『家族はつらいよ』を新宿ピカデリー9で観て、朝早くはつらいよふじき★★★★『じゃりン子チエ』を神保町シアターで観て、高畑勲を雑感ふじき★★★

2016年04月30日

『テラフォーマーズ』をニッショーホールで観て、おでは好きだよふじき★★★★

無題
▲テラフォの宣伝で始球式を行う麻里子様。

五つ星評価で【★★★★火星で番長映画】
原作マンガ未読。
粗筋を聞くだけでも壮大なバカ話である事が分かる。
マスコミ試写会で散々叩かれてるみたいなのだけど、
叩いてる人達は三池崇史の映画にいったい何を求めて足を運んだのだろう。
甚だ不思議だ。

で、「お前なんかバカ」とか言われても全然痛くも痒くもないので言っちゃうと、

これは火星を舞台にした番長マンガみたいな映画である。
そういう見方をすればかなり上出来の映画だ。

ともかく、脚本が適当で荒い。でも、この脚本を推敲して、乙女が涙を流すようなナィーブな話に仕立て上げても、所詮は虫退治に虫もどきが遠征す話なんだから大した話になったりはしない。そんなんどう考えても限界があるだろう。

なんで、色んな番長が自分達の特技を活かしつつ、
ずっとドツキアイをする映画に仕立てたのは間違えてないと思う。

いいよ、好きだよ、こんなバカな映画。

ただ、三池って技巧に走れる器用な監督ではないので、
後半はずっと同ペースで走ってきたツケが回ってちょっとダレた。

伊藤英明は正義番長。この正義の鉄拳を受けて見ろという感じビンビン。
山ピーはキック番長。沢村忠の血を引いてるかのようだ(適当)。
小池栄子はギロチン女番長。メイクが昭和っぽいんだよな。場末の酒屋にいそう。

他にも天敵番長とか噴射番長とか、不死身番長とかいるけど、
後から見る人の為に名前をあげておくにとどめておこう。

物語の構成上、特殊戦士の敵は基本テラフォーマーと呼ばれる火星の現地生物が全て請け負うのだが、このテラフォーマー達がCGバリバリでみんな似たり寄ったりで、数が頼りの没個性野郎なのだ。そこはつまらん。そういや、原作ではどうか知らんがメスがいなかったな。

武井咲、篠田麻里子、小池栄子なんかの女子宇宙服がステキやわあ。
武井咲活躍せんわあ。
そして、三池、お前、あのコスチュームは舐めるように接写せえやあ。
もう、もう、もう!(もちろん野郎のピンナップ・カットはいらん)

小栗旬、白塗りのジョニー・デップみたいな役で、役者としてあかんわあ。
あと、虫エキス満々になった宇宙飛行士達が誰彼かまわずみんなかっこ悪い。
原作のデザインもあんなんみたいだけど、もちっとシャープに仕上げてほしいわ。


【銭】
試写状をチケット屋で600円で購入。

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テラフォーマーズ@ニッショーホール

この記事へのコメント

1. Posted by まっつぁんこ   2016年04月30日 05:46
火星を舞台にしたクローズZEROですか。
ゴキはみんな同じで区別がつかないのはつまらんですね。
2. Posted by ふじき78   2016年04月30日 22:11
こんちは、まっつぁんこさん。
そうGがみな同じなのは明らかにつまらんですよね。ただ、全て同じようなGという事で乗組員の能力差を表わしているのかもしれない。それにしても一体くらい小島よしおの顔持った奴がいてもいいだろ。
3. Posted by yukarin   2016年05月09日 11:30
ハードル下げて観たら違った意味で面白かったです。
なるほど〜火星を舞台にした番長マンガ 笑
女性のコスチュームがへんに強調されててなんだかなーな感じでした。
4. Posted by ふじき78   2016年05月09日 23:42
こんちは、yukarinさん。
何も火星くんだりまで行って武器も使わずに肉体同士でドツキアイする事はないと思うんですよ、普通に考えたら。にも関わらず、やるってのはフォーマットがドツキアイありきなんじゃないか、と。

ああ、あのコスチュームむっちゃ好きやあ〜
5. Posted by SGA屋伍一   2016年05月24日 21:42
三池監督はそんなに相性がよくないので警戒してましたけど、これまで観た中で一番楽しめたかも。というかわたし評判のいい初期の三池作品にまだ手を出したことがないんですけどね。『オーディション』とか
『オデッセイ』もよかったですけど、やはり火星映画はバカ映画であるべきだなあ、としみじみ思いました
6. Posted by ふじき78   2016年05月24日 22:53
こんちは、伍一どん。
三池はど真ん中であれ、暴投であれ、凄い球威の球を投げて来る事があるので、やはりなるたけ摘まんで観てしまうのですよ。ちなみに「オーディション」は私も未見です。
7. Posted by ヒロ之   2016年09月09日 21:26
こんばんは。
三池さんはどつきあいを撮らせたら上手いので、本作でもそれは十分発揮できていたように思えます。
ただふじきさんも仰ってますが、同じようなどつきあいを繰り返していたから終盤は少し飽きたってのは私も感じました。
武井咲ちゃんの宇宙服姿がもう最高。
8. Posted by ふじき78   2016年09月09日 23:09
こんちは、ヒロ之さん。
武井咲ちゃんいいよねえ。

ヒロ之さんのブログでの疑問について推測だけ。
武井咲だけ薬の投与なしに昆虫人間になれた理由。
火星行きロケットに乗り込んだ人間には過酷な火星環境に耐えられるようバグズ手術が施されています。外見は人間ですが、昆虫のDNAで補強されています。アンプル投与される薬については人間のDNAと昆虫のDNAのバランスを崩して、昆虫寄りに変身させる物との事です。あのアンプルが体内にある昆虫の能力を表面化するだけであるなら、武井咲にも昆虫のDNAが組み込まれていた筈。その武井咲がアンプルなしに変身するのは、アンプルと同じ効果が敵の攻撃によって与えられた、と考えられます。死ぬほどの攻撃だから、昆虫側のDNAが宿主を殺さないためにスイッチを押したんじゃないですかね?

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