清水崇
2016年06月30日
『雨女』をUCT7で観て、いや、相変わらずホラーの話作りがあかんやろ清水崇ふじき★
▲このビジュアルイメージはええねんけんどなあ。
五つ星評価で【★費用対効果として35分で1500円は高い】
乗り物にライドするイベントとしては面白い。
シート打突が画面連動してるのは内臓に直接話しかけられてるみたいで愉快だ。
ただ、お話がつまらない。
ホラーだからどんな不整合でも許す、という訳にはいかない。
ホラーはしっかりしたありえる話の中でどこか一か所だけ綻びがある、
そういう作りの方が観客に地繋ぎの恐怖を与えられる。
最初の設定が本当か嘘かふわふわしてる中ではホラーは客の心を刻めない。
清水崇は恐怖の「絵」をバーンと出すのは上手いし、
過去にも『呪怨』という超絶傑作(最初のだけ)をモノにしてるのだけど、
基本的には、あまりホラーが得意ではない監督だと思う。
『呪怨』という傑作でカヤコとトシオというホラーキャラを作りだしてしまった故に、
目で見える怖い客体にこだわりすぎる。
結果、その「なにか」を出せば成立するだろうという強引な作劇になる。
結果、話がお粗末なので、4D効果だけが突出してしまう(いや4Dはおもろい)。
イベントとしては面白いが、
みんな「なあ〜んだ」という笑いで帰路に付いてしまっている。
それは、作品としてやっぱあかんやろ。
エキストラ子供の演技が腹立たしい。
清野菜々はいいのだけど話に翻弄されて感情移入とかできひん。
【銭】
1500円。最初の二週間のみ通常興行を同日に見れば1000円というキャンペーンをやっていて、それが最終日まで延長になっているのを知らんかったんで1500円で見てしまった。見る前から「どよーん」とする。告知ちゃんとやってくれ。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・雨女@ぴあ映画生活
PS ちなみに私は雨漏りする映画館、蒲田パレスの雨漏り付き上映の体験者だ。
うん、やっぱり本当の雨漏りと効果の雨は違う(そらそうだ)。
本当の雨漏りの方が頻度が低いけど来るとイヤ。
効果の雨はまんべんなく如才なく霧っぽい、体温で乾くので基本的に濡れない。
ただ「雨がまとわりついてくる感じ」は効果としてなかなか秀逸。
2014年04月10日
『魔女の宅急便』をUCT3で観て、レビュー内に十八禁表現を含みますふじき★★★
五つ星評価で【★★★これは正々堂々失敗するとみんな思い込んでいたので卒ない出来にみんな軽くビックリ】
原作未読、宮崎アニメは公開時に観ただけだからもう忘れかけてる。
小芝風花ちゃん可愛いなあ。
ジブリのあのアニメと『呪怨』の清水崇というミスマッチに不安要素は凄く高かったのだ。『呪怨』はビデオ発売された一作目とメジャーでセルフリメイクした奥菜恵が出てる奴の予告編だけを強く推すのだけど、清水崇って若く世に出すぎたから演出が上手いって印象がなかった。頑張ったなあ。実力派、奥寺佐渡子の脚本が良かったのかもしれないけど、実に爽やかで見終わった後ああよかったと胸を撫で下ろす作品になってる。
感心したのは衣装。
キキやキキの母親の黒い服は軽い色を随所に取り入れ、無理がない程度にオシャレかつ野暮ったくなってる。後、アニメで印象の強いトンボの気持ち悪い横縞服は排除されてて、これにはホッとした。コリコの町の人間の服とかが微妙にリアルさを欠いているのも嘘の世界だからあり。みんなメリハリがありすぎて、どことなく舞台芝居に使われそうな感じの服に見える。衣装に合わせて町の背景も可愛い感じに作りこんでるので、あくまでリアルから離れた別の物語として見やすかったのかもしれない。
あと、黒猫ジジとカバは何か作り物感が抜群であかんかった。この映画がダメだという人がいるなら、多分、この部分から傷口が大きく開いてしまったのだろう。ジジは動きも拙かったが、声がバリバリのアニメ声で眩暈がした。あれは日本語で喋らせん方が良かったと思う。
ラスト、コリコの町の人に物凄く歓迎される場面。あれはハッピーエンドなのだが、実はあそこまで大歓迎されるのには軽い恐怖を感じる。振れ幅が大きいという事は次に何か悪い事が起こった時に簡単に態度を変えるという事だ。おソノさんのお産が失敗したら絶対、磔にされて火炙りにされるだろう。だから、ちょっとずつ、ちょっとずつ打ち解ける体でいいのだ。
それと、普通にエロい解釈が出来る部分が多かった。
だって13歳で一人立ちして、股間に箒の棒をこすり付けて、血だらけになって、血だらけになったショックで今まで出来たことまで、出来なくなってってヤバイくらいやらしい暗喩じゃん。『愛の罠』の新井浩文が出てたりするし。何気にキキ薄着が多いし。
眼鏡がのび太と符合するトンボを相手に、しずかちゃんの代わりに入浴コントの一発もかましてほしかったな(新井浩文相手に『愛の罠』やれなんて言わんからさあ)。
【銭】
金曜UCT会員デーで1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・魔女の宅急便@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・魔女の宅急便@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・魔女の宅急便@ペパーミントの魔術師
・魔女の宅急便@流浪の狂人ブログ
・魔女の宅急便@徒然なるままに
PS チラシに「はじめましてキキですっ!!」って書いてあるのは、
「はじめまして」の次をやる気まんまんって事かな?
PS2 次は対決物で「魔女の宅急便VS十字軍の宅急便」とか頭に浮かんだ。
まあ、あかんな。
原作未読、宮崎アニメは公開時に観ただけだからもう忘れかけてる。
小芝風花ちゃん可愛いなあ。
ジブリのあのアニメと『呪怨』の清水崇というミスマッチに不安要素は凄く高かったのだ。『呪怨』はビデオ発売された一作目とメジャーでセルフリメイクした奥菜恵が出てる奴の予告編だけを強く推すのだけど、清水崇って若く世に出すぎたから演出が上手いって印象がなかった。頑張ったなあ。実力派、奥寺佐渡子の脚本が良かったのかもしれないけど、実に爽やかで見終わった後ああよかったと胸を撫で下ろす作品になってる。
感心したのは衣装。
キキやキキの母親の黒い服は軽い色を随所に取り入れ、無理がない程度にオシャレかつ野暮ったくなってる。後、アニメで印象の強いトンボの気持ち悪い横縞服は排除されてて、これにはホッとした。コリコの町の人間の服とかが微妙にリアルさを欠いているのも嘘の世界だからあり。みんなメリハリがありすぎて、どことなく舞台芝居に使われそうな感じの服に見える。衣装に合わせて町の背景も可愛い感じに作りこんでるので、あくまでリアルから離れた別の物語として見やすかったのかもしれない。
あと、黒猫ジジとカバは何か作り物感が抜群であかんかった。この映画がダメだという人がいるなら、多分、この部分から傷口が大きく開いてしまったのだろう。ジジは動きも拙かったが、声がバリバリのアニメ声で眩暈がした。あれは日本語で喋らせん方が良かったと思う。
ラスト、コリコの町の人に物凄く歓迎される場面。あれはハッピーエンドなのだが、実はあそこまで大歓迎されるのには軽い恐怖を感じる。振れ幅が大きいという事は次に何か悪い事が起こった時に簡単に態度を変えるという事だ。おソノさんのお産が失敗したら絶対、磔にされて火炙りにされるだろう。だから、ちょっとずつ、ちょっとずつ打ち解ける体でいいのだ。
それと、普通にエロい解釈が出来る部分が多かった。
だって13歳で一人立ちして、股間に箒の棒をこすり付けて、血だらけになって、血だらけになったショックで今まで出来たことまで、出来なくなってってヤバイくらいやらしい暗喩じゃん。『愛の罠』の新井浩文が出てたりするし。何気にキキ薄着が多いし。
眼鏡がのび太と符合するトンボを相手に、しずかちゃんの代わりに入浴コントの一発もかましてほしかったな(新井浩文相手に『愛の罠』やれなんて言わんからさあ)。
【銭】
金曜UCT会員デーで1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・魔女の宅急便@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・魔女の宅急便@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・魔女の宅急便@ペパーミントの魔術師
・魔女の宅急便@流浪の狂人ブログ
・魔女の宅急便@徒然なるままに
PS チラシに「はじめましてキキですっ!!」って書いてあるのは、
「はじめまして」の次をやる気まんまんって事かな?
PS2 次は対決物で「魔女の宅急便VS十字軍の宅急便」とか頭に浮かんだ。
まあ、あかんな。