クリント・イーストウッド
2014年08月14日
『エグゼクティブ・デシジョン』『スペース・カウボーイ』を新橋文化で観てキッチリしちょるのうふじき★★★★,★★
◆『エグゼクティブ・デシジョン』
五つ星評価で【★★★★ハリウッド映画はこれよ】
二回目か三回目。
くー、相変わらずおもしれー。
次から次へと現われる難題を一つ一つクリアしていくプロの映画。
つまらん訳がない。
割と導入部近くのあのサプライズも、
無敵の突撃部隊の攻撃性能を削ぎながら代替手段を提示する難題の設定も
脚本の力かくありきってか、これ近いうちリメイクしてもおかしくない気がする。
企画不足にはリメイク、リブートで対処って時世だもの。
ハル・ベリーが三番手くらいの大きな役で出てて、この頃はまだアカデミー賞とかおくびにも出してなさげだ。いや、カート・ラッセルにアカデミー賞あげてほしい(多分、貰ってないでしょ)。で、この頃のハル・ベリーはまだまだ小物感の強い女優で、妙に安そうな制服が似合う気がする。今回スッチーだよ。探せば「ハル・ベリーAV制服パック」みたいなディスクがどこかに売ってそうな気がする。あ、そうか、割と困り顔だからだな。ハル・ベリーが主役なら、スッチー、ナース、政府事務官、女刑事辺りのAVの話を一つ1分くらいで作れるよ、俺。いや、ハル・ベリーがオファー受けないだろうけど。
◆『スペース・カウボーイ』
五つ星評価で【★★イーストウッドの中ではちょっと冗長さが苦手】
ファ−ストラン以来,2回目。
ファーストランの時も長さに辟易して後半はうつらうつらだったが、今回も同じような状態に陥った。いやあ、人間そんなに変わるもんじゃないね。
映画には「頑固爺」がよく似合うので、それだけで追い風なのだけど、後半になればなるほどイーストウッドら爺ちゃんが翻弄される度合いが強くなるからなのかなあ。いや、うつらうつらしてたからよう分からん。すまん。
若い姉ちゃんより、イーストウッドの年老いた妻の方が魅力的に撮れてるってのは明らかにおかしいと思うぞ。
無理に題名を直訳すると『宇宙雌牛少年達』か。
いや、無理に題名を直訳した俺が悪かった。
【銭】
ネット割引で100円減の800円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・エグゼクティブ・デシジョン@ぴあ映画生活
・スペース・カウボーイ@ぴあ映画生活
五つ星評価で【★★★★ハリウッド映画はこれよ】
二回目か三回目。
くー、相変わらずおもしれー。
次から次へと現われる難題を一つ一つクリアしていくプロの映画。
つまらん訳がない。
割と導入部近くのあのサプライズも、
無敵の突撃部隊の攻撃性能を削ぎながら代替手段を提示する難題の設定も
脚本の力かくありきってか、これ近いうちリメイクしてもおかしくない気がする。
企画不足にはリメイク、リブートで対処って時世だもの。
ハル・ベリーが三番手くらいの大きな役で出てて、この頃はまだアカデミー賞とかおくびにも出してなさげだ。いや、カート・ラッセルにアカデミー賞あげてほしい(多分、貰ってないでしょ)。で、この頃のハル・ベリーはまだまだ小物感の強い女優で、妙に安そうな制服が似合う気がする。今回スッチーだよ。探せば「ハル・ベリーAV制服パック」みたいなディスクがどこかに売ってそうな気がする。あ、そうか、割と困り顔だからだな。ハル・ベリーが主役なら、スッチー、ナース、政府事務官、女刑事辺りのAVの話を一つ1分くらいで作れるよ、俺。いや、ハル・ベリーがオファー受けないだろうけど。
◆『スペース・カウボーイ』
五つ星評価で【★★イーストウッドの中ではちょっと冗長さが苦手】
ファ−ストラン以来,2回目。
ファーストランの時も長さに辟易して後半はうつらうつらだったが、今回も同じような状態に陥った。いやあ、人間そんなに変わるもんじゃないね。
映画には「頑固爺」がよく似合うので、それだけで追い風なのだけど、後半になればなるほどイーストウッドら爺ちゃんが翻弄される度合いが強くなるからなのかなあ。いや、うつらうつらしてたからよう分からん。すまん。
若い姉ちゃんより、イーストウッドの年老いた妻の方が魅力的に撮れてるってのは明らかにおかしいと思うぞ。
無理に題名を直訳すると『宇宙雌牛少年達』か。
いや、無理に題名を直訳した俺が悪かった。
【銭】
ネット割引で100円減の800円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・エグゼクティブ・デシジョン@ぴあ映画生活
・スペース・カウボーイ@ぴあ映画生活
2014年02月01日
『ダーティハリー』『外套と短剣』を新橋文化で観て、相変わらず渋いぜハリーふじき★★★★,★★
◆『ダーティハリー』
五つ星評価で【★★★★1年くらい前にみゆき座で観た映画をすぐさま鑑賞することになろうとは】
名作だから何回見直しても面白い。
アンディ・ロビンソン演じるサソリのイカレタ感じが映画を面白くさせている。
この当時のナウなヤング代表と言ったところだろう。
今、この役をより気持ち悪く演じる事が出来そうで、
やったら新境地で面白そうなのは三浦春馬。
イーストウッドが全編にわたって着用しているベストが
アウトローっぽさをちょっと消している。
◆『外套と短剣』
五つ星評価で【★★寝ちゃった】
フリッツ・ラング監督、ゲイリー・クーパー主演のスパイもの。
クーパーは物理学教授役で、
ドイツに捕らわれている親交の深い教授を素人ながら救いに行く。
後半レジスタンスの女性が出てくると、一気にメロドラマ化。
このメロドラマ部分がなんかたるい。
姉ちゃんがどうもなあ。妙にピチピチのセーターを着てて
胸の形がモロ分かりなのが何か逆に気持ち悪い。
という訳で、寝ちゃったんである。
まあ、いいや。イーストウッド見に来たと思えば。
【銭】
前売券使用で700円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・外套と短剣@ぴあ映画生活
▼関連記事
・ダーティハリー@死屍累々映画日記
五つ星評価で【★★★★1年くらい前にみゆき座で観た映画をすぐさま鑑賞することになろうとは】
名作だから何回見直しても面白い。
アンディ・ロビンソン演じるサソリのイカレタ感じが映画を面白くさせている。
この当時のナウなヤング代表と言ったところだろう。
今、この役をより気持ち悪く演じる事が出来そうで、
やったら新境地で面白そうなのは三浦春馬。
イーストウッドが全編にわたって着用しているベストが
アウトローっぽさをちょっと消している。
◆『外套と短剣』
五つ星評価で【★★寝ちゃった】
フリッツ・ラング監督、ゲイリー・クーパー主演のスパイもの。
クーパーは物理学教授役で、
ドイツに捕らわれている親交の深い教授を素人ながら救いに行く。
後半レジスタンスの女性が出てくると、一気にメロドラマ化。
このメロドラマ部分がなんかたるい。
姉ちゃんがどうもなあ。妙にピチピチのセーターを着てて
胸の形がモロ分かりなのが何か逆に気持ち悪い。
という訳で、寝ちゃったんである。
まあ、いいや。イーストウッド見に来たと思えば。
【銭】
前売券使用で700円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・外套と短剣@ぴあ映画生活
▼関連記事
・ダーティハリー@死屍累々映画日記
2013年05月11日
『人生の特等席』『最終目的地』をギンレイホールで観て、イーストウッドももう本当に爺さんなんだなふじき★★★,★★
『人生の特等席』
五つ星評価で【★★★イーストウッドがどうしようもなく爺なのがいいんだか悪いんだか】
イーストウッドがこんな爺さんの役をやるようになったのだなあ。
それを認めたいような、そうでもないような。
人生の先輩の意見はちゃんと傾聴するもんだぜいって映画だけど、
「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」って美学だってあるだろうに。
イーストウッドぐらいの人物だったら傾聴するに値するのがアリアリなのだが、
残念ながら世の中そうでない輩も多いに違いない。
だから、これを一般論の映画と考えてはいけない。
技術のあるスカウトがたまたまいいパターンの時、
自分の人生に逆転ホームランを打てたという美談であって、
「だから『マネーゲーム』が間違っている」にはならない。
相反はあっても排他ではない。
『マペッツ』でかなり崩れかかっていたエイミー・アダムスが
「まだまだアダムス・ファミリーとは呼ばせない」とばかりにギリギリに
可愛い感じなので、ほっとした。
◆『最終目的地』
五つ星評価で【★★真田くんとシャルロット・ゲーンズブールが同じスクリーンの上で息をしている不思議】
なんとなく退屈だった。
ただ、昔から特撮とかアクションとか、割と下に見られる映画時代が長かった真田くんが、ちっちゃい時から「おふらんす」のオシャレ映画に自然に居座るシャルロット・ゲーンズブールと同じ画面に収まってるのは何だか不思議な感触だった。近所の駄菓子屋のおばさんをヨーロッパ映画で見かけたような感じ。
なんとなく響かなかったなあ。
アンソニー・ホプキンスが真田広之の脳髄を美味しそうにスプーンで掬うシーンとかあったら、好きになれたかもしれない。
【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・人生の特等席@ぴあ映画生活
・最終目的地@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・人生の特等席@映画のブログ
五つ星評価で【★★★イーストウッドがどうしようもなく爺なのがいいんだか悪いんだか】
イーストウッドがこんな爺さんの役をやるようになったのだなあ。
それを認めたいような、そうでもないような。
人生の先輩の意見はちゃんと傾聴するもんだぜいって映画だけど、
「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」って美学だってあるだろうに。
イーストウッドぐらいの人物だったら傾聴するに値するのがアリアリなのだが、
残念ながら世の中そうでない輩も多いに違いない。
だから、これを一般論の映画と考えてはいけない。
技術のあるスカウトがたまたまいいパターンの時、
自分の人生に逆転ホームランを打てたという美談であって、
「だから『マネーゲーム』が間違っている」にはならない。
相反はあっても排他ではない。
『マペッツ』でかなり崩れかかっていたエイミー・アダムスが
「まだまだアダムス・ファミリーとは呼ばせない」とばかりにギリギリに
可愛い感じなので、ほっとした。
◆『最終目的地』
五つ星評価で【★★真田くんとシャルロット・ゲーンズブールが同じスクリーンの上で息をしている不思議】
なんとなく退屈だった。
ただ、昔から特撮とかアクションとか、割と下に見られる映画時代が長かった真田くんが、ちっちゃい時から「おふらんす」のオシャレ映画に自然に居座るシャルロット・ゲーンズブールと同じ画面に収まってるのは何だか不思議な感触だった。近所の駄菓子屋のおばさんをヨーロッパ映画で見かけたような感じ。
なんとなく響かなかったなあ。
アンソニー・ホプキンスが真田広之の脳髄を美味しそうにスプーンで掬うシーンとかあったら、好きになれたかもしれない。
【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
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・最終目的地@ぴあ映画生活
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・人生の特等席@映画のブログ
2013年01月12日
『ダーティハリー』をみゆき座で観て、しびれるぜふじき★★★★
五つ星評価で【★★★★やっぱイーストウッドだよなあ】
多分、昔の文芸坐で何回か見てる。久しぶりだ。
TVでも見てて、その時の声はきっと山田康雄だ。
単純にイーストウッドが「男男」して、かっこいいんであるが、
マグナム使ってること以外はそんなに規格外ではない。
あれだけ憎々しく見えた犯人も、今見ると突出した犯罪者ではない。
時代が殺伐とした映画に追いついてしまったのかもしれない。
でも、ドン茂の華麗なアングルとラロ・シフリンの音楽が付くと、
なんだか無性に映画っぽい。
そして、決して派手でもなく普通で、
最後にやるべきことをやるイーストウッドがかっこいいのである。
【銭】
トーホーシネマズの青50本の中の1本で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ダーティハリー@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ダーティハリー@ダイターン・クラッシュ
PS スコルピオがマルコム・マクダウェルと勘違いしてた。
アンディ・ロビンソンって別の人だけど、イメージが似てるんだよね。
同じ頃に同じ年頃でサイコ役で活躍してたから。
PS2 夜のシーン多いなあ。女っ気ない映画だなあ。あ、覗かれる女はいい女。
多分、昔の文芸坐で何回か見てる。久しぶりだ。
TVでも見てて、その時の声はきっと山田康雄だ。
単純にイーストウッドが「男男」して、かっこいいんであるが、
マグナム使ってること以外はそんなに規格外ではない。
あれだけ憎々しく見えた犯人も、今見ると突出した犯罪者ではない。
時代が殺伐とした映画に追いついてしまったのかもしれない。
でも、ドン茂の華麗なアングルとラロ・シフリンの音楽が付くと、
なんだか無性に映画っぽい。
そして、決して派手でもなく普通で、
最後にやるべきことをやるイーストウッドがかっこいいのである。
【銭】
トーホーシネマズの青50本の中の1本で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ダーティハリー@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ダーティハリー@ダイターン・クラッシュ
PS スコルピオがマルコム・マクダウェルと勘違いしてた。
アンディ・ロビンソンって別の人だけど、イメージが似てるんだよね。
同じ頃に同じ年頃でサイコ役で活躍してたから。
PS2 夜のシーン多いなあ。女っ気ない映画だなあ。あ、覗かれる女はいい女。
2012年10月27日
『荒野の用心棒』をみゆき座で観て一部寄席っぽいぞふじき★★★
五つ星評価で【★★★ボロボロの髭イーストウッドかっけー】
何と言っても最初にかかるモリコーネのテーマ曲が
今まで何回となくヘッドホン越しに聞いているのに、
映画本編として劇場で聞くのは初めてで、
この口笛を聞くだけでこみ上げて来る物がある。
でも、使われるシルエット絵は、
寄席で切り絵芸人がお題を貰って作る切り絵みたいだった。
単純にイーストウッドがかっけーのだ。
原型の『用心棒』よりも女に甘く優しくメロウな感じ。
この辺はお国柄か。
いや、原型観たのはすんけー昔だから、敏郎も甘く優しくメロウかもしれない。
何にしてもイーストウッド寡黙な髭がよう似あう。
野郎は行動で語るのだ。
ガキの演技はちゃちい。
悪い意味で劇団ひまわりっぽい。
【銭】
終日午後10扱いで1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・荒野の用心棒@ぴあ映画生活
何と言っても最初にかかるモリコーネのテーマ曲が
今まで何回となくヘッドホン越しに聞いているのに、
映画本編として劇場で聞くのは初めてで、
この口笛を聞くだけでこみ上げて来る物がある。
でも、使われるシルエット絵は、
寄席で切り絵芸人がお題を貰って作る切り絵みたいだった。
単純にイーストウッドがかっけーのだ。
原型の『用心棒』よりも女に甘く優しくメロウな感じ。
この辺はお国柄か。
いや、原型観たのはすんけー昔だから、敏郎も甘く優しくメロウかもしれない。
何にしてもイーストウッド寡黙な髭がよう似あう。
野郎は行動で語るのだ。
ガキの演技はちゃちい。
悪い意味で劇団ひまわりっぽい。
【銭】
終日午後10扱いで1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・荒野の用心棒@ぴあ映画生活
2012年07月24日
『ヒアアフター』をギンレイホールで観て、イーストウッド力を見せつけられてしまったよふじき★★★
五つ星評価で【★★★濃密なイーストウッド効果で見応えのある一品に】
あの震災後、公開打ち切りになってしまい、
なかなかお目にかかれない一本になってたのを、やっとこさ劇場で見れた
(私は基本、劇場でしか映画を見ないのだけど、
それだけこの映画がかかる機会がなかったという事だ)。
確かにあの「津波シーン」はヤバイ感じだ(全く無関係を承知の上でも)。
少なくともTVでは流せんだろう。今でもまだ、ダメだと思う。
でも、映画館ならいいだろ。
当時、映画館が上映を打ち切ってしまったのは単純な自主規制ではなく、
来客の心情から、それ以降は客足が落ちてペイしないと踏んだのだと思いたい。
だから、不幸な災害の為、劇場にかかった時間は少なかったが、
問題のある映画ではないので、変なレッテルが貼られずに、
見れる機会はできるだけ損失されないでいてほしい。
しかし、「津波シーン」は凄い。
真に迫ってる。
だからこそ、打ち切りに至ったのだろうが。
汚ねえ口調で言うなら「いやあ、すげえもん見れてよかった」
別に不謹慎とは思わん。絵空事だからね。
そして、マッド・デイモンが又、適当にいい感じで演じるのだ。
イーストウッドって芋っぽい兄ちゃんをちゃんと芋っぽく撮ると思う。
いいよなあ、マッド・デイモン取り柄がなさそうで。
特徴はディケンズが好きなだけってオタク気質が同病相哀れむで、もーっ。
臨死体験を経た新型トレッドストーン(※)は精神攻撃タイプかよ。
(※トレッドストーンは『ボーン』シリーズのプロジェクト名)
あの恋人、よりによってあんな過去。
アメ公ってそんな過去の女性ばっかかよ、こええ国だ。
双子の少年うまい。
あれもパンドンみたいな双頭タイプとか、
『悪魔のシスター』みたいな二者一体型だったら問題なかったのに。
駄目か、そんな設定の映画。
パリジェンヌ彼女が美人。
ああ、美人すぎるう。
なのに、おい、デイモン、ラストのあのイメージカットは何だよ。
あのイメージカットでいきなり、映画がどんな映画か分からなくなってしまった。
まあ、そういう意味での寄り添いも求めているというのも分からんでもないけど。
で、多分、三つの生死にかかわる関係者が会う筈のない町で偶然に会って、
それぞれの人生をいい方向に動かし始めるという
本来はとっても小品チックな映画なのだと思う。
あまり大きな映画じゃない。
イースドウッドが演出したので、凄く立派な門構えの映画になっちゃった感じがある。
要所要所いいカットがあるけど、全体的には「だから何?」みたいになった感あり。
冷たいかな、俺。
濃密なイーストウッド空気が流れるから居心地は悪くないんだけど
(やっぱ上手いんだよなあ)。
【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ヒア アフター@ぴあ映画生活
あの震災後、公開打ち切りになってしまい、
なかなかお目にかかれない一本になってたのを、やっとこさ劇場で見れた
(私は基本、劇場でしか映画を見ないのだけど、
それだけこの映画がかかる機会がなかったという事だ)。
確かにあの「津波シーン」はヤバイ感じだ(全く無関係を承知の上でも)。
少なくともTVでは流せんだろう。今でもまだ、ダメだと思う。
でも、映画館ならいいだろ。
当時、映画館が上映を打ち切ってしまったのは単純な自主規制ではなく、
来客の心情から、それ以降は客足が落ちてペイしないと踏んだのだと思いたい。
だから、不幸な災害の為、劇場にかかった時間は少なかったが、
問題のある映画ではないので、変なレッテルが貼られずに、
見れる機会はできるだけ損失されないでいてほしい。
しかし、「津波シーン」は凄い。
真に迫ってる。
だからこそ、打ち切りに至ったのだろうが。
汚ねえ口調で言うなら「いやあ、すげえもん見れてよかった」
別に不謹慎とは思わん。絵空事だからね。
そして、マッド・デイモンが又、適当にいい感じで演じるのだ。
イーストウッドって芋っぽい兄ちゃんをちゃんと芋っぽく撮ると思う。
いいよなあ、マッド・デイモン取り柄がなさそうで。
特徴はディケンズが好きなだけってオタク気質が同病相哀れむで、もーっ。
臨死体験を経た新型トレッドストーン(※)は精神攻撃タイプかよ。
(※トレッドストーンは『ボーン』シリーズのプロジェクト名)
あの恋人、よりによってあんな過去。
アメ公ってそんな過去の女性ばっかかよ、こええ国だ。
双子の少年うまい。
あれもパンドンみたいな双頭タイプとか、
『悪魔のシスター』みたいな二者一体型だったら問題なかったのに。
駄目か、そんな設定の映画。
パリジェンヌ彼女が美人。
ああ、美人すぎるう。
なのに、おい、デイモン、ラストのあのイメージカットは何だよ。
あのイメージカットでいきなり、映画がどんな映画か分からなくなってしまった。
まあ、そういう意味での寄り添いも求めているというのも分からんでもないけど。
で、多分、三つの生死にかかわる関係者が会う筈のない町で偶然に会って、
それぞれの人生をいい方向に動かし始めるという
本来はとっても小品チックな映画なのだと思う。
あまり大きな映画じゃない。
イースドウッドが演出したので、凄く立派な門構えの映画になっちゃった感じがある。
要所要所いいカットがあるけど、全体的には「だから何?」みたいになった感あり。
冷たいかな、俺。
濃密なイーストウッド空気が流れるから居心地は悪くないんだけど
(やっぱ上手いんだよなあ)。
【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ヒア アフター@ぴあ映画生活
2012年04月03日
『許されざる者』『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』を新橋文化で観て、名画座らしいええ組み合わせじゃふじき★★★★,★★
監督・製作・主演がクリント・イーストウッドの『許されざる者』と監督・製作・主演がトミー・リー・ジョーンズの『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』の二本立て。名画座らしい。まっこと名画座らしい二本立てぜよ。
◆『許されざる者』
五つ星評価で【★★★★男だ。男がそこにいる】
1992年初公開時に1回観てる筈。
イーストウッドかっけーなー。
この後、爺が煮詰まった様な容姿になるが、
イーストウッドがかっこいいのは容姿云々ではなく、
果てしなく「男」であるからに他ならない。
男は我慢する。
男は自分より強い者の前で弱音を吐かない。
男は自分より弱い者の前で自分を飾り立てたりしない。
男は自分の強さの恐ろしさを知っている。
ああ、いいなあ。
こう、書いてて気が付いたのは、
ジーン・ハックマン演じる町の保安官が悪人でこそないのだけど
(彼は彼の任務を果たしているだけである)、
このイーストウッドと正反対の人物像であるのが映画として効いている。
奴は我慢しない。
奴は自分より強い者の前で命乞いを懇願する。
奴は自分より弱い者の前で自分を大いに飾り立てる。
奴は自分の強さの恐ろしさを自覚してない。
ジーン・ハックマンよくなくていいなあ(笑)
ずっと「男」と書いてきたが、昭和の人間は
「人の強さ=男」、「人の優しさ=女」
そんな捉え方をしてしまうのだ。
まあ、そうあってほしいという願望だな。
顔に傷を負わされちゃう女の人が凄い好み。
顔に傷を負わされちゃった後の方が可愛いと思うのは映画だからだろうか。
◆『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』
五つ星評価で【★★そういや、こんな映画だった】
2005年初公開時に1回観てる筈。
トミー・リー・ジョーンズがまだ地球人だった頃の作品。
そう言えば、こんな感じで初見時も退屈したなあ。
時を越えて観る事で変わる映画もあるが、
時を越えて観ても変わらん映画もあるなあ、
と初見と同じように退屈しながら思った。
結局、あのラストのはっきりしなさに、付いていけん、のかなあ。
【銭】
前売券700円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・許されざる者@ぴあ映画生活
・メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・許されざる者@映画の真ブログ、もとい、映画のブログ