亀梨和也
2017年04月02日
『PとJK』をトーホーシネマズ渋谷5で観て、ジャニーズしっかりせえよふじき★★

▲ネット画像を消されて透明人間になった亀梨くんに抱き着く土屋太鳳。
五つ星評価で【★★もっと最低なのを予想してたけど(なら見に行くなよ俺)、亀梨くんのアイドル映画なら、これでいいんじゃないの?】
PとJK、とは、
Pが土屋太鳳に寄生するパラサイト、
JKが亀梨和也のジャンキー警察官、
そして追いつ追われつ、血で血を洗うアクション
、、、だったら面白かったんだけどなあ。
Pはペニ・・・もとい、ポリス。JKは女子高生。
ただ、ペニ・・・ポリスのPがずっと鬱鬱悩んでいてサイコパスのPっぽくもある。
冒頭、この二人が出会って1、2回で結婚してしまうのが話の設定として弱すぎる。
(お試し小冊子では結婚まで話が到達しないし、もう少し二人の仲に対してゆっくり実績を積み上げてる風ではあるのだが、映画は話を先に進めるためにその部分をかなりすっ飛ばしてしまったのだろう)。
チラシのコピー
「PとJKが恋をした。
一緒にいる方法はただひとつ。
結婚から始まるピュアラブストーリー」
な、感じだから、早いところ結婚まですっ飛ばしたかったのだろうけど、そもそも二人の人柄を観客が把握しないうちに(恋も感じられないうちに)なし崩し的に結婚してしまい、その後でイチャイチャしてるかと思いきや、結婚後にマリッジ・ブルーみたいになってる。そら、相手が分からずに結婚したんだからなるだろ。なんか修行みたいな結婚生活は見てて全然楽しくない。愛があっても恋がない(=相手への思いやりはあってもトキメキがない)結婚生活なのだ。それは家族かもしれないけど夫婦ではないだろう。当たり前にエロシーンもないし(誰もこの映画にエロシーンがあるとは思っていないだろうが)。
という事で、おそらくプロデューサーが求めた展開(チラシから類推するに、早いとこ結婚させてキャラを立ててイチャイチャしいラブコメが作りたい)に対して作られた脚本が甘く、その脚本通りに、特に手直しをせずに職人監督廣木隆一が絵にした結果がこうだ、という感じ。
廣木隆一はキチっといい絵は撮っている。
でも、話はつまらないままなので盛り上がらない。
亀梨くんはこのつまらない物語の中で、彼なりに主人公の人物像を破綻なく仕上げていて、そこは役者として間違えていないのだけど、キャラの魅力から言ったらPとぶつかりながら徐々に分かりあっていく高杉真宙の方が全然魅力的なのだ。亀梨くんの役はウジウジしてて爽やかじゃない。本当なら座長として脚本を直させるべきだろう。もっと自分をかっこよく見せるように。そういう映画なんだから。これ、マンガの主役の「高圧的な所もあるけど温かいいい人感」がスッポリ抜け落ちてる。亀梨くんがアイドルとして忙しくてその業務を遂行できないのなら、その代わりを事務所がちゃんとやるべきだ。
土屋太鳳は私、役者として嫌いなので、バイアスかかってしまうのだけど、この映画はそんなに悪くない。他の映画と一応演技変えてるっぽいし。ただ、原作のキャラクターのクール感は落ちてる。あくまで役を自分に近づける人なのだ、この人は。いやまあ、Pのキャラ像がそもそも違うからJKのキャラ像だって原作のままではいれないから、それはきっと土屋太鳳の責任ではないのだろう。
土屋太鳳の同級生三人、
親友・玉城ティナはいい感じでそこにいて邪魔にならない。
美人系だけどハーフで髑髏っぽい押しの強い顔立ちが大した役じゃなく、
そんなにセリフも多くない自己主張の少ない役なのに、
確実にそこにいた事が分かるいい配役だ。
自己主張の少ない普通の子・西畑大吾も同じくいい感じだけど
ジャニーズなのに地味な顔なので、これは逆に覚えていられない。
ジャニーズだからネットの上で写真とか出ないだろうし。
高杉真宙は美味しい役。こういう傷つく青春って美味しいじゃん。
その青春を傷つける実母のヒモに川瀬陽太。
もう本当に河原から本当のクズ連れて来たみたいにしか見えない。
多分、この映画の中で一番上手い演技してるのはこの人。
あと、アップがほとんどないと思うんだけど、
あっても見たくないから私が目を背けてたりしたのかもしれない。
土屋太鳳の両親に村上淳にともさかりえ。
村上淳さんはいい役者だけど、あまり正業やってる人に見えないよね。
川瀬陽太が市井どこにでもいそうなDV系クズっぽさを身に纏ってるなら
村上淳さんはもんもんとか背負って事務所で脚組んでそうオーラがある。
そして、ともさかはこの映画公開中に離婚してしまった。
あー、ともさか好きなんだけどなあ。
あと、亀梨くんの同僚役が田口トモロヲと大政絢。
田口トモロヲがお巡りさんかあ(笑)。
丸くなったつか、流石プロジェクトXナレーター。
そして大政絢。銭形海ちゃん、リアル婦警さん役かあ。
銭形海の大政絢ちゃんには職質されたいけど(デレデレした職質)、
この映画のハイミスっぽい大政絢ちゃんの職質はドMに喜ばれそう。
亀梨くん、大政絢ちゃん、田口トモロヲの三人の誰かに取り調べを受けるなら、まあ普通に田口トモロヲだな。この田口トモロヲの役は螢雪次朗でも置き換え可能な感じだから、本当に丸くなったな。昔はヤクザとかヤク中とか鉄男とかばっかだったのに。
あと警察官は危険な仕事と言いながら、
この映画の中で亀梨くん関係で3回も傷害事件が起こるのだが、
どう考えても、それは歌舞伎町以上に危険じゃないか? 怖いな地方都市。
【銭】
映画ファン感謝デーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・PとJK@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・PとJK@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
PS 文化祭の巨大ブラバンみたいなのがかっけーんだけど、
あれ演奏してる場所の下に行ったら女子高生のパンツ見放題じゃないか、
と、そんな事ばっか思ってる俺のバカ(バカで幸せであります)。
PS2 ともかく男1人に女50人くらいの格差がある
ドキっ!女だらけの映画ファンサービスデーという形で見たので、
皆さんの協力があるなら、ポロリの一つも欲しかった(バカで幸せであります)。
PS3 『PK』というインド映画があるけど、『PとJK』的に
意味を解釈すると『ポリス高校生』になる。
『ペニ〇高校生』なら、最初の登場が全裸だし、
社会の仕組みを学んでいくという物語だからギリギリ合ってるかもしれない。
PS4 そんな事言ったらジャッキーの『ポリス・ストーリー』は
『ペニ〇・ストーリー』になっちゃつて収集つかんわ!(何言ってんだ俺)