に現われる男が北村一輝。
抜群の不透明感。抜群の気持ち悪さ。
なかなか座りのいい映画。
【銭】
新文芸坐会員制度入会、入会金と合わせて今回は2000円。会員有効期限1年。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・やじきた道中 てれすこ@ぴあ映画生活
・ターン@ぴあ映画生活
◆『やじきた道中てれすこ』

▲てれてれ、すこすこ歩く三人。いやそういう題じゃないで。
五つ星評価で【★★★9年前って、年を食った私に取ってはそこそここないだなんだけど、こんな落語みたいな人情噺をあまり当りそうな要素も採算もなしによう作ったもんだ(多分、当たってなかったと思う)。流石と言おうか無謀と言おうか、いつも通りと言おうか、うーん松竹】
初見。2007年に見逃した作品。まあ、その時は何か急いで見なくちゃいけない切迫感を感じなかったんだなあ。今回、『ターン』を見直したくて、ついでに感想。後頭部を殴られるような衝撃度はないが、ごくごく普通に面白い。まあ、基本そういう監督だしね、平山監督は。
中村勘三郎、柄本明、小泉今日子というメインキャストは9年前と言えども落ち着きすぎてる。それぞれの実年齢は江戸時代だったら鬼籍か隠居という年じゃなかろうか。ぐらいのキャストを持ってきたものだから、みんな凄く上手いのだけどね。特に柄本明はあまり一人で長時間自分の演技を表に出さない人だから、酒乱の演技とかムチャクチャ面白い。もちろん勘三郎も上手い。一部、『ターン』みたいな展開になる。
◆『ターン』

▲ザンギリ頭やなあ。
五つ星評価で【★★★★ああもう牧瀬里穂が人間として美しくって】
2回目。2001年の映画。今はなきワーナーマイカルに1000円で見に行ったような記憶がある。ワーナーマイカル系列でのみ掛かったんじゃなかったか? だからムチャクチャ良作なのにマイナーな一本。
事故を起こして以来、人のいない閉ざされた時間に閉じ込められてしまう牧瀬里穂。
毎日、時間はリセットされ、午後2時15分に戻される。ある日、彼女の元に外界から電話がかかってくる。
もうたった一人の世界に挑む牧瀬里穂が凛として良いんですわあ。
セックスアピールとかじゃなくて、人としてこういうチャーミングで芯が強かったり良かったりする人と一緒に暮らしたい。
中村勘九郎(当時・勘太郎)は忍術を使えない。まあ、そうだ。すんごい普通の役。
画廊の経営者は小日向文世。どこか田村高廣に似てる。
そして一人きりと思っていた世界に現われる男が北村一輝。
抜群の不透明感。抜群の気持ち悪さ。
なかなか座りのいい映画。
【銭】
新文芸坐会員制度入会、入会金と合わせて今回は2000円。会員有効期限1年。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・やじきた道中 てれすこ@ぴあ映画生活
・ターン@ぴあ映画生活
2016年10月16日
『高慢と偏見とゾンビ』『少女』『ジェイソン・ボーン』『貞子vs伽椰子』をまとめてレビュー
トーホーシネマズデー+1(山本美月繋がりで巻き込み)をまとめて駆け足で。
◆『高慢と偏見とゾンビ』トーホーシネマズシャンテ1

▲「キッコーマンとハイネケンとゾンビ」っての思い付いた。
五つ星評価で【★★★そのゾンビはゾンビではないだろうけど、それでも許せるゆるいゾンビ映画】
原作未読。元になる『高慢と偏見』は同じく原作未読だが、映画化された1995年の『高慢と偏見』、2005年版の『プライドと偏見』は多分、両方見た筈。
徐々に失効していくとは言え、かなり高度な知性がある点で、ゾンビ映画としてはB級と言わざるを得ない。あと、ダーシー卿が自分達の窮地を挽回せんとするが為にゾンビを活性化させる手を打つのもどうかと思う(しかもその手は自分達の窮地の挽回に寄与しないのだ/おいおいおいおい、何の為の一手だったんだよ)。
みたいなゾンビ映画としてのマイナスを抱えながらも、見ていてニヤニヤ微笑を禁じ得ないのは、大恋愛小説『高慢と偏見』に『ゾンビ』を組み込むという、誰もがそんな事やっちゃいかんと即答できる禁忌を織り込んだのにそれが成功してしまっている大胆な着想とストーリーテーリングに敬意を表さざるを得ないからだ。すげえすげえ。
リリ・ジェームス(次女)の剣技と脚線美(見せ方が凄く上手い)に惚れ惚れ。
ベラ・ヒースコート(長女)のお人形さんチックな美麗さもOK。
金持ちの家に日本の戦国時代の鎧甲冑が飾ってあるのもおもろい。
リリ・ジェームス(次女)が野蛮的には無敵なのに、恋にはヘタレなのも可愛いったらない。
◆『少女』トーホーシネマズ六本木1

▲物語の大半で着用される夏服よりこっちの冬服の方がフェティッシュ。
五つ星評価で【★★★★「少女」の映画が嫌いな訳がない】
歪な日本の構成要素が少女の周辺に再構成される。
作りものの世界を再構成するにあたって二カ所気に食わない部分があったが(後述)、何とも完成度の高い一本になっていると思う(これも原作未読だが、湊かなえ(一冊も読んだ事がない)の「呑み込めない感じ」が凄く映画に充満している。
役者が素晴らしい。
本田翼のラスト手前までチラリとも可愛さや輝きを見せない
常にカッターナイフを自分の手首の血管にあてがっているような白目の強い演技に
一つ演技の階段、上ったなと感じた。
この錆びたカッターナイフの刃のような感じを出しながら菅原大吉相手に
弱さも見せるという難しい演技をこなしてるのにも拍手したい。
山本美月は演技力がいらない役(失礼)だが、うまくピースが嵌っていた。
びっこ演技に違和感があったが、映画内の展開を見て驚かされた。
でも、それで「上手い感」はあまりない。
この子、顔がゆるくて凄く客を安心させる。
ああもう、俺、女子にバリバリ、コンプレックス人間だから
ビッコひいてる女の子はそれだけで好きなのだ(病んでる俺)。
稲垣吾郎のオーラの消し方が凄い。
普通に市井にあんな感じの人はいそう。
稲垣吾郎ではあるのだが、稲垣吾郎という元の存在をすっと消えさせる。
SMAPの他の四人はそうはいかない。
アンジャッシュ児島は児島らしい役。
でも、案外どんな役をやっても「児島らしい役」で片付けられそうな気もする。
それだけ役を近くに引き寄せてるのかもしれない(基本いつも同じだと思うが)。
本田翼の祖母は銀粉蝶さんだろうか?
怖い。本当にああいう人を連れてきたようにしか見えない。
菅原大吉も割とああいう人を連れてきて、ああいうブリーフ穿かせましたみたいな感じが漂うのだけど、それでも顔がいつも通りに菅原大吉だから、そこまで怖さを感じない。今まで一度も菅原大吉を見た事のない人がこの役を見たら、本田翼の祖母同様、かなりの怖さを感じそう。
PS 世界再構築において気に食わない部分:
〇匐,涼蝋の絵が上手すぎる。あれは大人が描いた絵だろう。
∨榲塚磴了簓が整いすぎている。
映画内の本田翼ならダーク系か、もう少し服に無頓着な感じだろう。
親から押し着せられている清楚な服だとしても、
ちょっと自分のモノとして着こなしすぎてしまって見える。
PS2 最終的に少女の周囲の大人は突出した障壁が3人、突出した支援者が1人。
少女の周囲の少女達は本田翼と山本美月も含めて、
全員、気が狂った悪人だ。それが「少女」と言わんばかりに。
PS3 対比される少年(真剣佑)は極めて常人なのだが、
それがつまらないと言えば、つまらない。
PS4 監督『しあわせのパン』の人か。攻めた映画作ったな。
PS5 「因果応報」で思いだすのは『少女椿』だったりする。
でも、『少女椿』の方が体温が温かいイメージだ。
◆『ジェイソン・ボーン』トーホーシネマズ六本木2

▲こんな寄り添うような関係性ではない。
五つ星評価で【★★やはり問題は都合の良すぎるストーリー、演出は流石】
もう前の四作はよく覚えてない。人の違う『ボーン・レガシー』は別として
基本、「お前の知らない過去があるから、それを見つけながら問題解決しろ」
みたいな筋でボーンが毎回担ぎ出されている印象。
今回、父ちゃんの謎まで出てくるとは思わなかった。
次はきっと母ちゃんの謎に違いない。
いや、もう、「お前の知らない過去うんぬん」はどうでもいいでしょ。
どれだけ知らされてないんだよって逆に信憑性薄いわ。
今回の話の弱点は「謎を解く事=今の悪漢の悪事を同時に防ぐ事になる」、
こんな都合のいいストーリー展開はあかんと思うわ。
トミー・リー・ジョーンズは手堅い嫌われ役だが、
アリシア・ヴィキャンデルの小さい図体なのに「やり手感」バッチリなのも良い。
アリシア・ヴィキャンデル上手い。納得させる演技を持ってくる。
マッド・デイモンはメリハリを付けようとしてるのか、単に肉体年齢なのか老けた。ちょっとした皺がボーンっぽさを減じてるように思える。
ヴァンサン・カッセルのボーンっぽい作戦員の無敵っぷりはとても面白いのだけど、
オペレーションを彼一人に任せすぎだし、過去の因縁まで彼に被せるのは間違いだ。
◆『貞子vs伽椰子』トーホーシネマズ日本橋1

五つ星評価で【★★★★白石晃士の超絶演出力と投げやりなラストに茫然とさせられるカルトホラー】
ともかく、貞子と伽椰子を対決させるという唖然とするようなストーリーテーリングが無理なく破綻せずに進んでいる、天才・白石晃士の手腕の冴えが素晴らしい。気まぐれな天才がラストシーンで物語ぶん投げちゃったのにも唖然としたけど。それで終わりです、で締めちゃいかんだろ。
あの安くて効果の高い大女優佐津川愛美が山本美月とペアを組んで話を引っ張っていくので、貞子パートは大丈夫。大丈夫かしらと思っていた玉城ティナの呪怨パートもなかなか良い。玉城ティナなかなかやるじゃん。
恐怖におののく3人の女の子を並べてしまうと、残念ながら山本美月がジャンルムービー的に大根というのが分かってしまう。普通の芝居では特に気にならないのだが、ジャンルムービーだから、彼女は彼女の演技で観客に恐怖を伝染させなければいけない。彼女が怖がっている演技をしている事は分かるんだけど、観客側がその怖さに乗れない。佐津川愛美、玉城ティナとメリハリを付けるためにそういう演技を充てられたのなら損をしてると思うのだが、何となく山本美月って感情の高低ギャップがあまり出ない芝居をする人みたいなので、おそらくこれが限界なのだろう。
俊雄をマスコットみたいにせず、得体のしれない変な子供に引きずり降ろしたのは演出側のいいプラスポイント。
【銭】
高慢と偏見とゾンビ:トーホーシネマズデーで1100円。
少女:トーホーシネマズデーで1100円。
ジェイソン・ボーン:トーホーシネマズデーで1100円。
貞子vs伽椰子:トーホーシネマズ、メンバー割引週間で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・高慢と偏見とゾンビ@ぴあ映画生活
・少女@ぴあ映画生活
・ジェイソン・ボーン@ぴあ映画生活
・貞子vs伽椰子@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・高慢と偏見とゾンビ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・高慢と偏見とゾンビ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
・少女@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・少女@だらだら無気力ブログ
・少女@こねたみっくす
・ジェイソン・ボーン@ノルウェー暮らし・イン・原宿
・ジェイソン・ボーン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
・貞子vs伽椰子(2回目)@死屍累々映画日記
◆『高慢と偏見とゾンビ』トーホーシネマズシャンテ1

▲「キッコーマンとハイネケンとゾンビ」っての思い付いた。
五つ星評価で【★★★そのゾンビはゾンビではないだろうけど、それでも許せるゆるいゾンビ映画】
原作未読。元になる『高慢と偏見』は同じく原作未読だが、映画化された1995年の『高慢と偏見』、2005年版の『プライドと偏見』は多分、両方見た筈。
徐々に失効していくとは言え、かなり高度な知性がある点で、ゾンビ映画としてはB級と言わざるを得ない。あと、ダーシー卿が自分達の窮地を挽回せんとするが為にゾンビを活性化させる手を打つのもどうかと思う(しかもその手は自分達の窮地の挽回に寄与しないのだ/おいおいおいおい、何の為の一手だったんだよ)。
みたいなゾンビ映画としてのマイナスを抱えながらも、見ていてニヤニヤ微笑を禁じ得ないのは、大恋愛小説『高慢と偏見』に『ゾンビ』を組み込むという、誰もがそんな事やっちゃいかんと即答できる禁忌を織り込んだのにそれが成功してしまっている大胆な着想とストーリーテーリングに敬意を表さざるを得ないからだ。すげえすげえ。
リリ・ジェームス(次女)の剣技と脚線美(見せ方が凄く上手い)に惚れ惚れ。
ベラ・ヒースコート(長女)のお人形さんチックな美麗さもOK。
金持ちの家に日本の戦国時代の鎧甲冑が飾ってあるのもおもろい。
リリ・ジェームス(次女)が野蛮的には無敵なのに、恋にはヘタレなのも可愛いったらない。
◆『少女』トーホーシネマズ六本木1

▲物語の大半で着用される夏服よりこっちの冬服の方がフェティッシュ。
五つ星評価で【★★★★「少女」の映画が嫌いな訳がない】
歪な日本の構成要素が少女の周辺に再構成される。
作りものの世界を再構成するにあたって二カ所気に食わない部分があったが(後述)、何とも完成度の高い一本になっていると思う(これも原作未読だが、湊かなえ(一冊も読んだ事がない)の「呑み込めない感じ」が凄く映画に充満している。
役者が素晴らしい。
本田翼のラスト手前までチラリとも可愛さや輝きを見せない
常にカッターナイフを自分の手首の血管にあてがっているような白目の強い演技に
一つ演技の階段、上ったなと感じた。
この錆びたカッターナイフの刃のような感じを出しながら菅原大吉相手に
弱さも見せるという難しい演技をこなしてるのにも拍手したい。
山本美月は演技力がいらない役(失礼)だが、うまくピースが嵌っていた。
びっこ演技に違和感があったが、映画内の展開を見て驚かされた。
でも、それで「上手い感」はあまりない。
この子、顔がゆるくて凄く客を安心させる。
ああもう、俺、女子にバリバリ、コンプレックス人間だから
ビッコひいてる女の子はそれだけで好きなのだ(病んでる俺)。
稲垣吾郎のオーラの消し方が凄い。
普通に市井にあんな感じの人はいそう。
稲垣吾郎ではあるのだが、稲垣吾郎という元の存在をすっと消えさせる。
SMAPの他の四人はそうはいかない。
アンジャッシュ児島は児島らしい役。
でも、案外どんな役をやっても「児島らしい役」で片付けられそうな気もする。
それだけ役を近くに引き寄せてるのかもしれない(基本いつも同じだと思うが)。
本田翼の祖母は銀粉蝶さんだろうか?
怖い。本当にああいう人を連れてきたようにしか見えない。
菅原大吉も割とああいう人を連れてきて、ああいうブリーフ穿かせましたみたいな感じが漂うのだけど、それでも顔がいつも通りに菅原大吉だから、そこまで怖さを感じない。今まで一度も菅原大吉を見た事のない人がこの役を見たら、本田翼の祖母同様、かなりの怖さを感じそう。
PS 世界再構築において気に食わない部分:
〇匐,涼蝋の絵が上手すぎる。あれは大人が描いた絵だろう。
∨榲塚磴了簓が整いすぎている。
映画内の本田翼ならダーク系か、もう少し服に無頓着な感じだろう。
親から押し着せられている清楚な服だとしても、
ちょっと自分のモノとして着こなしすぎてしまって見える。
PS2 最終的に少女の周囲の大人は突出した障壁が3人、突出した支援者が1人。
少女の周囲の少女達は本田翼と山本美月も含めて、
全員、気が狂った悪人だ。それが「少女」と言わんばかりに。
PS3 対比される少年(真剣佑)は極めて常人なのだが、
それがつまらないと言えば、つまらない。
PS4 監督『しあわせのパン』の人か。攻めた映画作ったな。
PS5 「因果応報」で思いだすのは『少女椿』だったりする。
でも、『少女椿』の方が体温が温かいイメージだ。
◆『ジェイソン・ボーン』トーホーシネマズ六本木2

▲こんな寄り添うような関係性ではない。
五つ星評価で【★★やはり問題は都合の良すぎるストーリー、演出は流石】
もう前の四作はよく覚えてない。人の違う『ボーン・レガシー』は別として
基本、「お前の知らない過去があるから、それを見つけながら問題解決しろ」
みたいな筋でボーンが毎回担ぎ出されている印象。
今回、父ちゃんの謎まで出てくるとは思わなかった。
次はきっと母ちゃんの謎に違いない。
いや、もう、「お前の知らない過去うんぬん」はどうでもいいでしょ。
どれだけ知らされてないんだよって逆に信憑性薄いわ。
今回の話の弱点は「謎を解く事=今の悪漢の悪事を同時に防ぐ事になる」、
こんな都合のいいストーリー展開はあかんと思うわ。
トミー・リー・ジョーンズは手堅い嫌われ役だが、
アリシア・ヴィキャンデルの小さい図体なのに「やり手感」バッチリなのも良い。
アリシア・ヴィキャンデル上手い。納得させる演技を持ってくる。
マッド・デイモンはメリハリを付けようとしてるのか、単に肉体年齢なのか老けた。ちょっとした皺がボーンっぽさを減じてるように思える。
ヴァンサン・カッセルのボーンっぽい作戦員の無敵っぷりはとても面白いのだけど、
オペレーションを彼一人に任せすぎだし、過去の因縁まで彼に被せるのは間違いだ。
◆『貞子vs伽椰子』トーホーシネマズ日本橋1

五つ星評価で【★★★★白石晃士の超絶演出力と投げやりなラストに茫然とさせられるカルトホラー】
ともかく、貞子と伽椰子を対決させるという唖然とするようなストーリーテーリングが無理なく破綻せずに進んでいる、天才・白石晃士の手腕の冴えが素晴らしい。気まぐれな天才がラストシーンで物語ぶん投げちゃったのにも唖然としたけど。それで終わりです、で締めちゃいかんだろ。
あの安くて効果の高い大女優佐津川愛美が山本美月とペアを組んで話を引っ張っていくので、貞子パートは大丈夫。大丈夫かしらと思っていた玉城ティナの呪怨パートもなかなか良い。玉城ティナなかなかやるじゃん。
恐怖におののく3人の女の子を並べてしまうと、残念ながら山本美月がジャンルムービー的に大根というのが分かってしまう。普通の芝居では特に気にならないのだが、ジャンルムービーだから、彼女は彼女の演技で観客に恐怖を伝染させなければいけない。彼女が怖がっている演技をしている事は分かるんだけど、観客側がその怖さに乗れない。佐津川愛美、玉城ティナとメリハリを付けるためにそういう演技を充てられたのなら損をしてると思うのだが、何となく山本美月って感情の高低ギャップがあまり出ない芝居をする人みたいなので、おそらくこれが限界なのだろう。
俊雄をマスコットみたいにせず、得体のしれない変な子供に引きずり降ろしたのは演出側のいいプラスポイント。
【銭】
高慢と偏見とゾンビ:トーホーシネマズデーで1100円。
少女:トーホーシネマズデーで1100円。
ジェイソン・ボーン:トーホーシネマズデーで1100円。
貞子vs伽椰子:トーホーシネマズ、メンバー割引週間で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・高慢と偏見とゾンビ@ぴあ映画生活
・少女@ぴあ映画生活
・ジェイソン・ボーン@ぴあ映画生活
・貞子vs伽椰子@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・高慢と偏見とゾンビ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・高慢と偏見とゾンビ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
・少女@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・少女@だらだら無気力ブログ
・少女@こねたみっくす
・ジェイソン・ボーン@ノルウェー暮らし・イン・原宿
・ジェイソン・ボーン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
・貞子vs伽椰子(2回目)@死屍累々映画日記
2016年10月14日
『泣き虫ピエロの結婚式』をシネマート新宿2で観て、志田未来の演技と小ささに拍手ふじき★★★★

▲「泣き」がなくて「虫ピエロ」だったらキャラとしてはちょっと怖くてやだな。
五つ星評価で【★★★★志田未来キラキラしちょるよなあ】
芋虫ピエロの結婚式じやなくってよかったって、
んな事言うなよ、俺。
普通にベタな片割れ難病物で素直に泣ける。
感動したり、泣けたりってのは、それ自体、悪ではない。
「感動」や「泣く」がそもそもの話を乗っ取って催涙ガスのように泣かされる映画は
下品でちょっとイヤだなとは思う。
そういう意味で最高に下品で泣ける映画は
私にとっては『フランダースの犬』なのだが、
あれはあれで、そこまでやるかという覚悟が見えて嫌いではない。
という観点で見れば、本作は至極真っ当。
泣かせる為だけに作られている訳でもないし、そういう嫌らしい宣伝もされてない。
そう、映画より「泣けます」宣伝の方がイヤなんだな、どちらかと言うと。
御託が長くなった。
映画に出てくる奴らがみんないい奴なんである。
死ぬと分かってる人を前にして、ひどい事や非情になれるのなんて
『コマンドー』のシュワルツェネッガーくらいだろう。いや、それはどうでもいい。
それぞれの思いが丹念に丁寧に誠実に描かれている。
志田未来が子犬みたいにキャンキャンしてて、ちっちゃくって、
セックスアピールゼロで最高である。笑い、怒り、泣く。
全ての演技に感情が乗っていて、ずっと彼女を見ていたくなる。
カップルになる竜星涼も取っ付き悪い兄ちゃんを好演。
二人の間に立つ親友役、新木優子の都度都度の微妙な表情もとても良い。
みなそれぞれがそれぞれを思いやり、支えになろうとしたり、支えになったり。
悪魔ではないから(ないんだよ)、そういうのには心を動かされる。
このメインキャスト3人に絡むそれぞれの両親や医者や病気の先輩なども各々好演。
ああ、志田未来のあの車のカット、いい演出しよるなあ。
って事で、見て損はないと字を大きくして言っておこう。
【銭】
新聞屋系の無料鑑賞券をもろうた。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・泣き虫ピエロの結婚式@ぴあ映画生活
PS 「ピエロ」が「ピンクでエロい娘」でも個人的にはOK。
PS2 分身を弄びたい感じがする。「こうか、こうか」みたいな。
PS3 「ピエロ」と「クラウン」の違いはちゃんと映画内で解説すべきだろう。
2016年10月13日
『笑う蛙』『猫と庄造と二人のをんな』を新文芸坐で観て、ええ組み合わせやねふじき★★★,★★★
特集上映「人間っておもしれぇなあ 平山秀幸映画屋街道40年記念祭り」の1プログラム。
◆『笑う蛙』

▲そう言えばこんなキャッチコピーだった。
五つ星評価で【★★★大塚寧々と長塚京三の掴みどころがない感じがおもろい】
初見。2002年に見逃して、劇場で観れるまで14年間。
ローバジェットの映画が劇場にかかりにくい事。
一人暮らしをしているポワーンとした大塚寧々の居所に、
小汚い長塚京三が人目を隠れて忍び込んでくる。
この二人は夫婦であるが、長塚京三が過去に犯した横領の罪で逃げ回っているのである。
もう全然未練もなく、離婚届だけ書いてほしい大塚寧々と
一目会ったら未練でいっぱいいっぱいになってしまう長塚京三の温度差がおかしい。
大塚寧々はポワーンとしてていいなあ。日本人なのにテンポが熱帯っぽい。
対する長塚京三はザ・日本人。ジメジメしててかっこ悪いなあ。
腰痛持ちとかも日本っぽい。そういや洋画で腰やられた人そんな見ん気がする。
それと、目つきがちょっとおかしい所がウルトラセブンのキリヤマ隊長に似ている。
この二人を中心に大塚寧々のボーイフレンド國村隼との対面しない三角関係みたいなのをけっこうネチっこく描く。話にググっと引きこまれるが、画面は暗くてどこか平面的に感じる。
大塚寧々は一見押しが弱そうに見えながら、
土壇場で機転を効かして盤面を自分の優位に導く試合巧者ぶりを見せつける。
そんな美女の怖さも見せられながらも、お地蔵さんな石彫りの大塚寧々像を見ると、大塚寧々の真の姿は菩薩と信じてしまいそうになる。ほんま捕え所がない。
エンドロール見て驚いたのは「本仮屋ユイカ」ちゃんが出てる。
大塚寧々の英語教室に来てる小学生役で國村隼の子供役。いやあ、子供だ子供だ。
ませた子供役で父親と大塚寧々の身体の相性を聞いたりする。
これ、今の年齢で聞く方がもっと恥ずかしいよなあ。そういうの見たい。
◆『猫と庄造と二人のをんな』
五つ星評価で【★★★あのラストで終わってしまうのか】
平山秀幸映画特集だが、この1本は「平山秀幸が選ぶこの一本」、
豊田四郎監督の1956年の作品。初見。
猫・庄造・前妻・後妻のヒエラルキーが上下しながら変わってく様がすげー面白い。
庄造役の森繁の戦慄するくらいなダメ男っぷりを見てるのがとてもイヤ。
前妻・山田五十鈴のバイタリティ溢れる「ちゃんとした感じ」も、
後妻・香川京子のラテンに「遊びしかしてきてないドラ猫な感じ」も、
どっちも強い女すぎて弱い森繁とではバランスを欠く。
猫かわいい。
それにしても、あんな放り投げるように終わってしまうとは思わなかった。
【銭】
新文芸坐正規料金1300円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・笑う蛙@ぴあ映画生活
・猫と庄造と二人のをんな@ぴあ映画生活
◆『笑う蛙』

▲そう言えばこんなキャッチコピーだった。
五つ星評価で【★★★大塚寧々と長塚京三の掴みどころがない感じがおもろい】
初見。2002年に見逃して、劇場で観れるまで14年間。
ローバジェットの映画が劇場にかかりにくい事。
一人暮らしをしているポワーンとした大塚寧々の居所に、
小汚い長塚京三が人目を隠れて忍び込んでくる。
この二人は夫婦であるが、長塚京三が過去に犯した横領の罪で逃げ回っているのである。
もう全然未練もなく、離婚届だけ書いてほしい大塚寧々と
一目会ったら未練でいっぱいいっぱいになってしまう長塚京三の温度差がおかしい。
大塚寧々はポワーンとしてていいなあ。日本人なのにテンポが熱帯っぽい。
対する長塚京三はザ・日本人。ジメジメしててかっこ悪いなあ。
腰痛持ちとかも日本っぽい。そういや洋画で腰やられた人そんな見ん気がする。
それと、目つきがちょっとおかしい所がウルトラセブンのキリヤマ隊長に似ている。
この二人を中心に大塚寧々のボーイフレンド國村隼との対面しない三角関係みたいなのをけっこうネチっこく描く。話にググっと引きこまれるが、画面は暗くてどこか平面的に感じる。
大塚寧々は一見押しが弱そうに見えながら、
土壇場で機転を効かして盤面を自分の優位に導く試合巧者ぶりを見せつける。
そんな美女の怖さも見せられながらも、お地蔵さんな石彫りの大塚寧々像を見ると、大塚寧々の真の姿は菩薩と信じてしまいそうになる。ほんま捕え所がない。
エンドロール見て驚いたのは「本仮屋ユイカ」ちゃんが出てる。
大塚寧々の英語教室に来てる小学生役で國村隼の子供役。いやあ、子供だ子供だ。
ませた子供役で父親と大塚寧々の身体の相性を聞いたりする。
これ、今の年齢で聞く方がもっと恥ずかしいよなあ。そういうの見たい。
◆『猫と庄造と二人のをんな』
五つ星評価で【★★★あのラストで終わってしまうのか】
平山秀幸映画特集だが、この1本は「平山秀幸が選ぶこの一本」、
豊田四郎監督の1956年の作品。初見。
猫・庄造・前妻・後妻のヒエラルキーが上下しながら変わってく様がすげー面白い。
庄造役の森繁の戦慄するくらいなダメ男っぷりを見てるのがとてもイヤ。
前妻・山田五十鈴のバイタリティ溢れる「ちゃんとした感じ」も、
後妻・香川京子のラテンに「遊びしかしてきてないドラ猫な感じ」も、
どっちも強い女すぎて弱い森繁とではバランスを欠く。
猫かわいい。
それにしても、あんな放り投げるように終わってしまうとは思わなかった。
【銭】
新文芸坐正規料金1300円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・笑う蛙@ぴあ映画生活
・猫と庄造と二人のをんな@ぴあ映画生活
2016年10月12日
『シンデレラゲーム』『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』をまとめてレビュー
『シンデレラゲーム』のレビューついでに未レビューだった『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』を道連れレビュー。
◆『シンデレラゲーム』シネマート新宿1

▲山谷花純(左)と仲良しさん。キューティー・ハニーみたいな毒針首輪がオシャレ。
五つ星評価で【★★明らかに普通目線ではダメな映画なんだけど、一部の細かい目配せで凄く嫌いにはなれない】
女の子いっぱい集めて殺し合いさせるという、割とよくあるコンセプトの一本。
映画の個性としては集められた女子が売れないアイドルであり、その褒賞がトップアイドルの座である事と、殺し合いがカードによって行われ、そのカードの基本ルールがジャンケンである事。
カードバトルの勝敗によって首枷にセットされた毒液による処刑者が決まるのだが、
最後まであいこだったらダブルノックダウンになるかが説明されてないとか、
グー、チョキ、パーが王子、継母、魔女に置き換えられたせいで
勝敗が分かりづらいとかは、演出上の不備だろう。
逆に言えば、ジャンケンの心理戦その物はあまり見どころになっていない。
そのジャンケンカードを集める日中の探索タイムもけっこうダラダラしてる。
ジャンケンでの勝ち負けは対戦する少女のパワーバランスでだいたい予想できるので、
そのパワーバランス通りに勝つ、負けるが行われた時の最後の輝きを見るのがなかなか良いのかもしれない。
つまり、映画を見ている観客は、ゲームをネット中継で見ている観客と同じゲスな観点で楽しんでいる事になる。なかなか良い趣向だ。勝ちぬいてきて負ける少女にはそれぞれにとってもパターンに則しているがドラマがある。それがちょっとだけ泣ける。
主役の山谷花純は主役張るだけあって一番可愛い。
最後に殺し合う同じチームの子もなかなかいい。
眼帯の子と男装の子も美味しい役。
『真田十勇士』でクソみたいにつまらない役(三好清海)だった駿河太郎はこの映画ではかなりおもろい役。筋肉質なミッチーみたい。
PS 山谷花純のチームメイトの秘密はあかんやろ。ゲームの権威がのうなる。
PS2 姉登場も趣向として面白いが、これもゲーム権威の失墜だ。
上位何名かはタイプの異なる毒薬を投入され、解毒薬も用意されており、
枕営業要員として生かされるみたいな設定にしておけばいいのに。
PS3 ラスト有耶無耶のうちに映画終わってしまうのは良くない。
PS4 ファーストカット、裏日本っぽい浜辺の汚さに笑った。
リアルと言えば、とてもリアルなんだけど。
◆『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』シネマート新宿2

▲じんじろーげっげーむっ
五つ星評価で【★★★基本的にこの「人狼ゲーム」のフォーマットが好き】
みんなが一生懸命生き延びるために、
策略を巡らせ、人を出し抜き、はたまた最後の最後まで人を信じて殺されたり、
というろくでもないストーリー展開が大好き。
ひどい状況の中でこそ若さは輝く。
主役に取り立てられている小島梨里杏はとっても綺麗に撮られてる。
あと、ズベ(こっちにも出てる山谷花純)と眼鏡女子が目を引いた。
男子ではゲームを引っ掻き回す清水尚弥の得体の知れないふてぶてしさが良い。
人狼ゲームの役割が煩雑なのは前回同様。
この煩雑な役割の答え合わせがエンドロールでチラ見せのみという
サービス精神の欠如は前回同様良くない
(やはり劇場ではなく何回でも確認が可能なレンタル主体の作品という事なのだろう)
【銭】
シンデレラゲーム:シネマートのメンバーサービス曜日(火曜日)で1100円。
人狼ゲーム P.B.:シネマートの会員ポイント10ポイントを使用して無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・シンデレラゲーム@ぴあ映画生活
・人狼ゲーム プリズン・ブレイク@ぴあ映画生活
▼参考記事。
・人狼ゲーム クレイジー・フォックス@死屍累々映画日記
◆『シンデレラゲーム』シネマート新宿1

▲山谷花純(左)と仲良しさん。キューティー・ハニーみたいな毒針首輪がオシャレ。
五つ星評価で【★★明らかに普通目線ではダメな映画なんだけど、一部の細かい目配せで凄く嫌いにはなれない】
女の子いっぱい集めて殺し合いさせるという、割とよくあるコンセプトの一本。
映画の個性としては集められた女子が売れないアイドルであり、その褒賞がトップアイドルの座である事と、殺し合いがカードによって行われ、そのカードの基本ルールがジャンケンである事。
カードバトルの勝敗によって首枷にセットされた毒液による処刑者が決まるのだが、
最後まであいこだったらダブルノックダウンになるかが説明されてないとか、
グー、チョキ、パーが王子、継母、魔女に置き換えられたせいで
勝敗が分かりづらいとかは、演出上の不備だろう。
逆に言えば、ジャンケンの心理戦その物はあまり見どころになっていない。
そのジャンケンカードを集める日中の探索タイムもけっこうダラダラしてる。
ジャンケンでの勝ち負けは対戦する少女のパワーバランスでだいたい予想できるので、
そのパワーバランス通りに勝つ、負けるが行われた時の最後の輝きを見るのがなかなか良いのかもしれない。
つまり、映画を見ている観客は、ゲームをネット中継で見ている観客と同じゲスな観点で楽しんでいる事になる。なかなか良い趣向だ。勝ちぬいてきて負ける少女にはそれぞれにとってもパターンに則しているがドラマがある。それがちょっとだけ泣ける。
主役の山谷花純は主役張るだけあって一番可愛い。
最後に殺し合う同じチームの子もなかなかいい。
眼帯の子と男装の子も美味しい役。
『真田十勇士』でクソみたいにつまらない役(三好清海)だった駿河太郎はこの映画ではかなりおもろい役。筋肉質なミッチーみたい。
PS 山谷花純のチームメイトの秘密はあかんやろ。ゲームの権威がのうなる。
PS2 姉登場も趣向として面白いが、これもゲーム権威の失墜だ。
上位何名かはタイプの異なる毒薬を投入され、解毒薬も用意されており、
枕営業要員として生かされるみたいな設定にしておけばいいのに。
PS3 ラスト有耶無耶のうちに映画終わってしまうのは良くない。
PS4 ファーストカット、裏日本っぽい浜辺の汚さに笑った。
リアルと言えば、とてもリアルなんだけど。
◆『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』シネマート新宿2

▲じんじろーげっげーむっ
五つ星評価で【★★★基本的にこの「人狼ゲーム」のフォーマットが好き】
みんなが一生懸命生き延びるために、
策略を巡らせ、人を出し抜き、はたまた最後の最後まで人を信じて殺されたり、
というろくでもないストーリー展開が大好き。
ひどい状況の中でこそ若さは輝く。
主役に取り立てられている小島梨里杏はとっても綺麗に撮られてる。
あと、ズベ(こっちにも出てる山谷花純)と眼鏡女子が目を引いた。
男子ではゲームを引っ掻き回す清水尚弥の得体の知れないふてぶてしさが良い。
人狼ゲームの役割が煩雑なのは前回同様。
この煩雑な役割の答え合わせがエンドロールでチラ見せのみという
サービス精神の欠如は前回同様良くない
(やはり劇場ではなく何回でも確認が可能なレンタル主体の作品という事なのだろう)
【銭】
シンデレラゲーム:シネマートのメンバーサービス曜日(火曜日)で1100円。
人狼ゲーム P.B.:シネマートの会員ポイント10ポイントを使用して無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・シンデレラゲーム@ぴあ映画生活
・人狼ゲーム プリズン・ブレイク@ぴあ映画生活
▼参考記事。
・人狼ゲーム クレイジー・フォックス@死屍累々映画日記
2016年10月10日
『アングリーバード』を新宿ピカデリー9で観て、私がこの映画に惹かれる訳は私が嫌われてるからなんだきっとふじき★★★★

▲それにしてもどんな鳥だか分からんが全く飛ぶ形態を有していない。
五つ星評価で【★★★★強引な予告がちょっとイヤだったんだけど、褒めてる人がいるので見に行ったら、まあ、ちゃんと面白いじゃんコレ】
主人公の復調にやっぱグッとくる。
主人公は嫌われ者。
これは彼自身にも問題があるけど、
長い生活の中で、身体的特徴をからかわれたり、
孤児である事から「家族に教えてもらってないから分からないよね」などの
ソフト差別を受け続けた事がたまって意固地な性格が形成されてしまっている。
自分の主張を曲げられない事も周りとの不和につながっている。
俺みたいじゃん(孤児でも眉毛太くもないけど)。
大人になると誰だって自分が万人に好かれている訳ではない事に気が付いてしまう。
主人公の赤い鳥レッドはそれを過剰に受け止めてしまうキャラだ。
ああ、ツイッターで言いたい事を言った挙句、敵を増やして、ぼろぼろ
ブロックされて世間を狭くしている自分は本当にレッドそのものだ。
そして、世間は「お前が嫌われている事を自覚しろ」と責める。
これはもうハナから泣ける(つーかストレスフルな状況だ)。
彼と同じく、社会不適合者として矯正教室に送られている鳥が三匹。
落ち着きのない鳥チャック。多動症の子供みたいだ。
恐怖が頂点に達すると爆発してしまうボム。これパニック症候群だろ。
そして、威圧感のある外観で他社を委縮させてしまうテレンス。『俺物語』やね。
彼等は集団生活におけるコミュニケーション弱者だ。
彼等には彼等なりの理屈があるが、社会は彼等に合わせて動いてはくれない。
そこに起こる事件。
彼らの正しい主張は受け入れられない。それは彼等のリスクなのだ。
事件を起こす犯人が豚の詐欺者軍団で、
彼らの武器はずばりコミュニケーション、嘘を笑顔で塗り固める。
社会はこの体裁の整った嘘に実に弱い。
そして、まんまと社会全体が豚の嘘に騙された事を自覚した時、
社会はパニックに陥りながらも、やっと正論を聞く耳を持つ。
ここからはアクションに次ぐアクション。
そして大団円。
国を守った彼等(主にレッド)への褒美は、
社会が彼等を彼等の個性のまま、社会の方から寄り添って
付き合いなおそうという宣言だった。ここで涙腺決壊した。
これがお伽噺だからだ。
特に嫌われ者が嫌われ者のまま孤立しがちな日本ではハッキリお伽噺だからだ。
だって多動症の落ち着きのない子供や、パニック障害のいきなり騒ぎ出す子供がいたら
日本ってとりあえずハブにしてしまうでしょ。
物事をオブラードに包めない、例えばレインマンのような子供がいたら
社会は彼等から一歩遠ざかってしまうでしょ。
彼等を彼等のまま肯定し、社会から寄り添ってあげようというのは
とても成熟した姿勢だ。
物語くらいハッピーエンドに終わってもいいだろう。
という事で、私、自分が嫌われ者の自覚があるので、
この映画はかなりお気に入りです。
(他の褒めてる人が嫌われ者かどうかは知らないし語らない)
レッドの声は坂上忍。嫌われ力が高い。
普段の坂上忍のまんま口調で違和感がないからか、声優的には何の問題もなかった。
チャックのまんまX−MENはともかく、
豚のシャイニングで「双生児」とセリフを付けるのは日本語スタッフも凄いなあ。
【銭】
新宿ピカデリーの前回有料入場割引+ネット予約割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・アングリーバード@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・アングリーバード@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
PS もう一つの思い付き
お調子者のチャック:多動症の児童
ストレスが溜まると爆発してしまうボム:パニック障害児童
では、「俺はこんなところにくる鳥じゃない」というレッドは……
精神病院に詐称で入院してきた『カッコーの巣の上で』の
ジャック・ニコルソンのようだ。
だから、レッドはシャイニング双子に会うのかもしれない。
すると一言も喋らないテレンスはチーフの役割を持つ鳥という事になる。
舞台となるバードアイランドその物が雛鳥をシェアして教育しているさまは
カッコーの托卵を思い出さなくもない。
そして「カッコー」はアメリカでは「狂人」の意味を持つのだという。
レッドがロボトミー手術を行われることなく、施設その物がハッピーエンドになる
と言うのであれば、それは又、いい意味で気が狂っていてとてもいいと思う。
とは言え、ゲームのアニメ化なんだから全部なぞれたりはしなかったのだろうけど。
って考えるのは考えすぎだろうか?
2016年10月09日
『少女椿』『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』をキネカ大森2で観て、大変変態でいい二本立てだふじき★★★★,★★★
「耽美とロマン、アングラのエロティシズム」2本立て
◆『少女椿』

▲中村里砂いいなあ(これしか知らんけど)。
五つ星評価で【★★★ビジュアルに特化しているのがステキ】
物語はどうでもよくて、原作マンガの空気をビジュアル化することに全ての労力をそそぎつつ、それが安い絵になろうとも全く躊躇しないという心臓の強い映画。そういう徒労っぽい努力は嫌いじゃない。
「なんでもデジタルで処理すればええんや」というちょっと前の時代っぽい雑な処理が荒いのも故意だか偶然だか分からない。まあ、作り手にとっては既にそこは大事な点ではないのだろう。
という事で予告編でも見られる「みどり」中村里砂のドットのキツイ赤と黄の水玉ドレスが個人的には嫌いなのだけど、中村里砂の常に現世に困惑してるような顔はムチャクチャよかったと思う。基本的にはあの顔が全てだろう。予告編でも見られるあの顔を90分にただ伸ばした映画と言ってもそう間違えていない。
あと、風間俊介側の女に全てを吸い取られても良しとしながら、女にはその情熱が歯牙にもかけられない残酷さが、最後の最後にサディストに訪れたマゾヒズムの神髄のようで、そこだけはドラマとしてよかった。
太った鳥肌実みたいな役者だなあと思ったら太った鳥肌実だった。
変な外人っぽいデブはボブ鈴木の独断場。
黙々と胡瓜を食う父のイメージが面白い。
主題歌「あの子のジンタ」はとっても名曲。
毎日見せられたらゲロ吐くくらい嫌いになると思うけど、
10年くらい経ったらまた見てみたくなる気がする。
◆『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』

▲これ、本当に若い時(ティーンとか)に見たらトラウマになったろうなあ。
五つ星評価で【★★★★代表的なキチガイ映画】
多分、4回目か5回目くらいだと思う。折に触れ、見る機会があり見ている。
相変わらず土方巽と彼が率いる暗黒舞踏塾の動きが怒涛の勢いで盤石に気持ち悪い。
土方巽の声は汚いけど通りが良い。劇場向きの声だ。
江戸川乱歩の色々なエキスをかき集めながら、
ことごとく破綻を来たしてるみたいな異様な失敗オラオラ感が他にない一本だよなあ、
ほんま。
シャム双生児の片割れで顔を特殊メイクで覆われているのが近藤正臣。
若い。演技が若いっつか、下積みご苦労さんっつか、
そんなん言われなきゃ誰にも分からん。
【銭】
2016年10月から2017年3月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を3000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・少女椿@ぴあ映画生活
・江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間@ぴあ映画生活
◆『少女椿』

▲中村里砂いいなあ(これしか知らんけど)。
五つ星評価で【★★★ビジュアルに特化しているのがステキ】
物語はどうでもよくて、原作マンガの空気をビジュアル化することに全ての労力をそそぎつつ、それが安い絵になろうとも全く躊躇しないという心臓の強い映画。そういう徒労っぽい努力は嫌いじゃない。
「なんでもデジタルで処理すればええんや」というちょっと前の時代っぽい雑な処理が荒いのも故意だか偶然だか分からない。まあ、作り手にとっては既にそこは大事な点ではないのだろう。
という事で予告編でも見られる「みどり」中村里砂のドットのキツイ赤と黄の水玉ドレスが個人的には嫌いなのだけど、中村里砂の常に現世に困惑してるような顔はムチャクチャよかったと思う。基本的にはあの顔が全てだろう。予告編でも見られるあの顔を90分にただ伸ばした映画と言ってもそう間違えていない。
あと、風間俊介側の女に全てを吸い取られても良しとしながら、女にはその情熱が歯牙にもかけられない残酷さが、最後の最後にサディストに訪れたマゾヒズムの神髄のようで、そこだけはドラマとしてよかった。
太った鳥肌実みたいな役者だなあと思ったら太った鳥肌実だった。
変な外人っぽいデブはボブ鈴木の独断場。
黙々と胡瓜を食う父のイメージが面白い。
主題歌「あの子のジンタ」はとっても名曲。
毎日見せられたらゲロ吐くくらい嫌いになると思うけど、
10年くらい経ったらまた見てみたくなる気がする。
◆『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』

▲これ、本当に若い時(ティーンとか)に見たらトラウマになったろうなあ。
五つ星評価で【★★★★代表的なキチガイ映画】
多分、4回目か5回目くらいだと思う。折に触れ、見る機会があり見ている。
相変わらず土方巽と彼が率いる暗黒舞踏塾の動きが怒涛の勢いで盤石に気持ち悪い。
土方巽の声は汚いけど通りが良い。劇場向きの声だ。
江戸川乱歩の色々なエキスをかき集めながら、
ことごとく破綻を来たしてるみたいな異様な失敗オラオラ感が他にない一本だよなあ、
ほんま。
シャム双生児の片割れで顔を特殊メイクで覆われているのが近藤正臣。
若い。演技が若いっつか、下積みご苦労さんっつか、
そんなん言われなきゃ誰にも分からん。
【銭】
2016年10月から2017年3月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を3000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・少女椿@ぴあ映画生活
・江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間@ぴあ映画生活
2016年10月08日
『真田十勇士』をユナイテッドシネマ豊洲6で観て、どう見ても「日本映画最後の超大作」ではないよふじき★★

▲「日本映画最後の超大作」を任せるには堤幸彦は荷が重かった。
五つ星評価で【★★これ映画ではなく舞台ならよいのだけど、きっと】
同じ堤幸彦演出で舞台を同時公演しているらしい。
舞台は面白いかもしれないが、
その手法をそのまま映画に持ってきても映画としては「?」な状態になる。
人と合戦が描けてない。
十勇士は多い。個性のないのが雁首並べてても死に所くらいしか見せ場が出来ない。
死に至るまでの友情や信頼のドラマはそこそこ見せてくれるが、
そもそもの始まりである佐助の「おもしれえ」が全然こっちに伝わってこないのだ。
舞台の場合は「おもしれえ」というセリフを吐く奴がいれば、
実際の演者がそこにいるのだから「まあまあ、そう言う奴もいるかもしれない」と
リアルが納得を後押ししてくれるが、もう少し俯瞰の位置で観る映画では、
その男が何でそういう事を考えるのかが分からないとリアルな人間にならない。
その点、佐助は単に「おもしれえ」というだけの底の浅いキャラにしか見えない。
そんな浅くて薄い役にもかかわらず中村勘九郎は好演していた。それは認める。
これアドルフ・ヒットラーは実は腰抜けだった。
だが、彼を英雄に仕立てるゲッベルスがいた。彼の活躍を見よ、
という映画なのだが、ゲッベルスの行動原理が「面白いから」では映画として通らない。
やはり、「何故」彼がそれを面白いと思うかが描かれないといかん。
松坂桃李も行動原理が良く分からない。
別に中村勘九郎と一緒に行動する理由が見当たらない。
「ケンカするほど」という感じに仲が良さそうにも見えないし。
チラシに佐助と「熱い絆で結ばれている」と書かれている。そんなのは設定だ。
そういう設定をちゃんと映画の中で表現しないといかんだろう。
それを慕う大島優子は吹き矢だけ面白い。
キャラは重くてウザったくて、演技がちょっと違和感があった。
下手なのかどうか、よう分からん。
まあともかく痴話喧嘩は忍びの里で済ませておけよ、というくらいにしか思わん。
十勇士側で目に付いたキャラは剣豪・由利鎌之助役の加藤和樹と
もみあげ筧十蔵役の高橋光臣、オマケしてヘタレ侍根津甚八役の永山絢斗。
この辺はそれぞれのドラマがあるのでいても邪魔じゃない。
後はハッキリ言って有象無象。ガヤである。
真田幸村の加藤雅也、淀殿の大竹しのぶはキャリア通り、しっかりした演技を見せてくれた。徳川家康の松平健はキャリアにも関わらず何か立ったり座ったりしているだけだった。そもそも合戦の場になってしまったら、徳川家康って面白くは演じられなそうな役だけど。それでも津川雅彦とかだったら全然違うだろう。まあ、徳川家康というより津川雅彦になっちゃうんだろうけど。
で、合戦のシーンに理屈がない。
行き当たりばったりである。
「勝てそうにもない状況」に対して「どう勝てるに持って行くか」という戦略がない。
ともかくみんなで一生懸命やってれば勝てるんだよ。
そんなので「徳川軍二十万VS十勇士」が成立はしないだろう。
真田幸村が練る、猿飛佐助が練る、そんなのはどちらでも良いのだが、
徳川家康が大軍を率いても勝てないその理由をちゃんと練って見せてもらいたい。
スーパー忍者がいたから勝てましたではいかんのだ。敵にもスーパー忍者いるのだし。
合戦のシーンも多分、演劇ならこれでいいのだと思うのだが
(個々の戦いの外の全貌は観客が想像力で補完するので)、
映画では俯瞰で見せないといけないだろう。ごく普通に考えて。
なので、これは普通の映画ではなく、演劇公演の記録映像として作成されたら
こんなケチを付ける事もなく、まとまって面白かったんじゃないかと思う。
まあともかく結論としては
堤幸彦、おま、やっつけ仕事すなよ、かな。
あんな使われ方したユーミンのエンディングも悲惨。
ユーミンはあれ見て激怒していいと思う。
【銭】
ユナイテッドシネマの会員ポイント2回分を使って割引鑑賞。1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・真田十勇士@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・真田十勇士@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
2016年10月06日
『亜人 第三部 衝戟』をトーホーシネマズ日本橋2で観て、ようやったねふじき★★★★

▲「ジヤンケン後出ししやがって!」
五つ星評価で【★★★★完璧とは思わんがようやったし、面白い】
原作マンガ三巻くらいまで読んでる状態は変わらず。
「衝戟(しょうげき)」なんて読めないよ。
百人いて九十九人が分からないような単語を使うなよ。
相変わらず面白い。筋で押しきる。
第二部の、ついに主人公のカス永井が訥々と大惨事を繰り広げる佐藤と
同列に戦うお膳立てが出来た所からの続き。
であるが、なかなかそのラストバトルは始まらない。
その間に佐藤の手駒は増えていく。
第二部で武装した亜人を確保する術が全くない訳でもない事が分かった。
だが、それは亜人同士がそれぞれを防御しあってない場合に限る。
第一部では武装してない亜人は人間に確保されている。
第二部では武装した単独の亜人は人間に確保寸前まで追い詰められる。
第三部では武装した集団の亜人が人間にはもうどうにもできない事が露見する。
徐々に戦線や戦法が拡大している。
人間も亜人も社会的な生き物である事は変わらない。
だから、亜人の群れの王者である佐藤は最強を誇っていたし、
最後の瞬間、その社会性にやられるのも面白い。
裏の裏の裏や、能力を見据えての戦略が攻める方も守る方も考えられていて面白い。
でもね、色々出てくるIBMがそれぞれの個性をあまり発揮できずに
ただ力を振るうだけの暴風圏みたいな存在になってしまったのはちょっと残念。
そして、亜人が結局、何者で、IBMとは何で発現するのか、などの謎は謎のまま。
佐藤の拘束も甘い。死のうが死ぬまいが拘束から逃れられない状態に処すべきなのだ。
(ゴム漬けにするとか)
それにしても亜人自体が必ずカスでないという事はどうにか分かった物の
カス率は高いな。
【銭】
東宝の有料鑑賞ポイント6回分を使って無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・亜人 −衝戟−@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・亜人 −衝戟−@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
・亜人 −衝動−@死屍累々映画日記
・亜人 −衝突−@死屍累々映画日記
2016年10月04日
『生きる』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、んでも面白いんだから仕方なかっぺふじき★★★★★

▲「生きる」
五つ星評価で【★★★★★志村喬の勲章】
3回目くらいだと思う。4K上映で143分。マイル貯めお得案件みたいな映画。
とは言え、何回観ても面白いんだから凄い。
しかし、何回観ても志村喬のもどかしさにはイライラする。
今回4K上映という事でデジタルのリマスタリングをやったみたいだ。
ブログ検索に引っかからないので、おそらくここ7,8年は見ていないから
前にデジタル化されてても2Kだろうし、フィルムは保存が難しいから
4K上映の今回が一番綺麗な映像・音声の上映になってると思う。
特にあ、これは昔見た時と段違いだと思ったのは1シーンだけ。
主人公の志村喬が公園の完成を雪が降る中ただ一人喜んでいるシーン。
積もる雪が志村喬を薄く覆い、キラキラ砂糖細工のように光り輝く。
前にフイルム(おそらく)で見た時は、もっと「ぼうっ」とした光り方だったと思う。
もどかしい志村喬のもどかしさが緩和されてお伽話のようにちょっと可愛い。
志村喬はこれと『七人の侍』と『ゴジラ』が代表作かつ話題作だろう。
『生きる』はやっぱり主役なので、名刺代わりのいい一本を作って貰ったもんだ。
客演で目を引いたのが小説書き伊藤雄之助のかっこよさ。
他の映画では顎長の怪人でけっこうモゴモゴ言ってるのだけど、この映画ではシャープ。
人生の価値を「くだらない娯楽」周辺を馬鹿騒ぎのように徘徊する一連の旅路が、
パンチが聞いてるのに実に悲しくていい。
職場の同僚女子、小田切みき、若くっていいなあ。
死に行く志村喬と好対照すぎる。
あと目を引いたのが頬に傷があるヤクザに加東大介。
職場のお荷物っぽいダメ爺さんに
抗議するおっかさんに菅井きん。この人、声張り上げるのが似合う。
菅井きんは殆どのシーンで子供をおんぶしてる。「りつ」かも知れん(違うて)。
主人公の義姉に卜部粂子。まだ若くて髪が黒い。
あと映画見てて気が付かなかったが志村喬の息子役が金子信夫。ひょえ美形っぽいやん。
これ、いまリメイクするなら
志村喬→仲代達矢
小田切みき→榮倉奈々
伊藤雄之助→リリー・フランキー
あたりだろうか、とググってたら、松本幸四郎+深田恭子+北村一輝という布陣でTVドラマとしてリメイクされてるらしい。いくら何でも松本幸四郎はないだろ。いい悪いではなくイメージのベクトルが違いすぎる。見てないから良作かどうかは分からないけど。
ハリウッドにリメイク権売られて、トム・ハンクスが演じる案もあるのね。
これ下手すると頓挫した振りを装いながら、
実はトム・ハンクスが爺さんになるの待ってるんじゃないの?
桑原桑原。
見れる人は今のバージョン見ておくといいよ。
PS 流石に仇名で「木乃伊」とは言われないが、葬儀の席上で誰一人
主人公を「渡邊課長」と役職付きで呼ばないのは軽んじられてるからなんでしょうか?
PS2 葬儀の席にそっと置いてある火鉢。火鉢が当たり前の時代だったんですなあ。
火鉢なんて実物を見た事がないよ。
PS3 小田切みきが料亭みたいなところで飲んでる透明なビール、
麒麟マークが書いてあるからビールっぽかったけど、商品名見たら
「キリンレモン」だった。
PS4 しかし、キモくてはっきりしない志村喬のアップをこれてもかと撮る
この映画は、やはり今の映画では再現不能なのかもしれない。
【銭】
朝10時の映画祭企画料金1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・生きる@ぴあ映画生活
2016年10月03日
『CUTIE HONEY -TEARS-』を渋谷toei△粘僂董∨めたいけど残念案件ふじき★★

▼うんまあ庵野監督版の方がまだ好きかな。
五つ星評価で【★★一部ケレン味の見せ方はかなり頑張ったと思うのだけど、やはり話と見せ方がよろしくない】
俗に広がっている僕らのキューティーハニーではない。
「空中元素固定装置を持つ少女型アンドロイト・ハニーと敵シスター・ジル」
というたったそれだけの設定が原作との共通点である。
映画の冒頭、いきなり話が始まる所や、世界観を「絵」で見せまくる演出など、
出だしはちょっとイケルかもと思ったが、残念ながら盛り上がらなかった。
理由は大きく二つ。話の筋がつまらないのと、キャラの立ちが悪い。
この話をいつから作っていたのか分からないけど、クライマックスのドラマで、
体制に歯向かう革命軍がチームを二つに分け、敵の本陣に踏み込むチームを
陽動チームがサポートする。この構造が『ワンピースGOLD』にソックリ。しかも『ワンピース』の方が全然上手い。
最終的にこういうのは各チームが何を成し遂げてミッション完了となるのか、
進行途中がミッションのどの位置にあるかを観客に分からせなければならない。
これが全然、不親切であるし、機能していない。
あと、物語的には「ジルが考えていた未来」と「ハニーが成し遂げた未来」の差が分からないのも良くない(おそらく一緒なんじゃないかと思う)。それじゃそもそも争わなくて良かったという事じゃないか。
映画の製作費や規模に左右されてしまうのだからしょうがないが、
革命軍が全員集まって四畳半に収まってしまうくらいってのは少なすぎるでしょ。
人数が少ないのなら、少ない人間で成立する嘘を付くべきだ(支部であるとか)。
西内まりやと石田ニコルは衣装も含めて美少女的にとても面白い。
アクションも頑張ってるし。キャラとしてはつまらないのが残念。
どちらも原作の色の付き方の方を贔屓してしまうから致し方ない。
西内まりや:ハニー。外見やアクション属性は中々良い。
ただ、キャラが暗くて……魅力がない。
西内まりやって安田美沙子にちょっと似てる。
絶世の美女じゃないのなら、ちょっと「抜けてる」感を強調すべき。
もちっとエッチい感じと、それを恥ずかしがる感じも欲しいよ。
せっかくの永井豪実写なんだから(「股開けよ」とか言ってる訳じゃないよ)。
石田ニコル:シスター・ジル役だけどバリバリにシスター・ジルじゃない。
でも、綺麗かつ変で強いのはなかなかいい。
パンサー・クローって組織その物が存在しないのはどうにもつまらないのだが。
三浦貴大:ジャーナリスト早見青児。この人基本いつも同じ。
小回りの効かない伊藤淳史みたいな感じ。
真面目だけど融通利かなくてイラっとする感じ。
高岡蒼輔:元妻の宮崎あおいが『怒り』で風俗嬢上がり役をブイブイ言わせる中、
元旦那は風采の上がらないテロリスト役という。
この人、切れ者でせめてカッケー役ならまだ良かったのに。
何か陽が当たらなくて不憫だなあ。
笹野高史:「爺の役を他人にやらせたりはせぬ」とばかりに、すんげえ普通の爺の役。
まあ、ともかくずんずんつまんなくなっていく。
キャラにも魅力がない。いたたまれないのがもう残念で。
「エロくないんです」って言って客に反感持たせて宣伝戦略も失敗したし。
ほんまいろいろいたたまれない。
【銭】
映画ファン感謝デーだったので1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・CUTIE HONEY -TEARS-@ぴあ映画生活
PS 今時ネット予約のない渋谷toeiがちょっと新鮮。
2016年09月30日
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』をキネカ大森1で観て、とりあえず号泣ふじき★★★★,★★★★
「超平和バスターズの夏休み」2本立て
◆『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』

▲8月31日野菜の日公開だったのだ。
野菜をアナルに突っ込んで不特定多数のオタクに公開と覚えておこう(きゃー)。
五つ星評価で【★★★★こんなの号泣必至だ】
相変わらずTV版とか見てない。鑑賞2回目であるが、ボロボロ泣いた。
なんつか人間の優しさが溢れている話なんだよ。
ハネケとかの真逆。だから好きにならざるを得ない。
メンマ可愛いな。アナルもツル子も好き。
メンマ、ピュアで不幸でそれなのに一番優しい。
アナル太陽のように輝きながら恥を晒すのが実に人間的。
達観して一歩踏み込めない感じのツル子は恐れ多いが自分に似てる。
あ、アナルのアナルに突っ込んで、ツル子のあそこをツルツルにしてえ。
って無数に言われてきたんだろうなあ。同意。
野郎は身につまされるせいか、みんなちょっとうるさく感じる
(特にポッポは物理的にうるさい)
『フランダースの犬』と『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は催涙ガスや生物兵器なみに俺を泣かす。これで泣けなくなったらロボトミー手術受けて成功したとか、そんな後だろう。
ジンタンの声は『聲の形』で主役の石田をやった入野自由。ごくごく普通に上手いな。
◆『心が叫びたがってるんだ。』

▲冒頭近くJKになってからの作画は妙にリアルで怖い。
五つ星評価で【★★★★これはこれで大したもんなんだけど、一つ前(『あの花』)が大傑作すぎて損してる】
『あの花』スタッフが再結集して作った映画。二回目。一緒に見て気づいた事。
(1) 主人公か最初に聞いてる音楽が『あの花』の主題歌。
(2) バーガー屋の名前がどちらも「Wcdonald」。
PS 『身体が叫びたがってるんだ。』というエロアニメがあったら見たいな。
PS2 順の持ってる携帯電話はガラケーなので、
LINEやってるのは違和感を感じたが、機能としては出来るらしい。
ただ、やり出すとパケ放題とかにしておかないと凄く通信費がかかるらしい。
今まで携帯の使用料が多かったとも思えないから
(基本話せないのだからおそらくメールを連絡用に使うくらいだろう)、
この費用について親との溝が更に深まったという可能性もなくはない。
【銭】
2016年4月から9月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を4月中は特典期間と言う事で2000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞。これでジャスト三回使いきった。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。@ぴあ映画生活
・心が叫びたがってるんだ。@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。1回目@死屍累々映画日記
・心が叫びたがってるんだ。1回目@死屍累々映画日記
◆『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』

▲8月31日野菜の日公開だったのだ。
野菜をアナルに突っ込んで不特定多数のオタクに公開と覚えておこう(きゃー)。
五つ星評価で【★★★★こんなの号泣必至だ】
相変わらずTV版とか見てない。鑑賞2回目であるが、ボロボロ泣いた。
なんつか人間の優しさが溢れている話なんだよ。
ハネケとかの真逆。だから好きにならざるを得ない。
メンマ可愛いな。アナルもツル子も好き。
メンマ、ピュアで不幸でそれなのに一番優しい。
アナル太陽のように輝きながら恥を晒すのが実に人間的。
達観して一歩踏み込めない感じのツル子は恐れ多いが自分に似てる。
あ、アナルのアナルに突っ込んで、ツル子のあそこをツルツルにしてえ。
って無数に言われてきたんだろうなあ。同意。
野郎は身につまされるせいか、みんなちょっとうるさく感じる
(特にポッポは物理的にうるさい)
『フランダースの犬』と『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は催涙ガスや生物兵器なみに俺を泣かす。これで泣けなくなったらロボトミー手術受けて成功したとか、そんな後だろう。
ジンタンの声は『聲の形』で主役の石田をやった入野自由。ごくごく普通に上手いな。
◆『心が叫びたがってるんだ。』

▲冒頭近くJKになってからの作画は妙にリアルで怖い。
五つ星評価で【★★★★これはこれで大したもんなんだけど、一つ前(『あの花』)が大傑作すぎて損してる】
『あの花』スタッフが再結集して作った映画。二回目。一緒に見て気づいた事。
(1) 主人公か最初に聞いてる音楽が『あの花』の主題歌。
(2) バーガー屋の名前がどちらも「Wcdonald」。
PS 『身体が叫びたがってるんだ。』というエロアニメがあったら見たいな。
PS2 順の持ってる携帯電話はガラケーなので、
LINEやってるのは違和感を感じたが、機能としては出来るらしい。
ただ、やり出すとパケ放題とかにしておかないと凄く通信費がかかるらしい。
今まで携帯の使用料が多かったとも思えないから
(基本話せないのだからおそらくメールを連絡用に使うくらいだろう)、
この費用について親との溝が更に深まったという可能性もなくはない。
【銭】
2016年4月から9月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を4月中は特典期間と言う事で2000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞。これでジャスト三回使いきった。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。@ぴあ映画生活
・心が叫びたがってるんだ。@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。1回目@死屍累々映画日記
・心が叫びたがってるんだ。1回目@死屍累々映画日記
2016年09月29日
『ドドンパ酔虎伝』『まらそん侍』を新文芸坐で観て満足満足ふじき★★★★,★★★★
特集上映「絶対に観てほしい時代劇」の1プログラム。
◆『ドドンパ酔虎伝』
五つ星評価で【★★★★世の中にはまだまだ自分の知らない快作があるのだなあ。初見】
時代劇なのに全編がドドンパのリズムで熱病のように、いや、踊りながら死ぬ舞踏病のように歌ってる、がなってる、踊ってる。このキャバレーで思いっきりふかす金管楽器のような層の厚いムードミュージックがゴージャスでダイナマイトで気持ちいい。
忠臣蔵手前の堀部安兵衛(中山安兵衛)の決闘高田馬場の下りをドドンパを踏まえながら描く。踏まえるなよ、そんなの、とか思ってしまうが、まー、楽しくてよいよい。
主演は勝新太郎。晩年の丸い勝新太郎がかなり出来上がってきている。
由利徹が血のめぐりの悪い岡っ引き役を演じているが、冷静になって顔立ちを見てるとEXILEのアキラにちょい似だと思う(ヤバい発言)。
◆『まらそん侍』
五つ星評価で【★★★★お侍様がマラソンをする映画】
とっても変。でもテンポよくて面白い。
二回目。多分、初回は大井武蔵野館辺りだと思う。
泥棒にトニー谷。ソロバン弾くよ。
へなへなランナーに大泉滉。ナイスへなへな!
勝新太郎がまだ「ウブい」感じ。
フレッシュではあるが美形ではない。
「美形ではない」と書いた後にこんな事書くと怒られそうだが、
ゴールデン・ボンバーの鬼龍院翔に似てる気がする(今日二つ目のヤバい発言)。
【銭】
新文芸坐正規料金1300円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ドドンパ酔虎伝@ぴあ映画生活
・まらそん侍@ぴあ映画生活
◆『ドドンパ酔虎伝』
五つ星評価で【★★★★世の中にはまだまだ自分の知らない快作があるのだなあ。初見】
時代劇なのに全編がドドンパのリズムで熱病のように、いや、踊りながら死ぬ舞踏病のように歌ってる、がなってる、踊ってる。このキャバレーで思いっきりふかす金管楽器のような層の厚いムードミュージックがゴージャスでダイナマイトで気持ちいい。
忠臣蔵手前の堀部安兵衛(中山安兵衛)の決闘高田馬場の下りをドドンパを踏まえながら描く。踏まえるなよ、そんなの、とか思ってしまうが、まー、楽しくてよいよい。
主演は勝新太郎。晩年の丸い勝新太郎がかなり出来上がってきている。
由利徹が血のめぐりの悪い岡っ引き役を演じているが、冷静になって顔立ちを見てるとEXILEのアキラにちょい似だと思う(ヤバい発言)。
◆『まらそん侍』
五つ星評価で【★★★★お侍様がマラソンをする映画】
とっても変。でもテンポよくて面白い。
二回目。多分、初回は大井武蔵野館辺りだと思う。
泥棒にトニー谷。ソロバン弾くよ。
へなへなランナーに大泉滉。ナイスへなへな!
勝新太郎がまだ「ウブい」感じ。
フレッシュではあるが美形ではない。
「美形ではない」と書いた後にこんな事書くと怒られそうだが、
ゴールデン・ボンバーの鬼龍院翔に似てる気がする(今日二つ目のヤバい発言)。
【銭】
新文芸坐正規料金1300円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ドドンパ酔虎伝@ぴあ映画生活
・まらそん侍@ぴあ映画生活
2016年09月28日
『超高速!参勤交代リターンズ』『メカニック ワールドミッション』『BFG』『レッドタートル』4本まとめてレビュー
ユナイテッドシネマ豊洲で籤引くために観た4本をまとめてできるだけ短評で。籤は外れ籤なしだったので映画鑑賞券1本当り(大当たりは2本)
◆『超高速!参勤交代リターンズ』UCT12

▲睨む深キョン。睨まれたい。猿ぐつわ嵌めるシーンもあったな。マニアックな!
五つ星評価で【★★やはり前作の充実度には敵わない】
後ろ指さして「悪い」と言うほど悪くはないが、
前作で使ったアイデアの数を考えると、チラシに書いてある
「パワーアップ」の言葉は空々しく聞こえる。
「パワーアップ」ではなく「力押し」という感じであろう。
ともかく勢いで乗りきってしまえ的な。
殿様はじめ湯長谷藩の人間がどいつもこいつも善人なのは
しょうがないんだろうけど、ちょっと鼻に付く。
奇策より人心の機微で問題を乗りきってしまうのも、
それで乗りきれるのならば端から争いを起こすなよ、という感じだし。
古田新太と石橋蓮司がほんにいい声だ。
「努力など無駄だ」と「今、ここでか」は好き。
深キョンはちゃんと可愛い。
◆『メカニック ワールドミッション』UCT12

▲「いいか、ずいずいずっ転がしはこうやるんだ」
五つ星評価で【★★★★ゲラゲラ、ステイサムやるう】
勇様があまりに強すぎて全盛期のセガールのよう。
息つく間もなく繰り広げられるアクションはおもろうておもろうて。
ありがとう勇。一週間経ったら忘れてるかもしれないけど今回も最高に面白かった。
ジェシカ・アルバ、君もよかったで。
◆『BFG』UCT5

▲ちょっと指が滑って握りつぶすくらいの事はやってほしかった。
五つ星評価で【★★どうしたスピルバーグ】
とりあえずこれが『ブリッジ・オブ・スパイ』と同じ人なのか、と言う意味でマーク・ライランスが凄いなあ。少女をトム・ハンクスが演じていたら演技合戦になってもっと凄かったかもしれない(違うだろ、それ)。
バリバリのファンタジーなのだが、『フック』がそうだったように、スピルバーグとファンタジーってそんなに相性が良くないんじゃないだろうか。どうも、絵が描けたことで満足してしまい、何を語りたいのかが置き去りになってる。そして絵はCG技術の進歩により、文句付けようがなくちゃんと描けているのだが、逆にCG技術にスピルバーグが使われているような気にさせられる。CGはちゃんと当たり前に仕事をしているが、それ以上の驚きをもたらさなかった。そこに何かを盛り込もうという意思がない。絵が綺麗なだけじゃ納得しない。そんなんはいくらでもお手軽に出来るんだから。
女王陛下があれを呑んであれをしてしまう所は大層ジョー・ダンテ的でよかった。
バタバタやってるけどBFGを初めとする巨人が怖くない。
優しいか。マヌケか。
大掛かりなトムとジェリーみたいだ。
ファンタジー感を守るために恐怖演出を捨ててしまったのだろうか?
ジョー・ダンテだったら、巨人をちゃんと恐怖の対象として描いたのではないか?
私が上品でないからかもしれないが、もうちょっと下碑な風味が合っていると思う。
これは埼玉の奥に潜む下碑な人喰い巨人が人知れず東京に進出するのを避けるため、たまたまその中の優しい巨人と知りあった子供が天皇陛下に直訴して自衛隊を出動させ第三次防衛線で辛くも撃破しました、みたいな話だろう、本質としては。攻めてくる巨人が巨大なトムとジェリーでは短いコメディーならいいが、普通に物語としては面白くない。逆に童話として再生するならリアルを減じて、もつと徹底的にお伽話のようにしてしまえばいい。
PS BFGが Big Friendly GAY だったら18禁だ!
◆『レッドタートル』UCT6

▲男を浦島太郎、赤い亀を亀+乙姫とする絵解きもある。フランス人が浦島太郎を知ってるかどうかしらないけど(スタッフに日本人がいるから天災のシーン同様アイデアをねじ込んでたりしてるかもしれない/少なくともセリフなしにするのは日本人Pからの提案だと言のは聞いた)。
五つ星評価で【★★思った通り、だらーんとした映画だった】
『岸辺のふたり』の監督の初長編映画とのこと。
そう言われれば似てる。でも、前のは8分だ。
やっぱ、おではこういうのを「綺麗」である事を担保にして作った映画を、
楽しく見れたりするタイプではない。
綺麗は飽きる。
終盤近くのスペクタクルは凄い。
でも、あれも「こういうのも入れといてやるか」みたいな気持ちを邪推してしまった。
朝ドラに挿し込まれる「関東大震災」や「太平洋戦争」のように
劇的な災害であるけど、その災害がなければ、青年の出奔、主人公の老い、
人生のサイクルが回っていく事などが描けなかった訳ではない。
主人公がこんな『四月は君の嘘』の山崎賢人みたいな、ただただ状況を受け入れるような奴じゃなく、『トラック野郎』の菅原文太とか、『メカニック』のジェイソン・ステイサムだったら好きだったかもしれない。それはジャンルが違うよって言われるかもしれないけど。
もうCGで何でも表現できる今の時代で、カリカチュアしたアニメートもせず、こんなロトスコープで撮ったような人間と全く同じ動きのアニメを撮る意味も「アニメとして撮った」事に意義を見出そうとしてるようにしか見えないし。これ、実写で撮っちゃいかんの?
あー、もう、不満がダダ漏れてきた。
育ちが悪いから高尚な「おアニメ」とかダメなんすよ。
【銭】
超高速!参勤交代リターンズ:ユナイテッドシネマメンバーサービス週間で1000円。
メカニック・ワールドミッション:同
BFG:同
レッドタートル:同
半券4枚で鑑賞券が1枚or2枚貰える籤が引けるので意地になって見た。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・超高速!参勤交代 リターンズ@ぴあ映画生活
・メカニック:ワールドミッション@ぴあ映画生活
・BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント@ぴあ映画生活
・レッドタートル ある島の物語@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・超高速!参勤交代 リターンズ@映画的・絵画的・音楽的
・超高速!参勤交代 リターンズ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・メカニック:ワールドミッション@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント@映画のブログ
・BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
・レッドタートル ある島の物語@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼参考記事。
・メカニック@死屍累々映画日記
・超高速!参勤交代(1回目)@死屍累々映画日記
・超高速!参勤交代(2回目)@死屍累々映画日記
◆『超高速!参勤交代リターンズ』UCT12

▲睨む深キョン。睨まれたい。猿ぐつわ嵌めるシーンもあったな。マニアックな!
五つ星評価で【★★やはり前作の充実度には敵わない】
後ろ指さして「悪い」と言うほど悪くはないが、
前作で使ったアイデアの数を考えると、チラシに書いてある
「パワーアップ」の言葉は空々しく聞こえる。
「パワーアップ」ではなく「力押し」という感じであろう。
ともかく勢いで乗りきってしまえ的な。
殿様はじめ湯長谷藩の人間がどいつもこいつも善人なのは
しょうがないんだろうけど、ちょっと鼻に付く。
奇策より人心の機微で問題を乗りきってしまうのも、
それで乗りきれるのならば端から争いを起こすなよ、という感じだし。
古田新太と石橋蓮司がほんにいい声だ。
「努力など無駄だ」と「今、ここでか」は好き。
深キョンはちゃんと可愛い。
◆『メカニック ワールドミッション』UCT12

▲「いいか、ずいずいずっ転がしはこうやるんだ」
五つ星評価で【★★★★ゲラゲラ、ステイサムやるう】
勇様があまりに強すぎて全盛期のセガールのよう。
息つく間もなく繰り広げられるアクションはおもろうておもろうて。
ありがとう勇。一週間経ったら忘れてるかもしれないけど今回も最高に面白かった。
ジェシカ・アルバ、君もよかったで。
◆『BFG』UCT5

▲ちょっと指が滑って握りつぶすくらいの事はやってほしかった。
五つ星評価で【★★どうしたスピルバーグ】
とりあえずこれが『ブリッジ・オブ・スパイ』と同じ人なのか、と言う意味でマーク・ライランスが凄いなあ。少女をトム・ハンクスが演じていたら演技合戦になってもっと凄かったかもしれない(違うだろ、それ)。
バリバリのファンタジーなのだが、『フック』がそうだったように、スピルバーグとファンタジーってそんなに相性が良くないんじゃないだろうか。どうも、絵が描けたことで満足してしまい、何を語りたいのかが置き去りになってる。そして絵はCG技術の進歩により、文句付けようがなくちゃんと描けているのだが、逆にCG技術にスピルバーグが使われているような気にさせられる。CGはちゃんと当たり前に仕事をしているが、それ以上の驚きをもたらさなかった。そこに何かを盛り込もうという意思がない。絵が綺麗なだけじゃ納得しない。そんなんはいくらでもお手軽に出来るんだから。
女王陛下があれを呑んであれをしてしまう所は大層ジョー・ダンテ的でよかった。
バタバタやってるけどBFGを初めとする巨人が怖くない。
優しいか。マヌケか。
大掛かりなトムとジェリーみたいだ。
ファンタジー感を守るために恐怖演出を捨ててしまったのだろうか?
ジョー・ダンテだったら、巨人をちゃんと恐怖の対象として描いたのではないか?
私が上品でないからかもしれないが、もうちょっと下碑な風味が合っていると思う。
これは埼玉の奥に潜む下碑な人喰い巨人が人知れず東京に進出するのを避けるため、たまたまその中の優しい巨人と知りあった子供が天皇陛下に直訴して自衛隊を出動させ第三次防衛線で辛くも撃破しました、みたいな話だろう、本質としては。攻めてくる巨人が巨大なトムとジェリーでは短いコメディーならいいが、普通に物語としては面白くない。逆に童話として再生するならリアルを減じて、もつと徹底的にお伽話のようにしてしまえばいい。
PS BFGが Big Friendly GAY だったら18禁だ!
◆『レッドタートル』UCT6

▲男を浦島太郎、赤い亀を亀+乙姫とする絵解きもある。フランス人が浦島太郎を知ってるかどうかしらないけど(スタッフに日本人がいるから天災のシーン同様アイデアをねじ込んでたりしてるかもしれない/少なくともセリフなしにするのは日本人Pからの提案だと言のは聞いた)。
五つ星評価で【★★思った通り、だらーんとした映画だった】
『岸辺のふたり』の監督の初長編映画とのこと。
そう言われれば似てる。でも、前のは8分だ。
やっぱ、おではこういうのを「綺麗」である事を担保にして作った映画を、
楽しく見れたりするタイプではない。
綺麗は飽きる。
終盤近くのスペクタクルは凄い。
でも、あれも「こういうのも入れといてやるか」みたいな気持ちを邪推してしまった。
朝ドラに挿し込まれる「関東大震災」や「太平洋戦争」のように
劇的な災害であるけど、その災害がなければ、青年の出奔、主人公の老い、
人生のサイクルが回っていく事などが描けなかった訳ではない。
主人公がこんな『四月は君の嘘』の山崎賢人みたいな、ただただ状況を受け入れるような奴じゃなく、『トラック野郎』の菅原文太とか、『メカニック』のジェイソン・ステイサムだったら好きだったかもしれない。それはジャンルが違うよって言われるかもしれないけど。
もうCGで何でも表現できる今の時代で、カリカチュアしたアニメートもせず、こんなロトスコープで撮ったような人間と全く同じ動きのアニメを撮る意味も「アニメとして撮った」事に意義を見出そうとしてるようにしか見えないし。これ、実写で撮っちゃいかんの?
あー、もう、不満がダダ漏れてきた。
育ちが悪いから高尚な「おアニメ」とかダメなんすよ。
【銭】
超高速!参勤交代リターンズ:ユナイテッドシネマメンバーサービス週間で1000円。
メカニック・ワールドミッション:同
BFG:同
レッドタートル:同
半券4枚で鑑賞券が1枚or2枚貰える籤が引けるので意地になって見た。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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2016年09月26日
『植物図鑑』『全員、片想い』『秘密』『青空エール』をまとめてレビュー
未レビュー困ったちゃん邦画をまとめてできるだけ短評で。
◆『植物図鑑』トーホーシネマズ日本橋6

▲ヒューヒュー。
五つ星評価で【★セキュリティー意識低いのと、野郎が冷たいのに引いた】
まだ嫁入り前だというのに高畑充希ちゃんのセキュリティー意識が低すぎてこんなん恋愛かどうとか言う以前に心配でしょうがない。
酔ってるとはいえ、見ず知らずの男を「俺を拾ってくれませんか?」で拾ってしまうのは明らかに「やってください」オーラを出してるとしか思えない。きっとこれは原作のまんまなのだろうけど、現実の人間が演じた時にそういう生々しさを感じないように何か手を打つのが映画化ってもんだろう。それはひどい泥酔具合でもいいし、部屋の中にどうやって拾ってきたか分からないカーネル・サンダースやコルゲン蛙が転がってるでもいいし、全く手を打たないのは手を抜いてるとしか思えない。これが韓国映画の『ハン・ゴンジュ』だったら、岩ちゃんを初めとするEXILE全員に高畑充希ちゃんは…………。そういうのも嫌いじゃないけど、それは主役二人の集客ラインとかけ離れるから却下だ。あっ、『のぞきめ』の監督なのか。それでは多くは望めないな。
EXILEの岩ちゃんは特に問題なし。
多分、役者がどうのこうのではなく、彼がいい奴に見えないのは脚本上の欠点。事情はあるのかもしれないが、彼が高畑充希の前から姿を隠す事に関して、何も彼女に伝えなかったのは(明らかに伝える余裕はある)やり捨てモードになってるとしか思えない。そういうのを思わせなくするようにするのが脚本と演出の仕事だろう。
高畑充希も基本問題なし。ただ、恋の相手になる男優が素人役者なのだから、映画全体が沈没するような作品になるなら、座長として映画を建て直すくらいの主義主張も本当のところはして貰いたかった。彼女はたいへん演技が上手いし、スポっと役にも嵌る。いい女優ではあると思うのだが、彼女の演技は与えられた物を最高に演じる事で、朝ドラで評判の悪い『トト姉ちゃん』でもそうであるように駄作を矯正できるほど座長ではない。これから主役が主な仕事になるのなら、駄作はオファーを受けても出ないくらいの鋭い嗅覚を持ってほしい。
高畑充希、目の大きい小動物と言う感じで可愛いんだよなあ。
これは撮る方もアップを撮りたくなるだろうなあ。
という事でアップがムチャ可愛い。それは認める。
PS もしかしたらまだ三部作のうちの一作目で、
これから人の自由意思を支配すると言われる植物図鑑の謎や
謎の青年イツキの秘められた過去、
そして最強の敵などが現れて盛り上がるのかもしれない。
◆『全員、片想い』渋谷TOEI

▲キャスト群。
五つ星評価で【★★締め方がダメなんだ】
個別のエピソードはどれもいいのだが、最後に話を締め括るエピローグ部分があまりどうという事がない話だったので凄く損した印象になった映画。贅を尽くした料理が色々出た後に、最後にプラスチックのコップで常温の水道水をぞんざいに出されたような感じ。
エピソードは七つ(狂言回し部分で+1)。
(1)MY NICKNAME is BUTATCHI 好きだった幼馴染に友人を紹介して失恋
(2)僕のサボテン 会社の女性上司に失恋
(3)サムシングブルー 内気な少女が美容師に失恋
(4)片想いスパイラル L女子を真ん中にノンケ男女プラスして三人合わせて失恋
(5)嘘つきの恋 面倒を避けるため恋人がいると言い続けてる女子が
その自分の言説が邪魔して意中の人に告白できないエピ
(6)あさはんのゆげ 期間限定で従弟と同居、そして、別れ
(7)イブの贈り物 老婦人と介護士の不思議な関係
(+1)ラジオパーソナリティ 気があると思いきや失恋
いい役者いっぱい出てる。でも(1)の女の伊藤沙莉は声が嫌い。(2)森絵梨佳はいい空気を出してる。(3)広瀬アリスと斉藤工の組み合わせなんて盤石以外の何者でもない。(4)知英の男女っぷり、相変わらずいい仕事をこなす職人女優佐津川愛美。(5)新川優愛いい感じにビッチ。(6)清水富美加と千葉雄大、細かいニュアンスはもう任せておけば全然大丈夫。(7)橋本マナミ、彼女は恋愛の主体ではなくオブザーバー。橋本マナミが恋愛するとドロドロになりそうだから、この配役はとても正しい。(+)加藤雅也と芳賀優里亜。ありそうで何も始まらない組み合わせだろう、これ。

▲(2)

▲(5)

▲(6)
PS 『全員、肩重い』だったら水子に注意だ。
◆『秘密』トーホーシネマズ日本橋1

▲マシーン
五つ星評価で【★★★絵はいいと思うが詰めが甘い】
監督が映画内で、いい絵をちゃんと決めたり、役者の演技をジャマせずに引き出すので、グチャグチャの駄作になりはしないのだが、いつも脚本や設定に手抜かりがあり、トータルするとどこか魂が籠ってないような映画になってしまう。大友啓史監督は『プラチナ・データ』に引き続き、SFは合わないのだと思う。広げた風呂敷を畳めていない感じ。
物語の中核に横たわってる秘密が大した秘密ではない。それくらいは予想できる範囲内にある。物語の鍵を握る少女がいつも怒っていて、その怒った顔で何人もの男を虜にしているという設定なのだが、あんなプンプン怒った冷たい感じの女には私は魅力を感じない。
脳内をリサーチする機械は仰々しくって大変結構。だが、機械の性能が語られない事で話が分かりづらくなっている。リサーチの際、誰か一人モニターになる人間が必要なのか? 単に視覚を記録した映像ではなく、感情が映像に影響を与えるとするが、どこまで感情に影響を受けているのかが分からなければ、証拠以前に参考にもできないだろう。
椎名桔平の泣く演技は良かった。
生田斗真のドレスシャツの下に着るタートルネックはおかしい。
あれを着用する事で防弾チョッキ着用を促しているというのだが、
そんなのは説明なしに分からないし、分からない事で観客の注意心を邪魔するなら
ない方がよい。かっこ悪いのだから。
PS 役者がみんなとてもかっこよくスーツを着こなしてる。
おそらく本作はスーツ・フェチにはたまらん映画に違いない。
◆『青空エール』HTC渋谷2

▲上野樹里
五つ星評価で【★★おで、土屋太鳳がダメなんだ、おそらく】
『orange』辺りから土屋太鳳の演技が嫌いになった。
なんつかムチャクチャブリッコ演技。
「私は何にも出来ない女の子なんだけど一生懸命頑張るのでよろしく」女。
朝ドラの『まれ』も含めて『orange』『青空エール』と全く同じ演技である。後者二つには原作がある。映画館で試読小冊子を両方配っていた。このマンガの二人の印象は全然違う。だが、土屋太鳳は全く一緒だ。そらあかんやろ。『青空エール』は小冊子読んだ時から土屋太鳳には合わないな、と思ってただけに、そういうのは覆してもらいたかった。
全体、吹奏楽部と野球部の長い3年間の話を無理やり一つにしているので、野球部が大事な時だけ出てくるダイジェストみたいになってて話のバランスが悪い。
話のバランスが悪く長くなってしまった割には、推しキャラ群が多すぎる。
掘り下げるでもないから、雁首揃えてるのに邪魔。
上野樹里の仕上がりがすこぶる良い。
小島藤子が上級生の役をやるのは感慨深いなあ。
PS ネタ
「『青空エール』っていうと、あのゴムアレルギーの弟が出てくる奴か?」
「それは、ただの『エール』」
「『青空じゃないエール』か」
「ギャフン」
【銭】
植物図鑑:トーホーシネマズメンバーズポイント6ポイントを使用して無料鑑賞。
全員、片想い:額面1400円の前売券をチケット屋で300円でGET。
秘密:額面1100円の前売券をチケット屋で800円でGET。
青空エール:テアトルのメンバー割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・植物図鑑 運命の恋、ひろいました@ぴあ映画生活
・全員、片想い@ぴあ映画生活
・秘密 THE TOP SECRET@ぴあ映画生活
・青空エール@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・植物図鑑 運命の恋、ひろいました@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・秘密 THE TOP SECRET@映画的・絵画的・音楽的
◆『植物図鑑』トーホーシネマズ日本橋6

▲ヒューヒュー。
五つ星評価で【★セキュリティー意識低いのと、野郎が冷たいのに引いた】
まだ嫁入り前だというのに高畑充希ちゃんのセキュリティー意識が低すぎてこんなん恋愛かどうとか言う以前に心配でしょうがない。
酔ってるとはいえ、見ず知らずの男を「俺を拾ってくれませんか?」で拾ってしまうのは明らかに「やってください」オーラを出してるとしか思えない。きっとこれは原作のまんまなのだろうけど、現実の人間が演じた時にそういう生々しさを感じないように何か手を打つのが映画化ってもんだろう。それはひどい泥酔具合でもいいし、部屋の中にどうやって拾ってきたか分からないカーネル・サンダースやコルゲン蛙が転がってるでもいいし、全く手を打たないのは手を抜いてるとしか思えない。これが韓国映画の『ハン・ゴンジュ』だったら、岩ちゃんを初めとするEXILE全員に高畑充希ちゃんは…………。そういうのも嫌いじゃないけど、それは主役二人の集客ラインとかけ離れるから却下だ。あっ、『のぞきめ』の監督なのか。それでは多くは望めないな。
EXILEの岩ちゃんは特に問題なし。
多分、役者がどうのこうのではなく、彼がいい奴に見えないのは脚本上の欠点。事情はあるのかもしれないが、彼が高畑充希の前から姿を隠す事に関して、何も彼女に伝えなかったのは(明らかに伝える余裕はある)やり捨てモードになってるとしか思えない。そういうのを思わせなくするようにするのが脚本と演出の仕事だろう。
高畑充希も基本問題なし。ただ、恋の相手になる男優が素人役者なのだから、映画全体が沈没するような作品になるなら、座長として映画を建て直すくらいの主義主張も本当のところはして貰いたかった。彼女はたいへん演技が上手いし、スポっと役にも嵌る。いい女優ではあると思うのだが、彼女の演技は与えられた物を最高に演じる事で、朝ドラで評判の悪い『トト姉ちゃん』でもそうであるように駄作を矯正できるほど座長ではない。これから主役が主な仕事になるのなら、駄作はオファーを受けても出ないくらいの鋭い嗅覚を持ってほしい。
高畑充希、目の大きい小動物と言う感じで可愛いんだよなあ。
これは撮る方もアップを撮りたくなるだろうなあ。
という事でアップがムチャ可愛い。それは認める。
PS もしかしたらまだ三部作のうちの一作目で、
これから人の自由意思を支配すると言われる植物図鑑の謎や
謎の青年イツキの秘められた過去、
そして最強の敵などが現れて盛り上がるのかもしれない。
◆『全員、片想い』渋谷TOEI

▲キャスト群。
五つ星評価で【★★締め方がダメなんだ】
個別のエピソードはどれもいいのだが、最後に話を締め括るエピローグ部分があまりどうという事がない話だったので凄く損した印象になった映画。贅を尽くした料理が色々出た後に、最後にプラスチックのコップで常温の水道水をぞんざいに出されたような感じ。
エピソードは七つ(狂言回し部分で+1)。
(1)MY NICKNAME is BUTATCHI 好きだった幼馴染に友人を紹介して失恋
(2)僕のサボテン 会社の女性上司に失恋
(3)サムシングブルー 内気な少女が美容師に失恋
(4)片想いスパイラル L女子を真ん中にノンケ男女プラスして三人合わせて失恋
(5)嘘つきの恋 面倒を避けるため恋人がいると言い続けてる女子が
その自分の言説が邪魔して意中の人に告白できないエピ
(6)あさはんのゆげ 期間限定で従弟と同居、そして、別れ
(7)イブの贈り物 老婦人と介護士の不思議な関係
(+1)ラジオパーソナリティ 気があると思いきや失恋
いい役者いっぱい出てる。でも(1)の女の伊藤沙莉は声が嫌い。(2)森絵梨佳はいい空気を出してる。(3)広瀬アリスと斉藤工の組み合わせなんて盤石以外の何者でもない。(4)知英の男女っぷり、相変わらずいい仕事をこなす職人女優佐津川愛美。(5)新川優愛いい感じにビッチ。(6)清水富美加と千葉雄大、細かいニュアンスはもう任せておけば全然大丈夫。(7)橋本マナミ、彼女は恋愛の主体ではなくオブザーバー。橋本マナミが恋愛するとドロドロになりそうだから、この配役はとても正しい。(+)加藤雅也と芳賀優里亜。ありそうで何も始まらない組み合わせだろう、これ。

▲(2)

▲(5)

▲(6)
PS 『全員、肩重い』だったら水子に注意だ。
◆『秘密』トーホーシネマズ日本橋1

▲マシーン
五つ星評価で【★★★絵はいいと思うが詰めが甘い】
監督が映画内で、いい絵をちゃんと決めたり、役者の演技をジャマせずに引き出すので、グチャグチャの駄作になりはしないのだが、いつも脚本や設定に手抜かりがあり、トータルするとどこか魂が籠ってないような映画になってしまう。大友啓史監督は『プラチナ・データ』に引き続き、SFは合わないのだと思う。広げた風呂敷を畳めていない感じ。
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脳内をリサーチする機械は仰々しくって大変結構。だが、機械の性能が語られない事で話が分かりづらくなっている。リサーチの際、誰か一人モニターになる人間が必要なのか? 単に視覚を記録した映像ではなく、感情が映像に影響を与えるとするが、どこまで感情に影響を受けているのかが分からなければ、証拠以前に参考にもできないだろう。
椎名桔平の泣く演技は良かった。
生田斗真のドレスシャツの下に着るタートルネックはおかしい。
あれを着用する事で防弾チョッキ着用を促しているというのだが、
そんなのは説明なしに分からないし、分からない事で観客の注意心を邪魔するなら
ない方がよい。かっこ悪いのだから。
PS 役者がみんなとてもかっこよくスーツを着こなしてる。
おそらく本作はスーツ・フェチにはたまらん映画に違いない。
◆『青空エール』HTC渋谷2

▲上野樹里
五つ星評価で【★★おで、土屋太鳳がダメなんだ、おそらく】
『orange』辺りから土屋太鳳の演技が嫌いになった。
なんつかムチャクチャブリッコ演技。
「私は何にも出来ない女の子なんだけど一生懸命頑張るのでよろしく」女。
朝ドラの『まれ』も含めて『orange』『青空エール』と全く同じ演技である。後者二つには原作がある。映画館で試読小冊子を両方配っていた。このマンガの二人の印象は全然違う。だが、土屋太鳳は全く一緒だ。そらあかんやろ。『青空エール』は小冊子読んだ時から土屋太鳳には合わないな、と思ってただけに、そういうのは覆してもらいたかった。
全体、吹奏楽部と野球部の長い3年間の話を無理やり一つにしているので、野球部が大事な時だけ出てくるダイジェストみたいになってて話のバランスが悪い。
話のバランスが悪く長くなってしまった割には、推しキャラ群が多すぎる。
掘り下げるでもないから、雁首揃えてるのに邪魔。
上野樹里の仕上がりがすこぶる良い。
小島藤子が上級生の役をやるのは感慨深いなあ。
PS ネタ
「『青空エール』っていうと、あのゴムアレルギーの弟が出てくる奴か?」
「それは、ただの『エール』」
「『青空じゃないエール』か」
「ギャフン」
【銭】
植物図鑑:トーホーシネマズメンバーズポイント6ポイントを使用して無料鑑賞。
全員、片想い:額面1400円の前売券をチケット屋で300円でGET。
秘密:額面1100円の前売券をチケット屋で800円でGET。
青空エール:テアトルのメンバー割引で1300円。
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2016年09月25日
『コープスパーティー Book of shadows アンリミテッド版』をキネカ大森3で観て、凄い駄作だふじき★(ネタバレ)

▲生駒ちゃんこんなん出てちゃあかんて。
ネタバレ注意
五つ星評価で【★壮絶にダメ】
何が最低と言って、怖くないのはともかくとして(とりあえず置いておく)、
論理的な整合性が物凄く踏みにじられている事だ。
『コープスパーティー』という世界観の二作目なのだが、
前作はホラー描写の合間に痴情のもつれが見え隠れし、
それが生死を分かつ条件になってしまう所に新しさがあった。
今作は前作で助かった2人の生存者が自分たち以外の犠牲者を
時を遡って助けようとする話。時を遡るのに必要なアイテムは
前回、祟りから悪霊となり、主人公たちを斬殺した「サチコ」の骨。
そして、いともあっさりと現場に到着した二人は仲間を見つけ、
前作同様の被害を踏襲しながらサチコの霊を鎮める事に成功。
だが、サチコの霊が鎮まった事により、サチコが抑制していた
生まれなかったサチコの双子の姉妹サチの邪念が覚醒する。
サチはサチコの如く、斬殺を繰り返す。
とりあえず皆集まって帰ろうとするが儀式が通じず帰れない。
再度サチが襲ってきて別れ別れになる。
時を遡ってアイテムを渡してくれた姉が助けにくる。
時空の裂け目が開いているうちは行き来できるらしい。
別れ別れになった友達と一緒に帰ろうとグズグズしてるうちにみんな死んで、
生駒ちゃんだけになって、よく分らんけど帰れて終わり。
もう全く訳が分からない(1作目もそんなに分かっていた訳ではないが)
なんなんねと思う点を羅列。
・サチコの骨ってそんな簡単にGETできんやろ。あっさり手元にあるけど。
・そのサチコの骨を使うと何故、時を遡れるのかが全く不明。
都合がいいからという理由しかない。
・そのサチコの骨が通路を作って、元の世界との行き来が出来るようになった、
という事であるなら、高校生でもない姉が、確信もなく学校に来て、
サチコのいる世界に来ることがたいそう不自然。
・サチコの骨が作った通路が「そんなに長く持たない」事を姉が指摘するが、
姉が何故そんな事を指摘できるのかが不明。万能かよ、姉。
・この姉は誰も信じない妹の言説を信じ、サチコの事を文献等で調べるのだが、
文献で調べる事から始まってサチコの骨をGETし、
サチコの世界全ての物理原則や怨念の階層構造(でいいのか)が分かるらしい。
何者だよ。有能すぎるだろ。単なる姉ちゃんにしか見えんかったぞ
・人を殺すような化け物のいる世界に出向くのに、みんな着の身着のまま。
事前に危険が分かっているなら準備とかしろよ。
準備したら(防具とか付けたら)服が変わってしまうとかあるんだろうけど、
戻った2人は過去の自分と入れ変わっている素振りがある
(戻る前の2人の姿が見えない/二重に存在はしない)。
そういう遡って前の自分と置き換わる状態であるなら、
前回、その世界にいなかった姉がホイホイやってこれてしまえるのは不自然。
・前回の犠牲者は今回も全て犠牲になる。
前回の死因が身体に痣のように現われるが、これが何であるかは特に説明されない。
時を遡ったなら映画鑑賞者以外には「前回」という枠組みはない筈だから意味不明。
・サチコにしても、双子のサチにしても、外見は小学生低学年くらいの女子であり、
それが斧を振り回しているに過ぎない。
被害者は泣きながら逃げ回っているが、
男子高校生たちなんかは普通に立ち向かえば勝てるんじゃないか?
前作では圧倒的な力の格差があるみたいな表現(壁にバラバラ死体が貼り付くとか)
があったので、ギリ成立するが、今回は単に女の子が近づいてくると
みんな叫びながら逃げるだけだから、何がそんなに怖いのかが全く分からない。
・「サチコ」が成仏して、生まれなかった双子の「サチ」が現れる。
そんな設定を被害者たちが知る事はどう考えても出来ない
(霊が語りかけでもしない限り)。
仮に文献的にそういう事になる条件が整っていたとしても、
それを組み合わせ、ストーリーを紡ぐのには難しすぎるだろう。
・唐突に現れる「影の本」。
これ、単なる無敵アイテムなんだけど、学校との関連性が全く感じられない。
・帰り道について、儀式とか、通路とか、本の力とか、整理されていずグチャグチャ。
・姉ちゃんの服がピンクハウスみたいなゴテっとした服で役柄と合わない。
出るわ出るわ。
生駒ちゃんは圧倒的に良くないが、これは映画の中で怯える場面と叫ぶ場面しかなく、メリハリ付けられないからだろう。最終的な出来上がりは良くないが、この悪さを彼女の責任にするのは可哀想だ。前作同様セーラー服にブローチが付いたデザインの制服はなかなか可愛いんじゃないかと思う。
新規参入組の青木玄徳くん(おそらく悪い奴の方)は好き勝手やってる感じが良い。
【銭】
ユナイテッドの会員ポイント2ポイント使って800円割り引いて1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・コープスパーティー Book of Shadows@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・コープスパーティー@死屍累々映画日記
2016年09月23日
『ディアスポリス 異邦警察』をUCT6で観て、かっけーけどつまんなくてオラはあかんふじき★

▲裏警察署長 松田翔太。
五つ星評価で【★キャラはおもろい】
密入国者たちの裏社会ドラマ。
松田翔太は裏東京を取り締まるただ一人の警察官にして警察署長。
松田翔太の頼りになるあんちゃん部分とチンピラナイズな部分との
バランスがとてもいい。相棒の浜野謙太の殊更に公務員っぽい感じも面白い。
柳沢慎吾は嫌いな役者だが、眉剃って無口にするだけでこんな面白い味を
出すのかというのが大発見。この辺がドラマ・パートもやってるレギュラー陣。
ドラマは未見だが、キャラが立ってるので面白そうだ。
あと、ガヤになる女があけっぴろげでラテン系で楽しい。
「マリア知ってるね」
「ああ、風俗嬢の」
「風俗違う。セイカンマッサージね」
この辺のトンチンカン会話はリアルで好き。言ってそう、言ってそう。
若い中国系ギャングに須賀健太。片目見えなくして、衣装はNARUTOっぽい。
このギャングの日本到着前のエピソードを重点的に流してるが、長い割には
「だから今こうなんです」みたいな説明にしかなっていない。
起こった事件に対してのネジ曲がり方が当たり前すぎて、
この辺はもっと切り込むか、須賀健太がどう思うかまで踏み込んでほしかった。
中国系ギャングの関西支部長みたいな役が宇野祥平と安藤サクラ。
この二人だけムチャクチャ面白い。
須賀健太と揉めてるヤクザの組長に真木蔵人。
尖がった若者やってた真木蔵人がドス効かせた組長をやるようになったのか。
そういうのが似合う顔立ちなんだな、芝居としてはなかなかいい。
で、困った事に話が全く面白くない。
異邦人同士のイザコザ(ギャングが性感マ嬢を誘拐、殺傷)に端を発し、
誘拐用の口座を貸した日本人ヤクザをギャングが殺害、
ギャング西に逃亡、成り行き西の裏銀行を襲撃する計画が立つ。
裏警察はギャングを追い、西に。
ギャングと裏警察とヤクザ、誰が誰を出し抜くか?
多分、この話はムリムリやくざを出さなくてもいい。
ヤクザが出る事で話のカタは付けやすくなるが、
それは異邦警察がやる仕事をヤクザが肩代わりしているに過ぎない。
若者故に何も考えていないギャングの行動をカメラが追いすぎてる。
ギャングに感情移入させる処置かもしらんが、それは失敗してる。
辛い過去だけで、今のダメさ加減が減じたりはしないのだ。
このヤクザとギャングの出番せめぎ合いにより、
本来活躍すべき異邦警察がただの尾行者になってしまい、
その尾行がそんなに面白くないので、どうも困りましたね、という感じ。
【銭】
ユナイテッドの会員ポイント2ポイント使って800円割り引いて1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ディアスポリス −DIRTY YELLOW BOYS−@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ディアスポリス −DIRTY YELLOW BOYS−@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
PS あ、あと音楽はノリノリだった。
PS2 20年くらい前だったら主役はモックンとかじゃないかな。
PS3 あっ、久保塚早紀って「異邦人」の久保田早紀のモジリか。
今頃、気が付いた。
2016年09月21日
『ドカベン』『パンツの穴』をシネマヴェーラ渋谷で観て、こらどちらもどうでもいい映画だが極楽だふじき★★★★,★★★★
特集上映「鈴木則文復活祭」の1プログラム。
◆『ドカベン』
![2016072117365417[1]](https://livedoor.blogimg.jp/fjk78dead/imgs/a/6/a699fa14-s.jpg)
▲メイン三人。里中君はいない。
五つ星評価で【★★★★格は星一つ。いい、いい。おでは映画に格なんかいらねえ人だ】
確か昔一回名画座(おそらく大井町か文芸坐)で見た気がする。
その当時は刺さらなかった。今回は全力で刺さった。
いやあ、適当でいいわあ。高田純次の芸風を演出にしたような映画と言えばいいだろうか。まあ、いいじゃないか。映画が適当でも誰も傷つかないよ。流石、鈴木則文。
ともかくマンガまんまの男岩鬼がいい。演じるのは高品正広。
フィルモグラフィーぐぐったら、これと『サーキットの狼』のみ。偏りすぎだろ。
でも、いいんだ。
バカで、熱くて、型破りだけど、純な所もある。
その型破りに対抗する超朴訥野郎ドカベン山田太郎に橋本三智弘。
見た目ドカベンのまんま。この人はこれ一本のみみたい。
で、このドカベンに岩鬼が張りあいながら柔道部で活躍する。
そう、野球部編の前、柔道部編が映画内容の大半を占めるのだ。
永島敏行が野球部キャプテンの長島を演じる。この人これがデビュー作らしい。
野球編ではないが、殿馬も出てくる。30過ぎの川谷拓三である。
こんな無茶なキャスティングは滅多にない。
『バトル・ロワイアル』の山本太郎中学生も相当だが、
川谷拓三高校生の方が普通に若さが見えない分、ハードル高いと思う。
教師役で佐藤蛾次郎が出演しているがチェンジしても違和感ないもの。
な、川谷拓三だが、見てると何となく殿馬に見えてしまうから、演技って凄い。
水島新司先生のゲスト出演がなかなか尺が長くてちゃんと演技もしてて良いです。
マッハ文珠がコント風のブスメイクでブスを演じてます。まあ、誰かがやらないかんのだろうと考えると、こういうののオファー受けるマッハ文珠はいい人だと思う(他に仕事ないだけかもしれんけど)。
「ドブスチビ」のサチも可愛い。
しかし、このゆるくてゆるくて超ゆるいのがたまらん映画、
見ているとずっと続いてくれんかなあ、とか耽溺してしまう。
まあ、やっぱり何とも言えない温かい面白味があるのだよなあ。
◆『パンツの穴』
![2016072121513521[1]](https://livedoor.blogimg.jp/fjk78dead/imgs/2/9/29b0d3a6-s.jpg)
▲桃子とブス二人。ブスを堂々とブスとして描写。
五つ星評価で【★★★★格はこっちも星一つ。ちなみに菊池桃子のパンツは見えない。勿論、菊池桃子の穴も見えない】
実際、そんなエロいシーンはない。
「エロ」よりも「あるある羞恥体験」映画であり、美少女の胸や尻より「うんこ」その物のウェイトの方が高かったりする。どれもオチがないような話なのに、つまらなく感じないのは監督の手腕かもしれない。
ホモじゃないけど、主役の山本陽一が下手な女の子より可愛いです。
あの笑顔と爽やかな洋楽BGMでひどいエロガキなのに許されてる所がある。
そして、菊池桃子の芸能人オーラのない具合が凄い。
いや、可愛いんである。あるが、とってもションベンくさい感じ(失礼)。
リアルに隣にいそうな中学生の女の子なのだ。そこが良かったのかもしれない。
そしてもう一人のダブルヒロインが矢野有美。
こっちの方が芸能界にいそうな顔立ち。
この矢野有美の父ちゃん役がハナ肇。
谷隼人を恰幅よくしたみたいで、ハナ肇って割とイケメン。
チョイ役だけどバーガーシヨップの店員役で武田久美子が芸能人オーラ満載で
可愛子ちゃんアピールするが本当可愛い。
ボクシングのトレーナー役にたこ八朗。
たこちゃんがボクシングに携わってるのって初めて見たっぽい。
ヤング豊原功補が出てる。主人公とデパートで揉める近所の高校生役。
当り前だがムチャクチャ若い。
あと、この揉め事の仲裁っぷりが超デタラメ。
【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ドカベン@ぴあ映画生活
・パンツの穴@ぴあ映画生活
◆『ドカベン』
![2016072117365417[1]](https://livedoor.blogimg.jp/fjk78dead/imgs/a/6/a699fa14-s.jpg)
▲メイン三人。里中君はいない。
五つ星評価で【★★★★格は星一つ。いい、いい。おでは映画に格なんかいらねえ人だ】
確か昔一回名画座(おそらく大井町か文芸坐)で見た気がする。
その当時は刺さらなかった。今回は全力で刺さった。
いやあ、適当でいいわあ。高田純次の芸風を演出にしたような映画と言えばいいだろうか。まあ、いいじゃないか。映画が適当でも誰も傷つかないよ。流石、鈴木則文。
ともかくマンガまんまの男岩鬼がいい。演じるのは高品正広。
フィルモグラフィーぐぐったら、これと『サーキットの狼』のみ。偏りすぎだろ。
でも、いいんだ。
バカで、熱くて、型破りだけど、純な所もある。
その型破りに対抗する超朴訥野郎ドカベン山田太郎に橋本三智弘。
見た目ドカベンのまんま。この人はこれ一本のみみたい。
で、このドカベンに岩鬼が張りあいながら柔道部で活躍する。
そう、野球部編の前、柔道部編が映画内容の大半を占めるのだ。
永島敏行が野球部キャプテンの長島を演じる。この人これがデビュー作らしい。
野球編ではないが、殿馬も出てくる。30過ぎの川谷拓三である。
こんな無茶なキャスティングは滅多にない。
『バトル・ロワイアル』の山本太郎中学生も相当だが、
川谷拓三高校生の方が普通に若さが見えない分、ハードル高いと思う。
教師役で佐藤蛾次郎が出演しているがチェンジしても違和感ないもの。
な、川谷拓三だが、見てると何となく殿馬に見えてしまうから、演技って凄い。
水島新司先生のゲスト出演がなかなか尺が長くてちゃんと演技もしてて良いです。
マッハ文珠がコント風のブスメイクでブスを演じてます。まあ、誰かがやらないかんのだろうと考えると、こういうののオファー受けるマッハ文珠はいい人だと思う(他に仕事ないだけかもしれんけど)。
「ドブスチビ」のサチも可愛い。
しかし、このゆるくてゆるくて超ゆるいのがたまらん映画、
見ているとずっと続いてくれんかなあ、とか耽溺してしまう。
まあ、やっぱり何とも言えない温かい面白味があるのだよなあ。
◆『パンツの穴』
![2016072121513521[1]](https://livedoor.blogimg.jp/fjk78dead/imgs/2/9/29b0d3a6-s.jpg)
▲桃子とブス二人。ブスを堂々とブスとして描写。
五つ星評価で【★★★★格はこっちも星一つ。ちなみに菊池桃子のパンツは見えない。勿論、菊池桃子の穴も見えない】
実際、そんなエロいシーンはない。
「エロ」よりも「あるある羞恥体験」映画であり、美少女の胸や尻より「うんこ」その物のウェイトの方が高かったりする。どれもオチがないような話なのに、つまらなく感じないのは監督の手腕かもしれない。
ホモじゃないけど、主役の山本陽一が下手な女の子より可愛いです。
あの笑顔と爽やかな洋楽BGMでひどいエロガキなのに許されてる所がある。
そして、菊池桃子の芸能人オーラのない具合が凄い。
いや、可愛いんである。あるが、とってもションベンくさい感じ(失礼)。
リアルに隣にいそうな中学生の女の子なのだ。そこが良かったのかもしれない。
そしてもう一人のダブルヒロインが矢野有美。
こっちの方が芸能界にいそうな顔立ち。
この矢野有美の父ちゃん役がハナ肇。
谷隼人を恰幅よくしたみたいで、ハナ肇って割とイケメン。
チョイ役だけどバーガーシヨップの店員役で武田久美子が芸能人オーラ満載で
可愛子ちゃんアピールするが本当可愛い。
ボクシングのトレーナー役にたこ八朗。
たこちゃんがボクシングに携わってるのって初めて見たっぽい。
ヤング豊原功補が出てる。主人公とデパートで揉める近所の高校生役。
当り前だがムチャクチャ若い。
あと、この揉め事の仲裁っぷりが超デタラメ。
【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ドカベン@ぴあ映画生活
・パンツの穴@ぴあ映画生活
2016年09月18日
『カネゴンの繭』『ウルトラの星』をトリウッドで観て、カネゴンのカラーライズ素敵じき★★★,★★
特集上映「下北沢、50年の変遷」の1プログラム。
◆『カネゴンの繭』(ウルトラQ)
五つ星評価で【★★★何でも撮っておくもんだなあ】
カラライズが素晴らしい。
カネゴン懐かしいなあ。
単に説教チックな話かと思いきや、占い婆みたいなのとか、
カネゴン熟成時の繭周りの雲のデザインが仏教伽藍チックとか、
カネゴンから人間に戻る条件がデタラメだけど突発的で面白いとか、
サブカル臭がぷんぷんする。
それにしてもカネゴンのデザインがよろしい。
目がクルクル回る所にバッチリ糸が見えるんだけど、
今だったら徹夜してでもCGで消すだろうなあ。
あまりにもあからさまに見つけてほしいばかりに糸が見える。
◆『ウルトラの星』(ウルトラマン・ティガ)
五つ星評価で【★★どの辺が下北沢なのかがよう分からんけど】
宇宙人が円谷英二に会う為に昭和ウルトラマン作成時の円谷プロにタイムスリップして、円谷英二が会った封印された宇宙怪獣を復活させる、というメタな話。脚本のキンジョーさん役が沖田浩之。脚本のカン所を掴めずなかなか「ABCD、E気持ち」とか歌ってられない状態だ。宇宙人の人間形態のデザインが手を抜いたサンドイッチマン風で安いのがどうもやだ。レナ隊員の出番がエキストラ並に少ないのも寂しい。ホモじゃないけどV6の長野くんはなかなかかっこいい。
【銭】
2本合わせて1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・《『カネゴンの繭』+『ウルトラの星』》|@ぴあ映画生活
◆『カネゴンの繭』(ウルトラQ)
五つ星評価で【★★★何でも撮っておくもんだなあ】
カラライズが素晴らしい。
カネゴン懐かしいなあ。
単に説教チックな話かと思いきや、占い婆みたいなのとか、
カネゴン熟成時の繭周りの雲のデザインが仏教伽藍チックとか、
カネゴンから人間に戻る条件がデタラメだけど突発的で面白いとか、
サブカル臭がぷんぷんする。
それにしてもカネゴンのデザインがよろしい。
目がクルクル回る所にバッチリ糸が見えるんだけど、
今だったら徹夜してでもCGで消すだろうなあ。
あまりにもあからさまに見つけてほしいばかりに糸が見える。
◆『ウルトラの星』(ウルトラマン・ティガ)
五つ星評価で【★★どの辺が下北沢なのかがよう分からんけど】
宇宙人が円谷英二に会う為に昭和ウルトラマン作成時の円谷プロにタイムスリップして、円谷英二が会った封印された宇宙怪獣を復活させる、というメタな話。脚本のキンジョーさん役が沖田浩之。脚本のカン所を掴めずなかなか「ABCD、E気持ち」とか歌ってられない状態だ。宇宙人の人間形態のデザインが手を抜いたサンドイッチマン風で安いのがどうもやだ。レナ隊員の出番がエキストラ並に少ないのも寂しい。ホモじゃないけどV6の長野くんはなかなかかっこいい。
【銭】
2本合わせて1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・《『カネゴンの繭』+『ウルトラの星』》|@ぴあ映画生活
2016年09月17日
『KARATE KILL/カラテ・キル』をシネ・リーブル池袋2で観て、うおおおおおおおおおうふじき★★★★

▲ハヤテ(対剣豪戦)
五つ星評価で【★★★★アクション地獄】
ストーリーは『96時間』。のように単純(そら全然構わん)。
妹をカルト教団に拉致された男が救いに行く。彼は今では失われた琉球空手の使い手。
基本はこれだけ。もうちょっと細かくも書けるけど、ちゃんと意外性のある展開も織り込みながら、どちらかと言うと話の面白さで引っ張る映画ではない。
アクション凄い。アクションを際立たせる為の絵の作り込みと、BGMが気持ちいい。そして、かなりアクロバティックなカメラ・アングルを使ってるにもかかわらず、それがアクションを邪魔していない(ただアクション効果を高めてる訳でもない)。見事なアクションは見てるだけで面白い。
主人公の使う琉球空手は目潰し、金的、関節への急所攻撃などがタブーではない。
スポーツ武術ではない殺すための武術。これらの攻撃を避けるため構えも独特である。
既知の武術でない感がバリバリ高まる。そしてメチャクチャ強い。
動作が小さく、素早く、無拍子であり、打撃から関節を決めるスムーズさは
「空手」よりも「シラッド」を思い起こさせる。
いやあ、かっけえや。
多分、アクションのできる主役と、計画したそれをちゃんと撮り治める事か出来る優秀なスタッフがいるのだろう。
ベストアクションはカルト教団に雇われた剣士との一戦、次点は対バーコード戦。
剣豪役のデヴィッド・サクライ、店長役の鎌田規昭のどちらも素晴らしい。

▲対バーコード戦
それと冒頭のシーンのかっこよさよ。
そのシーンがあそこに繋がる趣味の良さよ。
ただ一点の難点はラスボスは卑劣さは醸し出してプンプンだが、
やはり弱いのでラストはスッキリしすぎてる感が強い。
本人が強くなくてもいいので、誰か用心棒の「先生」を出すとかしてほしかった。


▲まなちゃんと亜紗美姉御(姉御かっぺっぽい)
【銭】
木曜テアトルの会員割引で1300円。
翌金曜テアトルの会員割引+曜日割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・KARATE KILL/カラテ・キル@ぴあ映画生活
PS ポスターイラストの亜紗美姉御のご尊顔がちょっと石原さとみ似。
2016年09月16日
2016年09月15日
『弱虫ペダル SPARE BIKE』をトーホーシネマズ日本橋4で観て、GO巻島ふじき★★★
▲やっぱ巻島先輩っしょ。五つ星評価で【★★★巻島さんの変な走りはやっぱ魅力ある】
自転車レースに題材を取ったマンガ、TVアニメの劇場新イベント上映。
原作マンガ、TVアニメとも未見。劇場編集版前後編、劇場版新作の3本のみ鑑賞。
という事で、新イベント上映である。
約二か月後のブルーレイ・DVD発売に先んじての劇場上映なので、
チラシのどこにも「イベント上映」とは書いてはないが、
世間一般で言うイベント上映以外の何者でもない。
上映期間は二週間限定、上映時間60分、価格1500円。
1800円取る長さでないと判断したんだろうけど、まだ高いな。
劇場版だけの流れしか分からないのだが、
旧イベント上映前編が全国大会往路、後篇が復路、新劇場版が熊本レースと、
団体戦での駆け引きや友情などが描かれていた。
今回のイベント上映はあえて個人中心のエピソード3つとオマケの小品を組み合わせた。
団体戦の場合、あまり大きな展開の差を見せられないという弱みがある為、
何本も興行に掛けるなら、このエピソード集的な作りの方が向いてるかもしれない。
俺、巻島のユニークな走りが好きだなあ。べしゃりはナルトみたいで疲れるんだけど。
エピソードのうち二つは巻島の物。ええい、ちゃんと喋れよコミュ障野郎!
当時の3年寒咲がどう控え目に言っても抱かれたい男癸院老成してるのお。
もう一つは箱根学園の藤堂尽八で、彼の中学デビュー戦を取り上げる。
小品は『それいけアラキタくん』。なんて少年チャンピオン的な!
【銭】
火曜に見たのでシネマズデー(週間)で1400円。1500円より100円下がっただけなのでラッキー感が少ない。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・弱虫ペダル SPARE BIKE(スペアバイク)@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・弱虫ペダル SPARE BIKE(スペアバイク)@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
・弱虫ペダル Re:RIDE@死屍累々映画日記
・弱虫ペダル Re:ROAD@死屍累々映画日記
・劇場版 弱虫ペダル@死屍累々映画日記
PS おで以外の観客、全員女子だったよ。ハーレム、ハーレム。
PS2 バッチは一番どうでもいいキャラの田所っち。
PS3 総合評価書いてなかった。
「悪くないし、面白いけど、ビデオユースっぽさ抜群。試し鑑賞に向いてるかも」
2016年09月14日
『好きでもないくせに』をシネ・リーブル池袋1で観て、着地はいいが正直しんどいふじき★★

▲璃子。
五つ星評価で【★★女より男?】
主人公の特徴は本当に好きな男子とは夢を見続けたい為にSEXできない女子。
その逆目で、どうでもいい男子には強い押しで迫られるとさせちゃったりする。
そこははっきり拒絶意思を表示できない主人公のウィーク・ポイントなのだが、
それにつけこんでSEXにありつこうとするケダモノにいいようにされてしまう
主人公の様子にゲンナリしてしまった。
映画はそんな自分に彼女なりのケリを付けようとする物語なので、
最終着地点は悪くないのだが、やっぱり主人公がズンズン堕ちていくさまを
延々と見せられるのはキツイ。おではサディストでもマゾヒストでもないのだ。
主人公は璃子。グラビアの人らしい。凄く濡れ場頑張ってて、そこは好ましい。
だけど、基本痛い役を痛く演じているので、見ていてキツい。
これは彼女よりもキャスティングや演出のサポート不足を責めるべきだろう。
璃子さんは静止画(ポスター)は悪くない。
動くと重くて厚くてやぼったい。ドタドタ走るのも良くない(役作りか?)。
自己主張が苦手な役なので、常にビクビクしながら喋る。
その時、彼女のポッテリした顔は観客に凄く重みと野暮ったさを感じさせてしまう。
SEX好きイケメン・ゲス男に根岸拓哉。
見た目イケてるけどゲスという役を説得力ある好演。
顔は悪くてゲスい行動もするが、根はイイ野郎という複雑な役に川村亮介。
愛すべきダメ男を演じるが、最初から反発招くような演出がある。
主人公は生活のためキャバ嬢をしていて、彼はそこのボーイなのだが、
彼は迷う事なく商品に手を出す。キャバクラのバックが丸暴だったら
簀巻きにされても文句は言えない。
キャバクラで職場恋愛はいかんでしょ。
と言うか、主人公の彼女をキャバ嬢にせんでも映画には出来ると思う。
ただ、どちらかと言うと主人公の勝手な理屈(好きな人とはSEXできない)より、
「そんなん知るかSEXさせろよ」と「SEXしたんだから好きになってよ」という
野郎二人の心からの叫びの方が切実で「女性監督なんちゃう?」と思うくらい
主役女子より野郎二人の方に魅力があった。
まあ、それじゃいかんから主役を観客に近づける為の策略を
脚本とか演出で巡らすべきだったんじゃないかと思う
(それが何かは無責任にもよう分からんのだけど)。
キャバクラのシーンはいらんと言っておきながら何だが、
そのキャバクラ客の神戸浩は絶品。
・好きだからSEXできない。
・好きじゃないからSEXくらいだったらできる。
・好きじゃないどころか生理的に受け付けないからSEXできない。
映画内では比較対象にすらして貰えなかったが、
このヒエラルキーの最下層にいるのが神戸浩なのだ。
主人公女子も、その女子に関係する野郎も悩みながら絶叫するが、
一番絶叫させてあげないといけない存在はこの神戸浩なのである。
まあただ、神戸浩は内面の美しさを絶対的に感じさせない役者だからなあ。
そう言った意味で、この映画の最強キャラは神戸浩。
ゲスいイケメンの性処理の為にSEXを与えられてる女の子が
主人公と比べてハッキリ格落ちしてるのが分かる感じが残酷。
(SEXで搾取されている感じ)
何か本当にそういう女子への視線の辛辣さが女性監督みたいだなと思った
(ゲイなんちゃう?←言いがかり)。
【銭】
テアトル系映画館の会員割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・好きでもないくせに@ぴあ映画生活
2016年09月11日
『忍者武芸帖 百地三太夫』『華麗なる追跡』をシネマヴェーラ渋谷で観て、うーんうーんふじき★★,★★
特集上映「鈴木則文復活祭」の1プログラム。
◆『忍者武芸帖 百地三太夫』
五つ星評価で【★★キャー真田くん素敵ーっ(だけの映画)】
百地の忘れ形見タカ丸を演じる真田広之君のサービスっぷりが凄い。
上半身裸は言うに及ばず、下半身裸はキープ(そら見せんて)、
時代劇なのにロン毛でファイヤーダンスだ。
そんなサービスシーンがダラダラ長くて話自体はつまらんのだが、
時代劇なのにバリバリ中国人空手女役で出てくる志保美悦子えっちゃんの
テンプレ演技が何やらとっても癒される。
お尻の布地破けて「あいやー」みたいな顔、
今はアイドル事務所とかは断っちゃうだろうな。
『狂った果実』の蜷川有紀はこっちが先で、これがデビューなのか。
蜷川有紀の方がヒロインなのに目は志保美悦子に奪われてしまう。
◆『華麗なる追跡』
五つ星評価で【★★えっちやんがうふふふふふ】
志保美悦子&マッハ文珠ショー。
オープニングロールに「志保美悦子ファッションアドバイザー」とかって役職のスタッフがいるのだが、こいつのせいでえっちゃんはムチャクチャ恥ずかしい(単に今見ると古いってだけでなく垢抜けない)ファッションでアクションやらされる羽目になった。どうなんだろ。昔だったらアレはステキなファッションだったのか?
ボスキャラのイカレ具合が半端なくて、女性を手籠めにする時、熊の着ぐるみを着る。いねえよ、そんな奴。いやいやいやいや、森元総理とかやらんでもなさそうだ。安倍だってやらんでもなさそうだ。小池は相手に着せてそうだ。やだな、政治家って。
志保美悦子は可愛いのだけど、ファッションとかが裏目に出て、悪い意味で芋姉ちゃん度が増してしまっている。いや、元から芋姉ちゃんだとは思うけど、それが可愛さじゃなく単にダメな方向に拡張されてしまっている。もちっとどうにかできんかったのかのう?
【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・忍者武芸帖・百地三太夫@ぴあ映画生活
・華麗なる追跡@ぴあ映画生活
◆『忍者武芸帖 百地三太夫』
五つ星評価で【★★キャー真田くん素敵ーっ(だけの映画)】
百地の忘れ形見タカ丸を演じる真田広之君のサービスっぷりが凄い。
上半身裸は言うに及ばず、下半身裸はキープ(そら見せんて)、
時代劇なのにロン毛でファイヤーダンスだ。
そんなサービスシーンがダラダラ長くて話自体はつまらんのだが、
時代劇なのにバリバリ中国人空手女役で出てくる志保美悦子えっちゃんの
テンプレ演技が何やらとっても癒される。
お尻の布地破けて「あいやー」みたいな顔、
今はアイドル事務所とかは断っちゃうだろうな。
『狂った果実』の蜷川有紀はこっちが先で、これがデビューなのか。
蜷川有紀の方がヒロインなのに目は志保美悦子に奪われてしまう。
◆『華麗なる追跡』
五つ星評価で【★★えっちやんがうふふふふふ】
志保美悦子&マッハ文珠ショー。
オープニングロールに「志保美悦子ファッションアドバイザー」とかって役職のスタッフがいるのだが、こいつのせいでえっちゃんはムチャクチャ恥ずかしい(単に今見ると古いってだけでなく垢抜けない)ファッションでアクションやらされる羽目になった。どうなんだろ。昔だったらアレはステキなファッションだったのか?
ボスキャラのイカレ具合が半端なくて、女性を手籠めにする時、熊の着ぐるみを着る。いねえよ、そんな奴。いやいやいやいや、森元総理とかやらんでもなさそうだ。安倍だってやらんでもなさそうだ。小池は相手に着せてそうだ。やだな、政治家って。
志保美悦子は可愛いのだけど、ファッションとかが裏目に出て、悪い意味で芋姉ちゃん度が増してしまっている。いや、元から芋姉ちゃんだとは思うけど、それが可愛さじゃなく単にダメな方向に拡張されてしまっている。もちっとどうにかできんかったのかのう?
【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・忍者武芸帖・百地三太夫@ぴあ映画生活
・華麗なる追跡@ぴあ映画生活
2016年09月07日
『デスフォレスト 恐怖の森5』をユーロスペース1で観て、進展なしふじき★★★

▲渋谷をロケーションして作った好アングル。
五つ星評価で【★★★美少女率高し。話に進展はなし】
現象だけが継続し、話が一歩も進んでいない。ネット上で揶揄され、舞台挨拶で監督自身も毒づいていたように「もう全く森の話ではない」。怪現象に関係する何らかの儀式の存在が明らかになるが、その儀式が何を目的としているかが全くもって分からない。出てくる登場人物バカばかり。
という欠点を多々持ちながら、出てくる女の子が可愛いから、あまり苦にならずに見れた。映画より、そういう自分の方がダメな気がする。

▲うる顔が可愛い藤本結衣(けど一推しではない)。
巨大顔面ヨシエが渋谷の町で暴れまわる『13日の金曜日ジェイソンNYに行く』みたいだ。あ、ここはそこ、あそこはあの辺と、大概の場所が分かるので面白く見れた。そう言えば、このホラーの化け物(ヨシエと白裸体の集団笹野高史)は『ライト/オフ』みたいに光が苦手だったってのをすっかり忘れてた。シリーズ内で、この設定が大して活かされていないという事だろう。その光が苦手な怪物が明るい渋谷にくる必然性が全くないのがようない。まあ、別にジェイソンがNYに行ったのも必然性があった訳ではないだろうけど。暗い場所もあるけど、基本的に明るい渋谷の町の中で、どのくらいの明るさだったら化け物を回避できるかとかルールが欲しかった。映画内で予測されるルール(五次元、海)の説明が下手すぎて説得力がまるでない。
主演は藤本結衣。オタ芸少年との淡い感じとかなかなか良かった。
その藤本結衣の仲良し三人組で最初に被害に会うのが井桁弘恵。この子ちょっとガッキーっぽくて好き。
仲良し三人組の三人目、冷静な女の子は木下愛華。ショートカットかわゆす。

▲井桁弘恵(左)と藤本結衣(右)。

▲木下愛華(左)「ボラギノール貸してくれるって言ったじゃん」、
藤本結衣(右)「あたし痔じゃないもん」(セリフは嘘)。
川岡大二郎の大熱演がなかなかいい物を見せてもらった感じ感高し。
【銭】
ユーロスペースの会員割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・デスフォレスト 恐怖の森5@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・デスフォレスト 恐怖の森@死屍累々映画日記
・デスフォレスト 恐怖の森2@死屍累々映画日記
・デスフォレスト 恐怖の森4@死屍累々映画日記

▼でも、でも、でも、でも、でも、でも、そんなの関係ねー、そんなの関係ねー、
とか歌いだしそうなストーカー(右)
2016年09月05日
『鷹の爪8 〜吉田くんのX(バッテン)ファイル〜』を池袋HUMAX4で観て、まずまずふじき★★★

▲吉田くん全開。
五つ星評価で【★★★69分(エッチやん)という短さがいい】
全体のトーンを変えずに進むフラッシュアニメ、かつ、どこからどう切りとってもどうでもいい話なので、話に盛り上がりを託せないという構造もあって、どうしても単調になりがちなのだが、絶妙の短さ、かつ、ギリギリ興行として成立する長さで乗りきった。
面白いけれど、いつも同様「観終わったあ」感はない。別になくていいのだ、これは。
話は吉田くんの少年時代、島根県を舞台にしたXファイルもの。
モルダー、スカリーをパロディー化した捜査官モレルダーとナスカリーが出てくるが、
男がモレルダーなら女はスカトロリーでいいんじゃないか?
情報提供者ディープ・スロートは出てこなかったけど、
デーブ・スペクタ老徒にゲスト出演を依頼しても
、、、、、出ないか(分かりづらいし)。
吉田くん中心の話なので、団長が出てこない。
団長の代役は常に吉田くんの被害者になる和夫。
ほとんど発言しない他の鷹の爪団の代わりはけんけん、つっちー、キュウ助、で、
鷹の爪団が団長と吉田くんだけいれば成り立つように、
吉田くんスピンオフも吉田くんと団長の代役がいれば基本、成立する。
吉田くんの幼馴染・里美に森川葵。
凄い棒読みなのだけど、鷹の爪団に出てくるゲスト女優ってみんな棒読みなので、
棒読みさせられてるのではないかとすら思える。
別に感情移入とかしないから棒読みで問題ない。
何となくFROGMANが毎度、自分が好きな綺麗な女優に会いたいから
オファーしてるとしか思えない(割と旬一歩手前の人)。
うんまあ、そういう意味では森川葵はいい人選だ。
基本的に、あのビデオ屋の品揃えが好きだな。
【銭】
映画ファン感謝デーに見たので1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・鷹の爪8 〜吉田くんのX(バッテン)ファイル〜|映画情報のぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・鷹の爪8 〜吉田くんのX(バッテン)ファイル〜@beatitude
2016年09月04日
『傷物語 供’血篇』をトーホーシネマズ日本橋3で観て、おもろくなってきたふじき★★★

▲アララギくん
五つ星評価で【★★★対決は燃える】
前作掬慣貶咾麓膺邑アララギ君がヴァンパイアになるまで。
今作暁血篇はヴァンパイアになったアララギ君が主人の四肢を取り戻す為に
三人のヴァンパイア・ハンターと戦わされてしまう様を描く。
暁血篇のラストは稽箏貶咾愀劼亜△箸討發茲ぐきで終わる。
今回はもう否応なしに理屈とか無視して「敵と戦う」を中心に出来てる。
スタイリッシュに闘争心を煽られるのがおもろい。
対ドラマツルギー:戦いの展開が分からず油断している観客をいいように振り回す。
対エピソード:性格の悪い技の使い手を勢いで凌駕。
対ギロチンカッター:更に輪をかけて性格の悪い敵を訳が分からずに凌駕。
ドラマツルギーさんの性格がいいと言うか、他の二人が破綻しているだけか。こんなんゲームのようにタマの取りあいが行われるのがチャンチャラ非現実なんだけど、敵の名前と様子が非現実に拍車をかけるので違和感はない。
前回は適当な短さの中で話がスカスカだったが、
今回は同じ短さの中で話が大層詰めこまれている。
三つの戦いの裏面にアララギくんと同級生ハネカワさんとの
関係性が変わる様子を描いているのが本当に盛沢山だ。
どちらかと言うと、この関係性を描く事の方が物語の本質なのだろうけど。
にしてもハネカワさんのビット立ちすぎの設定がイヤではないのだけど
(たりめーだ、イヤな訳はない)、イヤではないだろうと製作者側に
頭っから見透かされてるみたいで、どうにも安心して見れない部分がある。
いや、パンツとか好きだし、ノーパンとか好きだけど。
ギロチンカッター戦でのハネカワさんはノーパンなのかなあ。
それはどうでもいいけど大事な点だ。
にしても高そうなパンツだ。

▲ハネカワさん。無駄にホルスタイン。
【銭】
チケット屋で額面1300円の前売券を1300円で購入して使用。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・傷物語〈II熱血篇〉@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・傷物語〈II熱血篇〉@だらだら無気力ブログ
・傷物語〈II熱血篇〉@beatitude
・傷物語〈II熱血篇〉@こねたみっくす
▼関連記事。
・鉄血篇1回目@死屍累々映画日記
・鉄血篇2回目@死屍累々映画日記
PS 「アララギくん」って「「あらら」樹くん」なのか?
2016年08月31日
『時空の旅人』を角川シネマ新宿1で観て、思った以上にトンマな感じだふじき★★
五つ星評価で【★★眉村卓って映画化されると変なところが誇張されて不憫だわあ】
おそらく二回目。公開時に見てる。
感心するのは、ちゃんと萩尾望都がデザインしたキャラクターが動いている事。
多少アニメナイズされているが、ちゃんと萩尾望都の線が見て取れる。
ただ、野郎や脇のキャラはあまり萩生望都っぽく見えない。
野郎なんてどこか大友克洋チックだ。そして作画レベルは最後まで持たなかった。
物語は「スチャラカ」で、行き当たりバッタリ。
タイム・リーパーのジロウの事件発端の気持ちは伝わってこない。
このジロウのラスト近くの翻意は面白いのだが、
そもそも彼の過去に向かう真意がピンと来ないので、
何か映画の全体像がボケてしまっている。
映画の途中途中に挿入される俳句はなかなかいい味わい。
角川春樹の俳句なんだよね。
変わってしまった歴史の方が絶対、面白そうだよなあ。
あの後の信長と秀吉がどうなるのか知ってもせんないのだけど知りたい。
【銭】
チケット屋で買った1000円の前売券で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・時空の旅人@ぴあ映画生活
PS 「貴様らスパイだな!」……敵性語を使うなよ、お前!
おそらく二回目。公開時に見てる。
感心するのは、ちゃんと萩尾望都がデザインしたキャラクターが動いている事。
多少アニメナイズされているが、ちゃんと萩尾望都の線が見て取れる。
ただ、野郎や脇のキャラはあまり萩生望都っぽく見えない。
野郎なんてどこか大友克洋チックだ。そして作画レベルは最後まで持たなかった。
物語は「スチャラカ」で、行き当たりバッタリ。
タイム・リーパーのジロウの事件発端の気持ちは伝わってこない。
このジロウのラスト近くの翻意は面白いのだが、
そもそも彼の過去に向かう真意がピンと来ないので、
何か映画の全体像がボケてしまっている。
映画の途中途中に挿入される俳句はなかなかいい味わい。
角川春樹の俳句なんだよね。
変わってしまった歴史の方が絶対、面白そうだよなあ。
あの後の信長と秀吉がどうなるのか知ってもせんないのだけど知りたい。
【銭】
チケット屋で買った1000円の前売券で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・時空の旅人@ぴあ映画生活
PS 「貴様らスパイだな!」……敵性語を使うなよ、お前!
2016年08月28日
『スプリガン』を目黒シネマで観て、ガン・アクションの映画って難しいのだなふじき★★

▲うーん。
五つ星評価で【★★ずっとガン・アクションなんだなあ】
オーパーツの保護財団の凄腕エージェントを「スプリガン」と言い、
そのスプリガン1御神苗優がノアの箱舟を狙うペンタゴンと対立する。
凄く1カット1カット緻密に作画されて作られている。
妥協なく、最後まで作画の質も落ちない。真面目だ。真面目である。
でも、面白くない。
1カット単位で見るとちゃんと出来ているのだが、トータルつまらない。
同じ監督の『鬼神伝』の感想でこう書いている。
娯楽を表現しようという嗅覚が最後の一線で鈍い映画だった。
どうもこの監督とは合わないらしい。
今回の娯楽に対するしくじりで私が気づいたのは二点。
.主人公の感情表現が適当。
同級生を殺されりゃ、そら怒るだろうけど、その前後にこの同級生との関連付けが何もなされていない。何となく「同級生を殺せば怒るだろうから殺した」みたいに見えてしょうがない。全般、主人公の喜怒哀楽は薄く、彼が元同僚に対してどう思っているのか、オーパーツに対してどう思っているのかなど、心情的なものが何も伝わってこない。何となく戦いの渦中にいるから、ただずっと戦い続けてるだけみたいに見えてしまうのだ。人形っぽいな。
.アクションの大半がガン・アクションだが、被弾すれば死んでしまうガン・アクションは主人公の強さを引き立たせない。相手が強かろうが、弱かろうが、被弾してしまえば同じように死ぬ。周りでバタバタ死んでいく両軍の兵士達は強い弱いではなく、運で死んでいく。銃弾戦の中、死なない主人公は超絶体力によって死なないようには見えない。それが最初から最後までずっと。強敵にあったが故の技巧の足し算や引き算もない。
喜怒哀楽のない主人公が、延々と運だけの死線をかいくぐって戦い続ける映画。
うん、そらあ、つまらなかろう。
「ノアの箱舟」の秘密も、そんなビビるほどの回答ではなかった。
エンディングにかかるテーマ曲だけはムチャクチャかっこいい。
この曲を聞くためだけにノコノコ劇場まで来ても後悔はない。
それほど響く曲である。
【銭】
1500円。同時上映の『アキラ』は近々で見ているので、今回はパスした。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・スプリガン@ぴあ映画生活
2016年08月25日
『ヤクザと憲法』『徘徊ママリン87歳の夏』『ビハインド・ザ・コーヴ』『道頓堀よ、泣かせてくれ!』『尾崎支配人が泣いた夜』『存在する理由』6本まとめてレビュー
未レビュー邦画ドキュメンタリーをできるだけ短評で。
◆『ヤクザと憲法』キネカ大森3
五つ星評価で【★★★★すげー前に見たな】
ヤクザってどんな生活してるの?
関心に従って門を叩いてしまうのが凄い東海テレビのドキュメンタリー。
いかつい虎の剥製や事務所の防衛鉄板など物見遊山としてだけでも面白い。
主体をヤクザに移すと、グレーな部分(反社会的な部分)がグレーなまま映されても
ヤクザ側に感情がシフトする。そういう感覚が自分に起こるのがおもろい。
そら、ヤーさんに町で出会ったら警戒してしまうのは変わらんけど。
ヤクザの弁護など手を出さなければこんな目に合わないのに
弁護を依頼されて断れない山口組の顧問弁護士の人の良さそうな感じが泣けた。
「憲法の話なんかしてましたかいのう?」くらいにそこは小さい。
「ちんぽうの話なんかしてましたかいのう?」そこは小さい
ではないので、怒るなヤクザ!
◆『徘徊ママリン87歳の夏』K's CINEMA
五つ星評価で【★★ケース・バイ・ケースで、こういう事が出来る場合もあるだろう】
徘徊する認知症の母に合わせて会話する娘。
このやり取りに悲惨さがなく、おもろいのが見もの。
確かにこれは認知症患者とその肉親の上手くやれるモデルケースとしてとても良い。
なのだけど、誰もがこうやれる訳ではない(近づける事は可能)。
徘徊する肉親がいつ徘徊しても問題がないように、
保護する肉親がかなり自由でいなければならない。
実際なかなかこうはできないのではないか。
それで全てが解決する訳ではないだろうが、GPSとかで所在確認ができるなら、
徘徊者の介護はもうちょっと楽になりそうな気がする(今やってるかどうかは知らん)。
◆『ビハインド・ザ・コーヴ』K's CINEMA
五つ星評価で【★★★★コーヴへの返答】
デタラメな映画なのにアカデミー・ドキュメンタリー賞を取って私個人の失笑を買った『ザ・コーヴ』に返答する映画。結局、問題の映画がデタラメである事は分かる人には分かるのだが、言われっぱなしだとそれが真実にされてしまうと言うのが、とっても出来の悪い今の社会システムなのだ。
だから、ちゃんと「デタラメはデタラメ」という映画ができてよかった。
おもろいのは活動団体シー・シェパードに関しても監督はフレンドリーに取材して、現場にいるシー・シェパードが鬼畜みたいな存在でない事もちゃんと映ってたりする(但し、町にとってはいろいろ迷惑な存在ではある)。極めて冷静にフェアに作られている。
但し、結局、何故、日本の捕鯨叩きが始まったかという部分に関しては、この映画で語られる事は眉唾ではないかという異論も出ている。それはそれで、誰かが検証して『ビハインド・「ビハインド・ザ・コーヴ」』という映画が出来ればいいと思う。
結論部分は差し置くとしても、結論が誤っているからと言って、それ以外の部分が誤っている訳でもないだろう。だから、これはこれで見ものとしてとても面白い。ちゃんと欧米人に見てもらいたいんだけど、その辺りはどうなんだろうか?
◆『道頓堀よ、泣かせてくれ!』トーホーシネマズ新宿1
五つ星評価で【★★★★一生懸命な人がんばれ NMB48のドキュメンタリー】
普通のドキュメンタリー映画を撮ってる監督に撮らせたNMB48のドキュメンタリー。どうなんだろう。監督の作品、観た事あるかと思ったら1本だけ観てた。『フタバから遠く離れて第二部』イカもの食いだねえ、ふじきさん。「フタバ」はちゃんとしたドキュメンタリーでした。で、NMB48の事なんて全く知らない。グループでそこそこ中のメンバーも含めて知ってるのってAKBくらいで、NMBもSKEもHKTもよう知らん。なので、こういう自分と同じ門外漢が撮ってくれた映画は自分が分からない物を納得した上で、外部出力しようという明確な意思があって、非常に見やすかった。
劇場で欠けたメンバーの代役を務める為にどのパートでもこなせるようになってしまった
選抜されない異能「劇場職人」沖田彩華のエピソードが泣かせる。基本、とてもベタに頑張ってる女子を応援したいのだ。そして、この沖田彩華のエピソードを見て、映画『バトル・ロワイアル』の前回優勝者を思いだしたりした。彼女は800人のオーディションから生徒役に選ばれたにもかかわらずケガで降板した。彼女は黙々と出てこれない生徒の代役吹替えをこなす。何人かこなした後にスタッフの気づかいで彼女は前回優勝者という役を貰う。うん、あの子(岩村愛(=岩村愛子))ちょっとしか出なかったけどよかった。
◆『尾崎支配人が泣いた夜』シネマロサ1
五つ星評価で【★★★さしこ監督の手腕、HKT48のドキュメンタリー】
NMB48のドキュメンリーと同時期に公開されたHKT48のドキュメンタリー。NMBがプロのドキュメンタリー監督が撮る事に対抗して、HKTは「さしこ」こと指原莉乃が監督する事を売りにした。
ふんだんにある映像素材から祖型は作ってあったのではないかと思う。それに味付けしたり、この事件このインタビューだけは欠かせないという最終調整を指原がしたのではないか。という事で、あんまりトンマとかマヌケな映画にはなっていず、ちゃんとお金を払っても勿体なくないような出来になってました。
一番注目させられた、頑張ってもなかなか報われない女の子というフォーマットは奇しくもNMBと同じなのだが、AKBの内包する一番の泣きどころはここにある訳だし、これは観客側も容易に自己同一化できる場面なのだから、あって不自然と言う事はない。ただ、こっちの方を後に見てしまったので、個人的には題材の新鮮さは薄れた。
◆『存在する理由 DOCUMENTARY OF AKB48』トーホーシネマズ六本木4

▲記事の中に一つくらい画像貼っておくかな、と。じゃ、綺麗どころで。
五つ星評価で【★★★★痒い所に手が届く】
毎年、作られるAKBドキュメンタリーの新作。
今年は長年彼女らと行動を共にしてきた石原真を監督に据える。
去年から今年にかけてのトピックスを追いながら、
ちょっとずつ、そう言えばあれはどうなった、あの事も描きたい伝えておきたいという部分が多く、とても内容が豊富でありながら、なかなかまとまりのいい一本に仕上がった。
主なトピックス
・総監督が高橋みなみから横山由依へバトンタッチ
・選挙
・NGT48
・新勢力エイター
その他に伝えたいこと
・海外グループってどうなのか?
・元メンバーの現状(焼肉店オーナーと光宗薫)
・モ娘。、モモクロ、文春へのインタビュー
企画力が強いというか、いや、せっかく監督になったのだから、これも収めておきたい。聞いておきたい。語らせてあげたい。という近くにいた者ならではの親心が強く出ててよかった。
ジャカルタでトップアイドルになってる日本人と言うのにも目を見張ったが、
あの時も今も綺麗な光宗薫さんが笑顔で語ってくれたのは良かった。
【銭】
ヤクザと憲法:テアトル会員更新の招待券で無料鑑賞。
徘徊ママリン87歳の夏:正規入場料金1500円。
ビハインド・ザ・コーヴ:正規入場料金1800円。
道頓堀よ、泣かせてくれ!:額面1500円のムビチケをチケット屋で900円でGET。
尾崎支配人が泣いた夜:安いムビチケ見つからず、泣きながらロサのレイトで1300円。
存在する理由:額面1500円のムビチケをチケット屋で980円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ヤクザと憲法@ぴあ映画生活
・徘徊 ママリン87歳の夏@ぴあ映画生活
・ビハインド・ザ・コーヴ〜捕鯨問題の謎に迫る〜@ぴあ映画生活
・道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48@ぴあ映画生活
・尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48@ぴあ映画生活
・存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・ザ・コーヴ@死屍累々映画日記
◆『ヤクザと憲法』キネカ大森3
五つ星評価で【★★★★すげー前に見たな】
ヤクザってどんな生活してるの?
関心に従って門を叩いてしまうのが凄い東海テレビのドキュメンタリー。
いかつい虎の剥製や事務所の防衛鉄板など物見遊山としてだけでも面白い。
主体をヤクザに移すと、グレーな部分(反社会的な部分)がグレーなまま映されても
ヤクザ側に感情がシフトする。そういう感覚が自分に起こるのがおもろい。
そら、ヤーさんに町で出会ったら警戒してしまうのは変わらんけど。
ヤクザの弁護など手を出さなければこんな目に合わないのに
弁護を依頼されて断れない山口組の顧問弁護士の人の良さそうな感じが泣けた。
「憲法の話なんかしてましたかいのう?」くらいにそこは小さい。
「ちんぽうの話なんかしてましたかいのう?」そこは小さい
ではないので、怒るなヤクザ!
◆『徘徊ママリン87歳の夏』K's CINEMA
五つ星評価で【★★ケース・バイ・ケースで、こういう事が出来る場合もあるだろう】
徘徊する認知症の母に合わせて会話する娘。
このやり取りに悲惨さがなく、おもろいのが見もの。
確かにこれは認知症患者とその肉親の上手くやれるモデルケースとしてとても良い。
なのだけど、誰もがこうやれる訳ではない(近づける事は可能)。
徘徊する肉親がいつ徘徊しても問題がないように、
保護する肉親がかなり自由でいなければならない。
実際なかなかこうはできないのではないか。
それで全てが解決する訳ではないだろうが、GPSとかで所在確認ができるなら、
徘徊者の介護はもうちょっと楽になりそうな気がする(今やってるかどうかは知らん)。
◆『ビハインド・ザ・コーヴ』K's CINEMA
五つ星評価で【★★★★コーヴへの返答】
デタラメな映画なのにアカデミー・ドキュメンタリー賞を取って私個人の失笑を買った『ザ・コーヴ』に返答する映画。結局、問題の映画がデタラメである事は分かる人には分かるのだが、言われっぱなしだとそれが真実にされてしまうと言うのが、とっても出来の悪い今の社会システムなのだ。
だから、ちゃんと「デタラメはデタラメ」という映画ができてよかった。
おもろいのは活動団体シー・シェパードに関しても監督はフレンドリーに取材して、現場にいるシー・シェパードが鬼畜みたいな存在でない事もちゃんと映ってたりする(但し、町にとってはいろいろ迷惑な存在ではある)。極めて冷静にフェアに作られている。
但し、結局、何故、日本の捕鯨叩きが始まったかという部分に関しては、この映画で語られる事は眉唾ではないかという異論も出ている。それはそれで、誰かが検証して『ビハインド・「ビハインド・ザ・コーヴ」』という映画が出来ればいいと思う。
結論部分は差し置くとしても、結論が誤っているからと言って、それ以外の部分が誤っている訳でもないだろう。だから、これはこれで見ものとしてとても面白い。ちゃんと欧米人に見てもらいたいんだけど、その辺りはどうなんだろうか?
◆『道頓堀よ、泣かせてくれ!』トーホーシネマズ新宿1
五つ星評価で【★★★★一生懸命な人がんばれ NMB48のドキュメンタリー】
普通のドキュメンタリー映画を撮ってる監督に撮らせたNMB48のドキュメンタリー。どうなんだろう。監督の作品、観た事あるかと思ったら1本だけ観てた。『フタバから遠く離れて第二部』イカもの食いだねえ、ふじきさん。「フタバ」はちゃんとしたドキュメンタリーでした。で、NMB48の事なんて全く知らない。グループでそこそこ中のメンバーも含めて知ってるのってAKBくらいで、NMBもSKEもHKTもよう知らん。なので、こういう自分と同じ門外漢が撮ってくれた映画は自分が分からない物を納得した上で、外部出力しようという明確な意思があって、非常に見やすかった。
劇場で欠けたメンバーの代役を務める為にどのパートでもこなせるようになってしまった
選抜されない異能「劇場職人」沖田彩華のエピソードが泣かせる。基本、とてもベタに頑張ってる女子を応援したいのだ。そして、この沖田彩華のエピソードを見て、映画『バトル・ロワイアル』の前回優勝者を思いだしたりした。彼女は800人のオーディションから生徒役に選ばれたにもかかわらずケガで降板した。彼女は黙々と出てこれない生徒の代役吹替えをこなす。何人かこなした後にスタッフの気づかいで彼女は前回優勝者という役を貰う。うん、あの子(岩村愛(=岩村愛子))ちょっとしか出なかったけどよかった。
◆『尾崎支配人が泣いた夜』シネマロサ1
五つ星評価で【★★★さしこ監督の手腕、HKT48のドキュメンタリー】
NMB48のドキュメンリーと同時期に公開されたHKT48のドキュメンタリー。NMBがプロのドキュメンタリー監督が撮る事に対抗して、HKTは「さしこ」こと指原莉乃が監督する事を売りにした。
ふんだんにある映像素材から祖型は作ってあったのではないかと思う。それに味付けしたり、この事件このインタビューだけは欠かせないという最終調整を指原がしたのではないか。という事で、あんまりトンマとかマヌケな映画にはなっていず、ちゃんとお金を払っても勿体なくないような出来になってました。
一番注目させられた、頑張ってもなかなか報われない女の子というフォーマットは奇しくもNMBと同じなのだが、AKBの内包する一番の泣きどころはここにある訳だし、これは観客側も容易に自己同一化できる場面なのだから、あって不自然と言う事はない。ただ、こっちの方を後に見てしまったので、個人的には題材の新鮮さは薄れた。
◆『存在する理由 DOCUMENTARY OF AKB48』トーホーシネマズ六本木4

▲記事の中に一つくらい画像貼っておくかな、と。じゃ、綺麗どころで。
五つ星評価で【★★★★痒い所に手が届く】
毎年、作られるAKBドキュメンタリーの新作。
今年は長年彼女らと行動を共にしてきた石原真を監督に据える。
去年から今年にかけてのトピックスを追いながら、
ちょっとずつ、そう言えばあれはどうなった、あの事も描きたい伝えておきたいという部分が多く、とても内容が豊富でありながら、なかなかまとまりのいい一本に仕上がった。
主なトピックス
・総監督が高橋みなみから横山由依へバトンタッチ
・選挙
・NGT48
・新勢力エイター
その他に伝えたいこと
・海外グループってどうなのか?
・元メンバーの現状(焼肉店オーナーと光宗薫)
・モ娘。、モモクロ、文春へのインタビュー
企画力が強いというか、いや、せっかく監督になったのだから、これも収めておきたい。聞いておきたい。語らせてあげたい。という近くにいた者ならではの親心が強く出ててよかった。
ジャカルタでトップアイドルになってる日本人と言うのにも目を見張ったが、
あの時も今も綺麗な光宗薫さんが笑顔で語ってくれたのは良かった。
【銭】
ヤクザと憲法:テアトル会員更新の招待券で無料鑑賞。
徘徊ママリン87歳の夏:正規入場料金1500円。
ビハインド・ザ・コーヴ:正規入場料金1800円。
道頓堀よ、泣かせてくれ!:額面1500円のムビチケをチケット屋で900円でGET。
尾崎支配人が泣いた夜:安いムビチケ見つからず、泣きながらロサのレイトで1300円。
存在する理由:額面1500円のムビチケをチケット屋で980円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ヤクザと憲法@ぴあ映画生活
・徘徊 ママリン87歳の夏@ぴあ映画生活
・ビハインド・ザ・コーヴ〜捕鯨問題の謎に迫る〜@ぴあ映画生活
・道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48@ぴあ映画生活
・尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48@ぴあ映画生活
・存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・ザ・コーヴ@死屍累々映画日記
2016年08月24日
『魔法使いの嫁 星待つひと:前篇』を新宿ピカデリ−10で観て、ちょっと商売としてアコギなんちゃうかふじき★★

▲魔法使いと嫁(らしい)。詳細は知らん。
五つ星評価で【★★作品はともかくとして】
原作マンガ未読。
原作マンガの前日談にあたる部分の物語で、導入部は原作マンガと同じ時世から始まる。原作から初めて、過去の事を登場人物に語らせる手法。私はこのマンガについて知らないのだが、今回は「イベント上映」であり、「あなたたちはこの物語を知ってる人たちですよね」という前提で物語が語られる。登場人物の紹介等は一切ないが、叙事詩のような壮大な物語の一部という訳ではないので(憶測)、登場人物の関連性は見ているうちに何となく分かる。多分、それで充分なのだと思う。だから、より多くの客を掴む為の分かりやすい導入などがない事については殊更に非難する気にはなれない。残念だが、よくある事だ。いや、どうもこの「前編」は「前編/中編/後編」三部作の一つ目に当たり、これらは全てコミックス6巻7巻8巻のオマケになるらしい。と言うのが後からチラシを見て分かった。コミックスに付くオマケが元々の企画なら、もう完全に「知っている人」向けの映像でいい訳だ。今回のイベント上映はそのソフトをコミックス発売に先駆けて劇場でも見れるようにするという企画である。ごめんなさい、そんな人達の中に紛れ込んでしまって。だって「合言葉を言え」とか「踏み絵」的なガードが掛けられていなかったんですもの!
という訳なんだけど、話は至極、丁寧にちゃんと作られているのが分かる。
クリーチャーの見せ方とか「分かってるな」という感じを強く感じる。
実にいいのである。見せ方が上手い。
ただ、問題なのは短さだ。物語が始まる前に終わってしまう。
今回の前編は導入部にすぎない。
TVドラマでタイトルが出るまでの部分と思ってもらえばいい。そら、短いだろう。
観た後、ツイッターに呟いた。
「魔法使いの嫁・前編」上映時間50分、予告抜かして40分、メイキング抜かして30分。それでパンフ1600円取るってボロ儲け具合がヒドすぎるな
正確に時間測ってた訳ではないから予告とメイキングがそれぞれもう少し長かったかもしれない。特別価格の1000円ってのは昨今のイベント上映にしては安いなと思ったが、それに見合う本編の短さであった。でも、メイキングが付いてるから好きな人には、問題ない価格設定なのかもしれない。
しかし、この30分弱の作品に対して「劇場版パンフレット」を1600円の価格で売るってのはおかしくない? いや、買わんかったから分からないし、買えば納得する出来上がりなのかもしれないけど。「金を持ってる子供がいるから、巻き上げてやろうぜ」って感じがプンプンして、ちょっと引いた。
一応、イベント上映が続くなら、この後も見ると思う。
それは作品自体は面白いから。
やらないよね。次の上映で60分で特別価格2500円とか。
同じような価格帯なら行く、面白いから(こんな心配させられるのは本当やだな)。
なので、映画に関しては実はまだ評価できる所まで行ってなくて、
今回の星二つは劇場で感じた気持ちだけですね、気持ち悪いって言う。
【銭】
特別価格1000円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・魔法使いの嫁 星待つひと:前篇@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・魔法使いの嫁 星待つひと:中篇@死屍累々映画日記
PS 嫁だけに「マンガ読め」ってことなんだろな。
2016年08月23日
『ルドルフとイッパイアッテナ』を新宿ピカデリー9で観て、そう閉めるとは思わなかったふじき★★★(18禁感想)

▲どろろと百鬼丸みたいに、ルドルフが実はメスであっても全然驚かないね。
五つ星評価で【★★★ラストの閉じ方についてはちょっとやられた】
飽きはしないし、主役の二匹を演じた井上真央と鈴木亮平がともかく好演。
ルドルフをやった井上真央の宣伝での鈴木亮平いじりが面白くて、
この二人で何かしらのプロモーションを再度やってほしい。
それは別にこの映画の案件でなくても構わない。
そう言えば「クリーム玄米ブラン」CMの二人なのか。
鈴木亮平のイッパイアッテナは声優と比べて何の遜色もなし。
どちらかと言えば隣家の猛犬デビルをやった古田新太が起用されそうな役だが、
堂々と人生の酸いも甘いも味わった猫の声を演じている。何の違和感もない。
というより、イッパイアッテナの声から鈴木亮平の顔を逆算して思い浮かべられない。
これは大した事だと思う。
その逆にルドルフの井上真央は「井上真央の声」というバイアスがかかる。
でも、別に悪くない。配役知らない人が見たら、違和感なく見れるだろう。
ただ、私は普通ではないので、優香が『チキンラン』で雌鶏演じてた時のように、全くセクシャルでないアニメキャラで、声だけで劣情をもよおせるかとかいうのを今回も考えながら見てた(堂々ダメ人間だなあ)。優香ではダメだったが、井上真央のルドルフでは大丈夫、劣情もよおし可能である。
これは子猫のキャラが可愛い事と、声自体が可愛い事、井上真央とそのキャラが似てなくもない事に起因すると思う。単純にルドルフの着ぐるみだったら井上真央は着てくれそうだもの。
なので、ルドルフの「ハアハア(*´Д`)」声やトーホーシネマズの「でっかいのが来る」とかを聞いてニヤニヤしちゃう私なのだけど、よい子のみんなは真似をしないように。これは視野の広い大人だからやっていい特権だよ。と言うか、特権と言う以前にやるなよ、俺。
八嶋智人の演じたブッチーが嫌い。八嶋智人そのものがそんなに好きな俳優ではないのだが(役のレンジが狭いから)、この映画では八嶋智人は置いといて、お調子者とされる猫のピョンピョン跳ねるような非現実的なアニメートが嫌いだ。
しかし、岐阜か。
岐阜自体がこんなに大事な土地として取り上げられる映画が他にあっただろうか。
最終的に岐阜は約束の地ではなかった。
何だかルドルフってイスラエルに行ったらパレスチナ人がいたユダヤ人みたいだな。
黒猫はユダヤ系の黒髪の象徴だったりして。それに名前ドイツ系だし。
その彼が弾き飛ばされたのが魔都東京。
東京も岐阜も都市の違いが全然感じられなかったけどね。
まるで岐阜のように姿を隠す魔界都市東京。
そして、彼に色々な物を与えてくれる土地「岐阜」は「GIFT」に音が近い。
「お前、岐阜とかいう所に帰りたいらしいな。じゃあ俺がGIFTを送ってやる」
そう言うなり、デビルは捕まえたルドルフの菊門に彼の屹立した彼その物を押し付けた。
「ああ!」
ルドルフはもう子供だった頃の自分に帰れない事を自覚した。
ハアハア。
井上真央ちゃんの声で是非(やれるかボケ)。
【銭】
前回有料入場割引+ネット割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ルドルフとイッパイアッテナ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ルドルフとイッパイアッテナ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・ルドルフとイッパイアッテナ@映画のブログ
PS 実はメスネコだったルドルフが自分の成長に戸惑う
『ルドルフにオッパイアッテナ』も見たいぞ。
2016年08月21日
『下妻物語』をシネクイントで観て、相変わらず無茶苦茶おもろいやんふじき★★★★
五つ星評価で【★★★★かーいーのなんのって】
二回目か三回目。中島哲也監督もこれだけは好き。
深キョンも素晴らしいが、土屋アンナも素晴らしい。
土屋アンナなんて素晴らしすぎて、
その後のキャリアはこの映画のヤンキーの拡大再生産みたいだもの。
ともかくJUSCOの懐の深さが素晴らしい。
【銭】
シネクイントのサヨナラ興行で500円。さらばSPACE PART3
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・下妻物語@ぴあ映画生活
PS 真木よう子、どこに出てたんだろう?
お針子さんかな、ヤンキーかな。
PS2 小池栄子がまだ、グラビアの人の名前だけ欲しいんだよ的な扱い。
PS3 名優っぽくないいい加減な感じの樹木希林がいい。
二回目か三回目。中島哲也監督もこれだけは好き。
深キョンも素晴らしいが、土屋アンナも素晴らしい。
土屋アンナなんて素晴らしすぎて、
その後のキャリアはこの映画のヤンキーの拡大再生産みたいだもの。
ともかくJUSCOの懐の深さが素晴らしい。
【銭】
シネクイントのサヨナラ興行で500円。さらばSPACE PART3
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・下妻物語@ぴあ映画生活
PS 真木よう子、どこに出てたんだろう?
お針子さんかな、ヤンキーかな。
PS2 小池栄子がまだ、グラビアの人の名前だけ欲しいんだよ的な扱い。
PS3 名優っぽくないいい加減な感じの樹木希林がいい。
2016年08月17日
『ある機関助士』を神保町シアターで観て、機関車つおいふじき★★★
特集「鉄道映画コレクション」から1プログラム。
五つ星評価で【★★★シュッシュッポッポの脅威が垣間見える】
初見。
機関助士(機関車の運転助士)の一日を記録するドキュメンタリー。
蒸気機関車って熱くて重くて当たると痛そうなので、
是非、ゴジラにぶつけたいところなのだが、
残念なことに制御が難しそうで無人にはできそうにない。
映画内の機関車は脱輪でもするかのような勢いで狂ったように走る暴れん坊である。
その融通の利かなそうな暴れん坊を抑えるのが機関士と機関助士。
難物の機嫌を取りながら、常に細心の注意を払い、
いつもと違いがないかを確認する。いつものように動かしながらベストを模索する。
仕事への敬意が見て取れる記録映画だ。
それにしても蒸気機関車と言うのは化け物のようだ。
その熱にピーピー悲鳴を上げるヤカンを乗せながら、軋みながら全力疾走する車体。
よくも脱輪しないよなあ、という風に見えてしょうがない。
空撮によって映されるモクモクと上がっては背部に流されていく排煙が呪わしく見えてステキだ。
ただ、映画としては普段行っている作業の工程を説明するでもなく、漫然と機関士、機関助士の仕事を映して撮っているのみなので、一本の映画として面白いかと言うなら、答はNOである。
【銭】
神保町シアター正規入場料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ある機関助士@ぴあ映画生活
五つ星評価で【★★★シュッシュッポッポの脅威が垣間見える】
初見。
機関助士(機関車の運転助士)の一日を記録するドキュメンタリー。
蒸気機関車って熱くて重くて当たると痛そうなので、
是非、ゴジラにぶつけたいところなのだが、
残念なことに制御が難しそうで無人にはできそうにない。
映画内の機関車は脱輪でもするかのような勢いで狂ったように走る暴れん坊である。
その融通の利かなそうな暴れん坊を抑えるのが機関士と機関助士。
難物の機嫌を取りながら、常に細心の注意を払い、
いつもと違いがないかを確認する。いつものように動かしながらベストを模索する。
仕事への敬意が見て取れる記録映画だ。
それにしても蒸気機関車と言うのは化け物のようだ。
その熱にピーピー悲鳴を上げるヤカンを乗せながら、軋みながら全力疾走する車体。
よくも脱輪しないよなあ、という風に見えてしょうがない。
空撮によって映されるモクモクと上がっては背部に流されていく排煙が呪わしく見えてステキだ。
ただ、映画としては普段行っている作業の工程を説明するでもなく、漫然と機関士、機関助士の仕事を映して撮っているのみなので、一本の映画として面白いかと言うなら、答はNOである。
【銭】
神保町シアター正規入場料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ある機関助士@ぴあ映画生活
2016年08月16日
『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』を神保町シアターで観て、ガラガラやったけどええ映画やんふじき★★★

▲中井貴一って割と役者として信用してるな。
特集「鉄道映画コレクション」から1プログラム。
五つ星評価で【★★★家族の映画】
初見。10人いないくらいの客席はちょっと寂しいが
個人的には空いてる方が気楽でいい。
中井貴一演じる大企業に巣食うイヤミなエリート主人公が、
親友の死や母の大病を契機に自分を見つめ直し、
良い息子、良い父親、良い夫、良い社員になる話。
今、流行りの歌詞でいうところの
「♪NO1にならなくていい。そのまま大切なONLY1」みたいな(おいおいおい)。
中井貴一が大企業の部長職を辞職して、
49歳の電車運転士に転向する主人公を演じるが、
前半の全てが仕事優先であるイヤな顔の時と、
電車運転士になって我が薄れ、仙人のようになっていく後半の落差が凄い。
後半ラストの中井貴一は「芸能人」と信じられないくらい
「カリスマ性」や「オーラ」が削ぎ落とされてる。
このままもう一歩進めて記憶喪失の浮浪者とかになってもそんなに違和感ない顔よ。
お話は長めだけど、色々な視線や角度から人生を掘り下げているので退屈はしない。
前の会社を辞職するエピソードや、親友の死とその息子のエピソードなど、
踏み込み不足を感じる部分もある。
でも、その人の全て何もかもを知らんでも大丈夫と思えばこれでいいのかもしれない。
娘に本仮屋ユイカ。実力のない正論者という位置付けにピッタリ。
父親中井貴一との関係、祖母奈良岡朋子との関係しか語られないので、
この子自身の魅力は実は伝わってこない。「ええ娘さん」でしかない。
ちゃんと演じられる子役をGETできるなら小学生の女の子でもいい役。
別に本仮屋ユイカちゃんはちゃんと演じていたけど、
全体の為に役を膨らませないという貢献の仕方もあるのだな。
ふと気づくと妻や母さんを演じている宮崎美子は、この映画ではヘルパー役。
しかし「ふと気づくと妻や母さんを演じている」って
「癖(ヘキ)」みたいに言うなよ、俺。
中井貴一の妻役が高島礼子。
夫婦共稼ぎの中で自立し、夫との関係に離婚をも視野に入れて悩む役柄が
今の彼女にシンクロしすぎてて痛々しい。
主婦役とかだと無駄に高知東急を連想させちゃうので、
もうこれからはアイパッチして男を寄せ付けないような役の方がいいかもしれない
(案外そういう無法者キャラが似あうのだし)。
映画に出てきた一畑電車のデニハ50形。80年も動いていて、木製の車両なので大工がメンテナンスしてるなんてエピソードが面白い。電車にカンナ入れるなんて初めて見た(まあそらそうだろう)。知らん事を知るのはおもろい。
【銭】
神保町シアター正規入場料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語@ぴあ映画生活
2016年08月11日
『シン・ゴジラ』をトーホーシネマズ六本木7と、109シネマズ木場2で観て、訳分からんけどおもろいやんけふじき★★★★★(ネタバレ)その2

▲この次の第五形態で手足を引っ込めてジェット噴射で回転しながら空を飛びます(違)
引き続きネタバレ注意
その1では何で面白いのかに対して、
「人間パートで溜めたストレスをゴジラパートがひっくり返す構造」
これを回答とした。
ザックリ言っちゃうと、自分に取っての回答はこれだが、
「いやいやいやいや、お前バカじゃないの、そんなとこにはないんだよ」
という人がいてもおかしくはない。
色々な楽しみ方ができるように色々な要素が植え付けられていると思う。
だから各自が否定しあわず、諦めず、最後までこの映画を見捨てずにやろう
ボケたはいいが語呂が悪いな。
諦めず、最後までこの国を見捨てずにSEXやろう
「やろう」の意味が違うて。え、本当に違うか。
ゴジラで不毛の地になった東京の景気を拡大するには
「産めよ増やせよ地に満ちよ」の若年層大幅増員が必要だ。
だから満更じゃない石原さとみに長谷川博已が「SEXやろう」って言うのは
リアリティーがないと言う訳ではない。アイコラでいいから動画UP希望。
今回の映画で一番好きなキャラはゴジラの第二形態。
あの目が赤塚不二夫風、もとい、我妻ひでお風で良いなあ。
狭い河川をボートや車をなぎ倒しながら前進する「ウグウグ」な所がたまらない。
第四形態は強いが、強く存在させようと思うが故に、
感情のない武器庫みたいになってしまったのはちょっと残念。
最終的にゴジラが何かを目指していたかもよく分からない。
何も目指していないで良いのだろうか?
ラストの背びれは物語の最終回答というよりは、
象徴としてのゴジラの再確認に思えた。
あと第四形態がラスト追い詰められて
熱線を一か所から放出するようになったのには舌を巻いた。
あれは隠し必殺技だが、そうせざるを得ずにそう変わったというリアリティがある。

▲起き上がり小法師と言おうか、安産型と言おうか。
今回の映画で一番好きな特撮シーンは第二形態ゴジラの川登りだが、
その次はヤシオリ作戦での鉄道や特殊車両の特攻シーン。
鉄道模型やトミカでのゴジラ遊びを大の大人が本気でやってる凄みを感じる。
そして次から次へとチョコチョコ現われる俳優陣もステキ。
長谷川博已:主役。美男でないのがリアル。
これ、小泉孝太郎が小泉進次郎の物まねやって演じてたらどう見えたろう。
若者の中の正義漢代表。
石原さとみ:今回もギリギリの役。
ハイヒールで立つ後姿がちょっと無理して見える気がするのが萌えどころ。
個人的にはそんなに好きな女優ではないので私自身は萌えないのだけど。
「ZARAはどこ?」という彼女を政府関係者はしまむらに連れていってもらいたい。
外圧代表(でも優しい)。

▲この空き地に一人突っ立ってるシーンがとてもカッコイイ。
現実的に何の意味があるかは別として。
竹野内豊:主要キャスト3人の末席。若者の中の大人代表。
もっぱら長谷川博已との比較に使われる為、彼単独の出番は少ない。
市川実日子:遮二無二正しい推論を出す理系ロボット。
人間のキャラの中では彼女が一番好き。
最後にやっと笑顔を出すが、もっといろんな表情を見てみたいもんである。
予告の無言から、こんなに喋るキャラとは予想していなかった
(もちろん予告では誰一人として喋ってはいないのだが)
塚本晋也、高橋一生、津田寛治、黒田大輔:巨災対のメンツ。
この人たちもみんな素晴らしい。

▲愉快な仲間。
有無を言わさぬ余貴美子、爺の底力、柄本明、
そら嫌だよなあ、でもやるべくはやるという平泉成なんかも良かった。
あっちゃん出番少なかった。センターにもいなかった(そもそもどこがセンターだ)。
松井秀喜やデーモン小暮が出てこないのは良かった。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・シン・ゴジラ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・シン・ゴジラ@あーうぃ だにぇっと
・シン・ゴジラ@Akira's VOICE
・シン・ゴジラ@徒然なるままに
・シン・ゴジラ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
・シン・ゴジラ@映画的・絵画的・音楽的
・シン・ゴジラ@タケヤと愉快な仲間達
・シン・ゴジラ@或る日の出来事
・シン・ゴジラ@ノラネコの呑んで観るシネマ
・シン・ゴジラ@ノルウェー暮らし・イン・原宿
・シン・ゴジラ@こねたみっくす
・シン・ゴジラ@映画のブログ
▼関連記事。
・シン・ゴジラその1@死屍累々映画日記
PS 逃げる人々の描写で、
一人で逃げる人は全速力で、集団で逃げる人はそこそこの社会的な速さで、
という書き分けがされていたのは細かい演出だな、と思った。
あと、かなり見切れ寸前のスクリーンの端まで逃げてる人が映ってたりもする。
PS2 他の人のブログ記事を見てるうち、
1954ゴジラは核兵器がある社会への警告、
シン・ゴジラは核発電がある社会への警告
なのかもしれない、と思うようになった。
凍結されたゴジラは水を入れてひたすら冷やすという仕組みも含めて原発その物だ。
観客である我々はこの動けなくなったゴジラと共存しなければいけないのだが、
何故、ゴジラが動けなくなったその場所にいるかと言えば、
核発電によって潤わされる土地がそこだからであろう。
潤わされる土地こそ汚染されるべきという真っ当な怨嗟がそこにある。
PS3 次回作が『シン・ゴジラの息子』だったら、それもおもろいなと思う。
PS4 きゃー、映画のブログさん、初期TBとコメリストに付け忘れたあ。追加。
2016年08月09日
『シン・ゴジラ』をトーホーシネマズ六本木7と、109シネマズ木場2で観て、訳分からんけどおもろいやんけふじき★★★★★(ネタバレ)その1

▲「こんなに目が小さい奴に二代目西川きよしを襲名させる訳にはいかん!」
五つ星評価で【★★★★★何故だか分からない。だが、面白いのだ】
ネタバレ注意
見終わっての第一感想が「何だこれ、おもろい」。
ただ、漠然と面白くて、何が面白いのかが自分でも今一つ分からなかった。
そこで回答を模索してまず、思い浮かべたのが
ゴジラの怪獣としての存在のユニークさだ。
ゴジラの原イメージをとどめながら、まさかこれがゴジラではあるまいと
イメージを破壊する第二形態。
今回のゴジラは変形する。
第一形態(海生動物:全体像は見せず)
第二形態(水陸両棲)
第三形態(陸上歩行に適した直立形態)
第四形態(武装防御形態)
ああ、なんて可愛いんだ、第二形態。
そして、強そうで無防備な第三形態、
ひたすら強い第四形態。
いやいや、確かにこいつらは楽しい一群であるのだが、
こいつらをもってして最高と思わされたのかと言うと違う気がする。
第四形態への詰将棋のような戦い方も面白いし、ダイナミックだが、
これとて「そこだけ白眉で素晴らしい」というより、
最後の一手はそう打つのが気持ちいい、という要素としてよく出来ている感じだ。
そうするとあの「えんえん会議」だろうか。
答はYESであり、NOだ。
この映画は登場人物が恐ろしく早口で饒舌だ。
特災対のメンツなんてもう何言ってるのか分からない単語を
高速のマシンガンのように撒き散らして、喋りまくる。
1カット1カットが短く膨大だ。
これは人間側が一種類の群体で
各細胞が呼吸するようにして全体のペースを作っている、そう見える。
人間パートが終わるとゴジラパート。
ゴジラは昔のチャンピオン祭のように吹き出しで話したりはしない(笑)。
ただ、その存在で偉容を誇示するのみである。
それこそがゴジラ側の人間パートへの回答である。
このゴジラのパートが大きく三つ。
‖萋鷏疎屬任僚蘊緡Δら海に戻るまで
第四形態での再上陸から機能の一時停止まで
F炭丗个旅況發砲茲覲仞辰ら活動停止まで
おそらく、人間側パートは人間がずっと話をしているだけで
基本BGMは流れていない(景気づけのドラムパートはあったか)。
人間側が計画を立ててお膳立てをしている場面で、ひたすら話す言葉の応酬に
聞き取りづらくなってしまうのでBGMはない方が映画として理に適っている。
そして、ゴジラのターンはどっぷりBGMが被さる。
この緩急が実に気持ちいい。
会議場面でたまったストレス(ラベルのボレロの小さな音での演奏)が
巨大な怪獣のうねりで相殺される気持ちよさ。
しかも,筬△浪獣側のテーマ曲だが、は自衛組織側の凱旋マーチである。
この高揚感。
『シン・ゴジラ』はこの緩急のタメやブッパナシの制御が
今まであったどんな映画より上手い。だから、気持ちがいい。
そして無邪気に「面白かった」と口に出して映画館を出れる。
つまり、これは乗せられる気持ちよさをひたすら享受できる映画なのだ。
そんな映画、面白いに決まっている。
これと同じ構成でやったら絶対面白くなりそうな物語がもう一つ頭に浮かんだ。
『ガリバー旅行記』の小人を人間パート、ガリバーを怪獣パートとして撮る。
プロジェクトの予定・計画・積み重ね部分を会議として、
そしてその結果動くガリバーの活躍をスペクタクル溢れる怪獣映像として撮る。
きっと面白い物が出来るだろう。
とりあえず、ここで一段落。
この辺で一回UPしよう。全部語ろうとしても一度では全部語れない。
この記事、とりあえずまだ続きます。
【銭】
六本木はトーホーシネマズのメンバーポイント6ポイントで無料鑑賞。木場はIMAX。2200円普通に使用。だがしかし、IMAXであるからより楽しめたというより、コンテンツが面白いから再度楽しめたという感じであった。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・シン・ゴジラ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
は続きの文書に付ける予定。
▼関連記事。
・シン・ゴジラその2@死屍累々映画日記
2016年08月08日
『悪霊島』を角川シネマ新宿1で観て、残念だけどキャスト見てるだけで楽しいふじき★★

▲鵺も悪霊も大した出番ないしなあ。
五つ星評価で【★★横溝正史の小説って徹底的に解体しないと分かりやすくならない。今回はそのプロセスが不徹底】
初見。角川映画祭の1プログラム。
篠田正浩には申し訳ないが、東宝初期三部作の市川崑の分かりやすさには勝てない。ともかく登場人物が多い話だし、本家・分家と対立しているし、その対立に群がる有象無象と色々な人間がいっぱい出てくるのを整理しきれてない。この大前提が整わないと、それぞれの立場や感情がお客に伝わって来ず映画がダダ滑りしてしまうのである。
にしても多彩な登場人物を見てるだけで楽しい。
金田一耕助に鹿賀丈史。この映画(1981)の12年後1993年に出演した『料理の鉄人』の主宰役のイメージが強い今や押しも押されぬ怪優だが、この時点では飄飄していて思った以上に金田一耕助の外観を伴っている。人間って不思議。ちょっと間違えると斉藤洋介にも似てる。この金田一耕助が石坂浩二と違って明るくない。積極的に暗い訳でもないのだが、笑顔がなく、人と関わりを持とうという積極性が見られない。あちこち無計画に歩きまわっては『家政婦は見た』状態で、何故か、人々の秘密が暴露される会話の横にすっといたりする。ちょっと薄気味悪い。うっすらミスキャストであろう。
事件が起こった時代はヒッピー・ムーブメントの1960とか1970年代頃なので、戦後くらいまでしかいなそうな書生ファッションの金田一耕助は合わない。いや、そうではなく、原爆の話が出てくるので本当はこれ終戦から20年後くらいの話なのだ。そうすると1940年くらい。黒澤明がモノクロ映画撮ってた頃と思えば分かりやすい。なのに何で2,30年も早くヒッピー出しちゃったのかと言うと、ジョン・レノンの「Let it be」を劇中で使いたかったから。なんかメチャクチャだなあ。そうまでして使った「Let it be」はCM起用でバンバン流れてお客を呼ぶのに大変寄与したと思うけど、映画の中では特に本筋に繋がらないどうでもいい部分だ。その上、この曲を使った事で契約上セル素材に原曲を使えないというケチが付いてしまった。雑なことやった報いとは言え、不幸な映画である。
メインの女優は二枚看板で岩下志麻と岸本加代子。
岸本加代子が中々役者してて驚く。
二人とも双子役で一人二役×2という設定が実にトリッキーである。
ヒッピー青年に古尾谷雅人。冒頭のモノローグは凄い大根。古尾谷雅人だって物によっては大根な演技をする時があるんだから、アイドル出身の女の子がちょっとくらい感情こもってない演技だからって全力でディスるのは止めてあげてほしい。ちなみに板野友美はディスってもいい。「ちょっとくらい」じゃないから。
佐分利信にニヤリ。まんま『獄門島』みたいな役じゃん。
石橋蓮司も若くってトリッキーなことやってる。
中尾彬は金田一耕助演じた事のある役者だから、殺されてはいかんだろう(何となく)。
一番ビビったのはカミナリ落とす顔が般若っぽくて怖い下町のお母さんみたいな役の多い根岸季衣が、ロリータみたいな立ち位置の役に出てた事だ。
・ツインテールである。
・ハイソックスである。
・若い。
・メガネっ子である。
ちゃんと萌要素揃っているのに根岸季衣なので、
頭の奥が否定して「萌え状態」にならない。
横山さん(という役の人)殺されなくて良かったんじゃないかなあ。
【銭】
角川シネマ、テアトル系なのでメンバーカードで1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・悪霊島@ぴあ映画生活
PS 染色体を広めるSEX大好き人間が話の核にいる事と、
金田一耕助が小旅行して旅行先で謎を解くのはいつものルーチン通りである。
2016年08月04日
『汚れた英雄』を角川シネマ新宿1で観て、薄くて薄くて大笑いふじき★★

▲キャー、まさおーっ。
五つ星評価で【★★人間ドラマは皆無。レースシーンは本気度が伝わってくるがレース展開等は全く分からない】
原作小説未読。だが、多分こういう話ではないだろう。
初見。角川映画祭の1プログラム。
草刈正雄かっけーな。何か脱いで尻ばっかり出している。
角川春樹がついに監督に手を出した初監督作であり、
後の『愛情物語』『天と地と』と同じように、とてもダラダラした演出がなされる。
どれも群衆を使うシーンが多い映画なのだけど、その群衆がニヤニヤ笑ってて緊張感がない。大きくレースシーンとレース以外のシーンに分かれるが、レースシーンはひたすらバイクの走行シーンを撮り続け展開が分かりづらい。ただ、レース撮影に関してはそんなに悪くない。全体としてイカされてないのは残念だが。
問題はレース以外のシーン。「映画生活」の映画の粗筋を読んでやっと分かったのだが、草刈正雄のレースの資金源は金のある女であちこちから貢いでもらってる。それで『汚れた英雄』なのか。初めて分かった。映画内では惚れっぽい男が次々と自由恋愛してるようにしか見えん。濡れ場も含めて、人と人の対話シーンは凄く引いて景色や一枚絵のように撮る。すごくこだわっているのだけど、引きすぎてて役者が誰だかも分かりづらいカットがいっぱいある。「味」と言う以上に役者の演技が届かない失敗演出だと思う。
草刈正雄はかっけーの代名詞。
その草刈正雄とねんごろになる木の実ナナ。まだ若いが外見はあまり変わってない。
もっともでっかい集金パイプにしようと、ねんごろになったレベッカ・ホールデンは可愛くも美しくもなく、醜くもない金持ちの金髪というだけだ。女性を魅力的に撮るのも監督の仕事だが、その辺はバリバリ、スルーしてた。
草刈正雄のメカニック・チームは奥田暎二(この時はまだ「英二」名義)と浅野温子。
浅野温子まだ若くて溌剌としているけど、
彼女と奥田は夫婦役なので、草刈との濡れ場はなし。
ともかく主題歌がかっこよく、
映画より主題歌の方が全然、上。
【銭】
角川シネマ、テアトル系なので水曜は1100円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・汚れた英雄@ぴあ映画生活
PS 当時「スネークマン・ショー」などで気を吐いてた伊武雅刀が
レースの実況DJを担当しているが、これが「ナウい」感覚に満ち溢れていて、
今見るとかなり恥ずかしい。
芸人だったころの「でんでん」の持ち芸みたいな粋がってる恥ずかしさがある。
2016年08月01日
『アクセル・ワールド INFINITIE ∞ BURST』をトーホーシネマズ日本橋4で観て、なべてこの世は事もなしふじき★★★

▲綺麗どころ二人。
五つ星評価で【★★★オタク濃度高いアニメ。映画のバランスが凄く変】
原作小説、TVアニメ未読未鑑賞。
チラシで「新たに紡がれるオリジナルストーリー」と書いてあるのに
前半はバリバリのTVアニメ編集版。
複雑怪奇な内容を一見さんに開設説明してくれるのはありがたいが、
この編集パートの長さはTVアニメからのファンに偉く不評っぽい。
そらそうだろう。一見さんの私でも、編集部分が長い事は分かるし、
しかも、それが必ずしも新作部分の助けになっていない。
もしかしたらCVいっぱい投入する事で
客足を増やそうみたいな考えがあるのかもしれないけど、
ラストバトルが総力戦だとしても、全員参加させないシナリオは作れただろう。
単に一つの必殺技を出すためだけに参加させられてるキャストが多すぎる。
それでは物語として正しく機能しない。
ラストバトル敵が制御している空間に辿り着くのは主人公が所属するチームの
主人公とチーム長と、赤い彼女くらいでいい。
他のメンバーを出さなければいけないなら、出す必要性のある役割を与えるべきだ。
って事でオタク濃度バリバリのアニメを楽しんだ。絵が楽しいのだオタク濃度高いと。
実生活と違う「かっけーアバター」で暴れまわる自分には憧れる。
しかしアバターを扱う実体がみんな美少女だらけで、
主人公がポッチャリ男子ってのは現実のアニメファン狙いすぎだろう。恥ずかしい。
恥ずかしさを乗り越えてきた者がより強い快楽を得られるのもまた分かるのだが。
この物語で描かれる「加速世界」の設定がよく出来ている。
現実世界とリンクした世界(ポケモンGOの対戦ゲーム版だ)で、
対戦相手と戦いながらレベルを上げていくが、
一定以上のレベルになると、敗北を重ねる事で、
ゲームから強制切断され、プレイ時の記憶を失うというペナルティがある。
そのペナルティが施行される事により、プレイヤーは仮想世界の中で確実に死ぬ。
これは強烈な設定だ。
新作部分はこの命題を借用しているが、
突き詰めてはいないので何にせよ中途半端感が高い。
【銭】
トーホーシネマズのメンバーカイントポイント6ポイント使ってロハ鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・アクセル・ワールド INFINITE∞BURST@ぴあ映画生活
2016年07月30日
『HiGH&LOW THE MOVIE』を新宿ピカデリー2で観て、関口宏はどうしたふじき?★★★

▲AKIRAがキングダークみたいに本当にこれくらい大きいキャラだったらおもろいのに
(番長マンガだったらそれくらいありやろ)。
五つ星評価で【★★★今時この昔の週刊少年チャンピオンみたいなフォーマットはリアルじゃないだろうけど、あえてそこは無視でいいのか?】
このタイトルで
一見さんで鑑賞。思った以上にちゃんと粗筋言ってくれるので内容では困らない。
それにしてもごっつ人だらけだ。
抗争ものだが、抗争するチームの数が半端ない。
直接殴りあいに参加するのは9以下チーム「ムゲン」「雨宮兄弟」「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」「MIGHTY WARRIORS」「DOUBT」。
「ムゲン」:目がテリー伊藤なAKIRAが一人で頑張る今はなきチーム。
「雨宮兄弟」:ムゲンのライバル。長男は映画マニアのあの人。革ジャンバイク。
「山王連合会」:「お嬢さん俺を拾ってくれませんか」軍団。小奇麗。
「White Rascals」:白ホスト。エアバンドGBがここにいる事から多分弱いチーム。
「鬼邪高校」:黒い。3年で入れ変わる。なのに若者感がない。
「RUDE BOYS」:パルクール集団。汚い。
「達磨一家」:林遣都一人で歌舞いてチームを持たせてるっぽい。
「MIGHTY WARRIORS」:踊る悪もん。
「DOUBT」:よく分からないけど多分踊らない悪もん。幹部キャラのいない下っ端集団。
カラーギャングよろしく基本カラーが決まっているので、思った以上に見分けは難しくない。この辺はガルパン同様。見分けて何になるという事もないので、見分けられなくてもそんなに困らないけど。多分、みんな全裸で殴りあったら誰が誰だか分からなくなると思う。
基本、「ムゲン」「雨宮兄弟」「山王連合会」くらいまで判別できれば、後は「それ以外」と「悪もん」。このくらいで全然見れるから大丈夫。何、殴りあってるのが大勢でそんな大層な話もない。
メインは山王連合会のガンちゃんとその部下がおかしな行動をする先輩AKIRAを説得して正道に立ち返らせる話。悪夢でうなされるAKIRAが取った行動は自分の悪夢を断ち切る為にケンカ祭で他者をボコボコにするのを過程にするって傍迷惑な奴。キスでもしたれや。ケツにちんちんでも突っ込んだれや。その方がファンも喜ぶやろ。で、AKIRAが落ちたら(改心したら)何故かそれで争いが自然収束してしまう。ええっ。何だよそのルール、聞いてないよ〜。
ケンカの最中ずっとエグザイルの音楽がなってて、こういうののBGMにはとても向く。エグザイルの演技力はよう分からんが、別に取り立てて下手とは思わん。ただ、スクリーンの大きさでそれぞれの顔がアップになると、この人たちは本当に普通の顔だよなあ、という事でカリスマ的なかっこよさを全然感じられんかった。アクションはカメラがどしっと動かないのが良い。とても見やすいアクションた。
そう言えばバイク乗るのに被るとかっこ悪いから下っ端の人以外はみんなヘルメットを被らないのね。映画内警察はこういうのを取り締まらんといかんよ。
だいたい大同小異だけどケンカしてるのにみんなスタイリストが持ってきて、今、商札外しましたみたいな綺麗な服を着てるのは違和感あり。特に山王連合会はこれでナンパして女の子とはめるんや感が半端ない。いやいや、みんな母さんが買ってきた白ブリーフ穿いてそうなんだよな。カラー白ブリーフでええやん(ひがみ)。
喫茶店のお姉ちゃんが可愛い。好み好み。
誘拐された女の子が辛酸も舐めずに何となく解放されてしまう。
DOUBTそれしかやってないにも拘らず仕事が遅いな。
この枠だけ成人指定でスピンオフしよう!
(バックにエグザイルの曲かけとけばええやろ)
【銭】
新宿ピカデリーの前回入場割引+ネット割引で1200円。あとで新宿のチケット屋見たら800円くらいのムビチケが数店舗で出てた。ちっ。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・HiGH&LOW THE MOVIE@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・HiGH&LOW THE MOVIE@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
PS ジャイアント・ロボの節回しで
♪すすめーHiGH&LOW、立ーてHiGH&LOW
♪すすめーHiGH&LOW、立ーてHiGH&LOW
って、歌ったらリピート属性高い。
PS2 AKIRAの役名が「琥珀さん」なのだが、「琥珀さん」というと
AV女優の「琥珀うた」とか思いだしてしまうからなあ。
男が自分で名乗っているなら、けっこーダサい名前だと思う。
「ダイヤモンド太郎」とかそういうダサさではないのだが、、、
「明日から俺、仇名をウルフにするからそう呼んでくれ」みたいなダサさ。
PS3 何がHiGHで何がLOWやねん?
PS4 ひょえー、記事タイトルに関する内容間違えたあ。
詳しくはコメント参照。
2016年07月29日
『いしぶみ』『さとにきたらええやん』『マンガをはみ出した男赤塚不二夫』をポレポレ東中野で観て、ふーんおっおっうむうふじき★★,★★★,★★★
ポレポレで観たドキュメンタリー三本をできるだけ短評で。
◆『いしぶみ』

▲綾瀬はるかの衣装は白と黒。黒の方が胸がボデっと見えます。
五つ星評価で【★★綾瀬はるかをずっと見てられる幸せというのが麻痺する映画】
繰り返し繰り返し聞かされる「なくなりました」という言葉。
野外奉仕に集められた広島三中一年生321人は
原爆爆心地から500メートルの位置で被爆する。
これはその被爆した少年の最後を周りの者が書き留めて記録化した事実の朗読だ。
砂ですら燃える原爆の熱の中、即死を免れた彼等の一旦時間を置いてからの死を朗読は延々と話し続ける。淡々と誰も助からない結果を話し続ける。
朗読者は綾瀬はるか。
色のついていない彼女が朗読するからこそ、失われたのは「命」であり、それがかくも残酷な方法で奪われたというのが伝わってくる。軽コメディー『高台家の人々』同様、これは綾瀬はるかという資質を前提にして作られた映画(正確にはTV番組の編集版映画)である。綾瀬はるかは優しいし強いし弱い。朗読を強いられる彼女は観客の代表者だ。
構成としては単純に面白くない。
絵的な演出は加えられているが、淡々と語られるだけと言うのは事実が驚愕するような内容でも、やはり退屈を誘ってしまう。ひどい出来事は「ひどい事を想像させる」だけでなく、「非人道的なひどいビジュアル」を叩きつけてもよかったのではないか。
もともとテレビ番組なので画素が多少荒いのはしょうがないが、カメラの影やカメラその物が移ってしまうのはあまりいい気持ちがしない。
池上彰パート(偶然、生き残った者へのインタビュー)は池上彰がインタビューしているという宣伝的な強みはあるが、池上彰だからこそという視点は感じない。いや、それはTVを見た上での池上無双に期待しすぎなんだろう。これはこれでよし。
早朝10:20,12:20と上映回があり、一回目、船を漕いでしまった。
二回目の回も入れ替え無しでいいというのでもう一回見た。
二回目の方が入場者が多く、車椅子のお客と視覚障害のお客が来ていた。
盲導犬と一緒に映画を見るのは初めてだけど、実に静かに待機をしていた。
『いしぶみ』は朗読が主体なので、耳だけで聞いていても分かると思うが、
本編前の予告って、聴覚だけだと謎の映画が多い。
今の映画の予告って映画のタイトルをほぼ話さないのだなあ。
◆『さとにきたらええやん』

▲パワフルやね。
五つ星評価で【★★★「こどもの里」の魅力】
大阪、釜ヶ崎(貧乏人いっぱいおるところやろ)にある保育施設「こどもの里」を描いたドキュメンタリー。大阪のガキどもがつらい目を背景に抱えながらも「こどもの里」という居場所を得て、元気に暮らしてるのがよく分かる。うじゃうじゃ出てくる子供を見てるだけで元気が出てくる。本来、子供ってそういう力を持っている。ただ、あまり近くにずっといられるとうるさくてオデは嫌なのだけど。
ドキュメンタリーとしては、幾つもの事件をダラっと平行して淡々に描いてるのだけど、特に工夫や演出を感じさせないこの映画が予想以上に退屈を誘わない。きっと小さな一つ一つの出来事の積み重ねで少しずつ事態が前向きに進んでいくのが分かるから安心して見れるのだろう。
◆『マンガをはみ出した男赤塚不二夫』

▲これ、アラーキーによる写真。
五つ星評価で【★★★赤塚不二夫を題材にしたドキュメンタリー】
晩年アル中になって、マンガから遠ざかったりする部分は
豊臣秀吉の晩年みたいで、やっぱりちょっとキツいんだわあ。
しかし、破竹の勢いのデタラメっぷりは良い。
気分でふらふらデタラメしてる訳ではなく、
それが社会的にタブーであっても、タブーであれば尚更のこと、
システマティックにデタラメする事が、赤塚不二夫の存在意義だったのだ。
赤塚っぽい絵でありながら、ちょっと外してるようなアニメート部分は微妙。
赤塚論としてはたいへんよく出来た映画だと思う。
【銭】
マンガをはみ出した男赤塚不二夫:額面1500円の前売券をチケ屋で980円でGET。
さとにきたらええやん:映画ファン感謝デーに観て1000円。
いしぶみ:1年有効の5回回数券購入(6000円)1回使用。
ちなみに1年有効の10回回数券10000円というのもある。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・いしぶみ@ぴあ映画生活
・さとにきたらええやん@ぴあ映画生活
・マンガをはみだした男〜赤塚不二夫@ぴあ映画生活
◆『いしぶみ』

▲綾瀬はるかの衣装は白と黒。黒の方が胸がボデっと見えます。
五つ星評価で【★★綾瀬はるかをずっと見てられる幸せというのが麻痺する映画】
繰り返し繰り返し聞かされる「なくなりました」という言葉。
野外奉仕に集められた広島三中一年生321人は
原爆爆心地から500メートルの位置で被爆する。
これはその被爆した少年の最後を周りの者が書き留めて記録化した事実の朗読だ。
砂ですら燃える原爆の熱の中、即死を免れた彼等の一旦時間を置いてからの死を朗読は延々と話し続ける。淡々と誰も助からない結果を話し続ける。
朗読者は綾瀬はるか。
色のついていない彼女が朗読するからこそ、失われたのは「命」であり、それがかくも残酷な方法で奪われたというのが伝わってくる。軽コメディー『高台家の人々』同様、これは綾瀬はるかという資質を前提にして作られた映画(正確にはTV番組の編集版映画)である。綾瀬はるかは優しいし強いし弱い。朗読を強いられる彼女は観客の代表者だ。
構成としては単純に面白くない。
絵的な演出は加えられているが、淡々と語られるだけと言うのは事実が驚愕するような内容でも、やはり退屈を誘ってしまう。ひどい出来事は「ひどい事を想像させる」だけでなく、「非人道的なひどいビジュアル」を叩きつけてもよかったのではないか。
もともとテレビ番組なので画素が多少荒いのはしょうがないが、カメラの影やカメラその物が移ってしまうのはあまりいい気持ちがしない。
池上彰パート(偶然、生き残った者へのインタビュー)は池上彰がインタビューしているという宣伝的な強みはあるが、池上彰だからこそという視点は感じない。いや、それはTVを見た上での池上無双に期待しすぎなんだろう。これはこれでよし。
早朝10:20,12:20と上映回があり、一回目、船を漕いでしまった。
二回目の回も入れ替え無しでいいというのでもう一回見た。
二回目の方が入場者が多く、車椅子のお客と視覚障害のお客が来ていた。
盲導犬と一緒に映画を見るのは初めてだけど、実に静かに待機をしていた。
『いしぶみ』は朗読が主体なので、耳だけで聞いていても分かると思うが、
本編前の予告って、聴覚だけだと謎の映画が多い。
今の映画の予告って映画のタイトルをほぼ話さないのだなあ。
◆『さとにきたらええやん』

▲パワフルやね。
五つ星評価で【★★★「こどもの里」の魅力】
大阪、釜ヶ崎(貧乏人いっぱいおるところやろ)にある保育施設「こどもの里」を描いたドキュメンタリー。大阪のガキどもがつらい目を背景に抱えながらも「こどもの里」という居場所を得て、元気に暮らしてるのがよく分かる。うじゃうじゃ出てくる子供を見てるだけで元気が出てくる。本来、子供ってそういう力を持っている。ただ、あまり近くにずっといられるとうるさくてオデは嫌なのだけど。
ドキュメンタリーとしては、幾つもの事件をダラっと平行して淡々に描いてるのだけど、特に工夫や演出を感じさせないこの映画が予想以上に退屈を誘わない。きっと小さな一つ一つの出来事の積み重ねで少しずつ事態が前向きに進んでいくのが分かるから安心して見れるのだろう。
◆『マンガをはみ出した男赤塚不二夫』

▲これ、アラーキーによる写真。
五つ星評価で【★★★赤塚不二夫を題材にしたドキュメンタリー】
晩年アル中になって、マンガから遠ざかったりする部分は
豊臣秀吉の晩年みたいで、やっぱりちょっとキツいんだわあ。
しかし、破竹の勢いのデタラメっぷりは良い。
気分でふらふらデタラメしてる訳ではなく、
それが社会的にタブーであっても、タブーであれば尚更のこと、
システマティックにデタラメする事が、赤塚不二夫の存在意義だったのだ。
赤塚っぽい絵でありながら、ちょっと外してるようなアニメート部分は微妙。
赤塚論としてはたいへんよく出来た映画だと思う。
【銭】
マンガをはみ出した男赤塚不二夫:額面1500円の前売券をチケ屋で980円でGET。
さとにきたらええやん:映画ファン感謝デーに観て1000円。
いしぶみ:1年有効の5回回数券購入(6000円)1回使用。
ちなみに1年有効の10回回数券10000円というのもある。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・いしぶみ@ぴあ映画生活
・さとにきたらええやん@ぴあ映画生活
・マンガをはみだした男〜赤塚不二夫@ぴあ映画生活
2016年07月28日
『ワンピース・フイルム・ゴールド』をトーホーシネマズ日本橋7で観て、ある意味とても東映らしいぞふじき★★★

▲カリーナ(右)のこの服って『時計じかけのオレンジ』のアレックスっぽい。
五つ星評価で【★★★ベタっちゃベタやのう】
いつものワンピースと大きく変わらん。
悪い奴(もしくは悪く動かざるを得ない者)がいて、ルフィが魂を込めて大喧嘩。
精も根も尽き果てるほどの戦いの中、最後まで我慢したルフィが勝利を治める。
これ以外は枝葉であろうが、その枝葉で映画の色が付くから枝葉は枝葉で大事。
ただベースが変わらんので、
見終わった後は「あゝ何かやっぱりいつも通りだった」との感慨を抱く。
まあ、そんなつまらなくないからベースの構成はこれでいいでしょ。
ただ、ルフィーの頑張りタイムがあまり長くなるのはよくない。
それにしても麦わら一味が多すぎて何をやるにも集団行動になりがちだ。
ルフィー、ナミ、ウソップ、チョッパー、ゾロ、サンジ、ニコ・ロビン、フランキー、ブルック。多い。整理つかん。ゾロよろしく、ニコ・ロビン、フランキー、ブルック辺りは処刑ショーの人質にして活動人数減らしてもよかったんじゃないか?(人選は別にしても)。
敵はテゾーロ(黄金)、タナカさん(抜け)、バカラ(運)、ダイス(筋肉)。
テゾーロはあまりに負けなすぎるのが難。
過去の回想はなかなか泣かせる。
タナカさんは敵部下三の線、まあ、こんななんでね。
バカラは敵部下美女線、ちょっとこの能力にはワクワクした。
こんなんどうやっても勝てそうにない。攻略も上手かった。
ダイスはいらんだろ。
あと大事な役ではナミの昔の仲間カリーナ。
声は満島ひかり。あまり上手くないなあ。
ああいう役だからかもしれんが感情移入しづらい。
海軍側のロブ・ルッチとスパンダムも別に出さんでいいキャラ。
ラストでかかるGLIM SPANKEY
勿論、よう知らんかヒリヒリするボーカルの声はとてもいい感じ。

▲このお姉ちゃん(バカラ)の能力が今回の能力の中で一番怖いと思うんだけどな。
【銭】
トーホーシネマズのメンバーカイントポイント6ポイント使ってロハ鑑賞。
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・ONE PIECE FILM GOLD@ぴあ映画生活
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・ONE PIECE FILM GOLD@Akira's VOICE
・ONE PIECE FILM GOLD@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
PS そうそう。同じフォーマットで客が喜ぶ物を作るのが東映っぽいと思ったんだよ。
2016年07月27日
『屋根裏の散歩者』を新宿シネマート1で観て、もっと切っていいのよふじき★★

▲木嶋のりこ(左)と間宮夕貴(右)。どっちも脱ぐ。偉い。
五つ星評価で【★★何故1カットをもっと短くしないのか?】
『失恋殺人』『D坂の殺人事件』に続く
江戸川乱歩エロティックシリーズ第三弾だそうです。
『D坂の殺人事件』の方だけ見てる。
監督もD坂と同じで、基本、同一世界の連作になっている。
D坂同様、1カット1カットが長い。役者の挙動を最後まで追ってるのだが、
観客はそこまで一つ一つの動作を確認したくて映画を観ている訳ではない。
1カットが長い事でテンポを悪くしている。
カットカット切り込めば113分の長さにはならないと思う。
河合龍之介が屋根裏から各部屋を覗く。
河合龍之介の熱演と舞台になる屋根裏の荘厳さとそこで掛かる音響で、
屋根裏のカットはとても素晴らしい。
魔的な屋根裏。
覗いている部屋より屋根裏の方が荘厳に見えるのはとても異界的でよい。
しかし、河合龍之介が屋根裏からの窃視にこだわっていく「狂い」が
河合龍之介によって語られる事がないので、その構図の面白さに反して
「女湯が見れる穴があったら覗くよね」みたいにライトに見えてしまう。
河合龍之介が真面目に影が薄い感じを熱演してるので、
そういうチャラさは微塵も感じないのだが、
だからと言って彼の気持ちが見える訳でもない。
悶々としてただ覗き、劣等感から殺人まで犯す男の狂いには焦点が当てられなかった。
だから、河合龍之介はタイトルロールであり、話の中心にいる筈なのに、
狂言回しに甘んじさせられてしまって、とても不遇な役である。
あと不遇と言えば屋根裏からの窃視画像。
これだったら俺も覗きたいと思わせる物にせんと、タイトルに負ける。
河合龍之介に比べると張りあいながら、
ともに狂っていくお嬢様・間宮夕貴と貧乏画学生・木嶋のりこはいい。
狂う事を熱望し、その初端に爪をかけながら常識が邪魔をして狂えずにいる間宮夕貴と
狂う事で愛を得られるなら狂う事に躊躇しない木嶋のりこのぶつかり合いがいい。
特に木嶋のりこの演技への欲望が熱く、ああ、この人はずっとこういう風に思いきった演技をしたかったんだろうなあ、とか感じさせられた。間宮夕貴は『甘い鞭』を見て、この人に任せておけば演技は大丈夫という安牌な人なので、どちらかと言うと引立て役だけどOK。
木嶋のりこって細かい役をチョコチョコ見てる。
『ピョコタン・プロファイル』
『ユリ子のアロマ』
『こたつと、みかんと、ニャー。』
『こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。』
『Z〜ゼット〜果てなき希望』
『ちょっとかわいいアイアンメイデン』
ちょっとずつ演技が増えていってる。ああ、本当に演技したかったのだろうなあ。
監督の窪田将治はD坂以外だと『僕の中のオトコの娘』だけ見てる。あれ、嫌いじゃない。あれも女装癖に何故のめり込むのかの原因がはっきりしない映画だった。今回も窃視症の原因ははっきりしないが、今回のは女優二人にスポットライトを当てるのが目的だからいいのだろう。映画の中の女二人に河合龍之介に惚れろとは言えないが、どう見てもクズありありの歯医者に惚れるのが口惜しい。原因がハッキリしないと言えば、このクズに美女二人が惚れてしまう点だろう。そこは「そういう世界だから」でいいのだろうか。私はこのシリーズに出てる明智小五郎が嫌いなのだが、この映画の明智小五郎がこの映画の木嶋のりこ、間宮夕貴に関係を迫られたら、明智犯されてしまうだろう。それくらい明智が弱そうというか、女優二人が強そうというか。明智のホームズみたいな衣装、大嫌い。
色調がモノクロと見紛うくらい色身を抑えているのだけど、
屋根裏から覗く濡れ場シーンだけほんのちょっと色身が増す。
せっかくだから、すずきじゅんいちのロマンポルノみたいに
ここぞとばかり肉色の暖色を強調すればいいのに。
基本、文句が主体だけど、木嶋のりこ、間宮夕貴、河合龍之介はリスペクト
というのがこの映画に対する姿勢。
【銭】
25日はシネマートデイで全員1000円均一料金。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・屋根裏の散歩者@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・D坂の殺人事件@死屍累々映画日記
PS

▲「来るよ、屋根裏の殺人者はきっと来るよ」
ガメラの藤谷文子みたいなショット
2016年07月24日
『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ』を109シネマズ木場1で観て、今年のポケモンええやんふじき★★★(ネタバレ)

▲左が善、右が悪、真ん中にマギアナ。何か鉄人28号っぽいな。
五つ星評価で【★★★ボルケニオンの男気とどう悪役を設定するか】
一部、練れてないとか適当と思わされる部分もあるにはあるが、
それでも去年までの「強いポケモンさえ出しとけばええんやろ、へいへいへい」的な
投げやりな話ではなくなっている。
善悪がはっきりしていて分かりやすいのはいい事だ。
新登場のスチームポケモン「ボルケニオン」は伝説のポケモン。
サトシ三日に一回くらいの割合で伝説のポケモンに会ってるよな。
体内に蒸気を溜め込み噴出させる事で山一つ吹き飛ばすくらいの力を持っている。
もう一つ新登場のポケモンは人工ポケモンのマギアナ。
世界唯一の人工ポケモンで、一応アニマル・ロボットという解釈でいいと思う。
山一つ吹き飛ばすボルケニオンの噴出に耐えうるボディーを持つ。
又、思念体のコアであるソウル・ハートは、
古代文明の移動要塞の起動・運用ソフトが内包されているようだ。
ゲスト声優はボルケニオンに市川染五郎。
ショタコンっぽい王子ラケルにショコタン中川翔子。
ラケルの姉キミア王女に松岡茉優。
悪役ジャービスに山寺宏一。
ゲスト声優陣、特に何の問題もなし。
市川染五郎はいい仕事をしている。山ちゃんは超プロ、ショコタンはセミプロみたいなもんだから。松岡茉優は普通。下手でも上手くもない。ただキミアの情感を薄く感じたのは彼女の責任かもしれん。

▲キミアの服が超エロい。
話の中心はマギアナの争奪戦なのだが、
ボルケニオンとマギアナが捨てられたポケモンの世話をする存在というのが中々辛辣だ。人間以外の動物がいない世界で、ポケモンは動物の代用品である。捨てられたポケモンたちは高原で共同生活を送るが、彼等はその出自から人間をとても警戒している。捨てられたペット達が保健所で人間に慣れるまで時間がかかるのに似てる。
人間嫌いのボルケニオンの言葉は辛辣だ。「人間は嘘を付くから信用ならねえ」
彼の近くで暮らすポケモンは全て彼等の飼い主に裏切られた存在なのだ。
そのボルケニオンがサトシと交流し、少しずつ人間を認めていく中、
マギアナが捨てポケモンを人質に奪われ、解体されてしまう。
そして解体されたマギアナが部品として使われ、攻撃を命令される場所が
捨てポケモンの高原なのだ。もう、悪人の悪辣さがたまらん。
今回の悪人はポケモンを武器として使い、その命を野心の為に踏みにじる男だ。
活劇は悪人が悪いと乗る。

▲キミア王女役の松岡茉優のポケモンイベントでの衣装。
そこはキミアになって来いよ
【銭】
毎月19日109シネマズのメンバーズデーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」@ぴあ映画生活
