2015年12月28日
時間が経ちすぎてもう独立した感想にできないや映画たち祭3
題名まんまです。
※割ともうどれもこれも覚えてなくてヘロヘロです。
『悪魔の手毬唄』『恋と太陽とギャング』新文芸坐★★★,★★★★
『悪魔の手毬唄』神保町シアター★★★★
『病院坂の首縊りの家』神保町シアター★★
『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』神保町シアター★★★
『三つ首塔』神保町シアター★★
『予告犯』109シネマズ木場3★★★★
『天空からの招待状』『聖者たちの食卓』キネカ大森2★★,★★★
『繕い裁つ人』HTC有楽町1★★★
『ST赤と白の捜査ファイル』新宿バルト9−8★★★
『ザ・トライブ』ユーロスペース2★★
◆『悪魔の手毬唄』
五つ星評価で【★★★高倉健の金田一先生がギャングみたいにダンディ】
「追悼 高倉健」の1プログラム。
確かこの映画の中では金田一先生は「元刑事」という肩書なんだよなあ。
市川崑版と全く違う展開に唖然。
肝心要の手毬唄が「南国土佐を後にして」みたいなムード歌謡風になってて驚いた。
◆『恋と太陽とギャング』
五つ星評価で【★★★★しまった。おもしれえよ】
「追悼 高倉健」の1プログラム。
とっぽい兄貴の高倉健が恋にギャングに大活躍。
っつか、悪い奴らが集まって悪事したり、騙し合ったり、
こんな質のいいピカレスク映画が普通にあったんだね、昔は。
「ニュー東映」なんて会社があるなんて全然知らんかった(これが初です)。
石井輝夫やりたい放題。丹波哲郎が高倉健以上にダンディーで超かっけー。
バカな悪どもでも子供や弱者の為には朗らかに死ねる。
いい美学だ。
◆『悪魔の手毬唄』
五つ星評価で【★★★★市川崑版。やっぱこっちの方が好きだなあ。】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
中学を卒業した時に友達と観に行った映画。それから何回か見てる。
あの手毬唄や、殺しのデザインが好きなんですなあ。
顔の半分が痣の女の子とかも、これでコンプレックス刷り込まれて今でも好き。
今見ると、そんな美少女じゃないのが残念。
若い娘がいっぱい出ているのに岸恵子の方が可愛いというのが今回の発見。
やっぱ、手毬唄はこっちのメロディーだよなあ。
◆『病院坂の首縊りの家』
五つ星評価で【★★雑い】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
ツイッターで「殺人がかなり行き当たりバッタリ」とだけ呟いてる。
桜田淳子が頑張ってたのが何か不思議。
◆『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』
五つ星評価で【★★★コスプレ捕物帳だ】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
中村時代の錦之助が役者一家の御曹司という素人探偵を演じる。
「役者」という属性上「化けて潜入」したりする。
多羅尾伴内っぽいと言うか、コスプレが武器かよと言うべきか。
錦之助は声が汚くっていい(この映画ではいい)。
横溝正史は若い女性をバリバリ犠牲にするのがいつも通りクールだ。
カラーの歌舞伎シーンがラメラメでKISSっぽい、とメモに書いてあるが本当だろうか? もう全く覚えていない。
◆『三つ首塔』
五つ星評価で【★★片岡千恵蔵の探偵】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
「多羅尾伴内」で有名な片岡千恵蔵が金田一耕助役。
千恵蔵は原作の金田一に似せる気は勿論一切なく、ソフト帽に拳銃持ってるという驚愕の金田一を演じている。
燃え盛る五重塔からの脱出とか、推理要素と無関係なノイズが正統派金田一映画が多数出揃った今となっては貴重。
◆『予告犯』
五つ星評価で【★★★★これが泣かずにいられるか】
とてもいい話。
生田斗真、鈴木亮平、濱田岳、荒川良良という四人は組合せ的にも最強の役者。
コワモテの戸田恵梨香も健在ぶりをアピールしているけど、
今回、衣装の統一感がちょっと薄かったと思うのがマイナス。
エンディングでジャニーズの音楽がかからないのが別に当たり前なんだけど、とても気持ちがいい。そういう当たり前の配慮がちゃんと出来ないといかんのに、出来てないケースが多すぎる(別にジャニの曲でも雰囲気あってれば怒りはしないよ)。
◆『天空からの招待状』
五つ星評価で【★★景色景色景色】
空撮で台湾の景色を撮り続けるドキュメンタリー。
環境破壊の批判なども含まれてて、ちょっと居心地の悪さを感じる。
それは、美しい景色と環境破壊へのシュプレヒ・コールの映画内でのバランスがどっちつかずだからだろう。美学的には景色百景になるほど徹底していない。批判を大々的に展開して納得させようとするほど教育的でもない。
空撮の際に使われたカメラの粒度が荒いのか、デジタルモアレがかなり目立って散見される。デジタルカメラの小型軽量化が今回の企画を後押しした事は分かる。だが、美しい景色を撮る事が必要条件の映画なのだから、もうちょっと無骨で使いづらい撮影機材でも精度の高い機材を使うべきだったろう(フィルムを使えとまでは言わん)。
◆『聖者たちの食卓』
五つ星評価で【★★★食卓食卓食卓】
インドの黄金寺院で行なわれるランガル(無料食堂)の様子を写したドキュメンタリー。ランガル(無料食堂)では、食材の提供から、食事の作成、配膳、後片付けまで全ての作業が、ボランティア(宗教的な奉仕)で賄われる。その作業を行う事が功徳なのだ。彼等の仕事の一つ一つが丹念に撮影される。この膨大な量の仕事を撮影でとらえていくのは圧巻なのだが、特に説明も加えず、ただただ映していくだけなので、圧倒されるが退屈する。基本1カットが不必要に長いのだ。言葉で説明を加えないからこそ逆に長くしてるのかもしれないが………いや、別に言葉で説明加えればいいじゃん。
◆『繕い裁つ人』
五つ星評価で【★★★その衣装は適正か】
ツイートで「たいへん気持ちの悪い映画だった」とだけ感想してる。
監督の前作『しあわせのパン』の箱庭のように綺麗に作られた悪く言えば生活感のない衣装が嫌いだった。パン屋の衣装がオシャレなのは構わない。清潔感が漂うのももちろんOK。だが、美しく綺麗に撮ろうとするあまりか、ほつれの一つもない「如何にも衣装チック」な衣装になってしまってる風に私には見えた。「ごっこ」ぽいと言うか。作者の美意識を貫くために嘘っぽくなってしまったと言うか。そういう監督の作る作品の次のテーマが「衣」なのだという。とても嫌な目で監視するように見に行った。
衣装についてはあまり好かない。基本、ここで扱う「衣」は「普段着」ではなく「ドレス」なのだ。普段着であっても普段着らしさが乏しい。武装でもするかのように「装う服」に私個人は興味がない。私個人にとっての「衣」はあくまで普段着だから。
特筆すべきは黒木華。彼女の脚に注目してほしい。
あの無造作にほって置いたようなたたずまいの脚。
その状態として画面に映る為の脚の演技が簡単なのか難しいのかは分からないけど、リアル演技の極致を見た思い。
PS 『チンコ立つ人』みたいな下世話な方が好きなんだ俺。残念無念。
◆『ST赤と白の捜査ファイル』
五つ星評価で【★★★あれ、面白いじゃん】
世間から大変評判の悪い『ガッチャマン』の脚本・監督コンビによる映画なのだけど、どうしたもんなんだか面白いんだよね、これ。つまり、脚本家・渡辺雄介の何から何まで全てダメという訳ではなく、一応おそらくこれ一本で判断するのは早計かもしれないけど、大上段に真面目な事を熱く語ろうとするタイプの映画に関しては下手だし、ボディーブロウをしこたまくらうぐらいの感じでダメ。軽くコメディーめかして、最後にプラスアルファに感動要素を付け込むタイプのドラマや映画なら面白く作れる可能性が高い。
もっとも藤原竜也が相変わらず変な役を変なテンションでやってるだけで、話以前に面白かったりするかもしれないけど(テンションは変で人として誠実に見えなそうでいても、ちゃんと人としての線を守るっていうキャラの匙加減が上手)。対する岡田将生はいつもの融通が利かないブリーフ穿いてそうな坊やキャラの岡田将生で、藤原竜也の対抗馬としては間違えてないだろう。
テレビからのSTのメンバー残り4人は志田未来、芦名星、窪田正孝、三宅弘城。窪田正孝なんて放映当時知名度低かった筈だ。そして、三宅弘城。今、朝ドラ『あさがきた』の亀助でグイグイ名前を売り出している。いい人選だな。ちなみにドラマは未見。
これ、もう一回くらい見て見たい。
どこかで「藤原竜也映画祭」とかやるようだったらちゃんとオススメできる一本。その前に「藤原竜也映画祭」が発生しないというのが本当のところだけど、そこはあえて無視。藤原竜也って何だかんだ言ったり言われたりするけどやっぱ面白いよね。独特だけどちゃんと上手いと思うし。
PS スタートレックではない。
◆『ザ・トライブ』
五つ星評価で【★★親切じゃない映画は嫌い】
甘えた映画ファンなので、親切じゃない映画は嫌い。
全編手話で話され、その手話の内容が分かろうが分かるまいが字幕は付かない。
字幕版がない事が映画の売りなのである。
おそらく全世界的にそういう興行をしているのだろう。
逆に言えば、そういう興行を最初から視野に入れた映画製作が行われたに違いない。
手話は勿論、見てて分からないが、手話による会話での激情は伝わってきた。
でも、そういうのは1アイデアなので10分も見ればそれでいい。そのワンアイデアで観客を132分拘束しようとするのは長い。そんなに引き延ばす内容のある話だとも思わないし、ずっと見ていたい題材でもない。なら、普通の口頭で会話してる映画同様、だらだら長い部分はどんどん切れと思う。音や声がない事によって緊張感を高められる人もいるだろうが、私は変化のなさに退屈を覚えるタイプだ。周りがどうかはともかく、私には合わんかった。
ラストの音の扱いは面白いけど振動は伝わるだろう。
聾唖者が寝る時ってあんなに明るくして寝るんだろうか?
PS ヒロインが西内まりやだったら、全く受け取り方が違うかもしれん
【銭】
『悪魔の手毬唄』『恋と太陽とギャング』:新文芸坐通常料金1300円。
『悪魔の手毬唄』:神保町シアター通常料金1200円。
『病院坂の首縊りの家』:神保町シアター通常料金1200円。
『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』:神保町シアター通常料金1200円。
『予告犯』:理由は何でか忘れたけど当日券で1300円。
『天空からの招待状』『聖者たちの食卓』テアトル会員割引で1300円。
『繕い裁つ人』テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『ST赤と白の捜査ファイル』チケット屋で前売券980円でGET。
『ザ・トライブ』これもチケット屋で前売券980円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかなは今回こっぱずかしい状態だから省略。
※割ともうどれもこれも覚えてなくてヘロヘロです。
『悪魔の手毬唄』『恋と太陽とギャング』新文芸坐★★★,★★★★
『悪魔の手毬唄』神保町シアター★★★★
『病院坂の首縊りの家』神保町シアター★★
『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』神保町シアター★★★
『三つ首塔』神保町シアター★★
『予告犯』109シネマズ木場3★★★★
『天空からの招待状』『聖者たちの食卓』キネカ大森2★★,★★★
『繕い裁つ人』HTC有楽町1★★★
『ST赤と白の捜査ファイル』新宿バルト9−8★★★
『ザ・トライブ』ユーロスペース2★★
◆『悪魔の手毬唄』
五つ星評価で【★★★高倉健の金田一先生がギャングみたいにダンディ】
「追悼 高倉健」の1プログラム。
確かこの映画の中では金田一先生は「元刑事」という肩書なんだよなあ。
市川崑版と全く違う展開に唖然。
肝心要の手毬唄が「南国土佐を後にして」みたいなムード歌謡風になってて驚いた。
◆『恋と太陽とギャング』
五つ星評価で【★★★★しまった。おもしれえよ】
「追悼 高倉健」の1プログラム。
とっぽい兄貴の高倉健が恋にギャングに大活躍。
っつか、悪い奴らが集まって悪事したり、騙し合ったり、
こんな質のいいピカレスク映画が普通にあったんだね、昔は。
「ニュー東映」なんて会社があるなんて全然知らんかった(これが初です)。
石井輝夫やりたい放題。丹波哲郎が高倉健以上にダンディーで超かっけー。
バカな悪どもでも子供や弱者の為には朗らかに死ねる。
いい美学だ。
◆『悪魔の手毬唄』
五つ星評価で【★★★★市川崑版。やっぱこっちの方が好きだなあ。】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
中学を卒業した時に友達と観に行った映画。それから何回か見てる。
あの手毬唄や、殺しのデザインが好きなんですなあ。
顔の半分が痣の女の子とかも、これでコンプレックス刷り込まれて今でも好き。
今見ると、そんな美少女じゃないのが残念。
若い娘がいっぱい出ているのに岸恵子の方が可愛いというのが今回の発見。
やっぱ、手毬唄はこっちのメロディーだよなあ。
◆『病院坂の首縊りの家』
五つ星評価で【★★雑い】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
ツイッターで「殺人がかなり行き当たりバッタリ」とだけ呟いてる。
桜田淳子が頑張ってたのが何か不思議。
◆『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』
五つ星評価で【★★★コスプレ捕物帳だ】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
中村時代の錦之助が役者一家の御曹司という素人探偵を演じる。
「役者」という属性上「化けて潜入」したりする。
多羅尾伴内っぽいと言うか、コスプレが武器かよと言うべきか。
錦之助は声が汚くっていい(この映画ではいい)。
横溝正史は若い女性をバリバリ犠牲にするのがいつも通りクールだ。
カラーの歌舞伎シーンがラメラメでKISSっぽい、とメモに書いてあるが本当だろうか? もう全く覚えていない。
◆『三つ首塔』
五つ星評価で【★★片岡千恵蔵の探偵】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
「多羅尾伴内」で有名な片岡千恵蔵が金田一耕助役。
千恵蔵は原作の金田一に似せる気は勿論一切なく、ソフト帽に拳銃持ってるという驚愕の金田一を演じている。
燃え盛る五重塔からの脱出とか、推理要素と無関係なノイズが正統派金田一映画が多数出揃った今となっては貴重。
◆『予告犯』
五つ星評価で【★★★★これが泣かずにいられるか】
とてもいい話。
生田斗真、鈴木亮平、濱田岳、荒川良良という四人は組合せ的にも最強の役者。
コワモテの戸田恵梨香も健在ぶりをアピールしているけど、
今回、衣装の統一感がちょっと薄かったと思うのがマイナス。
エンディングでジャニーズの音楽がかからないのが別に当たり前なんだけど、とても気持ちがいい。そういう当たり前の配慮がちゃんと出来ないといかんのに、出来てないケースが多すぎる(別にジャニの曲でも雰囲気あってれば怒りはしないよ)。
◆『天空からの招待状』
五つ星評価で【★★景色景色景色】
空撮で台湾の景色を撮り続けるドキュメンタリー。
環境破壊の批判なども含まれてて、ちょっと居心地の悪さを感じる。
それは、美しい景色と環境破壊へのシュプレヒ・コールの映画内でのバランスがどっちつかずだからだろう。美学的には景色百景になるほど徹底していない。批判を大々的に展開して納得させようとするほど教育的でもない。
空撮の際に使われたカメラの粒度が荒いのか、デジタルモアレがかなり目立って散見される。デジタルカメラの小型軽量化が今回の企画を後押しした事は分かる。だが、美しい景色を撮る事が必要条件の映画なのだから、もうちょっと無骨で使いづらい撮影機材でも精度の高い機材を使うべきだったろう(フィルムを使えとまでは言わん)。
◆『聖者たちの食卓』
五つ星評価で【★★★食卓食卓食卓】
インドの黄金寺院で行なわれるランガル(無料食堂)の様子を写したドキュメンタリー。ランガル(無料食堂)では、食材の提供から、食事の作成、配膳、後片付けまで全ての作業が、ボランティア(宗教的な奉仕)で賄われる。その作業を行う事が功徳なのだ。彼等の仕事の一つ一つが丹念に撮影される。この膨大な量の仕事を撮影でとらえていくのは圧巻なのだが、特に説明も加えず、ただただ映していくだけなので、圧倒されるが退屈する。基本1カットが不必要に長いのだ。言葉で説明を加えないからこそ逆に長くしてるのかもしれないが………いや、別に言葉で説明加えればいいじゃん。
◆『繕い裁つ人』
五つ星評価で【★★★その衣装は適正か】
ツイートで「たいへん気持ちの悪い映画だった」とだけ感想してる。
監督の前作『しあわせのパン』の箱庭のように綺麗に作られた悪く言えば生活感のない衣装が嫌いだった。パン屋の衣装がオシャレなのは構わない。清潔感が漂うのももちろんOK。だが、美しく綺麗に撮ろうとするあまりか、ほつれの一つもない「如何にも衣装チック」な衣装になってしまってる風に私には見えた。「ごっこ」ぽいと言うか。作者の美意識を貫くために嘘っぽくなってしまったと言うか。そういう監督の作る作品の次のテーマが「衣」なのだという。とても嫌な目で監視するように見に行った。
衣装についてはあまり好かない。基本、ここで扱う「衣」は「普段着」ではなく「ドレス」なのだ。普段着であっても普段着らしさが乏しい。武装でもするかのように「装う服」に私個人は興味がない。私個人にとっての「衣」はあくまで普段着だから。
特筆すべきは黒木華。彼女の脚に注目してほしい。
あの無造作にほって置いたようなたたずまいの脚。
その状態として画面に映る為の脚の演技が簡単なのか難しいのかは分からないけど、リアル演技の極致を見た思い。
PS 『チンコ立つ人』みたいな下世話な方が好きなんだ俺。残念無念。
◆『ST赤と白の捜査ファイル』
五つ星評価で【★★★あれ、面白いじゃん】
世間から大変評判の悪い『ガッチャマン』の脚本・監督コンビによる映画なのだけど、どうしたもんなんだか面白いんだよね、これ。つまり、脚本家・渡辺雄介の何から何まで全てダメという訳ではなく、一応おそらくこれ一本で判断するのは早計かもしれないけど、大上段に真面目な事を熱く語ろうとするタイプの映画に関しては下手だし、ボディーブロウをしこたまくらうぐらいの感じでダメ。軽くコメディーめかして、最後にプラスアルファに感動要素を付け込むタイプのドラマや映画なら面白く作れる可能性が高い。
もっとも藤原竜也が相変わらず変な役を変なテンションでやってるだけで、話以前に面白かったりするかもしれないけど(テンションは変で人として誠実に見えなそうでいても、ちゃんと人としての線を守るっていうキャラの匙加減が上手)。対する岡田将生はいつもの融通が利かないブリーフ穿いてそうな坊やキャラの岡田将生で、藤原竜也の対抗馬としては間違えてないだろう。
テレビからのSTのメンバー残り4人は志田未来、芦名星、窪田正孝、三宅弘城。窪田正孝なんて放映当時知名度低かった筈だ。そして、三宅弘城。今、朝ドラ『あさがきた』の亀助でグイグイ名前を売り出している。いい人選だな。ちなみにドラマは未見。
これ、もう一回くらい見て見たい。
どこかで「藤原竜也映画祭」とかやるようだったらちゃんとオススメできる一本。その前に「藤原竜也映画祭」が発生しないというのが本当のところだけど、そこはあえて無視。藤原竜也って何だかんだ言ったり言われたりするけどやっぱ面白いよね。独特だけどちゃんと上手いと思うし。
PS スタートレックではない。
◆『ザ・トライブ』
五つ星評価で【★★親切じゃない映画は嫌い】
甘えた映画ファンなので、親切じゃない映画は嫌い。
全編手話で話され、その手話の内容が分かろうが分かるまいが字幕は付かない。
字幕版がない事が映画の売りなのである。
おそらく全世界的にそういう興行をしているのだろう。
逆に言えば、そういう興行を最初から視野に入れた映画製作が行われたに違いない。
手話は勿論、見てて分からないが、手話による会話での激情は伝わってきた。
でも、そういうのは1アイデアなので10分も見ればそれでいい。そのワンアイデアで観客を132分拘束しようとするのは長い。そんなに引き延ばす内容のある話だとも思わないし、ずっと見ていたい題材でもない。なら、普通の口頭で会話してる映画同様、だらだら長い部分はどんどん切れと思う。音や声がない事によって緊張感を高められる人もいるだろうが、私は変化のなさに退屈を覚えるタイプだ。周りがどうかはともかく、私には合わんかった。
ラストの音の扱いは面白いけど振動は伝わるだろう。
聾唖者が寝る時ってあんなに明るくして寝るんだろうか?
PS ヒロインが西内まりやだったら、全く受け取り方が違うかもしれん
【銭】
『悪魔の手毬唄』『恋と太陽とギャング』:新文芸坐通常料金1300円。
『悪魔の手毬唄』:神保町シアター通常料金1200円。
『病院坂の首縊りの家』:神保町シアター通常料金1200円。
『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』:神保町シアター通常料金1200円。
『予告犯』:理由は何でか忘れたけど当日券で1300円。
『天空からの招待状』『聖者たちの食卓』テアトル会員割引で1300円。
『繕い裁つ人』テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『ST赤と白の捜査ファイル』チケット屋で前売券980円でGET。
『ザ・トライブ』これもチケット屋で前売券980円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかなは今回こっぱずかしい状態だから省略。