福士蒼汰

2016年12月21日

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』をトーホーシネマズ日本橋4で観て、すんげアイデアぞなふじき★★★

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▲ぐっとくる二人。

五つ星評価で【★★★驚くべき着想】

物語の着想が凄い。
何でこんな事を思い付くのか。
じっくり「じゃあこれはどうなんだよ」みたいに問いただしたらアラが出てきそうなのだが、そこはあえて突っ込まなくていいのではないのか。そもそも大前提でありえない世界観なのだから(いやいや、ありえんだろう、あんなの常識的には)。そのありえない世界観の中でこんな事あったら、人の感情はどう動くのかを模索するのは極めてSF的な心地よさを充たすものであった(泣いたりするほど同調する感情は持てなかったけど)。

小松菜奈が超いい。基本、彼女は私のタイプではないのだけど、凄く思いを込めて撮られてるのが分かる。
彼女のプロポーションって手足が長くて胸板が薄い。ちょっと気を抜いてそのまま撮ると「不思議の国のアリス」のトランプ兵士みたいにチグハグな体型に撮れてしまう。また、すっと長身で小顔なので、普通体型の日本人と並べると、その日本人のチグハグさを浮き立たせてしまったりもする(『娚の一生』の榮倉奈々状態)。そういう部分がカバーされて、(ちっちゃくないのに)ちっちゃくて脚が綺麗な女の子として映っている。やるなあ、三木監督。やられたなあ、小松菜奈(いや、勿論やらしい意味でなく)。

で、そのバランスをおかしく感じさせない相手役に福士蒼汰。
出だしのそこはかとないダサさとグングン上がる男度と、小松菜奈が最初からミステリアスのヴェールを被っているのに、性格がダダ漏れである演出が功を奏し、軽く「男だったら友達でもOK」の位置を獲得している。福士蒼汰もでかい人なのでバランスがいい。

友達役の東出くんもワンポイントな役だけど、ナチュラルでえがった。

福士蒼汰 183
小松菜奈 168
東出昌大 189

巨人のカップルと巨人の友人じゃ。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・18本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ぼくは明日、昨日のきみとデートする@ぴあ映画生活
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

fjk78dead at 10:05|個別記事コメ(0)トラバ(12)

2015年04月21日

『ストロボ・エッジ』をトーホーシネマズ六本木6で観て、違和感ふじき★★

五つ星評価で【★★少女マンガだけど、セオリーから堂々逸脱】  

有村架純がムチャクチャ可愛い。
あまりに可愛くて健気なので、これはブラフで、
実はメンタル真っ黒なのではと邪推したりもしたが、
そんな事もなく、物語の中では「天使かよ、おま」みたいに
非の打ちどころのない、いい子なのだった。

対する福士蒼汰もいい奴。ホモじゃないから、野郎はこれぐらいにしとく。

で、恋愛映画というのは、二人にとっての障害を如何に跳ね除けて、
幸せになるかという物語で、少女マンガでいう所の「障害」とは
通常、ライバル=恋敵なのである。

大体、彼の側に、主人公の少女との恋愛に踏み切れない理由があり、
それは、主人公が今はもう本気ではない、傷ついている恋敵を
優しさから捨てられないとか、恋敵が用意周到で十重二十重の
恋愛防壁を敷いてるとか、なのだが、そんな「障害」を
主人公の健気さで懐柔し、周囲からも、ライバルからも、
あの人と彼がくっつくならしょうがないというお墨付きを貰う事が
恋愛双六の「あがり」になる。

言わば、主人公の魅力で恋敵をやんわりバッサリ斬り捨てる。
それが恋愛物の醍醐味ではないだろうか。
であるが、この映画では恋敵が「はいはい」とストンと身を引いてしまう。
その後に現われる恋敵候補娘も決して、その場に居座ろうとしない。

なんてイビツな。

有村架純が、彼氏の彼女席を奪うでもなく、煩悩と煩悶してる様は
男目線からはなかなか萌える物があるのだが、
そんな精神修行みたいな状況と、結果、棚からぼた餅みたいな彼女席のGET、
これ、主要購買顧客層の女目線から見るとどうなんだろう?

どうでもいいのか。
福士君だけ見てれば。

その福士君が物語後半にボクサーのような鋭さで有村架純にお見舞いする
右ストレート「壁ドン」は、
思いの強さが、そのストロークの素早さに表れたみたいで、とっても面白かった。
あの右ストレート「壁ドン」を磨き上げるだけの武術とか開発したら、
それはそれで何かしら物に出来そうな気迫に満ちていた。
なので、それを模した記念撮影用巨大ポップが映画館に設置してあるのは
なかなかいいアイデアだと思った。

福士君と言えば、設定上ブレザーが高校で、詰襟が中学という風にしてるのだろうけど、ガタイのいい身体で詰襟を着ると、とてもお兄さんに見えてしまって、これは衣装設定のミスだろう。


【銭】
トーホーシネマズデーで1100円。

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ストロボ・エッジ@ぴあ映画生活
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ストロボ・エッジ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ストロボ・エッジ@カノンな日々


fjk78dead at 01:39|個別記事コメ(4)トラバ(7)

2015年01月03日

『好きっていいなよ』をUCT6で観て、原作への愛を感じるなふじき★★★★

初春のあまり記憶にない映画の感想をボコボコつぶしてく祭り(2014年の鑑賞作品を潰していくぞ)。

五つ星評価で【★★★★ともかくキスばっかしてるのがちょっと凄い】  
予告からして、ずっとキスばっかしていたが、本編もずっとキスばっかりしてる。
ギネス記録でも目指しているかのようだ。

可愛い川口春奈ちゃんの地味娘バージョンがなかなかうまく機能してる。
確か、1〜6巻くらい原作を読んでるので、
少女マンガキャラの現実役者への置き換えの再現度に唸らされた。
うまい。
そして、なかなか愛がこもっている。

主役の川口春奈・橘めいは原作の方がもっと理屈っぽくって哲学科女子みたいであるが、そこを強く再現しすぎてしまうと、勢いを削ぐので、このくらいの加減でギリ成立させるのが妥協線だろう。バイトの服とかラブリーすぎるけど、問題なし。
男主役の福士蒼汰・大和はいい感じでかっこいい。原作っぽいビジュアルだ。「宇宙きたー」とか言わないから安心(そら言わないだろ)。
男ライバルの市川知宏・海はビックリするほどの再現度だった。
女ライバルの足立梨花・愛の、女なのに兄貴気質なところ、一部病的なところも含めて上手く描けてた。ここが一番難しい人選かとも思うのだけど足立梨花の出来がすこぶるいい。
主人公の脇にいる親友系、あさみと中西はビジュアルがちょっと異なるが、これは少女マンガを現実に置き換える時、同タイプの美男美女にしない為の配慮だろうからしょうがない、というより気が利いた転換として見てあげたい。
もう一人、女ライバル、モデルのめぐみは、唯一、メンタリティがマンガと違うベクトルに変えられたキャラだが、これは時間制約でそうしたのだろう。彼女の物語まで盛り込んでたら何時までも終わらない。


【銭】
よく覚えてないけど何かのキャンペーン価格で1000円で観た。
あっ、会員権更新のサービス付加で1000円で観れたんだ、思いだした。

あまり見たことを大っぴらにしない扱い。


fjk78dead at 08:06|個別記事コメ(4)トラバ(7)

2013年09月30日

『江ノ島プリズム』をシネマート新宿1で観て、その理屈は分からんが泣けるぞふじき★★★

五つ星評価で【★★★やせ我慢をする主人公はみんな好き】

他人の為に、自分から貧乏籤を引こうという善人がたまに映画に出てくる。
このフォーマットにメチャクチャ弱い。
そして、この映画はそのフォーマットに乗っ取ってるのである。
その貧乏籤の引き方が大好きなマンガ『うしおととら』の延長線上にある。

くるわあ。

設定が雑で、何故そういう事象が起こるとかを説明しきれてないのが、痛し痒し。
ああ、掻き毟りたい。
そんな状態でも、自分を捨てて運命に立ち向かう主人公の姿には号泣してしまう。

主役は仮面ライダーフォーゼ福士蒼汰。活躍してるな。
幼馴染のヒロインに本田翼。色々なCMに出ているカワイコちゃんだけど、この映画の中では妙にオーラがない。この映画の翼ちゃんにはきっと惚れないな。一生懸命感がなく、感情がどうも伝わってこない。
福士くんと同じ境遇の先輩を演じる小さい娘、未来穂香ちゃんは抜群にいい。

『バタフライ・エフェクト』っぽい映画だけど、もうちょっと青くて甘い感じ。


【銭】
火曜シネマート新宿のメンバーズデーで1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
江ノ島プリズム@ぴあ映画生活


fjk78dead at 19:00|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2013年04月28日

『図書館戦争』をトーホーシネマズ錦糸町1で観て、久々に演出の力技を観たぞふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★本来は映画として成立しえない素材をどうにかして見せた】


まず、原作は未読。
作品としての付き合いはアニメ映画1本の鑑賞のみ。
なので、詳しくはないが世界観のアウトラインは把握している。

凄いなと思ったのは、原作者がプログラムに書いている通り、
「不可能なもの」がありそうな話になっていた事だ。
これは目茶苦茶な設定の話なのである。

日本国内で公共機関同士がそれぞれの正義を通す為に武力衝突を行う。
極端な事を言ってしまうなら、
自衛隊と郵便局が戦うみたいな話だ(パチモンでありそうだ)。

もうちょっと現実的にありそうな話に持ってくるなら、
自衛隊と警察が定期的に交戦する話って・・・いや、逆にありそうにないでしょ。
そこをイカサマのように言いくるめて「あり」にしちゃったのが
原作小説の豪腕だったのだ(未読なのに偉そうな決めつけ)。

映画はその「ありそう」な状態を大きな疑問符なしに絵で納得させないといけない。
これが至難の業だ。
絵を嘘くさく見せない為にはそれなりにお金もかかるし、
衣装デザイン一つにしても間違った選択をすると
途端にインチキくささが滲んでしまう。

そうだ。
衣装デザインがよかった。
アニメ劇場版を観てて一番引いてしまったのが、
メディア良化委員会の衣装が極めて分かりやすくナチっぽかった事なのだ。
実は今回の衣装も「ナチっぽい」は「ぽい」が、
大人が着てみて恥ずかしくなるほどの非リアルがない。
そして、「図書隊」という別の軍事組織と対比して、
明らかに違う組織である事が分かりつつ、ちゃんと軍服としての機能を満たしている。

どちらの軍服もかっこいい。

さすが、日本人はヤクザと軍人やらせたら絶品と言われた民族だ。
みんなええぞ。
日本国民がみんなあの二つの軍服のどちらかを着ればいいのに、とまでは思わんが。
アパレル良化法で有害な服と女子の上着は全て焼き払え!
これが成立するなら一票入れるぞ。
特に榮倉奈々と栗山千明の衣服を全て焼き払え! 今、着てる物もだ!

きっと意図的に加わっているのは、そんなにないのかもしれないけど、
見ていて、色々な物が混じってるなあと感じた。
冒頭のナレーションと、その後の大殺戮を観て『修羅雪姫』みたいだなあ、
と思いつつ、炎のロゴで『図書館戦争』はやらんよなあと思いつつ、
嶋田久作、いつの間にかスルメのような味わいじゃ。ああ、ええのう、と思った。

「何でこんな世界になっちゃったんだ」ってセリフ、
金子ガメラの2作目か3作目でもあった、日常を越境させるいいセリフ。

「守る為に戦う」・・・平成モスラのキャッチコピーかよ!
あかん、それはかっこ悪くてあかん。
これはみんな秘密やで(って、なら、まずお前が言うな!)

直前に『ロンドンゾンビ紀行』を観てたので、
石坂浩二はあっちの映画だったら義足をゾンビに噛まれるなあ、とか。
いや、義足にミサイルを仕込んでミサイル館長004もいいなあ、
じゃあ、腕はナイフなのか、かっけー。
いっそ、両手両足義手義足で着用すると図書の力で空も飛べるし、攻撃もできる
『ライブラリアンマン』
『アイアンマン』と乖離してネタばらししないと分かってもらえないな、きっと)
せっかくだから「・・・OLD」とため息もついてほしい。

総括的には、世界観を成立させた豪腕を愛でながらも、
戦争シーンはちょっと長かった。
ひとそれぞれ違うのかもしれないが、
私は戦闘の趨勢や立てた戦略の動向などが分からないと
戦争シーンを楽しめないので、「ただ一心不乱に頑張りました」に見える
この映画の戦争シーンについては不満がない訳ではない。

ただ、それを補って余りある、キャストの魅力が映画に充満していた。
好き嫌いもあるだろうが、私はキャストのキャラ立ちで映画を観るので、
この映画はかなり好き(ただ長いので即座にもう一回と言われると躊躇するかな)。


後は個々の役者レビュー。

榮倉奈々
 可愛い。多分、主役の女の子そのまんま。
 得なのはその身長と童顔。
 岡田准一くんとの対比はそれでも驚くほどではないが、
 栗山千明との大きさの違いには愕然とする。
 なるほど、この大きさの違いってアニメでは出づらい部分だ。
 でかいけど、可愛くてたまらない。
 あと、後半、葬儀式典でのタイトスカートを穿いた時の脚の美しさは異常。
 訓練シーンで絞られて「ひいひい」言ってる様も可愛いが、
 栗山千明と同室で絡んだり、お茶したりってシーンが乙女すぎて、すんげえいい。
 基本、野郎は入れ物さえよければ「乙女」が好きに決まってる。
 入れ物さえよければ、「魔女」な栗山千明ももちろん好きだけど。

岡田准一
 頑張った(何で上から目線よ、俺)。
 身体能力の高さが凄いのだけど、
 それ以上に「あのチビ」と言われてもかっこよさが減じない武骨な強さがある。
 野郎はすべからくストイックな野郎が好きなのだ。

栗山千明
 栗山千明と言うだけで好きに決まってる。
 喫茶で「乙女がいます」を成立させたのは
 彼女自身よりも演出の上手さだと思うけど、
 榮倉奈々と一緒のシーンが、どれも良いのは
 彼女自身がしっかりキャラとして立ってるからだろう。
 「殺すわよ」にはドキっとした。
 「殺してほしい」と全国でボンクラが思ったに違いない。

福士蒼汰
 仮面ライダーフォーゼ。
 「俺は全図書隊員と友達になる男」と言わなかったから良かった。
 「俺は全メディア良化委員会と友達になる男」とも言わなかったから良かった。

橋本じゅん 
 『エリートヤンキー三郎』みたいな三の線の演技しか見た事がなかったので、
 いかつい顔と古参兵みたいな実行力に「ぐっ」と来た。
 普通に普通の役で、いい役者じゃん。

相島一之
 高音ボイスがええなあ。
 慇懃無礼をやらせたらこの人の右に出る者はいない。

石坂浩二
 そう言えばポケモンの声をやったんだよなあ。
 仕事を選ばない人は好き。選んでポケモンの声をやったのなら、もっと好き。

田中圭
 『相棒 X DAY』同様、いい感じで目立たない。
 この人の顔を何となく覚えられないので、額に「田中圭」と刺青してほしい。


榮倉奈々ちゃん25才で女子高生役か。
そこを突っ込まれて、恥ずかしそうな顔をしてもらいたいなあ。



【銭】
トーホーシネマズ錦糸町はレイト割引やってて1200円。
トーホーシネマズは全トーホーシネマズでレイト割引やってほしいわあ
(対応がマチマチで、よう分からん)。

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PS エンディングがジャニーズの曲じゃなくてよかった。
 理不尽な強い力に対抗することを目的にした映画のエンドロールが
 理不尽な強い力に負けた結果になっててはシャレにならん。
 榮倉奈々が「笠原」名義で歌うってのもギリギリ、ダメかな。


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