セトウツミ

2016年11月04日

『ドロメ女子篇』『ドロメ男子篇』『ライチ光クラブ』『セトウツミ』『無伴奏』5本まとめてレビュー

未レビュー邦画(内藤監督3本+2)ドラマをできるだけ短評で。

◆『ドロメ女子篇』シネマート新宿1
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▲ジャージだよ、諸君。
五つ星評価で【★★★森川葵!】
森川葵が可哀想で可愛すぎる。
基本、こういう病んだサイドの役が似あうなあ。

人間タイプ・ドロメは怖いが、何をどうしたいのが目的なのかがよう分からん。
モンスタータイプ・ドロメは狙ったチープ感もまずまず、
こっちも最終的に何をどうしたいのかがよう分からん。
女子篇、森川葵以外があまり可愛く撮れてないんは減点。


◆『ドロメ男子篇』シネマート新宿2
五つ星評価で【★★★森川葵をもう一回楽しみながらタブル・アングルもなかなか楽しい】
「青春ダブルアングル・ホラー」と称して、女子篇と同時刻の男子サイドを描く。
やはりまるまる同じ話なので、見るかどうか悩んだが、仕掛けが施してあって
時間軸が女子篇と同様に流れても、話は違う進み方をする。一本取られた。
ラストシーンにそういう意味を持たせるのかという衝撃(見れば分かる)。
話を知ってるから「もう一本目はつまらない」という訳ではなく、
2本見て大きな話が出来上がると考えてもらえばいい。
1本だけでも成立するが、2本見た方が更に楽しめる2本だった。
いやいや、そういう風にちゃんと宣伝せんといかんよ。


◆『ライチ光クラブ』HTC渋谷3
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▲美は力。
五つ星評価で【★★★独立した映画としては失敗作】
中条あやみが可愛いのであるが、そこに騙されてはいけない。
中条あやみは年相応であろうが、物語を破綻なく成立させる為には
クラブの9人は少年である必要がある。彼等は映画では「青年」が演じている。
「青年」に役柄が変わった訳ではなく(それは作品構造上不可)、
「少年」の役を「青年」の俳優が演じているのだ。
この映画はマンガ→舞台→映画化と言う事だ。
舞台の上では自己申告で「少年」を名乗る事で、彼等は少年として認知される、
そういうルールでいいだろう。
だが、映画のルールはそうではない。見た目通りだ。
髭が生える事を恐れる少年の身体が髭を剃ってるとしか思えないほど成長していてはいけない。『1999年の夏休み』でやったような手法(少女による少年の偽装)を取るか、本当の少年を使うか、舞台版を収めた劇シネマにすべきだった。


◆『セトウツミ』UCT12
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▲セトやウツミより中条あやみの方が見てて楽しいからなあ。
五つ星評価で【★★★おもろいおもろいちゃんとおもろいのが凄い】
中条あやみ繋がりで。
中条あやみは今の所、これがベストで可愛い。
大事な役でありながら、大した役でないという、とても不安定な役柄だ。
セトとウツミがただ話をするだけなのにちゃんと映画になってる。凄い、つか、偉い。
これはセンスを縦横無尽に振るって出来た可愛い小品。
必要以上に派手で古典的な劇伴がステキ。
ピエロが宇野祥平とは思わんかった。


◆『無伴奏』目黒シネマ
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▲文芸痴話喧嘩。
五つ星評価で【★★璃子ちゃんの濡れ場が美しくない】
池松壮亮繋がり。
見終わってピンと来なかった。
あの人とあの人が実は思ってて、という筋立ては分かるのだが、
そんなにリアルにそうなんかなあ、みたいに思えてこない。
『セトウツミ』みたいに、セックスしない青春にしておけば、傷口も小さかったのに。
璃子ちゃんは脱いだり、濡れ場やったりするより、生活感のない服着てる方が似あう。


【銭】
ドロメ女子篇:シネマート月曜メンズデーで1100円。
ドロメ男子篇:シネマート、ポイント10回分使用で無料鑑賞。
ライチ光クラブ:テアトル会員割引で1300円。
セトウツミ:ユナイテッド会員ポイント2回割で1000円。
無伴奏:ラスト1本割引で900円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ドロメ【女子篇】@ぴあ映画生活
ドロメ【男子篇】@ぴあ映画生活
ライチ☆光クラブ@ぴあ映画生活
セトウツミ@ぴあ映画生活
無伴奏@ぴあ映画生活

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