2017年に公開したもしくは観た洋画

2017年06月11日

『ローガン』をユナイテッドシネマ豊洲9で観て、定番だふじき★★★

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▲「老いては子に従え」的なビジュアルに見えるのは私が老いてるから?

五つ星評価で【★★★去りゆく者はいつも美しい】

この映画の中のローガンはただ生きている。
元から「死なない」という属性を持つローガンであるが、
その不死性がプラスに働く事もなく、毎日つまらない日常を送っている。
なんてサラリーマンなローガン。
彼の生活は彼の仲間(師匠みたいな仲)の生活を支える事がその全てになっている。
老人介護の為に、自分の生活全てを使いきってしまうローガン。
何て今の日本的な哀しみに満ちたサラリーマンみたいなローガン。

彼の元へはもう足抜けしたというのに昔のヤクザ関係者が現われて、ヤイノヤイノ叫ぶ。
何て後期高倉健的な人生にいるのか、ローガン。
平穏に暮らしたい彼を誰もほっておいてくれない。
彼はもう老境にいる。
彼の師父代わりが、彼にしてくれたように、
彼も彼の心を誰かに引き継がなければならない時が来ている。

彼は自分から戦いを求める事はない。力強かったが心ないならず者ではなかった。
彼は他人の為に、自分の強烈な痛みを全て無視してずっと戦い続けてきた。
他人の幸福の為に、自分が全ての痛みを引き受ける。それが不器用な彼の生き方だった。
それがいい目に結びつく時も、悪い目を引きよせてしまう時もある。
彼は不死性さえも失ってしまう。
でも、それが何だと言うのか。不死性があろうが、なかろうが彼の痛みに代わりはない。
不死性がなくなる事こそが彼の救いでもあるのだ。
だが、その不死性の減少を止めてでもやらなければいけない事がある。
彼は彼の心を引き継ぐ者達を逃がす為に、別に望まれてもいないのに
最後の命の蝋燭を最大限に燃やそうとする。なんてヒロイズムだ。

かっこいいぞローガン。
かっこいいぞヒュー・ジャックマン。
ヒーローはどれだけ相手に対して殺傷能力を持つかではない。
ヒーローはどれだけやせ我慢をして、他人に幸せを授けられるかだ。
そういう日本人的な英雄観に実によく合う男だった。
だから、かっこいいに決まっているじゃないか。

ヒュー・ジャックマンのかっこよさに拍手し、
パトリック・スチュワート(プロフェッサーX)の病気に戸惑い、
ダフネ・キーン(ローラ)のじゃじゃ馬っぷりを微笑ましく見た。

S的な要望かもしれないが、
もう一つくらい最悪なヴィランを用意してもらいたかった。


【銭】
ユナイテッドシネマ金曜会員割引料金1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
LOGAN/ローガン@ぴあ映画生活
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LOGAN/ローガン@映画のブログ
LOGAN/ローガン@ペパーミントの魔術師
LOGAN/ローガン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

fjk78dead at 23:49|個別記事コメ(6)トラバ(11)

2017年06月10日

『スノーデン』『シチズンフォー スノーデンの暴露』を新文芸坐で観て、補完しあういい二本立てだふじき★★★,★★★

新文芸坐が企画したスノーデン二本立て。

◆『スノーデン』『シチズンフォー スノーデンの暴露』
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▲『スノーデン』のJGL。『サンダーバード』のブレインズっぽくもある。

五つ星評価で【★★★,★★★面白すぎはしないが大事】
『シチズンフォー』がスノーデンがアメリカ政府の違法情報収集を告発したドキュメンタリーフィルム(告発先がドキュメンタリー映画作家)。『スノーデン』がその事件を題材にオリバー・ストーンが告発者の半生を元にして作った実話ドラマ。互いに補完しあう内容になっているので実にいい二本立て興行である。

『シチズンフォー』はどのような違法が行われているか、その違法を告発する為にどういう手段を講じなければいけなかったか。『スノーデン』はその告発を中心としながらも、何故、告発に及んだのか過去の略歴を詳細に追いながらドラマ仕立てにしてスノーデンの内面を描いている。結局、違法に情報を収集される事の何が恐ろしいのかを的確に描いている。
いともたやすく鼻くそをほじくりながらでも入手できるプライバシー。悪用されないという前提があるから特に気にしていないが、有事の際は悪用されてもしょうがないと具体例を付きつけられると、異常である事がよく分かる。

自国の情報を盗むのは制約があるが、他国の情報は盗み放題。日本に対するアメリカの利用の仕方も実に「そんなだろう」という感じだ。こういう世界は怖いがSFではなく、もうそういう世界にこの世界はなってしまっているのだ。

まあ、『ボーン』シリーズとか見ると、もうどんな情報でもCIAは使い放題だから、フィクションの世界の方が図らずも現状を上手く把握出来ているのかもしれない。それにしてもこんなに適当にプライバシーが扱われているとはフィクション側でも思ってもいなかったろうが。

ニコラス・ケージがクセ者役で出てくるのは嬉しい。やはりそういう空気がある。
最初の上司役のリス・エヴアンスも不気味なタカ派という感じで良い。

本物のスノーデンは若くて意外と爽やか。
スノーデン役を演じたジョセフ・ゴードン=レヴィット。最初の軍人時代は何か粗悪なウッディ・アレンみたい。そして成長して告発する悩めるスノーデンになると、何となく東京03の角ちゃんに似てきてしまう。うーん、そら、何とも残念な類似だよなあ(角ちゃんには悪いがどう考えても残念でしょ)。

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▲リアル・スノーデン。BLの主人公にしたら受けそう。


【銭】
新文芸坐の会員割引300円減の1050円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
スノーデン@ぴあ映画生活
シチズンフォー スノーデンの暴露@ぴあ映画生活

fjk78dead at 23:26|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2017年06月05日

『メッセージ』『花戦さ』をユナイテッドシネマ豊洲4,9で観て、両方コミュニケーションが大事だふじき★★★★,★★★

金曜日と土曜日に見た2本をまとめてレビュー

◆『メッセージ』
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▲白鶴「まる」にシン・ゴジラ第四形態が乗り移ったみたいな宇宙人のメッセージ。

五つ星評価で【★★★★宇宙人のメンタリティーにビックリ】
正体不明の宇宙人が「バカうけ」と言おうか、
黒い米粒と言おうか、スイカの種と言おうか、
『ゴジラ・ミレニアム』のオルガの乗ってきた宇宙船と言おうか、
まあともかく種っぽいのが12個12カ所地球に飛来してきて
人類とコミュニケーションを取ろうとする。

この宇宙人のコミュニケーション言語(音声と文字(但し、非相関))と
メンタリティーが独特で他にないのがちょっと興奮を誘った。
正確にはメンタリティ(心の持ち方)だけかな。
ちょっと独特すぎて想像しか許されない。きっとこうじゃないかなあ程度。
彼等に比べれば『2001年宇宙の旅』に出てきた謎の存在モノリスの方が
まだ人間的な思考に寄り添った存在に思える。この状態はとても面白い。
それはSFだから。
SFでまだ見ぬ謎や新たな概念を目にする事の何と減ってしまった事か。
久しぶりに見た事もない「珍奇」を味わった。星四つはそれに対してである。
しかしまあ、全てを知っている存在とはどんななんだろう。
少なくとも博打は楽しめない。出来事に対しての驚きがない。
彼等のようになる事が幸せとは思えないが、それを受け入れさせられてしまうのは
外見と内面の差はあるが『第九地区』を思いだしたりもする。

円状の言語は面白いが、紙の文化が前提にあるようにも特に思えなかったので、
あの言語は球状に展開するのでも構わなかった。
まあ、それは2Dで見せる映画には向かないからしなかったのだろうが。
映画で見せるのに向かなくて構わないというのなら、
言語自体が視覚・聴覚を基本とせず、嗅覚や味覚、触覚をベースにした物だってありえなくはない。嗅覚や味覚は自分達で容易に再現できないのでとても言語には向かない気がするが、仮に一定空間に特殊な粒子を噴出する事でそれらを自由に表現できるなら、言語化が不可能な理由はない。
触覚だって背中に文字を書くのを複雑にし、二次元バーコードみたいなスタンプを互いに押し当てあって話すとかだってできそうだ(タイトルは「メッセージ」ではなく本当は「マッサージ」なのだ(笑))。
こういう与太話を考えるのがSFの楽しみである。

PS 松本零士の『ミライザー・バン』はこのメンタリティーに似てるかもしれない。


◆『花戦さ』
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▲月代の採光と顔の影が統一されている点に注目。

五つ星評価で【★★★萬斎さんの演技が嫌いという事に気が付く】
今回、映画を見て分かったのが、私、萬斎さんの何時も同じで(除く『シン・ゴジラ』)、大小しか違いのない演技がどうも嫌いなのだ。
これは、竹中直人や染谷将太みたいに目に見えてリアリティのない独特な同じ演技をする役者がどうにも好きになれない。そのようだ。邪魔に感じてしまう。
なので、この映画の主役・専好の人の顔は覚えられないが芸術的才能だけは秀でている異能の男というキャラクターには惹かれる。だが、それを演じた野村萬斎の演技は嫌い。
華道サイドでは専好の非政治家的側面を埋める実務家的な相棒・専武(和田正人)と、彼の先輩らしい専伯(山内圭哉)この二人くらいしか出てこない。専伯(山内圭哉)なんかは出番も少ないのだけど、あの「いやですよお〜」が抜群に良い。坊さんはもちっと多くて良さそうなのにこの二人しかいない。
「猿」が嫌いな豊臣秀吉の市川猿之助なんて皮肉で面白い。
佐々木蔵之介の前田利家は妙に魅力がなく、
吉田栄作の石田三成は田舎のおべっか役人みたいにイヤな八を好演。
千利休の佐藤浩市はちゃんとやってるけど、この人容貌が肉喰いそうな感じで獣っぽくて枯れていない。お茶より侍っぽい。
映画は専好と利休と秀吉の命を賭けた三角関係みたいでもある。
そして、戦国時代の娘としてのリアリティが全くないのに、とってもかーいー森川葵はともかく目を引くカワイコちゃんである。

あと、花の映画だから当たり前だが、花が綺麗だった。
エンドロール見ると、ゴッソリ、ゾロっと華道の人々の名前、御苦労様です。
エンドロール最後に「完」が出て終わるのも気持ちいい。
マーヴェルだったら、スピンオフで石田三成が出る『関ケ原』とリンクさせる所だが、会社も違うからそういうのはなかった。なくてよかった。

そう言えば花の寺に出入りする近所の娘として『湯を沸かすほどの熱い愛』の伊藤蒼(次女)が出てた。

登場人物が花に囲まれているビジュアルのチラシ(↑)、チョンマゲの月代が皆、右上が光り、顔の陰影は左下に影が出来ている。生け花のようにかなりちゃんと計算されて写真が配置されているように見える。


【銭】
『メッセージ』:ユナイテッドシネマ会員感謝デー(毎週金曜)で会員1000円。
『花戦さ』:年会費更新時に発行された特典「映画1本を1000円で見れる券」を使って1000円で鑑賞。
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メッセージ@ぴあ映画生活
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fjk78dead at 00:54|個別記事コメ(10)

2017年06月04日

『スプリット』をユナイテッドシネマ豊洲9で、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』をHTC有楽町1で観て、どっちも変な英雄譚やねふじき★★★,★★★

異端英雄譚2本をまとめてレビュー

◆『スプリット』
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▲「俺も頭を丸めたんだから『ワイルド・スピード』に出させてくれよお」

五つ星評価で【★★★その落とし方は禁断やろ】
偉大なる導入部で、この映画1本では終わらず続編作成が組み込まれて決まっている。
これはこれで単品としてそうバカにした出来でもないのだけど(いやそうでもないか)、
やっぱりこういう変な作りの映画は抑制がかかってしまい好きになりづらい。
これはジェームズ・マカヴォイさんの演技力を確かめに行く映画。
それ以上でもそれ以下でもないものに、ラストに変化球的な落ちを付加した物。
チラシに「シャマラン史上、最も衝撃的なラスト」と書いてあるけど、それは違うと思うな。
なんにせよ、シャマランって自分の価値を上手く取り込んで宣伝するし、
それが成り立つだけの期待度をまだ失ってはいないのだと思う。
それって『シックスセンス』の衝撃からかなり立った今でも
まだ成り立たせてるのだから凄い。


◆『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』
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▲個人的には「胸厚のトップレス女子」でもOK。

五つ星評価で【★★★後半は目が離せないが前半中盤は退屈】
街のゴロツキの主人公が初めて善意に駆り立てられ、
そこから偉大で卑小なチンピラ・ジンガロと対峙して、
その悪意を雲散霧消させるまでが最高に熱い。
だが、その熱い部分に到達するまでが長い。
主人公の能力、敵の能力ともに「単に力持ち」それだけなのだが、
上手くそれを使う事により、何と正しく英雄になり、怪人になる事よ。
単純だが、真摯であり、リアルを損なわない。とてもいいバランスの上に立っている。
日本は現在過去ともに英雄が群雄割拠しすぎたため、
このバランスを見極めるのが逆に下手なのかもしれない。

PS エンドロールにかかるアニメ主題歌と同じメロディーの曲の詞が
 ムチャかっこよくチューンされている。イタリアではこの内容らしいんだけど、
 ジーグの日本語の詞って初めて聞いた時、ぶっ飛び過ぎててひっくり返ったからなあ。


【銭】
『スプリット』:ユナイテッドシネマ会員感謝デー(毎週金曜)で会員1000円。+年会費更新料金500円
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』:テアトル会員感謝デー(毎週火曜金曜)で会員1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スプリット@ぴあ映画生活
皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ@ぴあ映画生活
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fjk78dead at 02:40|個別記事コメ(8)トラバ(9)

2017年05月29日

『イップマン 継承』を新宿武蔵野館1で『美女と野獣(吹替)』『帝一の國』を109シネマズ木場3,6で観て、どれも最強ふじき★★★★★,★★★★,★★★★★

最強3本を忘れる前にレビュー

◆『イップマン継承』
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▲「この手が、この手がいけないんだあ!」

五つ星評価で【★★★★★不安を瞬殺する傑作】
実の所、映画を褒めるのは照れる。
でも、そんな照れとかもうどうでもよくなるくらい、これは褒めんといかん映画だろう。
前二作と比べると静かな映画である。
映画はイップ・マンが熱狂の中で勝って英雄になる事よりも、
真に正しい勝利を勝ち取る事を選んだ。気高い映画である。

工場に子供を助けに行く百人組手も素敵だが、
タイのキックボクサーから夫人に害をなさないように離れて圧倒するシーンも素敵だ。
タイソンとの一騎打ちもいいが、同門対決も見逃せない。

カンフーカットがアクション映画として優れている事は勿論だが、
そのアクションの中にも、普段の佇まいにもイップ・マンの個性が際立つ。
ドニー・イェンが出ているシーンは全て美しい。
妻役のリン・ホンもやるべき事をやりきった美しさがある。
もちろん好敵手の位置にいる同門の使い手マックス・チャンも良い。

それにしても、この映画がドニー・イェンがあまり若い頃に作られなくて良かった。
年齢を重ねた上での、師匠的な佇まいや達人としての顔、今のドニーだからこそ出せる良さが出ていると思う。

ただね、興行としては充分ペイするくらい入ってるのかもしれないけど、出来ればこれを昔の新宿ミラノ座みたいな殺人的なくらい客が入る大劇場の大スクリーンで見たかった。

PS そう言えば、学校の美人先生と弟子のロマンスみたいなのが
 あるかと思ったら全然進まなかったなあ。


◆『美女と野獣(吹替版)』
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▲素敵なエマ・ワトソン

五つ星評価で【★★★★キャー、エマ・ワトソン】
大好きなエマ・トンプソン(ポット夫人)も出ているが、まあ、まずは何と言ってもエマ・ワトソンである。かーいーの何の。そして、アニメのベルその物と言うより、アニメよりかーいーのがもうメチャクチャだ。

野獣もアニメ版ではペットぽかったのが獣感マシマシになってて良かった。
獣であるだけでなく、表情が愛を拒絶するかのように孤独な影に覆われている。

あと、ガストンが素晴らしい。
人間が演じる事で、人間のいやらしさが100倍くらいリアルに伝わってくる。
扇動シーンの恐ろしい事よ。

全体のバランスから言ったら、ベルが野獣を好きになるプロセスがちょっと駆け足すぎると思った。あそこはもちっとジックリちゃんとやらんとベルが遺産(=本)目当てで心を動かしてるみたいな流れが強調されてしまう。それはゼロではないのだが、それだけでもないのだから抑えて出力しておきたい。


◆『帝一の國』
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▲♪若い息子がうっふ〜ん、お色気ありそにうっふ〜ん

五つ星評価で【★★★★★エンドロールという武器】
映画として、物語として、ちゃんと普通に面白いのだが、エンドロールの永野芽郁がダメ出しで素晴らしすぎるので、そこでこの映画の価値が5倍くらい上がっている。
この映画の永野芽郁は凄く抑制されて撮られている。
衣装はレトロなセーラー服だし、滅多にアップにならないし、笑顔が封印されているし、
その抑制が最後の最後でひっくり返されるエンドロールの輝き具合が凄い。
『パズル』の夏帆のエンドロール・ダンスに匹敵する(ベクトルは正逆)。

キャラとしては氷室ローランド・間宮祥太朗が謀略の野村周平の立てた戦略により、王道を踏み外していく様子が「いとあはれ(グレート哀愁)」で目を引かれた。巨神堕ちるみたいなスペクタルには目を奪われる。

ドラマ上の問題点としては戦術の男・千葉雄大があまり戦術を駆使しているようには見えない点があげられる。

PS クマネズミさんのところ(映画的・絵画的・音楽的)に書いたコメントが
 自分らしいと思う。
 僕は、言葉遊びで勝つ。−−−−−勝てんわい!


【銭】
『イップマン継承』:チケット屋で劇場鑑賞が6回可能である武蔵野興行の株主優待券を4500円でGET。うち1回分で鑑賞(4枚目)。
『美女と野獣』:109シネマメンバー感謝デー(毎月19日)で会員1100円。
『帝一の國』:109シネマズデー(毎月10日)で1100円。
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fjk78dead at 00:32|個別記事コメ(8)トラバ(18)

2017年05月23日

『お嬢さん』を下高井戸シネマで観て、たまんねーずらふじき★★★★

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▲主要四大人物

五つ星評価で【★★★★キム・テリかーいー】

裏切る事を目的に仲良くなる、という構図がイビツなのだが、
そうしないと生きていけないほど追い詰められているという事だろう。

二人の少女は意に反して仲良くなりすぎてしまう。
二人とも母親を欠損している。
母親とは子供に対して無条件に愛情を捧げてくれる存在だ。
二人とも愛に飢えていたのだ。
だから、彼女たちは飢えた愛の代わりに財産や自由を求めた。
だが、そこに「愛」が来てしまえば、その「愛」に蹂躙されない訳にはいかない。
二人はともに母であり、娘になる。
召使のキム・テリがお嬢様にされていた仕打ちに激昂して大暴れするシーンが楽しい。
あれは正に母として怒っているのだ。
そして、お嬢さんにはなれない、怒りに身を任す愚鈍な女として。

二人の少女の謀略の橋渡しになる男の詐欺師、
彼なんかとても可哀想な感じなのだが、愛を与える事なく
お嬢様の義理の親同様SEXで搾取しようとした故の結果なのだろう。

それにしても、あー面白かった。


【銭】
下高井戸シネマの招待券を850円でチケット屋でGET。
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fjk78dead at 01:17|個別記事コメ(6)トラバ(7)

2017年05月21日

『サクラダリセット後編』『劇場版 Fairy Tale Dragon Cry』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』をトーホーシネマズ渋谷1,渋谷1,日本橋5で、『劇場版Free!絆』を新宿ピカデリー2で観て、どれもモヤモヤふじき★★,★★,★★,★★

もやもや4本を軽くレビュー

◆『サクラダリセット後編』
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▲トリオ漫才っぽい。

五つ星評価で【★★ぶっちゃけ話に付いていけなかった。】

中盤、今のサクラダで能力が暴走する件と、能力者が能力を失う件と、過去のサクラダの話がグチャグチャに並列に並ぶ中でミッチーの薄くて変な演技だけが悪目立ちして、話の本筋(主に過去のサクラダの因縁と今、サクラダがどのように維持されているか)を見失ってしまった。うん、分からん。封印したという事実は分かるが何の能力をどんな理由で封印し、それが今、どう維持されているかが全く理解できなかった。
付いていけなかった自分の責任か、付いていけない物を提示した製作者側の責任か、そこを追求してもしょうがないのなら、まあ、足を踏み外しちゃって楽しめなかった感が残るだけっす。後半、野村周平とミッチーの選挙演説は実に聞き応えがあるのだが、正論が人の心に響く事によって収束する事態と言うのは物語としては弱い。響く相手のメンタリティーによって物語が左右されていしまうからだ。その相手を完全に「こうするだろう」「こうしてほしい」と信じきって仲間の命を取引に使うのは、相手に対しても仲間に対しても失礼ではないだろうか。失礼も何もその道しかなかったという事にしたいのだろうが、それはやはりドラマ作劇上の弱さでしかないと思う。
これは前編でも感じた事で、今回のミッチーの能力にしてもそうなのだが、訳もなく複雑で、複雑であるが故に他の能力と組み合わせると意外な効果を発揮したりする。だが、理由もなく複雑なので、逆にその「意外な効果を発揮」させるために能力の複雑さがあるように見えてしまう。そこはそう見えないような手を製作者側が考えるべきだったんじゃないだろうか?

PS 黒島結菜は物凄いパワーの能力者でありながら位置付け的に助演。
 存在は巨大なのに、後ろで影を潜めている小さい役、というとても変な役。
 主役は野村周平ひとり。
 でもまあ、恋愛関係をちゃんと描いたので後編での黒島結菜は報われて良かった。


◆『劇場版 Fairy Tale Dragon Cry』
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▲無駄なサービスカットはなかなか良いと思う。

五つ星評価で【★★「おらおら根性見せろよ」が基本。】
まあ、そんなにつまらん訳でもないのだが、
「根性があればどんな敵にも最後は打ち勝ってしまう」病に主人公達はかかってる。
主人公達が勝つ理由が、「気合いが入ってるから」だけではいかんと思うぞ。

『Fairy Tale』劇場版アニメの二作目だが、
一作目はかなりちゃんと世界観の説明とかしてたと思う。
原作者が映画に絡むと、映画のソウル(魂)は正しい方向に向くが、
全体、話が物凄く大雑把になってしまう気がする(『ワンピース』とかもそう)


◆『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
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▲こんなテカテカ床の上にはミニスカート女子とか置いてほしい。

五つ星評価で【★★周りの評判はいいが、私は乗り損ねた】
ヨンドゥと金色の軍団は好き。

事件の当事者のスターロードは抜かして、
ドラックス、ガモーラ、ロケット、グルートの活躍が薄くて、
いい所をヨンドゥが浚っていった。だから、ヨンドゥだけは凄くいい。

幼稚園で金色くんとケンカした春日部防衛隊ガーディアンズがヒロシのいる家に帰ったら本当の父親という大金持ちがいるのだけど、そいつは青髭野郎で、魔手から逃れようとしていたら金色くんが保護者連れて抗議に来たからぶっ飛ばした、という産みの親より育ての親(&仲間的な意味でのファミリー)という物語。

前回も今回も周りの評価程乗れず。
ガモーラ(姉)とネビュラ(妹)の邂逅は良かったかな。


◆『劇場版Free!絆』
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▲戦隊シリーズっぽい構図

五つ星評価で【★★話が予定調和だと思うな】
ビックリするほど劇場に女子しかいなかった。
おではハルちゃんよりはマコト推し。
ハルちゃんはずっと悩んでいながら、その悩みを口に出さないタイプなのでしんどい。
「ちぃーっす、このハルカ様のお悩みは〜」みたいにオリラジ藤森調に喋ってくれれば映画は30分で終わったのである。
うんまあ、私はこの物語の原型をじっくり体験していないので、信者の人が嵌るようには嵌らない。そこはやっぱり、普通の一見さんが行くとこうなのだと思ってください。前回の『ハイ☆スピード!』もアレコレ言うためのテキストとしては面白かったと思うけど、信者女子が熱い視線を送るようには私自身は楽しめてないから。前回のブザマにつんのめる感じの赤毛ツンツンのアサヒが出てこなかったのは残念。

PS 悪夢のシーンはきもくていい。あと、泳いでるシーンは本当にお達者。


【銭】
『サクラダリセット後編』:トーホーシネマズデー1100円。
『劇場版 Fairy Tale Dragon Cry』:トーホーシネマズデー1100円。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』:トーホー6ポイント使用。
『劇場版Free!絆』:ピカデリー前回有料入場割引+ネット割引で1200円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
サクラダリセット 後篇@ぴあ映画生活
劇場版FAIRY TAIL -DRAGON CRY-@ぴあ映画生活
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス@ぴあ映画生活
劇場版 Free! −Timeless Medley− 絆@ぴあ映画生活
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サクラダリセット 後篇@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
サクラダリセット 前編@死屍累々映画日記
劇場版フェアリーテイル 鳳凰の巫女@死屍累々映画日記
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー@死屍累々映画日記
ハイ☆スピード!@死屍累々映画日記

fjk78dead at 12:52|個別記事コメ(8)

2017年05月15日

『アイヒマンを追え!』を新文芸坐で観て、その演出と言うかキャスティングはイヤふじき★★

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▲後からつけると約束した写真。

五つ星評価で【★★ゲイの優しく崩れた顔】

ナチスものはドキドキゾクゾクする。
それはナチスが人類にとってどんな悪い事をやっても許される
歴史上の一二を争う大看板の悪役だからだ。
今日はいったいどんな絶望を見せつけてくれるの? 圧倒的な被虐感覚!

この映画は戦後処理として重要な位置にある、
イスラエルでのアイヒマン裁判の前段、
如何にしてアイヒマンは捕縛されたかをドイツ法曹界視点で描く。

アイヒマンなどという男は小者も小者で、
絶滅収容所への捕虜移送責任者、ならびに移送計画者にすぎない。
彼の課題はいかに効率よく収容所に囚人を送り込むかと言うだけで、
収容所での捕虜の暮らしによって彼の罪を問うたのはナンセンスだろう。
彼は職務に忠実だっただけで、
その職務においてはユダヤ人の殺害が罪に問われない特殊な環境下にあった。
彼は自分の身を守るために転向などは許されず処理を続けるしかなかった。

そのアイヒマンを追う検事の親玉みたいなのが主人公。
もう一人、検事長の部下がいるが、こいつの顔が
世間一般が「こんな」と思ってるゲイっぽい顔立ちでとてもイヤだった。
甘ったるくて厚化粧になりそうな顔、芦屋雁之助顔。

戦後の政権中枢にナチ残党が残っていたというのは初耳。


【銭】
夜間会員割引で800円。カップリング併映は『手紙は憶えている』で、これはギンレイで観てたのでスルーした。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男@ぴあ映画生活

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2017年05月06日

『ダイヤルMを廻せ!』『暗くなるまで待って』を新文芸坐で観て、2本とも安定感抜群ふじき★★★,★★★

特集上映「ワーナー・ブラザーズ シネマ フェスティバル」の1プログラム。
どっちも凄く昔(ブログ解説以前)に1回ぐらい見てる。
でも、古すぎて全然覚えていない。

◆『ダイヤルMを廻せ!』
五つ星評価で【★★★ヒッチコック!】
真犯人の性格が悪くてビックリ。
だが、完全犯罪は蟻の一穴から崩れるのである。
あんなキッチリカッチリ秒刻みで計画した犯罪が成功するとは到底思えない。
グレース・ケリーは流石に美人。


◆『暗くなるまで待って』
五つ星評価で【★★★ヘップバーン】
ヘップバーンが盲人になって、麻薬入りの人形を暗黒組織と奪い合う。
つまり、これは『ドント・ブリーズ』の被害者が強くない版。
スティーヴン・ラングの代わりに暴漢と戦うのはオードリー・ヘップバーン。
楽勝の筈なのに体裁にこだわって成功を逃してしまう暴漢たちに同情する。
最初から殺す気で取り掛かれば、ずっと早く解決しただろうに。


【銭】
新文芸坐の会員ポイント8回分で無料入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ダイヤルMを廻せ!@ぴあ映画生活
暗くなるまで待って@ぴあ映画生活

fjk78dead at 01:05|個別記事コメ(2)トラバ(2)

2017年05月05日

『ワイルド・スピード アイスブレイク』『パージ:大統領令』をトーホーシネマズ日劇1と2で観て、ムチャクチャすげーとちょっと渋滞感ふじき★★★★★,★★

同日鑑賞2本をまとめてレビュー(実はロマンポルノ・リブート2本も同日に見てる)

◆『ワイルド・スピード アイスブレイク』
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▲車ではないけど、この刑務所内アクションが一番面白かった。
 ロック様、看守たちに全く容赦なしかよ。

五つ星評価で【★★★★★ちょっと普通じゃない傑作】
もう、見せ場と見せ場を繋いで映画にしながら、
キャラをドコドコ立てていく凄まじい映画。
冒頭のオンボロ自動車のカーレースから、
ニューヨークのゾンビ車を前座として使った後での
ワイスピ・ファミリー対ドムの根性比べ。
ラスト、車 対 潜水艦。本当にバカじゃないの(褒めてる)

ファミリーの皆さんがやってる事は、普通に都市破壊だったり、強奪行為だったり、
国同士が戦争起こしかねない軍事行動だったりするのだけど、
「まあまあまあ、世界を救ったんだから大目に見てよ」って、
おいおいおいおいそら通らんだろ。

キャラで言えばステイサムを迎えて更に坊主感を増したが、
そのステイサムと弟でもないロック様でもない、あの担がれる男とのコラボが最高。
ステイサムいつの間にやら儲け役である。もう仲間にしか見えない。
そしてロック様がもともとグレーではあったが、ついに只の荒くれ者になってしまった。

えー? 

まあ、超法規的なサンダーバードみたいな走り屋集団だからそれでもいいんだろうけど。
あ、ロック様の娘役、秘かにモアナに似ていた。
いろいろ荒いし適当なんだけど、ノリがいいから細かい事はどうでもよくなる映画。

そう言えばカート・ラッセルが一作目から出てるみたいな安定感と
呟いてる人がツイッターにいた。なるほど、『バーニング・オーシャン』でひどい目に
あってるので、こっちでは楽をさせてあげてください。

特報チラシ、通常チラシのどちらにも監督の名前が一切載ってない。
確かに一般的にはそんなに有名なスター監督ではないけど、
この徹底さにはちょっと驚いた。何かプロデューサーの娘を口説くとか
悪い事でもしたのか?(それは007のティモシー・ダルトン)

ロツク様以降、アイス、ユーロ、MEGAMAX、スカイの順番で好きかな。
ユーロとMEGAMAXは記憶が薄れてるから団子状態だけど。

PS そうだ、そうだ。映画のベストショットはステイサムのウィンク。


◆『パージ:大統領令』
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▲このデザインセンスとかがいいんだよなあ。
 今回はリリカルなピカピカ車もステキだった。

五つ星評価で【★★単品で観ると佳作だが、シリーズ物として観ると凡作】
「パージ」シリーズの三作目。
一作目は砦に侵入してきた殺人者に普通の人間がどう立ち向かうか。
二作目は危険な時間帯に砦の外に出てしまった人間がどう身を守るか。
それぞれ補完しあえる描いてなかった表と裏の関係にあった。
三作目は付随条件はあれどもアクション映画的には砦の外に出てしまった人間が
どう身を守るかの映画であり、二作目と大差なく、驚くようなアイデアも出なかった。
この「パージ」を為政している側をトランプ政権と紐づけて見る批評もあるが、
まあ、そこはそう見れば見えるという程度。
どちらかと言うと政権が教会と癒着している状態の方が
アメリカ人のメンタリティがキリスト教の倫理観に根差している事を考えると怖い。


【銭】
「どちらも映画ファン感謝デーに観たので1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ワイルド・スピード ICE BREAK@ぴあ映画生活
パージ:大統領令@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に基本、初期TBだけ付けさせて貰ってます。お世話様です。
ワイルド・スピード ICE BREAK@タケヤと愉快な仲間達
ワイルド・スピード ICE BREAK@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ワイルド・スピード ICE BREAK@だらだら無気力ブログ
ワイルド・スピード ICE BREAK@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
パージ:大統領令@ここなつ映画レビュー
パージ:大統領令@映画一カ月フリーパスもらうぞ
パージ:大統領令@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(14)トラバ(20)

2017年05月03日

『バーニング・オーシャン』をユナイテッドシネマ豊洲9で観て、ただただ圧倒されるふじき★★★★

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▲これ、モノクロ写真にしたら、秦始皇帝陵の兵馬俑みたいだと思う。

五つ星評価で【★★★★バンボロは出ないぜ】
圧倒された。
理屈として何が起こってるのか全く分からないのにその場に叩きこまれて災害に立ちあわされてる状態が、ともかく圧倒された。ああ、こんな事故の現場に居合わせなくてよかった。逆に言えば、こんなんを疑似体験できるって凄いな。勿論、疑似体験が「擬似」すぎて死にそうになったりはしないのだけど、ランプの明滅がポケモンショック引き起こしそうになる程ひどく、精神的にはかなり追い込まれた。普通に通常上映で観たが、4DXとかマジで怖いかもしれない。

石油掘削施設の施設名を冠した原題『DEEPWATER HORIZON』が、日本語の英字題『バーニング・オーシャン』に変えられた訳だが、これは分かりやすくていい改題だと思う。これがもちっと一昔前の必ず日本語を使う邦題だったら『妬けつく大海洋』とかだろうか。もっと単純に『燃える油田基地』か。

マーク・ウォールバーグはいつも通り、素の人でいい。どこにでもいそうだけど、正しい自分のルールを曲げられない故に貧乏くじを引いてしまう人にこの人は似あっている。
カート・ラッセルは同時期公開の『ワイルドスピード アイスブレイク』と同じ人に見えないほど、肉体労働者その物である。役者ってすげえな。何となくロシア人っぽく見えるのは髪型と髭がスターリンと一緒だからだな。有史以前、もっともひどいシャワー・シーンは必見。災害に会う時、風呂とトイレは勘弁してほしい。
ジョン・マルコヴィッチがただのクソオヤジなのも役者として凄い。

チラシによると、ディープウォーター・ホライゾン、146人の居住施設があり、中にジムや映画館もあったらしい。まあ、確かにそれを映画内で取り扱う必要はないだろうけど、ジムでマッチョな状態(軽装)で事故に合うのもやだなあ。

4DX見て、油だらけの鳥とかぶつけられたらヤダな(そらイヤだろ)。4DXないようだ。

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▲ほら、兵馬俑っぽい。

PS 世界最大級の人災。バーニング・プロが送り込んだ仕事不足のグラドルが
 押してはいけないボタンを押してしまったとか。
PS 『ばーさんがおっちゃんに』という事案も思い付いたのだが、
 映画に婆ーさんが出てないのであった。


【銭】
ユナイテッドシネマ金曜はメンバーズデーで1000円。

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バーニング・オーシャン@ぴあ映画生活
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バーニング・オーシャン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

fjk78dead at 14:36|個別記事コメ(6)

2017年05月02日

『小間使』『花嫁人形』をシネマヴェーラ渋谷で観て、ルビッチは忙しいねふじき★★★,★★

特集上映「ルビッチ・タッチ!供廚裡吋廛蹈哀薀燹

◆『小間使』
五つ星評価で【★★★軽やかな配管工虐め】
休みの日に台所のシンクを詰まらせたパーティーのホストが配管工を捕まえようとするが捕まらない。
「奴ら、こんな日は公園か映画館にでも行ってるに違いない」
公園も映画館も貧乏人が行く娯楽なんだな、そもそも。
映画館なんて海外ではワンコインで見れるし、昔だったら入替無しで、ずっと涼めるし。
で、この映画では配管工の娘が詰まった配管を直すと無茶苦茶ディスられる。
おそらく、配管・土木などの力仕事は教養のない者の仕事だったのだろう。
配管なんて下水と繋がってるから臭いし。
ルビッチも「締めて、叩いて、上手く行けば儲けもの」って、
真空管テレビを叩いて直す技術者みたいに適当に配管工を描いてる。
怒っていいぞ配管工!

まあ、それはいいのだが(いいのかよ!)、田舎から女中奉公に出された配管工の娘が行儀など分からず屋敷で右往左往しているうちに、その家のゲストと恋に落ちる話。
ラブコメって役に立たなくっていいな。


◆『花嫁人形』
五つ星評価で【★★SFじゃん】
父の遺産を引き継ぐためには結婚が必須。
40人に追いかけられて息も絶え絶えの息子は
人間そっくりの人形を人間の婚約者と偽って連れ帰るが、
それは実は壊れた人形の代役をしてる科学者の娘というドタバタ喜劇。
「結婚すべし」から女に追われ追われが『キートンのセブン・チャンス』っぽい。ありがちな話だったのだろうか。
1919年、白黒、無声。
無声映画は動きがでかい。
ルビッチ・タッチというよりは無声映画の喜劇タッチの方が強いんじゃないだろうか。
俗物が集まる修道院の僧侶達の俗物極まりっぷりがたまらない。


【銭】
シネマヴェーラ、今回は9ポイントたまったので無料入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ルービッチュの小間使 クルーニー・ブラウン@ぴあ映画生活
花嫁人形@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:12|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2017年04月26日

『グレート・ウォール』をトーホーシネマズ新宿6で『キングコング 髑髏島の巨神』を新宿ピカデリー2で観て、どっちもメインカルチャーから嫌われるから嫌いになれないふじき★★★,★★★★

メインカルチャーへの仇花2本をまとめてレビュー。

◆『グレート・ウォール』
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▲武侠キャバクラ的なコス。

五つ星評価で【★★★あの秘密を知らないで見てゲラゲラ】
ツイッターでけっこう評判がいいのであるが、ちょっと褒めづらさげでもある。
「こんな事しちゃって、このこのぉ〜」みたいな、
出来の悪い子をよしよししてあげたい感覚が呟きに溢れてる映画。
この壮大な歴史巨編がどんなに面白くてもアカデミー賞の対象になったりする事はないだろう。そして、どんなに面白くてもラジー賞の大賞になったりする事はなくもないだろう。そんなもんに手を出してしまった映画スタッフのモノノフな心意気を買いたい。
主演はマッド・デイモン。
なんかユアン・マクレガーでも、マーク・ウォルバーグでもいい気がする。
ヒロインがジン・ティエン。友近を遺伝子改造して100倍くらい綺麗にした感じ。『キングコング 髑髏島の巨神』にも出ていた。そっち側は友近の10倍くらいかな。何かハリウッドの映画見学に来た可愛子ちゃんが急に穴が開いたアジア人娘役にホットドック100本で買収されて出演したみたいな感じだった。
そのジン・ティエンが万里の長城を守る将軍の一人で青いカラーの鎧を着用してる。
胸元がガッツリ寄せて上げてな鎧はかっこいいと言うよりコスプレ感満載だ。
ジン・ティエンも含めて、女兵士たちはみなけっこう美人でけっこうふくよか顔。
遺伝子は中国系だけど、中国人っぽさが薄い。
女戦士の鎧もであるが、他の将軍とその部下の戦士の鎧も光沢が強すぎて
必ずしもかっこ良くない。ここは減点対象。
なので、鎧を着用していない重鎮役のアンディ・ラウが贔屓目にもかっこよく映る。

まあ、でも、あのドババババと大量に現れる敵がよろしいわあ。
そして敵の醸し出すべべべべべ的な「音」もよかった。

一応、これで全部退治できてめでたしめでたしだけど、
次世代があったら一人将軍ドニー・イェンと力の限り戦う映画を作ってほしい。

アレと戦うのなら木星から最強の壁モノリスを呼びよせるのもアリではないか?


◆『キングコング 髑髏島の巨神』
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▲「いっちょめ、いっちょめ、わーお、いっちょめ、いっちょめ、わーお」

五つ星評価で【★★★★素晴らしい】
バリバリ超怪獣映画。
何が凄いって怪獣その物を予告編でことごとくその姿を見せているにも関わらず、
実際映画を見ると、そのビジュアル的なネタバレが全く鑑賞の妨げになってない事だ。

でかいよ。
戦うよ。
強いよ。
人を襲うよ。
いやあ、ワクワクする。

あと、島の刺青兄ちゃん達の刺青も独特で良かった。

コングと怪獣の対決シーンがちょっとクドクド長い。
そこで思ったのは、外国の怪獣映画には必殺技がないんだな。
つまり、スペシウム光線のように、これが来れ殲滅という
非人道的な対怪獣手段がない。だから、なまくら刀で斬りつけるように
最後まで気を抜かずに対処しなければならない。
この辺は文化の違いなんだろうなあ。

フリー・ラーソンはそんなに美人じゃないので、ああいう探検隊に加わるというのがリアリティーがある。


【銭】
『グレート・ウォール』:トーホーシネマズデーに観たので1100円。
『キングコング 髑髏島の巨神』:おそらくピカデリーの誕生月割引が誕生月以前に発動。よく分からないが割引で1100円で見た。何で発動したのかは劇場の人にも分からないらしく首をひねっていた。おいおい大丈夫かよ。

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fjk78dead at 00:30|個別記事コメ(10)トラバ(21)

2017年04月16日

『バーフバリ 伝説誕生』を新宿ピカデリー9で、オマケに『ラ、ラ、ランド』をトーホーシネマズ新宿4で観て、インド映画節全開とちょっと器用じゃんふじき★★★★,★★★

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▲バーフばりばり。
◆『バーフバリ 伝説誕生』
五つ星評価で【★★★★荒い荒い荒井注】
どっかーん ばっこーん ぐわんじゃー みたいな映画。
インド節炸裂が愉快愉快。
ググっと寄ってあからさまな百面相で感情を露わにして
見栄を切る様はインド歌舞伎のよう。
ミュージカルパートが割と現実に即して入っているので、通常のインド映画のように「あ、舞踏パートに入ったな」というスイッチをほぼ気にせずに見れた。この映画のダンスパートと『ラ・ラ・ランド』のダンスパートだったら、後者のダンスパートの方がより作為的で日常から乖離してるのではないか。まあ、あれはそういう飛躍を見せるための映画だから尚更なのだと思うけど。だから、インド映画で歌謡舞踏みたいなパートもちゃんと入っているのに、今までハリウッド映画しか見てこなかった人にもそんなに違和感なく受け止められるのではないかという気がする。

あと、要点だけ言うと、
・話がこれからと言う時に終わる。ぐおおおおおおおおお。
 全編じゃなく前編かよ、おい!
・一週間限定公開はしんどい。ぐおおおおおおおおお。
・攻めてくる黒んぼ軍団が、指輪物語のオークっぽく
 「人間の中で、これでもかと醜い人たちを集めてきた」風なのはちょっと感動する。
 親玉がフォレスト・ウィテカーぽい。
 後編で親玉の息子とかで本当にフォレスト・ウィテカー出てきたら受ける(かも)
・少なくとも『真田十勇士』なんかより、100倍くらい合戦が面白いし、
 合戦での戦略が描かれている。
・インド美女は相変わらず美貌がゴージャスな感じでいいなあ。
・あの戦いに行く前にカーリー神に血をかけていく、
 あのカーリー神がかっけーなー。
・エンドロールの手前でエンドテーマが終わってしまう映画、久々に見た。

こんなだろうか。
はよ、後編みたい。
まあ、ピカデリーさんは『RWBY』とかも、
ちゃんと3作公開したから、そのうち上映してくれると思うけど。
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▲野性的かつキュート。


◆『ラ・ラ・ランド』
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▲ここ、ここ。
五つ星評価で【★★軽く語ろう】
・エマ・ストーンがスカートの裾を掴んで行進するように踊るシーンがステキ過ぎ。
・ラ・ラ・ソープランドだったらステキだ。
・ラ・ラ・ラドンでもステキだ。
・アカデミーの作品賞でなくて、監督賞と言うのは至極妥当な評価。
・ゴズリングが本当のジャズではなく、歌謡シャズみたいなコンサートを開きながら
 いやいや生活を凌ぐみたいな描写が出てくるが、金を貰っているのなら
 ジャンルに関わらず全力で立ち向かえよと思う。自分に取っての好き嫌いはともかく
 「そんなにジャズが偉いのかよ!」と思わずにはいられない。


【銭】
『バーフバリ 伝説誕生』:前回有料入場割引+ネット割引で600円減の1200円。
『ラ・ラ・ランド』:東宝シネマズの鑑賞ポイントを6ポイント使って無料入場。

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バーフバリ 伝説誕生@ぴあ映画生活
ラ・ラ・ランド@ぴあ映画生活
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ラ・ラ・ランド@映画的・絵画的・音楽的

fjk78dead at 01:05|個別記事コメ(6)トラバ(9)

2017年04月06日

『ハードコア』をHTC渋谷3で観て、凄いけどめんどくさふじき★★

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▲未来っぽい。

五つ星評価で【★★いや確かに凄いんだけど疲れるよ】
もう延々とずっと、よく分かんない状態で引きずり回されて、最終的に「ああ、そういう事なのね」と膝を打つような感じを貰えるんだけど、自分が本当に物語を理解できているのかについては疑問に思ってしまうくらい、話がしっくり自分の中に入って来なかった。何か遠縁の顔も知らない親戚の結婚式や葬式に呼ばれて、どんな振る舞いすればいいかも分からないみたいな状態。まあ、遠縁の親戚の結婚式や葬式ではあんなに血や炎や爆炎で彩られたりはしないだろうけど。

あと、物語のかなりラストにスケスケの女子用パンツが出てくるのだけど、あれは着用してるところを何故じっくりねっちょり飽きるほど見せてくれないのかという意味で、強く憤りに似た感情を覚えた。

96分の映画だけど70分くらいでもいんでね?



【銭】
テアトルの会員割引+曜日割引で1000円。
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ハードコア@ぴあ映画生活
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fjk78dead at 10:05|個別記事コメ(0)トラバ(4)

2017年04月02日

『パッセンジャー』をトーホーシネマズ渋谷1で観て、××××じゃんふじき★★★★(ネタバレあり)

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▲インテリ女と粗野な男の組み合わせってそこそこあるよなあ。

ネタバレあり記事です

五つ星評価で【★★★★予想を越えて面白かった】
原題は『PASSENGERS(乗客達)』、複数形である。
まあ、題名から『宇宙で二人だけ戦隊・パッセンジャー』と思ったりしていた。
主役のクリス・プラットはもちろんパッセンレッドだ。
ヒロインのジェニファー・ローレンスはもちろんパッセンピンク。
この二人の宇宙を股に掛ける大活躍をハラハラドキドキ堪能したのだが、
戦隊もの特有の追加入隊でローレンス・フィッシュバーン、パッセンブラックがやって来るとは思わなかった。もうちょっと尺があったらあの宇宙船が変形合体して人型ロボットになった事だろう。そこまでの尺がなかったので合体はレッドとピンクの肉体まででとどまった。

さて、何となくツイッターのTLから主人公がゲス野郎という事が伝わってきて、
それだったら二人目は主人公が起こすんだろう、そこまでは類推できた。
予告編で一人の時は髭モジャだけど、彼女と一緒の時は髭を整えてるのが傍証だろう、と。ただ三人目が現れるのは予想外だったし、そこからあんなにつるべ打ちに危機が連打でやってきて、落ち着いたところで呼び起こされた二人目に人生の選択肢が委ねられる展開は何ともクレバーでよろしい。

それにしてもほぼ二人芝居だが(バーテンダーがいるか)間が持つのは役者陣が好演してるからだろう。クリス・プラットの気弱な熊っぽい髭面は強すぎない男によく合うと思う。ジェニファー・ローレンスは皮膚がパタパタ変化しなくても大丈夫という事を証明して見せた(いや、そもそも大丈夫なのだけど)。

ラストに向けて、主人公とヒロインの仲が改善されていく事に
井伏鱒二の『山椒魚』みたいだなと強烈に思った。
「今ではもう、あなたの事を怒ったりしてないわ、パッセンレッド」という感じ。

あと、そうねえ。子供は作らんかったんだなあ、と。
衣食住の心配はないとしても、他人の手を借りずに子供を育てるのはいろいろ難しいからなあ。子供の病気とか、成長した子供の恋愛相手が彼等自身の家族しかいないとか。

アンディ・ガルシアはたったあんな2秒くらいのシーンで、
ギャラはロボットくんより沢山取るんだろうなあ。

無重力プールってのもいいアイデアだった。


【銭】
映画ファン感謝デーで1100円。
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パッセンジャー@ぴあ映画生活
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パッセンジャー@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
パッセンジャー@ノルウェー暮らし・イン・原宿
パッセンジャー@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS もう題名しか覚えていないけど本田美奈子主演で『パッセンジャー』
 って映画があったなあ。
PS2 あれだけの大事故が起こって、船の機能障害が完全にあれで打ち止めになったと
 保証できる謂れはないのだから、残酷かもしれないし、彼ら二人の生活を壊すリスクも
 あるが、船員を誰か一人起こすべきではないかと思う。
PS3 男がジミー土田みたいだったら恋の映画にはならないだろうな。
 ジミー土田じゃあまりにも分からないから、もうちょっと一般的な人選をすると
 南海キャンディーズの山ちゃんとかね。

fjk78dead at 04:11|個別記事コメ(12)

2017年03月24日

『マッドマックス怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション』をキネカ大森3で観て、せっかくなのですが私カラーの方が好みです★★★

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▲絶美。

五つ星評価で【★★★慣れてきてしまいつつある】
白黒バージョンは初だが、トータルではこれで6回目。

白黒はかっこいいし、白黒だとどのカットを切り抜いてもフォトジェニックだ。
でも、だから過大評価されてしまう傾向もあるのではないか?
この白黒が作品としての初見なら、
おそらく絶対「こっちの方が素晴らしい」と太鼓判を押していたと思うけど。

それは白黒映画のカラリゼーションがどんなに上手にやっても、
オリジナルの白黒には敵わないケースを幾つも見ているから。
カラリゼーションはオリジナルのカラーを再現する事を至上とし、
白黒によりよく定着させようとした光の演出を無視するし、
色味の演出を入れないのだから、オリジナルには勝てない。

なので、最初から見てない映画の場合は、白黒とカラー、
どっちを最初に見たかで印象が変わると思う。

全体の中でオリジナルの色が欲しいと思った場面二つ。
 ケ藾媼圓寮屬ど。
◆ゥ縫紂璽箸反瓦鯆未錣擦觸の子の赤毛

白黒画面に槍持ちの男が現われるのを見て、
ベッソンの『最後の戦い』を思い出した。
まあ、アレ、あの槍でピョンピョンやる訳ではないのだけど。


【銭】
会員割引で1300円。

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マッドマックス 怒りのデス・ロード <ブラック&クローム>エディション@ぴあ映画生活
▼関連記事。
マッドマックス怒りのデス・ロード(1回目&2回目)@死屍累々映画日記
マッドマックス怒りのデス・ロード(3回目&4回目&5回目)@死屍累々映画日記

PS エグザイルっぽい和風バンドのチキチキ曲(でも嫌いではない)が、
 かからないバージョン、自分、初めてかもしれない。
PS2 3Dのように白黒は見てて慣れる。

fjk78dead at 23:50|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2017年03月23日

『シング(吹替版)』を109シネマズ木場3で観て、なかなかええやんふじき★★★

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▲象はソウルフルだ。

五つ星評価で【★★★おもしろいお】
予告から予想される物語のまんま。
物語の基本線はとても簡単で、
ドン底の人間がチャンスに前向きに挑んで成功する。
それを副々線で並列でやる。
出演者のそれぞれの問題や鬱屈が歌で昇華される構成は
『コーラスライン』の歌版と言っていいかもしれない。
あと、吹替版でラスト物語の中心になる歌は五曲中一曲を除き日本語で歌われ、日本語字幕も付くという構成なので、そこで英語だと響かなさげだよねと心配する人は(そういう情報が流れたので)取り越し苦労だよと言っておいてあげたい(私自身がそういう心配をしたから)。

豚の主婦の「本当の自分探し」、ハリネズミ女子の「恋と自分」、ゴリラ青年の「親からの自立」、象女子の「自分を変えたい」、コアラ支配人の「夢と仕事と自分」。より取り見取りで自分の気持ちに合うサブ・エピソードを選べる。
トリが象女子なのは、これが一番誰もが持っているベーシックな問題だからだろう。

子供も楽しめるし、大人も楽しめる。
あまり大袈裟に凄い事を高々と主張しないから、
感動したり、涙を流したりはしないけど、時間キッチリ楽しんで帰れる。
とてもよく出来てる娯楽映画だと思う。
まあ、これはその敷居の低さから、絶対に賞とか貰えない類の映画だ。

吹替えに芸能人を多用しているが、これは成功。
基本、歌が歌えるキャストを集めたという事かもしれないが、
トレンディエンジェルの斉藤さんも、ハリネズミの長澤まさみも、
コアラのうっちゃんも、ちゃんと的確に仕事をこなしている。
MISIAはMISIAならではで絶品で、変えようがない。


【銭】
109シネマズのポイント6ポイントを使って無料入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
SING/シング@ぴあ映画生活
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SING/シング@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
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PS 豚主婦だけ英語の歌を英語のまま歌うのは何故?
 ちゃんとローカライズして日本語で歌えばいいのに。
 豚主婦はスーパーのステップでいきなりダンス開眼してしまうのもよう分からん。
PS2 イライラを誘う山ちゃんネズミ、ラストあのカットなので、
 エンドロールか何かに繋がると思ったのに繋がらなかったなあ。
PS3 カメレオンは研ナオコにあててほしかった。
PS4 でっかい人間がやってきて町を壊滅させる『SING疫の巨人』とか。
 歌で立ち向かうんだ!って、それじゃマクロスだな。

fjk78dead at 10:29|個別記事コメ(2)トラバ(15)

2017年03月22日

『レゴバットマン・ザ・ムービー』を一ツ橋ホールで観て、相変わらず作り込みが凄いなふじき★★★

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▲ばっとまん

五つ星評価で【★★★ちょっとビックリな素晴らしい出来なのだけど、好き嫌いからは並の映画】

吹替版での鑑賞です。
つーか、試写に当たったら吹替版だった。
字幕版を観てないので、いささかアンフェアなジャッジなんだけど、
見るなら吹替版をお勧めします。
その理由は画面・音声共に情報量がムチャクチャ高いから。
あれ、字数制限のある字幕版ではかなりの情報を捨ててしまう事になる。
映像もかなりゴチャゴチャして良くも悪くも見づらいので、
その上に字幕が乗るのは出来れば避けたい。
吹替版をイヤがっている人の中には、宣伝用キャスティング反対派の人がいるだろう。
私も基本、反対派です。
今回、非プロ声優として名前が上がってるのは次の三人。

小島よしお:ロビン
おかずくらぶ・オカリナ:市長
おかずくらぶ・ゆいP:ポイズン・アイビー

小島よしおなんてバリバリに大きい役だ。
でも、でも、でもでもでもでも、そんなの関係ねー。
という訳にもいかないだろうけど、はっきり言って、小島よしおを全く小島よしおと認識しないかと言えばそうでもない。ただ、個人的にはあまり気にならなかった。おそらくレゴ化したロビンのキャラクターと小島よしおの割と子供な存在感が似あっているのだろう。まあ、なんだ、異論は認める。基本、出来上がって見ると思ったより問題のないキャスティングではなかろうか。まあ、道義的にはあかんねんけど。以後、どんな映画のロビンも小島よしおが演じるとか言ったらそらぶち切れるが。

おかずクラブの二人に関してはほぼモブキャラ。
上手いとか下手とか分からんレベルの出演量です。

エンドロールにかかる曲が日本で付けた日本語丸出しの曲である。
うんまあ、割とどうでもいい。映画見終わったあなた方はきっといい意味で放心してるだろう。その横を通りぬけるエンドロールの曲が日本語でも英語でもそんなに実害はない。いや、気分は害するかもしれんが、そんな冷静な状態ではなく放心くらいしてろよ、と正逆に思ったりもする。

そう、映画見終わったら放心する。
レゴの映画、前回みたいなラストにちゃぶ台ひっくり返すような凄いオチはない。
でも、前回同様の充実感はきっと感じるし、前回同様の疲労感もきっと感じる。

映画の画面が全てレゴで構成されているので、
ゴチャゴチャしているにも関わらず、見やすい画面ではない。
でも均質でトーンがずっと同じ状態なのである。
これは意識に上がらなくても結構疲労を誘う状態だと思う。

まとめ。
レゴバットマン面白いし、意外と深いし、バットマン像を語る上ではけっこう重要な作品と言っても言いすぎではない。バットマンの事(アメコミの話とか)を詳しく知っていればいるほど、より楽しめるクスグリがいっぱい用意されている。

だから、逆に私はむっちゃ惹かれるという状態ではなかったのかもしれない。



【銭】
雑誌で応募して見せてもらったからロハ。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
レゴバットマン ザ・ムービー@ぴあ映画生活

fjk78dead at 23:55|個別記事コメ(0)トラバ(12)

2017年03月19日

『リオ・ブラボー』をキネカ大森1で観て、ジョン・ウェインのかっこよさが分からないよふじき★★

五つ星評価で【★★あと長い】
「ジョン・ウェイン西部のかっこいい男代表」
という刷り込みがある人にはたまらないのかもしれないが、
残念なことにジョン・ウェインがかっこよく見えなかった。
信念のある男ってのは健さんにしてもそうだけど、黙っててもかっこいいんだけど、
ジョン・ウェイン年取って尻とか太ってて身体がストイックに見えない。
この辺は『太陽にほえろ』のボス、石原裕次郎がかっこよく見えないのと同じかもしれない。多少なりとも全盛期を引きずって演技が成立している気がする。

そのかっこよく見えないジョン・ウェインと
身持ちの悪そうな美人アンジー・ディキンソンの恋話は爺ちゃんとキャバ嬢みたいで
西部劇世界ではリアリティーが乏しい。姉ちゃん綺麗なんだけど、
何もジョン・ウェインに惚れなくても・・・なんで、この下りはジャマだった。

それとジョン・ウェイン白兵戦で二回もやられてしまう。
いや、寡黙で信念のある男なんだから、強くしてやろうよ。

その信念バカ・ジョン・ウェインを保安官にして、助手が述べ3人。
足と口の悪い老人、うるせーよ、てめー。
アル中の早撃ちガンマン、ちとかっこいいか。アル中描写長い。
若年の冷静沈着ガンマン。何で加勢するかが伝わらん。

ジョン・ウェインじゃなく高倉健だったら、もちっと乗れてた気がする。
但し、『あなたへ』の健さんは除く。

リオ・ブラボーが町の名前であるとは知らなかった。


【銭】
ワーナーブラザーズ・フィルムフェスティバル番組料金 一般1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
リオ・ブラボー@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2017年03月18日

『ナイスガイズ!』をHTC渋谷3で観て、あんな娘欲しいわふじき★★★★

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▲アンガーリーちゃん(右)

五つ星評価で【★★★★ナイスガイズがナイス外じゃないっす】

米粒みたいな顔型にヒゲと眠そうな目の付いたライアン・ゴズリング、
いい奴で、そこそこ仕事もこなすけど、超できる感からはほど遠い。
その欠落したピースを埋めるのが娘のアンガーリー・ライス、
赤ちゃんすっ飛ばしてこうゆう娘が欲しいよなってボンクラ垂涎の娘。
機転が利くし、ひたむきだし、何よりあのダメな父ちゃんへの信頼感がたまらん。
欠落したピースではないが、そこはかとなく上手く嵌る
ビア樽みたいに丸くなったラッセル・クロウ。

この三人が図らずながらも巨悪に挑む羽目になる探偵映画なのだけど、
それぞれの得意分野と不得意分野の組み合わせで
ユニークなチームが出来上がっているのが面白い。

正義感は強いが実行力を持たないアンガーリー・ライス。
世渡りは上手いが正義感は薄いライアン・ゴズリング。
ちょっとゆるげだけど暴力担当ラッセル・クロウ。うん、いい組み合わせ。

ああ、でも、しかし、良いアクション映画は何も残らない。
いつも通りなそんな一本だなあ。


【銭】
テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ナイスガイズ!@ぴあ映画生活
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ナイスガイズ!@ここなつ映画レビュー
ナイスガイズ!@SGA屋物語紹介所

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(6)トラバ(11)

2017年03月15日

『ワイルド・シティ』をHTC渋谷1で観て、期待に応えるリンゴ・ラムやねんふじき★★★★

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佐々木希似。▲

五つ星評価で【★★★★リンゴ・ラム変わらんなあ】

リンゴ・ラムは相変わらず山のように登場人物を出して、
整理できないままチーム戦にして、でも、面白いって言う困った個性のままだった。

主人公兄弟(厳密には違う)に逃げ込んできた美女、
彼等を襲う謎のグループ二つに黒幕、
主人公兄が昔、勤めていた過去がある警察関係。これらが複雑に絡み合う。

普通、主人公は一人でいいし、黒幕はいてもいいにしても、
主人公と対立するチームは一つでいいし、
警察だって介入しない話の作り方にだって出来る。
でも、この登場人物の津波の中をちゃんと筋とアクションを
描き切ってしまうのが流石リンゴ・ラム(たまに失敗もするけど)。

話の発端になるお姉ちゃんが佐々木希に似ている。


【銭】
未体験ゾーンの映画たち2017前回入場割引200円引きで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ワイルド・シティ@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:50|個別記事コメ(2)トラバ(2)

2017年03月14日

『静かなる叫び』をHTC渋谷2で観て、ダメだと分かりつつ加害者に肩入れするよふじき★★★

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▲正者と死者が同居するカット。

五つ星評価で【★★★ファーストカットが衝撃的。全体はそんなに評価せん】

姉ちゃんがみんな綺麗なのは高評価。
まあ、それより何より冒頭のシーンの衝撃ったらない。
あんなん撮れるんが監督としての力量を表わしている。
あれを冒頭に持ってきた事で、続くどのカットも注目せざるをえなくなった。

欲を言うなら、事実に即した物語にした事で、できなくなったのかもしれないが、
目が醒めるようなオチが欲しかった。
オチがないからこそリアルなのかもしれないけど。

私、問題を起こした彼にはちょっとだけ好意を持った。
彼は彼の目標とするキャリアを彼が男である故に取れなかったのだろう。
最終的に彼の代わりにそのキャリアを得た女性は、
無計画な妊娠により、そのキャリアを捨てようとしている。
彼女が捨てる事により、その座は一つ無駄になるのである。
主張の方法が間違えているだけで、主張の内容が間違えてはいないのではないか?
では、彼はその主張を劇中の彼女のように、届けない手紙に書けばよかったのか?
今回は「対女性」であったが、これは「対人種」「対障害者」のような
特定の囲い込みを行う就職差別に対する怒りではないのか?

彼は女性と比べるとコミュニケーション・スキルに難ありの男に見える。
だが、だからこそ逆に彼はそのキャリアをすぐに捨てたりしなさそうだ。
彼だけでなく、「対人種」「対障害者」でキャリア得た者でさえ、
妊娠を優先させる彼女より、そのキャリアをまだ捨てなそうだ。
彼女たちだけが、彼の欲するキャリアを比較的簡単に捨てそうな者達なのである。
とは言え、それを持ってして、彼が正しいと主張しても通りはしないだろうが。


【銭】
未体験ゾーンの映画たち2017前回入場割引200円引きで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
静かなる叫び@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
静かなる叫び@ノラネコの呑んで観るシネマ

PS 『静香ちゃんの叫び』:もうのび太さんのエッチぃ〜!
PS2 彼にはあの刑がふさわしい。→カーテンの刑。

fjk78dead at 02:22|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2017年03月12日

『フランケンシュタインの逆襲』をキネカ大森1で観て、うむう古いなふじき★★

五つ星評価で【★★凄く大袈裟で良くも悪くも舞台みたいな芝居に舞台みたいな音楽】
多分、前にも見た事がある。
怪物役がクリストファー・リーで歴代の怪物の中ではスマート。
怖いというよりは可哀想なタイプだが、
それでも意思の疎通などは全くできそうにない。
動き方が意思で動いていると言うより、筋肉痙攣の結果動いているように見える。
うまいな、クリストファー・リー。


【銭】
ワーナーブラザーズ・フィルムフェスティバル番組料金 一般1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
フランケンシュタインの逆襲@ぴあ映画生活


fjk78dead at 21:32|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2017年03月06日

『日本と再生』『I am Your Father』『Who Killed Idol?』『ザ・スライドショーがやって来る!』を4本まとめてレビュー

近近に見たドキュメンタリーを4本並べてレビュー。

◆『日本と再生』ユーロスペース1
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▲荘厳
五つ星評価で【★★★★あれ、あの続きやん】
見るまで知らなかったけどあの傑作『日本と原発 4年後』の続きの映画だった。
前作も用意周到に、かつ、分かりやすく、「何故、日本に原発がいらないのか」をネチネチと説明しきったのだが、今回は「原発をやめて自然エネルギーに変えるメリット」を洗脳まがいにプロパガンダする(褒めてる)。
洗脳、かつ、プロパガンダで間違いない。ただ、多分、ここで言われている事の方が、自分達の保身と既得権益を手放したくないが為に国の舵取りを誤っている政治家屋さんたちより正しいのだ。正しい事なら洗脳ANDプロパガンダでも悪くない。
困ったもんだ、既得権益。
映画の中で、自然エネルギーのデメリットに関する部分を殊更、小さく取り扱っているとは思うが、が、が、が、それにしてもメリットの方が大きいだろう。それは世界各国での自然エネルギーへの変換のサクセス・ストーリーが物語っている。仮に、これでもダメだというなら、何故ダメかを為政者側がちゃんと説明すべきだ。

ちなみに今でも続編が作られ続けている「仮面ライダー」は風力をエネルギーとする自然エネルギーヒーローである。もっともその風車を回転させる為に使っていたバイクはごくごく普通の化石燃料燃焼型のバイクであったが。


◆『I am Your Father』HTC渋谷3
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▲デビッド。
五つ星評価で【★★★デビッド・プラウズ伝】
『スター・ウォーズ』でダース・ベイダーを演じたものの(声は別人)、今ではルーカス・フィルムと疎遠になり、公式イベントにも大役なのに呼んでもらえないデビッド・プラウズの伝記映画。
気持ちいいのは撮影者が撮影対象に持っているリスペクトが伝わってくるからだろう。
それでいて、対象者を甘えさせてはいない。バランス感覚がいいのだろう。

映画は撮影対象とルーカス・フィルムのわだかまりを作ったと言われる事件の真相を暴く。もちろん、これたけが全ての原因ではないかもしれないが、この一例だけでも解明したのはとてもいい事だ。一事が万事で色眼鏡をかけられ、他の事も冤罪のように誤解を受けているかもしれない(その責任の全てが会社側にあるとは思わないが)。

デビッド・プラウズのボディービル仲間としてTVドラマ「超人ハルク」で変身後のハルクを演じていたルー・フェリグノが出ていたのには驚いた。


◆『Who Killed Idol?』テアトル新宿
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▲目が死んでる二人。
五つ星評価で【★★★可哀想な彼女たち、そして真相があまり明確にならない映画】
『Bis誕生の詩』の姉妹編映画。
アイドルグループの選抜合宿で新生Bisのメンバー選出が行われるまでが姉妹作品の内容。選ばれた後、落選した彼女たちに出された「ライバル・ユニット」への参加という御褒美と、その御褒美が大人の人間関係によって壊れてしまい、ユニット存続不可になるまでが今作。
アイドル映画としてとてもよい熱量を持っている。
女の子は可愛く撮れている。
「のび太」の仇名を持つ女の子は「すげーブス」という認識だったが、
ライブでは可愛く思えるようになってた。つまり、磨けてたのだ。
アイドルではないが、マネージャーの山下百恵の普通っぽい所がいい。

映画としてはいろいろ問題があって、
前作のオーディション、今作のユニット再構成みたいな事を延々とやっているのにも関わらず、女の子の顔や名前が最後まで一致しなかった。それは芸能物でありながら、各人の個性をアピールしたり、まとめたり、ダメ押ししたり、みたいな配慮が薄かったのではないか。
チラシでは解散の内幕が映画で全部明らかになるような勢いで書いてあるが、実際は藪の中でよう分からん。

”蕕吋罐縫奪硲咤蕋咾ライブで勝ちユニットBiSの楽曲を無断使用した事
■咤蕋單括責任者の過去の罪状についてBiS統括責任者が知らず仁義を欠いた。

この二点だと言われているが、芸能界と接点がないから,皚△眤腓靴浸に思えない。単にSiSを解散させるためにダダをこねて「業界のしきたりがどうのこうの」「こんな奴に付いていっちゃダメだ」など無理強いしている風にしか見えない。その癖そんな事を言っているBiS側が人手が足りないからと解散させたSiSの統括責任者を雑用に使っている。斬るなら斬れよ。そこを斬らずにSiSだけ解散とか単に女の子たちに対して手の平を返したようにしか見えない。
BiS物はこれで3本目だが、どれをとっても過酷な目に会う女の子に対して、取り扱うスタッフに、それを強いるだけの強い覚悟を感じられない。そんな物ない。業界は女の子を騙して笑って生きていくのだ。そういうならまあ、そこに飛び込む女の子たちは不憫だが構造的にダメなのかもしれない。


◆『ザ・スライドショーがやって来る!』新宿ピカデリー4
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▲ロツクンロール・スライダーズ
五つ星評価で【★★★ネタより理屈なのはよくない】
みうらじゅんといとうせいこうの「ザ・スライドショー」の内幕暴露。
みうらじゅんやいとうせいこうサイドから見て、どういう理屈で、
どういう風にショーが作られているかを解説する。
成り立ちや成り行きを一度まとめておきたかったのかもしれないが、
それは日記に書けばいい事であって、
公に発表されても、それを他人が使える訳でもないし、どないすんねん。

個人的には単にネタをドッサリ積んでもらった方が面白かった。
ただ、もう全てのスライドショーを渡り歩き、
今までの全てのスライドは見てるから、ネタその物に興味はない、
という人だらけだったら、この構成でいいのかもしれない。


【銭】
『日本と再生』:ユーロスペース会員割引1200円。
『I am Your Father』:未体験ゾーンの映画たち2017前回入場割引1100円。
『Who Killed Idol?』:テアトル会員割引1300円。
『ザ・スライドショーがやって来る!』:番組特別料金1800円。


▼作品詳細などはこちらでいいかな
日本と再生 光と風のギガワット作戦@ぴあ映画生活
I AM YOUR FATHER/アイ・アム・ユア・ファーザー@ぴあ映画生活
WHO KiLLED IDOL? −SiS消滅の詩−@ぴあ映画生活
みうらじゅん&いとうせいこう 20th anniversary ザ・スライドショーがやって来る!「レジェンド仲良し」の秘密@ぴあ映画生活
▼関連記事。
日本と原発 4年後@死屍累々映画日記
BiSキャノンボール2014@死屍累々映画日記
BiS誕生の詩@死屍累々映画日記
エルストリー1976@死屍累々映画日記


fjk78dead at 00:13|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2017年03月05日

『トリプルX:再起動』をトーホーシネマズみゆき座で観て、洋画らしい洋画ともかくスッキリふじき★★★★

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▲佐々木希のブラみたいなカットだなあ。

五つ星評価で【★★★★洋画らしいほんまに洋画らしい】
拳銃バンバン撃って、世界の危機がドンドン来て、美女がうふんうふんクネクネで、
洋画はかくあるべきという一本。こーゆーのに大入りしてもらいたい。
っつか、劇場に行ってでっかいスカラ座でかかると思ってたら、
こじんまりなみゆき座だったので、ちょっと凹んだ
(興行的にはララランドには勝てんからしょうがないが)。

再び呼び戻されたエージェント、ヴィン・ディーゼルと
謎の男ドニー・イェンの二枚看板になったのが映画としては大成功。
ヴィン・ディーゼルは嫌いじゃないけど、
随所にドニー・イェンのアクションがカッティングされる事で、
実に贅沢なアクション映画になった。
高速道路の追いかけっことかドニー様の『カンフー・ジャングル』みたいで燃えた。
いやいや、『カンフー・ジャングル』の、あのカットないから、
あっちの方がすげー、でも、まんまやらないよな。
しかし似てるんで、未見の人は『カンフー・ジャングル』もチェックしてほしい。

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▲なかなかいいスリー・ショット。

拳銃美女二人(連動アクションがかっけー)と
科学者ちゃんと情報屋ちゃん、美女づくしでええわあ。
科学者ちゃんは喋り続けのドジッコ属性みたいなのがちょっとウザい。

チーム戦的にはこれに若い兄ちゃん達とでかい男達が付く。
こんなところにトニー・ジャー。もちっと目立っても良さそうなもんなのに。
野郎4人はまあ、いい箸休めみたいなもんだな。

そしてトニ・コレット。
この人、なんか直前で観たなと思ったら『マイ・ベスト・フレンド』
ドリュー・バリモアの癌になる友達だ。まあ、当たり前だけど健康体で憎たらしい。
久々にいなくなってスッキリ溜飲下がるっていい悪役でした。

ダイヤル9の秘密はよいなあ。


【銭】
チケット屋で額面1400円のムビチケを1400円でGET。
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トリプルX:再起動@ぴあ映画生活
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トリプルX:再起動@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
トリプルX:再起動@徒然なるままに
トリプルX:再起動@だらだら無気力ブログ
トリプルX:再起動@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

fjk78dead at 02:06|個別記事コメ(4)トラバ(8)

2017年03月04日

『LUPIN THE RD 血煙の石川五エ門』をシネマサンシャイン池袋2で観て、スタイリッシュは正義ふじき★★★

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▲動かざること不動の山・風。
五つ星評価で【★★★センスよなあ】  
大傑作の前作『次元大介の墓標』ほどではないが満足できる作品だった。
前作と比べると、もう一つトリッキーな展開が話にほしかった。
 敵が来た―敵を打ち負かす
ただ、これだけの単純なプロットで楽しめてしまう今作も異常に凄いが、
ダメ押しで、もう一つ明確なオチとか展開がほしかった。

ヤクザのロクデナシ具合(そして強い)も、
止められない殺し屋も、ルパンも、次元も、五右エ門も、銭型ですら、かっけー。
峰不二子は今回はいるだけ。

自分を追い込む五右エ門の前に立った事でひどい目に会うヤクザとか付いてるけど
劇場版ルパン第一作の斬鉄剣を折った相手へのリベンジ・マッチに話が似ている。
と言うか、そんな大した話じゃないからな。
基本、五右エ門という男は「今ある事を変えない」キャラだから、
強敵が来れば常に同じ展開になるかもしれない。


【銭】
額面金額1300円のムビチケを1300で購入。急いで買わなくても1000円くらいに底値が落ちていた。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門@ぴあ映画生活
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LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標@死屍累々映画日記

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▲悪そうな顔だぜい。

fjk78dead at 10:05|個別記事コメ(0)トラバ(2)

2017年02月26日

『素晴らしきかな、人生』を一ツ橋ホールで観て、ウィル・スミスお前って奴はふじき★★

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▲宇宙愛キーラ・ナイトレイ テレサみたいな恰好で出てきてほしい。

五つ星評価で【★★超完膚なき駄作とまでは言わないけどウィル・スミスの片岡鶴太郎みたいな立ち位置が嫌い】
試写会で観させていただきました。なので、私の好き嫌いは別として、まあ、こういう映画があってもいいのかなと言っておきます。映画好きの人が、この題名で観る気はなかったけど、招待券貰って見たら、ビックリするほどではないけど、まあ、ちょっとだけやられちゃったかな、と思いそうな映画。同じ監督が撮った『プラダを着た悪魔』みたいな娯楽映画と思って見に行くと火傷してしまうので、そこは注意。

ビックリするほど豪華な出演陣。
いまやラッパーだったとは知るまいウィル・スミス
いまやハルクだったとは知るまいエドワード・ノートン
政治からマシンガンまで何でもあれヘレン・ミレン
どの映画もいいんだけどそれでもタイタニック女ケイト・ウィンスレット
負け組をやらせたら凄い勝ち組野郎マイケル・ペーニャ

ウィル・スミスを真ん中に、みんな均等な時間出演している。主役はやはり中央にいるウィル・スミスなんだろうけど、群像劇みたいな変なバランス。こういうのが「実話」だとハクが付くんだろうけど、どう考えてもこれは頭で考えた物語だ。うん、うまくまとめたね、とは思うけど。

さて、個人的に片岡鶴太郎が芸人より芸術家として見てもらいたいという欲望が止められないみたいに、ウィル・スミスは役者なのに演技や作品がどうとかいうのを目標としているとは思えない。ウィル・スミスの欲望はただ一つ。「俺っていい父ちゃんだろ」。これだろう。そんな承認欲求は家庭でやれ。


【銭】
スポーツ新聞の試写会に応募。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
素晴らしきかな、人生@ぴあ映画生活
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素晴らしきかな、人生@辛口映画館

fjk78dead at 10:05|個別記事コメ(0)トラバ(11)

2017年02月21日

『セル』をトーホーシネマズ六本木6で観て、おうおうおうキングブランドしゃんふじき★★

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▲エス・キュー・ジャクソン

五つ星評価で【★★キングの豪腕炸裂】
ケータイ持ってる奴が全部亜流ゾンビになってしまう。
『キングスマン』の例のチップっぽい展開だが、
音声通話を掛けていたらという縛りがある。
ガラケーでもスマホでも、そんなに音声電話として使ってないだろうとは思うものの、
感染者が全力で使ってない人間を排除するので、一応まあトントンかと思わなくもない。
あのピーピーガーガーは携帯というよりはFAXだけど、
聞こえてくると納得してしまうのはそういう経験をみんな持ってるから。
FAXにそんなに親しんでない若い人は「あの音なに?」みたいな感覚かもしれん。

冒頭の空港大パニックから、話がいきなり始まってしまうのがいい。
あと、ゾンビもどきの生態が面白い。
でも、あのゾンビもどきが自生的な生物だとして、
あの後、一個の生物として、どう世界に浸透していくのか展望が全く見えないのが
ちょっと適当だと思う。

ジョン・キューザックとエドワート・ノートンの違いがよく分からない。
どちらかと言うと品がなさそうなのがキューザックか。吐いたゲロが酸っぱそうな方。

いつどこにいてもすぐ戦闘モードに移行できる便利なサミュエル・L・ジャクソン。
サミュエルは『キングスマン』で自分がばら撒いたチップのツケを自ら払わされるような役。

エスターちゃん、いい空気の女優になった。というか、大人になった。

前半のぶちかましはいいだけに、
それで締めるのかよというラストがブーイング大賞。
まあ、雑なのがスティーブン・キング脚本っぽい。


【銭】
トーホーシネマズ入場ポイント6回分を使って無料入場。

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セル@ぴあ映画生活

fjk78dead at 23:45|個別記事コメ(0)トラバ(5)

2017年02月19日

『マグニフィセント7』を109シネマズ木場4で観て、好きになりたかったのにふじき★★

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▲7人

五つ星評価で【★★出来れば好きになりたかった】
『七人の侍』は偉大なる傑作だし、
『荒野の七人』はクリーンヒットな佳作だと思ってる。
そいで、今回のはちょっと前に『七人の侍』を見直してしまったのがいけなかった。あんな面白いのを見てしまうと、やはり通り一遍の物語では対抗できない。

もっともあかんと思ったのは七人のガンマンは外見的な個性はありつつも、内面的な個性が今一つよう分からんかった事だ。この点、原典は逆。侍たちは似たり寄ったりの面々なのだが、その活躍や行動で自分達の存在を立てていく。
侍の陣容は参謀、参謀の昔からの忠臣、参謀を見初めた参謀と同じ実力を持った副参謀、剃刀のような剣客、明るい薪割り武士、若者、荒くれ者。
ガンマンの陣容は(宣伝文句によると)賞金稼ぎ、ギャンブラー、スナイパー、暗殺者、流れ者、ハンター、戦士。いや、このキャッチフレーズでは違いが明確に浮かばない。
言い換えると、賞金稼ぎの黒人、酔っぱらいの荒くれ者、黒人の昔の仲間とその相棒、メキシコ人の悪漢、田舎者デブ狩人、インディアンの無口な若者。内面より外観が多いな。そして、その外観に基づく個性があまり見えてこない。

原典の七人は七人に限らずお人好しだ。日本人ってお人好しが多いのだ。だから、悪態を付く駕籠かき同様、百姓に肩入れせずにはいれない。理屈的にはバカな事だ。でも、情がその理屈を捩じ伏せる。そういう七人だった。

ガンマン達は何でこの作戦に志願したのかがよく分からん陣容だ。黒人の賞金稼ぎは直接、被害者を見てるからまあ、いいとしよう。彼の昔からの仲間とその相棒もまあ、黒人を知ってる仲だからギリよしとしよう。酔っぱらいの荒くれ者(ギャンブラー)、こいつは分からん。酒場に酔っぱらいなど転がってるだろうし、彼の態度が黒人の行動に心酔したようにも見えない。単に後ろを付いてくる酔っぱらいって逆にイヤだろう(たまたま腕が良かったからプラマイゼロだけど)。普通に考えたら、この酔っぱらいは黒人を見初めたホモでしかない。メキシコ人の悪漢は全く彼が行動を共にする理由が分からないし、狩人も何となく、にしか見えない。何だ洗脳か。インディアンは神の啓示だからオカルトである。それはまあ、逆にありか。
彼等は烏合の寄せ集め集団であるが、彼等同士の関係や彼等と町人の関係もよく描かれていない。最近は黒人のガンマンも描かれるようになったが、メル・ブルックスの西部劇コメディー『ブレージング・サドル』で黒人の保安官が赴任地でいきなり縛り首にあったように、黒人が根差していない土地ではうさんくさくて信用されづらいだろう。ぱっと見町人に黒人の姿は見えなかった。そういう所で反対派の彼等に近づく賞金稼ぎの黒人、普通に考えたらそいつは支配者側のスパイだ。何故すんなり信用してしまうのか、よく分からない。だって黒人は侍の参謀のような人徳者にも見えないんだもの。酔っぱらいは私の中では普通にダメ人間だし、メキシコ人や、インディアンなんて通常だったら町人に仇名す存在だろう。こんな、いつ裏切るか分からない奴らを寄せ集めて戦えるのか。
とりあえずなし崩し的に戦ってしまうのだが、よく分からないのは村の備蓄を守るという理由のある侍と違って、ガンマン達は何を目的に戦っているのかがよく分からない。町人を殺させない為であるなら失敗してるし、悪党を壊滅させる為なら、そういう消耗戦に乗り込んでいく悪党がバカすぎる。そんなの親分は避暑地でクータラして、下っ端だけ戦わせて相殺させて全滅させればいいのだ。わざわざ殺されにノコノコやってこなくていい。刀と違って、銃は遠方から一発でも当たれば流れ弾でも死亡する。そんな所に一番いい標的がネギしよった鴨になって挨拶しなくていいだろう。単に近寄らず逃げとけばいいじゃん。金持ち喧嘩せずだよ。

みたいな流れでガン・アクションはいいんだけど、全体の構成がガン・アクションを単に成立させるためにお膳立てされたように見えて乗れなかった。

うん、あのガトリングガンは大好きよ、本当。


【銭】
109シネマズのポイント6ポイントを使って無料入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
マグニフィセント・セブン@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
マグニフィセント・セブン@ペパーミントの魔術師
マグニフィセント・セブン@徒然なるままに
マグニフィセント・セブン@だらだら無気力ブログ
マグニフィセント・セブン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS リメイクのリメイクでもう一回江戸時代に戻って。
 温泉の採掘権利を争う『髷に銭湯7』はどうだ!
PS2 いいないいな人間

▲マグニフィセント7善玉の人間感覚。

fjk78dead at 22:55|個別記事コメ(8)トラバ(11)

2017年02月13日

『アラバマ物語』をトーホーシネマズ日本橋3で、『特別機動捜査隊』を神保町シアターで観て、超絶とアレレふじき★★★★★,★★

同日鑑賞映画を2本並べてレビュー。

◆『アラバマ物語』
五つ星評価で【★★★★★うおおおおお。映画史上の名作と言うからには毎回これくらい面白いのを持ってきてもらいたい】
旧作なれど初見。
グレゴリー・ペックのお父さん弁護士が息子と娘に黒人弁護の裁判を通じて、自分の仕事を背中で語る。まあ、なんつーか、傑作と言って間違いない。
映画は語る。正義は理想であるが、常に執行されるとは限らない。
それでも、前を向いて正義の執行を務めようとするペックの雄々しさよ。
劇中の人物に苦々しく語らせる。
「それはとても大変な事なのだけど、誰かがやらなければいけない事」をペックがやる。
そして、それをあざ笑うかのように降りかかる法律的な正義が全てではない事件の勃発。
その事件の中で、人道的な正義を貫く事を決意するペック。
これは難しい選択で、黒人裁判で黒人を迫害する立場にいる者達も、
彼等の中では彼等なりに人道的に正義を貫いている筈なのだ。
全ての条件に合う正義はないのかもしれないが、
一つ一つ納得しながら、納得させながら歩く
ペックと子供たちの姿はとても正しくてよかった(最近「正しい」が不足してる)。

ラスト近く、ホラー映画みたいな演出もあり、一つの映画で
・裁判劇
・家族映画(子供の成長)
『シザーハンズ』を思わせるファンタジー
のさんようそを味わえるお得な映画。

映画内でアメリカのハロウィン風景がちょっとだけ描かれるが、
小学生低学年女子の仮装が「ハム」。
自分で仮装しておいて、「こんな恥ずかしい仮装」とか愚痴ってるのがおもろい
(愚痴るには愚痴るなりの理由があるのだが)。

この映画を見てハムに欲情するようになった変態がいたら、
それはそれでギリOK(いやいやいやいや)。

原題は『To Kill a Mockingbird(マネシツグミを殺すこと)』
何故、この題なのかは映画を見れば分かるし、それでは客の誘導が難しいのも分かるが、
『アラバマ物語』という邦題は何も表わしてなく、ちょっと最低ランクだと思う。


◆『特別機動捜査隊』
五つ星評価で【★★菊池俊輔の音楽がキャバレーチックでステキだが、まあ、それくらいかな】
特集「あの時代の刑事」から1プログラム。
旧作なれど初見。
TVの「特別機動捜査隊」を見てなかったから、あまり感慨深くないのはこっちの事情。ただTV版とはキャストが異なる『ショムニ』状態との事。
千葉真一が出てるけど、他の刑事と走り回ってるだけで、特別なアクションはなし。
冒頭セーラー服の娘がD51に日暮里近辺で轢殺される。直接の轢殺シーンはなく、モンタージュでそう伺わせるだけだが、あの力強い蒸気機関車にバラバラにされるうら若き女体を思うと(*´Д`)ハァハァ あっ、特別な理由はないのだが、足が不自由な美人女優が出てきて(*´Д`)ハァハァ。
D51に轢かれるのは田村雪枝。ちょっと若さを感じない古いセーラー服だった。
足が不自由な美人は中原ひとみ。彼女の方がセーラー服が合いそうだ。
「特別機動捜査隊」があっちこっちに行っては事情聴取をして、連鎖反応的まラッキーで犯人にまでたどり着く。なんか選択肢の少ないロールプレイングゲームみたい。
悪役の浜田寅彦が晩年同様悪役なのだが、シュンとしてて流石に若い。


【銭】
『アラバマ物語』:午前10時の映画祭料金1100円。
『特別機動捜査隊』:神保町シアター一般入場料金1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
アラバマ物語@ぴあ映画生活
特別機動捜査隊@ぴあ映画生活

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2017年02月09日

『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』をユーロスペース1で観て、『いろはにほへと』『機動捜査班』を神保町シアターで観て、えー・よし・えー、てなとこふじき★★,★★★★,★★

同日鑑賞映画を3本並べてレビュー。

◆『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』
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▲真ん中が達人。
五つ星評価で【★★他の人はどうあれ、ともかく私は後半ダレてしょうがなかった】
武侠映画巨匠キン・フーの凄い原典映画。
冒頭から『ワンス・アポン・ア・タイム・インチャイナ』のテーマが流れて気分が上がる。
あれは中国の伝統舞踊劇か何かの定番音楽らしい。
この映画は初見だけど、リメイクの『ドラゴン・イン』は見ている。
えーっと、こんな話だっけ。全く覚えてない、ごめんよ、ツイ・ハーク。

日本でいうところの悪代官が囚人として移送される善人姉妹を愁いをなくすために亡き者にしようと宿屋「龍門客桟」に暗殺者を送る。「龍門客桟」では、姉妹を助けるために凄腕の剣客が集まりつつあった。というのが大筋。
前半、宿屋の中で、それぞれの立ち位置も分からずソフトに騙し合う部分が絶妙に面白い。
後半、それぞれの関係が全分かりになった後、ただひたすら戦い続けるのは限度を越えた長さでダレる。この無駄に長いラストのアクションは初期のジャッキー・チェンの功夫映画にも無駄に引き継がれてしまったと思う。

古いだけあって、アクションがゆっくり(ある意味リアル)。
引き合いに出すの申し訳ない感じだけど、昭和のオリジナル「仮面ライダー」くらいのスピード。カンフー映画も進歩したなあ。

プロットがタラちゃんの『ヘイトフル・エイト』に似てるのはタラちゃんが知っててパクってるのだと思う。


◆『いろはにほへと』
五つ星評価で【★★★★伊藤雄之助と佐田啓二って組み合わせが憎い】
特集「あの時代の刑事」から1プログラム。
悪人顔の伊藤雄之助が刑事、善人顔の佐田啓二が詐欺師。
ともかく徹底的にワイロ方面を遠ざける伊藤雄之助の慎ましすぎる生活が悲しい。
その逆で決して悪人ではない詐欺師・佐田啓二の苦悩も悲しい。
人の為に行っている事業が、株の大暴落で見通しが立たず、政治家には食い物にされる。
佐田啓二はやり方を間違えたが基本的には悪人ではないのだ。
それでも、佐田啓二は自分が生き残る為に、伊藤雄之助を凋落させなければならない。
この時、伊藤雄之助が泣きながら怒る。はした金を持ってきたなら凋落されたかもしれないが、何でこんな大金を持ってきたんだと。それはあまりに馬鹿にし過ぎじゃないか、と。これは分かる気がする。爪に火を点す様な生活を少ない給金でしているのに、そこにいきなり「仕事」ではない「自分の心を裏切る」だけの代金として大金を提示される。貧乏人に取っては人が生きる死ぬに関わるような金であっても、単に人の心を買収するだけのようなごく小さな事に大金が使われる。金は流通しない所では重用されるが、流通する所では紙束のように扱われる。それが悔しい。自分の労働の対価の何と低い事か。それは自分の仕事や生活を否定されているのと一緒である。

題材が投資信託で、リスクの説明責任が必要みたいな話になってる。
投資信託あかんねんなんて事件は近々にもあったよなあ。
捜査二課(対詐欺犯罪)が脚光を浴びる珍しい映画。


◆『機動捜査班』
五つ星評価で【★★大して機動捜査しない機動捜査班】
特集「あの時代の刑事」から1プログラム。
「機動」が付いてるので「モビルスーツ刑事」みたいなのかと思えばさにあらず。
敵対するヤクザ組織を手玉に取る謎の男に丹波哲郎。
『用心棒』みたいなのに、やってる事があくどいからスッとしない。
捜査四課(対暴力団犯罪)を描くのだけど、
どうも犯罪組織側にいいように扱われて、
タイトルの「機動捜査班」があまり活躍できてない。
手柄を立てないでもないのだが、かなり行き当たりバッタリである。


【銭】
『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』:ユーロスペース会員割引1700円→1200円。
『いろはにほへと』:神保町シアター一般入場料金1200円。
『機動捜査班』:神保町シアターポイント5回分無料入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
残酷ドラゴン 血斗竜門の宿〈デジタル修復版〉@ぴあ映画生活
いろはにほへと@ぴあ映画生活
機動捜査班@ぴあ映画生活

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2017年02月07日

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』をトーホーシネマズ日本橋7で観て、あかん設定に置き去りにされたふじき★★

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▲これはこれでデートだよなあ。

五つ星評価で【★★ペレグリンと子供まではいいが、敵と怪物の設定とかがよう分からんかった】
もう大概は仕事で身体をボロボロに蝕まれるような状態にさせられているのに、映画を見に行くという求道者のような生活を送っているのだが、周りにいる他の観客の方々がどうだかは分からないけど、私は物語世界の全貌と言おうか、設定をよく把握できなかった。

ペレグリンさんという人が日常世界では暮していけない少年少女を集めて、時間的な閉塞空間「ループ」に隠れ里のように隠遁生活をしているというのはまあ、いいんですが。その敵の白眼とか怪物ホローとかがよう分からない。
映画見ただけで全然分からなかったので(バカだから)、設定をぐぐったら、出てくる変異は白眼、ホローも含め、少年少女達と基本同じものらしい。怪物ホローも白眼も実験による障害で人間の外観から離れてしまった。両者とも脳力者の目を食らう事で常態に戻る。理由はあるのかもしれないが、よう分からん。なんか『西遊記』の妖怪が三蔵法師を食べる事で永遠の生命を得る、みたいな曖昧な設定に近い。リアリティーがないな。ホローって映画観客には見えるが、映画内の人間には見えない。で、ループの中に入ってくるのをミス・ペレグリンが抑えているという設定があるから、少年少女の安全はそこそこ確保されていたものの、それだったら、ループの外にいる白眼とかはもっと危険な目に合ってる筈じゃないだろうか?

ティム・バートンが好きな異能者の哀しさとか、
そういうのは別に否定しないけれど、
ずっとそれだからもう少し違う物を作ってもいいんじゃない?
異能者の着る服がその時代に合わせているからだろうけど、
古色蒼然としたクラシックなのは、親がいなくて、
祖父祖母に育てられた感を強めている。

絵は面白い。特に空気を操る少女が絵としておもろくてお気に入り。
あと、ホローのデザインも素晴らしい。


【銭】
トーホーシネマズのポイント6ポイントを使って無料入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 「ミス・ペロペログリングリン」だったら果てしなく洋ピンっぽかった。
PS2 最後のループを何回も経由して自分の行きたい時間・場所に辿り着くという
 部分を見て「まんま少年隊の『19』やな」と面食らった。「ペレグリン」も
 原作があり、どっちが前か後かは分からないし、単なる偶然なのかもしれないけど。

fjk78dead at 23:59|個別記事コメ(2)

2017年02月06日

『僕らのごはんは明日で待ってる』『ドクター・ストレンジ』『ザ・コンサルタント』をトーホーシネマズ新宿12,3,8で観て、惜しい,中々,やりよるなふじき★★★,★★★,★★★

◆『僕らのごはんは明日で待ってる』
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▲この中に一緒に入りたい。
五つ星評価で【★★★謎が謎として機能しないもどかしさ】
んもうともかく、ティーンの男女が向きあってる映画が出来るとタイムトラベルか難病物って企画の貧困はどうにかならないのか。いや、百歩譲ってタイムトラベルと難病物でもいいんだけど、あまりにテンプレートな出来だと浸れない。なんか企画として成立するようにプラスアルファを付けないといけないだろう。こんなの核の部分、30分の話じゃん。
これがずば抜けて悪い訳ではない。でも、製作委員会でみんながちょっとずつお金出し合って、損しないようにヒット要素の高いテンプレートの話を見つけてきて、それが同じような時期に大量に公開して埋もれるって状態に軽い絶望を感じてしまうのだ。お前ら、本当にサラリーマンだよなあ。もっとでかい企画練れんのかいのう。

シャキシャキして物おじしない新木優子ちゃんのキャラはよかった。
意外とああいうズケズケ、角が立ちそうな言い方をする女子がヒロインの映画ってないと思う。『ヒロイン失格』とか、ちょっと要素あるかもしれないけど、あれは桐谷美玲の顔芸付けて心情を誇張してるが、対男子的な態度としては男の子に好かれるソフトな受け答えだった。

それに応じる男子、中島裕翔くんはゆったり無能キャラ。イライラさせられたのは役を上手く表現していたからかもしれない。ハグの境目て相手への愛情を表わすのは(脚本が)上手いと思った。ちなみにツイッターで流れてきた情報によると、たった30秒のハグをすることで、一日のストレスの3分の1が解消されるとの事。この映画のハグ、なかなか心情と理屈に合っている。

恋愛体質が高すぎてうざい美山加恋も、何気にとてもいい奴な岡山天音もいいキャラだが、キャラとしては人を二三人殺してでもいるかのような無頼臭をぷんぷん撒き散らしている片桐はいりが最高にいい。

米袋ジャンプの接触と吐息と転倒がSEXみたいで、あれで一時間くらい持たせても俺的にはそこそこいいかもしれん。

『僕らのごはんは明日で待ってる』というタイトルは考えれば、ああそうかもと思うけど、ちょっとストレートに頭の中に沁み込みづらい。いっそのこと『僕の彼女はケンタ憑き』とかでいんでね?(テキトーすぎ)

いつも上から見守ってくれる彼女と対等な位置に上るために彼氏が学習する映画。

PS 大好きな『箱入り息子の恋』の監督作品なので評価甘くしてしまった。


◆『ドクター・ストレンジ』
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▲鋼の錬金術・・・ゲホゲホゲホ何でもないです。
五つ星評価で【★★★LOVEがないんだな、ピーター・セラーズじゃないからね】
ドクター・ストーブとドクター・レンジが合体してドクター・ストレンジになる。
家電かよ!
交通事故により両腕の繊細な動きを封じられたベネディクト・カンバーバッチのドクター・ストレンジが猛勉強で魔術を体得し、宇宙を滅ぼそうとする者と戦わざるを得なくなる映画。

あの万華鏡みたいなビジュアルが強烈に魅力的。
ラスト、ラスボスとストレンジがトンチ合戦みたいな戦いをするのだが、
あれ、ラスボス、頭、わりい〜と思った。
アレを解決する為には、トム・クルーズの『オール・ユー・ニード・イズ・キル』とか『亜人』を読んで研究すべきだ。もっとも、あのでかい図体でトンチに勝とうなんて「大男総身に知恵が回りかね」で、ダメだろう。大体、通常、小さい動物の方が心拍数も早く、体感時間もそれに基づいて早いと思われている。

ベネディクト・カンバーバッチがちゃんと役柄にピッタリだったのは驚いた。
多分、元のアメコミとビジュアルは全然違うんだろうけど、エンシェント・ワンを演じたティルダ・スウィントンの人間を越えてる感じは本当に良かった。

でも、『地球が静止する日』の監督なんだから、あのつまらなさと比べたら、ムチャクチャOKでグッドだ。

自分を知るために勉強する物語。
また、自分と世界の付きあい方を模索する映画。

PS ・・・
 「ミスターでもマスターでもない!」
 「ああ、あの怒ると青色の巨人になる……」
 「アバター・ストレンジでもない!」
PS2 なついてくるのがマントでよかった。キルトとかだと悲惨。
PS3 書庫番が『ビー・バップ・ハイスクール』に出てきそうなデブだと思った。
ビーバップハイスクールでぶ
▲ネットから適当に拾ってきたデブ。

◆『ザ・コンサルタント』
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▲噂の二人。
五つ星評価で【★★★自閉症の暗殺者って設定にビックリ】
原題は『The Accountant(会計士)』、これが邦題だと『The Consultant(コンサルタント)』。いや、職業違うだろ。会計士が会計上のコンサルティング業務がないとは言わんがやっぱりそれはそれ、これはこれだと思う。「Accountant」が分かりづらいなら『会計士』がベスト選択だったと思う。ちなみにワースト選択は『ベン・アフレックの赤ウータン』。何じゃそりゃ。

この映画のベン・アフレックが地下鉄に乗って痴漢冤罪にあったら申し開きできなくて逮捕される。そしてクルクル表情の変わるアナ・ケンドリックを痴漢してこたいとも思った。って、本編感想が下ネタからかよ。

会計士で暗殺テク持ってて、自閉症ってキャラの塊が主人公。
自閉症の観客が見たベン・アフレックの演技は最強に自閉症なんだそうだ。
この自分のルールを曲げられない主人公を観客はいとおしくてたまらなくなる。
自由に思った事を出来ないというのは、普段の自分たちの姿その物だから。

PS ある意味、殺し屋設定を加えた『レインマン』。なんて大胆な。

生きるために自分が出来る事を極限まで尖らせるよう自分を変えた男。


【銭】
『僕らのごはんは明日で待ってる』:映画ファン感謝デー料金1100円。
『ドクター・ストレンジ』:映画ファン感謝デー料金1100円。
『ザ・コンサルタント』:映画ファン感謝デー料金1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
僕らのごはんは明日で待ってる@ぴあ映画生活
ドクター・ストレンジ@ぴあ映画生活
ザ・コンサルタント@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
僕らのごはんは明日で待ってる@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ドクター・ストレンジ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ドクター・ストレンジ@徒然なるままに
ドクター・ストレンジ@タケヤと愉快な仲間達
ドクター・ストレンジ@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ドクター・ストレンジ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ドクター・ストレンジ@beatitude
ザ・コンサルタント@beatitude
ザ・コンサルタント@だらだら無気力ブログ

PS という事でその日に見た3本の映画とも、「学習」がキーワードの映画だった。

fjk78dead at 01:00|個別記事コメ(16)トラバ(29)

2017年01月28日

『真夜中のパリでヒャッハー!』をHTC渋谷1で観て、見に行かなくっちゃダメダメふじき★★★★

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▲これなかなかいいデザインだと思う。

五つ星評価で【★★★★ああん、もうったらもう】

またまた、再びこういう人生の役に立たないくだらないの大好き
と言う訳で、『世界の果てまでヒャッハー!』の由緒正しい前日談。こっちの方が先に作られていて、こっちをベースに『世界の果てまでヒャッハー!』が拡大再生産された物語である事が分かる。現地の土人とかが出てこない分、こっちの方がリアルだ。

【銭】
未体験ゾーンの映画たち2017前回入場割引200円引きで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
真夜中のパリでヒャッハー!@ぴあ映画生活
▼関連記事。
世界の果てまでヒャッハー!@死屍累々映画日記

PS 宣伝が弾けすぎて思った以上にヒットしなかった前作の煽りを食らって、
 今作は「未体験ゾーンの映画たち2017」扱いになってしまったのだろうな。
 それでも劇場上映されるチャンスがあるだけ良かった。
 本当にコメディー作品の興行って難しい。
PS2 エンドロールの全員参加ケツダンスとか本当好き。
PS3 確か『スクリーム4』『ディパーテッド』のネタバレがある。

fjk78dead at 00:19|個別記事コメ(6)トラバ(2)

2017年01月18日

『鮫の惑星』をHTC渋谷2で観て、ともかく寝不足解消ふじき★

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▲ぴょんぴょん鮫

五つ星評価で【★アサイラムの空気感の前に睡魔圧勝】
特集企画「未体験ゾーンの映画たち2017」の一本。納得のアサイラム・クオリティー。

いやあ、よく寝た。

以上。

【銭】
特集料金1300円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星@ぴあ映画生活

PS 鮫が凄く事務的。
 「鮫の惑星」と言うだけに数はいっぱい出てくるのだが、
 泳ぐ、人工構造物にぶつかる、跳ねて人を食う、
 くらいしか動きの選択肢がなく、打ち寄せる波同様システマティックな存在なので
 そんな鮫には恐怖を感じないし、感情移入もありえない。
PS2 何の為にみんなが何をやってるのか全然分からなかった。
 それは寝てたらからか。 orz

fjk78dead at 10:20|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2017年01月14日

『赤ちゃん教育』『僕は戦争花嫁』をシネマヴェーラ渋谷で観て、ハワード・ホークスのコメディー盤石すぎるぞふじき★★★★,★★★★

特集上映「ハワード・ホークス監督特集」の1プログラム。
今回ももう尋常じゃないくらい面白いコメディー二本立て。

◆『赤ちゃん教育』
五つ星評価で【★★★★どうしたらこんな話を思い浮かぶんだというくらい突飛な話の展開が凄い】
明日に結婚式を控えている博物学者のデビッドが悪気のないトラブルメイカー美女スーザンに徹底的に振り回される。
博物学者のケイリー・グラントがオタク的ではあるものの、ちゃんとした一般的な良識のある男で、それが台風娘キャサリン・ヘップバーンに会ったためにボロボロにされる。その畳みかけが凄い。こんなに続けざまに同じ一人の美女のせいで不幸になる人間を見た事がない。これはいくら何でもレディ・ファーストの国だとしても怒ってもいいでしょ。こんな目に会わされてトホホで済ませてくれるケイリー・グラントの懐の深いこと。とは言え、それでいいんか? コメディーじゃなかったらあかんやろ。まあ、たかがコメディー的なコメディーなので良しにしてるのだろうけど。しかし、ハワード・ホークス映画のカップルは結婚しても絶対幸せになれそうにない組み合わせばっかりだ。この組み合わせもあかんと思う。
『赤ちゃん教育』は原題『Bringing Up Baby(赤ちゃんを育てること)』の直訳だが、この映画の中には赤ちゃんは出てこない。赤ちゃんはペットの豹「Baby」の名前なのである。てっきとー。


◆『僕は戦争花嫁』
五つ星評価で【★★★★ケイリー・グラントが奪われつくされる】
こっちもケイリー・グラントがただひたすらいじめられるコメディー。
ちょっと横暴でプレイボーイだけど概ねいい人のケイリー・グラントは外国駐留の軍人女性と結婚したため、彼女と一緒に彼女の祖国で生活する為に「戦争花嫁」という扱いを受けなければいけない。「そんな男の花嫁がいるか」という事で、アチコチでいろいろ弾かれる。彼が努力して進めば進むほど男としての尊厳が冒されてしまうちょっと気の毒なコメディー。
これは原題が『I Was a Male War Bride(俺は男の戦争花嫁だ)』で、ほぼ原題通りの邦題。
ちなみにこっちのカップルは確実に離婚すると思う。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引。一般1500円から400円引きで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
赤ちゃん教育@ぴあ映画生活
僕は戦争花嫁@ぴあ映画生活

PS 今回のシネマヴェーラ渋谷のハワード・ホークス特集で、
 ケイリー・グラントの映画を4本見てる。
 (1) 1938 赤ちゃん教育
 (2) 1940 ヒズ・ガール・フライデー
 (3) 1949 僕は戦争花嫁
 (4) 1952 モンキー・ビジネス
 ケイリー・グラントは(1)で安寧な生活を奪われ、
 (2)では特に奪われてはいないが、最初から品性だけが欠落していて、
 (3)では男のプライドを奪われ、(4)では大人としての威厳を奪われた。
 人として普通に持つべき物を不自由なく持ってる男だから、
 その欠落がしっかり目立つように描けるのかもしれない。

fjk78dead at 00:20|個別記事コメ(2)トラバ(0)

2017年01月12日

『PK』を下高井戸シネマで観て、こーゆーやり方があったのねふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★日本だったら主人公の名前は「のん兵衛」で主題歌は「帰ってきた酔っ払い」かな】
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▲不思議な二人組。

『きっと、うまくいく』の監督と主演による新作。
ジャンルで言うと「宗教コメディー」。
冒頭UFOから出てくる全裸のアーミル・カーン。彼は宇宙人役。
アーミル・カーンって異相なので、宇宙人と言いきってしまえばバリバリ嵌り役だ。
服の着こなしも歩き方などの動きも工夫されている。
瞬きを一切せず、シャツは首の根元まで全てボタンをはめるような徹底さは
見ようによっては知的障害者に見えなくもない。
PK=酔っぱらいとしているが、Poor Kids(持たざる子供)が、
利権を持つ神の代理人と一騎打ちする映画と捕えてもあながち間違いではあるまい。
いやいやいやいや、PK=ぴんから兄弟、かもしれん
(何となくぴんから兄弟も持たざる者な気がするし)。

そのPKがUFOのリモコンを奪われ、辿り着いた先が宗教ビジネス。
舞台が日本でもここに辿り着くまでの道筋は起こりそうで簡単ながら説得力がある。
「神様に頼め」
「神様の所へ行け」
面倒だったり、実現できそうにない事は神様の仕事なのである。神様も大変だ。
PKが神様の儲けを掠め取る神の代理人と対抗していく流れは自然。とてもクレバーなのは「嘘」という概念のがない宇宙人からは神様の儲けを掠め取る行為自体が理解できず、何かシステム的な誤りだろうと解釈する点。これで両者は対抗していながら、PKから宗教ビジネス側に憎悪みたいなものをたぎらせる泥試合みたいな展開を避けられた。PKは問題が上手く行かない事について、相手を憎むのではなく、ただただ状況を悲しむのだ。これが上手い。こんないい人は普通いないもの。
ちょっと個性や話っぷりは変わるが、PK=山下清でも成り立たん事はないと思う。

PKの相棒になるヒロインが美女は美女だけど、決してインドっぽくない。インド美女っほくないので、最初に出てきた時、もっと端役かと思った。

ラテン系なPKの地球での兄貴分が、とてもいい奴だった。
貧乏人を出しながら、悪い方に落ちるタイプと、人情家で、目の前の困った人をそのままにしておけないお人好しタイプの両極端を出すのもよい。

そして、あの布袋様みたいな教祖。
いい奴ではないんだけど、傍目に愚か者とわかる太り方がいい。
どこからどう見てもあの外観と「潔白」は結び付かない。

宗教と人々のかかわりを観客に考えさせながら、ベタっとした恋愛ドラマも並行して展開する。器用な映画だ。

アミール・カーンの役を江頭2:50がやっても成り立ちそうな気がする。
それだけ江頭2:50は社会的に人として規格外という事だろう。
彼の同輩が出てくるが、それは出川哲郎でよし。
とんな宇宙人だよ。いやでも多分、違和感ないと思う。出川も規格外だから。


【銭】
下高井戸シネマ火曜サービスデーで1000円。
ちなみに売店で売ってた「コーヒー牛乳モナカ」は安価で美味。

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PK@ぴあ映画生活
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PK@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
PK@映画的・絵画的・音楽的

PS エンディングの曲、
 歌詞が
 「チンがチンがなんじゃかんじゃ、
  チンがチンがなんじゃかんじゃ、
  チンがチンがなんじゃかんじゃ、象」と聞こえる。
PS2 アミール・カーンって伊藤淳史をギョロ目にしただけなのに顔が宇宙人だ。
PS3 「全世界興行収入、驚異の100億円突破!」とチラシに歌ってある。
 国内だけで200億円を越えてる『君の名は。』の物凄さよ。

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(6)トラバ(7)

2017年01月08日

『ストームブレイカーズ 妖魔大戦』をシネマート新宿1で観て、西遊記であって西遊記でないぞふじき★★

「アルティメット・ムービーフェスタ2016」の一本。

五つ星評価で【★★西遊記+コメディー】
この取り合わせはチャウ・シンチーが二回ほどトライしてて、死ぬほど面白いのだが、こちらはお手軽な笑いを散りばめて、ちょっとチャウ・シンチー世界との地続きを感じさせるものの、徹底感に乏しく、やはりチャウ・シンチーって独特な個性なのだなあーと納得させられる。ただ、監督・脚本のジョシュア・イ・シャオシンについては全く知らないのだが、ひょっとするとこれからグーンと伸びて大成するかもしれない。

一応、西遊記らしい体裁は整えているが、孫悟空自体が映画の大半のシーンで妖力を失っており、主に傍観者の位置を勤める。ムリムリ西遊記とくっ付けなくてもこの話を成立させる事は可能だろう。

主人公は小妖怪。大した魔力もないまま、俗物精神で自己のステイタスを田舎の寒村に確立させようとするところは、前向きなねずみ男といったところ。

それにしても悪い奴が単に本当に悪い「悪が凝り固まった存在」みたいなのはゲームとか、マンガとか、ライトノベルの影響なのだろうか。その悪に関する出自も何も必要なく、登場だけで「悪」と言い張れるのは、書く側から考えたら簡単だから(読む側目線では手抜きちゃうんかなあ)。


【銭】
映画ファンサービスデーに見たので1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ストームブレイカーズ 妖魔大戦|映画情報のぴあ映画生活

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