岡田准一

2016年12月15日

『海賊とよばれた男』をトーホーシネマズ日劇1で観て、役者はいいけどダイジェスト感高しふじき★★★

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▲そう言えば吉岡くんは『三丁目の夕陽』と演技変わらんな。
ちなみに主役は版権の都合で写真が映画サイトに降りてこないV6の岡田くん。

五つ星評価で【★★★何でこんなにダイジェスト感が高いのか?】

原作未読、コミカライズ後半だけ接触。
岡田准一が頑張っちょるのは認める、
ヘタレをノリで押し通す吉岡秀隆も、
これくらいの大きさの役をやる時の染谷将太もいい。

ただ、あんまりピンと来ないのは
岡田准一演じる主役の国岡鐵造という男、
この男の並々ならぬ胆力や決心を横で見てたらいい男だろうと思うものの、
彼が何故、そういう男になり、どんな思いでガムシャラに事業を進めたのか、
ちょうど話の幹になる部分が実はよく分からないのだ。

話は戦後、晩年の鐵造が事業を建て直す所から始まり、
青年時代や、戦前など、回想の形で話を前後しながら進むのだが、
最初から順を追って進めない為、そもそも鐵造がどういう男なのかが理解しづらい。
映画の話からは彼の実行力や決断力は伝わってくるが、
そもそも何で「油」なのか、
彼が「油の商い」を守る事で何を目指したのかが分からない。
結果として、ああなった、こうなったは映画内で描かれるが、
そもそも彼の求めていた物がよく分からない。

チラシのコピー
「全てを失った日本で、未来を睨み付けた男がいた」

いや、そんなにそうは見えなかった。
彼の行動は仲間を守るためのその場その場の対処だ。
大っぴらに「未来のために」動いているようになど見えない。
これは宣伝側からのミスリードによる映画の再意味づけだろう。

映画はそこそこの長さで、飽きずにスムーズに見れる。
だが、物事が都合よく進みすぎる。コミカライズされた後半から察しても、
もっと複雑に色々紆余曲折があった筈なのだ。かなりバッサリ刈り込んでいる。
商品として売り込む為には刈り込みが必要なのだが、
作品としては前後編になるくらいが適当な長さだったと思う。
ただ、その為にはもうちょっと国岡鐵造が伝わる映画にして貰わんといかんと思う。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・14本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
海賊とよばれた男@ぴあ映画生活
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海賊とよばれた男。@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 綾瀬はるか、かーいーけど出番少ない。
PS2 カイゾークと呼ばれたのは仮面ライダーX。
PS3 「海賊とよばれる男に俺はなる!」

fjk78dead at 00:25|個別記事コメ(8)トラバ(21)

2016年03月20日

『エヴェレスト 神々の山嶺』をトーホーシネマズ六本木3で観て、個々の主張が激しいだけで折衝のない山映画だったなふじき★★

エヴェレスト
▲「テルマエ、テルマエはどこだあーっ」

五つ星評価で【★★役者の顔はみんないいけど、何が言いたいのかよく分からない、グラビア写真みたいな映画】
とってもフォトジェニックでみんないい顔しよるねん。
でも、話は「あんたらだけ分かってんちゃうんか?」という感じでピンと来なかった。

阿部寛も岡田准一もゴツゴツしたいい面構えの男に映っている。
尾野真千子も山に登ってからはちょっと男前に映っている。

阿部寛は今回は温泉に入らない。
佐々木蔵之介が『残穢』と全く同じテンションで
「何かとてつもない事を考えているに違いない」と予告で言ってたので、
全裸で登頂、頂上で風呂でも入るかと思ったが、
映画はそこまでの嘘は付かなかった。
阿部寛の役どころは孤高の天才クライマー。
実は彼が何故そこまでして山に魅入られるかが見終わっても理解できなかった。
「山をやらないなら死んだと同じだ」と言う彼は、
一見、名誉名声欲の塊に見えるが、
それは彼の会話には嘘こそないが、常に足りていない言葉が隠れている。
(名誉はもちろん欲しい/だが名誉より大事な物もある)
彼は女を捨てて山に登った。きっと山とSEXしたかったのだろう。
何か山にぶつぶつ言いよる。
おま、そんなんなるならはよ風呂入ってあつたまりーな。

その阿部寛の後を追って山に登る岡田准一。BLかよ!
彼も何やらぶつぶつ言いよる。何でそこまでして後を追うのかよう分からん。
そういうのありがちな話って言っちゃえばそれまでだけど。

その二人の後を追って、結構な山奥までズケズケ登ってくる女、尾野真千子。
素人なのに大丈夫かあ? と思う間もなく最終キャンプ一歩手前まで来ちゃう女。
強すぎるだろ。00ナンバーサイボーグか何かかよ。
尾野真千子は盛大に山に愚痴を垂れる。

ええと、お前らそれぞれぶつぶつ言うより、
人間同士でもう少し話し合ったりしてみたらどうだ?


【銭】
映画ファン感謝デーで1100円。

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エヴェレスト 神々の山嶺@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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PS 予告で『残穢』と全く同じテンションの佐々木蔵之介が出てきたので
 その呪われた山では、次々と死者が語り出すみたいな事を考えてたら
 割とシャレにならない展開に進むのだった。
PS2 ピエール瀧のこの一本前に見たのが『珍遊記』の山田太郎だったので、
 ふり幅広いよなってより、そこまでふり幅広くするのは逆にあかんのんちゃう?
 まあ、阿部寛も風呂に入るローマ人だからトントンか。
PS3 『エレベスト』で、エレベーターで山頂に登りついてしまう男でも
 私的にはOKよ。時間はもう少し短くていいな。
PS4 実はこの歌の通りの映画だった。
 娘さんよく聞けよ山男にゃ惚れるなよ
 山で吹かれりゃよ若後家さんだよ
 山で吹かれりゃよ若後家さんだよ
PS5 いっそネパール周辺の美味いものを紹介する
 『エヴェレスト 神々と、いただきます』ってグルメ映画にしちゃうとか。

fjk78dead at 23:09|個別記事コメ(4)トラバ(13)

2014年10月13日

『蜩の記』をトーホーシネマズ日本橋9で観て、ジャンプ的ではないふじき★★★

五つ星評価で【★★★とても美しい映画であるとは思う】  

映画の中に展開する四季折々の風景や、清廉潔白である武士の人柄など、とても美しい映画。だが、待て。これを娯楽映画として見たらどうなのか? 単純に娯楽要素を「少年ジャンプの三要素(友情・努力・勝利)」に限定すると、友情や努力は濃密だが、勝利が希薄だ。勝ったかどうかが曖昧だ。負けてはいないが、勝ち負かしたというのは下品と言わんばかりに勝った事を吹聴しない。いや、俺は下品な人間だから、はっきり勝って勝って勝ち切ってほしかった。きっと「ジャンプ的に勝つ」事は人としての美しさから外れてしまうから、この映画の中では成立しないのだろう。

この映画の中ではキャラクターは次の二つしかない。
,手本のように正しい事をする人
俗物

役所広司も岡田准一も基本的には同じキャラクターにすぎない。
あっ、青木崇高だけは,鉢△混じっていて特殊かもしれない。
何か、清い人の清い側面しか描いてなく、別人として描写されてない気がする。
お手本のような人間のお手本の部分だけ描かれていても、
それは「人」というより「記録」に近くないか。
欠点や、格好悪い所などを散りばめる事で、
みんな普通の人間(キャラクター)になっていくのではないか?

映画の中で唯一そう言った視点があったのは卵のエピソードくらい。
あそこは可愛い。

役所広司も岡田准一も本当によく演じていると思う。
でも、こういう「美しい心の国、日本」みたいな映画は何かきな臭さを感じてしまう。どこかが美しくある為にはどこかが身を引き裂かれるくらい苦しんでいないとリアルではないのではないか? 悪しざまに言うような映画じゃないのだけど、何かどうも残念だ。

堀北真希の手の細さと白さに百点あげたい。
過食してないような美しい手だった。


【銭】
トーホーシネマズのフリーパス使用5本目。

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PS 映画内で、岡田准一が軍師官兵衛になったり、
 堀北真希が銭形舞になったりしなくてもいいのだけど、
 役所広司は、どら平太みたくなってほしかったな。

fjk78dead at 20:58|個別記事コメ(2)トラバ(16)

2013年12月28日

『永遠の0』を新宿バルト9シアター9で観て、イビツだとしても好きよふじき★★★★(ネタバレあり)

五つ星評価で【★★★★おそらくイビツな映画】

ラストについてのネタバレがあります。

原作未読。
これには泣かされる。
でも、私はひねくれ者だから、
映画としては変な作りじゃないかって異は唱えておきたい。

普通の物語から考えると、かなり特異な構造だ。
物語の主人公について全て伝聞で語られるが、
語られる主人公についての証言は主に「彼が臆病か否か」
それのみに尽きるのである。

どんな人間でも多面的な側面を持つが、この映画ではキッパリ
一面だけを切り口にして他を落としてしまっている。

そして、その反証である「臆病でない人間」についても、
その「臆病でない人間」が「どう臆病でないか」を語る事を秘かに避けている。

「臆病でない」が故に、国の政策に統制され、
反抗せずにその政策を呑みこんだ者の死に様は映されるが、
どう呑み込み、乗り越えて死を納得したかについては描写されない。
今まで特攻に付いて描いてきた映画は全てこれを題材にしてきたから、
逆に今回は一切盛り込まない事でバランスを取ったのかもしれない。

だから、これは描写されるべき長大な全貌から
一つの視点だけを元に、一人の男の名誉回復を試みたダイジェスト戦記である。
そのダイジェストの中で描かれる主人公の生き様は完全ではないが美しい。
だが、だからと言って、そこで描かれなかった
彼が死を見守った教え子達、戦友達の人生が決して
描くに値しない人生でないという事も忘れてはならない。

多分、私は呑みこまれて自ら殺されていく大衆側だろうから、
彼等の存在を完全に否定されてしまうのは、ちょっと抵抗があるのだ。


という訳で、物語はいい場面をザクザク切り出している。
そこを演じる役者がみんないい演技をしているから、
切り出されたものである事すら忘れて納得いってしまう。感動してしまう。
物凄く強調された歌舞伎の見栄みたいなのを現代劇で見せられているかのような状況だ。それが、高齢のどしっとした役者さんの演技の説得力に置き換えてやられるのである。うん、まあ、大衆的な娯楽としてこういう強さは肯定していいと思う。

特に田中泯。
今まで映画に出てくる田中泯を見て悪かった記憶は一切ないのだが、
この映画ではもう、こういう人間がいて、こういう感情を目の前で高ぶらせている、
その現場に立ち会わされてる、としか思えない至高の演技だった。
紅白で放送禁止歌になっていた『ヨイトマケのうた』
朗々と歌った美輪明弘を思い出した。芸って凄いな、怖いな。
『47RONIN』『47田中泯』だったら、最高の映画だったかもしれないなあ。

次にその田中泯の若き頃を演じた新井浩文の愚連隊ぶりがいい。
今、こういう生まれながらの粗暴粗雑な人間を演じ切れる役者は少ないと思う。
粗暴粗雑だが極めて有能。
特攻には反対だが、自分の命の優先順位が一番とは思っていない。
主人公に社会との折り合いをもうちょっと持たせたタイプ。
そもそも、この主人公は戦線で戦闘放棄に近いことをやるなら
「死ぬから戦場には行かない」と言って思想犯として逮捕される方が
彼の合理性の中では正しくないか? 
まあ、戦中事情もはっきり知らないから断言はできないが。

あと、当然、主役の岡田准一はいい。
彼がよくないと立派な大笑い屑映画になってしまう。
最近、ジャニーズが主役の映画で役不足なタレントを何本か見てきたが、
彼はもう完全に役者として生活できる力を持っている。
彼がラストシーンで笑う。
何だか、不可能事を反転させた明朗快活な笑いではなく、
卑屈な笑いだった。
この卑屈な笑いが好きだ。

生き残るために積極的に戦いに加わらず、
技量があるにもかかわらず、同僚の死をも見逃すような戦闘機乗りだった彼が、
終戦直前には、特攻機を守り、確実に同僚に死を与える役回りになる。
この罪の意識に彼は耐えられない。

彼は自分が戦地から帰りたい為に、
彼以外の「戦地から帰りたくても、それを口にもできない同僚の」命を刈り取る役目に回ったのだ。つまり、彼は毎日、彼の分身を殺す役割を担ってしまった。多くの彼の妻や子供を泣かすような立場にいる彼が、戦争から戻って、彼の妻と、彼の子供にだけ会っていいのか。葛藤が続く中、彼は自分も刈られる側になることを志願する。

彼の戦闘機を助けた教え子が戻り、同じ特攻作戦に参加する。
そして、その時、彼の自機が調整不良だったことは偶然だろう。
彼は調整不良の(助かる可能性の高い)機体を教え子に差し出す。
機体を取り換え、その機体にその場で書いた手紙を隠した時点で、
彼は生還を断念している。
自分の血塗られた腕で彼の妻と子供に対峙することが怖かったのではないか。
彼が代わりに差し出したのは、捨て身で味方を助けた男、
戦争が終わったら、人の役に立つ仕事をしたいという男
絶好の代役だ。

そして、特攻。
高い操縦技術で空母まで途中撃破されず近寄る。
もっと早くこの技術を使っていれば、散らずに済む命もあったかもしれない。
特攻によって、他の命を犠牲にして永らえた彼の命は失われる。
最後に一人だけ、無垢な人間を生かして。

だが、それでも生きたい。
どんな蔑まれた境遇にいても、生きて家族に会いたい。
作戦に成功しながら、自分を憐れむ。
そういう笑みに見えた
(というか、ゆっくり考えてそんな笑みなのではないかと思った)。

そして、この力のない笑みは、
ずっと自分の信条を曲げずに理屈で生きてきた「宮部久三」という男の
死の直前での、誰に充てるでもなく出た、唯一の感情吐露であったように見えた。
だから、泣けた。


徐々に岡田准一に似てくる孫の三浦春馬も頑張った。


さて、みんな誉めてるけど、サザンの曲は薄っぺらくて嫌い。
メロディーの感じが他のサザンの曲とあまり変わらないので(『TSUNAMI』に似てる)、
「ナンパしてキスして愛してる」みたいな曲っぽく耳が錯覚してしまう。


【銭】
バルト9の平日昼マチネー割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
永遠の0@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBだけ付けさせて貰ってます。お世話様です。うん、今回はコメントはやめた。コメント付けてるといつまでも公開でけんわ。処々の事情により「流浪の狂人ブログ」さんにだけ連絡のためのコメントを付けた。
永遠の0@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
永遠の0@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
永遠の0@ノルウェー暮らし・イン原宿
永遠の0@ペパーミントの魔術師
永遠の0@カノンな日々
永遠の0@流浪の狂人ブログ

PS 演歌歌手のジェロが最初っから最後まで
 永遠のように歌い続ける映画じゃないのか!


fjk78dead at 17:24|個別記事コメ(22)トラバ(30)

2013年04月28日

『図書館戦争』をトーホーシネマズ錦糸町1で観て、久々に演出の力技を観たぞふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★本来は映画として成立しえない素材をどうにかして見せた】


まず、原作は未読。
作品としての付き合いはアニメ映画1本の鑑賞のみ。
なので、詳しくはないが世界観のアウトラインは把握している。

凄いなと思ったのは、原作者がプログラムに書いている通り、
「不可能なもの」がありそうな話になっていた事だ。
これは目茶苦茶な設定の話なのである。

日本国内で公共機関同士がそれぞれの正義を通す為に武力衝突を行う。
極端な事を言ってしまうなら、
自衛隊と郵便局が戦うみたいな話だ(パチモンでありそうだ)。

もうちょっと現実的にありそうな話に持ってくるなら、
自衛隊と警察が定期的に交戦する話って・・・いや、逆にありそうにないでしょ。
そこをイカサマのように言いくるめて「あり」にしちゃったのが
原作小説の豪腕だったのだ(未読なのに偉そうな決めつけ)。

映画はその「ありそう」な状態を大きな疑問符なしに絵で納得させないといけない。
これが至難の業だ。
絵を嘘くさく見せない為にはそれなりにお金もかかるし、
衣装デザイン一つにしても間違った選択をすると
途端にインチキくささが滲んでしまう。

そうだ。
衣装デザインがよかった。
アニメ劇場版を観てて一番引いてしまったのが、
メディア良化委員会の衣装が極めて分かりやすくナチっぽかった事なのだ。
実は今回の衣装も「ナチっぽい」は「ぽい」が、
大人が着てみて恥ずかしくなるほどの非リアルがない。
そして、「図書隊」という別の軍事組織と対比して、
明らかに違う組織である事が分かりつつ、ちゃんと軍服としての機能を満たしている。

どちらの軍服もかっこいい。

さすが、日本人はヤクザと軍人やらせたら絶品と言われた民族だ。
みんなええぞ。
日本国民がみんなあの二つの軍服のどちらかを着ればいいのに、とまでは思わんが。
アパレル良化法で有害な服と女子の上着は全て焼き払え!
これが成立するなら一票入れるぞ。
特に榮倉奈々と栗山千明の衣服を全て焼き払え! 今、着てる物もだ!

きっと意図的に加わっているのは、そんなにないのかもしれないけど、
見ていて、色々な物が混じってるなあと感じた。
冒頭のナレーションと、その後の大殺戮を観て『修羅雪姫』みたいだなあ、
と思いつつ、炎のロゴで『図書館戦争』はやらんよなあと思いつつ、
嶋田久作、いつの間にかスルメのような味わいじゃ。ああ、ええのう、と思った。

「何でこんな世界になっちゃったんだ」ってセリフ、
金子ガメラの2作目か3作目でもあった、日常を越境させるいいセリフ。

「守る為に戦う」・・・平成モスラのキャッチコピーかよ!
あかん、それはかっこ悪くてあかん。
これはみんな秘密やで(って、なら、まずお前が言うな!)

直前に『ロンドンゾンビ紀行』を観てたので、
石坂浩二はあっちの映画だったら義足をゾンビに噛まれるなあ、とか。
いや、義足にミサイルを仕込んでミサイル館長004もいいなあ、
じゃあ、腕はナイフなのか、かっけー。
いっそ、両手両足義手義足で着用すると図書の力で空も飛べるし、攻撃もできる
『ライブラリアンマン』
『アイアンマン』と乖離してネタばらししないと分かってもらえないな、きっと)
せっかくだから「・・・OLD」とため息もついてほしい。

総括的には、世界観を成立させた豪腕を愛でながらも、
戦争シーンはちょっと長かった。
ひとそれぞれ違うのかもしれないが、
私は戦闘の趨勢や立てた戦略の動向などが分からないと
戦争シーンを楽しめないので、「ただ一心不乱に頑張りました」に見える
この映画の戦争シーンについては不満がない訳ではない。

ただ、それを補って余りある、キャストの魅力が映画に充満していた。
好き嫌いもあるだろうが、私はキャストのキャラ立ちで映画を観るので、
この映画はかなり好き(ただ長いので即座にもう一回と言われると躊躇するかな)。


後は個々の役者レビュー。

榮倉奈々
 可愛い。多分、主役の女の子そのまんま。
 得なのはその身長と童顔。
 岡田准一くんとの対比はそれでも驚くほどではないが、
 栗山千明との大きさの違いには愕然とする。
 なるほど、この大きさの違いってアニメでは出づらい部分だ。
 でかいけど、可愛くてたまらない。
 あと、後半、葬儀式典でのタイトスカートを穿いた時の脚の美しさは異常。
 訓練シーンで絞られて「ひいひい」言ってる様も可愛いが、
 栗山千明と同室で絡んだり、お茶したりってシーンが乙女すぎて、すんげえいい。
 基本、野郎は入れ物さえよければ「乙女」が好きに決まってる。
 入れ物さえよければ、「魔女」な栗山千明ももちろん好きだけど。

岡田准一
 頑張った(何で上から目線よ、俺)。
 身体能力の高さが凄いのだけど、
 それ以上に「あのチビ」と言われてもかっこよさが減じない武骨な強さがある。
 野郎はすべからくストイックな野郎が好きなのだ。

栗山千明
 栗山千明と言うだけで好きに決まってる。
 喫茶で「乙女がいます」を成立させたのは
 彼女自身よりも演出の上手さだと思うけど、
 榮倉奈々と一緒のシーンが、どれも良いのは
 彼女自身がしっかりキャラとして立ってるからだろう。
 「殺すわよ」にはドキっとした。
 「殺してほしい」と全国でボンクラが思ったに違いない。

福士蒼汰
 仮面ライダーフォーゼ。
 「俺は全図書隊員と友達になる男」と言わなかったから良かった。
 「俺は全メディア良化委員会と友達になる男」とも言わなかったから良かった。

橋本じゅん 
 『エリートヤンキー三郎』みたいな三の線の演技しか見た事がなかったので、
 いかつい顔と古参兵みたいな実行力に「ぐっ」と来た。
 普通に普通の役で、いい役者じゃん。

相島一之
 高音ボイスがええなあ。
 慇懃無礼をやらせたらこの人の右に出る者はいない。

石坂浩二
 そう言えばポケモンの声をやったんだよなあ。
 仕事を選ばない人は好き。選んでポケモンの声をやったのなら、もっと好き。

田中圭
 『相棒 X DAY』同様、いい感じで目立たない。
 この人の顔を何となく覚えられないので、額に「田中圭」と刺青してほしい。


榮倉奈々ちゃん25才で女子高生役か。
そこを突っ込まれて、恥ずかしそうな顔をしてもらいたいなあ。



【銭】
トーホーシネマズ錦糸町はレイト割引やってて1200円。
トーホーシネマズは全トーホーシネマズでレイト割引やってほしいわあ
(対応がマチマチで、よう分からん)。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
図書館戦争@ぴあ映画生活
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図書館戦争@Akira's VOICE
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図書館戦争 THE LAST MISSION(実写2本目)@死屍累々映画日記
劇場版アニメ図書館戦争

PS エンディングがジャニーズの曲じゃなくてよかった。
 理不尽な強い力に対抗することを目的にした映画のエンドロールが
 理不尽な強い力に負けた結果になっててはシャレにならん。
 榮倉奈々が「笠原」名義で歌うってのもギリギリ、ダメかな。


fjk78dead at 08:57|個別記事コメ(18)トラバ(35)