ゴーちゃん

2013年11月18日

『清須会議』を109シネマズ木場1で観て、ゴーちゃんの大逆襲ふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★ダメ出しする人もいるけど俺っちは充分面白かった。この差はどこからやって来たんだろう】

三谷がドバドバ、有名キャストを使い切った時代劇。

ともかくたくさんの登場人物が出てて、
役なりに美味しかったり、そうでなかったりがある。
俺っちは歴史とか、よう知らんから展開見てるだけで面白かったけど、
普通に歴史知ってる人はつまらんとか、そういう事なのかな?

チラシを見て、役者序列的には四枚看板のように打ち出してるけど
(役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市)、
実際には二枚看板(役所広司、大泉洋)でしょう。

・役所広司 対照の一角、武人らしい武士を演じた。
  あの障子から飛び出す武骨な足の繊細な演技が一番の見せ所になっちゃったけど、
  それでいいのか。
  実は天下を治める才覚がないように描かれているが、
  武士社会全体から考えたら、この人がトップを取って、
  いつまでも天下が平定しない方が(天下統一などない方が)みんな儲かる。
  誰かを滅ぼされなければ、そこの土地を分け与えて出世ができない
  世の中なのだから。だから、実はこの男が百年でも千年でも戦争を続けたがってる
  みたいな気持ちがちょっとでも垣間見えたらもっと面白かったのに。
  (コメディーの範疇から外れちゃうか)
  考えようによっては魔王候補生。
・大泉洋 対照の一角、武人らしからぬ武士を演じた。
  耳のメイクがいい。まあ、でも、お猿と言うよりはモンキーに近い。
  時代劇から抜け出てきたような役所広司のセリフと、
  現代劇とさほど変わらない大泉洋のセリフが交わっても
  おかしくないのがおもろい。
  実は「人たらしの秀吉」の癖に、この映画の中で一番の腹黒に描かれている。
  それがそんなに腹黒に見えないのが大泉洋という役者ゆえだ。
  「平和になった方がいい」なんてのは百姓の理屈、と思えば、
  実はこいつがこの武家社会での一番の悪役なんである。
  考えようによっては現世を破壊する怪物。
・小日向文世 インテリ侍。あの高音の声がうまく嵌ってる。
  お姑さんみたいだよな。そう言えば、この人の出世作はカマだったし。
  この人が役所広司側にいるのは、役所広司が信長が定めた筆頭家老だからだろう。
  実は体制を重んじる人だ。
  だから、この人はこの人で最後に信じた事をやったに違いない。
  考えようによっては一番の役人。
・佐藤浩市 付和雷同侍。
  佐藤浩市をこんな「ふらふら」な役にキャスティングするのが楽しい。
  けっこうガタイもいいのに、映画の中で何かドタドタ騒いでるだけの役。
  考えようによっては、この人は大衆。
  前者3人には社会が「何を中心にしてどうあるべき」というビジョンがあるが、
  この男は自分の利益にかなえば未来はどうでもいいのだ。

ここから先はお得な役順。
・中谷美紀 いなかっべメイクがかーいーなー。
  あの垢抜けないズダダダダダな踊りも何ともよろしい。
  ユーモアを交えながらも、人と人が裏切りあう割とすさんだ話なので、
  こういう裏表がなくて「べちゃ」っとした役は一番お得。
  基本的に今回は女優はみんなお得(除く天海祐希)
  この人は正直が美徳。
  別に世の中がどうなっても多分、生きていける、どうにかなる。
・妻夫木聡 バカ跡目役。
  今、現代劇でこんなに果てのないバカを演じる事は出来ない。
  差別表現扱いになっちゃうからだ。
  あのバカがとても気持ちよさそうなバカでよかった。
  この人は只の馬鹿。
・剛力彩芽 白塗りに乏しい表情で演技させたのが大成功。
  初めてゴーちゃんでいいと思った。
  『ガッチャマン』の100倍いい(というより『ガッチャマン』が100倍悪い)。
  次はどうするかね。こんな役ばっかじゃないぞ。
  基本、本当は大根だからなあ(演技がこん平師匠のようにデカすぎる)
  ダッチワイフとか動かないで乳をモロ出しするような役が適役なんだけど。
  この人は涼しい顔をしながらルサンチマンの象徴。
・伊勢谷友介 織田信長の弟。
  子供の頃はうつけの信長の代わりに織田家襲名を望まれた人物?
  今は逆に「変わり者のうつけ扱い」。
  だとすると、実は一番複雑な目で後継者争いを見ている事になる。
  伊勢谷友介の威圧感のある下から目線って変な演技が面白い。
  又、信長の兜を横にして織田家など滅ぼしてしまえと
  信長が乗り移ったように喋る本心の力強さは
  やはり伊勢谷友介の目力の強さが功を奏している。
  この人は扇動者。但し、扇動の方向に注意を払わない。一番厭世的な人間。
・浅野忠信 清須会議において何をやる訳ではないのだけど、
  秀吉と相対する「規範としての武士」(秀吉は規範を破るし守れない武士)。
  建て前を建て前として貫き通すのも男の美学なんで、かっこいい。
  全国民がこういう人間なら社会主義や共産主義は成功する。
・鈴木京香 「鈴木京香だから」という線はないけど、まあまあ適役。なまもの役。
・坂東巳之助 賢い弟役。この歌舞伎の若い人はよう知らんが、
  ブッキーが凄くちゃんとバカを演じたので、この人の硬さも浮かび上がった。
  真面目馬鹿。
  馬鹿も困るが、真面目馬鹿もそこそこ困る。舞台が大きければ大きいほど。
・でんでん ヅラ以外のハゲが一人くらいいると画面のリアル度が違う。
  といった意味でいい配置。

その他 もっともいらん役は西田敏行と天海祐希

コメディーとしてはあまり自由な事も出来ないので、そんなでもないだろう。
これ、コメディーとして売っちゃいかん。
太河ドラマ『新撰組』と同じくらいの群像劇として見るなら普通に面白い。

やたら東洋人ばかり出てチャンバラもしないで会話ばかりしてる、
ってことでこれをハリウッドに持ってったら、えらく評判悪いだろうな。


【銭】
毎月10日109シネマズのサービスデーで1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
清須会議@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
清須会議@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
清須会議@yukarinの映画鑑賞プラス日記
清須会議@ペパーミントの魔術師
清須会議@徒然なるままに

PS 音楽の小技効いてる感よし。
PS2 瀬戸カトリーヌ、いわゆるカトちゃん、どこにいたんだろ。
 鈴木京香の女中かな?


fjk78dead at 19:00|個別記事コメ(12)トラバ(31)

2013年10月05日

『ガッチャマン』を日劇2で観て、何でこんな話にしたのふじき★★(ネタバレ)

五つ星評価で【★★主犯は製作と脚本】

実は昔のガッチャマンは観ていない。
だけど、こんな話ではなかった筈だ。
そして、この設定にする必然性は大きく感じない。
他人の土俵を踏み荒らすのなら、踏み荒らすだけ、
もっと全て理詰めで完璧な設定にしないといかん。

設定上不明点
・ギャラクターの大義が分からない。現人類を滅ぼそうとする理由が分からない。
・ギャラクターの攻撃が分からない。別に物理的な破壊をせずとも
 生物学的な感染兵器を作ればいいんじゃないのか?
・ギャラクターとガッチャマン適合者にそういう関係が成り立つのなら、
 ガッチャマン組織にスパイを送り込み、戦力を搾取する事こそ有効な攻撃では?
・ガッチャマンが感染することで何か支障があるのかが明確でない。
・ギャラクターの肉体的な力はともかく、
 科学力が現人類の戦力を大きく超えているのはリアルではない。
 科学力には資本も必要だし、多様な実験するための資材の確保も必要だ。
 つまり、効率よく現科学力を凌駕しようとするなら、
 現在の資本体制を取り入れながら開発を進めるしかない。
・「石」の力と、ギャラクターの力の関連性が明らかにされない。
これらはノベライズなどで説明されているかもしれないが、
映画単品だけ見てパッと分からなくっちゃダメだ。

原典をリスペクトせなあかんよ。

全体的には最初のタイヤロボットが攻撃対象目の前で停止、まではよかった。
その後はダラダラするし、敵要塞は狭くてガッチャマンのアクション向きではないし。

ガッチャマン・スーツ
・鳥のイメージを取り除いてしまった為に(あ、ダジャレだ)、
 各スーツ色しか違いがなくなり、
 アニメのように大きくシルエットの違いのない人体で、
 更にアニメと違う配色を使ったので、誰が誰だか分からなくなった。
ベルク・カッツェ
・作りそこなったドロンジョ様みたいなデザインは最低。
下級戦闘員
・アルマーニのスーツを着せたら映画泥棒に似ると思う。

役者
松坂桃李  仕事至上主義。サラリーマンの鏡みたいな役。まあ、いんじゃない。
綾野剛   髪が伸びてきて昔の綾野くんっぽくなってきた。
 映画の中で多分、誰よりも一番ちゃんと演技してる。
 その演技の熱さが多少、無駄に見えちゃうところが、この映画の罪深さである。
剛力彩芽  ゴーちゃんの為に映画がまるごと壊れるような事はなかった。
 アクションシーンでのミニスカート・パンチラはお預け
 (えっ、そういう要員じゃなかったんけって全然普通のパンツスーツだ)
 分かったのは表情豊かな剛力彩芽はちょっと画面上うるさいということ。
 かと言ってクールだとバッシングを肯定するような、つまらんキャラだし。
 今、日本で一番魅力的に撮る事が難しい素材かも知れない。
濱田龍臣  ホモじゃないけど、
 ゴーちゃんよりこっちの方が全然可愛いから困ってしまう。
鈴木亮平  変態仮面だから、クイっクイって歩いてほしかったけど、
 まあ、それはやらんわな。普通。
初音映莉子 こんな役をやるようになったのだなあ。
光石研   バリバリ日本人顔の癖に、何が「カークランド教授」だ!
中村獅童  凄くベタな演技ながら、存在感が強くて、
 獅童が出てくると画面が落ち着く。
 腐女子的には獅童が嫌がる綾野剛に接吻したり、
 身動きのできない松坂桃李を蹂躙したりという格好のキャラな気がする。
岸谷五朗  怪しすぎる。
 詐欺師だったら、風貌が怪しすぎて、最初に信じてもらえないから
 詐欺師の癖に詐欺を行えないタイプ。
 この衣装の岸谷五朗が下町を歩いていたら、石とか投げても間違えではない。


【銭】
チケット屋で1250円の前売券GET。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ガッチャマン@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ガッチャマン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ガッチャマン@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ガッチャマン@徒然なるままに
ガッチャマン@迷宮映画館
ガッチャマン@流浪の狂人ブログ
ガッチャマン@ペパーミントの魔術師

PS 『おはよう忍者隊ガッチャマン』の方がまとまってた。
PS2 コメント付けに行く先々で、ここまで誰にも誉められてない映画って、
 初めてかもしれない。


fjk78dead at 07:02|個別記事コメ(10)トラバ(7)