フリーキッチン

2015年12月11日

『フリーキッチン』をユーロスペース2(奥)で観て、あらこんなもんけふじき★★

五つ星評価で【★★テイスト】
福満しげゆき氏のマンガが原作だが未読。
何となく原作のタッチが垣間見えるような気がする。
ラストが想像できる物語なので
物語の過程が楽しめなければならないのだが、そこはちょっと手薄だった。

主人公の母親の病的に強引な負のキャラ立て、
主人公の彼女の堂々としたマドンナっぷり。
この二人に対して主人公のキャラが弱すぎる。
彼は、心情吐露などにより観客をガッツリ味方につけなければならないのだが、その点が不十分だった。
彼のキャラが生きれば、彼を通して母親の異常性とそれに引きずられる彼のプチ異常性が明確になるし、同じく彼を通して彼女との普遍的な愛情交流の微笑ましさも出る筈なのに、そうならずに停滞してしまった。彼は内向的で何を考えているか分からない、というより積極的に好かれないタイプの単にウジウジしたキャラになっている。


【銭】
ユーロスペース会員割引1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
フリーキッチン@ぴあ映画生活

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