満島ひかり

2015年06月25日

『駆け込み女と駆け出し男』をトーホーシネマズ日本橋4で観て、そのスピードは違うに違いないふじき★★★

五つ星評価で【★★★筋の通ったカタルシスが欲しい所】

つまらない訳ではない。
様々な人生がテストケースのように詰まっていて、
なかなか興味深い話を色々聞かされてナルホドと思ったりする。
だが、話の中で一本筋を通って貫いてるような気持ちのいいカタルシスがない。
(本来は中村信次郎の成長譚が縦軸なのだろうが大泉洋だと育つ気がしない)

そしてちょっとイラっとしたのは映画の中の江戸弁が妙に早口で聞き取りづらかった事だ。べらんめえの江戸弁は京言葉に比べれば早口と感じる事もあるだろう。ただ、検証し様がないのだが、綿々と伝えられている落語の「間」などから考えても、あの速度での会話はありえないと思う。ありえない物を再現しようとしているのは、それだけの長さの脚本を書いてしまったが、時間内にも納めたいという欲求の板挟みにあったのではないだろうか。前、三谷幸喜が同じような事態をやはり早口で演じさせて間をバラバラにして失敗したのを見た記憶かある。本作はコメデイー寄りではあるがコメディー一本やりではないので、耐えられなくなるほどの「イヤ感」は感じなかったが、監督には反省してほしい。

登場人物でいいのは、骨太な感じの戸田恵梨香、いるだけで名人芸のような樹木希林、凛としてるけど幼くて折れそう感もある陽月華。満島ひかりと堤真一ペアの秘密も面白かった。大泉洋はいつも通りだが、こういう軽くて適度にだらしない感じをこなせる役者が他に思い浮かばないからしょうがない。


【銭】
トーホーシネマズメンバーズデーで1100円均一。

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PS 火膨れがあったとしても、戸田恵梨香の顔を「それでは男が寄り付くまい」
 とののしるのはいくら何でもリアリティに欠ける。

fjk78dead at 01:17|個別記事コメ(6)トラバ(10)

2014年04月02日

『夏の終り』『シャニダールの花』をキネカ大森3で観て綾野剛は昔のモジャ時代の方が好きよんふじき★★,★★

◆『夏の終り』

五つ星評価で【★★満島ひかりは好き】

満島ひかりのエキセントリックな存在感が頭一つ飛び出してる。
「ひとりの女とふたりの男の、センセーショナルな愛の物語」と言うより、
満島から小林薫への依存が大半、綾野剛から満島への依存がちょっと。
みたいに決してそれぞれが対等の立場にはない。
但し、綾野は満島のガス抜きになっていたので、
ガスが抜けなくなった満島は急速に壊れていく。

相手の行動に返答する満島の存在感が剥き出しに露出された女性性器のようだ。
誰が触れようとも反応するが、じっくり相手をしてやらないといい具合にならない。

がんばれ満島という目で見てしまうのは、満島がやっぱり痩せ細ってちっちゃいからだろうか。ウルトラマンに出てた頃のぶっとい満島とは別人みたいだ。
とりあえず、エキセントリックな人を見守ってるのは疲れる。



◆『シャニダールの花』

五つ星評価で【★★普通のオチをくれよ】

女性の身体に根付く新薬の元になる花シャニダール、
その生育を見守る研究員綾野剛と、セラピスト黒木華。
二人の花への思いは研究所の規則を越えてしまう。

分かったような分からんような言葉で判じ物のように物語は終わる。
ちゃんとした回答をくれよ。回答をくれずに終わるにしても、
こんな寝ぼけたような、ぼーっとした終わり方は嫌だ。
映画の中なら滅ぶなら滅ぶで人類なんか滅んでしまっていい。
それで、ドーンと「シャニダールの花は××だから人類は滅んだんだ」
と言いきって終わってくれればスッキリするのにドドンガドン。


という事で、ここから脱線。
『シャニダールの花』を侵略SFとして勝手に色を付けて読み解く。
シャニダールの花とは何か。若い少女に根付くと言う。
じゃあ、ズバリ恋の花でしょう。この恋の花は恐竜と旧人類を滅ぼしたという。
製薬会社はこの花から成分を抽出して作ろうとしているのは惚れ薬だ。絶対売れる。
会社は花の管理に厳格だ。少女の胸が最初であっても、その花が一度大地に根付けば物凄い繁殖力で世界を席巻する事が化石や調査から分かっている。
シャニダールの種は二種類ある。
ここでは原種と加工種と呼ぼう。
原種はシャニダールの種のベーシック形態だが、それ単体では大地に根付かない。
特定の生物が惑星の規定の割合を無視して激増した時、その生物に寄生する。
寄生するまでの超長期間は何もせずに大地や海中や空中を漂っている。
陸海空どこであれ、種子の状態でいっさい発芽せず何億年も漂って眠る。
発芽をすると少女の胸に花を咲かせ、その少女を恋愛状態にする。
花は性器の象徴である為、胸に咲いた花は雄への誘惑にも機能する。
そうして、寄生して咲いた花は種を作る。これが加工種だ。
この加工種は大地に根差す事が出来る。大地に根差した種から咲いた花(加工花)からは寄生生物の恋愛行動を活発化させるフェロモンを散布する。
全人類を恋愛状態に没入させる。
つまり、他の何事よりも雌もしくは雄への求愛行動(特にSEXに限らず)の方を優先させる。仕事よりも、食事よりも、睡眠よりも。仮にSEXまで到達したとしても、延々とSEXを続けるので子供を産む状態に母体が至らない。種として狂わせる。
こうして宿主が死に出すと、シャニダールはその宿主の死体の栄養で更に咲き栄え、加工種を量産する。この連鎖は宿主の種が滅ぶまで繰り返される。
宿主が死んだ後、膨大な加工種が残される。この加工種は内部に原種を含んでおり、原種の外側部分(加工種部分)は長い経年には耐えられず剥がれ落ちてしまう。そして、膨大な原種が残り、この原種は次の新たな宿主が生まれるのを何億年も待つ態勢に入るのだ。
この加工種と原種の関係は映画『エイリアン』の卵から産まれるフェイスハガー(原種)と、幼体(エイリアン原種と寄生生物のハイブリット種)の関係に似てる。

という話じゃないかと思う。


【銭】
キネカ大森3回使える名画座専用回数券を使って1000円で鑑賞。

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シャニダールの花@ペパーミントの魔術師

PS 最終的にこのブログ記事で
 綾野剛は女性性器のような満島ひかりをいじくりまわした挙句、捨てて、
 黒木華の恋愛に翻弄されまくるという、
 うらやましいけど心穏やかじゃない役なのだった。恋愛中毒ですかねえ。
 ドーパミン出っぱなしでセロトニンが欠けてるみたいな、ご愁傷様です。
 いや、御愁傷様なのは恋愛が皆無の俺か(セロトニン出っ放し)。


fjk78dead at 18:05|個別記事コメ(2)トラバ(3)