パッセンジャー

2017年04月02日

『パッセンジャー』をトーホーシネマズ渋谷1で観て、××××じゃんふじき★★★★(ネタバレあり)

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▲インテリ女と粗野な男の組み合わせってそこそこあるよなあ。

ネタバレあり記事です

五つ星評価で【★★★★予想を越えて面白かった】
原題は『PASSENGERS(乗客達)』、複数形である。
まあ、題名から『宇宙で二人だけ戦隊・パッセンジャー』と思ったりしていた。
主役のクリス・プラットはもちろんパッセンレッドだ。
ヒロインのジェニファー・ローレンスはもちろんパッセンピンク。
この二人の宇宙を股に掛ける大活躍をハラハラドキドキ堪能したのだが、
戦隊もの特有の追加入隊でローレンス・フィッシュバーン、パッセンブラックがやって来るとは思わなかった。もうちょっと尺があったらあの宇宙船が変形合体して人型ロボットになった事だろう。そこまでの尺がなかったので合体はレッドとピンクの肉体まででとどまった。

さて、何となくツイッターのTLから主人公がゲス野郎という事が伝わってきて、
それだったら二人目は主人公が起こすんだろう、そこまでは類推できた。
予告編で一人の時は髭モジャだけど、彼女と一緒の時は髭を整えてるのが傍証だろう、と。ただ三人目が現れるのは予想外だったし、そこからあんなにつるべ打ちに危機が連打でやってきて、落ち着いたところで呼び起こされた二人目に人生の選択肢が委ねられる展開は何ともクレバーでよろしい。

それにしてもほぼ二人芝居だが(バーテンダーがいるか)間が持つのは役者陣が好演してるからだろう。クリス・プラットの気弱な熊っぽい髭面は強すぎない男によく合うと思う。ジェニファー・ローレンスは皮膚がパタパタ変化しなくても大丈夫という事を証明して見せた(いや、そもそも大丈夫なのだけど)。

ラストに向けて、主人公とヒロインの仲が改善されていく事に
井伏鱒二の『山椒魚』みたいだなと強烈に思った。
「今ではもう、あなたの事を怒ったりしてないわ、パッセンレッド」という感じ。

あと、そうねえ。子供は作らんかったんだなあ、と。
衣食住の心配はないとしても、他人の手を借りずに子供を育てるのはいろいろ難しいからなあ。子供の病気とか、成長した子供の恋愛相手が彼等自身の家族しかいないとか。

アンディ・ガルシアはたったあんな2秒くらいのシーンで、
ギャラはロボットくんより沢山取るんだろうなあ。

無重力プールってのもいいアイデアだった。


【銭】
映画ファン感謝デーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
パッセンジャー@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
パッセンジャー@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
パッセンジャー@ノルウェー暮らし・イン・原宿
パッセンジャー@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS もう題名しか覚えていないけど本田美奈子主演で『パッセンジャー』
 って映画があったなあ。
PS2 あれだけの大事故が起こって、船の機能障害が完全にあれで打ち止めになったと
 保証できる謂れはないのだから、残酷かもしれないし、彼ら二人の生活を壊すリスクも
 あるが、船員を誰か一人起こすべきではないかと思う。
PS3 男がジミー土田みたいだったら恋の映画にはならないだろうな。
 ジミー土田じゃあまりにも分からないから、もうちょっと一般的な人選をすると
 南海キャンディーズの山ちゃんとかね。

fjk78dead at 04:11|個別記事コメ(12)