寄生獣

2014年12月28日

『寄生獣』を109シネマズ木場3で観て、咀嚼しきれない感ふじき★★★

五つ星評価で【★★★殊更に悪い訳ではないのだが、何か一つマンガのように親身になれない】
  
なんでっすかねー、と答が出てないのだが、
普通に考えて上出来に近い筈なんだけど、
やはり原作を先に読んでいる(大昔)のが阻害したのか、
ちょっと違う感を強く感じてしまった。

原作未読の一見さんが見る分には大変、楽しめるのではないかと推測する。

多分、細かい所を省略されちゃったりしたのが気になっているのだ。
原作と映画の尺の関係上、切らなくてはいけない部分は必ずある。
原作はそんなに短い物語ではない。
だから、話を切った貼ったするのは全然かまわないんだけど、
その為に原作の出来上がりの美しさが崩れてしまうのが歯痒いのだ。

もうちょっと整理してほしかった部分は思い付くままに以下の所。
・最初に同種を殺した時の新一の動揺とミギーの非動揺、
 それに相容れなさを感じる新一の感情の揺れ。
・新一がAに倒された時の傷が、土くれを溶かして慣らしたような
 強烈な傷痕になっていない。又、その後の新一の変化が不明瞭。
・犬を捨てた後の新一のパラサイト化の根拠が分かりづらい。
 および、新一が取った犬の解決方法の部分がない。
・成体となったパラサイトの能力の説明がない。
 見れば分かるという事もあるのだが、
 個々の細胞の独立と協調により、どのような形にも変化しうるというのは
 非現実的=いわゆる「まんが的」な設定だから、
 あえて文章で表現して「らしい感」を出した方がいい。

全体に、役者が演じた上での面白さはあった。
役者陣に特にケチを付けるような点はない。
でも、既定の物が手堅く料理されてきただけなので、
私の心にグサっとささらなかった。でも、平均的に悪くない。ちっ。

染谷将太の絶叫なんか本当うまいなあと思いながら、
新一のイメージとはちょっと違う。
どうしても、新一より染谷将太の方が強く出ているように感じる。

ミギーはもうちょっと感情がない故に愛らしい感じにやってほしかった。

深津絵里、不気味で上手いなあ。


【銭】
109シネマズのレイトショー割引で1300円。

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PS タイトルは『寄生獣 〜はじまりのはじまり〜』でも良かった。

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