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2010年11月04日

『暁の追跡』『野火』をシネマヴェーラ渋谷で観て、やっぱり『野火』は怖かった男ふじき、☆☆☆,☆☆☆☆

特集上映「市川崑初期作品集」から1プログラム。


◆『暁の追跡』

五つ星評価で【☆☆☆すまんけど普通】


悩める若きおまわりさんを演じる池部良がかっこいい。
池部良って下元史郎に似てる。
って、それは本末転倒か。
下元史郎には有名になってほしかったなあ。

お馴染み長い顔の世慣れた伊藤雄之助も、
いつも通り飄々として楽しい。
似合わない警察官をクビになって、
キャバレーのバンドマンってのが
あて書きしたかのように似合いすぎ。

池部良の恋人ヒロイン役が中華料理屋の看板娘で
なんか野沢直子に似ていてどうでもよかった。

普通にいい話なんだけど、犯罪の初動から最後の確保作戦まで、
事件の全てに関わらせておきながら、主役の巡査に
一切英雄的な行動も名誉も取らせなかったのは徹底しているけど、
娯楽映画としてはつまらん。



◆『野火』

五つ星評価で【☆☆☆☆『ゾンビ』以上の恐怖映画】

怖い。

舟越英二のいっちゃってる目も怖ければ、
大量の死体があちこちにばら撒かれて、単なる風景になってるのも怖い。
後付けで見た写真だけど狂牛病の牛の死骸が
牧場のあちこちに散らばってる風景にそっくり。

そして敗残兵の歩きがゾンビよりゾンビっぽい。

これ2回目。やっと再見が適った。

1回目は昔の文芸地下で『沈黙』『野火』の二本立て。
なんてヘビーな二本立てだ。



【銭】
ヴェーラ会員割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
暁の追跡@ぴあ映画生活
野火@ぴあ映画生活
▼関連記事。
野火(塚本版1回目)@死屍累々映画日記
野火(塚本版2回目)@死屍累々映画日記

fjk78dead at 00:56│コメ(4)トラバ(0)映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by のりのり   2010年11月04日 13:15
『沈黙』と『野火』の二本立ては
バタークリームたっぷりのケーキを食べさせられるみたいでキツいなぁ。

それ二本見た後だとバタリアンも可愛く見えるかも、、
2. Posted by fjk78dead   2010年11月04日 23:19
こんちは、のりのりさん。
拷問と飢餓のフルコースですから、きついっすね。
上の2本のテイストから言ったらバタリアンはドン・パッチみたいなもんですね。
3. Posted by とらねこ   2014年09月17日 02:10
ゾンビ以上に怖い、って納得ですね。
人間の残酷さについてしみじみと描いた作品、静かな作品なのに、本当に雄弁でした。
個人的には、文芸坐で見たもう1つの方、深作欣二の『軍旗はためく下に』も最高だったんですよ。
『沈黙』は原作が大好きなのですが、映画は見てないなー。今度機会があったら見てみます。拷問映画大好きです。
4. Posted by ふじき78   2014年09月17日 08:58
こんちは、とらねこさん。
人は何に対して恐怖を抱くかについて、私は相手と分かりあえない事に対して恐怖を抱くのだと思っています。だから、外人も幽霊も同じように怖い。自分達と別の理屈で存在しているから。別の理屈で存在する物はいきなり命を脅かす存在になるかもしれないから。だから、元 人であったのに人からはみ出してしまった存在(それは心なくただ歩く人もそうだし、狩りに回る方もそうだし)はとても怖い。分かりあいたくないという意識が強く働いてるからかもしれません。「沈黙」はもう拷問をスタイリッシュかつ哲学的に描く気の狂うような映画でした(いや、狂ってないんだと思いますよ)。

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