クライヴ・オーウェン
2015年11月18日
『ラスト・ナイツ』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、とてもいいけど一つ疑問があるよふじき★★★★
五つ星評価で【★★★★忠臣蔵が好きなので】
忠臣蔵が好きなので、これを翻案して上手く作ってあると「ええなあ」と思ってしまう。今回は日本人が脚本・監督を担った事で、かって外国で作られたどの「忠臣蔵っぽい話」より忠臣蔵の本心を表わしたものになった。
なんて書きながら「忠臣蔵の本心って何よ」と自問自答したりする。
・ロイヤリティ(忠誠)と正義の為に耐え忍び、目的を達成する。
暴力を振るう相手は限定されており、蛮勇にならないよう抑制されている。
目的を達成するためには死をも厭わない。
とかかな。
なるほど、これは武士道→騎士道に置き換えても成立しそうだ。
ただ一点、忠臣蔵を複雑にしているのは「お家」の観念があるのだが、これは純日本的な観念なので、流石にバッサリ落とされている。その為、整合性が乱れている所がちょっとある。
そう言えばキアヌ・リーブスの『47RONIN』でも、同じ扱いだったが1年がポンっと飛び越えるように過ぎる。この1年の間の艱難辛苦が人情劇的には見せ場であるのだが、毛唐にはそんな人情劇は不要とばかりバッサリ。
まあ、長くなるから残せないのは致し方ない。
ただ1年待っている事はあまり道理が合わない。
出来ればすぐ攻めてしまえばよかったのだ。
日本の忠臣蔵で「待つ」のは、待つ間に刺客の軍団を精鋭だけに組織化するだけでなく、「お家の再興」嘆願の結果を待っているからである。キアヌのも含めて、西洋版ではこの観点を全く無視している。領主領家再興など考えていない。だって主家の娘が極貧にあえいでいても助けもしないもの。だから、待つ必要はない。敵の首に対する警護が大きく強くなる前に攻めてしまえばよかったのだ。その辺の紆余曲折が一切触れられていなかったのは手落ちではないだろうか。
クライヴ・オーウェンよし。
モーガン・フリーマンよし。
アン・ソンギ伊原剛志もよし。
まあでも、本当はもっといろんな戦略が組み込まれてるのが忠臣蔵の醍醐味だから、洋邦問わず忠臣蔵ベースの映画がかかると、面白くても長丁場のドラマの方が向いてるといつも思う。
【銭】
トーホーシネマズデーなので1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ラスト・ナイツ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ラスト・ナイツ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・ラスト・ナイツ@MOVIE BOYS
・ラスト・ナイツ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
・ラスト・ナイツ@ノルウェー暮らし・イン・原宿
・ラスト・ナイツ@だらだら無気力ブログ
PS 塙のお兄ちゃんの近況の映画だったりして
PS2 同じ原案の筈なのに菊地凛子の役がないのはいかがなものか?
PS3 悪役の人のしまりの悪い口元が、ちょっとマペットっぽい。
忠臣蔵が好きなので、これを翻案して上手く作ってあると「ええなあ」と思ってしまう。今回は日本人が脚本・監督を担った事で、かって外国で作られたどの「忠臣蔵っぽい話」より忠臣蔵の本心を表わしたものになった。
なんて書きながら「忠臣蔵の本心って何よ」と自問自答したりする。
・ロイヤリティ(忠誠)と正義の為に耐え忍び、目的を達成する。
暴力を振るう相手は限定されており、蛮勇にならないよう抑制されている。
目的を達成するためには死をも厭わない。
とかかな。
なるほど、これは武士道→騎士道に置き換えても成立しそうだ。
ただ一点、忠臣蔵を複雑にしているのは「お家」の観念があるのだが、これは純日本的な観念なので、流石にバッサリ落とされている。その為、整合性が乱れている所がちょっとある。
そう言えばキアヌ・リーブスの『47RONIN』でも、同じ扱いだったが1年がポンっと飛び越えるように過ぎる。この1年の間の艱難辛苦が人情劇的には見せ場であるのだが、毛唐にはそんな人情劇は不要とばかりバッサリ。
まあ、長くなるから残せないのは致し方ない。
ただ1年待っている事はあまり道理が合わない。
出来ればすぐ攻めてしまえばよかったのだ。
日本の忠臣蔵で「待つ」のは、待つ間に刺客の軍団を精鋭だけに組織化するだけでなく、「お家の再興」嘆願の結果を待っているからである。キアヌのも含めて、西洋版ではこの観点を全く無視している。領主領家再興など考えていない。だって主家の娘が極貧にあえいでいても助けもしないもの。だから、待つ必要はない。敵の首に対する警護が大きく強くなる前に攻めてしまえばよかったのだ。その辺の紆余曲折が一切触れられていなかったのは手落ちではないだろうか。
クライヴ・オーウェンよし。
モーガン・フリーマンよし。
アン・ソンギ伊原剛志もよし。
まあでも、本当はもっといろんな戦略が組み込まれてるのが忠臣蔵の醍醐味だから、洋邦問わず忠臣蔵ベースの映画がかかると、面白くても長丁場のドラマの方が向いてるといつも思う。
【銭】
トーホーシネマズデーなので1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ラスト・ナイツ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・ラスト・ナイツ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・ラスト・ナイツ@MOVIE BOYS
・ラスト・ナイツ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
・ラスト・ナイツ@ノルウェー暮らし・イン・原宿
・ラスト・ナイツ@だらだら無気力ブログ
PS 塙のお兄ちゃんの近況の映画だったりして
PS2 同じ原案の筈なのに菊地凛子の役がないのはいかがなものか?
PS3 悪役の人のしまりの悪い口元が、ちょっとマペットっぽい。
2012年09月19日
『キラー・エリート』を新橋文化で観て、おいしいなデ・ニーロふじき★★
五つ星評価で【★★まあまあだけど後半がながめ】
「世界最強の特殊部隊VS世界最高の暗殺者」
「国家レベルで守られるSAS(英国特殊部隊)の精鋭3人を
事故に見せかけて殺せ!」
コピーにわくわく。
前半はそれぞれのプロフェッショナルな部分が強調され、
虚々実々の情報戦になっていて、かなり面白い。
後半、ステイサムの身元が分かった辺りから、
物語のフォーマットが崩れてしまいグダグダになるのが残念。
元が実話だから、あまり奇想天外な展開には出来なかったのかもしれない。
それにしてもデ・ニーロ、全体に出番は少なく、
極力しんどいアクションもないのに、
確実にいい場面をさらうのはおいしい役だ。
ステイサムはいつも通り。
ハゲで人相悪いのに、美女にモテるのは、もう幼馴染しかない!
みたいな感じで、幼馴染が恋人。
いいなあ、そんな便利な幼馴染ほしいなあ。
クライヴ・オーウェンはサングラスに髭に黒の革ジャンで
フレディ・マーキュリーっぽかった。
ハードゲイ酒場にいそう。
この三人が三角関係になって、違う違う違う。
【銭】
前売券700円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・キラー・エリート@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・キラー・エリート@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
「世界最強の特殊部隊VS世界最高の暗殺者」
「国家レベルで守られるSAS(英国特殊部隊)の精鋭3人を
事故に見せかけて殺せ!」
コピーにわくわく。
前半はそれぞれのプロフェッショナルな部分が強調され、
虚々実々の情報戦になっていて、かなり面白い。
後半、ステイサムの身元が分かった辺りから、
物語のフォーマットが崩れてしまいグダグダになるのが残念。
元が実話だから、あまり奇想天外な展開には出来なかったのかもしれない。
それにしてもデ・ニーロ、全体に出番は少なく、
極力しんどいアクションもないのに、
確実にいい場面をさらうのはおいしい役だ。
ステイサムはいつも通り。
ハゲで人相悪いのに、美女にモテるのは、もう幼馴染しかない!
みたいな感じで、幼馴染が恋人。
いいなあ、そんな便利な幼馴染ほしいなあ。
クライヴ・オーウェンはサングラスに髭に黒の革ジャンで
フレディ・マーキュリーっぽかった。
ハードゲイ酒場にいそう。
この三人が三角関係になって、違う違う違う。
【銭】
前売券700円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・キラー・エリート@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・キラー・エリート@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評