モスラ対ゴジラ
2016年06月09日
『三大怪獣地球最大の決戦』『モスラ対ゴジラ』『怪獣島の決戦ゴジラの息子』を神保町シアターで観て、玉石混交ふじき★★★★,★★,★
特集「シン・ゴジラ映画総進撃」から各1プログラム。
◆『三大怪獣地球最大の決戦』
五つ星評価で【★★★★キングギドラ初登場】
キングギドラと金星人が出てくる奴。
これが妙に好き。
映画館で見るのは初めてかもしれない。
話はゆるかったり、しょーもなかったりなのだけど
どこを摘まんでも摘まんだ部位が娯楽で溢れてる感じ。
初登場のキングギドラが素晴らしい。
遠景の今までにない変な体型。近景でのうねる首の操演の素晴らしい事。
金色というのもメタリックで、余りにも生物概念から離れてるので
実は子供の頃はそんなに好きじゃなかった。でも爺さんになるとええわあ。
ジル・マスタートン(※)かよ、お前!
※ 『ゴールド・フィンガー』で真っ金金に塗られた女優
怪光線も素晴らしい。
怪光線破壊での都市の壊れ方がこの映画は本当に良く出来ている。
(もちろんこの映画の都市破壊の素晴らしさはキングギドラに限らないのだけど)
キングギドラもこの後、絞られるように何作も使われ、
あげくの果てはタイムスリップしたり、
正義の味方になるなんてこの頃は夢にも思わなかったろう。
初登場のこの映画で、目隠しで蛸殴りにされたから泣いて帰るって情けないな。
モスラ(幼虫)顔が黒くて、安田大サーカスのHIROみたい。
操演なのか、メカトロニクスなのかは分からないけど、
モスラの動きは滑らかじゃなくってようない。
そして金星人。インパクトがありすぎる。
『ローマの休日』に金星人を被せた上、『バビル二世』みたいな設定ってメチャクチャだ。でも、勿論好き。美人好き。変な美人大好き。
金星人がみんないなくなって5000年ってアバウトな近過去もOK。
天文学的な昔じゃないのに笑った。
キングギドラって、金星を滅ぼしたから金色なんだろうなあ。
「あれが最後の一匹とは思えない」の名セリフを残した山根博士を演じた志村喬が今回は精神科医役。田舎だというのに妙なショック療法機器があって、憲兵の拷問でも手伝ってたのかって感じで、ちょっとマッドっぽい。ゴジラはもちろんあれが最後の一匹でなかった事はみんなの知る所。ゴジラいっぱいいますね、亜流も含めて。
モスラがゴジラやラドンを説得するシーンで、
子供のゴジラ客が「こんな子供が見るような映画をいつまでも見ていてはいかん」とゴジラ映画離れを促進した気がしてならない。この辺りからもう、ターゲットは完全に子供なのだろうなあ。「いやんいやん」みたいなメンタリティーのゴジラはおそらく原爆の放射線を浴びてないと思う。まあ、そういう軟派なゴジラもゴジラの中の一要素なのだけど。
天本英世ちょい役。飛行機が爆発して落ちているけど、何となく天本英世だけは死んでないと思う。デッドプールだったら生きてる方に賭けるよ。
怪獣が四体(ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラ)なのに、
何で『三大怪獣地球最大の決戦』なのかと言うと、
「三大怪獣」は「ゴジラ、モスラ、ラドン」の地球側怪獣を指しているのだ。
つまり、これは「正義怪獣」と置き換えてもいい。ヒーロー側の怪獣の総称なのだ。
んーと、らしいっすよ。
PS 火星を滅ぼした赤いキングギドラ、
水星を滅ぼした青いキングギドラと三体で
美少女擬人化したら受けるぞ。
◆『モスラ対ゴジラ』
五つ星評価で【★★まあ何回か見てるけど単品作品のモンタージュみたいな映画なので徐々に飽きてきてしまっている】
成虫モスラが今一単品映画ほど大きくなくて、何か埃っぽいというか煤けてるというか大道具っぽくって、死にかけと言う属性にはあってるのかもしれないけど、可憐さが薄いのが哀しい。
幼虫モスラはこの後の『三大怪獣地球最大の決戦』で使い回すのだろう。顔が黒ずんでHIROっぽい。
◆『怪獣島の決戦ゴジラの息子』
五つ星評価で【★初見。この映画が夢落ちでも全く驚かない】
カマキラスとクモンガの操演技術には舌を巻く。
でも、虫キャラってキャラが立ちにくい。
ミニラみたいなキャラ立ちしかない奴と並べるのは酷である。
この前作もエビラだから美味そうだけどキャラは立ってない。
前作も今作もゴジラの島ロケみたいな映画だから都市破壊シーンがないのが残念。
高島忠夫が博士グループのメイン博士なんだけどそんなに頭が良くなさそう。かと言ってリーダーシップを発揮するタイプでもなさげなので、はっきり言って謎人選である。この映画の科学チームは副キャップの平田昭彦がいるから安心できるみたいなチームなのだろう。
前田美波里がよく分からないけど女ターザンで水着要員みたいな役。路線で言うとマッチョ女なのであまり嬉しくない。正しく美しいものよりも間違ってても可愛いものの方が好みだなあ。
しかしまあ、どうでもいい感じの話だ。
ミニラがそうだからなのだけど、ゴジラもペットっぽいし。
孤島でゴジラって映画はお金かかんないから助かるのかもしれないけどようないよ。
対人という写し方でカマキラスとクモンガが映ったのは良かった。
ああいうのは怪獣の怖さが引き立つ。
伊福部昭から変わった音楽が佐藤勝。か、軽いな〜。
【銭】
『三大怪獣地球最大の決戦』:神保町シアター正規入場料金1200円。
『モスラ対ゴジラ』:神保町シアター正規入場料金1200円。
『怪獣島の決戦ゴジラの息子』:神保町シアター正規入場料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・三大怪獣 地球最大の決戦@ぴあ映画生活
・モスラ対ゴジラ|@ぴあ映画生活
・怪獣島の決戦 ゴジラの息子@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・凄くくだらない事を書く@死屍累々映画日記
◆『三大怪獣地球最大の決戦』
五つ星評価で【★★★★キングギドラ初登場】
キングギドラと金星人が出てくる奴。
これが妙に好き。
映画館で見るのは初めてかもしれない。
話はゆるかったり、しょーもなかったりなのだけど
どこを摘まんでも摘まんだ部位が娯楽で溢れてる感じ。
初登場のキングギドラが素晴らしい。
遠景の今までにない変な体型。近景でのうねる首の操演の素晴らしい事。
金色というのもメタリックで、余りにも生物概念から離れてるので
実は子供の頃はそんなに好きじゃなかった。でも爺さんになるとええわあ。
ジル・マスタートン(※)かよ、お前!
※ 『ゴールド・フィンガー』で真っ金金に塗られた女優
怪光線も素晴らしい。
怪光線破壊での都市の壊れ方がこの映画は本当に良く出来ている。
(もちろんこの映画の都市破壊の素晴らしさはキングギドラに限らないのだけど)
キングギドラもこの後、絞られるように何作も使われ、
あげくの果てはタイムスリップしたり、
正義の味方になるなんてこの頃は夢にも思わなかったろう。
初登場のこの映画で、目隠しで蛸殴りにされたから泣いて帰るって情けないな。
モスラ(幼虫)顔が黒くて、安田大サーカスのHIROみたい。
操演なのか、メカトロニクスなのかは分からないけど、
モスラの動きは滑らかじゃなくってようない。
そして金星人。インパクトがありすぎる。
『ローマの休日』に金星人を被せた上、『バビル二世』みたいな設定ってメチャクチャだ。でも、勿論好き。美人好き。変な美人大好き。
金星人がみんないなくなって5000年ってアバウトな近過去もOK。
天文学的な昔じゃないのに笑った。
キングギドラって、金星を滅ぼしたから金色なんだろうなあ。
「あれが最後の一匹とは思えない」の名セリフを残した山根博士を演じた志村喬が今回は精神科医役。田舎だというのに妙なショック療法機器があって、憲兵の拷問でも手伝ってたのかって感じで、ちょっとマッドっぽい。ゴジラはもちろんあれが最後の一匹でなかった事はみんなの知る所。ゴジラいっぱいいますね、亜流も含めて。
モスラがゴジラやラドンを説得するシーンで、
子供のゴジラ客が「こんな子供が見るような映画をいつまでも見ていてはいかん」とゴジラ映画離れを促進した気がしてならない。この辺りからもう、ターゲットは完全に子供なのだろうなあ。「いやんいやん」みたいなメンタリティーのゴジラはおそらく原爆の放射線を浴びてないと思う。まあ、そういう軟派なゴジラもゴジラの中の一要素なのだけど。
天本英世ちょい役。飛行機が爆発して落ちているけど、何となく天本英世だけは死んでないと思う。デッドプールだったら生きてる方に賭けるよ。
怪獣が四体(ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラ)なのに、
何で『三大怪獣地球最大の決戦』なのかと言うと、
「三大怪獣」は「ゴジラ、モスラ、ラドン」の地球側怪獣を指しているのだ。
つまり、これは「正義怪獣」と置き換えてもいい。ヒーロー側の怪獣の総称なのだ。
んーと、らしいっすよ。
PS 火星を滅ぼした赤いキングギドラ、
水星を滅ぼした青いキングギドラと三体で
美少女擬人化したら受けるぞ。
◆『モスラ対ゴジラ』
五つ星評価で【★★まあ何回か見てるけど単品作品のモンタージュみたいな映画なので徐々に飽きてきてしまっている】
成虫モスラが今一単品映画ほど大きくなくて、何か埃っぽいというか煤けてるというか大道具っぽくって、死にかけと言う属性にはあってるのかもしれないけど、可憐さが薄いのが哀しい。
幼虫モスラはこの後の『三大怪獣地球最大の決戦』で使い回すのだろう。顔が黒ずんでHIROっぽい。
◆『怪獣島の決戦ゴジラの息子』
五つ星評価で【★初見。この映画が夢落ちでも全く驚かない】
カマキラスとクモンガの操演技術には舌を巻く。
でも、虫キャラってキャラが立ちにくい。
ミニラみたいなキャラ立ちしかない奴と並べるのは酷である。
この前作もエビラだから美味そうだけどキャラは立ってない。
前作も今作もゴジラの島ロケみたいな映画だから都市破壊シーンがないのが残念。
高島忠夫が博士グループのメイン博士なんだけどそんなに頭が良くなさそう。かと言ってリーダーシップを発揮するタイプでもなさげなので、はっきり言って謎人選である。この映画の科学チームは副キャップの平田昭彦がいるから安心できるみたいなチームなのだろう。
前田美波里がよく分からないけど女ターザンで水着要員みたいな役。路線で言うとマッチョ女なのであまり嬉しくない。正しく美しいものよりも間違ってても可愛いものの方が好みだなあ。
しかしまあ、どうでもいい感じの話だ。
ミニラがそうだからなのだけど、ゴジラもペットっぽいし。
孤島でゴジラって映画はお金かかんないから助かるのかもしれないけどようないよ。
対人という写し方でカマキラスとクモンガが映ったのは良かった。
ああいうのは怪獣の怖さが引き立つ。
伊福部昭から変わった音楽が佐藤勝。か、軽いな〜。
【銭】
『三大怪獣地球最大の決戦』:神保町シアター正規入場料金1200円。
『モスラ対ゴジラ』:神保町シアター正規入場料金1200円。
『怪獣島の決戦ゴジラの息子』:神保町シアター正規入場料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・三大怪獣 地球最大の決戦@ぴあ映画生活
・モスラ対ゴジラ|@ぴあ映画生活
・怪獣島の決戦 ゴジラの息子@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・凄くくだらない事を書く@死屍累々映画日記