実録外伝

2017年05月28日

『仁義なき戦い 代理戦争』『実録外伝 大阪電撃作戦』を新文芸坐で観て、あーおもれーのふじき★★★★,★★★

特集上映「追悼 渡瀬恒彦」の1プログラム。

◆『仁義なき戦い 代理戦争』
五つ星評価で【★★★★あーおもしれーとしか言えない】
『仁義なき戦い』5本は20年以上前、学生時代に一気に見たが評判以上には楽しめなかった気がする。昔はまだ、この面白さを理解出来なかったのだ。

ちゃんとしてる人たち:菅原文太、梅宮辰夫、渡瀬恒彦
ちゃんとしてない人たち:加藤武、金子信雄、田中邦衛、成田三樹夫、小林旭、山城新伍

ちゃんとしてない人たちの保身の二枚舌が面白すぎる。もう、バリバリに人間のクズ。
特に後先考えない口喧嘩が達者な小心者、加藤武と
いつもながらに完全に自分の事しか考えない金子信雄の
クズとしての仕上がりが素晴らしい。
あの「ふてぶてしさ」に手足が付いてるような面構えの成田三樹夫が
陰でヘコヘコしてるのも面白い。

文太兄ぃは超絶かっこいいけど、任侠映画にあるような耐えて耐えて最後に大暴れみたいなカタルシスで終わらないので、面白いながら見終わった後はちょっと消化不良っぽく感じる。この後、話は「頂上作戦」に続くけど、そこでも文太兄いはかっけーけどあまりスッキリした記憶はないものなあ。

今回特集の渡瀬恒彦は若くて気が利かないが度胸はあるという役を好演。
しかし、渡瀬恒彦と絡むえげつないクズ川谷拓三の毒気には打ち勝てない。
もう、はやいとこ片付いてほしかったわ、あのクズ。

何かで読んだが、死んだあと骨になって更にその遺骨を抗争中の車に轢かれて粉々にされると言う、この渡瀬恒彦の死にざまがヤクザ映画の中でもっとも過酷な死にざまだとか。まあ、確かにこれは徹底してるよなあ。

丹波哲郎が一番の権力者。
喋らんと本当に威厳がある。


◆『実録外伝 大阪電撃作戦』
五つ星評価で【★★★主役二人のイカレっぷりに好感が持てる】
渡瀬恒彦の揉み上げが変。
松方弘樹のヤクザスーツが寅さんみたいにいつも同じ物のような気がしてならない。
成田三樹夫は「代理戦争」よりこっちの方が悪そうでいい。
「代理戦争」は何人かの中の一人だったからこっち方が突出して見えるんだろう。
組が立て込んでて、勢力関係が分かりづらいのだけど、
だからこそ松方弘樹と渡瀬恒彦の上に牙を剥く狂犬っぷりが目を引く。かっけーの。
織本順吉が「仁義なき」の金子信雄ポジションなんだけど、同じような役をやっても繊細な感じ。ハッタリが効いてなくヤクザっぽさが薄い。

こっちでも丹波哲郎が一番の権力者。
その威光に松方弘樹が牙を剥くのをためらってしまうシーンは
静かな決闘のようで良かった。

「実録」だからしゃーないんだけど、
狂犬二人にはラストもちっといい目を見させてやりたかった。
「作戦」なのだから、作戦を完遂させてやりたかった。
もっとも「作戦」を遂行していたのは小林旭側なのかもしれないが。


【銭】
新文芸坐の会員割引250円減の1050円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
仁義なき戦い 代理戦争@ぴあ映画生活
実録外伝 大阪電撃作戦@ぴあ映画生活

fjk78dead at 10:53|個別記事コメ(0)トラバ(0)