プラチナデータ
2013年04月09日
『プラチナデータ』をUCT1で観て、何故囁かせたんだろうふじき★★
五つ星評価で【★★バランスがボロボロの怪作】
基本的に二宮君に情け容赦ない記事になると思うので、
ニノ大好きという方はここで読むのをやめていただいた方がいいと思います。
まず何であの囁き方をさせたの?
予告観た時、あまりに唐突で変な喋り方にNGカットか何かか?と思っていたら、本編でも全く普通に当然が如く予告と同じまんまで使われていた。何、あれはああいう風に喋るとかっこいいの? 何かそういうルールが私が知らない間にどこかで制定されたの? 知らない私が馬鹿なの? あの喋り方には腹立たしさしか感じない。又、あんな喋り方させたせいで凄くIQが低く見えてしまう。まあ、IQ高すぎる人を実際には観た事がないから本当はあんな喋り方をするのかもしれないけど。
で、そのいわゆるニノの身体が前回の『大奥』でも感じたけど、子供すぎる。いや、体格はしょうがないでしょうとか言われるかもしれないが実はそうではない。上手な役者は自分の体格を凌駕する演技をするのだ。小っちゃく見せたり、大きく見せたり、若く見せたり、年老いて見せたり。勿論これは演技だけでなく演出とガッチリ息を合わせた上での結果であるのだろうけど。二宮君は器用な演技をするが、身体イメージを大きく変えて見せるほどの演技巧者ではない。又、デニーロ・アプローチみたいに実際の身体改造もアイドルという多忙な職業上、許されはしないだろう。別にそういう役者は日本にいっぱいいるだろうから二宮君只一人が罪人ではないのだが、自分にできない役や、自分が適さない役であるならちゃんと断わっていただきたい。彼が役者しかしない人なら時間も作れるだろうし、もっと突き詰め方もあると思うけれど、現実的にはそれはありえないだろうから。
だって二宮君スーツ似合わないよ。
着せられてる感が凄く強いよ。
七五三っぽいよ。
タッパのある杏ちゃんと並ぶと、合格の時にしつらえたスーツを着てる大学の新入生と、その姉(キャバクラ勤務)みたいに見えるもの。という訳で二宮君は頑張っているものの起用が間違えている(ちなみに同じ視点から役柄が似合う『GANTZ』については全く問題がない事も触れておく。別に個人的に嫌いだとか憎んでいる訳ではない)。
役者の話を続けるなら、二宮君と比較して
いつも通りの役を渋く演じたトヨエツは問題なし。
二宮君が変だったので引き立ってしまった。
水原希子も及第点。
それに俺は顔に痣のある女性フェチだから、きゅん。
杏ちゃんすらっと脚が長くてなまめかしくて個人的には眼福だけど、
警察庁の研究機関でそんな無駄にお色気出さんでもいいだろ。
いや、無駄ではないのか。
映画の設定通りなら、杏ちゃんはどうしようもなく淫乱なDNAを持ってる事になる。いいなあ。それが分かるんなら「君、淫乱だね、今晩どう?」とか高田純次みたいにとっても軽くアプローチするのに。
DNAプロファイリングについては大袈裟なビジュアルのシステムがおもろい。こういうでかい嘘をのうのうとつくのはいいなあ。二重人格問題の解決を何もしてないので、ああ見えて性格判断なんかは占いレベルのはなはだ精度が低いもんと言わざるを得ないところが又、マヌケで可愛い。中盤以降に出てくる警察庁の秘密捜査システムもおもろい。あんなの共犯者一人いれば瓦解してしまうやろ。また、みんなが花粉症対策で顔をマスクで覆っちゃう春先の今はちょうど使えん。
「真のプラチナデータ」って意味は分かるけど、
脚本上の言葉として分かりづらくて成立しない。
映画の中で、明らかになる犯人の犯行動機が、遠大でちょっとイカしている。
千年王国みたいな世界観がSFとは言え、
ミステリ要素の強いこの映画で出てくるとは思わんかった。
これは嬉しい方の誤算。
あとドラマ部分が終わった後に荘厳な音楽が流れて、いい気持ちになっているのに
いきなり実にスチャラカな感じの嵐が歌う主題歌が流れて来たのにはビックリした。
あれが辛うじて保っていた作品としての後味の良さを思いっきり吹き飛ばしてしまって大笑い。
「 ♪ 身体中が叫んでる おっおおー」じゃねえよ、本当に。
という事で、この映画のバランスが何かあちこちボロボロすぎて、逆にそういった楽しみ方が出来てしまった。
この映画を家に例えるなら、敷地(製作費)は広い。そこに立てる建築物(設定)は敷地に合わせて広いけど突っ込むと耐久度が低い薄いダンボールハウスだ。でもその家の内装(CG・特撮・音楽)は実に豪華でいい雰囲気を出している。主人(二宮和也)は赤ふん一丁(変なワードローブ)で、足元には電動河豚(杏ちゃんの美脚)が転がっている。そして、そこで食す堪能すへきディナー(映画の後味)はスーパーで売ってる味はソコソコだけど高級感が何一つない自社ブランドの百円菓子(エンドロールで流れる嵐の主題歌)だ。
とりあえず主人の足元の電動河豚は確保しておくけど、この家に住むのは嫌だな。主人も赤ふんだし。
【銭】
UCTのポイント6回分を使って無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・プラチナデータ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・プラチナデータ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・プラチナデータ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
・プラチナデータ@流浪の狂人ブログ
基本的に二宮君に情け容赦ない記事になると思うので、
ニノ大好きという方はここで読むのをやめていただいた方がいいと思います。
まず何であの囁き方をさせたの?
予告観た時、あまりに唐突で変な喋り方にNGカットか何かか?と思っていたら、本編でも全く普通に当然が如く予告と同じまんまで使われていた。何、あれはああいう風に喋るとかっこいいの? 何かそういうルールが私が知らない間にどこかで制定されたの? 知らない私が馬鹿なの? あの喋り方には腹立たしさしか感じない。又、あんな喋り方させたせいで凄くIQが低く見えてしまう。まあ、IQ高すぎる人を実際には観た事がないから本当はあんな喋り方をするのかもしれないけど。
で、そのいわゆるニノの身体が前回の『大奥』でも感じたけど、子供すぎる。いや、体格はしょうがないでしょうとか言われるかもしれないが実はそうではない。上手な役者は自分の体格を凌駕する演技をするのだ。小っちゃく見せたり、大きく見せたり、若く見せたり、年老いて見せたり。勿論これは演技だけでなく演出とガッチリ息を合わせた上での結果であるのだろうけど。二宮君は器用な演技をするが、身体イメージを大きく変えて見せるほどの演技巧者ではない。又、デニーロ・アプローチみたいに実際の身体改造もアイドルという多忙な職業上、許されはしないだろう。別にそういう役者は日本にいっぱいいるだろうから二宮君只一人が罪人ではないのだが、自分にできない役や、自分が適さない役であるならちゃんと断わっていただきたい。彼が役者しかしない人なら時間も作れるだろうし、もっと突き詰め方もあると思うけれど、現実的にはそれはありえないだろうから。
だって二宮君スーツ似合わないよ。
着せられてる感が凄く強いよ。
七五三っぽいよ。
タッパのある杏ちゃんと並ぶと、合格の時にしつらえたスーツを着てる大学の新入生と、その姉(キャバクラ勤務)みたいに見えるもの。という訳で二宮君は頑張っているものの起用が間違えている(ちなみに同じ視点から役柄が似合う『GANTZ』については全く問題がない事も触れておく。別に個人的に嫌いだとか憎んでいる訳ではない)。
役者の話を続けるなら、二宮君と比較して
いつも通りの役を渋く演じたトヨエツは問題なし。
二宮君が変だったので引き立ってしまった。
水原希子も及第点。
それに俺は顔に痣のある女性フェチだから、きゅん。
杏ちゃんすらっと脚が長くてなまめかしくて個人的には眼福だけど、
警察庁の研究機関でそんな無駄にお色気出さんでもいいだろ。
いや、無駄ではないのか。
映画の設定通りなら、杏ちゃんはどうしようもなく淫乱なDNAを持ってる事になる。いいなあ。それが分かるんなら「君、淫乱だね、今晩どう?」とか高田純次みたいにとっても軽くアプローチするのに。
DNAプロファイリングについては大袈裟なビジュアルのシステムがおもろい。こういうでかい嘘をのうのうとつくのはいいなあ。二重人格問題の解決を何もしてないので、ああ見えて性格判断なんかは占いレベルのはなはだ精度が低いもんと言わざるを得ないところが又、マヌケで可愛い。中盤以降に出てくる警察庁の秘密捜査システムもおもろい。あんなの共犯者一人いれば瓦解してしまうやろ。また、みんなが花粉症対策で顔をマスクで覆っちゃう春先の今はちょうど使えん。
「真のプラチナデータ」って意味は分かるけど、
脚本上の言葉として分かりづらくて成立しない。
映画の中で、明らかになる犯人の犯行動機が、遠大でちょっとイカしている。
千年王国みたいな世界観がSFとは言え、
ミステリ要素の強いこの映画で出てくるとは思わんかった。
これは嬉しい方の誤算。
あとドラマ部分が終わった後に荘厳な音楽が流れて、いい気持ちになっているのに
いきなり実にスチャラカな感じの嵐が歌う主題歌が流れて来たのにはビックリした。
あれが辛うじて保っていた作品としての後味の良さを思いっきり吹き飛ばしてしまって大笑い。
「 ♪ 身体中が叫んでる おっおおー」じゃねえよ、本当に。
という事で、この映画のバランスが何かあちこちボロボロすぎて、逆にそういった楽しみ方が出来てしまった。
この映画を家に例えるなら、敷地(製作費)は広い。そこに立てる建築物(設定)は敷地に合わせて広いけど突っ込むと耐久度が低い薄いダンボールハウスだ。でもその家の内装(CG・特撮・音楽)は実に豪華でいい雰囲気を出している。主人(二宮和也)は赤ふん一丁(変なワードローブ)で、足元には電動河豚(杏ちゃんの美脚)が転がっている。そして、そこで食す堪能すへきディナー(映画の後味)はスーパーで売ってる味はソコソコだけど高級感が何一つない自社ブランドの百円菓子(エンドロールで流れる嵐の主題歌)だ。
とりあえず主人の足元の電動河豚は確保しておくけど、この家に住むのは嫌だな。主人も赤ふんだし。
【銭】
UCTのポイント6回分を使って無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・プラチナデータ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・プラチナデータ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・プラチナデータ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
・プラチナデータ@流浪の狂人ブログ