星籠の海
2016年06月24日
『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』をトーホーシネマズ日本橋8で観て、嫌いじゃないけど土ワイ的ふじき★★★(ネタバレ的)
▲キャー玉木宏。
五つ星評価で【★★★ミタライ先生の推理速度が速すぎて付いていくので精一杯というのが逆に早回しビデオを見てるみたいでおもろいのかもしれん】
原作小説未読。なので、探偵側の三人セットはとてもいいバランスに思えた。
メイン・ミタライ先生の玉木宏はとても声が良い。とりつく島もなくグイグイ一人で推理を進めてしまう超越者ぶりはあの声で板に付く。じゃあ麒麟の川島でもいいのか。下手すると成り立つかもしれん。
助手兼妨害役の広瀬アリスのイラっと来るバカっぷりもおそらく計算通り。殺人とかが霞むような場違いな華やかさがあっていいです。映画オリジナルなら壇蜜さんあたりを充ててミタライ教授を篭絡しようとしてくんずほぐれつみたいな妄想がすぐ浮かんでしまう。いやいや、宣伝的にも映画オリジナルなら「すず」も呼んできて姉妹で助手だ(とりあえずそれでバカっぽさも分散できる)。
警察側の実務をこなす小倉久寛の日が当たらない感じも他の二人と違って官僚っぽくていい。この人ちっちゃいのも対比としていい。
それにしても半端ない「土曜ワイド」「火曜サスペンス」感。
セット組にお金がかかってないとかどうとかではなく、
全体に絵が安く見えてしまうのだから照明と撮影が悪いのだろう。
あとトピックが物凄いテンコ盛りで一つ一つじっくり検証して余韻とか出さずに猛スピードで筋をなぞったダイジェスト感もTVの二時間ドラマらしさを助長してるのかもしれない。何かとても後々に残る「名作」という空気が醸し出されてないのだ。まあ、これは勿体ないとか残念程度の話で、見る分には支障ないのだけど。
伝奇ロマン部分はそこを入れないとタイトル通りにならないし、中心を欠いた物になる可能性も強いのだけど、除外してもうちょっとゆっくり推理ドラマを進行させてもよかったかもしれない。
ちょっとネタバレっぽいこと書くっす。
最初の計画者と偽装者の思惑が大きく異なるところは犬神家っぽい。
でも「罰」なんて気づかないだろう。気づかれもしないだろう。
気づかれる為には(気づかれる事はそれなりに必要な筈)単純に
縛られている木を交差させて「×」→「罰」の方が分かりやすかった。
「見ざる・言わざる・聞かざる」で、
聞かざるがないのは気化したからとか考えちゃったぜ。
謎の男・要潤はメカニカルライダーの中に入ったのが出世作だから、
まあそーゆーんも似あうのよ。あの突撃も水竜キックと言えば水竜キックだし。
ここまでネタバレっぽい話っす。
「せいろ」で思い浮かぶのは、まあ「しゅうまい」くらいっす。
「しゅうまい」で水竜を餌付けする話だったら、何やらドラえもんチックだ。
【銭】
トーホーシネマズのメンバーサービス週間で1100円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評