丹波哲郎

2017年03月01日

『脱獄者』を神保町シアターで観て、丹波哲郎は昔から丹波哲郎ふじき★★

五つ星評価で【★★夢うつつでした】
1967年のモノクロ映画。初見。

丹波哲郎刑事が生き別れの弟に会うと、ヤクザになっていた。
何となく遺伝子的に兄弟っぽさが希薄。
丹波哲郎の風貌って独特だからか。
ほどなく丹波哲郎はヤクザの罠に嵌り無実の罪で投獄。
刑事が投獄されるとひどい目に会うのだが、
そんな目に会っても何となく同情できないのは丹波哲郎って善人感が乏しいからだろう。
超善悪人間で、自分がルールブックで全て裁きそう。
それは野生の掟と一緒だから、風向きが変わって
自分がそういう目に会ってもしょうがない様に見えてしまう。

丹波哲郎に捕まってない受刑者の
「ここではみんな同じ最低だから、そんなリンチはやめろ」というのが至極人間的。
多分、丹波哲郎はこの受刑者に人間力で劣ると思う。
でも、その人間でいられない所が丹波哲郎の魅力なのだと思う。

人間以上かもしれない。人間以下かもしれない。
何にせよ、並みの人間ではない。それが丹波哲郎の魅力、そう考える。


なので、そんな人間以下(今回は)の丹波哲郎に感情移入は出来ず、
まあ、やりたい事をやれよと見ていた。
脱獄して、なし崩し的にヤクザに喧嘩ふっかけて大団円。
うんまあ、そんなもんだろう。

どれ見ても変わらない丹波哲郎だが、
同じくらい加藤嘉も変わらない。
今回の加藤嘉もいつも同様、目をウルウルさせている。
それでこそ加藤嘉だ。


【銭】
神保町シアター正規入場料金1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
脱獄者@ぴあ映画生活

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2017年02月05日

『殺人容疑者』を神保町シアターで観て、タンバリンも若いが小林昭二も若造だふじき★★

特集「あの時の刑事」から1プログラム。

五つ星評価で【★★ドラマとしてではなく、科学推理解説がドキュメンタリー的だったり、当時の風俗風景が面白い】
旧作(昭和27年)だが初見。

丹波哲郎のスクリーン・デビュー作だそうです。
かっこいいんだよね、モデルっぽいんだよね。
彼の役はタイトルロールの殺人容疑者。
キャストの最初に出てくるけど、主演ではない。

主演は全員で犯人を追い詰める警察組織その物。
その刑事達の中に若かりしガス人間土屋嘉男と、
若かりしキャップ兼おやっつあん小林昭二がいたりする。
小林昭二なんて中間管理職みたいな年以降しか知らないから、
若者の小林昭二の線の細さが妙におもろい。

渋谷で起こった殺人事件の裏付け捜査のため、銀座に行ったりするが、
どこが渋谷で、どこが銀座なのか全く分からない。
建物も平屋ばっかりで、オフィスというより長屋っぽいロケーションばかり。
今の新宿がまだそうであるように、ちょっと離れると民家があって、
繁華街ではないのかもしれない。

一番おかしいと言うか笑ったのが、警察の「捜査本部」が畳敷きでイスがなかった事。
みんな田舎の青年会みたいに車座になって座る。その畳の上で忙しそうに回る扇風機、
なるほど江戸時代ではないのだな。
警察の黒電話に外部から電話がかかってくる。
「ちょっとメモしてくれ」
電話の刑事に促された横の刑事が硯と筆を手にする。えーつ、ビックリ。
「筆」って習字の授業か、年賀状くらいでしか使った事がない。
日常の文化で使うなんて思いもよらなかった(しかも会社で)。

科学捜査の一環として、証拠に浮かび上がる指紋、
タバコの唾液を抽出して血液型を特定する、モンタージュ写真の実証実験、
とか見せてくれるのが面白かった。

全体としてドラマは希薄。
横溝正史じゃないから犯行の動機が何十年もの怨みとかじゃなく、単に金だったりする。


【銭】
神保町シアター正規入場料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
殺人容疑者@ぴあ映画生活

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