『ヘンゼル&グレーテル』をシネマカリテ1で観て、娯楽はこうじゃないとふじき★★★★マンガ『怪獣のテイル 第一巻』F4U、ヤングジャンプコミックス・ウルトラを読書する男ふじき

2014年05月26日

『偽りなき者』をギンレイホールで観て、見る前の方が怖かったふじき★★★

五つ星評価で【★★★リアル】
マッツ・ミケルセンが追い込まれる状況が突飛すぎない。
誰もが落とし穴に落ちてしまいそうなリアルな恐怖感がある。
日本の痴漢冤罪くらいリアルだけど、
面と向かって石とか投げる分、肉食人種特有の力強い怖さを感じる。

だから、鑑賞には二の足を踏んでいた。
やっぱり、映画を観に行って、疲れて帰ってくるのは、
年も年だし、つらいんである。

ただ、予告に感じたほどのストレスを感じなかったのは、
加害者側、被害者側とも実に丁寧に状況を描いているからだろう。

迫害が似合うマッツ・ミケルセン。
全世界から迫害される役があったら、彼の独断場に違いない。
ヒゲの友達とマッツの息子は対照的だけど、いい演技だった。
息子が「父ちゃん、そんな事せんけん」みたいに、大人に立ち向かっていく時、
でかい大人が生死に影響が出るくらい、何発も何発も拳を返す。
一度、共同体の外に出た自分達より劣る異物が、歯向かうのは我慢できん、
みたいな、あそこも怖かったなあ。

なんか「マッツ」って言うと
「ミッツマン・グローブ」と「マツコDX」が混ざってるみたいで、
ちょっとなあ(自分で「マッツ」って書いてて何だけど。

スキャンダルの対象になる少女がそんなに可愛くないのが腹が立つ。
「お前のせいで犬が!」と言ってやればいいのに!
言わないところが映画として筋を通していて優しいけど歯痒い。

映画としては、ここから主人公が全ての者に牙を剥いていくみたいな
B級な展開になる方が、自分好みで幸せなのに、
そうならないのが歯痒くてたまらない。

最終的に主人公が、どうやって社会復帰をしていくのかが
明確に示されていないのが、恐怖映画以上にヘビー。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
偽りなき者@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
偽りなき者@映画のブログ
偽りなき者@映画的・絵画的・音楽的

PS チンチンをチラチラ見せそうな展開はルシウスに任せろ。
PS2 日本だったら、ヒロシがネネちゃんに見せつけて、
 園長の知り合いと春日部をあげて糾弾。やべ、それなりにリアルだ。
 ………クレヨンしんちゃんが恐怖に彩られる。

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

4. 偽りなき者  [ いやいやえん ]   2015年09月22日 07:47
【概略】 離婚と失業の試練を乗り越え、ようやく穏やかな日常を取り戻した幼稚園教師・ルーカス。そんなある日、親友の娘の作り話が元で、彼は変質者の烙印を押されてしまう。 ドラマ きっかけは少女のささやかな嘘。疑惑は憎悪となり、小さな町を埋め尽くす。 デ
3. 映画・偽りなき者  [ 読書と映画とガーデニング ]   2014年05月27日 17:11
2012年 デンマーク 原題 JAGTEN 英題 THE HUNT 森と湖が美しい村 幼稚園で働くルーカス(マッツ・ミケルセン) 温和な性格で園児たちと元気よく遊び、休日には幼馴染の友人たちと猟に出かけたり湖で遊んだり酒を飲んだり 平穏に暮らしていた彼は、親友テオ...
2. 偽りなき者  [ 映画的・絵画的・音楽的 ]   2014年05月26日 06:58
 『偽りなき者』を渋谷のル・シネマで見ました。 (1)本作はデンマーク映画。  主演のマッツ・ミケルセンはカンヌ国際映画祭で主演男優賞を獲得しました。  映画の舞台は、デンマークの田舎の小さな町。  主役のルーカス(マッツ・ミケルセン)は42歳。離婚した上に...
1. 『偽りなき者』 ウイルスと嘘が似てるのは?  [ 映画のブログ ]   2014年05月26日 01:28
 【ネタバレ注意】  『コンテイジョン』はウイルスの蔓延にさらされた人々のパニックを描くと同時に、偽情報の感染力の強さも描いた映画だった。  デンマーク映画『偽りなき者』も、子供が口にしたデタラメのために一人の人生が台無しにされる恐ろしさを、極めてリア

この記事へのコメント

1. Posted by RYU   2014年05月26日 01:06
肉といえば、酒なのですが、酒池肉林というのは、権力者だけに許される行為であって、それは、世に広く知れるところとなるわけです。

大衆酒場には無い愉しみというのは、肉欲のみならず、チャネリングであって、オーラルがOKなのはアメリカだと想うので、大陸というのは、いずれも似たような気質があって、どっちもどっちなのでしょうね。

異民族を討伐した霍去病であったり、宴会をしても、納得できるのは、武断主義ができる猛将だからで、日本では、まあ、ハーフの方もいますけれど、言葉の力が最大化されていて、それが、言葉の暴力を生むものでもある。でも、それが無ければ、動物というのは、実効的な力の行使に踏み切ると。

こうした、猟奇的な作品というのは、そうした、見事な人心の隙間を突いた、アンビバレントなセンスに溢れており、何か、最近の主人公というのは、交ざり物が多いように想いますね。正義であれ、悪であれ。ただ、よくある悪魔というのは、動かざる人形をベースにしながら、パーツパーツに動物のファクターがありますよね。羊の角であったり、牛の胴、馬の蹄、獅子の尻尾、ネコの爪、これは違うか。

だから、これまで許されている、ゆるキャラというのは、植物とか、極めて平和的ですよね。そういう映画も面白いかも知れません。
2. Posted by クマネズミ   2014年05月26日 06:57
おはようございます。
「迫害が似合うマッツ・ミケルセン。全世界から迫害される役があったら、彼の独断場に違いない」とおっしゃるのは、言い得て妙、まさにそのとおりと膝を打ちました。
彼の出演作は、本作と『ロイヤル・アフェア』と『誰がため』しか見てはおりませんが、全てそんな印象を受けました。
3. Posted by ふじき78   2014年05月27日 00:54
こんちは、RYUさん。
難しいのは苦手なので、必死に誤魔化しますが、「酒池肉林」より「処女肉林」の方がそそるなあ。

ゆるキャラもけっこう変なのがいますけどね。それより、他の動物を見かけないポケモン・ワールドの食事がどこから供給されているかの方に関心があります。
4. Posted by ふじき78   2014年05月27日 00:56
こんちは、クマネズミさん。
「ザ・ドア」のマッツさんも迫害されまくります。
5. Posted by maki   2015年09月22日 07:45
こんにちは
小さいジュディ・デンチみたいな少女が
こにくたらしいけど、そこは、なんにもいわないルーカスが大人でした。
基本、恐ろしい映画だけど、
マッツさんのいい雰囲気をかもしだす顔がなければうまいこと成立しない映画だったのやも〜
6. Posted by ふじき78   2015年09月22日 21:36
こんちは、makiさん。
マッツさんは責任感のある顔ですよね。
一つの発生した問題を決してそのままにしておけない、みたいな。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
『ヘンゼル&グレーテル』をシネマカリテ1で観て、娯楽はこうじゃないとふじき★★★★マンガ『怪獣のテイル 第一巻』F4U、ヤングジャンプコミックス・ウルトラを読書する男ふじき