光宗薫

2017年02月02日

『劇場版 新・ミナミの帝王』を新宿ピカデリー4で観て、思った以上にしっかりした出来上がりだふじき★★★

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▲こんな顔の奴に因縁つけられたらションベンちびってまうがな。

五つ星評価で【★★★竹内力から千原ジュニア、思いっきり別物と思えばありえなくはない】
やはり、竹内力の「ミナミの帝王」が嵌り役すぎたので、観る前は抵抗があった。
観る気になったのはあのAKBからリタイアした光宗薫が予告でセーラー服に仮面舞踏会風の仮面というバリバリにAVチックな衣装をしてるのに惹かれてである。えっ、そのお目当てのシーン短いよ。まあ、そうだろう。
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▲というシーン
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▲普通の顔も乗っけとく。右は松井愛莉。

公開期間が二週間だけだが(最初から限定公開ではなかったが、やはりそれなりにそんな大きく集客できずに二週間に収まったのだろう)、ラストの一週は22:00台しかないというのは、ちょっと離れた土地にお住まいの方には徹夜を強いる、まるで新宿バルトみたいな商売で、流石ミナミの帝王感バリバリ。うちは新宿発の小田急線に住んでるから大丈夫だったけど。

千原ジュニアの萬田銀次郎は思ったより悪くない。バラエティでのヘタレを知ってるから、それなりに心配はしたが、千原ジュニアの悪相でムッツリ押し黙っていると金貸しとして如何にもいそうなのである。竹内力とはタイプは違うが、これはこれで結果オーライだった。そもそも竹内力の銀次郎も原作マンガとは似てないのだ。原作マンガのテイストに合わすなら銀次郎はますだおかだの岡田圭右辺りかもしれないが、それはそれでみんなイヤでしょ。萬田銀次郎を音楽に例えると竹内力が演歌、ジュニアがジャズ、劇画が民謡である。劇画の銀次郎が一番嘘くさい。

銀次郎の弟子が大東駿介。イケメン起用しすぎ。この枠はもちっと銀次郎に対比して寸詰まりに見えるチビの芸人か売れない役者を使う方がいい。修行中の身なので儲からない効率の悪い事ばかりやるが、持ち前のガッツがある。そういう役だから、出川みたいなタイプの若い奴がいい。いっぱいいるだろ、そんなの。映画として吉本も出資してるんだから(出川は吉本じゃないけど)。

敵が袴田吉彦。この人リーマンにも見えるし、もんもん背負っても似あいそう。笑顔が単純に爽やかなだけじゃないのが魅力。悪に酔える感じなのもいい。

光宗薫やせたなあ。痩せすぎだよ。もちっとムチムチした方がエロっぽくって、と言うより女っぽくっていいよ。あまり痩せちゃうと、痩せてる理由のある特殊な役じゃない限り、見てて可哀そうな感じを受けてしまう。

板尾さんはジュニアと二人で、二人とも笑わずに仕事してるのが当たり前なんだけど偉いよなあ。

話はどこかで見たような聞いたような新味のない話だったが、ラスト、銀次郎が敵を追い詰めていくシーンで、銀次郎自身の銭儲け(でないとしても最低、漁場荒らしを追いだす等の自衛)が分かる筋立てになってないのはマイナス。とっちめて終わりではなく、とっちめて身ぐるみ剥いで終わりって作りがミナミの帝王だ。竹内力版みたいに法律推しではないのか? まあ、それはちゃんとオチが付くならいいんだろう。


【銭】
チケット屋で額面1400円のムビチケを1000円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 新・ミナミの帝王@ぴあ映画生活

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