特急二十世紀

2017年01月09日

『ヒズ・ガール・フライデー』『特急二十世紀』をシネマヴェーラ渋谷で観て、地獄のように面白い二本立てだふじき★★★★★,★★★★

特集上映「ハワード・ホークス監督特集」の1プログラム。
もう尋常じゃないくらい面白いコメディー二本立て。

◆『ヒズ・ガール・フライデー』
五つ星評価で【★★★★★面白い話はこう作れという見本みたいな、、、、いやいやいやいやこんな面白い話は作れねえよ、普通】
新聞業界のスクープ合戦と離婚した文屋夫婦と新しい夫の「恋のさや当て」ゲームが交錯。と言うか、新聞屋の旦那がケイリー・グラントでは相手も分が悪い。保険屋の新旦那はほとんど画面に出てこない。元新聞屋の妻にしてライター役のロザリンド・ラッセルが自分でも嫌で嫌でたまらない文屋根性をほじくり出されてキチガイのように暴走するのが本当に面白くてしょうがないが、もうバリバリにスレスレで、これは一歩間違えると恐怖映画になる寸前の寸止め映画。ロザリンド・ラッセルが特ダネの激流に流されて冷静な自分を失っていく場面は見方を変えるととても恐ろしい。それは、どんなに優れた人間でも流行り病のような人間の情熱の流れには逆らえない。ある意味、脚本家による人間の個性の否定なのである(考えすぎか?)。
何はともあれ、若者にはこういうバカなくらい笑える映画を見せて、映画ってなんて凄いんだと洗脳する事が大事。この脚本に比べると今の映画はなんて楽をしてるんだろうと思う(元々は映画ではなく舞台らしいけど)。若者ではないけど私も初見だ。こーゆーのがもっと目に触れる機会は全然にあるべきだ。


◆『特急二十世紀』
五つ星評価で【★★★★笑わせる為なら何でもやる脚本】
こっちももの狂おしい感じで面白い。
ハリウッドではなく、ブロードウェー物。ダメ女優を天下の名女優に育て上げた挙句、ハリウッドに掻っ攫われた落ち目のプロデューサーが特急列車内でくだんの女優と偶然ニアミスして、俺を追ってきたんだろうと激しく勘違いする。まあ、激しくも悲しい話なのだけど、悲劇も度を越すと喜劇になるので、この映画も安心して大笑いできる。
プロデューサー役のジョン・バリモアって『ヤングフランケンシュタイン』のジーン・ワイルダーを思いださせる。分かってる。分かってる。順番が逆だ。
ヒロインの大根女優上がり女優が綺麗なのはもちろん、代わりに発掘される売れなくって残念女優も、そんなに出番の多くないプロデューサーの秘書もみんなステキ。誰が選んでるのか知らんがいい趣味をしている。
『ヒズ・ガール・フライデー』同様、若者に見せるべき映画至上主義者になる為の洗脳映画。これだって初見だ。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引。一般1400円から400円引きで1000円と思ってたら、一般1500円に値上がってて1100円支払う事になった。ハワード・ホークス特集からの値上がりらしい。ハワード・ホークス特集から値上がりされちゃーしょうがないな。値上げその物はしょうがないのだけど、タイミングが何か悔しい。まあ、これで映画館の従業員の皆さんが全員集まって一杯の掛け蕎麦でも食べられれば。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ヒズ・ガール・フライデー@ぴあ映画生活
特急二十世紀@ぴあ映画生活

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