大野いと
2014年03月17日
『偉大なるしゅららぼん』をトーホーシネマズ府中8で観て、深キョン深キョン❤ふじき★★★
五つ星評価で【★★★いい感じでジャレてる映画】
万城目学の映画は『鴨川ホルモー』『プリンセストヨトミ』に続き3本目だが、
これが一番出来がいいと思う。
氏の小説は『鴨川ホルモー』のみ読んだ事があるが、
昔からある何かの力に触れる人々に起こる奇跡みたいな物を
できるだけ真面目に描き、今との格差でユーモアを発生させる、
そんな作風だと思っている。
これを映画化する時、コメディーだからとはしゃいではいけない。
前二作はその点にまだ、躊躇があった。
力や異変の描写はできるだけ真面目に取り組むべきなのである。
『鴨川ホルモー』は怪異をファンシーに描いてしまい違和感を発生させた。
『プリンセストヨトミ』は謎への傾倒が足らず、謎が謎らしく見えなかった。
本作は、異変が起こってる事を起こってるように自然に見せ、
その異変の大きさ(超自然性)を「こりゃあ、とてつもない」と
納得させる物として、ちゃんと視覚的に提示した。
その巨大な異変の前であたふたする小市民たちが素敵。
濱田岳(殿) 普通に上手いなあ。「のらりくらり」で全く正体の掴めない
ところが全編どこでも凄く効いている。
岡田将生(お供) 悪くないけど、岡田くんは最近出すぎじゃない?
深田恭子(毒舌) えーわー。弱い所を持ちながら最強で強面。
これを凛と演じる深キョンはこの映画で一番の収穫。
深キョンの口から出る「フルボッコ」はいいなあ。
貫地谷しほり(師匠) だらっとして明朗だけど、場合によっては確かな切れ味
という複雑な役をちゃんとこなしてる。
この人が真ん中にいると誰とも馴染んで、周りのバランスがとてもよい。
大野いと(級友) この人だけムチャクチャ無色。無色すぎて逆に気になる。
ラスボス 凄いなあ。いい演技しよるなあ。
いいもん見たなあ。あの声のトーンと滲む皺には惹かれるなあ。
エンドロールに付くモモクロの楽曲も何か妙にマッチしてアゲアゲ
(予告編に付いてた時は何かようなかった。使い方なんだろうなあ)。
これはおっきなお金をかけて作られた、とってもどうでもいい話であって、
こういうどうでもいい話は好き。
【銭】
トーホーシネマズの会員曜日割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・偉大なる、しゅららぼん@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・偉大なる、しゅららぼん@ペパーミントの魔術師
・偉大なる、しゅららぼん@to Heart
・偉大なる、しゅららぼん@こねたみっくす
・偉大なる、しゅららぼん@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
万城目学の映画は『鴨川ホルモー』『プリンセストヨトミ』に続き3本目だが、
これが一番出来がいいと思う。
氏の小説は『鴨川ホルモー』のみ読んだ事があるが、
昔からある何かの力に触れる人々に起こる奇跡みたいな物を
できるだけ真面目に描き、今との格差でユーモアを発生させる、
そんな作風だと思っている。
これを映画化する時、コメディーだからとはしゃいではいけない。
前二作はその点にまだ、躊躇があった。
力や異変の描写はできるだけ真面目に取り組むべきなのである。
『鴨川ホルモー』は怪異をファンシーに描いてしまい違和感を発生させた。
『プリンセストヨトミ』は謎への傾倒が足らず、謎が謎らしく見えなかった。
本作は、異変が起こってる事を起こってるように自然に見せ、
その異変の大きさ(超自然性)を「こりゃあ、とてつもない」と
納得させる物として、ちゃんと視覚的に提示した。
その巨大な異変の前であたふたする小市民たちが素敵。
濱田岳(殿) 普通に上手いなあ。「のらりくらり」で全く正体の掴めない
ところが全編どこでも凄く効いている。
岡田将生(お供) 悪くないけど、岡田くんは最近出すぎじゃない?
深田恭子(毒舌) えーわー。弱い所を持ちながら最強で強面。
これを凛と演じる深キョンはこの映画で一番の収穫。
深キョンの口から出る「フルボッコ」はいいなあ。
貫地谷しほり(師匠) だらっとして明朗だけど、場合によっては確かな切れ味
という複雑な役をちゃんとこなしてる。
この人が真ん中にいると誰とも馴染んで、周りのバランスがとてもよい。
大野いと(級友) この人だけムチャクチャ無色。無色すぎて逆に気になる。
ラスボス 凄いなあ。いい演技しよるなあ。
いいもん見たなあ。あの声のトーンと滲む皺には惹かれるなあ。
エンドロールに付くモモクロの楽曲も何か妙にマッチしてアゲアゲ
(予告編に付いてた時は何かようなかった。使い方なんだろうなあ)。
これはおっきなお金をかけて作られた、とってもどうでもいい話であって、
こういうどうでもいい話は好き。
【銭】
トーホーシネマズの会員曜日割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・偉大なる、しゅららぼん@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・偉大なる、しゅららぼん@ペパーミントの魔術師
・偉大なる、しゅららぼん@to Heart
・偉大なる、しゅららぼん@こねたみっくす
・偉大なる、しゅららぼん@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
2012年11月19日
『ツナグ』を109シネマズ木場4で観て、涙もろいぞ俺ふじき★★★★
五つ星評価で【★★★★泣ける映画でいいじゃん】
泣ける。
爺ちゃんになって涙腺よわくなってるからね。
ちょっとの事ですぐ泣ける。お得に泣ける。
「泣く」のはデトックスらしいからツルツルつやつやだ。
劇場側が薄い催涙ガスか何かを流してるのかもしれないけど、
何にせよ、泣かされてしまうのである。
松坂桃李は透明な感じで良い。
今回は狂言回し的な立ち位置だけど、決して他者のドラマの邪魔をしない。
樹木希林はもう見る映画見る映画ヨボヨボなんだけど、
リアル樹木希林はオセロ騒動なんか見るとシャッキリしてる。役者よのお。
まあ、実生活ヨボヨボじゃあ、ロックンロール内田裕也に耐えられないだろう。
最初のエピソード
遠藤憲一×八千草薫
八千草薫さんの清楚な和服がいいわあ。
「美しい着こなし」という美学があるんだなあ。
遠藤憲一は生まれた時から
ガラの悪いオッチャンであったとしか思えないから
この配役は鉄板。
第二のエピソード
橋本愛×大野いと
大野いとはけっこうメイクで変わるんだな。
後から名前確認して大野いとと気が付いた。
確かに顔立ちは一緒なんだけど、空気感をこれでもかと変えてる。
うんまあ『高校デビュー』ってか、
『孝行デビュー』できなかった役なんだな(ダジャレだよ、俺)。
そしてそれを迎え撃つ橋本愛の演技が凄い。
橋本愛、普通にそんなに美人とは思わないんだけど、
あの演技の憑依っぷりは凄い。
人間の一番汚い部分、そしてその汚さを自覚しながら生きていかなければいけない
十字架を背負う役を一番若い女優がグチャグチャになりながら
やってるさまから目を離せない。
この映画はこの時点で橋本愛のものに決まった。
第三のエピソード
佐藤隆太×桐谷美鈴
第二のエピソードに大部分持って行かれながらも、
脚本上、これが入ってる事で、松坂桃李のツナグとしての成長と自立が
はっきりと書かれる必要なエピソード。
佐藤隆太はいつも通りのメソメソ野郎だし、
桐谷美鈴はいつも通りのカワイコちゃんだ。
うん、カワイコちゃんだなあ。
うんうんうん、終わり良ければ全て良し。
【銭】
毎月10日の109シネマズデーで1000円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ツナグ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ツナグ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
PS 通常のチラシサイズがB5。それが横に4枚繋がってる形。
サイズから言うと変形B3。全てカラー。隔世の感あり。
泣ける。
爺ちゃんになって涙腺よわくなってるからね。
ちょっとの事ですぐ泣ける。お得に泣ける。
「泣く」のはデトックスらしいからツルツルつやつやだ。
劇場側が薄い催涙ガスか何かを流してるのかもしれないけど、
何にせよ、泣かされてしまうのである。
松坂桃李は透明な感じで良い。
今回は狂言回し的な立ち位置だけど、決して他者のドラマの邪魔をしない。
樹木希林はもう見る映画見る映画ヨボヨボなんだけど、
リアル樹木希林はオセロ騒動なんか見るとシャッキリしてる。役者よのお。
まあ、実生活ヨボヨボじゃあ、ロックンロール内田裕也に耐えられないだろう。
最初のエピソード
遠藤憲一×八千草薫
八千草薫さんの清楚な和服がいいわあ。
「美しい着こなし」という美学があるんだなあ。
遠藤憲一は生まれた時から
ガラの悪いオッチャンであったとしか思えないから
この配役は鉄板。
第二のエピソード
橋本愛×大野いと
大野いとはけっこうメイクで変わるんだな。
後から名前確認して大野いとと気が付いた。
確かに顔立ちは一緒なんだけど、空気感をこれでもかと変えてる。
うんまあ『高校デビュー』ってか、
『孝行デビュー』できなかった役なんだな(ダジャレだよ、俺)。
そしてそれを迎え撃つ橋本愛の演技が凄い。
橋本愛、普通にそんなに美人とは思わないんだけど、
あの演技の憑依っぷりは凄い。
人間の一番汚い部分、そしてその汚さを自覚しながら生きていかなければいけない
十字架を背負う役を一番若い女優がグチャグチャになりながら
やってるさまから目を離せない。
この映画はこの時点で橋本愛のものに決まった。
第三のエピソード
佐藤隆太×桐谷美鈴
第二のエピソードに大部分持って行かれながらも、
脚本上、これが入ってる事で、松坂桃李のツナグとしての成長と自立が
はっきりと書かれる必要なエピソード。
佐藤隆太はいつも通りのメソメソ野郎だし、
桐谷美鈴はいつも通りのカワイコちゃんだ。
うん、カワイコちゃんだなあ。
うんうんうん、終わり良ければ全て良し。
【銭】
毎月10日の109シネマズデーで1000円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ツナグ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ツナグ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
PS 通常のチラシサイズがB5。それが横に4枚繋がってる形。
サイズから言うと変形B3。全てカラー。隔世の感あり。