『追憶』を東宝シネマズ渋谷4で、『日本一短い「母」への手紙』を神保町シアターで観て、リアルな母と一代記的な母とふじき★★★,★★『ポルノ時代劇 忘八武士道』『殺し屋人別帳』をシネマヴェーラ渋谷で観て、体調悪くてごめんふじき★★★,★★

2017年05月23日

『お嬢さん』を下高井戸シネマで観て、たまんねーずらふじき★★★★

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▲主要四大人物

五つ星評価で【★★★★キム・テリかーいー】

裏切る事を目的に仲良くなる、という構図がイビツなのだが、
そうしないと生きていけないほど追い詰められているという事だろう。

二人の少女は意に反して仲良くなりすぎてしまう。
二人とも母親を欠損している。
母親とは子供に対して無条件に愛情を捧げてくれる存在だ。
二人とも愛に飢えていたのだ。
だから、彼女たちは飢えた愛の代わりに財産や自由を求めた。
だが、そこに「愛」が来てしまえば、その「愛」に蹂躙されない訳にはいかない。
二人はともに母であり、娘になる。
召使のキム・テリがお嬢様にされていた仕打ちに激昂して大暴れするシーンが楽しい。
あれは正に母として怒っているのだ。
そして、お嬢さんにはなれない、怒りに身を任す愚鈍な女として。

二人の少女の謀略の橋渡しになる男の詐欺師、
彼なんかとても可哀想な感じなのだが、愛を与える事なく
お嬢様の義理の親同様SEXで搾取しようとした故の結果なのだろう。

それにしても、あー面白かった。


【銭】
下高井戸シネマの招待券を850円でチケット屋でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
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この記事へのコメント

1. Posted by クマネズミ   2017年05月23日 05:51
お早うございます。
本作は、テニスプレーヤーのアガシにスッキがキッスをしまくる映画かなと思ったら、そうではなくて、ミニ・照り焼き丼についての映画なのですね!?
2. Posted by ここなつ   2017年05月23日 20:17
こんにちは。
私もキム・テリは可愛かったと思います。
というか、曲者揃いのこの作品の役者の中で、あれだけできたっていうことは、彼女もやはりたいしたタマだということなのでしょう。
あのなんとなく垢抜けない感じが最後まで保てたのも良かったです。(いきなり美女に変身されたらちょっと嫌。)
3. Posted by ふじき78   2017年05月23日 23:58
こんちは、クマネズミさん。
「お嬢」が3だから、美空ひばりのクローン3体を食材にした料理の映画じゃない?
4. Posted by ふじき78   2017年05月24日 00:00
こんちは、ここなつさん。
キム・テリの顔って幼稚園児みたいで。怒ると泣きだしそうな顔なんですよね。私もキム・テリがいきなり美女になったらやだな。いきなり美女になって終わったら映画、失敗でしょ。
5. Posted by ノラネコ   2017年05月26日 23:39
この映画の翌日に観た「ホワイトリリー」の百合シーンの体位バリエーションが全く同じで、百合の描写は万国共通かああと、変なところで驚いたのであります。
ちなみに映画の出来はだいぶ違います。
6. Posted by ふじき78   2017年05月27日 01:04
こんちは、ノラネコさん。
体位は男女で四十八手あっても、それを百合に応用してスクリーン映えするものとなると限られてしまうのかもしれないですね。まあ、「ホワイトリリー」と「お嬢さん」を比べるのは酷でしょう。「ホワイトリリー」は懐古復興調映画の怪作ですからねえ(それしかないとも言える)。
大蔵映画の『悦楽交差点』がAの視点、Bの視点という構成からも似てると思います(そして必ずしも負けてない)。

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