葵わかな

2015年10月20日

『罪の余白』をトーホーシネマズ新宿12で観て良すぎず悪すぎずふじき★★★

五つ星評価で【★★★★全体雑だがそこそこおもろい】

宣伝コピーが中途半端に合っていない所がドラマをつまらなくしている。

「事件か、事故か。死んだ娘の親友は悪魔でした。」
「心理を研究する者 vs 心理を操る者」

内野聖陽の心理学者(ってか、この人肉体労働者っぽいよなあ)と、
娘の親友・吉本実憂(ってか、この子スペースパトロール・ジャコに似てる)の
対立構造をコピーは煽るのだが、物語上の吉本実憂は何でも自由自在思い通りに動かせるような悪魔的な存在ではないし、「心理を操る者」というほどテクニカルな心理操作を行なう訳ではない。逆に、本能的に人を追い詰める操作を淡々と行なえる怖さはあるが、やり方はかなり場当たり的であり、場当たり的である故に研究分野にいる教授の対処は難しいかもしれない。教授は類例を論じる立場にはいても、臨床医のようにその場その場で処置処遇を行う職種ではないからだ。
吉本実憂に対して付けられた「命を弄ぶ邪悪な女子高生」というキャプションの一方的な決め付け具合が何か宣伝の迷走具合を見せつけられるかのようだ。君たち吉本実憂に何かひどい事でもされたのかい?

心理追求に対して着実に障壁を立てていくという争い方や、その崩し方は見ていて楽しめるが、内野聖陽が「おっさん」であるだけでアウェイ戦を戦わなければならないやるせない感じは自分も「おっさん」なので、げんなりした。

そのおっさんに優しく微笑んでくれる助手役の谷村美月(超ドジっ子属性っぽくてヤバい)がいたり、アウェイ真っ只中の女子高でフラットに対応してくれるクール・ビューティーJK葵わかながいたりで、キャスティング担当は中々いい目配せをしてるというか、いい感じで趣味のいい女好き感がうかがえる。

最終的には、このキャスティングの趣味の良さが作品を救ってる。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス26本目。

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2014年07月20日

『瀬戸内海賊物語』を新宿ピカデリー10で観て、普通にちゃんとした娯楽映画じゃんふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★出てる役者が皆いい。エールをこめて星四つ】  
ツイッターで評判が良かったので観に行った。いや、もうかなり前だ。
よかった。

主役の柴田杏花ちゃんの凛とした居住まいが良かった。
主役ライバル線の葵わかなちゃんの堂々としたライバル芝居も良かった。
 (『陽だまりの彼女』の上野樹里の小さい時役の子。いやあ役者だ、全然違う)
銭形雷の早織ちゃんはもちっと出番増やしてほしかった。
綺麗どころ以外でも、内藤剛志から小泉孝太郎、中村玉緒まで役者がみんな好演。

題名とポスターからは分かりづらいが、話は宝探しの冒険もの。
きちっと出来てる。監督、脚本、原案の新人、大森研一は
ちゃんと娯楽映画に仕上げた上で、大事なメッセージもしっかり籠められている。
なかなかやるじゃん。
でも、いいもの作っても話題にならないと次が作れないんだよなあ。

新宿ピカデリーに半年くらい前からチラシが置いてあったが(目測)、
公開は都内ほぼ単館で二週間。
事情は知らないけど、だから好きになれないんだよ、新宿ピカデリー。
ちゃんと見れる機会を作って、いい物が届くように手配してほしい。
それは別に、ピカデリーに限らないんだけど。


【銭】
チケット屋で額面1000円の前売券を額面価格でGET。

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