2014年に公開したもしくは観た邦画

2014年12月09日

『ひ・き・こ降臨』をシネリーブル池袋2で観て胸糞悪いいい映画だふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★役者の演技としっかりした演出】
  
6日間限定レイトショーなので、油断してると終わってしまう。
ポスタービジュアルから幽霊系のホラー映画と思って足を運んだ。

一度手を下した復讐の為に主人公が追い詰められるサスペンスホラーだった。

とても自然な導入部から着地はそこなのかというラストまで、話に無理がない。
超常現象的な事は起こらず、あくまで、人間本来の心が持つ怖さが描かれる。

人間は怖い。同じと思って油断していると全く違う思考経路を持っていたりする。

主役の女子三人はみんな演技が達者だ。
普通にそこいらにいる若い女の子を連れてきたみたいにしか見えない。

主役の秋月美佳のリアルな感情表現、
主役に敵対する小宮一葉の抑制した不明瞭さと徐々に昂ぶっていく残虐さ。
二人の友人に挟まれ、徐々に主役に敵対していくサイボーグかおりの致し方ない明るいプレッシャー。失礼ながら全キャストで名の売れた役者は一人も出ていないが、誰一人として踏み外した演技をする者がなく、同じ調子の演技として統一統制されている。いい演出力だ。


【銭】
シネ・リーブル池袋日曜夜割で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ひ・き・こ 降臨@ぴあ映画生活


fjk78dead at 00:38|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)

2014年12月08日

『楽園追放』を新宿バルト9−5、『インターステラー』をミラノ座2で観て、日米ハードSF決戦だふじき★★★★,★★★(ネタバレ気味)

日米ハードSFを同日に観て、感じる所などがあったので合算して書く。

◆『楽園追放』
五つ星評価で【★★★★ハードSFの設定を使ってライトに人間と社会の関係を絵解きする】

いきなりで何だけど『インターステラー』ではちょっと涙ぐんだが、『楽園追放』では涙のカケラも浮かばなかった。話は全く違うが要素は似たものが幾つかあるにもかかわらずだ。

『インターステラー』は、ぶっちゃけて言うと、宇宙の片隅に生存可能な惑星を探しに行くパイロット親とその子供の絆の物語だ。
『楽園追放』は上流社会の捜査官がスラムで捜査する中、新たな価値観と出会い、今までの自分の価値観を揺さぶられる物語だ。

どちらも主人公に世界を揺るがしかねない事件に対するミッションが与えられ、それを解決するために新天地に赴き、自分の中の大事な何かを失いかけるという点が相似している。

何で似たような「(一番大切なものの)喪失」が描かれながら、『楽園追放』で涙が出ないのかと言うと、主人公の感情表現がアニメである事を差し引いても希薄なのだ。又、その感情を相乗するような所謂「泣き節」な音楽も背景として掛からない。ドラマ演出上も奇をてらうようなオーバーな表現はなく、実に淡々と描かれている。慟哭を描く事が目的ではないという事だろう。クールなもんだ。

では、『楽園追放』は何を描きたかったのかと言うと、爆発と乳揺れである。冗談ではない。これはこれで大事な要素だ。この爆発と乳揺れの何とも絶妙な描写。いやいやいやいや、でも、それだけではない。異文化同士のコミュニケーションの面白さもあげたい。カルチャーショックという奴だ。ざっと四つの文化層がそれぞれの異なる見識をぶつけ合う。

�ー膺邑�(上流階級労働者層)
�▲好薀狃嗣�
��テロリスト
�せ拉杣堊悄幣緡�階級支配者層)

この中で一番穏便なのがテロリストで、一番非情なのが支配者層というパラドックスの面白さ。誰の立場に立つかによって、それぞれが正しい意見でありえる所も面白い。ここで描かれる悪は決して絶対的な悪ではない。
ブラック企業の社長は、賃金を下げてはならぬ。過剰労働も緩めてはならぬ。と言うだろう。それは間違えっぽく世間にアピールするが、極論的には、それをしているからこそ会社が潰れずに残ってきたのだ。その指針その物は程度の差を考慮しなければいけない事を除けば、それは悪ではない。それ以上に善に近いとすら言える。そんな思考の錯綜が見られるのがなかなか面白かった。乳揺れも爆発も面白かったけれど。
このカルチャーショックの面白さを減じないために、無理にドラマチックにするのは避けたのではないか。ドラマチックにすると� 銑い隆愀犬料蠡仞�が薄れて、誰かが善になる、誰かが悪になるの絶対性が高まってしまうから。いや、それ以上に単に乳と爆発が大事だった、それだけの事かもしれないが。

PS 捜査官アンジェラの初排尿、初排便の様子を特典映像化するなら
 ソフト高くっても買うよ、俺は。


◆『インターステラー』
五つ星評価で【★★★ハードSFの衣を被りながら重厚に人間の情愛を描く】

いや、もう、見栄を張ってもしょうがない。
分かったような、分からんような話だった。
異なる重力の下では時間の流れる速さは異なる。
うん、分からん。分からんけどルールだと言うなら、それに従おう。
すると1/6重力の月でも時間の流れは違うという事か?
映画内で語られていた「月への着陸は共産圏を破滅させる為のデマ」
というのは、映画内の世界では本当かもしれない。

はっきりよう分からんと思えるのはラスト近く、マコノヒーの決断の後、
宇宙に残されたもう一人(もしくは二人)の運命である。
この辺があまり丁寧に語られていないから、
その人が在命できた事について、ちょっとしっくり来ないのである。
まあ、よう分からん、と。
そこは監督がそんなに重点を置いてない部分だという事ではないか。
別に大事じゃない、と。そんな事より、家族の慟哭を観てよ、と。
個人的には、おいおいノーラン、ちょっとくらい爆発と乳揺れにも力……
爆発はあったな。あれはなかなか良かった。
プリーズ、乳揺れ。
アン・ハサウェイ、いい乳してただろ。

ゲホンゲホン

この物語はハードSFを背景にしながら、
人は自分の命、家族の命、人類の命のどこに重きを置くべきか、
そして、それによる奇跡(いや、奇跡だろ)を出して観客を納得させる。
そういう映画だろ、と思う。

なので、ハードSFでなくても構わない。
ハードSF的には、その統一イメージの破綻なさが徹底されている
『楽園追放』の方を強く買う。

PS ロボくん達は面白いけど、どれがどれなんだかだったし、
 極力、感情移入を避けるためにしたという、あのデザイン。
 どこか『サイレント・ランニング』くらいの
 SFデザインを引きずってる様に見える。
PS2 アン・ハサウェイが目を閉じると、
 ちょっと昭和のダッチワイフっぽい顔になるの。


【銭】
楽園追放、正規料金1800円。
インターステラー、チケット屋で招待券買って980円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・楽園追放−Expelled from Paradise−@ぴあ映画生活
・インターステラー@ぴあ映画生活
▼他の記事、読んだ後だと内容が揺れそうなので今回、初TBはなし。

fjk78dead at 00:33|個別記事│コメ(16)│トラバ(19)

2014年12月07日

『TATSUMI マンガに革命を起こした男』を角川シネマ新宿2で観て、マンガのうごめきだなふじき★★★

五つ星評価で【★★★うごめきの魅力】
  
辰巳ヨシヒロのマンガは多分、読んだ事がない。

映画は
『地獄』
『いとしのモンキー』
『男一発』
『グッドバイ』
『はいってます』
の五つの短編と、それを俯瞰するような位置の自伝マンガ『劇画漂流』で出来ている。
『地獄』『いとしのモンキー』『はいってます』『劇画漂流』の主人公が同タイプなので、話が分からなくなるほどではないが、ちょっと紛らわしい。ベースに出てくる『劇画漂流』よりは短編の語り口の上手さに惹かれる。どっちかっていうと『劇画漂流』のパートをなくして、もう少し短編を増やしてもらってもよかった。

どれも哀しい話で夢がない。
これがマンガの裏面だとしたら、表面はやはり手塚治虫だろう。
少年マンガで明朗快活な話を描き続ける。
膨大な作品を残した手塚なので、暗くて絶望的な締めで終わる話は皆無ではない。ただ、語り口がいいからなのか、どす黒い地獄でのたうち回って終わるような感覚はない。手塚は話が終わった後に幕を引き、マンガの世界と読者の世界をきっちり線引きしているかのようだ。いや、手塚に関わらず「物語」を描く作者は基本、みんな同じだろう。一部の作者だけが「物語」の枠を曖昧な物に変質させ、それを自分たちの実体験のように感じさせるのかもしれない。

「哀しみも屈辱も感動も、全て彼がマンガに持ってきた。」というのが
チラシのコピーなのだが、
一番乗りが彼であるかどうかにはあまり興味がない。
同意してくれなくてもいいのだが、この資質は松本零士にもあると思う。
それを少年マンガの土俵でやってのけた。あの人も凄い人だった。

短編の中では『地獄』と『グッドバイ』が好み。


【銭】
テアトル系の会員割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・TATSUMI マンガに革命を起こした男@ぴあ映画生活


fjk78dead at 00:18|個別記事│コメ(0)│トラバ(4)

2014年12月04日

『神さまの言うとおり』をトーホーシネマズ日劇2で観て、終りまで撮れやふじき★★★

五つ星評価で【★★★話運びは嫌いじゃないが、あの終わり方はないっしょ】
  
予告編見たまんま。
あーゆーんが好きな人(俺とか)はそこそこ楽しめる。
役者がやっぱいいんである。

トーホーシネマズの看板娘、山崎紘菜ちゃんもやっとちゃんと役者として見分けが付くような役を与えられて(あっ『野のなななのか』あれはあれで良かった)、手足が長くって少女マンガみたいでいいよね。キャストに配置しておくとメリハリが付く。

女の子の対抗馬としてもう一人、優希美青。何やってた人だか知らんが普通に可愛かった。山崎紘菜ちゃんと被らない感じがグっ。

あと特筆すべきは神木隆之介のいい意味での屑っぷり。いや、守備範囲広いんだなあ。キラキラした目で外道振舞いするのがたまらん。

キャラの中で、招き猫の声が前田敦子がやってたと後から知って、ああ、それだったら猫の全身タイツを穿いた前田敦子本人に演じてほしかったな、などと思った。それなら痒い所、痒くない所、あっちゃんが涙目になるまであちこち掻くぜ。

リリー・フランキーと大森南朋は明らかに今回明かされていないオチの部分を担う配役なのだが、どーすんかねえ。あんな中途半端に話、ぶった斬って終わらせちまって。ちゃんとやろうよ、ちゃんと。三池崇史にそんなん言ってもせんない事かもしれんけど。


【銭】
トーホーシネマズの六回ポイント使用でロハ鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・神さまの言うとおり@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・神さまの言うとおり@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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fjk78dead at 00:11|個別記事│コメ(14)│トラバ(12)

2014年12月03日

『TOKYO TRIBE』をHTC有楽町1で観て、薄く広く地に満ちよだなふじき★★★

五つ星評価で【★★★5分のPVを116分流し続けたような怪作】
  
決してつまらなくはないのだが、
普通、知恵者はこんな頭の悪い映画は作らない。
バカだ。バカなのだ。園子温は。昔から思っていた事ではあるが。
メリもハリもなく、歌って戦って、パンチラが争いを飾る。それだけ。
5分で終わる話が延々と垂れ流される。
その戦いが目新しいのかと言われれば、そうでもない。
ただただ気合いで押し切る。園子温らしい。

前日、ベストドレッサー賞を貰った鈴木亮平は、
代表作の『変態仮面』同様、この映画でもほぼパン一だ。
前代未聞のベストドレッサーである。
ベストドレッサーに服はいらない事を証明してしまった。

その鈴木亮平に負けないのが、清野菜名のパンチラは偉い。
何が偉いって、監督がルーチンワークのように撮ってるので
あまりエロかったり、可愛かったりはしない。
にも関わらず、一心不乱にパンチラする姿はちょっと熱い。熱いのって好き。

竹内力のただ変顔すればOKみたいな流れは断固反対。

窪塚洋介、三つ編みなだけ。見た目通りで秘密がないのが痛い。

叶美香。いい立ち位置にいて、ちょっと笑う。

染谷将太ラップそんなに上手くないのにずっと歌わされてご苦労さん。


【銭】
テアトルの曜日会員割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・TOKYO TRIBE@ぴあ映画生活
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・TOKYO TRIBE@映画的・絵画的・音楽的

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2014年12月02日

『男達ばやり』をキネカ大森1で観て、昔の映画が今と違う所はアレふじき★★

五つ星評価で【★★無声映画という演技の山】
  
片岡千恵蔵主演の無声映画の時代劇。
旗本と町奴が江戸を舞台に伊達男ぶりを競う。

キネカ大森での無声映画の上映イベント。
活動弁士の口上は中々立派で、
これがなかったら起きてられなかったに違いない。
無声映画はやっぱり苦手だ。
セリフがない分、顔の表情などで否が応でも分からそうとする。
その演技が過剰すぎてくどい。
いや、一つ一つは腑に落ちる立派な演技なのだけど。
これが男前か、と言われても何か納得できかねる物が残る。

女性陣の髷がでかい。
江戸時代に近い本当の髷はこっちなのかもしれない。


【銭】
企画上映のため1300円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・男達ばやり@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:26|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)

2014年12月01日

『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』を新宿バルト9−5で観て、とことん緊張感のない一本ふじき★★★

五つ星評価で【★★★緊張感はないが別にそれでよし】
  
原作、TVアニメ未接触。
完全な一見さんであり、それを補完するような劇場版ならではのサービス構成もないが、見てれば空気感は分かるし、唸るほど難しい設定がある訳ではない。にしても登場人物は多いな。主要登場人物が8人もいて、あまり大きな事件も起きずに、見ているうちにAさんとBさんの混同を全くしないというのは、キャラを実に上手く動かしているという事だろう。

やっぱ、疲れ気味だと、
こういう何もない(褒めてる)映画が心地よかったりする。

関西弁をはんなりと喋る妄想眼鏡女子が好み。

それにしてもチラシに「いいにくのひ公開」とある。
11月29日が「いいにくのひ」なのは確かだが、
それを売り文句にしてるのは、これと、アンコール上映が始まる
『ある精肉店のはなし』ぐらいである。極端な!


【銭】
チラシには当日1800円と書いてあるが、実際、当日券を購入したら
(『楽園追放』が満席で急遽予定変更)1500円だった。
そう言えば短い気もした。予定上映時間より短くなったんと違うか?


▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ゆるゆり なちゅやちゅみ!@ぴあ映画生活


fjk78dead at 00:43|個別記事│コメ(0)│トラバ(1)

2014年11月28日

『劇場版進撃の巨人前篇紅蓮の弓矢』を新宿バルト9−3で観て、一見さんには素敵でうふふふふふなのよふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★この嘘に酩酊する】
  
マンガは7巻まで読んでいる。
TV放映アニメは未見。というイビツな状態での鑑賞。

なので概要のストーリーは知ってるが、動く絵としての「進撃」は予告編を除いて「初」となる。予告編を見て予想していたが、音響も含めて、これはイカしている。開始早々、アニメなのに「タッチ」がある事が心地よい。原作マンガの最大の弱点である「絵」について、原作風味を残しながら綺麗にリライトして補完している。キャラクターに色が付いたってのもあるが、デザイン的にも原作より分かりやすくキャラが書き分けられている。そして、巨人の醜悪で妙に子供の落書きのように等身が崩れたデザイン、スピード感ある空中戦の視覚化。これはもう本当にプロの仕事だ。

基本、これらはTVアニメの段階で備わっていたものであろうから、TVアニメから見ていたファンにはプラスアルファが感じられず、ひょっとすると評判悪いかもしれない。幸か不幸か一見さんなので、私の満足度はかなり高かった。ただ、見せ場が連続すぎるため、山場が平坦になっていたりするかもしれない。

マンガの世界とは言え、キャラクターが思いっきり笑ったり、怒ったり、泣いたりする様は気持ちいい。逆にそういう突き抜けた表現が昔と比べるとリアルな人間にないから、やられてしまうのかもしれない。……「笑ったり」はあまりないか。それにしても本当に「地獄」というのは描こうと思えば、割とた易く表現できたりするのだなあ。


【銭】
バルト9のシネマチネーで渋々1400円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・劇場版 進撃の巨人 前編〜紅蓮の弓矢〜@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・後編@死屍累々映画日記

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2014年11月27日

『無知の知』をポレポレ東中野で『金日成のパレード』をシネマヴェーラ渋谷で観て、へらへらゾクゾクふじき★★★★,★★★

ドキュメンタリーに何を求めるか
何故、ドキュメンタリーを見に行くのか。
人それぞれかもしれないが、私は知識欲を満たす為である。
知らない事を知るのは面白い。
我儘な学生みたいなもんだ。
いやいや、でも、金を払って見るからには面白い物を要求する。
その面白い物とは「そこに提示される知識が分かる」物である。

なので「ドキュメンタリー」と言いながら、
ただ映しっぱなしの映像素材にすぎない物や、
話している人たちの背景の説明もせずに
インタビューをかき集めただけになってる単なる「記録」には興味がない。
記録として貴重であっても、そんな不親切な物に関わってるゆとりが私にはない。
金を取るからには「見せてやるから勉強でも何でもして理解しろ」ではなく、
「こんな事実があるので、それをあなたたちに分からせたい」
という姿勢の映画であってほしい。


◆『無知の知』
五つ星評価で【★★★★衝撃的な冒頭と解決方法の模索】

という前説の意味で、この映画は大変分かりやすく原発問題をえぐる。
監督のスタンスが分からない事を聞きにきましたよ、
なので、素人観客としては大変ありがたい。

中身は基本インタビューだが、インタビューを受けるメンツが市井に住まう原発被害者から、前総理大臣までそうそうたるメンツである。今現在いろいろ言われている民主党だが、こと原発災害に関しては、あの時点で出来るベストな選択をしたのではないかと思う。何と言っても初めての事でマニュアルがないのだから。勿論、後から考えて出来た事等も浮かび上がってくるのだが、それは後からだから浮かび上がってくるのだ。でも、政策として、旧与党の民主党から現与党の自民党まで、原発に対して議論を戦わす事なく、再稼働に進むさまは既得権益保護にしか見えず、信用が出来ない。私個人は危険でも何でも日本が今の繁栄を適度に維持する為に原発を使うべしという意見を持っているが、他で代替できるなら別にこだわりはない。そういう情報がどこでも戦わされていない、もしくは戦わされていてもそれが誰にも知られていないという所が現在の問題点だと思っている。

話がずれた。

インタビューの中でもいろいろ知らなかった事が出てきて面白いが、
この映画の冒頭のツカミが実にいい。
原発汚染により封鎖されゴーストタウンと化した町の駅前。
無人で人がいないのに、夜になると自然に電力が供給されて明るくなる。
何たる矛盾、何たる皮肉。何たる気味悪い光景。

このネタのような映像を多くの人に見てもらいたい。


◆『金日成のパレード』『北朝鮮・素顔の人々』
五つ星評価で【★★★パレードも凄いが衝撃は併映の短編の方にある】

『金日成のパレード』はまあ凄い。金を費やすとはこういう事だ。
その金で何人の貧者が救えたかという事は偉人側には関係がないのだ。
『超高速参勤交代』でさえ大変なのに、
こんなパレードをもう一回半分の期間でやれといったら、
革命は起きないが餓死者はいっぱい出るだろう。

出来れば「金日成の栄光を巡るバスツアー&パレード」みたいな構成の
パレードの部分だけずっと見ていたい感じはする。

そして、併映の『北朝鮮・素顔の人々』の破壊力が凄い。
盗撮映像である。パンツも毛も見えないが、盗撮映像なんである。
盗撮しないで堂々、撮ったら殺されること必至。
ヤバイヤバイ。単に町を撮った映像なのに、その映像から地獄が滲み出てくる。

盗撮映像に脱北者のコメントが付く。
これは親切。うん、あんたも脱北してよかった。

こんな映像を堂々と見れる日本という国は偉いかどうかは別として、
ここに生まれて本当によかった。


【銭】
ポレポレ東中野10回券の使用で1000円。
シネマヴェーラ渋谷、会員割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・無知の知@ぴあ映画生活
・金日成のパレード 〜東欧の見た“赤い王朝“〜@ぴあ映画生活

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2014年11月23日

『クローバー』をトーホーシネマズ六本木6で観て、キュンに悶々ふじき★★★

五つ星評価で【★★★でもこれおもろいゆうんが恥ずかしいやないけわれ】
  
アヒル唇の武井咲はこれからずっとこういう「バカ」な娘を演じ続けるのだろうか? 基本、彼女だけ見ると同古沢健監督の『今日、恋を始めます』と変わらん気がする。監督はこういうのに盤石の安定感。ちょっと背伸びした月曜ドラマランドみたいなのが恥ずかしくもあり、可愛らしくもあり。これだって映画だし、黒澤明だって映画だし、『キス我慢選手権』だって映画だって言うのは本当にもう映画って凄いな。

って事で恋愛に浮かれながら、仕事でフラフラする武井咲に社畜経験25年の過去を持つ自分はちょっとムカ。あんたらのオフィスラブの為に会社がある訳やないんやで。と言いながら、あの職場は大変リアリティーがない職場なので、シンデレラのお城同様と考えれば単に背景でしかない。従業員が自社内の顧客用ラウンジ・スペースで延々と雑談するようなホテルなんて個人的にはすぐ潰れちゃいそうだと思う。そこそこ高給取り臭いのに、働いてる感が低い。じゃなきゃ恋愛寄りのドラマにはならんか。

武井咲のお相手になる大倉忠義の事を俺はホモじゃないけどちゃんと褒めてあげたい。
外見クールでドライ、内面の弱さを必死で隠している、男好きのする役をなかなかどうしてちゃんと演じている。

この二つの個性のぶつかり合いがほんに少女マンガのよう。まあ、少女マンガなんだな、元々。元々の少女マンガのテイストが残ったかどうかについては知らないが。

NHKの朝ドラ以降、嫌われ役全開の夏菜もよい。
好き勝手振る舞ってるようで、彼女自身の理屈もあり、案外、目に見えてダメな弱点がある娘ってチャーミングだ。役名の「筒井栞」って、筒をしおらせるのか。凄い名前だ。

武井咲の幼馴染役の永山絢斗は割といるだけのどうでもいい損な役。逆にこういうのって存在感だけで特に演技力がいらない美形歌手とかを充てればいいのに。

フルーツポンチの村上とドランクドラゴンの鈴木がチョイ役だけど、とても地とか素を分かりつつ色物を色物として違和感タップリに使いきったキャスティングは中々良かった。


【銭】
トーホーシネマズのメンバー割引キャンペーンで1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・クローバー@ぴあ映画生活
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・クローバー@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

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2014年11月19日

『ASAHIZA 人間は、どこへ行く』をユーロスペース2で観て、不明点に悶々ふじき★★

五つ星評価で【★★不明点に悶々しながらいろいろ連想した】
  
震災の被災地にある「朝日座」という映画館の記憶を記録する映画。

監督の藤井光がチラシに「非日常であろうと日常を生きる人々を描かねばならない」と文章を書いていて、これが映画のテーマにもなっている。ちなみに、映画を見た限りでは、場所は震災の被災地(非日常な土地)であるが、「朝日座」その物は震災によって破壊されたり、営業停止に追い込まれた訳ではない。それよりかなり前に閉館している。なので「朝日座」その物が活動している状態が「日常」という訳ではない。非日常な土地にいながらも、ごくごく普通に昔の出来事を物語る事象その物が「日常」だと言っているのだ。抽象的で分かりづらいなあ。

津波の被害に遭いながら、再起を果たした石巻日活パールシネマの方がドラマとしては分かりやすいのだが、成人映画館だから記憶の物語として語るには夾雑物的な感想が入って問題があるから取り上げづらいだろうか。まあ、それは単に取り上げた土地にその映画館=「朝日座」があったというだけだろう。又、今回の「朝日座」の記憶に関しては90年という長いスパンで語ろうというのだから、そこが大事だったという事かもしれない。それにしては、補足として、上映ラインナップのような物が話の一部としてしか出てこないのは気になった。映画館好きとしては、映画館は劇場その物の風合・空気は勿論だが、そこでどんな何がかかっていたかというのはメチャクチャ大事な事だからだ。同じ劇場を使っていても「ユーロスペース」と「シアターN」、又は、「新宿地球座」と「歌舞伎町松竹」が同じ映画館として語られる事がほぼないように、それはとても大事な事だ(少なくとも一部の物好きにとっては)。なのに、それを包括するような語り方はされなかった、又は、省略してしまったという事は、もしかしたら、この監督は劇場で映画を見る事をそんなにしない人なのか? いや、そういう視点は些末だからあえて無視したのか?

映画を見てて大きく気になった点が二箇所あった。
一つは、映画の中で今、まさに上映されている映画の一部の感想が語られる事だ。つまり、完成前の作品が朝日座で上映され、その感想を話している部分が完成品には収められている。ただ、何の説明もなく、いきなりそんな感想を聞かされても、当の映画の事とは思えない。私は監督の前作を上映して、その感想が撮られているのかと思っていた(上映後のトークショーで語られて、初めて気が付いた)。そういうトリッキーなやり方が何を表しているか私自身には理解できないのだが、それは、この映画自身の事を語っているのだと分かるように作るべきだろうと思う。
もう一点は、映画の冒頭から適宜バスのシーンが出てくる。バスツアーらしく、目的地は朝日座らしいのだが、どこから来たかが明確に分からない。これも上映後のトークショーで分かったが、東京(非被災地)から出発しているのだそうである。そういう構図にする事で、映画に別の視点を与えたのだという。それは説明されればニュアンスとして分かるが、映画を見ただけでは分からない。分かれバカと言われるかもしれないが、分からない。バスを長距離移動に使う輸送機関とはそんなに考えない物だ。皮肉にもそれも又、日常だったりする。そうでない非日常を行使したなら、ちゃんと映画内で説明すればいいのに。「震災とは全く無関係の東京から、被災地に昔あった映画館に観客を輸送する。そこでどのような感想が得られるかを確認したいからだ」と。いや、劇場に入る観客は東京からだったが、感想は地元の人が大半ではなかったか? うーん、何がしたかったんだろう。私の認識能力が劣っているだけなのだろうか。基本、映画を作っている人は自分たちがその中に入り込んでいるから、現場で知っている知識は観客も知っていると思いがちになる、そう思う。でも、そうではない。そこは注意して作品を作ってもらいたい。

こういう記憶の記録が残るのは映像素材を残すプロジェクトとしては良いと思う。
ただ、それを見て「私」が感銘を受けるかどうかは別の話だ。そこで引っかかってしまったのは残念だと思う。そして私のようじゃない人が多ければ、このプロジェクトで作った映像素材が新たな展開を見せるかもしれない。例えば、別の記憶も記録化して残そう、とか。そういう展開を見せる事が理想だと思う。そういう展開を見せない記録は埋もれる。

ドキュメンタリー映画を好意的に掛ける映画館として、ポレポレ東中野という劇場がある。その前身BOX東中野時代に上映された阪神大震災に関するドキュメンタリーを見つけようとした経験がある。見つからん。膨大な情報の渦に阻まれる。時間が経てば経つほど検索システムが情報としての価値を認めなくなるというシステム特性もある。人が死んだ後、その人の記憶をみんな失った時、もう一度その人は死を迎えると言ったドラマがあったが、人に限らず、情報は全てそうだ。だから、記録として劣化しないよう、映画制作段階からあがけるだけあがいてほしいと思う。

脱線したか?


【銭】
ユーロスペース会員割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ASAHIZA 人間はどこへ行く@ぴあ映画生活

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2014年11月14日

『怖すぎる話 劇場版』をユーロスペース2で再見して、おっPの舞台挨拶おもしれえなふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★舞台挨拶目当て】
  
おっPサンバの舞台挨拶回に見に行った。
うお、一々おもしれえ。
って事で素晴らしく面白い舞台挨拶でした。
つまらん舞台挨拶やるところは、
おっPサンバの姉様方の素晴らしい緩急を勉強してもらいたい。

って事で、映画は気づいた事だけもうチョイずつ。

��『キヨコ』:早起きして朝、写真ボックスに行けよ。

��『おちてくる』:やっぱ、これは得体が知れなくて怖いわ。
おっPのセニョ姉様主役だけど、
セニョ姉様は友近を綺麗にしたような顔なのだな。熱演よのう。

��『蛇口』:ただ、ただ、ただ、ひたすら女の子が可愛い感じ。

��『添付ファイル』:ダークな話。この辺で疲れて船漕ぎだしてしまった。

��『はどろば』:主演の女の子のデカい眼鏡が、妙にファッション眼鏡っぽい。この女の子のファッションが多少アイドルを引きずっているのだろうか、何か、研究室にいる院生っぽく見えなかった。謎は怖し。

��『痩せ細る友人』:痩せ細る友人役の女の子にエールを送りたい。どちらかと言うと損な役回りだから。


【銭】
ユーロスペース会員割引で1200円。

▼関連記事
・怖すぎる話 劇場版 初回感想@死屍累々映画日記

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2014年11月12日

『怖すぎる話 劇場版』をユーロスペース2で観て、ささやかだけど褒めておきたいふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★やりすぎてないところが好き】
  
実話心霊テイストの恐怖映画で難しいのは、
やりすぎると恐怖が徐々に笑いにシフトしてしまう点である。
だから、本当に「怖い、薄気味悪い」映画を作りたいなら、
物凄く用意周到に立ち回るか、
原初的な恐怖をあまり加工せずポッと出した方がいい。
これは後者のいい実例みたいな映画。

人は未知の存在やありえない事象を怖がる。
窓の外に人がいる……高層階なのに。
これだけのエピソードでも「そっ」と怖い。
たまに、ブレーキが壊れてやりすぎてしまう人がいる。

窓の外に人がいる……高層階なのに……しかも斧を持って。

これは急に怖くない。どう考えても付けたした条件がリアルに見えない。
そういう余計な追加は巷に溢れている。実はそういう余計な追加を加えないと、なかなかオリジナル性の高いホラーストーリーにならないのだ。これは、そういう筋の通ったストーリー性を捨てて、そっと嫌な感じを家に持って帰れるように作った、初期の『本当にあった怖い話』みたいななかなかの佳作だ。
けど、いろいろよく分からないアイドルをいっぱい出しているので、それが故に凄くチープつぽく見えてしまうのは仕方ないけど、残念だ。うん、アイドルも好きだけどね。そんなに詳しくはないけど若いってだけでいいじゃん。

80分でエピソード6つって長さも適量で良し。

��『キヨコ』:写真ボックスに潜む霊。ちょっと感心したのは主役の女の子は明らかに自分の好みではないのだけど、魅力的に撮れている。女の子をいい具合に撮る奴は信用度が高い。友達役はちょっとうざい。

��『おちてくる』:もっとも何だか分からないのに破壊力の強い1本。主役のOLのナレーションは凄い棒読みなんだけど、これを演出としてあえてやっているのなら凄いし、偉い。舞台挨拶に出てきた人との落差が一番大きかった。

��『蛇口』:これもオチが放り投げたみたいな感じなんだけど、こういうキッチリ終わってないような話の方がリアルで怖い。怖がりの子が可愛かった。

��『添付ファイル』:こんな話もあんねんな。

��『はどろば』:これもこんな話もあんねんな。いきなり大声出す人とかは霊より怖いかもしれない。

��『痩せ細る友人』:これだけ演出として、ちょっと「やりすぎ」が出てしまった。霊は喋って自己主張をしてはいかん。

好みでは�↓��´キΝい箸�の順かな。
初日の舞台挨拶で「おっPサンバ」の姉さま方があまりに面白かったので、おっPさんの舞台挨拶のある木曜に再び見に行こうと思っている。


【銭】
ユーロスペース会員割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・怖すぎる話 劇場版 @ぴあ映画生活

fjk78dead at 23:01|個別記事│コメ(2)│トラバ(0)

2014年11月11日

『茜色クラリネット』をユーロスペース1で観て、若い人頑張れふじき★★★

五つ星評価で【★★★みんな大人だ】
  
とりあえず見た理由は主人公が女子中学生だから。
すげ。
最低、ふじきさん。
まあ、そんなもんだよ、動機なんて。

見るまでの情報はチラシ図案から来るイメージだけ。
鑑賞後に舞台挨拶があって中学生の映画制作ワークショップの作品という事を知る。
キャストは元より、スタッフの中心人物はほぼ中学生。
バックアップとして大人のプロ達がサポートする。
何でも札幌の映画館シアター・キノが背後にいるらしい。
ステキよー、シアター・キノ!

観終わって、ムチャクチャ燃え上がったとか、スッとしたとか、そうではなかった。
丹念に作った物語に当人たちが話の主人公たちと同世代である事の切実さと
宙に飛ばない話作りに信用できる実直さを感じた。
子供が作ってるけど、子供が作ってるからこそ、大人が作るより大人だ。
カマが演技する女の方が、自堕落な女より、より女みたいなもんか。

出演者は、失礼だけど、ムチャクチャカワイコちゃんとまでは言わない。
でも、リアルにいい感じな娘だ。
新聞部の彼のイケてない感じもよい
(彼はイケてないと言われるのは面白くないかもしれないが)。

こんな真っ当な映画を子供たちが撮ってるなら
大人たちは、それに応えてちゃんと見てやるべきだと思う。
みんな忙しいのは分かるけど(いや、俺だって忙しいけど)。



【銭】
ユーロスペース 会員割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・茜色クラリネット@ぴあ映画生活
  
PS こう、本当の女子中学生を映画で観ていると分かるのは「脚」が違う。
 一回大人になって演技で若い役をやる
 女優さんの「脚」はもっとメリハリがある。
 キュっとしまって細い部分もあれば、タプンタプンのふくよかな部分もある。
 反して、リアルな「脚」は棒のように「ぼーっ」と伸びてるだけ。
 色っぽくない事この上もない。


fjk78dead at 23:14|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)

2014年11月09日

『超高速参勤交代』『WOOD JOB!』をギンレイホールで観直してよきかなよきかなふじき★★★,★★★★

二本とも見直し。
こういういい組み合わせだと幸せだなあ。

◆『超高速参勤交代』
五つ星評価で【★★★安心】

いやあ、やっぱり深キョン可愛いなあ。
飯盛り女の下品だけど芯の通った感じ。
駕籠に入れられて、意外と細かく「うっ」とか「はっ」とか発声してる所もよい。
後、姫様になって垢抜けなくなって、元の素性一つオクビに出さない状態なのはちょっと演出が違うと思う。


◆『WOOD JOB!』
五つ星評価で【★★★★安心】

見直すとやっぱり普通に面白いわ。
初見時はあまりに普通にいい話チックなのが気になって、素直に楽しめなかったんだけど、それはそれ、当たり前と言えば当たり前の作劇方法なので、二回目には素直に楽しめた。

やっぱり、バイクの上での「何かあたるんやけど」が一番好きだ。

軒先に干してある優香の下着が勝負下着でエロくてよかった。
別に映らんけど、まさみちゃんの下着は凄く地味そうだ。

ヨキが走ってきて、トラックに飛び乗る1カットとか、褌行進とか、
和太鼓が轟くシーンはみんな勇壮でいいシーンだ。

「あれが股を蛭にやられた奴や」
「そしてあれが股を誰にでも開く先生や」
「ガビーン」


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼関連記事。
・超高速参勤交代1回目@死屍累々映画日記
・超高速参勤交代・続編@死屍累々映画日記
・WOODJOB1回目@死屍累々映画日記

fjk78dead at 01:50|個別記事│コメ(4)│トラバ(7)

2014年11月07日

『おやじ男優Z』をユーロスペース2で観て、いいはいいけどふじき★★★

五つ星評価で【★★★超傑作ではないのが残念だが可愛い小品でそれも又、池島ゆたからしい】
  
池島ゆたかの『NEXT』みたいなのを成人映画館で見せられてしまうと、初の一般映画は人生かけたような正々堂々の速球作品で来るのかと思いきや、ちょっと気を抜いた感じの小品だった。悪くないけど、意表を突く展開がそんなになかったからか、丁寧に作られた小品と思いながらも「やられた」感は少ない。

AVあるあるとしての機能がそんなに強くないからか、
人間ドラマ、人情ドラマの線をちょっと強めに感じた。

なかみつせいじは年取ってからが、味が出ていいなあ。
牧村耕次もガラッパチな感じが親分肌にしてもよく機能している。
そして坂ノ上朝美は醤油顔に笑顔が似合う巨乳でいいなあ。
笑顔に無理がない。彼女その物のエピソードが多くないのに、
おやじ三人に上手く溶け込んでるのは、この笑顔が本当に自然だからだろう。
あと、謎のホモ役の世志男の得体がしれないのに優しさが伝わってくるのが良い。

「夏目ゆりあ」って本当にいそうな名前だ。

「豆田満男」って小人物そうで、いい名前だなあ。

体験的な話で言うと、自分も豆田満男と同じ50歳で、会社止めて(スナックはやってないけど)再就職をした。自分は女好きではある物の精力弱いし、汁男優にはなれないに違いない。汁男優やってたら、映画とかきっとそんなに見れへんし、酒とかで憂さ晴らせんタイプなんで、確実に病むか食い詰めてしまうと思う。にしても身体は売らんかなあ。いや、ああいうのはタイミングだから、本当に何日か食ってなかったりしたら分からんかもしれん。よかった。人事担当者に関係を迫るホモが一人もいなくて。

ピンク映画気分味わうとかって、そんな理由でいいから、見るといいよ。


【銭】
ユーロスペース会員割引で1000円。えっ、安い。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・おやじ男優Z@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:33|個別記事│コメ(0)│トラバ(1)

2014年11月05日

『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ』を新宿バルト9−3で観て、映画とは思わんがコンテンツ力はそこそこだふじき★★★

五つ星評価で【★★★流石に伊藤英明もこの映画では尻を出さない】
  
という事で、尻は出さないけど、伊藤英明が画面に出た時は
場内の空気が「ぷはっ」と抜けた。
こんな最低な映画に出るなんて英明えれーじゃん、みたいな空気。

基本「悪ふざけ枠」とでも言うべき映画なので、
演技で底上げできたり、知名度で底上げ出来たりする役者が出てると
出てるだけで面白いって、『ムービー43』かよ。

なので、伊藤英明、近藤芳正、柄本時生くらいまでは出落ちでもいい。
伊藤英明なんてホント美味しい所だけ摘まんでる感じだ。
逆に中尾明慶の怪演は眩しい。
役者としてはこれくらいのテンションで乗り切ってほしい。

劇団ひとりは相変わらずいいアドリブ力だが、
流石に高校生を演じるのには肉体的だけでなく、
精神的にも無理があるようで、
どうも節々が高校生らしくないセリフが多くなってる。

上原亜衣はよう知らんけど、なかなか上手い。
みなみ先輩の小島みなみは箸休めとしていい素材。

でも、やっぱり、みひろに出てほしかったなあ。


【銭】
映画ファン感謝デーで1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ@カノンな日々
▼関連記事。
・ゴッドタン キス我慢選手権@死屍累々映画日記

PS 相変わらず、ほとんど気の利いた事も言えないガヤが五月蠅い。

fjk78dead at 00:05|個別記事│コメ(0)│トラバ(1)

2014年11月03日

『黒執事 Book of Murder 上巻』をシネリーブル池袋1で観て、感想は下巻まで待てだよふじき★★

五つ星評価で【★★話の途中だから、これだけじゃ何とも言えない】
  
60分の中編で1300円。
というか、前後編合わせて2時間なのに、
二回に分けて2600円徴収するという事か。ゲスい商売よのう。
まだ前編しか見てないけど物足りない感があって、
二分するほどの話じゃないと推測してる。

「セバスチャン死す」ってコピーがそもそも、
黒執事というコンテンツのルールに違反してる。
家電量販店の閉店セールみたいに「終わりじゃない感」が濃厚だ。
「セバスチャン完全に死す」と書いてないから蘇って来るだろう、きっと。


【銭】
1300円均一料金。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・黒執事 Book of Murder 上巻@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・黒執事 Book of Murder 上巻@beatitude
▼関連記事。
・黒執事 実写版@死屍累々映画日記
・黒執事 Book of Murder 下巻@死屍累々映画日記
・黒執事 Book of the Atlantice@死屍累々映画日記

fjk78dead at 01:20|個別記事│コメ(0)│トラバ(1)

2014年10月31日

『必殺4 恨みはらします』を新文芸坐で観て、真田くん企画外やなふじき★★★

五つ星評価で【★★★良くも悪くも意外】
  
多分、3回目か4回目。

普通に面白いのだけど「超傑作」とまでは思わない。映画の3作目までが駄作・凡作なので、比較対象として得してるのだろう(工藤栄一の3は絵は通好みで綺麗だけど話が今一で後半ダレる)。

冒頭のコロコロ変わる音楽から、TVの「必殺」を踏襲する気がないのがビンビン伝わってくる。中村主水は主役だが、TVでの殺陣と軽コントしかないようなキャラではなく、倍賞美津子、千葉真一と渡り合う出ずっぱりで血の通ったキャラになってる。

割りを食ったのはレギュラーの仕事人で三田村邦彦、村上弘明、ひかる一平、かとうかずこは普段以上に出番が抑え気味だ。その短い尺の中でまるでアリバイ工作のように普段のTVと同じ事をさせられている。

三田村邦彦の飾り職人の秀は映画の中では、怒って屋根の上走って、的を殺すだけの男だし、村上弘明なんて、被害者の死を看取って、花町を歩いた後、的を殺すだけの男だ。ひかる一平とかとうかずこなんて「普段通り」さえ与えられない。

初の悪役を演じた真田広之は面白いが、チンチクリンな衣装がおかしくもあり。後半、本性を現した際の憎々しさ、毒々しさは流石、深作、悪趣味に精通してるわいと唸らされる、いや、ホント。しかし、あんな終わらせ方をするのは天邪鬼だなあ。あの最後の一線を裏切るから娯楽映画としてスカっとしきれない。そこはスカっとしたかった。

相楽ハル子が大根なんだけど可愛い。若さって大事だ。

あと、笹野高史がスラム長屋にいるチンピラって端役で出てる。
月代を剃ってない髪のある役で爺さん役じゃない。
ヅラかぶってるから、本当の髪の毛があるかどうかは分からないんだけど、
そんなに笹野高史の髪の毛に興味がある訳じゃないから、まあ、それはいいや。

本田博太郎がまだ若者役で、まだ真っ直ぐっぽい役だ。

蟹江敬三が精白を装った殺し屋で、何かいつも通りだ。
演技はこの映画独特なんだけど、空気がいつも通りの蟹江敬三。

千葉真一と蟹江敬三のあばら家を壊しながらの格闘って、
まるで『孫文の義士団』のようだ。早すぎる。

岸田今日子のセクシーな背中も見れるでよ。


【銭】
文芸坐入場料金1300円。二本立てのうち1本だから850円になるかと思ったら、トークショーが付いて、それがプログラム扱いになって、夜間割引は効かなかった。いや、そこは割り引いていいでしょ。映画を偶然、見に来てた千葉真一が壇上に挙げられて貴重な話を聞けたから、結果、損ではないけど。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・必殺4 恨みはらします@ぴあ映画生活

fjk78dead at 08:40|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)

2014年10月27日

『がじまる食堂の恋』をシネマート新宿1で観て、がんばれ波瑠★★★

五つ星評価で【★★★波瑠がんばれ】
  
波瑠は昔っからチョコチョコいい映画で、いい演技してたのに、ずっと評価されてこなかった印象がある。自分のブログで検索かけてみると『みなさん、さようなら』と『マリア様が見てる』だけ引っかかった。いやいや、もっと出てるだろ。「波瑠」って名前が書きづらいってのはあるかな。後、国民的女優にのし上がった「杏」を薄味にしたような顔で損してる気もする。似てる個性なら個性の強いほうが有利だ。

今回は沖縄地元系女子として、ひょんな事から三角関係、四角関係に引きずり込まれてしまったのに恋に臆病で今まで逃げてきたからどうしよう女子な訳で、こんなの応援したくなる要素満載だ。あと、表情が分かりやすいのはいい。

通して話を見ると中盤から大きく「えっ」といううねりがあり、後半、そこで着地させるのかという驚きもある。でも、話としては強引に通しすぎたので、非リアル感が強くなってしまった。ちょっと残念。

でも、波瑠が頑張って主役やってるんだから、見てあげてほしい。
波瑠が竹富聖花へのコンプレックスで「東京の娘は可愛い」と言うのは違和感あった。映画観てる観客は波瑠の良さが分かってるから。あれは「ゆるふわ」とか日焼けとかゴツゴツとかそういう比較に話を持っていくべきだった。波瑠のファッションもお姫様系ではないし、ユニセックスな服だけど、似合ってて申し分ない状態なのだし。

「東京の娘は可愛い」と言われた竹富聖花は、イラっとくる可愛さ。多分、映画観客に嫌われるような演出がちょっと加わってるのだろう。この役の好感度が高くなって波瑠を食ってしまうようではいけない。

ふらっと来て、波瑠のニセ恋人役を演じる小柳友。ちょっと日本人らしからぬ図々しい感じが役に合ってた。年齢不詳であるのも、まずまずいい。

波瑠の元彼役、桜田通。残念だが彼だけ良くない。波瑠がこいつに惚れていたという魅力を感じないんですよ。自分が男だからってのを差し引いても、こいつだったら急に帰ってきてドキマキするのもしょうがないという説得力がない。顔が美形っぽくないとしても、それ以外でアピールできるところがないと恋愛ドラマとして成立せん。

沖縄出身応援枠でチョイ役にダチョウ肥後、パッション屋良、ダンディ坂野が出てるが、ダンディが黄色いスーツを着て映画一本ダメにする訳にもいかず、その代わりに真っ黄色のタオルをいつも握ってるってのはとっても可愛く思った(ホモじゃないけど)。

しかし、やっぱりラストの帳尻合わせは煙に巻かれているようであるなあ。


【銭】
新聞屋系の招待券を貰った。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・がじまる食堂の恋@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・がじまる食堂の恋@映画好きパパの鑑賞日記
・がじまる食堂の恋@ノルウェー暮らし・イン・原宿

fjk78dead at 10:17|個別記事│コメ(2)│トラバ(1)

2014年10月23日

『まほろ駅前狂騒曲』をトーホーシネマズ府中1で観て、映画のような、映画じゃないようなふじき★★★

五つ星評価で【★★★うん、気持ちいいダラダラをよしとすべきか、すべきでないか】  
映画前作は観てるが、間に挟まってるTVシリーズは未見。
真木よう子はTVからのキャラだと思うが、それくらいじゃないのか。
何か岸部一徳とか麿赤児とか大した尺を取らないのに
アクの強いキャラが山ほどいて、ちっちゃいエピソード団子状態だから、
映画的な浸り方が出来ないのかもしれない。
ただ、最初から「だらだらしてんの」を、「だらーっと見るでいいわい」てな
感じなら心苦しくない一品だ。出来のいい冷凍食品みたいな映画だな。

明らかになる松田龍平の過去と、それが故の子供に対する姿勢。
やはり過去に責められている瑛太の子供を見つめる愛しげな視線に泣かされる。
真木よう子の濡れ場があるのに、SEXを感じさせない可愛らしさが凄い。
新井浩文はいつものクズ役でホッ(『近キョリ恋愛』ではすかしてた)。

あと、永瀬正敏がとっても普通に世間一般にいそうな気持ち悪い男に見えて、役者が誰かも分からなかった。うまいなあ。


【銭】
トーホーシネマズのフリーパス使用12本目。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・まほろ駅前狂騒曲@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・まほろ駅前狂騒曲@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

fjk78dead at 00:05|個別記事│コメ(2)│トラバ(11)

2014年10月22日

『パトレイイバーTHE NEXT GENERATION第五章』をトーホーシネマズ府中7で観て、一番大事なところを見落としてしまったふじき★★

五つ星評価で【★★狙撃は多分よし、鰐はくだらない】  
エピソード8とエピソード9からなる。
エピソード8はカーシャと赤いゴルゴのライフル戦。
エピソード9は下水に鰐がいる噂に脚本が悪乗り。かなり最低。

カーシャ、遂に昔の師匠と対決、、、という所でポカーンと脳に空白。
そこだけ、アブダクティーかと思うくらいピンポイントで寝てしまった。
、、、勝ったんだろうなあ。
そのシーンの為だけにもう一回お金を払うのはちょっとなあ。
射撃戦直前まで、射撃の薀蓄語って徐々にムートを高めつつも
テンポが悪くて、脳が疲弊したような感じ。残念だなあ。
まあ、これが今まで一二を争う普通の出来という事実はよくないが、
スピンオフ企画としてはこういうのが入っててもおかしくない。


エピソード9の鰐のエピソードは今までで最低。
ああいうネガティヴな笑いはなるほど押井テイストかもしれんが、それだけだ。
キャラクターの個性を裏切ってまでやるほどの事はない。
ラストの大爆発も全く意味が分からない。
あれがエピソード2の続きだというなら、
「何章から見ても大丈夫」という宣伝が嘘を付いている事になる。
もっとも前回のカッパで「前後編に分けて売る」をやったのだから、
そもそも「何章から見ても大丈夫」という宣伝の前提が崩れている。
まあ、つまらんからどうでもいい話だったけど。


【銭】
特別料金1500円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・THE NEXT GENERATION パトレイバー 第5章@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・THE NEXT GENERATION パトレイバー 第5章@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

fjk78dead at 20:38|個別記事│コメ(2)│トラバ(8)

2014年10月21日

『映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』をトーホーシネマズ府中4で観て、泣き壺ぐいぐいふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★TV未見だけど今回の主題に泣ける】  

TVシリーズ未見であるが、主人公ピュアキュアラブリーが熱血線、
相棒ピュアキュアプリンセスが物を知らない突撃体当たり三の線、
ピュアキュアハニーとピュアキュアフォーチュンが優しい・しっかり系の第二オピニオン
みたいな組み合わせで、今回は変身しない男の子がグループ内にいるらしい。
どう考えてもそいつはハレム状態でうらやましい。

今回の映画の話にうなったのは、実は今回の敵は「現実」なのだ。

プリキュアの活躍を遠くからTVで見ている女の子。
その女の子は足が動かずにダンサーの夢を諦めた女の子で、
プリキュアはその子が支配するドール王国という仮想世界で戦いを挑まれる。

女の子「つむぎ」ちゃんは、その世界にいる限り、
足を動かせ、踊り続けることができる。
悪の力によって作られたその世界を破壊する事は、
足の動かない現実への帰還を意味する。
これはシビアだ。

フリキュアは悪を倒せても、現実は倒せない。
最終的に少女の足は「悪」が動けなくしていたという事で、
話を解決させてしまったが、
それで解決しない物語は巷にゴロゴロ溢れてまくっている。
「つむぎ」ちゃんが交通事故にあって車椅子に乗ってるって設定に変えても
話に違和感は全く生じないに違いない。
それでも、プリキュアは前を向いて歩こうという。
一人で歩けないなら皆で歩こうという。
おそらく、それは正論でダンスの踊れない女の子には別の道が開けるかもしれない。
夢の有無にかかわらず、夢が適う破れるにかかわらず、
人は一日一日を過ごしていかなくてはならない。
そういう地味な正論を言うプリキュアに、ちょっと涙ぐんだ。
一番、当たり前の事って、一番、口に出して言いづらい事なのだ。


【銭】
トーホーシネマズのフリーパス使用11本目。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ@ぴあ映画生活
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・映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ@流浪の狂人ブログ

PS ふなっしーの扱いはあれでよし。
 生とかライブで散々暴れてきたふなっしーが
 アニメだと予定調和の動きしかできないという枷が付くのはちょっと愉快。
PS2 あまりに無計画に突撃するキュアラブリーを見て、
 大東亜戦争の南方戦線を思い出した。
 お前みたいに後先考えない奴が味方の損害を増やすんだー!

fjk78dead at 00:05|個別記事│コメ(0)│トラバ(1)

2014年10月17日

『近キョリ恋愛』をトーホーシネマズ日本橋4で観てクール木さんがキャラとして出来上がりきってない気がするふじき★★

五つ星評価で【★★クール木さん側の恋愛に落ちる理由が不明瞭・・・野性か?】  

俳優としての山Pが好きではないので、小松菜奈の「クール木さん」を楽しみに見に行った。ダメだった。

脚本上、山Pが小松菜奈に惹かれる理由は、実は山P側のファザコンと連動している事が暗喩されているが、小松菜奈が山Pに惹かれていく理由は実は謎である。恋に奥手というより、対人折衝能力に難あるヒロインが学力増強を褒賞として相手に好意を持つのなら、相手は教頭でも校長でもよい。対人折衝能力を補う相手として山Pが選ばれているという理屈に持っていきたいのだろうが、彼女側の「彼は私の事をこんなに分かってくれている」というリアクションが薄いので、いきなり熱病のように山Pを好きになった、ならんでいれるか、だって山Pなんだぜ、みたいにどうも見えてしまう。野性的よのう。

彼女が自分の意志のもとに動く一個人としてよりも、常に王子様に守られていたいお姫様である事を重視して行動するのも、対人折衝力の低い彼女を見ていると、大人ではなく子供の選択に見えてしまう。何か、クール木さんが魅力的に見えないのだ。

販促用のマンガ見てみる限り、クール木さんは外面に饒舌ではないが、そんなに対人折衝力が低いタイプではない。マンガのクール木さんには外面と同様の内面描写が加わるので実に饒舌で、マンガと映画のキャラは別人と言っていいだろう。その饒舌さを封印した映画クール木さんは、そこを封印してまで、対人折衝能力を低くした理由を明かさない。普通、考えたら何かしらエポック・メイキングな出来事があると推察されるが、そうではなく、何となくそうなってしまった。そうとしか解釈できないように映画は作られている。そら、つまらんなあ。

って事で山Pは及第点。山Pが惚れる対象のクール木さんには問題があるが、山Pサイドから見たら惚れる理由があるから問題なしだろう。

クール木さんの小松菜奈は思い切ったキャラクター改変を加えようとした脚本の不手際の為、魅力の乏しい役を割り振られて損してると思う。

水川あさみはもう、大人側なんだな。嫌な大人の役をさらっと好演。

山本美月が、とても薄い役。

新井浩史が久々に屑じゃない普通の役だったのが、この映画一番の衝撃かもしれない。しかし、長髪の無造作ヘアは少女マンガだからなのか。というより、少女マンガのキャラを新井浩史が演じているというのが何気に面白いなあ。美形とは思わなかったけど、オシャレな感じの新井浩史って今までなかったから新鮮。

多分、デジタル撮影、デジタル映写とかの掛け合わせだからなのか、
ともかくあっちこっちにデジタルモアレが発生して、
スクリーンがでっかいパソコン・モニターみたいだった。
フィルム撮影・映写は点での撮影だけど、
デジタルは線の強弱による撮影だから、テレビと同じく微細柄とかに弱い。
フィルムで撮らん映さんのは構わんが、
それならそういうテクニカルな欠点は意識して排除すべき。


【銭】
トーホーシネマズのフリーパス使用7本目。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・近キョリ恋愛@ぴあ映画生活
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・近キョリ恋愛@映画好きパパの鑑賞日記


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2014年10月15日

『幻肢』をK’s cinemaで観て、谷村美月ファンはゆめゆめ見落とす事なかれふじき★★★

五つ星評価で【★★★谷村美月が大きな役だった】  

最近、はっと気づくと脇役で堅実に時間を消化してる僕らの谷村美月の最新作にして、久々に出ずっぱりだ。そして、驚いた事に、もう、この人万年乙女で脳内恋密度ピューピュー高くってって、そんな演技全開だけど、童顔だから、まだまだ大丈夫で似合っちゃうのだ。だ、大丈夫か、大丈夫でいいのか? この方面の演技をいつまでも封印しないと………吉永小百合さんみたいに………ノーコメント。

決して大きな話ではないのだけど、「幻」の範囲を観客に分かるように、謎を解いた後で追加で説明するのは実に親切だ。親切にこした事はない。

主役の吉木遼はとてもいい普通の人の演技をする。
変な色が付いてなく自然に感情移入しやすいタイプ。

友人役の遠藤雄弥もちょっと怪しげだが、
教授役の佐野史郎と宮川一郎太は研究のため、
死体の一人や二人作ってたりするだろうクラスで怪しかった。


【銭】
額面1400円の前売り券をチケット屋で980円でGET。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・幻肢@ぴあ映画生活
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・幻肢@映画的・絵画的・音楽的

fjk78dead at 23:56|個別記事│コメ(2)│トラバ(2)

2014年10月14日

『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』を新宿ピカデリー1で観て、満腹ふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★総集編も大作だなあ】

宇宙戦艦ヤマト2199は緻密な脚本によって作られたOVAであり、その膨大な記録を総集編化する事で、何かしら失われてしまうものがあるのは分かっていた。映画として成立するあの長さにまで尺を縮める事が土台、無理な話なのだ。だから、とってもよく出来ているし、見応えもあるが、決してこれがベストだとも思えない。思えないでいいだろう。

「♪みんなその気でいればいい」なのである。

わっはっは。どっちかというとOVAで出来上がりであり、もう、切り込む所はどこもない、という感じである。
さて、観終わって、戦史として、ザックラバンに描きながら、背景に様様なキャラクターの動きをチョイ見せする事でアルバム化してるように見えた。最後のデスラー襲来がエンドロール見せみたいになってるのはちょっと残念。って、この感覚、実はオリジナル劇場版の第一作見た時にこんな風に感じたんじゃなかったか?

いやあ、流石に37年も昔の話でライブな感想は全くといって覚えてない。
徹夜で観て、寝ちゃってたかもしれない。何て言ってもまだ子供だった。
何か「ずっと戦ってばっかだな」と思ってた気がする。
そして、オリジナル劇場版一作目にはデスラー襲来がないのである。
そもそもオリジナル劇場版の第一作はTVで放映してしまった不備部分を直した上でのファンに向けての慰労上映のような物が企画の最初だったらしい。今回はOVAその物が不備部分の全面建て直しみたいな意味もあるので、ちょっと事情が違う。実は今回のOVA、イベント上映で不備だった部分をTV放映時に直した経緯もあるが、それはオリジナル劇場版第一作で省かれているデスラー襲来の部分だったから、経緯としてはややこしい。まあ、そういう部分の考えは考えなくてもいいんだろ。

なので、今回の総集編はオリジナル劇場版第一作のイベントとしてのパロディーでありながら、ヤマト2199初見の人にも、オリジナルの映画がそうであったように、アウトラインが分かるようにちゃんと作ってあるのだと思う。
思うよ。
分からんよ。
初見じゃないんだから。

それにしても、今回のヤマトにはいっぱい美女が出てたなあ。
ヒスさんと山本のの一枚絵は味があってよかったなあ。
そして、次はガトランチスが来るのかあ。
収容所惑星で緑の人がいたから、世界観的にはおかしくないけど。
新しいポスターの緑の人、実は収容所惑星からガトランチスに渡った藪が
宇宙ガンマ線を大量に浴び、激怒すると巨大なガトランチス帝国皇帝に!
と踏んでいる。

最後の最後のラスボスが藪ってのはちょっと面白いと思うけどそうはなるまい。


【銭】
正規料金1500円

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海@ぴあ映画生活
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・宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海@徒然なるままに


fjk78dead at 00:05|個別記事│コメ(2)│トラバ(6)

2014年10月13日

『蜩の記』をトーホーシネマズ日本橋9で観て、ジャンプ的ではないふじき★★★

五つ星評価で【★★★とても美しい映画であるとは思う】  

映画の中に展開する四季折々の風景や、清廉潔白である武士の人柄など、とても美しい映画。だが、待て。これを娯楽映画として見たらどうなのか? 単純に娯楽要素を「少年ジャンプの三要素(友情・努力・勝利)」に限定すると、友情や努力は濃密だが、勝利が希薄だ。勝ったかどうかが曖昧だ。負けてはいないが、勝ち負かしたというのは下品と言わんばかりに勝った事を吹聴しない。いや、俺は下品な人間だから、はっきり勝って勝って勝ち切ってほしかった。きっと「ジャンプ的に勝つ」事は人としての美しさから外れてしまうから、この映画の中では成立しないのだろう。

この映画の中ではキャラクターは次の二つしかない。
�,�手本のように正しい事をする人
��俗物

役所広司も岡田准一も基本的には同じキャラクターにすぎない。
あっ、青木崇高だけは�,鉢△�混じっていて特殊かもしれない。
何か、清い人の清い側面しか描いてなく、別人として描写されてない気がする。
お手本のような人間のお手本の部分だけ描かれていても、
それは「人」というより「記録」に近くないか。
欠点や、格好悪い所などを散りばめる事で、
みんな普通の人間(キャラクター)になっていくのではないか?

映画の中で唯一そう言った視点があったのは卵のエピソードくらい。
あそこは可愛い。

役所広司も岡田准一も本当によく演じていると思う。
でも、こういう「美しい心の国、日本」みたいな映画は何かきな臭さを感じてしまう。どこかが美しくある為にはどこかが身を引き裂かれるくらい苦しんでいないとリアルではないのではないか? 悪しざまに言うような映画じゃないのだけど、何かどうも残念だ。

堀北真希の手の細さと白さに百点あげたい。
過食してないような美しい手だった。


【銭】
トーホーシネマズのフリーパス使用5本目。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・蜩ノ記〈ひぐらしのき〉@ぴあ映画生活
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・蜩ノ記〈ひぐらしのき〉@こねたみっくす
・蜩ノ記〈ひぐらしのき〉@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 映画内で、岡田准一が軍師官兵衛になったり、
 堀北真希が銭形舞になったりしなくてもいいのだけど、
 役所広司は、どら平太みたくなってほしかったな。

fjk78dead at 20:58|個別記事│コメ(2)│トラバ(16)

『ふしぎな岬の物語』をトーホーシネマズ日本橋7で観て、不思議なバランスだふじき★★★

五つ星評価で【★★★主役が映画のトーンで最も異質】  

もう、皆さん、お分かりかと思うのだが、今、一番、難しいのは吉永小百合にピッタリな役を持つ映画を作る事だ。という訳で、今作も近い所まで掠ったのにちょっと違う映画になった気がする。前作みたいに別に小百合様にSEXしてほしいとかは全く思わないのだが、今作の喫茶店の主人公のアースカラーに丸首を付けて仙人(魔女)のように、そこにただいる役が映画の中で違和感が強い。何故? 露出すればいいのに。いや、露出度を高める事が目的でなく、明らかに全身の皮膚を見えないように着せている吉永小百合のスタイリングがおかしいのだ。あそこまで見せないようにしてるのは皮膚に何か問題でもあるのか? あるならCGで後から修正だ。ともかく、男の服でもいいから、普通の服を着せればいいのに。彼女だけ強烈に「吉永小百合しか着ないような服」を着てる。それって昭和モードっぽい。オシャレであるかどうかは別として、映画の質感を変えてしまうのは良くない。

役者ではないんだけど、この役を阿川佐和子さんが演じたら似合うと思った。

で、もう、バイプレイヤーがみんな面白いわ。
いつもと同じなんだけど、ベスト同じ演技をしてると言うか。
この変なバランスに支えられてかろうじてこの映画は生きてる。

・阿部寛のダメダメっぷりが可愛い。よう出てるな、阿部寛。この映画では妙に顔黒い。変にゴツゴツして恐竜っぽい。
・竹内結子はあのシーンで、あ、いい演技できる、と思った。『リング』のチョイ役も好きだけどね。一番好きなのはCMの天使役だ。
・笑福亭鶴瓶なんて何一つ新しい事やってないのに、実にいいのが悔しい。
・笹野高史もいつもの通りの笹野高史だ。あまりいつもの通りじゃない笹野高史を見る事は少ないのだけど。
・春風亭昇太がいい意味でどうでもいい。
・小池栄子も中々どうでもいいけど、前作の縁で出てくれてるっぽいから、いい人評価にプラスしておきたい。こういう繋がりは大事よ。
・そういう意味では同じく続投の石橋蓮司も今回は呑気な感じだった。
・米倉斉加年はいい空気だ。本当にいい空気な感じだ。これが遺作になるのかな。

つまんなくはないけど、吉永小百合感で引っかかる。
コーヒーを飲んでて、実はガムを噛んでた事に気が付いたみたいな。

なので、吉永小百合が「吉永小百合」である事を知らない外国で評価が高いのは当然かもしれない。日本でも吉永小百合をあまり「吉永小百合」と意識しない人なら、私以上に楽しめるのではないだろうか。


【銭】
トーホーシネマズのフリーパス使用4本目(画面広い奴で100円取られたわ)。

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・ふしぎな岬の物語@ぴあ映画生活
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・ふしぎな岬の物語@Akira's VOICE
・ふしぎな岬の物語@こねたみっくす
・ふしぎな岬の物語@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS ちなみに、岬太郎は出てません。

fjk78dead at 00:53|個別記事│コメ(4)│トラバ(16)

2014年10月12日

『イン・ザ・ヒーロー』を新宿バルト9−4で観て、順番間違えたふじき★★★

五つ星評価で【★★★分かる、とても分かる】  
こういうベタな話はとても好きなんだけど、
話の流れがかなり『太秦ライムライト』と被っている事もあって、
後から見たこっちは分が悪くなってしまった。

それでもその『太秦ライムライト』とは大きな違いがあって、
あの映画は描けば描くほど「福本清三」が浮かび上がる構成だったが、
この映画は描けば描くほど、
「唐沢寿明とその仲間」が浮かび上がる構成になってる。

若い福士蒼汰の青い所もいいし、
いい加減、年齢不詳になってきた黒谷友香のべらんめえな所もいい、
寺島進のピンクも沁みるし、
筋肉のアクターやデブのアクターもそれぞれよかった。
この浮かび上がらせ方は自然で良かった。
太秦は最後の一人である事の清廉さを描いたが、
イン・ザは最後の一人にならない為に土台になって耐える男と、
一緒に土台になってやろうとする熱い屑たちの応援歌だった。

報われない職場で歯を食いしばりながらベストを尽くす野郎(と姉さん)達
は誰彼かまわず俺、好きになっちゃうのだ。

問題は「ぐおおおおおおおお」と話が盛り上がるのだけど、
ラストのアクションがそんな凄く見えない。いや、俺に目がないだけか。
そんな松坂さん、最後に美味しいとこだけおいおいおいおい。

唐沢寿明は普段から「ああっぽい」という点も含めて、
とてもいい仕事をしたと思う。


【銭】
株主権レンタルで500円で鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・イン・ザ・ヒーロー@ぴあ映画生活
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・イン・ザ・ヒーロー@映画的・絵画的・音楽的
・イン・ザ・ヒーロー@徒然なるままに
・イン・ザ・ヒーロー@ペパーミントの魔術師
・イン・ザ・ヒーロー@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
・イン・ザ・ヒーロー@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS しまった。『イントゥ・ザ・ヒロイン』ってエロ映画の方が見たいぞ、俺。
PS2 そりゃ、城定監督の『18倫』か。


fjk78dead at 23:20|個別記事│コメ(8)│トラバ(10)

2014年10月07日

『劇場版零』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、ダメだけどそんなに嫌いじゃないふじき★★★

五つ星評価で【★★★話はタコ】  
原作ゲーム未接触、原作小説未読。
大層、評判の悪い映画だが、そんなに嫌いではない。
というのは、綺麗どころの女の子がいっぱい出てるからだろう(ふじきさん単純)
話の破綻が大きかったり多すぎたり、基本、怖くなかったりなので、一般的には大層アカン出来と思って覚悟して観に行くといい。

ポスター、ビジュアルの六人の少女の出番のバランスの悪さがひどい。
最終的に、アヤ(中条あやみ)とミチ(森川葵)の物語がメインになるのだが、カスミ(山谷花純)、ワカ(萩原みのり)、リサ(小島藤子)、イツキ(美山加恋)の小エピソードに時間を割きすぎて、本来の主筋が始まるのが、かなり遅い。そして、その主筋の二人がキャラクターとしてそんなに魅力がないのだ。

森川葵の極限まで美しさを極めたチンパンジーみたいなビジュアルにはちょっとやられる。中条あやみの突っ立ってるだけで、オーラを感じるような「決め感」な美しさもいい。
ただ、この二人はキャラクターとして本当に容姿以外の何物も感じない。

元おはガールで書道ガールを経由して、ついには零に呪われるに至った小島藤子にエールを送りたい。

あ、礼拝堂で次々と倒れてく女生徒のビジュアルとかはかなり好き。


【銭】
試写状をチケット屋で500円で購入。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・劇場版 零〜ゼロ〜@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:05|個別記事│コメ(4)│トラバ(7)

2014年10月06日

『翠星のガルガンティア めぐる航路、遥か 前編』を新宿バルト9−6で観て、全く普通におもろいやんけふじき★★★

五つ星評価で【★★★普通におもろい】  
物語の前段に当たるTVシリーズ未見。
但し、このTVシリーズの内容はダイジェストで本編前に流される。
いいね、いいね、そういう親切設計。

物語としてちゃんと構築されている。
ワクワク、ドキドキが止まらん。
こういうのを少年時代に見れたら幸せだろう。

後編の上映が来年の春だってのが「!!!」
もっと早く見せてくれよ!


【銭】
イベント上映均一料金1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・《『翠星のガルガンティア めぐる航路、遥か 前編』イベント上映》@ぴあ映画生活
▼関連記事
・後編@死屍累々映画日記

fjk78dead at 00:05|個別記事│コメ(0)│トラバ(1)

2014年10月04日

『ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.1 サン・トロンの雷鳴』を角川シネマ新宿2で観て相変わらずやなふじき★★★

五つ星評価で【★★★だが、前作を覚えてる訳ではない】  
大変、適当を自覚しつつも前作で覚えているのは
パンツ丸見えの飛行少女のイメージくらいだ。
個別に誰が誰みたいなのはまるまる失念してる。

そんな一見さん状態でありながら、これはまずまず面白い。
イベント上映で30分1200円というのは割高だとは思うが、
30分という手狭な時間の中で、情報密度を高めながら、
舞台を局地戦に限定し、無駄に話が広がるのを防いでいる。
なかなか上手い。
これでスカートがない世界という設定でパンツバンバン見せて
野郎のオタク専用専従物みたいになってるとするのなら、ちょっと勿体ない。

気に入ったのは開発者と運用者のジレンマがよく出ていた事だ。
運用者は自分の使っているシステムが変わったりする事を望まない。
熟練熟達者になればなるほどそうだ。
例えば、マニュアル車で30年以上運転してきたドライバーが
来月から国内の車両は全てオートマ車になりますからと言われたら嫌でしょ。
こと、物が兵器であるなら使用感に命がかかるから尚更だ。
だが、それでも兵器である限り、開発は避けられない。
開発を続けて、敵兵器の機能を上回る物を作る事が近代戦の特徴の一つだからだ。
この、開発者への運用者からの不信を、
自分自身の運転に対してではなく、
戦友の運転に対しての意見として出したのが上手い。


【銭】
1200円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.1 サン・トロンの雷鳴@ぴあ映画生活
▼関連記事
・ストライクウィッチーズ 劇場版@死屍累々映画日記
・ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.2 エーゲ海の女神@死屍累々映画日記
・ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.3@死屍累々映画日記

fjk78dead at 00:05|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)

2014年10月01日

『野のなななのか』『この空の花 長岡花火物語』をキネカ大森1で観て、大林自由すぎふじき★★★,★★

すげえ組み合わせだった。
ウッディ・アレンが年を取って自由になりすぎてるように、
大林宣彦も年を取ってますます自由だ。自由すぎる。
昔から自由だったけど、タガが外れたように自由だ。
もうちょっと不自由なくらいの方がいいんだよ、多分、この人は。
どちらも決してつまらない映画ではないが、
二本合わせて5時間半という尺は長い。尻痛い。

◆『野のなななのか』
五つ星評価で【★★★ところどころ噛みあわない会話を入れるところがきっと見直すと整合性がピッチリ合っているに違いない。後半になればなるほど、映画の登場人物のあの人が、見たままの人なのか、そうでないのか、登場人物の誰に見えているのかなど謎がテンコ盛りになる。一応そこにいて、そこにいない人はあの人のみだろうと思うものの、本当はもっと数多く、そこにいない人がいるのかもしれない。掛け値なしに凄い映画だけど、本当にそれでいいのかという監督の主張が躊躇なく割り込んて来たりな面もあって、隙だらけであるとも言える。物語としてまとめ上げきれず、節々にエッセイがはみ出してしまったかのような。好き嫌いで咀嚼しきれないもどかしさもあり、星は三つにとどめた】

常盤貴子がそんな役なのかという驚き。
JKみたいなオボコな常盤貴子かわいいなあ。
そして恐怖映画でもないのに怖いなあ。祟る訳でもないというのに。
あのシベリアの写真の死んだ少女の顔が一面安達祐実だったり、
一面常盤貴子だったりするのが怖いわあ。
そういう癇に障る恐怖って言うのをさりげなく忍ばせてくるんだ、大林は。

そしてキャスティング順列ではかなり後方に付けられてる寺島咲の堂々っぷり。
物語は彼女の視点に品川徹の視点と常盤貴子の視点が交差する形で描かれる。
寺島咲はどこからどう見ても突出を感じない、
いい意味での凡人っぽさを持っている。
だからこういう、実は魑魅魍魎が渦巻くような物語では、
ただ中央に座っているだけで、とても観客に優しい映画になる。
彼女は全観客の代表だ。
そして、彼女に決してSEXの匂いを感じさせない所が大林らしい。

元々、大林の映画でSEXの匂いを感じる部分って
思いだせないくらい希薄であり、
今回は安達祐実と常盤貴子だけが、その部分の役割を担っている。
SEXというよりは初恋の成就と絶望みたいな捕えられ方をしてるのが
「ああ、いつものように大林、童貞っぽいな」とか思わされる。
安達祐実はこんなに美少女に撮れるなんて思いもよらなかったなあ。
にしても年齢不詳だ。

トーホーシネマズの看板娘、山崎紘菜ちゃんも、
演技とは思えない「素」な感じでノビノビ大林映画を堪能してる感じでした。
まあ、ええのんちゃう、彼女は。


◆『この空の花 長岡花火物語』
最初ドキュメンタリーかと思ったらそうでもなく、
現実の人間を役者が演じてるかと思ったら、
モデルの人間として、リアルな人物を映画に出してしまったりする。
それても破綻せず(破綻してるかも)
とっても大林で纏められる所が実に大林だ。

松雪泰子さんみたいに掛け値なしの美女が大林映画に一人いると、とってもいい。
あと、SEXしそうにないオボコい少女も大林映画に入っていると勿論よい。

一輪車をあんな風に使うなんて、異常な発想だ。
もうちょっと環境が整ってたらセグウェイとか使いそうだ。

それにしても、変なもん作りよるのう。
そして、それを認めさせてしまう力技が凄い。


【銭】
キネカ大森名画座専用回数券の溜まりポイントで無料鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・野のなななのか@ぴあ映画生活
・この空の花 長岡花火物語@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:05|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)

2014年09月30日

『弱虫ペダルRe:RIDE』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、キャラ立ちグッドふじき★★★

五つ星評価で【★★★主人公の控え目な怪物感が面白い】  
自転車レースに題材を取ったTVアニメの総集編。
原作マンガ、アニメとも未見。
最近、こういう「総集編アニメ」に対する風当たりが強いけど、
総集編らしい紛らわしくないパッケージにしておけば
なんら問題ないと思うんだが……。
一見さんへの布教こそが劇場版アニメの成功への王道だと思う。
王道以外でも稼げるコンテンツがあるから、肯定されづらいが、
そもそもはTVアニメの劇場版の起源はそこから始まってるのだから。

で、内容。
おお、おもろい。
集団で戦う自転車競技の自陣・敵陣の6人計12人を
無茶苦茶ちゃんとキャラ立てしてるのには恐れ入る。
主人公の元オタク小野田坂道の超強力な没個性がいい。
ドリフの志村けん、加藤茶以外の全てを身体一身に集めたみたいな、
トップがトップである為に、全力で頑張れる化け物級の縁の下の力持ち
って設定が素晴らしい。
主人公と同じクライマー(坂登の引き役)巻島の変則フォームはかっけーけど、
ナルトみたいな型にはまったベシャリにはちょっとイラっと来た。

あと京都の御堂筋くんが、どこからどう見ても人間として異常すぎるのが
笑いを通り越してイライラを経由して怖いに到達。
このキャラはもう何しても大丈夫だという安心がスタッフに蔓延してる。
『ドラキュラZERO』みたいにレース中、無数の蝙蝠とかに変わりそうでしょうがない。


【銭】
トーホーシネマズのフリーパス使用3本目。

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・弱虫ペダル Re:RIDE@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・弱虫ペダル Re:ROAD@死屍累々映画日記
▼関連記事。
・弱虫ペダル Re:ROAD@死屍累々映画日記
・劇場版 弱虫ペダル@死屍累々映画日記
・弱虫ペダル SPARE BIKE@死屍累々映画日記

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2014年09月29日

『劇場版 gdgd妖精s っていう映画はどうかな・・・?』を角川シネマ新宿1で観て、良くも悪くもグダグダだふじき★★

五つ星評価で【★★ありかなしかで言ったらありだけど、ありって言っていいのかって凄く強い不安に襲われるのも確か】  

深夜CGアニメの劇場版らしい。
「gdgd」は「ぐだぐだ」と読む。
元のアニメは未鑑賞。
お目当ての映画がレイトショーで時間が余ったからこれを挟んだ。
そうしたら、何かむやみな混雑具合で驚いた。
ニッチな顧客層をガッチリ掴んでるコンテンツは強い。

この手の「アニメートに命賭けてません」系アニメは
同時に「ストーリーも行き当たりばったり」系アニメである事が多いので、
話のテンポはもう一歩。
まったくの一見さんであるが、なるほど、これを好きになる人は多そうだ
という共感はちゃんと感じられた。

「それ、絶対放映無理」とかいうメタギャグが好き。

明るくうざめにうるさい標準値のピクピク、
普通のツッコミ兼ライトボケ系のシルシル、
静かに毒を吐くタイプのツッコミ兼ボケ系のコロコロ、
コロコロの存在が光る。
ピクピクとシルシルは省略できてもコロコロを省くと
この世界の見え方が変わる(気がする)。
しかし、売りがアドリブというのは、
絶対的なタレントへの信頼なくしては成り立たない。
まだまだ世界にはいろいろな才能があるのだなあ。


【銭】
当日料金1300円均一。

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・劇場版 gdgd妖精s っていう映画はどうかな・・・?@ぴあ映画生活


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2014年09月28日

『少女は異世界で戦った』を新宿バルト9-6で観て、こん畜生、でも観てあげてねふじき★★★

五つ星評価で【★★★生き様の物語に帰結するのは大変好き】  

すいません。大いにディスります。
若い女の子の頑張りをスタッフが潰しちゃいかん。

少女たち4人が物凄く高度なアクションを頑張っているというのにボンクラなおっちゃんどもが鼻糞でもほじくってたのか、効果的にフィルムに収められていないというのが悔しくて(×3)たまらない。
アクションシーンは結構長くて、これを売りにしようという気迫が伝わってくるのだが、撮影の技術が伴っていない。アクションの撮影はプロの技術が必要で、素人に「そんなのできそうだよ」程度の思い付きで撮ってもらっては迷惑なのだ。では、どんな所がダメだったのか。

・まず、手ぶれが多い。
 アクションの撮影は上手くなればなる程、カメラが安定する(私見)。
 動いているもの、もしくは動きそのものを見せるには、
 基準となる視点が落ち着いて定位置に収まっていないと見づらい。
 と言うか、手ぶれは見てて脳が疲弊するし、効果的じゃない。
 意図的な手ぶれがアクションの激しさを演出するなんてのは
 効果がわかってない人の戯言に過ぎない。
 勿論、超高度な演出での意図的な手ぶれもあるのだが、
 それは短時間で撮りたい主体がフレーム中心に奇麗に収まってるという
 条件をクリアしないと効果は得られない。
 手ぶれアクションには無知か、傲慢か、誤魔化してやろう
 という悪意しか感じない(勿論、深作監督みたいに稀な成功例は除く)。
・次にアングルが悪い。
 角度を付けたり、かっこよく撮ろうと工夫しているのは
 分からなくもないのだが、トリッキーな絵面にされると、
 そもそもどういうアクションが行われているのかを観客が把握しづらい。
 どんなアクションがどう行われてるかを観客に把握させた上で、
 ラストの決めの部分などでザクっと効果を入れるやり方が好ましい。
・アクションしてる少女たちに寄り過ぎている。
 もう少し、引きで撮らないと、アングル同様、何をやっているのか
 観客にわかりづらい。近すぎて動きが見えない状態。満員電車かよ。
 遊園地でやるアクションショーを四畳半のスペースに観客詰め込んで
 やっても観客の満足が得られないみたいなもんだ。
 アクションにはスクリーンで映される適正な大きさがある。
 寄りでの少女たちの美しさを撮りたいなら、無精せず、
 ロングとアップ両方を撮って必要に応じて繋げるべきだろう。
・あと寄り過ぎてるのと、少女たちそのもののアクションでの個性付けが
 不明確なのが相まって、誰が誰だかわかりづらい。
 最低、髪型は四人四様で分けるべきだろう。
 ポニーテール、ツインテールはよしだが、ショートカットが被って混乱する。
 アクション振り付けも四人四様、分けているのかもしれないが、
 クッキリと違いが分からない。
 全員ソードアクションではなく、剣、槍、ナイフ二刀流、手鉤みたいな形で
 分ければよかったのに。
・テンポを出すためか、カット割りが細かすぎるところがあった。
 ごくごく単純に目が追い付かない。 元から条件が悪くて
 アクションが見づらいのと相乗効果を上げてダメになってる。

こんなにバンバン、ダメな点を素人観客にあげられてはダメだろう。

物語は大雑把に嘘っぽいし、アラを探せばいっぱい探せるけど、
実はそのアラを飲み込んで嫌いじゃないと断言できる。
大きなハッタリと大きな悪巧みは、好感が持てる。
そして、あの武田梨奈の泣き顔と怒りのないまぜの表情にグっとくる。

女の子はそれぞれ可愛いが、一人一人の演技で見せる映画ではないので、
大きく時間が割かれてるアクションシーンでの差別化が上手く行ってないのが、
カウンターパンチのようにダメ側に効いてしまっている。

キャラとしては加弥乃のポワンとした感じがいい意味で突出してる。
花井瑠美と清野菜名はペアで一人扱い。
花井瑠美は演技パートにちょっと問題がある。
でも、基本、役者としての素人を起用したのだから、
これはそれを演出でカバーできなかった金子監督を責めるべきだろう。
清野菜名はタッパのない榮倉奈々みたいでビジュアルが一番好み。
武田梨奈は演技でもアクションでも3人を引っ張ってくんだから偉いよなあ。
伊達に修羅場の現場を数多く踏んでないよなあ。

あと、二つの世界で同一人物が入り乱れるのが、
主役の4人以外は顔の特徴などにメリハリかなく、わかりづらい。

山のようにダメ出しをしたが、それでも嫌いじゃない部分
武田梨奈の決意とボロボロ具合、大胆なホラ話とかは本当ほめてあげたい。
あと、アクションチームも多分、ようやってる。


【銭】
正規料金1300円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・少女は異世界で戦った@ぴあ映画生活

PS 主題歌のメロディーが頭から離れへん。

fjk78dead at 09:15|個別記事│コメ(4)│トラバ(3)

2014年09月24日

『るろうに剣心 伝説の最期編』をトーホーシネマズ渋谷3で観て、それにしても監督ディスられすぎふじき★★★

五つ星評価で【★★★面白いけど話としては予定調和すぎないか?】  
前篇で海に投げ出された剣心と薫。
そこで、二人とも死んで話が終わるという事は勿論なく、剣心は師匠と再会し、パワーアップを求めて修行する。今回の話の閉じ方として、最後は東京に行って剣心が志々雄と対決するのは分かっている。対決しないラストなんてありえないでしょ。あと、四乃森蒼紫との因縁を解く為の話が挿話されるだろう。と思ってたら、まんま基本それだけの話だった。それで2時間半は長い筈だけど、後半のアクションは相変わらず燃える。その代わりなのか何なのか、後編の前半部分は流石にだれた。
興行としては前後編2本の映画になったが、御庭番あたりバッサリ斬り落としたら1本の映画に縮められたんじゃないだろうか?

今回、後編の引き込まれたキャラクターは3人。
瀬田、駒形、志々雄。

神木隆之介の瀬田宗二郎の表面と内面の乖離具合の気持ち良さ、気持ち悪さ、そしてその異常性をバックアップして無化する圧倒的な剣客としての力量。
いいぞ、いいぞ。かっこいいぞ。
負けてアイデンティティを破壊されるところがたまらない。
表面上、充分に余力を持ったキャラだったので、あの崩れ方は魅力だ。
全力での絶望は観客に響く。
それはこのキャラクターが一生に一度味わうであろう
今までの自己を完全否定するような敗北なのだ。

高橋メアリージュンの駒形由美は武闘しないキャラだ。
武闘もしないのに、最後までその場に居続ける事を許された存在感と美貌。
彼女だけが条件が整えば死に向かう事を躊躇しない。
彼女のような力のない者は力のある者に夢や愛を仮託する。
幕末には彼女のような存在が多かったのではないか。
そしてその弱さゆえに幕末に悉く駆逐されていった。
志々雄は死ななかったが、死んでしまった数多の志々雄の代表者が彼女なのだ。

そして、生き残った志々雄と駒形由美の絆は、
幕末の地獄から抜け出してしまった剣心には
志々雄からの一方的に利己的な利用にしか見えなかったのかもしれない。
あの場の剣心への志々雄の反論はムチャクチャかっこよかった。

この3人の前ではガリレオ師匠は割とどうでもよかった。

あ、佐之助が1作目と同様、
得体のしれないドツキアイだけが強い相手と、
まるで無駄な時間を潰すかのごとくボコリあいをしてるシーンは
心が温まる感じがして、好きです。

それにしても、これくらい殺陣がめっちゃリスペクトされて、
監督がダメ出しされてる映画って他にない。
私は映画に対して目利きじゃないので、
演出の優劣とかよっぽどのポカをやられない限り
ほとんど気にならないんだけど、皆さんお怒りっすね。
何か『プラチナデータ』の監督だから、
安心して叩いても大丈夫みたいに見えなくもない。
あれはひどかったから、まあ、監督としての力量は低いのかもしれないけど、
2時間30分二本をそんなに飽きさせずに見せたのだから、
今回は褒めてもいいんじゃないかと思う。
唯一、音楽の使い方とかが、泣かせ、盛り上がらせ、
みたいなカットでジャンジャンかけるのが下品で鼻に付くなと思ったけど、
それってとっても分かりやすい演出で、
物凄く広範囲な客が見にくる映画だったから、
下品と思われてもやるべき演出だったんじゃないだろうか。
初代林家三平が普通の落語もできるのに
TVではずっと軽いネタで通したみたいなもんで、
そういう覚悟でわざとやったのならかっこいいと思うな。
何となくやったのなら、鈍くて悲しいけど。


【銭】
トーホーシネマズデーで1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・るろうに剣心 伝説の最期編@ぴあ映画生活
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・るろうに剣心 伝説の最期編@映画のブログ
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fjk78dead at 18:05|個別記事│コメ(20)│トラバ(16)

2014年09月18日

『舞妓はレディ』をトーホーシネマズ渋谷6で観て、あの歌は何なのかふじき★★★

五つ星評価で【★★★上白石萌音ちゃんは可愛いと思う】  

違和感を感じてしまったのは、
劇中で歌われる歌をあまり好きになれなかったからだろう。
多分、それは呼吸を意識してしまったから。

上白石萌音ちゃんのアップ、1拍、歌い出し。
みたいに最初の歌は始まるのだが、
この「1拍」がドラマ部分と歌を分けてしまっている。
ドラマのキャラクター達の感情が高まって歌いだすのではなく、
歌のシーンが来たから歌い出したみたいに見えてしまう。
要所要所に入る明朗快活な歌は、取り立てて必然性があって挿入されてる訳ではない。
あえて必然性を語るなら、明朗快活な空気感を醸し出すためであろう。
それだったら、歌を削って、もっと舞妓あるあるの小ネタを挟んでほしかった。

だって、映画の中では「舞妓」と「芸子」が、それぞれ何であるかも語っていないし、「舞妓遊び」に何故はまるのか、その愉しみとは何かが明確に絵解きされていない。遊びの基本が分かってないのに、シャチホコとか見せられても、うーん。いや、大人なんだから知っておけよとか、勉強しとけよってんなら、この映画自体いらない。見た事のない世界を面白おかしく語ってくれるのが、今までの周防作品だったからだ。

って事で、映画全体としては、色々くすぐりが多い所もあって、そこそこに見れると思うのだけど、並の映画という感じ。

部分の評価。
・上白石萌音ちゃん、かーいなー。
 でも、おしろい塗らん方が断然可愛い。
 おしろい塗った後のうなじに天然の後れ毛を発生して、
 その濃くなくちぢれてる素振りがちょっとあそこの毛っぽい佇まいでドキマギきた。
・田畑智子ちゃんもかーいーんやけどねズラとおしろいが似合ってない。
・草刈民代の伸びた背筋が気持ちいい。


【銭】
毎月14日トーホーシネマズデーで1100円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・舞妓はレディ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・舞妓はレディ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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・二回目@死屍累々映画日記

fjk78dead at 01:00|個別記事│コメ(6)│トラバ(27)

2014年09月16日

『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』を池袋シネマ・ロサ2(B1)で観て、単なる成人映画だろふじき★★

初秋のあまり記憶にない映画の感想をボコボコつぶしてく祭り。

五つ星評価で【★★R15+だが、具体的な描写がないだけで限りなく成人映画枠に近い内容】  
公開当時、マンガ原作者が知らんところで映画化されたことで騒動になった1本。
マンガも映画も基本、同ベクトルのスケベ作品なので、原作者が「これは違う」と言うほどどうのこうのは違ってないと思う。ただ、原作者が異なるメディアに触れる機会を出版社が奪ってしまったという意味でなら、それくらい原作者に先生扱いされるチャンスを与えてあげてもいいだろ、くらいには思う。

親が旅行で二人暮らしの連れ子兄妹(『みゆき』展開)、妹は幽霊に憑りつかれ、下着の代わりに霊的な貞操帯を装着させられる。この貞操帯を取り外す為には、義兄に対して一定以上の愛情行動を取らないといけない。一定以上の愛情行動をとると、貞操帯の中心にセットされているガラス容器が液状の愛情(どう考えても愛液のメタファー)で満たされ、貞操帯が消えてなくなる。妹は幽霊に体を乗っ取られ、兄とのセックスギリギリの行動に突き進む。
どう好意的に見ても、直接、性行為がないだけで成人向き内容だと思う。

主役の女の子、橋本甜歌は服を着てると可愛いんだけど、
脱ぐと寸胴でちょっと惜しいプロポーション。
あと、声が掠れてて聞きづらいので演者としてはきつい。
主役が一生懸命でも空回りする事はある。出来が可哀想な一本だった。


【銭】
映画ファンサービスデー価格で1000円。

あまり見たことを大っぴらにしない扱い。



fjk78dead at 00:49|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)

2014年09月13日

『呪怨 終わりの始まり』をHTC渋谷3で、『学校の怪談 呪いの言霊』をシネ・リーブル池袋2で観て、落合グッジョブふじき★★★★,★★★

落合監督の二本。
落合監督、上手くなったなあ。
ショック効果の立て方がうまい。
こういう技術が上手い職人ホラー監督っていそうで、そんなにいないんだよなあ。

◆『学校の怪談 呪いの言霊』
五つ星評価で【★★★いい所と悪い所がある】
もともと見る気はなかったのだが、『5つ数えれば君の夢』の東京女子流が出演してるので、もののついでに見てみた。全く期待してなかっので、そのテクニカルなショック演出にはちょっと興奮した。
あれ、うまいじゃん。
割と複雑な構成を持った話なのだが、話の全貌が分かりきらなくてもまあ、見れるのでそこは減点てありながら加点だ。

もう一つ大きな減点は東京女子流の5人を始め、女の子がようけ出てるのに、個性を出すように綺麗に捌けてない。東京女子流なんてもう誰が誰なんだか状態。元からそんなに違ってない感じだと思ってるのだけど。なんて言ったらファンに怒られそうだが、私の中ではそうなのです。違うと思われたかったら、角を生やすとか目を増やすとかしてほしい。


◆『呪怨 終わりの始まり』
五つ星評価で【★★★★作品的にとてもお得】

観に来て知ったのだけど、リブートらしい。
しかし、改めて考えると『呪怨』というシリーズそのの物が
常にリブートに近い状態で繰り返されている。
最初のビデオ2本『呪怨』はそれだけで独立している。
映画として作られた『呪怨』、『呪怨2』は
それぞれ独立してるし、ハリウッド資本で作った『ザ・呪怨』も
今までの作品との地続き感はない。

かと言って、これらが「リブート」かというとそうではない。
既存作品は時代が違うだけで、並べれば時系列に並ぶ。
系列で見る限り、設定の異なるつまはじきの異物はないのだ。
『白い老女』『黒い少女』はスピンオフ扱いだから異物っぽいが、
細かい話は忘れてしまった。

なので、今回がおそらく初のリブート(シリーズ建て直し)。
「俊雄くん」の設定がちょっと従来と異なります。
今回、とってもお得なのが、従来の映画の中でのものごっつ怖いシーンを
原典の再現という形で何ぼか組み入れられてるという所があります。
んー、恐怖のいいとこ取りみたいな感じ。なかなか怖くていいぞよ。

そして、主役の佐々木希とトリンドル玲奈が超可愛い。
怯える女の子に胸がズッキュンドッキュンです。

「全く怖くない」というネット評も散見されるが、
『呪怨』で心底怖かったのは、オリジナルとオキメグ『呪怨』の予告編で、他は適度に凡庸だと思う。だからあまりこれを責めたてるのは可哀想だと思う。


【銭】
『学校の怪談』:期間限定のテアトルの1000円で観れる券を使った気がする。
『呪怨』:テアトルの木曜メンバーサービスデーで1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・学校の怪談 呪いの言霊@ぴあ映画生活
・呪怨 −終わりの始まり−@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・呪怨 −白い老女 黒い少女@死屍累々映画日記
・呪怨 −ザ・ファイナル@死屍累々映画日記

fjk78dead at 00:05|個別記事│コメ(4)│トラバ(9)

2014年09月10日

『攻殻機動隊ARISE4』をトーホーシネマズ渋谷4で観て、これはこれでふじき★★★

五つ星評価で【★★★つまんなくはないが、もう全く内容を理解できない】  
2→4→3→1の順かな。

3のレビューで推測した通り、3と4は地続き。
ただ、もう1から4まで間が空きすぎているので、見直すと全部もっと密接に地続きになってるのかもしれない。そういう意味では、レンタル向き、ペイビュー向きのコンテンツなのかもしれない。

それなりに個性的な登場人物が縦横無尽に好き勝手に行動するのはリアルだが、それぞれの立ち位置や何の為にその行動を取っているのか、又、誰かに取らされているか、取らされているとしたらそれは合意か、意識を侵食されての行動か、などの要素が複雑すぎて信じるに足る主線を観客(=自分)が失ってしまう。
今更、映画の主人公に殊更に正義を求めたりはしないが、その主人公の信じる立ち位置と敵対勢力の信じる立ち位置くらいは明確にしないと話として茫洋としてしまう。単純に分からない話より分かる話の方が魅力的でしょう。もちろん分かる話であるだけで全てが面白いという担保を得られる訳ではないけど。

という事で、おそらく話の全容を理解した状態で観ていない。
でも、アクションやディテールを見ていると面白い。
頭のいい人は内容まで理解して、頭の悪い人(=自分)は周辺で楽しめるというのは、大人な作り方だと思う(意図的かどうかはさておいて)。

エンドロールのカクカクCGは何だろう?
あんな映像素材のバラ売り大変でしたよアピールするくらいなら、黒バックにスタッフロールだけでいいと思うんだが。


【銭】
1200円均一料金。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone@ぴあ映画生活
▼関連記事
・攻殻機動隊ARISE@死屍累々映画日記
・攻殻機動隊ARISE3@死屍累々映画日記


fjk78dead at 18:05|個別記事│コメ(4)│トラバ(4)

2014年09月09日

『パトレイバーTHE NEXT GENERATION第四章』をUCT6で観て、ちょっと善戦かもふじき★★

五つ星評価で【★★だが、基本的には俺はおふざけと言う逃げ道のない話を見たいのだ】  
エピソード6とエピソード7からなる。
エピソード6は熱海に怪獣が出現、慰安旅行に出ていた特車二課が怪獣の謎に挑む、前後編の後編。
エピソード7は特車二課対爆弾魔。

意外にも思った以上に楽しめてしまったので自分にダメ出ししたい感じ。
というのは、何となくこのシリーズは期待せず、確認をする為に見ているシリーズだから、面白いと自分への信頼が揺らいでしまうのだ。それくらい、押井守には期待していない。それは押井守が築いてきた実績だから仕方がないだろう。

エピソード6は怪獣出没に沸くさびれた観光地のコメディードラマとして見るならまずまずの出来だろう。ただ、主役は海洋学者であり、特車二課は一切出演しなくても話に支障はない。
「顔が悪魔になってますよ」と言われるベンガルの市長が、顔のカラリングを赤に変えてるだけなのに本当に悪魔っぽいのはいい。
パトレイバーではなく、作るならオリジナル企画として作るべき作品だが、ペイせずに嫌がられるから、自由にできるパトレイバーに擦り寄ってきたのだろう。何かやな制作環境だな。


エピソード7の爆弾魔のエピソードは面白い。
無駄なシーンも多いが、特車二課の面々の個性に慣れてきたので、それぞれの持ち場・見せ場がちゃんと存在する話はそこそこよく練れてると思う。オチは適当だし、犯意が分からないのもよくないと思うが、その辺は些末と言ってあげていいだろう。

ああ、でも、レイバーが背景としてしか映らん話だなあ。


【銭】
特別料金1500円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・THE NEXT GENERATION パトレイバー 第4章@ぴあ映画生活

PS シリーズ全体に言えるのだが、千葉繁が出てくると存在感がうるさい。
 出す事でディスってるんじゃないかみたいに見えるくらいだ。
 個性の強いキャラはいぶし銀のように、
 ここぞと言う時にちょっと使うくらいじゃないと邪魔でしょうがない。
 作品の為にもならないが、千葉繁の為にもならない。
 もう「あがり」と考えてるのなら、それはそれで失礼だろう。

fjk78dead at 18:05|個別記事│コメ(2)│トラバ(8)

2014年09月08日

新橋ロマンで暴行三本その中にカリオストロの城

最終三日間日替わり興行のいち二日目。
仕事帰りにギリギリ3本見る。
三日目は行けそうにないので、ロマンとはこの日がお別れ。

◆『人妻集団暴行致死事件』
五つ星評価で【★★★★★おそらく室田日出男の役者人生の全てが詰まってる】

室田日出男 黒沢のり子主演。
田中 登監督 1978年のロマンポルノ。

世の中にはまだまだ面白い映画が山ほどあるのだなあ。
もう、室田日出男がぶっきらぼうで優しくて不幸でたまらんです。
愛する人の為に行なった行動が全て裏目に出る、
自分の思い出さえも自分の罪を許してくれない、という徹底さは
まるで『魔法少女まどかマギカ』のホムちゃんのようだ。
いや、室田日出男にホムちゃんのコスプレしてほしいとは思わないが。

室田日出男と絡む若いチンピラ3人が又とっても無軌道にヤングしてていい。
背の高い棒のような身体でもまだ窮屈そうな古尾谷雅人。
世間から見て一番の跳ねっ帰りだが、彼の尺度の中では友達思いのいい奴だ。
あと、ヒゲの彼と、童貞の彼。
ヒゲの彼の明るいけど物事の通らなさに鬱々とした感じも
童貞の彼の情けない泣き笑いと、何となく彼だけは人生が好転していく様子
(ちょっと堺雅人っぽいと思ったけどそれは堺雅人に失礼だな)。
うんうん、古尾谷雅人の連れてくるセフレ二人も
とってもそんな感じの軽さで魅力的だし、
古尾谷雅人とヒゲがセックスしてるみたいな展開もおかしかった。

タイトルロールの奥さんは実はちょっと怖かった。中谷美紀っぽいっちゃぽいけど。
絵沢萌子はもう完全におばちゃん側の演技。


◆『暴行儀式』
五つ星評価で【★★★★若い映画だなあ】

紗貴めぐみ 山崎義治 水島美奈子出演。
根岸吉太郎監督、1980年のロマンポルノ。

すんごい大昔、新宿小田急ハルクの裏にある新宿パレス座のオールナイトで見た筈。その時は主人公がやられた後の分かりやすい大逆転もなく、パッとしない映画だなあ、と思った。そういえばほぼ主人公たちと同じような年齢で見てるのだ。逆に冴えない主人公たちと同じ要素が多すぎて同一視できなかったのかもしれない。高校生や大学生なんて自分に期待もしてるし希望も持ってるから、自分を客観的に取るに足りない者とは思えないのだ。それは映画の中の彼らもそうなのだけど。

観終わって、根岸の選ぶ取るに足りない主人公(『狂った果実』『キャバレー日記』)は絵に描いたように幸せにはなれないし、劇的な転機も訪れないというクールさに唸る。凄い事をやり遂げても、その後に迎えるのは虚無。醒めてるなあ。今回、見直して、あのラストはやっぱりドラマとしてはつまらんと思う。ただ、熱狂に包まれるような熱いラストになったりしたら、マンガの『湘南爆走族』みたいな映画になったのかもしれない。そういうのも見てみたかった。まあ、それにしてもしっかり作ってるわ。

ヤリマみたいに扱われながらも、リンチされても意地を貫き通すJK役の紗貴めぐみが可愛い。


◆『(秘)ハネムーン暴行列車』
五つ星評価で【★★★ピンクレディーとカリオストロの城】

八城夏子 阿部徳昭 加藤 寿出演。
長谷部安春監督、1977年のロマンポルノ。

挿入曲にピンクレディーの『SOS』と『ウォンテッド』が使われてて、「サウスポー」のポスターが映ったりする。意気上がるなあ。

映画観終わって後付けで思ったのだが、構造が『ルパン三世 カリオストロの城』に似てる。お前、気がふれただろと思われそうだが、まあ、聞いてください。

チンピラ二人がヤクザのカジノの収益金を強奪。成功と思われたが、偶然、警察の手入れが入り、二人は警察から追われる身に。逃げ込んだ先が結婚式場。ドライバーの男が銃創を受けて運転できないため、花嫁に運転させて逃避行を続ける。花嫁はマリッジ・ブルーであり、次第に犯人たちと意気投合。犯人が逃亡手段を確保した後も行動を共にする。

こりゃあ「泥棒はできないけどきっと覚えます」じゃないか?

花嫁衣装のまま身柄を拘束された彼女は、普通の服は手に入れられたものの、現金を持っていない。彼女がした食料を手に入れる手段は、雑貨屋の爺さんと交渉して、食料と引き換えにスカートをたくし上げるのである。
「ああ、ダメ。ダメだよ。そんな事しちゃ、クラリス」

そして、強盗犯に私も役に立ちますと、町のスーパーで万引きしようとすると、店長にとっ捕まって、万引き商品を隠してないかと全裸に剥かれて、あらぬところに指を入れられて検査されてしまいそうになるのである。ああ、可哀想なクラリス。

挙句の果ては………書けねえ、書けねえ、もう書けねえ。

という事で、これは「泥棒はできないけどきっと覚えます」の先の話なのではないか。最後は強奪犯も自分達がいよいよ追っ手に捕まりそうになって彼女を追いだして逃がす。もちろん、気の利いたセリフなんかはない。でも、この強奪犯は彼女からは何も奪っていないのだ、彼女の心以外。

ラスト、心を奪われた彼女はふらふらと宛てもなく歩く。

花嫁姿モチーフで泥棒と逃避行。
この映画が出来た2年後にカリ城が作られてる事からも影響があった可能性はある。そう考えても不自然じゃないですね。まあ、全く関係ないとしても、この映画の花嫁の没落具合をクラリスに当てはめて考えるのも又、一興です。

主役の花嫁は八城夏子。違和感のある変な顔なんですが、私は見てるうちにファニー・フェイスだなと思えるくらいには慣れました。一応クラリスとは似ても似つかないと言っていいでしょう。ちなみに強奪犯も別にルパンには似てないけれど、偶然、主犯の一人がモジャモジャな髪で初代ルパンの山田康夫をちょっと思いだしたりして。いやいやいやいや、そんなん言いがかり以外の何物でもない。ま、気にかかる人は試しに見てみてください。成人映画の常でソフト化してるかどうかは分からないですが、ラピュタやヴェーラでかかった経緯があるので辛抱強く待ってればスクリーンで見れる機会があるかもしれないです。


【銭】
新橋ロマン、ネット割引で100円引いて1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・人妻集団暴行致死事件@ぴあ映画生活
・暴行儀式@ぴあ映画生活
・(秘)ハネムーン 暴行列車@ぴあ映画生活

fjk78dead at 18:05|個別記事│コメ(2)│トラバ(0)

『FORMA』をユーロスペース2で観て、物凄く良く出来てるけど好き嫌いは別だふじき★★★

五つ星評価で【★★★観客に対する見切り】  
長回しとロング映像を多用。
これが痛いくらい効いている。
映画が分かっている。上手い。
やはり、この長回しとロングが嫌いな人もいるだろう(それは自分)。
だが、効果としては評価せざるを得ない。

映画『カイジ』の一本目で、カイジが敵の有能さを信頼するが故に勝負に勝つ展開があったが、そういう意味では、この映画の監督は観客が無能である事を信頼している。勿論、監督自らミスリードを誘っている部分はある。それでも、ミスリードがあった場合、ミスリードを見抜けない側が責を負うのが妥当だろう。そして、又、この映画の監督は観客が全くの無能でない事に関しても信頼している。物語中盤の男の女に対する要求の部分などについて、逐一親切丁寧に説明したりはしない。全て語らずともそれくらいは分かるでしょ、という信頼がある。この観客に対する有能さと無能さの幅に対する今まで以上に狭い見切りがとても面白い。

主役級の女の子二人、男の子二人、プラス光石研は好演。
最初の男のチャラい感じが絶妙。
次の男の、いい人なんだけど、モテそうにないオーラ全開も絶妙。

チラシやポスター図案からは何も訴えてこない。
私も口コミが伝わってこなければ観に行かなかっただろう。
「FORMA」が何かもわかっていない。

青田買いするなら、この監督がお得ですよ。


【銭】
ユーロ会員割引で1800円→1200円

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・FORMA@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:15|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)

2014年09月05日

『ポケモンXY 破壊の繭とディアンシー』を109シネマズ木場8で観て、ゆるいモノノケ姫みたいだふじき★★

五つ星評価で【★★面白げでありながら奇跡で話を締めるのは頭悪い】  

5年ぶりに見たポケモン映画。
毎年、適当に見たいとは思っているものの何となく見逃してしまう。
ゲームとかやらんし、TVアニメも見ないから思い入れがないのだけど、
映画の予告が毎回、怪獣映画っぽくて響くのだ。
映画のオマケに強いポケモンを配布するから、
自然そういう構造になってしまうんだろうなあ(※)。

で、今回は「せいめい」の属性を持つゼルネアスと、
「はかい」の属性を持つイベルタルが最強系。
この二体は『もののけ姫』のシシ神の穏やかに森を守る時と、
祟り神になって周囲を破壊する時の両局面を分けたような存在だ。
そして、世界に身を捧げて守ろうとするのが「ほうせき」の属性を持つ
お姫様ポケモンのディアンシーだ。
うーん、ほんま、『もののけ姫』っぽいぞ。
ゼルネアスが鹿っぽいのが又。
人が禁断の地に入り、破壊の繭の眠りを覚ますとイベルタルが現れ、世界を破滅に落とそうとするのだが、10人かそこらが森に踏み込んだからと言って、それで世界を滅ぼしてしまおうなんて、ずいぶん大雑把すぎるお話だ。禁断の森とは言え、「禁断の森」と書かれている訳でもなく、今まで、その森に偶然入った人間が一人もいないとはとても思えない。
それと、最終的には良き心が奇跡を起こしてって〆方は最低。

ゼルネアスの声は三田佳子、
ディアンシーは松本まりか。まりかちゃんの声ボケっとしてて可愛い。
この人はもうアイドルじゃなくて声優なのかな?

併映短編『ピカチュウ、これなんのカギ』のナレーターはまゆゆ。卒ない感じ。
オマケ短編として22分という長さは長い。

※ 今回、配布したのが「ディアンシー」らしいので、
 強い奴限定という訳でもないみたいだ。


【銭】
新聞屋系の招待券を貰った。

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・ポケモン・ザ・ムービーXY「破壊の繭とディアンシー」@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:09|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)

2014年09月04日

『Z 果てなき希望』をシネマート六本木1(B2)で観て、ゾンビ映画だけど、ゾンビに興味がないんだなふじき★★★

五つ星評価で【★★★ゾンビよりも乳や尻】  
原作が相原コージ、監督が鶴田法男。
原作は未読だが、テイスト的には相原コージの色に鶴田法男が強く染められたように見える。

どんな異常な世界でも、人間の恥ずかしい部分や滑稽な部分はなくなったりはしない、と言うのが相原コージ・テイストだろう。そういった意味で、この映画のゾンビは人間を描くための環境にすぎず、作者や監督の目はゾンビ自身には全然向いていない。
だが、ゾンビのジャンル映画を観にくる観客は大抵ゾンビが好きで好きでたまらない観客なのだ。観客に対するこの映画の感性の乖離がとてもスリリングなのだけど、普通に考えたらいい評価になったりはしない。
「そこじゃない、そこじゃないんだ、ツボは」みたいな作りの映画になってるのだから。

個人的にはこういうのも面白いと思う。でも、普通に人に勧めづらい映画だ。
人間ドラマが好きな人にも。ゾンビ映画が好きな人にも。どっちにも。

あと、女の子がそれなりのタマを揃えてるのにピクリともしないようなヒドイ撮り方じゃないだろうか(エロく撮るって話ではなく、可愛く撮れてないし、シーンシーンかなりウザい)。『ちょっとかわいいアイアンメイデン』で200点だった木嶋のりこはこの映画では20点くらい。『ハイキック・エンジェルス』で80点くらいの川本まゆはこの映画では30点くらい。川本まゆなんか始終むっとしてる。無意味に喜怒哀楽足してもしょうがないけど、にしても輝いてないよなあ。いやまあ、そっちベクトル描く事には元から全く興味ない映画って言っちゃえば、それまでだけど。

【銭】
木曜シネマート六本木メンバーズデーで1100円。

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・Z〜ゼット〜果てなき希望@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:05|個別記事│コメ(1)

2014年08月31日

新橋ロマンでみんな出て恋恋恋

最終三日間日替わり興行の一日目。
仕事で3本まるまるは見れないので2本だけ。

◆『さすらいの恋人 眩暈<めまい>』
五つ星評価で【★★★うん、恋だわ】

小川 恵 北見敏之主演、飛鳥裕子、出演。
小沼 勝監督 1978年のロマンポルノ。

ともかくまず、北見敏之が若くてかっこいい。
錦戸君に似てるけど、プラス濃密に適当かつ性的っぽい。
そして、その相手となる小川恵はちょっとぶーちゃんな感じ。
映り方によっては宮崎あおいっぽいのだけど、
アップになると泉ピン子が割り込んでくるみたいな顔立ちだ。
この二人が偶然、都会で出会って身体を合わせて、
二人がそれぞれをかけがえのないパートナーと認め合うようになるまで。
うん、恋の一本だなあ。
障害になるのは飛鳥裕子率いる昔、北見敏行にひどい目に合わされた軍団。
ムカ。
恋の覚悟に、女はとことん堕ちる事も辞さず、男はそれに引きずられて覚悟を決める。この順番が当時より今の方がよりリアルじゃないだろうか。

中島みゆきの『別れ歌』が挿入歌として流れてくるが、
有名曲ではあるけど、他にもっとピッタリな歌が中島みゆきの曲でありそうだ。

ラスト、渋谷駅から今のトーホーシネマズ渋谷に向かう109通りが映る。
そこに何で映ったのかはわからないが、宣伝看板で
『柳生一族の陰謀』が映る。いいな。渋谷に巨大な筆文字。
渋谷がまだ、そんな極端にオシャレタウンじゃなかった頃なんだな。

映画内ではビターエンドに終わってしまったが、
映画の外でハッピーエンドに終わってると信じたい。


◆『恋人たちは濡れた』
五つ星評価で【★★★ポルノ版『あらかじめ失われた恋人よ』みたいな、と言いながらもうそっちもよう覚えていない】

大江 徹主演、中川梨絵 絵沢萌子出演。
神代辰巳監督、1973年のロマンポルノ。

映画館のフィルム運びの主人公ってだけで、
映画館に通うような人間はこの映画が好きになる。
と言いながら、素養がないからなのか、何か変な映画だったなあ。
ホモじゃないけど、出ずっぱりの主人公、大江徹は中々いい役者。
流れ的にはこいつが結局「カツ」なんだろうけど、
そうでない方が魅力的な話だと思うなあ。

何だか分からないけど美人さんな感じの中川梨絵。
あまりグッと来ないのは彼女のメンタルが全く理解不能だからだろう。
その分、リアル女子感は増すが、映画にはベタでも濃いドラマ性がある方が普通に惹かれる。それがコンテンツの力という奴だろう。あ、偉そうなこと言っちゃった。でも、あのセーターとか1970年代風でいいなあ。童心に帰るよ。童心に帰ってみるエロ映画はいい。

絵沢萌子が腐る寸前。内田也哉子にちょっと似てて、「ダメヨ、ダメダメ」というブレイク中芸人のお喋りアンドロイドなんとかちゃんに似てる。絵沢萌子は本当に美人か婆かの二択だ。この映画は婆に転げ落ちる直前の寸前。婆でない絵沢萌子の大根感は強い。映画の中で映画館の入場券をテケツで売ってるこのおかみさん役も驚くぐらいメンタルがない。この映画の中ではメンタル持ってるのは野郎だけなのだ。一歩間違うとホモ映画だ。

すんげ衝撃受けて面白かったとは言わんけど(そんな素養がないんよ、きっと)映画の舞台に映画館が使われる映画は何となく好き。嫌いになれない。


【銭】
新橋ロマン、ネット割引で100円引いて1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・さすらいの恋人 眩暈〈めまい〉@ぴあ映画生活
・恋人たちは濡れた@ぴあ映画生活

fjk78dead at 07:08|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)

2014年08月28日

新橋ロマン通常興行終幕をあっさりと20140822-20140828

◆『最後のラブドール 私、大人のオモチャ止めました。』
五つ星評価で【★★★ジャンル・ジャンル・ジャンル】
吉沢明歩主演
友松直之脚本監督。2010年のピンク映画。

メイドロイドとホストロイドが戦う
ラノベっちゃラノベっぽいアイデアと視覚が楽しい一作。
アップになる吉沢明歩の顔はちょっとキツメでメイドのフワフワ感が少ないのは残念。でもまあ、驚くような低予算でこういうの作れるのは凄いなあ。


◆『美少女プロレス 失神10秒前』
五つ星評価で【★★★普通にスポコン】
山本奈津子主演、小田かおる 志水季里子出演 
那須博之監督、1984年のロマンポルノ。

普通のスポコン物にたまに裸やSEXが割り込んでくる感じ。
山本奈津子の可愛いの何のって。
自己評価の低い眼鏡のマネージャーが好み。


◆『人妻セカンドバージン 私を襲って下さい』
五つ星評価で【★★★★大した作品だけど、微妙に苦手】
七海なな主演、
城定秀夫脚本、監督、2013年のピンク映画。

多分、4回目。
何か縁がある。
感想は関連記事の初回の感想にゆずる。


【銭】
新橋ロマン、5回連続有料入場したから、今回はロハ。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・最後のラブドール 私、大人のオモチャ止めました。@PG
・美少女プロレス 失神10秒前@ぴあ映画生活
・人妻セカンドバージン 私を襲って下さい@PG
▼関連記事
・人妻セカンドバージン 私を襲って下さい一回目@死屍累々

PS 『人妻セカンドバージン』のチューは『逆さまのパテマ』っぽい。

fjk78dead at 00:14|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)

2014年08月26日

『るろうに剣心 京都大火編』を109シネマズ木場3で観て、困った顔見世興行だなふじき★★★

五つ星評価で【★★★面白いけど進まない話】  
基本、色々なタイプの剣豪が出てきて、
あっちでチャンチャン、こっちでバラバラ、
大活劇を繰り広げる。
活劇やキャラクターショーとしては破格の面白さ、
ただ、物語は進んでいない。
きっと今回の最終前篇の中で大事な箇所は
志々雄の印象付けと、折られた逆刃刀の回復くらいで10〜30分。
それ以外はバッサリ切っても話としてはそんなに支障がない。
そんなくらいしか話が進んでないのに面白いのである。イビツな事この上ない。

在学生チームはちゃんとキャラが固まってるから盤石。
佐藤健はちょっと「オロ」って言ってるような軽いシーンが少ないのできつそうだ。でも、本当によく動く。
あと、みんなが酷評する武井咲の事が妙に好きだ。キンキン声で身体が重い感じがリアルに「女子」っぽいからかもしれない。役者としてそんな見方されるのは不本意かもしれないけど。

転校生チームは藤原竜也はクズの総まとめみたいな役。本当にもう普通の役のオファーが来ないな、この人。
伊勢谷友介と田中泯もよし。田中泯は凄く褒められてたので期待しすぎてしまった。いや、ちゃんと凄いのだけど、自分の中では『たそがれ清兵衛』の時の鬼気迫る剣豪の方が評価高い。
土屋太鳳は今回の儲け役。あまり一人で何かをやるという役ではないのだけど、周りが変なのが多いので、どこにいてもバッと目に飛び込んでくる。
神木隆之介くんはいい位置づけ。ヒールの中では志々雄藤原の次にいい役。
高橋メアリージュンいまのところ綺麗だけで役を持たせてるのが凄い。


【銭】
火曜109シネマズの会員デーで1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・るろうに剣心 京都大火編@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・るろうに剣心 京都大火編@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・るろうに剣心 京都大火編@映画のブログ
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▼関連記事
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fjk78dead at 18:05|個別記事│コメ(20)│トラバ(17)

2014年08月25日

『それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い』をキネカ大森3で観て、あれ低調ふじき★★

五つ星評価で【★★旧作のツギハギっぽい】

まず、併映『ママになったこきんちゃん』。
どきんちゃんの妹こきんちゃんはなかなか可愛い。
得意技が泣き真似って銭形涙かよ!
「たのしくてあそび」というお遊戯参加型映画なのだが、
こきんちゃんの子供になる謎の生物の成長を促すのが「歌」なので、
みんなで歌うのだが、曲は「こきんちゃんのテーマ」ばっかりだ。
去年までの参加型映画はもうちょっと何曲も歌っていた筈だ。
もしかしたら一曲に絞った方が子供が歌いやすいという配慮かもしれない。
(実際はそんな歌っていなかった、かな)
虫が大きくなって羽化出来ておしまいだが、
生物の出自などは分からないままなのは、お話上、良くないと思う。

『それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い』は、
ヒーローを夢見る「りんごぼうや」が、
ヒーローには「かっこいい」よりも大事なものがある事に気が付く話。
アンパンマン版『キック・アス』だな。
前前作のバナナは我儘だったし、
前作の象は努力が嫌いだったので、
この何かが欠落している点はゲスト子役キャラのパターンと言っていいだろう。

今回の敵役は封印された絵本から出てきた「黒い魔女マジョーラ」
こいつが勢いは強いが、レーゾンデートルがない。
悪い事をする為だけにいる。まあ、天災みたいな存在なのだ。
どうも、そういう「純粋悪」みたいな存在はアンパンマンワールドに似合わない。
だがまあ、そういう条件を成立させる為のキャラが必要だという事だろう。
今回までのアンパンマンは東北に向けた復興3部作という事らしい。
なので、物語性よりも、メッセージ性の方が優先されたのかもしれない。

アンパンマンや他の面々が戦いの中で、敵の魔力で変身させられ、
それにも負けずにゲストキャラがあきらめない事で逆転へのチャンスを手に入れる。
ここんところ、基本、こればっかだ。
だから、今一、大人が唸るような鼻薬もなし。

バイキンマンは意地を張った上の退場の仕方で秘かに男を上げててよかった。


【銭】
テアトル系劇場会員割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
・それいけ!アンパンマン りんごぼうやと みんなの願い@ぴあ映画生活

fjk78dead at 01:52|個別記事│コメ(0)│トラバ(0)