『少年ケニヤ』『カムイの剣』を角川シネマ新宿1で観て、ホラ話の異端と正統ふじき★★,★★★『魔法使いの嫁 星待つひと:前篇』を新宿ピカデリ−10で観て、ちょっと商売としてアコギなんちゃうかふじき★★

2016年08月23日

『ルドルフとイッパイアッテナ』を新宿ピカデリー9で観て、そう閉めるとは思わなかったふじき★★★(18禁感想)

168567_12
▲どろろと百鬼丸みたいに、ルドルフが実はメスであっても全然驚かないね。

五つ星評価で【★★★ラストの閉じ方についてはちょっとやられた】
飽きはしないし、主役の二匹を演じた井上真央と鈴木亮平がともかく好演。
ルドルフをやった井上真央の宣伝での鈴木亮平いじりが面白くて、
この二人で何かしらのプロモーションを再度やってほしい。
それは別にこの映画の案件でなくても構わない。
そう言えば「クリーム玄米ブラン」CMの二人なのか。
鈴木亮平のイッパイアッテナは声優と比べて何の遜色もなし。
どちらかと言えば隣家の猛犬デビルをやった古田新太が起用されそうな役だが、
堂々と人生の酸いも甘いも味わった猫の声を演じている。何の違和感もない。
というより、イッパイアッテナの声から鈴木亮平の顔を逆算して思い浮かべられない。
これは大した事だと思う。

その逆にルドルフの井上真央は「井上真央の声」というバイアスがかかる。
でも、別に悪くない。配役知らない人が見たら、違和感なく見れるだろう。

ただ、私は普通ではないので、優香が『チキンラン』で雌鶏演じてた時のように、全くセクシャルでないアニメキャラで、声だけで劣情をもよおせるかとかいうのを今回も考えながら見てた(堂々ダメ人間だなあ)。優香ではダメだったが、井上真央のルドルフでは大丈夫、劣情もよおし可能である。
これは子猫のキャラが可愛い事と、声自体が可愛い事、井上真央とそのキャラが似てなくもない事に起因すると思う。単純にルドルフの着ぐるみだったら井上真央は着てくれそうだもの。
なので、ルドルフの「ハアハア(*´Д`)」声やトーホーシネマズの「でっかいのが来る」とかを聞いてニヤニヤしちゃう私なのだけど、よい子のみんなは真似をしないように。これは視野の広い大人だからやっていい特権だよ。と言うか、特権と言う以前にやるなよ、俺。

八嶋智人の演じたブッチーが嫌い。八嶋智人そのものがそんなに好きな俳優ではないのだが(役のレンジが狭いから)、この映画では八嶋智人は置いといて、お調子者とされる猫のピョンピョン跳ねるような非現実的なアニメートが嫌いだ。

しかし、岐阜か。
岐阜自体がこんなに大事な土地として取り上げられる映画が他にあっただろうか。
最終的に岐阜は約束の地ではなかった。
何だかルドルフってイスラエルに行ったらパレスチナ人がいたユダヤ人みたいだな。
黒猫はユダヤ系の黒髪の象徴だったりして。それに名前ドイツ系だし。
その彼が弾き飛ばされたのが魔都東京。
東京も岐阜も都市の違いが全然感じられなかったけどね。
まるで岐阜のように姿を隠す魔界都市東京。
そして、彼に色々な物を与えてくれる土地「岐阜」は「GIFT」に音が近い。

「お前、岐阜とかいう所に帰りたいらしいな。じゃあ俺がGIFTを送ってやる」
そう言うなり、デビルは捕まえたルドルフの菊門に彼の屹立した彼その物を押し付けた。
「ああ!」
ルドルフはもう子供だった頃の自分に帰れない事を自覚した。
ハアハア。
井上真央ちゃんの声で是非(やれるかボケ)。


【銭】
前回有料入場割引+ネット割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ルドルフとイッパイアッテナ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ルドルフとイッパイアッテナ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ルドルフとイッパイアッテナ@映画のブログ

PS 実はメスネコだったルドルフが自分の成長に戸惑う
 『ルドルフにオッパイアッテナ』も見たいぞ。

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

7. 映画「ルドルフとイッパイアッテナ」レビュー(声優を井上真央と鈴木亮平が好演)  [ 翼のインサイト競馬予想 ]   2017年04月14日 08:59
映画「ルドルフとイッパイアッテナ」のDVDを見たのでレビュー記事(感想)を書いてみたいと思います。(ネタバレは無しです。)YouTube 映画『ルドルフとイッパイアッ ...
6. ルドルフとイッパイアッテナ  [ いやいやえん ]   2017年03月15日 08:53
【概略】 岐阜県で暮らしていた黒猫・ルドルフは、ある日、長距離トラックの荷台に舞い込んで気付けば大都会・東京に。そこでルドルフは人間の文字を理解するボス猫・イッパイアッテナと出会う。 アニメーション 有名児童文学のアニメ映画化ですが、正直私は原作を
5. ルドルフとイッパイアッテナ  [ 象のロケット ]   2016年09月07日 13:35
大好きな飼い主リエちゃんに可愛がられ、岐阜県で幸せに暮らしていた黒猫のルドルフ。 ところが、長距離トラックの荷台に迷い込んでしまい、大都会・東京へ来てしまった。 そこで出会ったのは街のボス的存在のトラ猫イッパイアッテナ。 自分が住んでいた場所が分からない
4. 『ルドルフとイッパイアッテナ』  [ beatitude ]   2016年08月25日 00:29
岐阜でリエちゃんと一緒に暮らしていた黒猫のルドルフ(声:井上真央)は、ひょんなことから長距離トラックに迷い込んでしまい、岐阜から遠く離れた東京にやってきてしまう。そこで出会ったのは、身体が大きく街を牛耳るボス猫のイッパイアッテナ(声:鈴木亮平)。自分がど
3. ルドルフとイッパイアッテナ ★★★★  [ パピとママ映画のblog ]   2016年08月24日 18:43
斉藤洋の児童文学を基に、井上真央、鈴木亮平らが声優として参加した感動のアニメーション。田舎から東京に来た小さな黒猫と都会の大きなボス猫の出会いと、彼らの友情を描く。『ポケットモンスター』シリーズなどの湯山邦彦が監督を務め、脚本を『妖怪ウォッチ』シリーズ...
2. ルドルフとイッパイアッテナ  [ 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評 ]   2016年08月24日 02:08
ルドルフとイッパイアッテナ (講談社文庫) [文庫]岐阜で、大好きな飼い主リエちゃんと幸せに暮らしていた小さな黒猫ルドルフは、ひょんなことから長距離トラックに紛れ込んでしまい ...
1. 『ペット』も『ルドルフとイッパイアッテナ』も、それはいけない  [ 映画のブログ ]   2016年08月23日 23:25
 【ネタバレ注意】  2016年の夏、ペットにまつわる二本の映画が公開された。ペットにまつわるといっても、二本の映画はそれぞれ様相がかなり異なる。だが、いずれの作品にも気がかりなところがあった。  奇しくも同時期に公開された二本は、米国の大手映画会社ユニ

この記事へのコメント

1. Posted by ナドレック   2016年08月23日 23:40
こんにちは。

>岐阜自体がこんなに大事な土地として取り上げられる映画が他にあっただろうか。

関ヶ原は岐阜県なので、戦国時代を描いた映画はたいてい岐阜がクライマックスなのだ!
2. Posted by ふじき78   2016年08月24日 16:21
こんちは、ナドレックさん。
関ケ原を舞台にする映画でも、そこが岐阜県と説明する映画はまずないでしょう。印象に響かないっすよ。私、「岐阜」って漢字書けない自信がある(10秒くらいじっと見つめた後でも書けない自信がある)。
3. Posted by maki   2017年03月15日 08:54
こんにちは。
イッパイアッテナはかっこよかったですねー!
ほんと惚れてしまう
しかし私はルドルフの声に違和感…
あの「はっはっはっはっ」とかに違和感
4. Posted by ふじき78   2017年03月15日 23:59
こんちは、makiさん。
イッパイアッテナはよかったですね。
ルドも私は大丈夫でした。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
『少年ケニヤ』『カムイの剣』を角川シネマ新宿1で観て、ホラ話の異端と正統ふじき★★,★★★『魔法使いの嫁 星待つひと:前篇』を新宿ピカデリ−10で観て、ちょっと商売としてアコギなんちゃうかふじき★★