2016年に公開したもしくは観た邦画

2017年01月16日

日本インターネット映画大賞・2016年分の投票記事だ、ふじき

日本映画

【作品賞】(3本以上5本まで)順位(点数記入なし)、作品数(順位を削除)、自由採点(点数記入)から選ぶ
1位  「シン・ゴジラ     」
2位  「KARATE KILL      」
3位  「甲鉄城のカバネリ総集編前編」
4位  「汗ばむ美乳妻     」
5位  「ちはやふる上の句   」
【コメント】
 以下、コメント欄に名を借りて例年通り6位から10位まで選出します(日本インターネット映画大賞非配点になるのは承知の上ですのでお気使いなく)。
6位  「機動戦士ガンダムサンダーボルト」
7位  「続・深夜食堂     」
8位  「君の名は。      」
9位  「この世界の片隅に。  」
10位  「土竜の唄 香港狂騒曲 」
 選出理由は1位おそらくこれはゴジラでなくても成立するのだが映画その物を悪辣な事件に昇華してしまったその手腕を買う。映画自体も大好きだし、あの集められた異能軍団が好ましすぎてたまらない。2位アクション映画のフォーマットを塗り替える大傑作。久しぶりに見ていて身体が反応した。3位12月31日公開なので、これを推す人は凄く少ないと思うのだが、TV用に作られたにもかかわらず映画館で鑑賞した方がバリバリに楽しめる良質なコンテンツ。4位凄くエロい。そして凄く人間的。そしてともかくグッド。5位この映画から後、原作が良すぎるから映画化は失敗して当然という言い訳を使えなくなさしめた作品。広瀬すずのちはやより上白石萌音のかなちゃんの方が好き。6位キチガイガンダム。こういう根が暗いの嫌いじゃない。7位凄くTV的だけど、あの主題歌がかかるとホロっと来てしまう。但し、TVシリーズは見てない。8位おっぱい。9位飛んでくる鉄の螺子とか。10位こういう本当に消耗品みたいな映画も一本くらい入れておきたかった。キング・オブ・消耗品映画。菜々緒は今年映画4本出てるけど、ダントツこれ(いや、他が弱い)。

【監督賞】          
   [庵野秀明(シン・ゴジラ)]
【コメント】
 ゴジラ映画新作を作るのに存在する怒涛の逆風を跳ね返したのには拍手を送りたい。

【最優秀男優賞】
   [ハヤテ(KARATE KILL) ]
【コメント】
 新しいアクションが切り開かれた。俺はそれを見ていた。
 残念なのはそれを見ていた人間が物凄く少なかった事だ。そんな事もある。

【最優秀女優賞】
   [七海なな(汗ばむ美乳妻)]
【コメント】
 最初の1秒から最後の1秒まで演技を纏っている凄み。
 こういう空気を纏って自分の物に出来る女優は希少。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [本田翼(少女,土竜の唄 香港狂騒曲)]
【コメント】
 今年の新人ではないのだろうけど、「可愛く」みたいな殻を破って
 メチャクチャ面白い役者になったのは今年のこの二本。
 そして来年は「鋼の錬金術師」に出るという。きっと快進撃もここまでだ。

【音楽賞】
  「続・深夜食堂     」
【コメント】
 ホロっとする。とても映画らしく見えるのはあの音の良さなのだと思う。
 「シン・ゴジラ」の伊福部「ちはや」のパフューム、
 「サンダーボルト」のジャズも良かった。


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外国映画

【作品賞】(3本以上5本まで) 順位(点数記入なし)、作品数(順位を削除)、自由採点(点数記入)から選ぶ
1位  「ズートピア      」
2位  「RWBYvol.3     」
3位  「世界の果てまでヒャッハー」
4位  「キング・オブ・エジプト」
5位  「イット・フォローズ  」
【コメント】
 以下、コメント欄に名を借りて例年通り6位から10位まで選出します(日本インターネット映画大賞非配点になるのは承知の上ですのでお気使いなく)。
6位  「ジャック・リーチャー 」
7位  「メカニック ワールド・ミッション」
8位  「パディントン     」
9位  「国選弁護人ユン・ジンウォン」
10位  「ビッグマッチ     」
 選出理由は1位ナマケモノ礼賛。2位前2作を踏み台にしてお膳を引っ繰り返したのには驚いた。例えて言うならSWエピソード6で真に悪辣なのはジェダイ騎士とか明かされた感じ。3位ナマケモノ礼賛。4位神様でかいってビジュアルがまずグッド。太陽神ラーがあんな爺さん早く隠居させてやれよみたいなのもグッド。知恵の神が変な黒人のカマなのもグッド。5位思いもよらないワンアイデアだった。6位バディものになるアクション映画で両方有能って滅多にない。敵まで有能。公開はすっと終わっちゃったけど非常に面白かった。ちょっとジェイソン・ボーンっぽかったけど、ボーンの新作よりこっちの方が全然OK(主旨も展開も違うやろ)。7位ただ強い。それだけでOK。8位なんでだろ。バランス的に八方問題がない感じ。9位なかなかええねんけんど、これも日の目を当たってないね。10位イ・ジョンジュ頑張れー。

【監督賞】          
   [ルッソ兄弟(シビル・ウォー)]
【コメント】
 あの込み入って、そこそこ鬱な展開を
 最後まで猛スピードで駆け抜けたのは凄い。

【最優秀男優賞】
   [スティーブ・グッテンバーグ(ラバランチュラ)]
【コメント】
 久しぶりに見たのでご祝儀票です。

【最優秀女優賞】
   [コン・リー(西遊記 孫悟空VS白骨夫人)]
【コメント】
 いや、映画は対した映画じゃないけど、
 コン・リーの存在感だけは絶大。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [マーゴット・ロビー(スーサイド・スクワッド)]
【コメント】
 そんなド新人じゃないんだろうけど、
 やっぱハーレクインの突出ぷりは見逃せない。

【音楽賞】
  「イット・フォローズ   」
【コメント】
 洋画で劇伴を思いだせるのあの単調な音楽だけ。


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【ふじき78が選ぶ今年のリリー・フランキー賞】
   孱咤達錬錬弌     」
  ◆屬父さんと伊藤さん  」
  「海よりもまだ深く   」

【コメント】
 リリー・フランキー2016年7本も映画に出てる(ちなみに2015年は8本)。
そのうち「シェル・コレクター(主演!)」「女が眠る時」は未見なので除外。
気になる度でベスト3を選出。
 )榲にドラッグ決めてるんじゃないかというぐらいリリー・フランキーの中毒患者が真に迫っていた。いや、本当に決めてないよね(本当に決められそうなくらいの距離感にいそう)。実はボクサー崩れという意表を突く役柄も楽々こなす。そんじょそこらのプロの役者では太刀打ち出来ないプロの素人(えーとまあ、役者も職業の一つらしいです、マジで)。
 藤竜也と上野樹里を食う好演。
 0ど寛と堂々渡りあって負けない好演。
 ちなみに残り2本は「秘密」と「聖の青春」。
 この2本も実に安定した演技をしている。
 化け物め!(それは2015年に『バケモノの子』と『極道大戦争』で演技済)

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
(同意しない方は「同意する」を「同意しない」に書き改めて下さい)
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付記
2016年は1月1日に早稲田松竹で『元禄忠臣蔵・前篇』が映画初め。
12月30日にユーロスペース1で『ニーゼと光のアトリエ』で映画収め。
455本360興行339890円鑑賞料金で使用。1本平均約747円。

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2017年01月07日

『甲鉄城のカバネリ 総集編 前編 集う光』を新宿ピカデリー2で観て、一瞬たりとも目を離せない面白さだふじき★★★★★

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▲「カバネリ」って「屍入り」かな?

五つ星評価で【★★★★★やけくそ気味に星五つでもええやろ】
TVアニメ放映前にその1話から3話までを「序章」として公開していて、その時点で激面白かったので、TVアニメも少し見逃したがどうにか最後まで見た。うん、ようできちょった。そしてTVアニメ全12話を再構成して作る総集編。こんなの話を全部知っているにも関わらず、映画館で見ると目を離す事が出来ないくらい超面白い。
TV用として作られているが、劇場用に転用しても何ら遜色のない作画。
ユーロビートに荒れ狂うBGM。
その中で身も蓋もなく絶叫して喜怒哀楽をぶちまけるキャラクター達。
ほんま最初から劇場版として作られたとしか思えない出来だ。

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▲主人公の生駒

前編は人間対ゾンビ、もしくはゾンビを恐怖する人間の人間に対する仕打ちを哀愁タップリ中心に据えて描かれた。後編はそのゾンビさえ取り込んだ、お家騒動の復讐劇エピソードが中心になるだろう。どちらかと言うと前編の方が一つの話としては面白くまとまりやすい題材だ。この不安を払拭して、後編もだーっと見せきってほしい。

それにしても正月期間とは言え、前編一週間、後編一週間という期間限定公開は唾を吐きたくなるくらい最低。これ、ちゃんと宣伝して客を誘導すれば、もっと儲ける事が出来るコンテンツである。劇場で見せられなかった人にも見れなかった人にも残念な興行だ。

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▲無名ちゃん。


【銭】
映画ファンサービスデーに見たので1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
甲鉄城のカバネリ 総集編 前編 集う光@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
甲鉄城のカバネリ 総集編 前編 集う光@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
甲鉄城のカバネリ 序章@死屍累々映画日記

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2017年01月06日

『風に濡れた女』を新宿武蔵野館1で再見して、こういう謎のコンテンツは好きだふじき★★★★(ネタバレ前提感想)

ネタバレ前提感想なので、鑑賞後にお読みください。また、非ネタバレ感想はこちらにあります。
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▲ナイスじゃないペア。

五つ星評価で【★★★★間宮夕貴が何者かを考えるのが楽しい】
二回目。
一回目は「裸だ、裸だ、間宮夕貴のおっぱいツンとしてかっこいいな。中谷仁美かーいーな」と思ってるうちに映画が終わってしまい、話はよく分からなかった。なので、今回はリベンジマッチとして、間宮夕貴のおっぱいと中谷仁美のエッチイ可愛さを再確認しながら、どんな話かを注力しながら見た。で、こんな事じゃなかろうかと頭の中で囁く人がいたので、それに従って書きました。私がこれから書く事は世迷言ですが、こんな考え方もあると思ってもらえればいいです。

間宮夕貴自転車で登場。いきなり海に落ちる。海から出てくる。
そこに立ち合わせた男が主人公。男は文筆家で、女断ちをする為に山で暮らしている。
この女断ちをしてる主人公に昔、関係があったらしい女が訪ねてくる。
昔の女は男の本を換骨堕胎して演劇にしているようだ。漂うサブカル臭。
間宮夕貴が男とのSEXを拒否したため、男は女の助手を犯す。

舞台は森の中。野犬やマムシがいる、必ずしも住みやすくない場所。
熊と疑われる獣(=主)がいるが、それは動物園から脱走した虎らしい。
ラスト直前で、虎は捕縛された事が伝えられる。
その後のシーンで、男に女からの「イヌはあなたじゃないかしら」
とのメッセージが伝えられる中、虎らしき咆哮が画面に響く。

虎とは何なのか? イヌとは何を表わすか?

虎が「森の主」であるなら、その高みから侵されざる存在だろう。
その主が捕縛されたにも関わらず咆哮が響くのは、
捕まった虎と咆哮をあげた虎が異なる存在という事だ。
虎の咆哮が物理的な音ではなく、精神的な位置を表わす象徴なら、
最初の虎は森に住む男であり、最後の虎はその場にいない女である。

なるほど、女は最初から男に隷属などせず、王のように振る舞っていた。
男は女に立ち向かうが、徐々に自然に女の強さに打ち負けて、
「自分がもっとも強い者である」という優位を疑わざるを得なくなる。
彼は虎のように、もっとも強い孤高なもののように振る舞っていたが、
その実、彼が森にいる為には仲間の助けが必要であり、
それは群れで生活する犬特有の性質だ。
冒頭近く、彼は女に向かって「犬みたい」と表現する。
おそらく、これは「犬みたいに愛情欲しがりで擦り寄ってSEXしようとする奴」
という蔑みの言葉なのだ。だが、女のSEXはそんな生易しいものではなかった。
女は自分のSEXをそんな風に表現される事に我慢できなかった。
女のSEXはやって、やって、やりまくって、研ぎ澄まされた事により
芸術にまで達していたSEXだったのだ(笑)。

最終的に女は男とのSEXで男の森の家を壊し、
男は女を抱くだけのために森から出て町の家にまで出向く。
もう、そこには森の孤高の主の姿はなく、実に彼こそが
「犬みたいに愛情欲しがりで擦り寄ってSEXしようとする奴」になっている。
町の家は女が別の男からSEXで簒奪した物であり、
ここにいた男も女により優位からの追放を受けている。居場所も奪われている。
女はその際に自分のSEXを「芸術であるSEX」と表現している。

物語の中で、高い位置にいる者(少なくともそう見える者)は3人。
(1) 森に住む男
(2) 男の昔の女である劇団の女座長
(3) 町の喫茶店のマスター

彼等のいずれもが女とのSEXによって、その高い位置を奪われる。
つまり、芸術的なSEXの方が彼等の芸術的な活動や生活や信条よりも上なのである。
女は易々とその欺瞞を打ち砕く。
彼等が人である限り、どんなに高尚ぶったとしても最高位のSEXには勝てないと。
彼等が個々に持っているポリシーを彼女とのSEXが凌駕してしまう。

逆に物語の中で低い位置にいる者(少なくともそう見える者)は3組。
(4) 森に住む男への当てつけにSEXされるサーファー達
(5) 男の昔の女である劇団の女座長の下にいる劇団員
(6) 男の昔の女である劇団の女座長の下にいる助手とその新しい彼氏

(4),(5)の彼等にとってSEXは単にSEXである。
というより、SEXしたりされたりする事で失う物はない。
もともと彼等には失うようなポリシーがないのだ。
彼等にとってSEXは降ってくればラッキーみたいな物でしかない。
(6)の彼等は映画内で唯一、間宮夕貴とSEXしない二人なのだが、
助手の中谷仁美は、森の男に間宮夕貴の代わりに犯される。その代償に愛を求めるが、
森の男に取ってのSEXは相手と何かを共有する為の手段ではない。
単にプレイとしてのSEXにすぎない。だから拒否される。
勿論、間宮夕貴のSEXにも愛はないし、間宮夕貴と中谷仁美がSEXしても
何一つ溝は埋まらないのだが、これは単にジャンルが違うとしか言いようがない。
個人的には間宮夕貴と中谷仁美のSEXは見たかった。
(6)の彼等は究極や至高のSEXには無関係なまま、ただ愛を求めてSEXする。
間宮夕貴と彼等の間は平行線のまま、何ら交わったりしない。
それはそれで、とても幸せな事だと思う。

長々と書いているが、映画観てる最中に思ったのは
すんげ唐突に間宮夕貴が『2001年宇宙の旅』のモノリスみたいだな、という事。
呼ばれもせずに現われて、人類が次の過程に進む存在かどうか見極めようとする。
ただ、その判断基準が「種としてのうんちゃらかんちゃら」ではなく単にSEX。
やんごとなき人たち3人は落第する。
下々の人たち3組はお猿さんのままで満足である。
モノリスが去った後も、なべてこの世は事もなし。世界は変わったりしないのである。
という感じで幕が閉じる。
森の男が合格してしまい、いきなりスター・チャイルドなぞになってしまったら、
今世紀一二を争う珍作になってしまった事だろうけど。
スター・チャイルドなのにチンチンだけ立ってて名前が珍作。
いや、言わんでいい事言った。


【銭】
チケット屋で劇場鑑賞が6回可能である武蔵野興行の株主優待券を4500円でGET。うち1回分で鑑賞。

▼関連記事。
風に濡れた女(1回目)@死屍累々映画日記

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2017年01月05日

『風に濡れた女』を新宿武蔵野館2で、『RANMARU 神の舌を持つ男』をUCT2で、『ニーゼと光のアトリエ』をユーロスペース2で観て、SEXとおふざけと真面目で華がないのとの三本ふじき★★★,★★★,★★

2016年鑑賞最後の三本。
『風に濡れた女』は12月29日、業務終了12:15から納会開始の16:00までの間に見れる映画を探してチョイス。
『RANMARU 神の舌を持つ男』はユナイテッドシネマの年末までの無料券を消化する為に12月30日に鑑賞(31日は掃除するので映画が見れない)。『ニーゼと光のアトリエ』は年内最後の映画を堤幸彦にするのは映画オタクとして耐えられず最後にもう一本挟んだけど、何とはなしに毒にも薬にもならなかった感じの一本。

◆『風に濡れた女』
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▲男子はこういうカマトトい顔の子(中谷仁美)の方が好き。
五つ星評価で【★★★セックスがジャズのセッションみたいな映画】
ロマンポルノ・リブート・プロジェクトの一本。
映画の冒頭、港を自転車で走行してコンクリから海にズボンと落ちる女。
薄いTシャツから胸の形が露わになり、女はその薄いTシャツもすぐに脱ぐ。
どう考えてもおかしい女なので、港にいた男は関わり合いにならないよう、すぐに出る。
女は付いてくる。寝る場所がないのでSEXと引き換えに泊めろと言う。
男は面倒なので取り合わない。男は女難で街を出て世捨て人してるのだ。
男に関わってこようとする女。煩わしい男。
昔の女がやってきて、男と関係を持とうとする。
SEXに入ろうとするその瞬間、昔の女を横取りしてヨガらせてしまう女。
男は自分の寝所を女二人に追いだされる。
男は昔の女が連れてきた若い助手の女を犯す。
昔の女は去り、男はついに面倒な女とSEXする。
壊れる世捨て家屋。何かよく分からずにエンド。
裸とSEXばかりが輝いてた。が、決して不快ではない。もう一回見たい。

ともかく『甘い鞭』で凄い演技してた間宮夕貴だから、
彼女が主役張るなら安心だ。そして安心した通りになった。
美しい身体である。得体のしれない精神である。
そのアンバランスがロマンポルノっぽいと言ったら言いすぎか。
ロマンポルノって所詮、女神にはなれない野郎どもが
その美しい女神達をそこにあるままに、謎のままに、映画に仕立てた一連の作品群
という気がする。いやいやいやいや、こんなの今、適当に書き捨てているのだが、
そう言っちゃえばそうかもしれないと人を騙せるくらいの説得力がある(ないか?)。

何にせよもう一回見たい。
間宮夕貴のツンとした乳首が見たい。
そして、とろけるように可愛い表情の中谷仁美ももう一回見たい。

この映画の感想で「ロマンポルノらしくない」という感想を書いている人を見かけたのだが、「条件が整いさえすれば何を撮っても良し」というのが一番のロマンポルノらしさなのだから、そこがクリアされていれば「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」という名前の企画であっても、「ロマンポルノらしい」に拘る必要は全くないと思う。それは無駄な締め付け以外の何物でもない。


◆『RANMARU 神の舌を持つ男』
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▲転覆トリオ。
五つ星評価で【★★★実はそこそこ面白かったりする】
あの問題児、堤幸彦の小ネタ系の映画なので、
大の大人としては人に勧める事は断固として出来ないのだが、
その実、長いコントとして見ると、そこそこ面白いし、楽しめてしまう。
でも、映画かと聞かれたら謎だし、TVシリーズも低視聴率だったらしいし、
映画もシネコン上映回数のビックリ減見ると不入りなので、
堤幸彦は少し身の振り方を考えた方がいいと思う。
まあ、別に堤幸彦の身の振り方を私が考えなければいけない謂れもないが。

で、ドラマとしてどうなのかという論点を捨てると、この「蘭丸」の方法論は面白い。
今までの堤幸彦の小ネタ系の作品で、何がイライラさせられたのかと言うと、
現場スタッフの内輪受けの遊びに付きあわされて、その内輪受けのどこが面白いかも判然としないまま、本旨であるドラマが停滞するから、あかんかったんである。
今回はその小ネタの中のかなり多くを佐藤二朗が常時突っ込むという形で表に出している。そして、小ネタに捕らわれてメインのストーリーが停滞するという事も起きていない。これがストレスがたまらない原因だ。その分、セリフの全てがボケという木村文乃は苦労してるかもしれないが、こんな行きついた役もなかなかGETできないので、逆に彼女自身は楽しんでいるかもしれない。

財前直見のオーバー・アクトはなかなかおもろい。
『金メダル男』に出て、『蘭丸』にも出る木村多江。
バラエティ的なドラマ要員として便利に使われすぎていないか?
別にこの人、こんなどうでもいい映画(失礼)に力を注がんでも、
もっといくらでもいい仕事があると思うのだ。いや、普通にいい役者じゃん。

で、この「蘭丸」に『風に濡れた女』の間宮夕貴が出てる。
湯治に来てるヤンキー女二人組の一人で、メイクがきつくてよう分からん。
別に演技の力量とか1ミリも必要がない役。
間宮夕貴さん、凄い演技をするんだけど、凄くない演技の映画も多々あります。
オファー片っ端から受けてるんじゃないかな。
昔っから小さな映画いっぱい出てて、そのまま大きな映画もいっぱい出るようになった
麻生久美子さんみたいな道筋辿ってくれるといいなあ。


◆『ニーゼと光のアトリエ』
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▲右がニーゼ。
五つ星評価で【★★知らなかった知識を知る分にはいいけど、娯楽映画としては弱い】
1944年のブラジル、ロボトミー手術や電気ショック療法が幅を効かせる中、暴力的治療を廃し、芸術療法やアニマル・セラピーを施した女医ニーゼの物語。

基本、狂人がいっぱい出てくる映画は好き。映画には狂人がよく似あう。

ニーゼを演じるグロリア・ピレスは私の好きなエマ・トンプソンに似てて良かった。

残念なのはニーゼを非難していた旧態依然とした医療チームが
ギャフンと言うような展開がなかった事である。
本当にギャフンと言ったかどうかはともかく、娯楽映画として作るなら
唾を吐きかけられた主人公(暗喩)が、そのまま相手に向かおうともせず、
そのまま話が終わってしまうなんて展開は許されない。
そして、この映画はその許されない展開をして、シレっと終わってしまうのである。

オーマイガーっ。そらないだろ。


【銭】
『風に濡れた女』:チケット屋で額面金額1400円の券を1400円でGET。
『RANMARU 神の舌を持つ男』:ユナイテッドシネマのキャンペーン籤でGETした招待券で無料鑑賞。
『ニーゼと光のアトリエ』:ユーロスペース会員割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
風に濡れた女@ぴあ映画生活
RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して・・・蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編@ぴあ映画生活
ニーゼと光のアトリエ@ぴあ映画生活
▼関連記事。
風に濡れた女(2回目)@死屍累々映画日記

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2017年01月03日

『ビー・バップ・ハイスクール』『はいからさんが通る』『19ナインティーン』を神保町シアターで観て、まあ良い良くない悪いかなふじき★★★,★★,★

特集「伝説のアイドル映画を探せ!」から各1プログラム。

◆『ビー・バップ・ハイスクール』
五つ星評価で【★★★ゆるゆるだけど見所多い】
初見。何作目から見出したかは忘れたが、この一作目は未見だった。
アクション映画の側面、男の子の生き方や友情などの青春映画の側面、
中山美穂を真ん中に据えた恋愛映画の側面、乾いた笑いのコメディー映画の側面、
これらのバランスがまだ固まらずに、テンポ悪くウロウロしてる感じ。
後期映画では恋愛映画はほぼゼロになり、
独特のヤンキー暴力コメディーが全体を覆い、
ラストに決めるべき所(意地とアクション)が集中する。
安定路線に至る前の過渡期の映画だが、仲村トオルと清水宏次朗が映画をちゃんと牽引してて、これを凡作と切って捨ててしまうのは惜しい。でも凡作の空気は濃厚。
女の子は優等生の中山美穂よりスベタな宮崎萬純の方が格段にいい。
一作目のラスボス小沢仁志は二作目以降、キャラ変わってる気がするが同一人物なのか別人なのか、よく分からない。
バックドロップが決まって「勝ったぞお」って言ったもんがちで終わったっぽいなあ。


◆『はいからさんが通る』
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▲見よ、このかーいさ。
五つ星評価で【★★ゆるゆるのコスプレドラマ】
公開当時以来の二回目。
これは原作マンガのファンだった。大ロマンスマンガに無造作に飛び込んでくるギャグがステキ。で、TVアニメにもなり、少女マンガをセルアニメに変換するのは難しいのだけどギャグ濃度をあげて頑張っていた印象。こおろぎ73が歌うOP,EDがともかく爽やか。この曲が映画では使われてないのがとても残念だった。
ナンノは主人公・紅緒のイメージにとってもあった女優なのだけど、いやまあ、ともかく大根で、免許皆伝の腕前近くなのに、振り回す剣に振り回されてるしだったりで、原作やアニメの主人公再現を考えて見てはいけない。ナンノ自身の若さや初々しさをただただ確認するのが良い。まあ、アイドルだったから忙しかったんだろうなあ。演技がどうとか言っちゃいけない。
そして阿部寛の伊集院少尉も素晴らしく棒読み。しょうがない。これがデビュー作だもの。阿部ちゃんは少女マンガっぽくないな。しかし、今はくたびれて出れば必ずどこかに欠陥を抱えているという阿部寛、デビュー作ではキラキラである。
紆余曲折の果てに大恋愛に落ちる二人が、とてもそんな風には見えないので、感情移入が出来ず、筋を追うだけの話になってしまった。

御前役の丹波哲郎は外見も似てるし、演技も悪くない。
丹波哲郎史上、周囲の人間が誰一人として彼より演技の上手い人間がいなそう、という意味でちょっと珍しい映画。


◆『19ナインティーン』
五つ星評価で【★昔見た時は何でこれを傑作と思い込んでたのか謎】
公開当時以来の二回目。
初見時は何でコレ面白いと思ったのが謎なくらいテンポが悪い。
少年隊の衣装がかっこいいのと、小沢なつきの変なストッキングに目が惹かれたのと、
タイムワープをワームホール使ってやるって言う不便さがよかったのだろうか。
ヒガシの彼女役の外人さんカタコトで、そんなに魅力ないなあというのは初見時にも思った。お宝的にはヒガシとニッキの乳首が拝める事だろう。
片山鶴太郎が役者ではなく、単なるギャグメーカーとしてぶざまな演技してるのが好感持てる。ちゅうかなぱいぱいの小沢なつきがAV女優になるとは思わなかったなあ。監督が『ゴジラ vs スペース・ゴジラ』の人だから、まあ、つまらないよなあ。


【銭】
『ビー・バップ・ハイスクール』:神保町シアター正規入場料金1200円。
『はいからさんが通る』:神保町シアター正規入場料金1200円。
『19ナインティーン』:神保町シアター正規入場料金1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ビー・バップ・ハイスクール@ぴあ映画生活
はいからさんが通る〈1987年〉@ぴあ映画生活
19ナインティーン@ぴあ映画生活

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2016年12月31日

『土竜の唄 香港狂想騒曲』をトーホーシネマズ新宿7で観て、前作よりおもろいと思うわふじき★★★★

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▲ジャニーズの主人公を除く共演者の皆さん。

五つ星評価で【★★★★何よりコーディネーターの実力が凄いんちゃうかな】

衣装がキンキラで凄い。
ヤクザが二束三文でドコスコ画面に投入されて
画面がビッシリヤクザで埋まってる感じがこんな言い方変だが心地よい。
そして、女優陣がヤングマガジン・テイストに無駄に汚く色っぽいのがいい。
そう、あの中坊の性欲を嘘でも満たせてあげたいみたいな
悪い兄貴の親心みたいな感じはヤングマガジン・テイストだ。
ヤングジャンプのスマートな美乳とかより、汚くても体温のあるムチっとして
どこかじんわり湿っているような感じ。

前作に関してははっきり言ってもう覚えていない。
99の岡村が出てて鬱陶しかったのだけ覚えてる。
あれが関西ヤクザだから、導入部のフォークダンスまでが前作との引継ぎになるのだろう。で、今回は「対香港」と言いつつ、国際感覚はゼロ。まあ、それで別に全然かまわない。敵がいきなりゴキブリ人間に変わっても三池演出の前では大きな問題なしでOKになってしまうだろうし。

生田斗真はようやってる。
あのテンションと一人芝居。
彼が照れたらこの映画は瓦解する。
そういう意味では立派な座長芝居である。
つか、生田斗真のハイテンションが前作とキッチリ映画を繋いでいる。
彼があのハイテンションで演技を変えずに出る限りは他のどの要素が変わっても
シリーズとして持続可能だろう。

ヤクザ役はみなまあまあまあまあ。想定内の演技だけど、それでいい。
気持ち良さそうに兄貴分を演じる堤真一がいい。
いや、どちらかと言うといいのは服の方だ。
『海賊と呼ばれた男』でもキーパーソンな人物を演じていたが、
どっちかというとこっちの方が自由でよい(いやまあ本当にいつも通りなんだけど)。

そして中坊の心をドキドキさせる三人の女優。
本田翼の予告でも見せたあの思い切りのいい啖呵。
でも、処女というギャップ。
その処女をエロく蹂躙するという、ありがとうございますなエロ展開。
古田新太になって「ぐいっ」とモモンガ突っ込みたかったよ。
ルパン三世のくすぐり機械みたいに若者のトラウマになりそうないいシーンだった。
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▲罵倒されながらセックスしたいなあ(徐々に罵倒できなくなる展開とか超エロい)。

菜々緒って言うのは第一にビジュアルの人なのだけど、
そのビジュアルを元にしたアクションの切り取りが惚れ惚れするほど良かった。
菜々緒の底なしの無表情って凄く「映画」っぽいと思う。
あ、途中でやめたけど予告の締めだった「ずっぼんバキューム」はあんなん使わんでもええやろ。

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▲中学生はこれで今晩お世話になりなさいという衣装が最高。

そして仲里依紗の性格とパンツ。
仲里依紗は菜々緒と違ってパンツ以外は性格しかないような役だ。
何が勿体ないって、本編見るとそうでもないのだけど、
予告編だけだと仲里依紗が和田アキ子にそっくりなのだ。
それじゃ本田翼に「婆あじゃねえ所だよ」と言われてもしょうがない。
日本中の大半がそうだと思うのだけど、和田アキ子では欲情しないぜ!

そんな3人に比べたら新規参入の瑛太は面白味のない役だった。
いや、別に瑛太に脱ぎは期待してないけど。

同じく新規参入の古田新太はなかなか面白味のある役なのだけど、
上層部からトカゲの尻尾切りされる理由はモモンガ側に持たせなあかんでしょ。

そういや、虎が出てくるんだから、豹柄の上地雄輔とは対面させるべきじゃないか?
上地雄輔が豹柄なんだから、菜々緒には女豹のポーズを取らせるべきだろう。
もしこの先シリーズが続くなら、香港マフィアが崩壊しても菜々緒は無事そうなので
再出演を果たせそう。それってバリバリ峰不二子っぽいよなあ。

こんなんおもろいって言うと「俺は下品でパイオツもツオケーも大好きです」とちんちん振り回しながら宣言してるようなもんだから恥ずかしいんだけど、退屈せずに最後までおもろかったよ。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・24本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
土竜の唄 香港狂騒曲@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
土竜の唄 香港狂騒曲@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
土竜の唄 潜入捜査官REIJI(一作目)@死屍累々映画日記

PS エンティングの関ジャニの歌もバーターだろうけど、これは合ってると思う。

fjk78dead at 17:45|個別記事コメ(6)トラバ(9)

2016年12月30日

『ポッピンQ』をトーホーシネマズ日本橋2で観て、その世界観にハラホロヒレハレふじき★★

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▲一番左が合気道ちゃん、一番右がダッシュちゃん。

五つ星評価で【★★スタッフ陣が自分達の持っている「売り」をツギハギして作ったら妙なアニメになってしまったという気がする】

変なアニメだった。
呑み込みづらい。
もういい加減年寄りだからか、こういう若者のアニメはよう分からんのかもしらん。

それぞれ青春的な悩みのあるJC5人が異世界に飛ばされる。
異世界ではキグルミと称する異形に蹂躙され、
彼女たち異世界から来た勇者がダンスを奉納する事で世界も救われ、
彼女たちも元に戻れるのだという。
だが、彼女たちのうちの一人が元の世界になど戻りたくないという。揺れる皆の心。

みたいな具合の話なのだが、どうも5人がダンスを踊る事で世界は救われる、
というアウトラインがさっぱり納得できるように伝わってこない。
古来、神々へのダンスの奉納は珍しい物ではないと思うが、
それをJCの創作ダンスレベルにされてしまうと、奉納の連想が絶ち切られてしまう。
何か「プリキュア生産ライン」でダンスを美しく見せる技術が確立してるから使っちゃおうぜ、という風にしか見えない。
あと御褒美のキャリアアップも技術が目に見える効果としては面白いけど、
頑張れば必ず報われるみたいなのはちょっと白々しい。
この御褒美キャリアアップは東映特撮の戦隊シリーズとかで最近頻繁に使われるが、
どうもそれは新戦力を売って金儲けの常套手段である事だし、
ドラマツルギーの中ではそんなに必要度を感じないのだ。
今回はこの御褒美キャリアアップがないと話が停滞するから「必要」な訳だが、
ご都合主義に見えて「必要」である事が納得できない。話の練りが足りないと思う。

この異世界を脅かす敵も、敵が何を求めていて、
求めたものを得る事によって何が出来るのかがさっぱり分からない。
敵の真意は次回持ち越しなのかもしれないが、独立した映画であるなら
嘘でも納得できる理由を付けておくべきだろう(見逃したか?俺)。

キャラの中で優等生とダンサーが被って分かりづらい。
チラシとか見ると別人なのだが、映画では混乱させられる。
それは優等生の長い黒髪とダンサーの紫のショート・ボブの見分けが
ダンサーがフード被ってしまう事で無効化してしまう為だ。
キャラの脚の見せ方も優等生=超ニーソ、ダンサー=タイツで似てるのも紛らわしい。
この二人が混同を誘う事以外は、
それぞれが大なり小なり傷ついてる設定は身につまされる。

合気道ちゃんとダッシュちゃんは分かりやすくて好きよ。

ダンスシーンは東映アニメお得意のプリキュア・モーション・キャプチャーで、
とても美麗な出来上がりなのだが、あのシステムは個々の出来の悪さや汗、努力
などを隠蔽してしまう。
なので、最初にばっちりポンコツを明示しなければいけない今回の使い方には合わない。
いや、出来上がり品として、あのダンスが使われるならいいのだが、最初から最後までダンスは全てモーション・キャプチャー使用でやってしまうと、全くメリハリが付かない。
それは得策ではないと思うのだ。

だいたい、彼女達が不思議な世界に取り込まれるという設定は必要なのか?
謎の組織によって遠洋マグロ漁船に拉致されて、
みんなで一致団結して漁獲量を増やさなければ帰れないという話でいいのではないか?
(もちろん極論だが、リアルな話でご都合展開を封じる方が彼女たちのメンタリティーの回復が、より浮かび上がってくると思う)

不平不満愚痴を旧「遅く起きた朝に」にぶつけるようにぶちまけたが、えーと、まあ、はっきり言ってエンドロール後のあの一騒動にはやられた。全然、感心はしないが、あの最後の部分だけの方がその前の部分より面白い感じだ。それはそれであかんやん。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・23本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ポッピンQ@ぴあ映画生活

PS ただ、気にかかっててもう一回見てみたい感はある(魔力かよ)。

fjk78dead at 10:05|個別記事コメ(2)トラバ(4)

2016年12月28日

『築地ワンダーランド』を新宿シネマート2で観て、いなせやねふじき★★★★

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▲尾の切断面にちんこを突っ込んで「このマグロ女め、えいっえいっ」って動画をツイッターに流せば確実に炎上するだろう。

五つ星評価で【★★★★人が気持ちいい。まあ、逆に気持ち悪い奴がいたら編集でカットされるだろうけど】
見た直後のツイッターでの覚書。

出てる野郎共がいい意味でアジア人っぽい。そういうの求めてるのかもしれない。中卸しと鮨屋の凌ぎ合いもいいけど逆に回転寿司チェーンの安い魚の取り扱いみたいなのも見たかったな。

市場のシステム「仲卸と呼ばれる魚の目利きが自分達の客に合う魚を市場に出される魚に仮押さえ札などを付けて同業者を牽制しながら、オークションで競り落としていく」が分かった。相変わらず、知らない事を知るのは面白い物だ。
この仲卸を初めとする市場に渦巻く人間が嘘を付きながらも(競りは嘘)正直そうで良い。質の良いものを安く買って高く売りたい。だが、高く売る事にのみ頓着はせず、できれば質の分かる筋の良い顧客に良い物を卸したい。「情」だけでやれる商売ではないだろうが、知識欲が行きついた商売なのに「情」が皆無でない所が面白い。で、そんな奴らはみんなアジア人っぽい。頑固オヤジと言うか、細かい事はいいけれど筋が通ってない事だけは許せない。そういうメンタリティーはもう「日本人っぽい」ではなくなってしまった。まだ、アジアには残ってると思う。

マグロを取り扱うのに手斧を使ってサクサク傷を作っていくのが面白い。
全国の連続殺人鬼の皆さん、「樹を隠すなら森の中」ですよ。

給食への取組とか面白い。
逆に言えば、給食で出されて、
魚を食べる子を増やさん事には魚を食う文化もジリヒンなのか。


【銭】
新聞屋系の平日鑑賞券をもろうたのでロハ。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)@ぴあ映画生活

PS みんなギラギラするほどプロフェッショナルの匂いがぷんぷん漂ってくる。
 一人くらい刺身包丁もって『ローグ・ワン』出ても分からんだろ。

fjk78dead at 23:53|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2016年12月27日

『好きになるその瞬間を 告白実行委員会』をトーホーシネマズ日本橋2で観て、前作より挽回だふじき★★★

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▲きゅんきゅんしやがってよお、ほんまもう。

五つ星評価で【★★★アニメートは雑だが、背景に流れる音色のクリアなこと】

『ずっと前から好きでした 告白実行委員会』の続編というよりは同時進行の併発イベントの裏面作品。

前作が、野郎視点は考慮されていずに(まあ、そらそうだろう/主要顧客じゃないのだから)、恋に悩み抜いた挙句、自分の近くの人を存外大切にしない主人公に私は引いてしまった。別に今回は野郎目線を反映させたという訳ではないが、前回の「人の道として、それはどうか」というような主人公の行動はなく、どちらかと言うと「通常の(よくありがちな)一途な心情」を繊細に一つ一つ順を追って描いたものになったので、抵抗もなかったし、分かりやすかった。不必要にキャラの数を増やさなかったのも前回以上に優れている点の一つ。
今回の方がありきたりの片想いだったり、ありきたりの失恋だったり、ありきたりの再起に向けての希望だったりだ。別に奇をてらう必要はない。売りである「繊細なBGM歌唱」はどちらかと言うとベタな話の方がすっと頭に入ってくる。

前回は告白に対する勇気が空回りする主人公だったが、
今回は告白に対する勇気が「ずっと、そこに待て」状態で、
ただただ進展しないそんな男女を描く。

絡まる楽曲。言葉が足りない幼馴染の粗暴だけど思いやりのある彼。
彼かなかなかいい奴だった。まあ、中坊の男らしくバカなんだけど。
無闇矢鱈な赤面フェイスも封印し、ここぞで使われるようになってきた。
えい、それって当り前だから、褒める事自体変か。

ちなみにアニメートは最初に書いた通り、今一なんである。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・22本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜@ぴあ映画生活
▼関連記事
ずっと前から好きでした。 告白実行委員会@死屍累々映画日記

PS 瞳の描き方がムチャクチャ綺麗。

fjk78dead at 00:45|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2016年12月26日

『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』をトーホーシネマズ新宿8で観直して、まーどーでもいー映画だがやふじき★★

五つ星評価で【★★斉藤工と山崎賢人は悪い訳ではない】

斉藤工と山崎賢人の実写場面を見た覚えが全くなかった。
そこを一番の見所と推す人がいたので、
トーホーシネマズのフリーパス期間であるのでわざわざ見直しに行った。
いいな、いいな、只だとこういう無駄使いが出来て。
どっちかって言うと時間の方が勿体ない。

で、斉藤工と山崎賢人はまずまず。
JKやJCじゃないんだから、あれだけでキャーキャーは言わないっすよ。
まあ、でもちょっと文句が言えないいい感じの仕上がり具合は原作ファンも
納得できるんじゃないでしょうか。
山崎賢人もこういう外見の仕上がりだけで攻める役はいいかもしれない。
何の文句もない。

バレエ女の子を実写でやる浜辺美波ちゃんは
アニメより実写パートの方がぶーでーだと思う。

あまり出番の多くないエミちゃん役は黒島結菜。
可愛い旬の女の子と言うだけだが、文句はない。

リアルな実写世界が=「毛穴世界」というネーミングのダササが上手い。

「クジラマン」デザインと動きがなかなかキモくていいな。

「ニャーKB」アニメパートは3人が紺ソク、1人がカラータイツ、1人がニーソ
だったようなのだが、実写になったら5人ともニーソっぽかったけど、
これは「実写世界の方が個性が強まる」という方則に逆行してるだろう。減点1。
それに気づいてしまう俺にも減点1(多分そうだったと思うよ)


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・21本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼関連記事。
映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!@死屍累々映画日記
映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!@死屍累々映画日記
1回目@死屍累々映画日記

PS 1回目に入った時は先着プレゼントあるつぽかったのに貰えなかった。
 今回は貰えたけど、チラシ見たら「中学生以下先着プレゼント」
 という縛りがあるじゃん。つまり、これでおでも晴れて中学生以下という訳か。
 あれか、銭湯に行ってまだ、女湯に入れるって奴か。むひょーっ。

fjk78dead at 00:13|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2016年12月25日

『ドント・ブリーズ』をトーホーシネマズみゆき座で観て、その暴力性より心が気持ち悪いねんふじき★★★

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▲いないいない爺

五つ星評価で【★★★痺れる狂人】

見た直後のツイッターでこう書いてる。

攻防戦としてもう少し色々な見せ方があったのでは?と思う。間取りが分かりづらいのも勿体ない。ただ久しぶりに痺れるような狂人を見たなあ。

コソ泥3人がチョロイと思った盲人の逆襲に合う話だが、主たる攻防戦が予告でかなり語られ切っているので、もう一つ二つ何か残しておいてほしかった。そういう意味で、シリーズ化され、毎回いろんな仕掛けで楽しませた『座頭市』ってのは凄いコンテンツだったな。ベン・アフレックの『デアデビル』も盲人の聴覚を視覚化した映像がなかなかステキだった。アニメ見てないからマンガのみなんだけど、超能力盲人が敵をソナーで発見し、発砲で追い詰めるという『JOJO第四部』のキャラは今作にかなり似てると思う。だから、もう一つか二つ盲人にハンデ(銃とかの武器という意味でなく)を与えたかった。戦いの場所は盲人の生活スペースでホームグラウンドなんだから、そういったところでもうちょっといいアイデア出せたと思うんだ。そういや『江戸川乱歩の盲獣』なんてのもあったな。あの家の中にでっかい彫刻あったら怖いな。あれはあれで痺れる狂人だった。

そうそう、予告編で片鱗が見えてるけれど、あの盲人が決して「障害持っているいい人」ではないのだ。「障害持ってるいい人」だったら、もうちょっとのっぺりしつつも敵を追い返すか追い落とすだけのスカっとしたアクション映画になったろうに。地雷的に家にいる座頭市だな。それはそれで面白そうだ。
でも、今作はそうではなく、なかなかこの盲人が痺れるような狂人なのである。
盲人である事をメリットに変えて攻撃してくる直接的な猛威よりも、ネジの狂い方の方がよっぽど強烈だった。だから、私はそこを高く評価したい。なかなか身近にああいう狂人はいないよ。いやリアルにいないのは勿論、フィクションの世界にもね。

あと、犬が目標物を補足したホーミング・ミサイルみたいで、人格というか犬格みたいな物を一切考慮せず、単に歯の付いた危険なガジェットとして扱ってるのも好感度が高かったですね。盲人と犬があまりにも追い詰められたらあの一人と一匹でパトラッシュとネロみたいにならんでもないかもしれんけど………なるかあっ(叫び!)


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・20本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ドント・ブリーズ@ぴあ映画生活
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ドント・ブリーズ@ノラネコの呑んで観るシネマ

PS 略して「どんぶり」と言ったのは、
 自分のツイッターのTLの中では自分が一番最初。

fjk78dead at 23:54|個別記事コメ(8)トラバ(10)

2016年12月21日

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』をトーホーシネマズ日本橋4で観て、すんげアイデアぞなふじき★★★

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▲ぐっとくる二人。

五つ星評価で【★★★驚くべき着想】

物語の着想が凄い。
何でこんな事を思い付くのか。
じっくり「じゃあこれはどうなんだよ」みたいに問いただしたらアラが出てきそうなのだが、そこはあえて突っ込まなくていいのではないのか。そもそも大前提でありえない世界観なのだから(いやいや、ありえんだろう、あんなの常識的には)。そのありえない世界観の中でこんな事あったら、人の感情はどう動くのかを模索するのは極めてSF的な心地よさを充たすものであった(泣いたりするほど同調する感情は持てなかったけど)。

小松菜奈が超いい。基本、彼女は私のタイプではないのだけど、凄く思いを込めて撮られてるのが分かる。
彼女のプロポーションって手足が長くて胸板が薄い。ちょっと気を抜いてそのまま撮ると「不思議の国のアリス」のトランプ兵士みたいにチグハグな体型に撮れてしまう。また、すっと長身で小顔なので、普通体型の日本人と並べると、その日本人のチグハグさを浮き立たせてしまったりもする(『娚の一生』の榮倉奈々状態)。そういう部分がカバーされて、(ちっちゃくないのに)ちっちゃくて脚が綺麗な女の子として映っている。やるなあ、三木監督。やられたなあ、小松菜奈(いや、勿論やらしい意味でなく)。

で、そのバランスをおかしく感じさせない相手役に福士蒼汰。
出だしのそこはかとないダサさとグングン上がる男度と、小松菜奈が最初からミステリアスのヴェールを被っているのに、性格がダダ漏れである演出が功を奏し、軽く「男だったら友達でもOK」の位置を獲得している。福士蒼汰もでかい人なのでバランスがいい。

友達役の東出くんもワンポイントな役だけど、ナチュラルでえがった。

福士蒼汰 183
小松菜奈 168
東出昌大 189

巨人のカップルと巨人の友人じゃ。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・18本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ぼくは明日、昨日のきみとデートする@ぴあ映画生活
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

fjk78dead at 10:05|個別記事コメ(0)トラバ(12)

2016年12月18日

『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』をトーホーシネマズ渋谷5で観て、企画力先行やのうふじき★★

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枯れ木も花の賑わい▲

五つ星評価で【★★着想はおもろいが話の展開があかん】

毎回、見る度に不思議な作品だなあと呆れたり感心したりする『妖怪ウォッチ』。
今回も呆れたり感心したり(主に呆れたり)な一本でした。

とにもかくにも話よりネタなのである。
という事で、話の発端からラスボスがおいでましになり、
そのラスボスと、ずっと常連のメンバーが少しずつ手を変え、品を変え、人を変え、
ずっと戦ってるような構成で、元々のキャラに詳しくない自分は飽きてしまった。
気が付くと斉藤工と山崎賢人の出番とかスッポリ抜けている。
御就寝してしまってるらしい。いや、まあ、大勢に影響はなかろう。
あと、この作品構成だったら30分くらいの作りじゃない?

今回はアニメ世界と実写世界を股に掛けて、
世界の質感を正しく戻そうとする冒険を行うが、
アニメキャラと実写のキャラが似てたり似てなかったりは
上手く操作すると、こんなに面白く見せられるというのは分かった。

主人公ケータの南出凌嘉くんはいい感じでかっこ良すぎなくてケータにピッタリ。

バレエを踊れないバレエダンサーのルサンチマンって
劇場版プリキュアにソックリなのがあった(※)。

※ 『映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』

ちなみにバレリーナの女の子は実写の方がちょっとブーデーでしたね。
後からアニメキャラを膨らませたりはできないものな。

あと、そのバレエを教える先生役の武井咲が全く色っぽいレオタードとか着用しないのは減点1000点くらいの所業だ。ダメだよ武井咲。ちなみに俺は全裸でバレエを教えたって怒ったりはしないよ。逆に褒めてあげるくらいだよ。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・17本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!@ぴあ映画生活
▼関連記事。
映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!@死屍累々映画日記
映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!@死屍累々映画日記
映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ@死屍累々映画日記
2回目@死屍累々映画日記

fjk78dead at 22:33|個別記事コメ(0)トラバ(2)

2016年12月17日

『砂の器』をトーホーシネマズ新宿1で観て、さあ泣くぞうん泣いたふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★涙活映画】

多分、3回目くらい。
これは泣く。もう泣きに行く。

凄いよね、加藤嘉。
加藤嘉は昔の映画でたまに見かける事もあるけど、
やっぱりこの映画が凄すぎて他の映画で精彩欠いちゃうように見えてしまう。
この加藤嘉に絡む子役もずっと口をへの字に曲げて上手かった。
子供にして底辺に向けられる社会の酷さを全て知ってしまう役。

事件を誘発してしまう緒方拳も「日本のいいおっちゃん」感が滲み出てる。
こういう役者だからこそ逆に『必殺仕掛人』にオファーされたんだよな。

加藤剛も熱演。この映画を見てるのと『大岡越前』だけ見てるのでは、加藤剛に対する評価も違ってしまうだろう。

丹波哲郎も安定したワンパ演技だが、この映画ではこれでいい。ちゃんと嵌ってる。

そして、島田陽子が天使みたいに可愛い。時間って残酷だなあ。

劇中に流れる「宿命」に涙が洪水なのだが、あの「宿命」を父ちゃんが加藤嘉で、ずっと被差別者として一緒に旅をつづけてきた訳でもないのに、ちゃんと作曲した芥川也寸志&菅野光亮がこの映画の一番の功労者かもしれない。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・16本目(2016年11月25日〜12月24日)と思ったら「午前10」には使えないと言われたので、急遽、券を買って入場、1100円也。えーと、前もそうだったっけ?
▼作品詳細などはこちらでいいかな
砂の器@ぴあ映画生活

fjk78dead at 22:34|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2016年12月16日

『モンスターストライク』をトーホーシネマズ新宿1で観て、すまんがよう分からんふじき★★

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▲一番奥にいるのが自己中でイライラさせられる主人公。
手前真ん中の女の子の属性がいかにも「幼女」という感じでヤバい。

五つ星評価で【★★一見さんは玉砕する映画】

原作ゲーム未接触。WEBアニメがあるらしいが勿論未鑑賞。
こっちも潔いくらい一見さんだが、映画も潔いくらい何も説明しない。
まあ、この劇場版に来るのは普通に考えてゲーマーだから、それでいいんだろう。

把握した筋は
4人編成のゲーム、モンスターストライクチームの眼鏡くんが拗ねて脱退宣言。
モンストのシステムから現われた顕在化した悪意が眼鏡くんとともに4年前にワープ。
一方4年前では眼鏡くん以外のチーム3人がシステムから発生したドラゴンを元いた場所に返す旅に出る。その元いた場所は4年前からワープしてきた悪意が災厄の拡散をしようとしていた場所だった。

みたいな感じか。

ハナからモンスターストライクがポケモンバトルのようにリアル主人公が行うフィールドを使ったゲーム競技だって事が一見さんにはまず分からないし、説明されない。そもそも「モンスターストライク」の「モンスター」に当たる物が「モンスター」には見えない。「モンスター」と言うより、『帝都物語』の「式神」の方がまだ近い。人格があるように見えるキャラクターを「モンスター」と呼称するのは個人的には抵抗がある。

そして、そのシステムから本当のモンスター然とした怪物が現れるのだが、そんな危険なシステムを子供に使わせてはいけないだろう。例えばこれはラクロスに使うスティックに神道で使うお払いの棒・大麻(おおぬさ)を使うような物で、競技中に「鬼」や「魔」みたいな物がボロボロ出てきたり、討伐されたりしたら、そんな物をシステムとして提供するのはとても怖い事じゃないだろうか。

で、拗ねた眼鏡くんが退場してから再登場するまでが長い。
その間に延々と眼鏡くん以外の3名が旅をしているのだが、
そもそも現時点と4年前の話はくっ付けられているけど、同源の話ではないのだ。
もちろん話はちゃんと閉じるのだけど、とても予定通りに閉じました感が強い。

おまけ
パンストじゃないよ。モンストだよ
個人的にはフェチ素養を持ち合わせてるのでパンストでも良かった。
いや、パンストが良かった(戦車を召喚するパンツァー・ストライクか?)。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・15本目(2016年11月25日〜12月24日)。
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モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ@ぴあ映画生活

PS 主人公がなかなか自己中でイライラさせられるんだけど、
 それでも父親が失踪してる主人公に「父親がいないのがそんなに偉いのかよ」って
 セリフはハードすぎるだろ。
PS2 タイツ幼女が可愛い。
PS3 「この映画で全米は決して泣かない」って予告は面白いが、
 見終った後でもキャラクターを知ってる人じゃないと
 この映画の予告って気づかないんじゃないか?

fjk78dead at 10:05|個別記事コメ(0)トラバ(2)

2016年12月15日

『海賊とよばれた男』をトーホーシネマズ日劇1で観て、役者はいいけどダイジェスト感高しふじき★★★

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▲そう言えば吉岡くんは『三丁目の夕陽』と演技変わらんな。
ちなみに主役は版権の都合で写真が映画サイトに降りてこないV6の岡田くん。

五つ星評価で【★★★何でこんなにダイジェスト感が高いのか?】

原作未読、コミカライズ後半だけ接触。
岡田准一が頑張っちょるのは認める、
ヘタレをノリで押し通す吉岡秀隆も、
これくらいの大きさの役をやる時の染谷将太もいい。

ただ、あんまりピンと来ないのは
岡田准一演じる主役の国岡鐵造という男、
この男の並々ならぬ胆力や決心を横で見てたらいい男だろうと思うものの、
彼が何故、そういう男になり、どんな思いでガムシャラに事業を進めたのか、
ちょうど話の幹になる部分が実はよく分からないのだ。

話は戦後、晩年の鐵造が事業を建て直す所から始まり、
青年時代や、戦前など、回想の形で話を前後しながら進むのだが、
最初から順を追って進めない為、そもそも鐵造がどういう男なのかが理解しづらい。
映画の話からは彼の実行力や決断力は伝わってくるが、
そもそも何で「油」なのか、
彼が「油の商い」を守る事で何を目指したのかが分からない。
結果として、ああなった、こうなったは映画内で描かれるが、
そもそも彼の求めていた物がよく分からない。

チラシのコピー
「全てを失った日本で、未来を睨み付けた男がいた」

いや、そんなにそうは見えなかった。
彼の行動は仲間を守るためのその場その場の対処だ。
大っぴらに「未来のために」動いているようになど見えない。
これは宣伝側からのミスリードによる映画の再意味づけだろう。

映画はそこそこの長さで、飽きずにスムーズに見れる。
だが、物事が都合よく進みすぎる。コミカライズされた後半から察しても、
もっと複雑に色々紆余曲折があった筈なのだ。かなりバッサリ刈り込んでいる。
商品として売り込む為には刈り込みが必要なのだが、
作品としては前後編になるくらいが適当な長さだったと思う。
ただ、その為にはもうちょっと国岡鐵造が伝わる映画にして貰わんといかんと思う。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・14本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
海賊とよばれた男@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
海賊とよばれた男。@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 綾瀬はるか、かーいーけど出番少ない。
PS2 カイゾークと呼ばれたのは仮面ライダーX。
PS3 「海賊とよばれる男に俺はなる!」

fjk78dead at 00:25|個別記事コメ(8)トラバ(20)

2016年12月14日

『CYBORG 009 CALL OF JUSTICE 第三章』をトーホーシネマズ渋谷1で観て、閉め方悪いなふじき(ネタバレ)★★

五つ星評価で【★★回収出来てない伏線やら本線がいっぱい】

ネタバレ感想です。

第一章から第三章まで観て、
あかん思ったのは敵ブレスドが何を企んでるかが明確じゃない点。
敵ブレスドは組織ではない。
「ブレスド」の素養を持つ希少種の人間は全世界で3000人ほどいるらしいが、
彼等は組織立っていず、今回の事件も10人に満たないブレスドの連携行動にすぎない。
そして、今回のグループが行おうとした行為は二つ。

(1) 人類の強制進化。人工ウィルスによって作られるクロックアップ人間がそれだ。
  クロックアツプ人間の能力は加速装置のように素早く行動できる事。
  それは軍事行動的にはいいのかもしれないが、
  人類はてんでダメになったから再建しようという考えには合致しない。
  早く動けたからと言ってダメな考えを持つ者はダメなままだろう。
  ようは人類の破滅を防げるほどの大人精神の注入は考えづらい。
(2) 人類のリセット。
  エンペラーの能力により全人類の記憶をブランク化する計画。
  人類の強制進化が施行不可能になったため、いきなり上がってきた代案。
  行き当たりバッタリもいい所である。
  やると言ってるだけで、計画してどう世界が改変されるかのビジョンがない。

な状態で、ブレスドの気持ちが見えない。
そもそもブレスドが何故人間をいい方向に導きたいのが皆目分からない。

009の能力に対する伏線もおかしい。
加速の行きつく先として「時間を元に戻す」事例が出てくるが、
001からそんな事はできないと解説されてしまう。
じゃあ、あれは何だったんだ。共通幻覚か? にしてもそれ自体が何も説明されないし。
作り手がちゃんと整理して説明しないといかんのに漏れている。
009がエンペラーを超知覚の世界に連れていき、置いてこれた理由もよく分からない。

あと矢継ぎ早に話が進むので、割と見逃しがちだが、
第三章での各個人戦みたいなのも理屈に合わないケースが多い。
002対プロフェッサー、004対プロフェッサー、
002対ピヨトル、009対エンペラー、
それぞれみんな「頑張ったから勝てました」じゃダメだろう。

カタリーナの記憶についても「消えませんでした」と事実だけで済ませてるけど、
そんな「頑張ったから最強の能力に対抗できました」みたいなのを言われてもなあ。
カタリーナと言えば、あんな「わたしをオカズにして」みたいな服を着ておきながら、
一切乳が揺れないという(俺の目の迷いだろうか)。
ともかく乳を揺らしさえすれば全ての罪が許されるとばかりに揺らしていた
『GANTZ:O』と対照的である。いや、揺らせばいいってもんではないけれど、
揺らす事でアニメートの熱意は見て取れる。
009側にはそんな余裕はなかったのだろう。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・13本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第3章@ぴあ映画生活
▼関連記事。
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章@死屍累々映画日記
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第2章@死屍累々映画日記

fjk78dead at 22:18|個別記事コメ(0)トラバ(2)

2016年12月12日

『ボクの妻と結婚してください。』をトーホーシネマズ渋谷4で観て、こらあバリバリミスキャストやろふじき★

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▲元気いっぱい頑張ってます。

五つ星評価で【★渾身のミス・キャスト】

難病物。
うっちゃんでドラマ化されたらしい。原作もドラマも未読未鑑賞。
でも、親切丁寧すぎる予告編で粗筋はカバー可能。その粗筋以上の話は特にない。

ツイッターで「何で織田裕二みたいに元気その物みたいな役者をキャスティングした?」と呟かれてて、それもそうだと納得した。でも、織田裕二はそれなりに病人らしい演技を物にしている。元気いっぱいに「きたー」とか、そんな病人ではない(そらそやろ)。ただ、病人になった織田裕二って残念ながら精彩さを欠くのである。持ち前の機動力や茶目っ気など全盛期の織田裕二が持つ魅力が封印されてしまう。その魅力減を中和するには織田裕二の演技ガッツだけでは不足だった。チラシに書いてある通り、織田裕二が「ようやく自分のやるべき作品と役柄に出会うことが出来た」と語ったとしても、プロデューサーはそれを鵜呑みにしてはいけない。それを成立させ得るのかを見極めるのが企画を世に出すプロデューサーの仕事だろう。
もう一つ、この映画のキャラに多分、織田裕二が合っていない。この映画の主人公はもっと「ふわっ」とした人物だと思う。落語でいうところの「ふらがある」人物。見てて自然におかしみを感じてしまう人物。もうちょっとソフトな人だ。目の下に隈を付けると人相が悪くなってしまう織田裕二ではない。それに「織田裕二が考えるTVの超面白企画」って、あまり面白そうな気がしない。空気も違うと思う。ハガキ職人とかバラエティの放送作家を百人集めて中に織田裕二一人を紛れこませたら割と簡単に分離がハッキリわかると思うのだ。織田裕二は織田裕二だから。映画内で「風船のようにふわ〜とどこかに行ってしまう」と形容されるが、織田裕二だと宙に浮いていても風船ではなく、ドローンっぽい危険性があると思う。

そんな織田裕二に負けず劣らず問題のあるキャスティングが予告で「ちゅま?」と言ってる高島礼子。結婚相談所の所長で自らもその技量で旦那をGETしたという役柄は今の高島礼子にさせるべきではないだろう。もちろんこの企画が高知東急逮捕以前に立てられた物であるかもしれないし、事件以前に撮影された物であるかもしれない。それでも、観客の連想はこのキャスティングに違和感を覚えずにはいられない。高島礼子には申し訳ないが、他の女優で再撮影すべきではないだろうか?(勿論それ以前に織田裕二演じる主人公の再キャスティングの方が重要だと思う)

そして、この二人に反比例するかの如く、原田泰造と吉田羊がいい。

原田泰造って自然に色々な表情を作れるのね。彼は彼の範疇を超えない役柄である限り、かなり無敵だ。原田泰造にはあまり人生を感じさせる役に踏み込んでほしくないのだけど、こんな感じのライト役者みたいな位置づけだったら凄く嵌ると思う。

吉田戦車もとい吉田羊はいつも通りで問題なし。

後一つ気になったのは主人公の商売、構成作家って、もっと仕事をする際に紙に埋もれてるんじゃないだろうか。主人公の年齢は45歳らしい。それならまだ職場にネットや携帯が蔓延する前だから仕事の際に発生する山のような紙の束に囲まれていたに違いない。そして、ネタを考える者は自分の作り出したアイデアやその源泉を山のように保存する傾向があると私は信じている。それは形を変えながらバリエーションとして都度、再利用するから。若者の時のようにアイデアが出なくなるほど、その傾向が強くなる。にも関わらず、主人公の周りには潔いと言っていいほど、仕事っぽい影がない。恐ろしく整理されている。
これはTVセットに明るい色を使い夢の国のようにし、TV局内をシンプルに最先端の美麗なオフィスであるようにし、そして、家庭はガーデニングまでやってる妻の夢の空間として描き、ファンタジー方面に舵をきって映像化した結果だろう。まあ、そう言っちゃえば原田泰造のインテリア・デザインを施工する会社ってオシャレだけどバブリーで今の緊縮財政だと儲かりそうにない。あれが成立するのは世界観その物をファンタジー方面に寄りきってるからかもしれない。
だからこそ、主人公が考えた企画を実行するにあたっての主人公や周囲の逡巡・懊悩などはあえて無視されているのだろう。彼等は人間として悩まない。キャラクターなのだから。そんな中、シリアスな病人に見えてしまう織田裕二が減点1だ。

織田裕二の代役を考えるとしたら誰だろう。

ぽわーんとしながらも病気にも見え、とても国民に好かれている。

ガッキーとか、綾瀬はるか。いや、性別越えるのはあかんやろ。
妻を失った夫はほっておいても再婚相手見つけそうだ。
それを妻が探して、夫にあてがうのは不自然だ。
いや、いっそレズビアン結婚をして、、、、もっと難易度が高くなる。

ウッチャンって言うのはなかなかいいキャスティングだなあ。

あ、ネプチューン繋がりで名倉潤とかいいかもしれない。
でも、泰造と一緒だとコントっぽいし、映画のキャスティングとしては弱いな。

じゃあ、堺雅人とかが手ごろか。ちゅまを菅野美穂あたりに変えたりして。
うん、そっちの方がまだ、見たい。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・12本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ボクの妻と結婚してください。@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ボクの妻と結婚してください。@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 20代の頃を演じる吉田羊の透明感がなかなか好み。
PS2 『朴の妻と結婚してください。』、、、、、韓国かよ!
PS3 『獏の熊と結婚してください。』、、、、、ゲル・ショッカーかよ!
PS4 『ボーグ星人の妻と結婚してください。』、、、、、妻が美少女なら。

fjk78dead at 00:56|個別記事コメ(0)トラバ(2)

2016年12月08日

『チェインクロニクル ヘクセイタスの閃 第一章』をトーホーシネマズ日本橋3で観て、古風に見えるがどない?ふじき★★

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▲普通くん

五つ星評価で【★★チンコロじゃないよチェンクロだよ】

元はゲームらしい。でTVアニメになってもいるらしい。全部合わせて未体験未鑑賞。
映画冒頭から多彩すぎるキャラクター。名前持ってるのがウジャウジャいる。
冒頭でラスボスに主人公が負けて始まる物語ってのは珍しいかもしれない。

で、闇側勢力が著しく不均衡。
「うー」とか「むー」とか唸って主人公を恐喝するだけのラスボス。
この下の中ボスが使いっ走り連絡員みたいなエロい女悪魔が一人だけみたい。
で、戦闘員が一山いくらで無限にいる。
戦闘員を気合いで作れるらしい。都合のいいブラック企業だ。

立ち向かう正義側。
主人公が何かとても普通くん。
後からその組織に加わるサブ主人公がちょっと跳ねっ返り加えたタイプの普通くん。
主人公をサポートするヒロインが普通ちゃん。
真ん中三人が戦闘力はともかく、キャラの立ちが薄いので
安心できたり落ち着いたりはするが、物語の弾みは少ない。

で、この中心に各国諸々の精鋭が加勢して『指輪物語』状態で悪と戦う。
冒頭で負けてしまったので、これから再度加勢を求める旅になりそうだ。
この各国の精鋭がそれぞれ色があって面白そうだが、まだあまり登場してない。

「ファンタジーのビジュアルはこうだ」とばかりにお約束を踏襲した
ビジュアライズがされているので、逆に古色蒼然と見えなくもない。
ほんまに剣と魔法の世界みたいなんである(だが、しかし安い)。

話の後半に出てくる魔法使い砦のキャラクターがなかなかイカレてていい。
張り切って面白い感じではないのだけど、惰性で何となく次も見てしまいそう。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・9本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
チェインクロニクル 〜ヘクセイタスの閃(ひかり)〜 第1章@ぴあ映画生活

PS 「ちんころ」でもいいような気がしてきた。

fjk78dead at 23:10|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2016年12月07日

『CYBORG 009 CALL OF JUSTICE 第二章』をトーホーシネマズ渋谷2で観て、残念度向上ふじき★★

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▲「おらおらおら、あたいがエロいスーツのカタリーナ・カネッティだよ」(左)

五つ星評価で【★★気持ち悪いぞ003】

前回に引き続き、シリアスなトーンはいいが、
どうも00ナンバー・サイボーグが子供扱いされる展開が続くのはちょっとメゲる。
音楽ずっと重いままだし。
ずっとちょっとずつ先んじられており、いい手が打ててない。
見てて貯まるストレスを一本の映画内で、解消させてほしい。

そんな中、003の言動が「ティーンの自己中中学生かよ」という
自分勝手発言が多く、ずんずん好感度を下げていく。
いかんしょ。そんな自分達の損を取り返せれば世界はどうでも良しみたいな考えは。
この物語での00ナンバーサイボーグは冷戦時代から
機械の身体ゆえ年も取らず長命という設定だから、
こんな無分別で未成熟な考えはそぐわない(通り越してボケてるとか考えるのもイヤ)。

そして、国連軍ガーディアンズの女士官カタリーナ・カネッティが
「おらおら、お前らこういうボインボインピチピチスーツ好きやろ」みたいな
露骨なボディスーツ着てて、性格がどうにもこうにもよろしくない上に
第一章から怪しいと思ったまんま、敵と通じてしまってる。
誰の得にもならない古い設定じゃないかな、これ。

女性キャラがどっちもイカれてるのはしんどい。
もともと救いのない話が延々と続いているのだ。どこかで息が抜きたい。
とりあえず次の完結編を見て一本、早い所カタを付けてしまいたい。

評価点としては9人のサイボーグが、みんな均等に出番がある。
その出番にちゃんと意味がある。
このストーリー構成の巧みさには拍手を送りたい。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・8本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第2章@ぴあ映画生活
▼関連記事。
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章@死屍累々映画日記
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第3章@死屍累々映画日記

fjk78dead at 23:10|個別記事コメ(0)トラバ(2)

2016年12月06日

『溺れるナイフ』をトーホーシネマズ新宿5で観て、そらあからさまやないふじき★★

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▲オスとメスの二人

五つ星評価で【★★この映画の中の恋の生々しさ】
原作未読。
この映画の中で小松菜奈は菅田将暉と初対面で意識しあう仲になる。
その時点では、これがまだ「恋」とも「愛」とも定義されない。
そして、もう三日と絶たないうちに二人はお互いを運命の相手と見極めてしまう。
少なくとも映画はそういう空気で作られている。
何で、どこが、どう「運命の相手」なのかはよく分からない。説明されない。
「ビビビ」なのかもしれない。
ある事件がきっかけで壊れる二人の恋。
疎遠になった二人、生活が壊れる小松菜奈をクラスメートの重岡大毅が励ます。
この重岡大毅がこういうヤングのラブ映画の二番手に出てくる
とてつもなく良い奴の典型で、観客はみんなこいつを好きになる。愛犬みたいな奴だ。
そして二人は徐々に親密になっていく。いいぞいいぞ。
だが、小松菜奈から菅田将暉の影を消す事は出来ない。何だよ、呪いかよ。
二番手のとてつもなく優しい男を振って、
一番手の菅田将暉との関係も発展的に清算して、彼女は新しい世界へ飛び立つ。

物語のエンディングは「らぶらぶ💛」ではないのだが、
二人がお互いの為にそれぞれ最良の決断をした上での別れだ。

私が引っかかるのは、
いい奴が身を粉にしても得られない「愛」を「運命の相手」だから簡単にGETできてしまうという、まるで呪いの如く作用する「運命の相手」の不合理さだ。私には映画を見てて、小松菜奈が何故、菅田将暉を「運命の相手」として選ぶのかがよく分からなかった。映画が私を納得させてくれなかった。

さて、映画内でもう一人、大変、気持ちの悪い男が出てくる。
小松菜奈のストーカーで「結ばれる運命」と思い込んでいる奴である。
「運命の相手」の一方通行。
だがしかし、相手に対して強い執着を持っているのはこの男が一番だ。
この男は小松菜奈に強烈に恋しているのである。
では、小松菜奈の彼氏は菅田将暉ではなく、この男ではいけないのか?
いけないだろう。だってキモイのだもの。
だがしかし、小松菜奈の菅田将暉に対する思いだってふわふわで不安定だ。
何故、好きなのかが外面から見てるとよく分からない。
それなら、「後から好きになればいい」というストーカーと結ばれるのはダメなのか?
やはりダメなのだろう。それは先に言った通りキモイから。
菅田将暉を好くのはきっとかっけーから。ここは言葉では説明されない。
言葉で説明しないという事は「子宮がきゅーん」となって「ビビビ」という事だろう。
何となくおそらくそうだろうと思うのは、小松菜奈が菅田将暉に
肉体で、子宮で、遺伝子レベルで引かれていて、
それこそが「運命の相手」なのではないか。
女の子小松菜奈は相思相愛の相手かつ彼女が許容しうる遺伝子を好く。
これは甚だ不愉快な結論だ。
地球上で一番形のいいチンチンと形のいいオメコが惚れ合わざるを得ないという結論。
それはとても「運命」なのだが、「運命」以外の人としての資質を全て否定してしまう。
だから、この二人の物語は何だか居心地が悪く思えてならなかった。

ここんとこ「お気に」の上白石萌音ちゃんはとろける表情で随所随所可愛いのだけど、映画全体で前半と後半の対応の差が突飛に見える。原作の長い物語から抜いてきただろう彼女の時間が映画内では飛び飛びでしか描写されないので今一つ感情の続き具合が見えづらいのだと思う。その辺は残念だ。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・7本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
溺れるナイフ@ぴあ映画生活

PS ツイッターでタイトルを『溺れる魚』と間違えた。

fjk78dead at 01:59|個別記事コメ(0)トラバ(3)

2016年12月03日

『貞子vs伽椰子』『ほんとにあった!呪いのビデオTHE MOVIE2』をキネカ大森3で観て、ニッチでリッチな二本立てだったでふじき★★★,★★★

「ホラーの奇才!白石晃士監督特集」

◆『貞子vs伽椰子』

五つ星評価で【★★★なんつーか面白いんだけど、やっぱあの取って付けたようなラストはあかんやろ】
2016年の作品。二回目。
貞子も伽椰子もきっちり仕事をこなしてます。バッチグー。
女の子は玉城ティナがかーいー。
山本美月は冷静すぎてかーいさがちょっと欠けてしまってる。
佐津川愛美は、こういう人を裏切ると包丁持って襲ってくるわよ
みたいな感情型の典型で改めて見ると霊と同じくらい怖い(可能性を秘めてる)。
安藤政信は態度がでかいのだから、もう少し相手にダメージを与えてほしかった。
安藤政信の使えなかったお金、是非欲しいもんだ。


◆『ほんとにあった!呪いのビデオTHE MOVIE2』
五つ星評価で【★★★薄気味悪い】
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▲んぎゃー

2003年の作品。こっちは初見。
投稿者提供のビデオから呪いを検証する。
三つのビデオの追加検証から次第に一つの大きな呪いに辿り着く着想が
今でこそかなり「ありがち」な設定だと思うが、
フェイク・ドキュメンタリー(言っちゃった)の走りとしては
ともかく底冷えするように怖い。
それは映像が映ってるか映ってないか分からないくらいに微細で、
そこから明かされる真実が「そうである事」が窺い知れるほど淡い事がリアルに過ぎる。
本当の出来事は「これは霊だ」とか
「これは呪いだ」みたいに大声で叫んで、やっては来ない。
だから「こんなんボケボケにしてわざと不明瞭にして何も怖くない」と
抜かすバカもいるだろう。そいつはバカ。それだけは断言しよう。

しかし、その形式が効果を上げる事は分かるが、リプレイがいい加減えげつないな。


【銭】
2016年10月から2017年3月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を3000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞(これで3回目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ほんとにあった!呪いのビデオTHE MOVIE2@ぴあ映画生活
▼関連記事。
貞子vs伽椰子(1回目)@死屍累々映画日記

fjk78dead at 21:16|個別記事コメ(2)トラバ(3)

『疾風ロンド』をトーホーシネマズ日本橋3で観て、その面白さは非映画的ふじき★★★

五つ星評価で【★★★目の仇にするほどつまらなくはないけど】

予告編の「空回りするハイソ」な感じの笑いが満遍無く映画本編に薄く広がっている。バカ笑いはしないけど、そこそこ飽きずに見れて、パートパート目を見張る部分もある。ただ、こういう一つ一つのネタを繋ぎ合わせて筋にしたような流れと、そこから滲み出る面白さは、極めて映画的でない。
映画の面白さって映画の話に没入できるって事だから、笑いの為に一歩引いて見る形になるこの映画は似て非なる物だ。だから、この映画は面白いけど、みんなでワイワイけち付けるようなモニターでの鑑賞の方が向いてるかもしれない。
いや、笑えるけど、我を忘れて没頭出来ちゃう映画って作れない訳はないと思うよ。

阿部寛はいつも通り。どこかダメを持ってる役。
無条件に二枚目という役のオファー来ないなあ(そういうの蹴ってるのかもしれんけど)。

大倉忠義も二枚目だが、いい意味でオーラがなく、リアル真面目な兄ちゃん風がなかなかよかった。

大島優子は好きなタイプではないので点が辛くなるが、ウェア着ると子供みたいに見えるのが良い。でも決してキスしたいとか、セックスしたいという欲望は抱かせない。なんつーか役柄的にはスノボ操るヨーダだな。

あとは濱田龍臣くんが男だけど可愛い。
榮倉奈々が男装してるみたいに異常に可愛い。
基本的にホモじゃないが(いや、基本的じゃない所でもホモじゃないが)、
大島優子と濱田龍臣くんだったら濱田龍臣くんの方が惹かれる(おいおいおい)。

柄本明の濃い演技が邪魔くさい。
昔からやってる典型的なダメ上司のベタな演技なんだけど、こういうの物凄く軽い演技をする人(東京乾電池の人なら誰でもいいや)と組み合わせないと対比として活きてこない。阿部寛も濃く重い系の演技だから、単に柄本明がリアルに能無しみたいに見えてしまう。ここはシャレで能無しやってるように見えないと辛い。

そんなところかな(と言いながら書き足しちゃったけど)。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・5本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
疾風ロンド@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
疾風ロンド@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

fjk78dead at 00:20|個別記事コメ(2)トラバ(10)

2016年11月30日

『CYBORG 009 CALL OF JUSTICE 第一章』をトーホーシネマズ渋谷1で観て、良いけど残念ふじき★★★

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▲Gmen75

五つ星評価で【★★★話は合格。ビジュアルとアニメートが失格】

話は面白い。悲壮感溢れる話であるが、戦闘を中心に据えながら敵の謎や自己のアイデンティティを探っていくという展開は009の基本コンセプトにかなり則している。

敵の力のムチャクチャさや強大さを表わすのに3Dモデリングアニメは向いていた(ただ009達の日常動作を表わすのには向いていない)。

物語が始まって、そのビジュアルにすぐさま落胆した。
3Dモデリングアニメに合わせてブラッシュアップしたキャラは
「まんがのキャラ」から「人間のキャラ」へと進化していた。
必要があってやった事は分かるし、
ジェット・リンクの掌よりでかい鼻をリアル方向では実装させられないだろう。
かなり気を利かしてブラッシュアップしただろう事は分かるのだが、
やはり旧作のまるっこいキャラが好きだし、
今回の戦闘服が下半身ピッタリに見えるのもパンスト丸出しで
戦ってるみたいで、どうにもかっこ悪い。
チュチュ付けて戦ってもデザイン的には違和感ないんじゃないか? そらあかんやろ。

そして、彼等が静止している絵、バリ戦闘中の絵はともかく、
日常動作(歩いてるとか)をやらせると妙にアニメート(動かし方)が下手なのだ。
同じようなCDモデリングアニメで下手だったのは『RWBY』の一作目。
『RWBY』二作目ではかなり改善されていた。
趣味の延長上みたいなアニメ(じゃないの?)に商業アニメが負けてはいかん。

この物語に至るまでの前史を2Dアニメでやってくれるのだが、
逆にそのテイストの方が嫌いじゃない。
その回想部分の戦闘服が今回仕様なのはしょうがないけど残念。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・3本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章@ぴあ映画生活
▼関連記事。
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第2章@死屍累々映画日記
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第3章@死屍累々映画日記

PS 音楽ずっと重かったなあ。
PS2 対カウボーイ戦の勝因をあんな風に難しい言葉の羅列だけで説明しちゃいかん。
PS3 対ティーチャー戦は006を使って下から攻撃すればよかったのに。

fjk78dead at 00:36|個別記事コメ(0)トラバ(2)

2016年11月29日

『劇場版 暗殺教室 365日の時間』をトーホーシネマズ渋谷4で観て、実写版の溝を埋めに来たなふじき★★★

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▲こんな賑やかな映画ではないのだけど。

五つ星評価で【★★★実写版もアニメ総集編版もどちらもダイジェストなのだが、アニメ総集編版は情感が細やか】
原作マンガラストの方のみ読了、TVアニメ未鑑賞、実写劇場版2作鑑賞。

同時上映の短編『殺センセーQ(クエスト)』は笑える好短編。
思えば『暗殺教室』は笑いとアクションと裏に正論をにじませるマンガだったのだよね。
どうも、実写では筋をなぞるので精一杯な感じになってしまったけど
(実写でああいう笑いのオチを回収するのはムリがあるか)。

で、本編となる長編は『暗殺教室』を俯瞰した形で語られる総集編。
時間の都合で、実写版以上にダイジェスト度が高い筈なのだが、粗雑さを感じないのは登場人物の感情の流れがきっちり繋がっているからだろう。TVアニメ版は未見なので、今作でどこまで新作カットが入っているか等は分からないのだが、『暗殺教室』のメインストーリーを語る物語の中で、この映画が最後発になるのであるから、マンガや実写でやれなかった事を実現してると言う意味では、いいリベンジマッチになったと思う。

帰り際のJKらしき女の子が言ってた「カルマ絵上手すぎ美大行け」ってのに強く同意。

【銭】
トーホーシネマズフリーパス・2本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 暗殺教室 365日の時間@ぴあ映画生活
▼関連記事。
暗殺教室 実写一本目@死屍累々映画日記
暗殺教室 実写二本目@死屍累々映画日記

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(4)トラバ(0)

2016年11月28日

『劇場版 艦これ』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、訳は分からんが爽快ふじき★★★

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▲吹雪たん。

五つ星評価で【★★★話などなくても爽快】
ゲーム、アニメ未体験未鑑賞。完全一見さんとして参戦。
私、こういう今まで知らなかった物を一見さんで見るのが案外好きだ。
それにしても、何の説明も全くないのは潔い。

ただ、映画終わった後にウィキ読んだら「艦娘」その物がどんな存在であるかすら、公開された設定がないらしい。すげーな。そんなあやふやな設定でよく話を作れるな。

敵は何だか分からない謎の存在でも構わない。
なので、映画見て一番腑に落ちなかったのは「艦娘」の彼女たちが何を守るために戦っているのか、という点だ。おそらくこれも「戦っている」「戦い続けなければならない」という現状認識はあっても「何故、戦わなければならないか」は分かっていないに違いない。まるで世界がその為に作られた、だから戦わなくてはならない、とでも言わんばかりだ。実はそういう設定、物凄く近い「劇場版アニメ」が他にある。それは「ポケモン」。ポケモン・ワールドの数え切れぬポケモンの全てが彼等自身が必ず戦いを行う属性を持たされている事は承知しているだろうが、それが何故そうなのかは知る由もないだろう。
これはもうそういう世界の設定なのだ。その世界の造物主がそう決めたのだ(但し、ポケモンはポケモンの戦闘属性という基本設定が謎である事を除けば話は都度都度ちゃんと作られている)。

だから、「艦これ」の話についてどうのこうのは言わないし、問わない。
そんなアクロバティックな環境で作られている話に映画の責任を負わすのは可哀想だ。
時たまそういう逆境でも天才が能力を発揮してどうにかしちゃうケースもあるが、今回はスタッフにそういう天才は残念ながら(そしてごく普通の状態として)いなかった。それじゃ、しょうがないだろ。

面白かったのはビジュアルと音楽。
海の上を颯爽と走る「艦娘」のかっこ良さよ。ジャカジヤカやる音楽の勇壮さよ。
こういうアニメートその物の爽快さを押し出した作品があってもいいだろう。
まあ、ちゃんと分かる話が付いていた方が個人的には好きになれると思うが。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・初っ端1本目(2016年11月25日〜12月24日)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 艦これ@ぴあ映画生活

PS 特にどれを推す、という思い込みは発生しなかった。
 そういうのが発生するくらいのドラマチックな展開が欲しいところなのだが。

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2016年11月27日

『ぼくのおじさん』を109シネマズ木場5で観て、呑気でええがやふじき★★★

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▲とは言え、この人悪夢探偵だしなあ。

五つ星評価で【★★★お日様の下で「だらーん」みたいな映画】  

空気がとってもいい映画。
子供にタカるような取り柄のない大人を描きながらも、
そのダメっぷりを糾弾するでもなく、愛すべきちっちゃい男として描く。

タイトルの「ぼくのおじさん」を松田龍平が飄飄と「大人の癖に」という役をとイヤミなく演じている。松田龍平は生活感のない変な役が似あう。

甥っ子の大西利空くんがムチャ可愛い。子役時代の神木隆之介くんを思わせる可愛さ。この子が真っすぐだからおじさんの変さが浮き立つ。リトマス試験紙みたいな役。

寅さんでいうところのマドンナが真木よう子。
すんごく堂々とハワイアンで、詳細分からないけど、凄く堂々とした英会話してるのが好感持てる。この人、こういう明るくパッとしてるだけの役も問題なくハマるのが凄いよなあ(この映画で人生引きずるような演技されても困るけど)。
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▲ヒマワリの様なエリーさんを演じる真木よう子。
脳内ポイズンベリーなんだから、おじさんと付きあってやってもいいじゃん、
な気もする。

オマケで出てくる感じの戸田恵梨香の普通っぽさも美味しい。
続きを作って出てきてほしい。単にお姉さんな感じの戸田恵梨香っていいじゃん。
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▲戸田恵梨香に宿題出されたいよなあ。

あるある、みたいに楽しく見れたけど、これは今では夢物語であって、実はサザエさんみたいに贅沢しなければそんなにお金がかからなかった時代のあるある話じゃないかな。今ではこんな呑気な暮らしちょっと考えづらいぞ。だからこそ逆説的に楽しいし面白いのかもしれない。作文コンクールでハワイ旅行ってのも唐突に夢っぽいよなあ。まあ、リアリズム一辺倒が偉い訳じゃないので、これはこれで個人的には全然よし。


【銭】
週次メンバーズデーで1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ぼくのおじさん@ぴあ映画生活
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ぼくのおじさん@映画的・絵画的・音楽的
ぼくのおじさん@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ぼくのおじさん@ノルウェー暮らし・イン・原宿

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2016年11月24日

『種まく旅人 夢のつぎ木』を有楽町スバル座で観て、それでええのんかふじき★★

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▲「ひゅーひゅーお二人さん(それでいいんか?)」

五つ星評価で【★★みんな助け合ってメデタシメデタシですまないからこその結論を探さんといかんのではないの?】  

高梨臨演じる主人公同様、そこそこ忙しい自分は残念ながら映画観て寝てしまいました。
なので決定的なシーンとか見逃してたらごめんなさいという恐れ気分でいっぱいなのだけど、それにしても問題の解決策がみんな集まって仕事をシェアする、という点は都合が良すぎるのではないか? それで済むなら大問題にせず、よそ者から指摘される前に皆で手を差し伸べられたでしょう。

種まく旅人は偶然、前の二作を見ている。
一作目はど素人百姓の田中麗奈がプロ陣内孝則のサポートで成功するし、
二作目は地に足のつかない官僚栗山千明が埋もれた知識で農業+漁業を再興する。
どちらも復興へのアイデアがあり、技術面のしっかりした裏打ちがあった。

今回は亡き兄の思いを継ぎ、新種の桃を育てる高梨臨が激務に負け、農業から撤退しようとする。そこを助けるのが都会からレポートを作りに来た農水省官僚・斉藤工で、付近の住民に声掛けをして仕事の手伝いを頼む。
それは別に斉藤工が骨折りせずともやれる話だろうし、そもそも高梨臨が激務に耐えかねるというなら、兼務をしている市役所の仕事をやめる事は出来ないのか? 何故、高梨臨だけが奴隷のように朝から晩まで亡き兄池内博之の亡霊に奉仕しなければならないのかも今一つ納得が出来ない。そういうのは普通まず奥さんが引き継ぐんではないの?
問題の根本的な解決(理数的に解決できるシステムを構築する事)を放棄して、極めて文芸的に浪花節的な人情でその場を修復してしまったようにしか見えない。それでは、近隣が同じように多忙であるなら、次回も同様の補助を得られるか分からないだろう。

盲目的にがむしゃらに仕事をする高梨臨と、
斜に構えながら、高梨臨への興味から農業に入り込んでいく斉藤工。
二人ともそういう人がいてもいいけど、共感はしづらい。

はっきり言える事はただ一つ。

高梨臨が着ぐるみに入るゆるキャラ
あかいわももちゃんの動きはムチャクチャ可愛かった。


【銭】
額面価格1000円の前売券をチケ屋で900円でGET。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
種まく旅人〜夢のつぎ木〜@ぴあ映画生活

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2016年11月23日

『機動戦士ガンダム ジ・オリジン検戮鬟函璽曄璽轡優泪再本橋5で観て、今回も作品的には残念★★★

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▲ララァ・スン

五つ星評価で【★★★今回も驚くような展開がなかった】  

蜂起の後、軍隊追放扱いになったシャアが秘密作戦に参加し戦績を挙げる。そして、遂に連邦とジオンの一年戦争が開戦になる。

物語全体はTVファーストガンダムに時計を進めるため、話を進めました。
というSWエピソード3みたいな繋がんが為の話で、一本独自の面白さは薄い。
クライマックスは人類初のモビルスーツ戦の描写だが、
勝者側にネガティブな要素が多すぎて、これでシャンシャンと終わるのには適さない。

にも関わらず、見に来て良かったと思うのはドズル様やララァなどのお気にキャラが登場するからだ。

ララァはシャアに見出された際、エロい商売に付いていたという定説があったのだが、清貧状態ではないが、身体を売るような生活でない事はハッキリした。半分嬉しくもあり、半分寂しくもあるのが、一介の市民として失格なところである。オリジナルのララァは謎のインド人少女であり、吾妻ひでおの「インド人だ」リフレインが似あいそうだったが、今回随分、普通に表情が付いた。なんかイケてないアムロの憂鬱な表情ソックリなのが肯定しづらい。

そして、出番が少ないがドズル様はやっぱ良い。
アニメーターやスタッフに愛されてる感じがヒシヒシと伝わってくる。
ドズル様だけ毛色が違うが、その立ち位置で正しい事をやってるのが
石原良純に似てると思う。父や兄がダメという所も含めて。

ドズル様同様フラウ・ボウも可愛く描かれてて愛され感が伝わってきた。

どうしたアルテイシア「シャア/セイラ編」なのに全然出番ないじゃん。

ガルマ様が父のデギンに貞操狙われそうなくらい子猫ちゃんっぽかった。


【銭】
特別価格1300円。額面価格1300円の前売券をチケ屋で1200円でGET。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜@ぴあ映画生活
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜@徒然なるままに
機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 青い瞳のキャスバル@死屍累々映画日記
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 哀しみのアルテイシア@死屍累々映画日記
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 暁の蜂起@死屍累々映画日記

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2016年11月13日

『きんいろモザイク』を新宿バルト9−6で観て、清々しいほどにテンプレふじき★★★

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▲主要キャラ5人。

五つ星評価で【★★★高音の連続に頭が痛くなる感もあるが女の子の声は可愛い】
元になる4コマ漫画、そこからのTVアニメ、どちらも未読未鑑賞。
全くの一見さんでいつものように映画に挑む。

基本、ファン・ムービーなので、ファンにしか分からない所もありーの、
それでも、ちゃんと独立して見れる話になっている。
それにしても徹頭徹尾、アニメ声の女の子だらけだ。
とても普通の女子高生活らしいが、設定は共学の筈なのに男子がモブにしかいない。
男子はTVモニターの外とか、スクリーンの外にいるのか。難儀な感じやな。

青春っぽく無駄に「友情の悩み」に胸を痛める小路綾が中々可愛い。
しかし、アングロサクソンの血を受け継ぐ金髪の二人組がどちらも度を越してバカ。
ええんか、それで?

これは本編(TVシリーズ)観てた人は共感を強くして見れるけど、
一見さん的には、他愛もなく似たり寄ったりの顔の少女が
飼い犬が主人に向けるような感情の発露をどうしても抑えきれずに
漏らしまくってるような、表現的にはあからさますぎて疲れる、感じの映画
(ちょっとディスっちゃった)。
なんつーか、バリバリにテンプレで、これ以上ないくらいに小さい作品。というのが結論かな。


【銭】
入場料1200円均一。チケ屋で見かけた前売券も1200円だった。窓口マシーンで購入。ちなみに予告抜いて正味50分。60分割るなら1000円にしてほしいが、業界では何となく60分割るなら底値1200円みたいな線引きを感じる。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
きんいろモザイク Pretty Days@ぴあ映画生活

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2016年11月12日

『スーサイド・スクワッド』『にがくてあまい』『planetarian星の人』を観て、みんなそれぞれ中々じゃんふじき

同日鑑賞三本を忘れないうちにできるだけ短評で(と書いてから時間が経ってもた)。

◆『スーサイド・スクワッド』トーホーシネマズ新宿5
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▲やっぱこの娘やねんな、この映画は。

五つ星評価で【★★★つまんなくないじゃん】
かなり酷評が渦巻いてて「あの予告編からそんなにつまんない映画を作れるなんて逆に難しいよなあ」とか「予告編作った人凄く才能あるのか」とか思ってたが、まあ、悪評ほど最悪につまらなくはない。ただ、無条件に「最高!グッジョブ!面白い!」と言うにはあちこちパーツが欠けてるみたいな状態だった。
「ダメ」って人は「みんな悪党の癖して、何あまっちょろい感傷に浸ってやがるんだ」という意見で、バーに入って、みんなで傷を舐めあった挙句、盛り上がって巨悪を倒しに行ってしまうシーン辺りに、悪役としての美学を感じないらしい。奇しくもそのシーンにはこの映画きってのイカレポンチ、ジョーカーは場を共有していないのだけど、彼がその場にいたらそんな甘い言動は一笑にふしただろう。ジョーカーって言うのはそういうキャラだ。まあ「悪役の前に人間だ」ってのもジョーカー以外ならいいんじゃないの? ワニの人なんて「あんななのに人間だ」って部分がチャーミンクな訳だし。
さて、基本こういうビックリ人間大集合映画は好きよ。
銃撃つ人、火を噴く人、水の中ぬろろろろろん、とそれぞれ見せ場が用意してある。
その中でもマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが魅力全開だ。
メインの流れはウィル・スミスのデッドショットなのだが、最終的にはハーレイ・クインのプロモーションビデオみたいな映画になった。ブーメラン男と紐男なんてつまんない役回りだし、鰐くんと火吹き男はまずまずだけど、敵に対する戦力がバラバラなので、ここに頑張ってもらうしかないという裏事情も透けて見える。
あと黒くてあくどい女上司。あーいう人がぶんぶん豪腕を振り回せる状態がアメリカ政府のブラック企業っぷり(下の奴隷労働の上に上がアグラ)を露呈している。

今一つ「ぽわーん」とした感じが漂うのは、ラスボスを倒す時の爽快感が1ランク下だったからかな。ラスボスがやりたい事も凡人の私どもには今一つ分からない感じがありましたし。そのラスボスが操る下っ端とかよう設定が分からなかったり。こういうのは緻密にやらないといかん。にしても、純粋にパワーやテクニックだけ取り出せばラスボスに自決特攻隊は誰一人敵わない筈なのだ。だからこそ、ドカーンと一発納得できる勝ちで終わらせなければいかんかった。多分、そこはジョーカーにご登場願うのが一番納得できる落とし所だと思うのだけど。

まあ、いろいろ問題があるDCブランドだけど、スーパーマンが出てる前の二つよりは、このチンケな悪いのがガヤガヤやってる映画の方が好きだ。

PS 最初に出た横組みのチラシのビジュアルがかっこよかったので、
 後から出た縦組みのチラシのビジュアルは滓。


◆『にがくてあまい』トーホーシネマズ新宿8
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▲ホモを男装でたぶらかそうというくだらないシーン。

五つ星評価で【★★★川口春奈大好き】
最終的に「どうよ!」という話で言えば「川口春奈好きよ!」としか言いようがない。
原作未読。
適当な生活を送ってる野菜が苦手な川口春奈に何故かいいように扱われてしまう、ベジタリアンのゲイに林遣都。面白い役をリアリティー持って演じれるいい役者になったなあ、と言うか昔からいい役者か。少年だったのが大人になったなあ、だけか。

その林遣都が陰で狙ってる風なノンケの体育教師に真剣佑。
今まで見たどの真剣佑よりも芋い。これはわざとだろうか? 
まあいい。別にホモじゃないから真剣佑が芋だろうが何だろうがどうでもいい。


◆『planetarian 星の人』トーホーシネマズ新宿1
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ロボットのゆめみちゃんはうざいけど、いい子です。▲

五つ星評価で【★★★泣かせよるのう】
「プログラミング」である事は重々承知しながら、
人の事を思いやれるという事に対して、心がぐっと来てしまう。
今は人が人をなかなか思いやれない時代だから、なおさら刺さるのかもしれない。
そんなの錯覚だと言わんばかりに、プログラミングである事を再三提言されるのに。
やはり、人は人の形をした物に感情を投入してしまう。


【銭】
スーサイド・スクワッド:トーホーシネマズデーで1100円。
にがくてあまい:トーホーシネマズデーで1100円。
planetarian 星の人:トーホーシネマズデーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スーサイド・スクワッド@ぴあ映画生活
にがくてあまい@ぴあ映画生活
planetarian〜星の人〜@ぴあ映画生活
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スーサイド・スクワッド@或る日の出来事
スーサイド・スクワッド@徒然なるままに
スーサイド・スクワッド@SGA屋物語紹介所
スーサイド・スクワッド@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
planetarian〜星の人〜@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

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2016年11月11日

『死刑弁護人』をポレポレ東中野で観て、システム不備だよなあふじき★★★

五つ星評価で【★★★人として正しい】
特集上映「東海テレビ ドキュメンタリーの世界」から一本。
死刑を科せられる被疑者を弁護する弁護士を主役に据えたドキュメンタリー。

弁護が必要な者の所に行って弁護しているに過ぎないのかもしれない。
彼が手掛けるのは「和歌山毒カレー事件」や「オウム真理教事件」など、
大量殺人等から被疑者が死刑になる確率が高い事件。

彼を突き動かすのは使命感とやりがいだろう。
彼は人は更生できると信じているし、
押し付けられた真実が必ずしも事実とも限らないと確信している。

この映画を見ていると、それで当たり前だと思っていた事件の沿革がぶれる。
それがとても面白い。
オウム真理教事件は、麻原彰晃が全くの無罪だとは思わないが、
全ての罪を麻原に被せてしまい、早く幕引きしたいと考えている者がいる、
和歌山毒カレー事件は被疑者は清廉潔癖な人間ではない。
でも、そのパーソナリティーから一文の得にもならない無差別殺人はやらないと説く。

真実が分かると都合か悪い検察や警察。
検察や裁判官はチャッチャッと仕事が片付いた方が良いだろう。
その為に決まった事が覆されるのを嫌う。冤罪事件が減らない筈だ。

『ヤクザと憲法』でもやられていたように、
弁護士の罪を告発し、公判が出来なくする。
そんな汚い手口を常套手段で使うほど、覆されては困る真実がある、と言う事だろう。
膨大な事件を手際よく片付けて社会に安全をアピールしたい権力側(検事+判事)と、正しい判決にこだわるが、その正しさをマスコミを使ってすらアピールが許されない状況の弁護士側が真っ正面からぶつかって、権力を持たないが故に弁護士側がごっつ損してるような印象を受けた。


【銭】
1年有効の5回回数券購入(6000円)したうちの1回使用。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
死刑弁護人@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:15|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2016年11月10日

『真田風雲録』『江戸川乱歩の陰獣』を新文芸坐で見て、大味なんやな加藤泰ふじき★★★,★★

特集タイトル「生誕100年加藤泰」

◆『真田風雲録』
五つ星評価で【★★★インチキテイスト高い娯楽映画】
二回目。初見かと思ったら8年前に見てた。
ミュージカル時代劇として有名だが、そんなにのべつまく歌って踊ってはいない。
流れてくるナンバーが中々痛快でダラダラ歌ってるよりは記憶に残りやすいのだろう。
この映画での真田十勇士はゴロツキ。
ゴロツキの彼等が徳川に負けないのは猿飛佐助が超能力者だから。
このサスケの能力の起因が隕石から出る放射能を浴びてなのだから、
怪獣映画の親戚みたいなもんである。『放射能忍者サスケ』とか名打って、
最後に中村錦之助を巨大化させてみたい。
いや、錦之助ではちょっとリアリテイー低いな。
じゃ同じ十勇士から常田富士夫が巨大化するなら、リアリティーあるだろう。
大前均も出てるから、大前均の首から下と常田富士夫の腰から上を
ピグマン子爵タイプに合体して怪獣映画を作れば全然大丈夫だったのになあ
(私以外の観客がダメだから採用はされないだろうけど)。

霧隠れ才蔵が性別変換でお才ちゃんになって渡辺美佐子。なんか顔がボテっとしてる。
なんも考えてなさそうな姫君、千姫の本間千代子の方が可愛いな。

千秋実って、ついこないだ『七人の侍』でかっこいい死に方を見たばっかりだったが、
この映画での死に方のかっこ悪さはなかなかの物。
なかなか、ああ、無駄に死ぬことは出来ない。

それにしても、錦之助のあの服は格好悪いと思うんだけどなあ。


◆『江戸川乱歩の陰獣』
五つ星評価で【★★ひょえー(多くは語らず)】
確か、過去に大井武蔵野館で『盲獣』と二本立てで見た筈なのだが、
見事に1カットも覚えていなかった。
わたし、役者としてのあおい輝彦、甘々でダメだわあ。
最後の真っ赤な部屋、散らされた白い薔薇の花が情事を処理したティッシュのように見えるのはわざとだろうか。


【銭】
新文芸坐会員入場料金、250円安い1050円で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
真田風雲録@ぴあ映画生活
江戸川乱歩の陰獣@ぴあ映画生活
▼関連記事。
真田風雲録(一回目)@死屍累々映画日記

PS 二本見て私には加藤泰は合わん感じだ。ベターっとした絵を撮りよるのお〜。

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2016年11月09日

『マイマイ新子と千年の魔法』『名探偵ホームズ第5話10話』をキネカ大森3で観て、うんうんドキドキふじき★★★,★★★★

「『この世界の片隅に』公開記念 片淵須直監督セレクション」

◆『マイマイ新子と千年の魔法』
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▲カタツムリ人間と洋酒女王。

五つ星評価で【★★★良い作品である事は分かっている。でも、物語の閉じ方にちょっと釈然としない物を今回は感じてしまった】
二回目。
とても丁寧に作られた作品である事は分かっている。
パートパート面白い。
でも、物語の閉じ方に今回ちょっと違和感を感じた。それでいいんか?
私はこの作品の信奉者ではないので、違和感を書いておきたい。

物語の主人公は千年の昔を触覚(マイマイ)を通じて感じ取る新子、
助演に都会から越してきた貴伊子。彼女は母を亡くしており、
失った母への憧れは新子が仲間のような大人として慕う教師「ひづる」に結びつく。
教師「ひづる」から名前を貰った金魚「ひづる」は
花嫁になろうとする教師「ひづる」のイメージを加味しつつ、
彼女の中でそっと彼女の母親とリンクしていたに違いない。
その金魚「ひづる」を殺してしまうのは、貴伊子の不注意だ。
貴伊子は母親の香水を金魚に纏わせ、金魚を殺してしまう。
それはあたかも彼女がそれを付けたなら「好かれなくてはならない」
母親の香水を身に付けながら周囲から拒絶されてしまった出来事の再現のようでもある。
肉体の母親の死をぼんやり自覚していた貴伊子は、自分で母親のイメージを再殺する。
この八方塞がりを「嘘」で取り繕うとするのが新子である。
新子は「ひづる」が蘇ったに違いないという。
それは誰もが「ひづるに似た金魚が泳いでいたに過ぎない」事を知っているだろう。
だが、その「嘘」はみなにとって必要な嘘なのだ。みなは「嘘」に耽溺する。
一度、自分達の「夢」を殺してしまった彼等にはもう「嘘」を頼りにするしかない。
そして、その「嘘」に権威を付けるためにタツヨシの剣を使う。
すると、そのタツヨシの剣の権威は、とある事件で失効する。
権威の失効を知るのはタツヨシと新子だけだ。
二人は失効を取り返すべく現実に仇討をする。
彼等の「夢」が現実に押しつぶされてはいけないのだ。
「夢」を取り返すべく、現実に対して現実をぶつけて仇討する二人。
現実には敵わず、現実に慰められて帰る二人。
この時、彼等は現実と折り合いをつけ、「夢」が必要な子供の為に
自分らが「嘘」を押し通す「大人」になる。
だから「(嘘の)ひづる」は見つかる。

「ひづる」は見つかったが、その「ひづる」によって、
もう元の楽しかった理想郷は戻って来ない。
みな、「夢」を細々と燃やしながら、現実に立ち向かっていかなければならない。
無条件に「夢」だけ見ている時期は過ぎたのだ。
タツヨシや新子ほど極端でないにしても、
彼等は生活する中で徐々に大人になっていくだろう。

そして新子は貴伊子が引越ししてやってきたのと同じように
引越しによって、千年と繋がっている世界から出て行く。
ここがよく分からない。何故、出て行かせなければならないの?
新子の輝かしい働きかけによって、貴伊子がすっかり村の女の子になったからか。
そんな前座働きみたいな事を主人公にさせるのか。

根が単純だから、これよりも内省的な物語を冒険物語に変えた
話の線が一本の『アリーテ姫』の方が好きだなあ。
この映画同様、見る機会が少ないからもう細かい事は忘れてしまってるんだけど、
あれも見直したいなあ。

何か刺さらないなあと思って考え直してるうちに、
やっぱり凄い内容をいろいろ含んでそうだなと言うのは分かったけど。


◆『名探偵ホームズ第5話「青い紅玉」』
◆『名探偵ホームズ第10話「ドーバー海峡の大空中戦!」』
五つ星評価で【★★★★嬉しくなる感じにドダバタやのう】
どちらの話も活劇でよく動く事。
『青い紅玉』は盗品のルビーを盗んだ掏りの少女を奪い合う空中と地上の追いかけっこ。目まぐるしい事。少年のようないでたちの少女ポリィが女の子の恰好でも活発でズロース見えまくり。私は一回の変態だが、とりあえずあまりにもあっけらかんとしてアレでは興奮できない。
『ドーバー海峡の大空中戦!』は英仏の郵便事業を失敗させる為にモリアーティーが郵便飛行を妨害する話。ハドソン夫人(=マリイ)大活躍。普段は優雅だが、いったん火が付くと物凄いアクティブなハドソン夫人はオタク少年達にとって理想の相手だろう。これは恋人ではなく、母が投影されているのだと思う。

ともかく楽しいのは脱線しすぎない広川太一郎(ホ−ムズ)と、
悪人の癖に一番人間味溢れる声を出す大塚周夫(モリアーティー)の掛け合いが楽しくてたまらん。

ダ・カーポの歌うOP、EDは放映当時も今見ても全く変わらず似つかわしくない。


【銭】
2016年10月から2017年3月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を3000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
マイマイ新子と千年の魔法@ぴあ映画生活
《『名探偵ホームズ』 青い紅玉(ルビー)+ドーバー海峡の大空中戦!》@ぴあ映画生活

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2016年11月08日

『若い貴族たち 13階段のマキ』『実録おんな鑑別所 性地獄』をシネマヴェーラ渋谷で観て、ずんずんどんどんふじき★★,★★★

特集上映「鈴木則文復活祭」の1プログラム。

◆『若い貴族たち 13階段のマキ』
13階段のマキ
▲おサイケやのう。

五つ星評価で【★★志保美悦子のかっこ悪さが熱い】
二回目。ただエッちゃんがアクションしてれば成立するだろ、
みたいなコンセプトで作られたお手軽な映画。
「心は貴族」の不良少女集団のリーダー格
「13階段のマキ」を演じるのが志保美悦子。
でっかい「13」柄のファッションがバリバリイケてない。
今の目線で見ると『大鉄人17』チックである。
映画内で常にムッとイライラしてるエッちゃんだが、
彼女の正義観が割と適当なので応援しづらい。

いけ好かない金持ちのお嬢様がいて、
いくら気に食わないからと言って彫り物を入れたりするのはアウトだよなあ。

エッちゃんが主題歌を歌っているが、
映画はともかくこの歌は宇津井健の『スーパージャイアント』級の黒歴史だろう。


◆『実録おんな鑑別所 性地獄』
五つ星評価で【★★★なんかズシーンと重い】
初見。
『女囚さそり』の鑑別所(未成年者)エロバージョン映画。
あからさまに年を取っているのは出てこないが、
若さはち切れんばかりのグラビア女優大挙出演にもならず、
若くて冴えない姉ちゃんがそこそこいっぱい出てくる。
みんな老成してるけど、エロ映画だから適度に熟成してないとあかんので、まあOK。

ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの劇伴が染みる。

芹明香が鑑別所に入る直前に野ションして、
鑑別所から出て野ションするまでの映画。
文明人なんだから野ションばっかしてちゃあかんでえ。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
若い貴族たち・13階段のマキ@ぴあ映画生活

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2016年11月07日

『潮騒』をギンレイホールで観て、百恵にキュンキュンふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★百恵ちゃんがかーいーのかーいくないのって、超かーいーよ】
とにもかくにも百恵と友和。

百恵ちゃんが抜群の処女力(いや、処女だろ、どう見ても)。
そして処女の乳首を持つ百恵(映画見れば分かるが、そういうシーンがある)。
ファッションが田舎+名士みたいな妙なファッション。
まだ「女優」というより「子供」な感じが強い。
ホモじゃないけど、友和もいい。友和を見てチンチンでかくしたりはしないが、
普通にいい奴で、こいつなら百恵ちゃんとくっついても許せる。
普通の青年で、しっかりしてて、いい意味で浮ついた芸能人オーラがない。

この二人の清い仲をゴシップで邪魔をするのが都会から来た町女(妖怪みたいだな)
千代子役の中川美穂子。何となくいけ好かない顔だと思ったら、
顔立ちが大島優子に似てるからか。あの顔立ちは好きではないのだ。

ナレーターが石坂浩二だったので、
 「これから93分、あなたの目はあなたの体を離れ、
  この不思議な時間の中に入って行くのです」
と言われ、日の出丸に乗り込んだ友和が豪雨の中、怪獣と出会ったりしないかと
思ったが、当然、そんな事は起こらなかった(起こるか!)。

それにしても「こんな処女と童貞が一番偉い」みたいな小説を書く三島由紀夫ってどうよ! なんてツイッターで呟いたんだけど、まあきっとその辺はどうよって事もないんだろう。


【銭】
ギンレイホール特別企画。一本立てで一般が600円のところ、会員割引で300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
潮騒〈1975年〉@ぴあ映画生活

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2016年11月06日

『札幌・横浜・名古屋・雄琴・博多 トルコ渡り鳥』をシネマヴェーラ渋谷で観て、実験精神旺盛やねふじき★★

特集上映「芹明香は芹明香である!」の1プログラム。

五つ星評価で【★★実験的な手法は面白いが、成果は実らず、話としては面白くはならなかった】
仕事帰りに六本木で初日の『ソーセージ・パーティー』を引っ掛けようと思ったら「満席」の目に会い拒絶。急遽、六本木から渋谷まで歩いて飯食っていい時間になったから足を手向けた一本。二本立て同時上映の『濡れた欲情 特出し21人』は時間的に上映終了していたので、これ一本を鑑賞。
「ソープランド」がまだ「トルコ風呂」と呼ばれていた時代、全国各地のトルコを渡り歩き、「トルコ渡り鳥」と異名を取るような風俗嬢たちがいた。まあ、いたんだろうなあ。これが全ての映画。

ドキュメンタリータッチの濡れ場はトルコの泡プレイを延々と解説もなしにずっと流しっぱなし。まあ、それはそれで良しだけど、工夫もなくずっと流してるからダレルはダレルな。しょうがない。オープニングタイトルに記載されている役者は主役の芹明香とヒモの東龍明と、ナレーターの山城新伍のみ。トルコの客役なんぞはみんなノン・クレジットである。

各地を転々とする中で、嬢とヒモが離れたり、仲戻したり。
でも、ドラマ性は薄い。

芹明香の顔は好きな方なのだが、冷静に見てると美しい顔ではないのよね。

ヒモの東龍明は目の奥に小動物的な弱さがあり、ヒモを好演。

ナレーターの山城新伍の明るい若い声はいいのだけど、
アクセントとかイントネーションとかが一部分正しくないっぽい。
(山城新伍が正しい事言ってる信用性が薄い)


【銭】
シネマヴェーラの会員割引+夜間割引で800円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
札幌・横浜・名古屋・雄琴・博多 トルコ渡り鳥@ぴあ映画生活

PS トルコ風呂の外観がいっぱい映るのも今や資料として貴重かもしれない。

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2016年11月05日

『SCOOP!』をトーホーシネマズ渋谷4で観て、この主役の物足りなさはあの人に似てないけど似てるふじき★★★

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▲「いいか、お前をな『週刊宝石』の処女探しに売るからな」
 「え? ムリムリムリムリムリムリムリムリ」

五つ星評価で【★★★福山雅治はいい兄貴だと思うけど、いい兄貴やいい人が決していい役者である訳ではないので、残念ながら、その凡人を主役としてお神輿かついでしまったこの映画は凡作もしくは努力賞的な映画】
映画その物はそんなに悪くない。
でも、主役が輝いてないのである。
無頼を気取って汚して来たら、ただ汚れて来ただけみたいになってしまった福山雅治、
彼の演技が悪い訳ではない。ごくごく普通だ。面白くない。
決して指さすほどにひどくはない。ないのだが、無頼で主役を張るにはまだ数年早い。
『探偵ガリレオ』は「変人」というメタファーが彼に似あっている。彼の引き出しの中に彼自身の素養が入ってたというべきだろう。
今回の「無頼漢」は彼の引き出しにその要素がない。

これが映画自体が駄作で、共演者の演技が争うようにどうって事がないのなら、彼自身のミスキャストがドーンと目立つ事もなかっただろう。
でも、二階堂ふみも、吉田羊も、滝藤賢一も、リリー・フランキーも、
このクラスがみんないいんだから、主役の不在が目立ってしまった。

あっ、ただ、二階堂ふみの「下着はちゃんと見せてますから」という濡れ場は反対。
あそこの尺が妙に長い理由がよく分からない。
それ以外は、二階堂ふみ、表情が凄く全開で良い。

吉田羊は抑えで、滝藤賢一の泣きはトドメ。
そして、リリー・フランキーはもう横綱相撲と言おうか、何て上手いんだ。
また、あの、福山雅治が『そして父になる』の時みたいに、
全部を目の前でリリーに取られる姿を見る事になるとは!
リリー・フランキーが役者としては一番やり応えがある役でしょ。

で、この福山雅治が主役なのに一人地団駄を踏んでるような状況、
似たようなのが合った気がする。で、脳髄絞って、これかと思ったのが
『チャーリー・モルデカイ』のジョニー・デップ。
いや、何か邦画でもジャニーズ系で何かあった気がするんだが。
『大奥』のニノ辺りだろうか?
主役が映画の熱を下げてるような映画、誰か他に思い付いたらコメで教えてください。


【銭】
東宝シネマズのメンバーサービス週間だったので1100円。
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fjk78dead at 00:50|個別記事コメ(2)トラバ(4)

2016年11月04日

『ドロメ女子篇』『ドロメ男子篇』『ライチ光クラブ』『セトウツミ』『無伴奏』5本まとめてレビュー

未レビュー邦画(内藤監督3本+2)ドラマをできるだけ短評で。

◆『ドロメ女子篇』シネマート新宿1
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▲ジャージだよ、諸君。
五つ星評価で【★★★森川葵!】
森川葵が可哀想で可愛すぎる。
基本、こういう病んだサイドの役が似あうなあ。

人間タイプ・ドロメは怖いが、何をどうしたいのが目的なのかがよう分からん。
モンスタータイプ・ドロメは狙ったチープ感もまずまず、
こっちも最終的に何をどうしたいのかがよう分からん。
女子篇、森川葵以外があまり可愛く撮れてないんは減点。


◆『ドロメ男子篇』シネマート新宿2
五つ星評価で【★★★森川葵をもう一回楽しみながらタブル・アングルもなかなか楽しい】
「青春ダブルアングル・ホラー」と称して、女子篇と同時刻の男子サイドを描く。
やはりまるまる同じ話なので、見るかどうか悩んだが、仕掛けが施してあって
時間軸が女子篇と同様に流れても、話は違う進み方をする。一本取られた。
ラストシーンにそういう意味を持たせるのかという衝撃(見れば分かる)。
話を知ってるから「もう一本目はつまらない」という訳ではなく、
2本見て大きな話が出来上がると考えてもらえばいい。
1本だけでも成立するが、2本見た方が更に楽しめる2本だった。
いやいや、そういう風にちゃんと宣伝せんといかんよ。


◆『ライチ光クラブ』HTC渋谷3
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▲美は力。
五つ星評価で【★★★独立した映画としては失敗作】
中条あやみが可愛いのであるが、そこに騙されてはいけない。
中条あやみは年相応であろうが、物語を破綻なく成立させる為には
クラブの9人は少年である必要がある。彼等は映画では「青年」が演じている。
「青年」に役柄が変わった訳ではなく(それは作品構造上不可)、
「少年」の役を「青年」の俳優が演じているのだ。
この映画はマンガ→舞台→映画化と言う事だ。
舞台の上では自己申告で「少年」を名乗る事で、彼等は少年として認知される、
そういうルールでいいだろう。
だが、映画のルールはそうではない。見た目通りだ。
髭が生える事を恐れる少年の身体が髭を剃ってるとしか思えないほど成長していてはいけない。『1999年の夏休み』でやったような手法(少女による少年の偽装)を取るか、本当の少年を使うか、舞台版を収めた劇シネマにすべきだった。


◆『セトウツミ』UCT12
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▲セトやウツミより中条あやみの方が見てて楽しいからなあ。
五つ星評価で【★★★おもろいおもろいちゃんとおもろいのが凄い】
中条あやみ繋がりで。
中条あやみは今の所、これがベストで可愛い。
大事な役でありながら、大した役でないという、とても不安定な役柄だ。
セトとウツミがただ話をするだけなのにちゃんと映画になってる。凄い、つか、偉い。
これはセンスを縦横無尽に振るって出来た可愛い小品。
必要以上に派手で古典的な劇伴がステキ。
ピエロが宇野祥平とは思わんかった。


◆『無伴奏』目黒シネマ
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▲文芸痴話喧嘩。
五つ星評価で【★★璃子ちゃんの濡れ場が美しくない】
池松壮亮繋がり。
見終わってピンと来なかった。
あの人とあの人が実は思ってて、という筋立ては分かるのだが、
そんなにリアルにそうなんかなあ、みたいに思えてこない。
『セトウツミ』みたいに、セックスしない青春にしておけば、傷口も小さかったのに。
璃子ちゃんは脱いだり、濡れ場やったりするより、生活感のない服着てる方が似あう。


【銭】
ドロメ女子篇:シネマート月曜メンズデーで1100円。
ドロメ男子篇:シネマート、ポイント10回分使用で無料鑑賞。
ライチ光クラブ:テアトル会員割引で1300円。
セトウツミ:ユナイテッド会員ポイント2回割で1000円。
無伴奏:ラスト1本割引で900円。

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ドロメ【女子篇】@ぴあ映画生活
ドロメ【男子篇】@ぴあ映画生活
ライチ☆光クラブ@ぴあ映画生活
セトウツミ@ぴあ映画生活
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fjk78dead at 20:34|個別記事コメ(2)トラバ(4)

2016年11月03日

『聖の青春』を一ツ橋ホールで観て、平等について思うふじき★★★

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▲「怪童」って仇名を付けた人はほんとう「上手い」としか言いようがない。

五つ星評価で【★★★おで、将棋については全く分からんから、こんな評価】
羽生名人についてはビジュアルだけ知ってる。
そんな魔神のように強い人というイメージはない。そら、強いんだろうけど。
東出昌大くんは彼のキャリアの中でとてもいい演技をしてるのだけど
映画の中で彼が魔神のようであるのが分かるように描かれればもっと良かったかと思う。
村山聖(さとし)氏については全く知らない。
ああいう「もそおっ」とした実力者には「来る」ものがある。
実力者ながら、他の事には(自分の生死にさえ)徹底的に無頓着な男を
松山ケンイチが渾身の演技で演じる。いい役者になったものだ。
やつれている役なのに、一番簡単な痩せるという選択肢が封じられてるのはキツいな。
この太った状態でLをもう一回演じてもらいたいとか言ったりするのは意地悪だな。

将棋が分からないので、盤面や駒の動きのスペクタクルは感じられないのだが、
盤面で対局を語るみたいな事は極力、排除するような演出だったので、
見てて困る事はなかった。

見て第一に感じたのは「運がない」にも程がある。
劇中、聖役の松山ケンイチは賭け麻雀で勝つ。
恋愛は実らない。
そして、将棋の勝負は滅法強い。

麻雀は技量もあるだろうが、運に左右され、必勝できる訳ではない。
だから、将棋の対極、息抜きとして麻雀を楽しめたのだろう。
恋愛はスタートラインでハンデが多すぎる彼は夢は見るけど諦めて踏み出せない。

将棋は運もハンデも関係ない。
同じ土俵の上で、同じ条件で殺し合う対等の関係。
その唯一、実力が全てと信じていた将棋から、
手足をもがれ彼一人がハンデ戦にさせられていく聖の姿が居たたまれない。
周りの物が支えるといっても、将棋そのものについては支えられない、限度があるのだ。
彼一人が平等の大地から足を引っ張られ下半身泥沼に埋まってるような状態で打つ。

奨励会近辺の役者が良い。
リリー・フランキー、染谷将太、安田顕、柄本時生。
大声を張り上げない鬱屈した染谷将太よし、このくらいの脇で美味しく使いたい。
万能のジョーカーカード、リリー・フランキーはどんな役でも合う。
今一番、役者じゃないのに多くの映画に出て、役者以上に上手い演技をするタレント。


【銭】
購買禁止の試写状をチケ屋で500円で購入。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
聖の青春@ぴあ映画生活
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聖の青春@あーうぃ だにぇっと

PS 古本屋の女の子、可愛かったけど誰や?
PS2 さとしんと・せいや

fjk78dead at 22:18|個別記事コメ(2)トラバ(10)

2016年11月02日

『ほんとうにあった怖い話2016』をユーロスペース2で観て、なかなか好みふじき★★★★

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▲今回入手できなかったのチラシ裏。
 一週間限定レイトは見に行くのもキツイ。チラシもGETできひんかった。

五つ星評価で【★★★★5編からなるオムニバスだが作品毎の差がある。もう少し時間をあげたかった】
ホラー映画を見終わった後「全然怖くなかった」と言いながら帰る人がいて、若い人ほどそういう事を言いたがるように見えるのだが、出あうとゲンナリする。本当に怖くないのかもしれないし、虚勢を張っているのかもしれない。そこは分からない。だが、どっちであったとしてもそれは言ってほしくない。そんな事を近くで言われるのは不機嫌だ。牛丼屋に入って舐めるように完食しておきながら「不味かった」と言って帰る客がいたら、美味かった自分はゲンナリするだろう。それと同じようなもんだから、周りに気を使って「怖くなかった」などと自慢げ、もしくは不満げに言うのは止めてもらいたい。
大体、「怖くない」事が偉い訳ではない。怖さに対して鈍感なだけであると思ってしまう。「怖い/怖くない」は学習や見識によって範囲が広がる物なので、怖がらない事は単に製作者側と鑑賞者側のチャネル波長が合わない程度に考えてもらった方がいいと思うのだ。

私は怖かった。叫んだりはしないし、失神したりもしないけど。
「ドン」と起こるショックシーンばかりが恐怖でもないし。
って事で、みんなの為に、というより私の為に「全然怖くなかった」と言いながら帰るのは止めてほしい。
私、この監督の恐怖に対する感覚はかなり好き。
あと、出てくる女性や女の子がみんな綺麗に撮れてるのも凄く好き。

◆『赤いスカーフ』
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▲志村、後ろ状態。
五つ星評価で【★★★怖いけどショックシーンの特撮が逆効果】
見えるか見えないかの首のない女子高生の姿がとても怖い。
しっかり見せてしまうショック演出はやはり作りもの感が出る分、怖さが半減する。
川に幾つもあるスカーフは怖いが、何故、川なのかは分からない。
因縁話であるなら、そこは明確にすべきだったろう。
実際に祟られる娘の父ちゃんの不親切感が、いいカウンターパンチ。

◆『風呂』
五つ星評価で【★★★凄く途中でぶん投げちゃってる印象もあるが・・・】
怪談って必ずしも論理的じゃなくっていいので、これはこれで正解。
一つ一つの遺物が何気なく怖い。

◆『民泊サイト』
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五つ星評価で【★★★★話の転がし方と絵】
話がそう転がるのかというのと、そう閉じるのかというのとが、上手い。
幽霊譚ではあるのだが、生きている人間の民泊サイト宿泊者が
一番怖いというのも皮肉な話だ。

◆『見ている』
五つ星評価で【★★★絵の強烈さと呆気ない落ち】
女子高生って自分勝手で残酷だ。
そして、何時如何なる時でもそこにいるスーツの男の、いそうな感じが強烈。
ラストのオチはあれやっちゃうと「本当にあった怖い話」を逸脱してしまうと思う。

◆『あたらしい人』
五つ星評価で【★★★気持ち悪い話】
自分が年を取って、テクノロジーが進化してくると
こういう話に実感が感じられるようなる。
ノイローゼの延長上の話ではあるのだが、
これが実話であるとしたら、実話である事、
それが投稿されてきた事の病み具合が一番怖い。
そこまでのリアルを感じ取れなかったのだが、
そういうノイローゼにかかってる人が近くにいそうとか考えると、
メタな意味合いで一番怖いかもしれない。


【銭】
ユーロスペスース会員割引で1500円→1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版ほんとうにあった怖い話2016@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2016年11月01日

『HiGH&LOW THE RED RAIN』を東宝シネマズ渋谷4で観て、なかなか無国籍やんふじき★★★(ネタバレ気味)

五つ星評価で【★★★ともかく感心したのは今時の話でない事】
こんな中坊が受験勉強逃れるために徹夜で書いたような脚本をよう映像化したな(一応褒めてる)。なんつか、ベタベタなんである。
枝葉は付いてるが恥ずかしいくらい単純なリベンジもの。
チラシに書いてあるコピーが見終わってから
「えっ、そうだったの?」って二度見させられる。

最高で最強−雨宮兄弟の心震える感動STORY

なんだよ、これ、昭和かよ。1970年代かよ。
っつか、こんなコピーで客は来ねえだろ。
それに「感動STORY」なら動物くらい出そうよ。
って事で、こんなんで集客できるハイ&ローのお客は全員、日本語読めない奴らに決定。
いや、小学生からグレちゃって漢字とかを一切読めないのかもしれん。

○○で○○−○○○○の○○える○○○○○○○

凄い客層だ。実際、ムチャクチャ女性が多かったがレディースには見えなかった。
でもみんな、腹にサラシを巻いて、いつでも特攻できるようにしてるのかもしれん。
と言うより、チラシとか見て来る訳じゃないんだろうなあ。

雨宮兄弟はバカみたいに強くて、ミステリアスだけど、人と成りを見るとバカ。
たいへん美味しいキャラで、どんな話でも違和感なく吸いこめる親和性がある。
でもだからと言って、こんな猿でも書けるようなリベンジ物をやるとは思わんかった。

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▲団子三兄弟もとい雨宮三兄弟。

雨宮兄弟長男 斉藤工
 髭面がなかなか似あうじゃん。ちゃんと兄弟の長男に見えていい感じ。
 正編映画のAKIRAと全く同じような役回り。いいんかそれで?
雨宮兄弟次男 TAKAHIRO
 爽やかジャニーズ系を目指したのに焼肉が好きでメタボで失敗したみたいな外観
 この人のトッポイ感じが三男の基本いつもムッツリと相まっていいコンビ感が出てる。
雨宮兄弟三男 登坂広臣
 ムッツリ。目がキツい。ミシェル・ロドリゲスが男だったらきっとこんな顔。
 正編映画見てて途中まで、自己を律する姿勢が強い事から
 こっちの方が兄貴かと思っていた。TAKAHIROの方が明るく不器用、
 登坂の方がムッツリ不器用、という役柄なのだな。
 今回の映画で長男・次男との血の繋がりがない事が明かされた。うわ、叶姉妹っぽい。
この三兄弟は冒頭自分達のチェイスで果物屋が被害こうむっても果物一つ買ってチャラにした辺り、なんか人の痛みが分からない都合いい正義漢だなあ、とか思ってしまった。そんな事言うなら『HiGH&LOW』自体見れたもんじゃないんだけど。基本、トラブルの際の一般人への被害はウルトラマンで怪獣が暴れた際と同じように天災扱いになるとしか思えない。

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▲エロいカットも欲しかったな。エグザイル観客的にそういうのNGなんだろうけど。

通りすがりの被害者 吉本実憂
 いや、本当。ムリヤリ被害者になって、話に食い込んできた感じ。
 彼女自身が何をするでもなく、逃げ回って、他人に頼って、
 困った事態になると泣き叫んで他人を非難したりもする、
 割と性質の悪い役柄なのだけど、吉本実憂が演じてると、許せてしまう。
 泣きつく相手が雨宮兄弟でなく、正編に出てた女衒集団DOUBTだったら
 お子様たちには見れない大変拡張正しくない映画になったろうに残念だ。
 役柄としては「女性」ではなく、父を失ったばかりの「女の子」で、
 性的な記号は一切ない。いや、そういうの出していこうよ。
 タンデムの後ろに乗らせたら「おまおまお前の乳首が当たるからさああああ」
 くらい登坂くんに言わそうよ。

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▲昔は爽やか大明神みたいな感じだったのになあ。

悪い人石黒賢
 ドラマでテニスルックでならした感のある石黒賢も遂に悪い人か。
 流石にテニスルックではなかったし、爽やかでもなかった。
 そうだなあ。テニスルックで悪役演じるのはムチャクチャ難しいだろうからなあ。
 爽やかな悪役は見て見たい気がする。キラっとか白い歯が光ったりするの。
 「決意」がどうのこうののよく分からない理由で白い服着せて
 銃持って無制限にガンガン撃ちまくる子分が100人くらいいる。
 これで素手で戦う雨宮兄弟にコテンパンにやられてしまうのだから、どうかしている。
 彼等の持つ銃は敵が至近距離にならないと撃てないみたいな制約でもあるんだろうか?
 一本の映画中、ずっと戦っているにもかかわらず、根本的な対策は何もなし。
 そんなん中距離、長距離から撃てばええだけやん。
 命中率は下がるにしても、それを補う数がいるんだし。
 いや、あれ、数がいるだけでお金かかるから実砲使ってないのか。
 それだったら弱い理由は分かる。
 一生懸命組の為に働いてるのに、ニート予備軍みたいな兄弟に
 ボコられまくる部下たちが不憫でしょうがない。

ちなみに今回の騒動の大元になったUSBメモリ
(悪い人はそういうの作っては奪われる)
ラスト近くでTAKAHIROが「一番、信頼できる奴に渡した」と言ってたが、
TAKAHIROから見て登坂広臣は一番じゃないんか、と咄嗟に思った。
やっぱ「血」が違うからなあ(いやいやそうやないやろ)。

同じくラスト近くヤクザ側に出てきた新しい人は、
癒し系をかなぐり捨てた感じの昔に立ち戻ったみたいな演技で良かった。
(元々そういう系の演技の人だし)

ところで、チラシに

「ラストシーンがいつまでも心に残る感動作だ。」

って、書いてあるんだけど、映画のラストって雨宮兄弟がアイスしゃぶりながら、互いのアイスくれよおってジャレあってるとこだった筈だけど、少なくとも俺はあれを見て感動したりはしないという事は表明しておきたい。サラシ巻いた隠れレディースの皆様が雨宮兄弟のように拳で俺を殴りつけに来てもそこは変わらない。そう、断言できる。いや、来てもらいたい訳じゃないけど………サラシだけ身に付けて他、何も着用しないでくれたら、来てもらってもいいかな。


結論:いろいろ突っ込んだんだけど、その突っ込みも含めて、リアルな話とはとても思えないファンタジーを日本国内で撮れるコンテンツとして「ハイ&ロー」は非常に面白いと思う。これを真っすぐな視線で楽しむ人もいて、そういう人はそういう人で構わないけど、そういうのはファタジーの世界に耽溺しやすい若い人じゃないかなあと思う。そういう客層がいる事も含めて、メタなコンテンツとしてかなり良い。


【銭】
額面1400円の前売券をチケ屋で見つけて900円。中々いい買い物でした。
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HiGH&LOW THE RED RAIN@ぴあ映画生活
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HiGH&LOW THE RED RAIN@パピとママ映画のblog
▼関連記事。
HiGH&LOW THE MOVIE@死屍累々映画日記

fjk78dead at 13:38|個別記事コメ(0)トラバ(2)

2016年10月29日

『GANTZ:O』をトーホーシネマズ日本橋1で観て、ぼいんぼいんだけどええのんかそれだけでふじき★★★

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▲ロボコン0点!

五つ星評価で【★★★ビジュアルやアクションはOK。ただ薄い】
原作未読。実写映画2本のみ鑑賞。

女の子のおっぱいの動きがリアルすぎて凄い。
やっぱ普通に考えて他にやる事あるやろとは思うものの
「そんなんあらへん」という潔い結論を出したようだ。悪くない結論だ。

まず、描きたい絵があって、それを繋ぐ形で言い訳のように話がある。
なので、それぞれのキャラクターが実に薄い。
関西人は汚い大阪弁を使う人非人が3人と引きこもりチックな関西女しかおらず、
残りの者は偉そうにしていたのに、いつの間にか
その死に際すらクローズ・アップもされず静かに死んでしまった。
ガヤとしての存在を全うしたつーか、何つーか。

主人公は関西女からひたすら「偽善者」呼ばわりされるが、
この関西女が主人公と似た境遇なのに、主人公と逆の行動を取るだけのキャラで、
大の大人が恥ずかしげもなく、すぐに主人公になびいてしまうのである。
この映画の中のキャラはみな、大した意見も持たず、流れに身を任せる。
主人公以外は、環境が人間の形になってるようなもんである。
人としての重みや個性が乏しい。

逆に言えばCGキャラに難易度の高い「人間としての重み」みたいな物を描く事を最初から断念して、単に怪物と人間の殺し合いを濃密に描く方を選んだのかもしれない。その本気のビジュアルには酔わされる。それなのに、各キャラの感情表出が微妙でビジュアルの足を引っ張ってたりするのは皮肉な結果かもしれない。

百鬼夜行の妖怪とガンツスーツの戦いは一つ一つ切り出すとどれも面白い。
ただ、ラスボス「ぬらりひょん」を退治した跡地から出てきた悪鬼みたいなのが、
「実ぬらりひょん」なのか、その辺の関連性が分からない。

あと、画面のトーンが暗い。明度が低いというか、
ジメっとした夜の空気を表現する為に、全体もやがかかったような処理が施され、
見ていてストレスが溜まる。もっと「銀残し(フィルム撮影・現像の手法。コントラストをクッキリとさせる)」みたいに強調すべき物を明確にすればいいのに。実に全体「のぺっ」としたゲーム画面みたいなんである。


【銭】
東宝シネマズ会員サービス週間で1100円。
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PS エンドロールの曲がムチャクチャ、ハイテンションで、
 あのテンションで本編も見たかった。
PS2 黒い球体にパンツを穿かせて『PANTZ』でも、おでは構わないぜ。

PS3 ツイッターでフォロワーさんと話してるうちに気づいたのだが、
 行儀のいい東京チームにも、行儀の悪い大阪チームにも、
 覗き見して状況を伺う彼女にも、もちろん百鬼夜行にも、
 登場人物の誰一人として感情移入(没入と言った方がいいか)できるキャラが
 いなかった事が面白さを損なっているのではないか。



fjk78dead at 00:04|個別記事コメ(0)トラバ(4)

2016年10月27日

『金メダル男』をトーホーシネマズ日本橋3で観て、どーにもあかんねんふじき★

金メダル

▲ネットで拾った写真。多江ちゃんが一番っす。

五つ星評価で【★面白さにグッと来たかったんだけど】
ほとんど笑いの波がやって来なかった。
主人公がそこそこ珍妙な出来事に巻き込まれるのだが、何でだか笑えないのだ。

何だろう、ボケに対してツッコミが足りないのだろうか。
形式としてはボケる事態に対して
ウッチャンによるナレーションが静かに落とす形になっているが、
これが話を「納得」させるだけで「笑い」としてほぼ機能していない。
笑わせるつもりはないのか? 
なら笑いでいっぱいに見えるようなビジュアルの宣伝は不誠実だろう。

主役を演じた内村光良、知念侑李ともずっとニュートラルで感情を大きく表すタイプではないので、感情は主に周囲の人間が色づけていく事になるが、その周囲の人間が主人公に対する「プラス」の感情をほぼ持たない。
これはキツイ。
そんな状態にも関わらず、主人公はその性格から釈明さえさせてもらえないのである。
周りが冷たいのなら、冷たさを跳ね除けるような強いキャラにする必要があったのではないか。そういう強いキャラ(ナンチャンだったりして)にしないのなら、微かな感情でも観客に伝わるようにもっと親切丁寧に主人公の心情を汲み取ってやるべきではないか。その辺がどっちつかずだったと思う。観客には主人公の「どんな賞でも一等賞」になりたいというモチベーションは「設定」である以上に伝わらないし、その獲得すべき一等賞の数も山のように用意されていなければ、獲得できなかった一等賞(挫折)の数も山のように用意されていない。チャレンジャーとしての一等賞の数が少ないので、主人公は漫然と生きて、漫然と何もなしえず、たまに一等賞関係に寄り道みたいな人にしか見えないのだ。

客演者が人脈を使ってワラワラ出ているのは楽しい。
でも、ほぼ出てるだけだ。
ウッチャンは女好きなのか(男好きではなかろう)、女優は小さな役でもなかなかいい。
一番いいのはやっぱり木村多江。
木村多江の酔っぱらいの演技は、ここだけは見に来てよかったと思った。
木村多江きっちりスーツとメガネがかわいくてかっこいーな。
ああもう木村多江と添い寝したい。

部活の後輩土屋太鳳は短くて設定も何もない役なので今回はOK。
土屋太鳳アンチの私になかなかいいと思わせるのは偉いかもしれない。

水泳部の先輩って上白石萌花ちゃんか。あの上白石萌音ちゃんの妹さんじゃないか。
って視点でもう一回水着をいやらしい視線で舐めまわすように見つめなおしたい。

アイドル役は清野菜々か。いい感じの無駄遣い感がある。

謎の美女、山崎紘奈。あーもーでっかい身体だけの水商売に馴染むっつか、
もうちょっと生活のランク落としたら風俗で働いていそう感があって、
クズとしてぐっと来た(来るなそんなんで)。

劇団の先輩、森川葵。なんか演技らしい演技をつけられない所が森川葵らしい気がする。
凄い濃い密度で役にハマるか、凄い薄い密度で役が横を通り過ぎてしまうか、
この人は二つに一つで今回は後者な感じ。

長澤まさみ、柄本時生、宮崎美子、手塚とおるは安定してていい。
柄本時生は刺身包丁持ってキレて大暴れしたらすぐに映画一本作れそうな外観がいい。
手塚とおるとか全く繋がりがないのに夜の繁華街で山崎紘奈の乳揉んでそう。

鶴瓶は安定してるってよりはグルーの東京弁以外は
いつも素の釣瓶だから、可とか不可とかはない。

ムロツヨシはこういう毒にも薬にもならないような映画(ひどいこと言うな俺)には、実に向いている。そういう毒にも薬にもならない空気に同調して一番違和感がない。

ウッチャンが映画に向ける情熱は拍手を送ってあげたいのだけど、
やっぱり監督に向いているとは思えない。
何か別のやり方で映画に絡んだ方が良いと思う。


【銭】
東宝シネマズ会員サービス週間で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
金メダル男@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
金メダル男@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 銀メダル男、銅メダル男と三人でサンメダリオンで悪を倒せ。

fjk78dead at 10:05|個別記事コメ(2)トラバ(6)

2016年10月25日

『雲のように風のように』をギンレイホールでそうやったなあふじき★★★

五つ星評価で【★★★主人公に共感できない】
主人公の銀河は容貌的に美しくもなければ可愛くもない。
彼女は子供であり、子供特有の大人をイライラさせる無分別を持っている。
ともかく子供なのだ。成長していないかと言えばそんな事はなく、
作品の中で、ちゃんとした意見を言えるようになってはいく。
だが別に作品はその成長を描く事が主眼になっていないので、
突然ませた事を言うように見えてしまわなくもない。
彼女の声は佐野量子。上手くはないが、目くじら立てるほど下手ではない。

銀河の相手、皇帝のコリューン。
演じるのは市川笑也。こっちは明確に上手くない。

皇帝コリューンの姉に今をときめく高畑淳子。
普通。アニメなのでご尊顔の拝謁は不可能だが、若い時があったんだなあ。

革命勢力の参謀コントンに小林昭二、上手い。上手い事がハッキリわかる。

話全体は「長く数奇な物語+青春学習塾」みたいで悪くない。

この作品はもともとテレビ用に作られたCMのない長編アニメで、
初見はテレビ放映時にライブで見てる。
その時には配役陣の上手い下手とかは特に気にならなかった。
テレビってソフトの芸術性を磨り潰し、批評眼をゆるくさせる機械だ。

だから「映画」に近い「映像ソフト」は
映画館で上映されると、テレビモニターでは感じられなかった情感を得られるだろう。
いい部分が高まると同時に悪い部分も強調される。
両刃の剣かもしれない。
とは言え、映画よりTVの方が後に出来たのだから、
その点について文句を言われる筋合いはない。


【銭】
ギンレイホール特別企画。一本立てで一般が600円のところ、会員割引で300円。

fjk78dead at 23:46|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2016年10月24日

『七人の侍』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、そら面白いだろよふじき★★★★

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▲映画観た後だと、でっかいアップの二人は野武士っぽいなと思う。

五つ星評価で【★★★★当たり前のように面白いずら】
10年に1回くらいのスパンで見直してる。
確か、最初に見たのは公民館でだ(下手すれば16ミリかもしれん)
おもろい。
でも、やっぱ実際の戦いの前にあたる前半部分の方がおもろい。
侍探しでようような侍が選別されたり、少しずつ集まったり、
雲助らしい髭面の男が辛辣な事を言いながら、内心百姓に同情してる事が分かったり、
あと、左卜全の顔の破壊力は凄いなあ。
あんなのどう見てもどん百姓じゃん、反則もいいところ。
勧誘の最初の四人に選ばれているって事は、村でそれなりに人望があるのか?

村オサの顔のアップが強すぎていい。

ラスト13人を越えてからの戦略は実は杜撰。
死に物狂いで来る敵を分断せずに一気に取り込む事はやはり危険ではないのか?
そう言えば死んだ四人は全て種子島で死んでいる。
3丁のうち2丁まで奪っておきながら攻撃に使えなかったのは痛い。
勘兵衛に銃の素養がなかったのかもしれないし、
銃はあったが弾がなかったのかもしれない。
野武士がけっこう重装甲で来ていたから、効果は疑わしいが
弓矢や石つぶてはもっと使われてもよかった。

あと、若武者・木村功に迫るしの、
野武士に捕えられていた利吉の妻の最後など見るにつけ、
お前ら「女なんて怖くてたまらんのだから惚れたりするんじゃないぞ!」
みたいな感じの黒澤の童貞マインドが聞こえてくる気がする。

若くてピョンピョン跳ねる感じの田舎娘しのは黒澤が好きそう。
利吉の妻のあの演技は凄かったなあ(昔、見た時はそんな意識しなかったけど)。


【銭】
午前10時の映画祭価格1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
七人の侍@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(4)トラバ(0)

2016年10月23日

『ゼーガペインADP』を新宿ピカデリー7で観て、すんげーの観た感ずっしりふじき★★★ @pad299

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▲とりあえず、こいつが男子水泳部員なんだが、
 男子の水着を見て興奮したりはしないからな。
 というか、あの設定はどこまで大事なのかが
 総集編である今回だけ見てると、よく分からない。

五つ星評価で【★★★ゼゼゼゼゼーガペイン・アダルトぴんくぅ?】
ではないらしい。
元となったアニメ作品は未鑑賞。私、一見さん鑑賞が多いなあ。
で、自他ともに認められた一見さんには大変な作品。

ロボットアニメにハードSFと量子力学を持ち込んだ作品。
そんなん分かるか!(ってほど分からなくはなかった)
そこはやっぱり物語として分かるように構築されているからだろう。

私のツイッター友達SGA屋さんによると

「マジレスすると『マトリックス』です。ただ『マトリックス』では
 まだ肉体があったけどこちらそれすらなく、情報とホログラムでしかないという」


だそうです。

私的に把握した物語は、こう↓

物語は主人公が本当の生活を送っていたと信じる仮想世界から始まる。
この世界はサーバー内に構築された仮想現実であるが、容量的な限界があり、
一定期間を経過するとリセットされ、スタートラインに戻る事になっている。
この仮想世界の上層には現実世界が存在するが、そこでは人類はもう滅んでおり、
それぞれのサーバーをどうするかという二つの勢力が覇権を争っている。
彼等のどちらにも肉体はない。情報同士のぶつかり合いであり、
そこで雌雄を決するのは情報の量的投入。
彼等は自分の身体や死体(いずれも情報)を切り崩して戦い続ける。

やはり、分かったつもりではいるが、あまりピンとは来ない。
自分の現実と遠すぎるからだろう。

仮想世界のループは極ミクロの輪廻ループみたいだ。
そこにはループ(輪廻)に左右されない仏陀(解脱者)がいる。
彼等は仮想世界と現実世界の両方に同時に存在しながら、
世界の構造を変えようとしている。

敵を攻撃する為に彼等自身が情報であるのに、情報そのものを使用するというのには
レゴブロックを思いだした。かって「人」だったブロック(記憶)を組み直して
敵にぶつける。そこにはもう、それが「人」であった痕跡はないのだ。
何かユダヤ人を資源として使用した第三帝国を思いだす。
樽にギッシリ詰め込まれた金歯。あれを資源として抽出する事に内実は似ている。

見終わって、終わったとは思ったが、ハッピーエンドなのかどうかもよく分からなかった。私は単細胞だからハッピーエンドが好きなのだけれど。


【銭】
松竹会員制の前回有料入場割引+ネット割引で1200円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゼーガペインADP@ぴあ映画生活

fjk78dead at 23:03|個別記事コメ(2)トラバ(1)

2016年10月21日

『彼岸島デラックス』をシネリーブル池袋1で観て、ご苦労さんとは思いつつふじき★★

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▲「兄ちゃん、俺のプリン食うたやろ!」
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▲「食われんのが嫌なら、ちゃんと名前を書いとき!!」

五つ星評価で【★★アクション、アクション、また、アクション(すぎる)】
原作未読、TVシリーズ未鑑賞、劇場映画前作未鑑賞。
てな訳で、前提コンテンツを見てれば楽しめた可能性はある。
登場人物は多いが、何かいるだけの奴らだらけ。彼等だって長期展望のTVなら、それなりに個性を出せるエピソードがあったのかもしれない。けれど、一見さんの私にはそういうのはとんと伝わってこない。

映画始まってザックリ5分で今までのお話をまとめてくれてたのはよかった。
その後、アクション・シーンになり、ずーっと戦いが続くのだけど、それは映画が終わるまで延々と続いて、映画の終了で戦いが終わると言うより停まるのだけど、ふと気が付くとそれで何も話が進んでいないってのは、恐るべきことだ。

主役は白石隼也。仮面ライダー・ウィザード野郎。あれは嫌いな顔だ。
彼の兄貴で好敵手に鈴木亮平。彼一人見るなら別に悪くない。面白くもないけど。
ラスボスが栗原類。栗原類ならではの凄く良いビジュアルと及第点は出せるのだけど、どうにも心に響かない普通な演技。どこかホストっぽい。
栗原類に三人くらい美女がなびいているのだけど、彼女たちは凄くいるだけ。
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▲中居正広が新宿二丁目でジョニー・デップっぽいメイクをしながらホストしたらこんな感じ。

あと、怪物さん達はみんな出来の良いよい子たちです。

島に吸血鬼を含めて何人の人間がいるのか分からないけど、
大都会のように無尽蔵に人がいる訳でもなし、
あのペースで殺し合ったらすぐさま誰も人がいなくなってしまうと思うのだが。

エンドロール見て驚いたのは監督が渡辺武だったこと。
相変わらず生活の為に映画撮ってるなあ感。
それで面白ければ文句はないのだけど、、、
いやまあ、編集前のTVはおもろいのかもしれんけど。


【銭】
テアトルの会員更新の際に貰った1000円で映画見れる券を使って1000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
彼岸島 デラックス@ぴあ映画生活

fjk78dead at 01:22|個別記事コメ(2)トラバ(2)

2016年10月17日

『やじきた道中てれすこ』『ターン』を新文芸坐で観て、よきかなよきかなふじき★★★,★★★★

特集上映「人間っておもしれぇなあ 平山秀幸映画屋街道40年記念祭り」の1プログラム。

◆『やじきた道中てれすこ』
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▲てれてれ、すこすこ歩く三人。いやそういう題じゃないで。

五つ星評価で【★★★9年前って、年を食った私に取ってはそこそここないだなんだけど、こんな落語みたいな人情噺をあまり当りそうな要素も採算もなしによう作ったもんだ(多分、当たってなかったと思う)。流石と言おうか無謀と言おうか、いつも通りと言おうか、うーん松竹】
初見。2007年に見逃した作品。まあ、その時は何か急いで見なくちゃいけない切迫感を感じなかったんだなあ。今回、『ターン』を見直したくて、ついでに感想。後頭部を殴られるような衝撃度はないが、ごくごく普通に面白い。まあ、基本そういう監督だしね、平山監督は。
中村勘三郎、柄本明、小泉今日子というメインキャストは9年前と言えども落ち着きすぎてる。それぞれの実年齢は江戸時代だったら鬼籍か隠居という年じゃなかろうか。ぐらいのキャストを持ってきたものだから、みんな凄く上手いのだけどね。特に柄本明はあまり一人で長時間自分の演技を表に出さない人だから、酒乱の演技とかムチャクチャ面白い。もちろん勘三郎も上手い。一部、『ターン』みたいな展開になる。


◆『ターン』
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▲ザンギリ頭やなあ。

五つ星評価で【★★★★ああもう牧瀬里穂が人間として美しくって】
2回目。2001年の映画。今はなきワーナーマイカルに1000円で見に行ったような記憶がある。ワーナーマイカル系列でのみ掛かったんじゃなかったか? だからムチャクチャ良作なのにマイナーな一本。

事故を起こして以来、人のいない閉ざされた時間に閉じ込められてしまう牧瀬里穂。
毎日、時間はリセットされ、午後2時15分に戻される。ある日、彼女の元に外界から電話がかかってくる。

もうたった一人の世界に挑む牧瀬里穂が凛として良いんですわあ。
セックスアピールとかじゃなくて、人としてこういうチャーミングで芯が強かったり良かったりする人と一緒に暮らしたい。

中村勘九郎(当時・勘太郎)は忍術を使えない。まあ、そうだ。すんごい普通の役。
画廊の経営者は小日向文世。どこか田村高廣に似てる。
そして一人きりと思っていた世界に現われる男が北村一輝。
抜群の不透明感。抜群の気持ち悪さ。

なかなか座りのいい映画。


【銭】
新文芸坐会員制度入会、入会金と合わせて今回は2000円。会員有効期限1年。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
やじきた道中 てれすこ@ぴあ映画生活
ターン@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:53|個別記事コメ(4)トラバ(1)

2016年10月16日

『高慢と偏見とゾンビ』『少女』『ジェイソン・ボーン』『貞子vs伽椰子』をまとめてレビュー

トーホーシネマズデー+1(山本美月繋がりで巻き込み)をまとめて駆け足で。

◆『高慢と偏見とゾンビ』トーホーシネマズシャンテ1
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▲「キッコーマンとハイネケンとゾンビ」っての思い付いた。

五つ星評価で【★★★そのゾンビはゾンビではないだろうけど、それでも許せるゆるいゾンビ映画】
原作未読。元になる『高慢と偏見』は同じく原作未読だが、映画化された1995年の『高慢と偏見』、2005年版の『プライドと偏見』は多分、両方見た筈。
徐々に失効していくとは言え、かなり高度な知性がある点で、ゾンビ映画としてはB級と言わざるを得ない。あと、ダーシー卿が自分達の窮地を挽回せんとするが為にゾンビを活性化させる手を打つのもどうかと思う(しかもその手は自分達の窮地の挽回に寄与しないのだ/おいおいおいおい、何の為の一手だったんだよ)。

みたいなゾンビ映画としてのマイナスを抱えながらも、見ていてニヤニヤ微笑を禁じ得ないのは、大恋愛小説『高慢と偏見』に『ゾンビ』を組み込むという、誰もがそんな事やっちゃいかんと即答できる禁忌を織り込んだのにそれが成功してしまっている大胆な着想とストーリーテーリングに敬意を表さざるを得ないからだ。すげえすげえ。

リリ・ジェームス(次女)の剣技と脚線美(見せ方が凄く上手い)に惚れ惚れ。
ベラ・ヒースコート(長女)のお人形さんチックな美麗さもOK。
金持ちの家に日本の戦国時代の鎧甲冑が飾ってあるのもおもろい。
リリ・ジェームス(次女)が野蛮的には無敵なのに、恋にはヘタレなのも可愛いったらない。


◆『少女』トーホーシネマズ六本木1
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▲物語の大半で着用される夏服よりこっちの冬服の方がフェティッシュ。

五つ星評価で【★★★★「少女」の映画が嫌いな訳がない】
歪な日本の構成要素が少女の周辺に再構成される。
作りものの世界を再構成するにあたって二カ所気に食わない部分があったが(後述)、何とも完成度の高い一本になっていると思う(これも原作未読だが、湊かなえ(一冊も読んだ事がない)の「呑み込めない感じ」が凄く映画に充満している。

役者が素晴らしい。
本田翼のラスト手前までチラリとも可愛さや輝きを見せない
常にカッターナイフを自分の手首の血管にあてがっているような白目の強い演技に
一つ演技の階段、上ったなと感じた。
この錆びたカッターナイフの刃のような感じを出しながら菅原大吉相手に
弱さも見せるという難しい演技をこなしてるのにも拍手したい。

山本美月は演技力がいらない役(失礼)だが、うまくピースが嵌っていた。
びっこ演技に違和感があったが、映画内の展開を見て驚かされた。
でも、それで「上手い感」はあまりない。
この子、顔がゆるくて凄く客を安心させる。
ああもう、俺、女子にバリバリ、コンプレックス人間だから
ビッコひいてる女の子はそれだけで好きなのだ(病んでる俺)。

稲垣吾郎のオーラの消し方が凄い。
普通に市井にあんな感じの人はいそう。
稲垣吾郎ではあるのだが、稲垣吾郎という元の存在をすっと消えさせる。
SMAPの他の四人はそうはいかない。

アンジャッシュ児島は児島らしい役。
でも、案外どんな役をやっても「児島らしい役」で片付けられそうな気もする。
それだけ役を近くに引き寄せてるのかもしれない(基本いつも同じだと思うが)。

本田翼の祖母は銀粉蝶さんだろうか? 
怖い。本当にああいう人を連れてきたようにしか見えない。

菅原大吉も割とああいう人を連れてきて、ああいうブリーフ穿かせましたみたいな感じが漂うのだけど、それでも顔がいつも通りに菅原大吉だから、そこまで怖さを感じない。今まで一度も菅原大吉を見た事のない人がこの役を見たら、本田翼の祖母同様、かなりの怖さを感じそう。

PS 世界再構築において気に食わない部分:
 〇匐,涼蝋の絵が上手すぎる。あれは大人が描いた絵だろう。
 ∨榲塚磴了簓が整いすぎている。
  映画内の本田翼ならダーク系か、もう少し服に無頓着な感じだろう。
  親から押し着せられている清楚な服だとしても、
  ちょっと自分のモノとして着こなしすぎてしまって見える。
PS2 最終的に少女の周囲の大人は突出した障壁が3人、突出した支援者が1人。
 少女の周囲の少女達は本田翼と山本美月も含めて、
 全員、気が狂った悪人だ。それが「少女」と言わんばかりに。
PS3 対比される少年(真剣佑)は極めて常人なのだが、
 それがつまらないと言えば、つまらない。
PS4 監督『しあわせのパン』の人か。攻めた映画作ったな。
PS5 「因果応報」で思いだすのは『少女椿』だったりする。
 でも、『少女椿』の方が体温が温かいイメージだ。


◆『ジェイソン・ボーン』トーホーシネマズ六本木2
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▲こんな寄り添うような関係性ではない。

五つ星評価で【★★やはり問題は都合の良すぎるストーリー、演出は流石】
もう前の四作はよく覚えてない。人の違う『ボーン・レガシー』は別として
基本、「お前の知らない過去があるから、それを見つけながら問題解決しろ」
みたいな筋でボーンが毎回担ぎ出されている印象。
今回、父ちゃんの謎まで出てくるとは思わなかった。
次はきっと母ちゃんの謎に違いない。
いや、もう、「お前の知らない過去うんぬん」はどうでもいいでしょ。
どれだけ知らされてないんだよって逆に信憑性薄いわ。
今回の話の弱点は「謎を解く事=今の悪漢の悪事を同時に防ぐ事になる」、
こんな都合のいいストーリー展開はあかんと思うわ。
トミー・リー・ジョーンズは手堅い嫌われ役だが、
アリシア・ヴィキャンデルの小さい図体なのに「やり手感」バッチリなのも良い。
アリシア・ヴィキャンデル上手い。納得させる演技を持ってくる。
マッド・デイモンはメリハリを付けようとしてるのか、単に肉体年齢なのか老けた。ちょっとした皺がボーンっぽさを減じてるように思える。
ヴァンサン・カッセルのボーンっぽい作戦員の無敵っぷりはとても面白いのだけど、
オペレーションを彼一人に任せすぎだし、過去の因縁まで彼に被せるのは間違いだ。


◆『貞子vs伽椰子』トーホーシネマズ日本橋1
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五つ星評価で【★★★★白石晃士の超絶演出力と投げやりなラストに茫然とさせられるカルトホラー】
ともかく、貞子と伽椰子を対決させるという唖然とするようなストーリーテーリングが無理なく破綻せずに進んでいる、天才・白石晃士の手腕の冴えが素晴らしい。気まぐれな天才がラストシーンで物語ぶん投げちゃったのにも唖然としたけど。それで終わりです、で締めちゃいかんだろ。
あの安くて効果の高い大女優佐津川愛美が山本美月とペアを組んで話を引っ張っていくので、貞子パートは大丈夫。大丈夫かしらと思っていた玉城ティナの呪怨パートもなかなか良い。玉城ティナなかなかやるじゃん。
恐怖におののく3人の女の子を並べてしまうと、残念ながら山本美月がジャンルムービー的に大根というのが分かってしまう。普通の芝居では特に気にならないのだが、ジャンルムービーだから、彼女は彼女の演技で観客に恐怖を伝染させなければいけない。彼女が怖がっている演技をしている事は分かるんだけど、観客側がその怖さに乗れない。佐津川愛美、玉城ティナとメリハリを付けるためにそういう演技を充てられたのなら損をしてると思うのだが、何となく山本美月って感情の高低ギャップがあまり出ない芝居をする人みたいなので、おそらくこれが限界なのだろう。

俊雄をマスコットみたいにせず、得体のしれない変な子供に引きずり降ろしたのは演出側のいいプラスポイント。


【銭】
高慢と偏見とゾンビ:トーホーシネマズデーで1100円。
少女:トーホーシネマズデーで1100円。
ジェイソン・ボーン:トーホーシネマズデーで1100円。
貞子vs伽椰子:トーホーシネマズ、メンバー割引週間で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
高慢と偏見とゾンビ@ぴあ映画生活
少女@ぴあ映画生活
ジェイソン・ボーン@ぴあ映画生活
貞子vs伽椰子@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
高慢と偏見とゾンビ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
高慢と偏見とゾンビ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
少女@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
少女@だらだら無気力ブログ
少女@こねたみっくす
ジェイソン・ボーン@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ジェイソン・ボーン@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
貞子vs伽椰子(2回目)@死屍累々映画日記

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