2015年に公開したもしくは観た洋画

2016年07月06日

『メニルモンタン 2つの秋と3つの冬』『リザとキツネと恋する死者たち』をキネカ大森1で観て、ほっこりと怪作★★★,★★

番組タイトル「さえないオトナと恋する季節たち」2本立て

◆『メニルモンタン 2つの秋と3つの冬』
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▲禿げてても好男子。

五つ星評価で【★★★いい意味で登場人物が凡人】
どこにでもいる、自分たちと同じ凡人の彼等が恋をして、悩む。
淡いけど中年だからパステルカラーとかの色ではない恋模様。
色が淡くて『TOO YOUNG TO DIE!』とか見たら飛んでしまった。
映画の中の彼等にいたく共感出来て、なかなかいい映画だった筈。
筈だけど、飛んでしまって、もういい人たちだった筈という曖昧さしか残っていない。
でも、ここまで飛んでしまうのは、映画自体が淡いのもそうだけど、
基本フランス人が腫れようが惚れようが一応全然実生活と無関係だからだろう。

寂しい人生よのう、俺。

PS 「メニルモンタン」ってタイトルが全然訴えてこない。響かない。


◆『リザとキツネと恋する死者たち』
リザ
▲リザが割と真面目なのがあかんのか?

五つ星評価で【★★何かとってもビンボールな一本】
よくない意味で、登場人物が凡人なのに、
起こる事象が突飛すぎてバランスが取れてない。

映画内で変な日本趣味があったり、幽霊が人を殺したり、
とってもファンタジーで自由度が高いのだけど、
その自由度の高さの理由が単に「やってみたいからやりました」程度なので
起こる事象や事件に説得力がない。

だから、こっち目当てで来たのに、あまり惹かれなかった。
多分、そういう物語に沿った見方をしてはいけないのだろう。


【銭】
前回フィルム事故を起こした『ドグラマグラ』のごめんなさい券を使ってロハで鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
メニルモンタン 2つの秋と3つの冬@ぴあ映画生活
リザとキツネと恋する死者たち@ぴあ映画生活

fjk78dead at 19:05|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2016年05月10日

『ゾンビスクール!』『ゾンビーバー』をキネカ大森2で観てゲラゲラふじき★★★★,★★

「可愛い顔したゾンビの復讐」2本立て

◆『ゾンビスクール!』
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▲教師の面々(一部生徒を含む)。

五つ星評価で【★★★★生き残りのクズ率の高さがうひひひひひひひひひひ】
子供がどんどんゾンビになって、小学生教師達を襲い出す。
身を守るために、教師たちは子供をバンバン殺していく。こここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここ
失礼。ここで寝落ちした。
子供を殺すのには異論があるかもしれないが、そもそもゾンビ映画その物が人間を殺すタブーを人間でなくなってしまったモノという置き換えによって行なっている娯楽なので、タブーが一階層深くなったに過ぎない。大きな問題ではない。そう言えば、教頭先生とイジメっ子という二大嫌われキャラが大人子供にかかわらず、ちゃんと殺されて整理付けられてるのは、精神衛生上とてもよろしい。生き残るのはいずれも一長一短なクズ教師連なのだが、彼等のような弱者かつ愛されキャラが死なない未来というのは割と明るい未来なのかもしれない。

「教頭先生を襲ったろ。
 君たちが教頭先生を嫌いなのはよくわかる。
 私だって嫌いだ。
 でも、殺してはいかん」

いいな、この辺りの教頭先生のディスられっぷりや、最後の正論。
教頭先生って洋邦問わず、大体嫌われキャラじゃないかな。

大人の癖に子供みたいな体格のイライジャ・ウッドは実に適材適所。ホラー小説を書いているのはあまりいい伏線にもなってないし、ウザいから割愛した方が良いと思う。この金も力もない童貞ちっくなイライジャ・ウッドが、力はあるけど金や人望がトコトンない体育教師レイン・ウィルソンと徐々に分かりあってく様子が広義のバディ・ムービーとしてもなかなか良い。

ヒロインのアリソン・ピルはちょっと微妙な容貌なのだが、真剣に愛を語ったりSEXしたりという映画ではないので、これくらいの線で大丈夫。この人そのものがなまっちろくて挙動不審でゾンビっぽいんだよな。あ、あれ、ウルトラセブンのキュラソ星人に似てる。
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▲参考(ネットから拾ってきたキュラソ星人画像)

あと、教師なのにコミュ障、かつ、幼少時の大怪我で科学知識が豊富になった理科教師リー・ワネルも良い。こういう理性的な変人は好き。

ゾンビ映画なのに、あまり無駄な死人が出ないのも健康的でよい。


◆『ゾンビーバー』
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▲この絵面だけ見るとビッチがビーバーを誘ってるようにしか見えん。
いや、そんなんでもいいけど(でも、この金髪はタイプじゃなかった)。

五つ星評価で【★★うひひひひひひひひひひ。バカ】
ただのダジャレだ。

3人の女子会女子に追っかけてきた彼氏軍団3人がソンビになったビーバーに理由もなくおそわれけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけける。失礼。後、猟銃持ってるハンターとか、近くの住人も襲われるが、田舎で人がまばらなのでゾンビ感染者の拡大が凄くゆっくり。感染拡大の恐怖が煽れない分、ビーバーとダメ男女が延々と争そい続けてる。どうでもいいチープな映画だけど、どうでもいいチープ具合が半端ないので、楽しくだらけて見てられる。『テラフォーマー』ごときのチープさで怒ってる人は是非この映画を観て更なるチープさに激怒してもらいたい。そうだよな、21世紀に作られた映画とは思えないよな。

3人の女子は、グラマーメガネ、失恋金髪、口が悪い美女で、
それぞれヒゲ、マッチョ、男ブスが恋人の役。
外見は口悪女がタイプだけど、性格悪くてその点、挽回もしない。残念な事だ。
いや、誰一人として友達になりたいようなのが出てこないな。
もう本当いいよ、全員やっておしまいで(ビーバーもいい加減ダメ具合高いけど)。
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▲口が悪い美女。

はあ〜ビバノンノン。


【銭】
2016年4月から9月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を4月中は特典期間と言う事で2000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞。前回、お金を払ってるので今日はロハ感覚。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゾンビスクール!@ぴあ映画生活
ゾンビーバー@ぴあ映画生活
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ゾンビスクール!@だらだら無気力ブログ
ゾンビスクール!@映画三昧活字中毒

fjk78dead at 09:17|個別記事コメ(12)トラバ(9)

2016年05月08日

『黄金のアデーレ』『ミケランジェロ・プロジェクト』をギンレイホールで観て、似た題材なのに響いたり響かなかったりふじき★★★★,★★

◆『黄金のアデーレ』
五つ星評価で【★★★★ヘレン・ミレンを筆頭とする3人のマリアが素晴らしい】
ヘレン・ミレン演じる老境のマリアの人と柄が分かるような演技が素晴らしい。又、彼女の幼年時代、青春時代を演じた他の二人のマリアも素晴らしい。幼年時代は若くてちっちゃくってロリで可愛いのだけど、それだけでなくちゃんと演技をしている。青春時代はドングリ眼で『トト姉ちゃん』の高畑充希に似てる。人生に翻弄される姿はドングリ眼がよく似あう。ちなみに旦那役は『ごちそうさん』の通天閣、東出昌大に似てる。旧ウィーン時代の夢のような豪勢さ。その失われた時間全てが閉じ込められているような「アデーレ」の肖像の美しさ。その対比となる官僚主義の無味乾燥さ。この官僚主義が旧ナチスに傾倒していったオーストリア政府と地続きのように描かれるのが実に上手い。どちらも自分の地位を揺るがさないために、人を人として認めない所業を行っている意味で、ヘレン・ミレンに取っては二重の簒奪に他ならない。彼女が最初、故郷への再訪を断る。その断りの気持ちそのままに彼女は二重に心ない行動を取られてしまうのである。
彼女を助ける若手弁護士にライアン・レイノルズ。この人、個性がないのが個性の人。『グリーン・ランタン』とかヒーロー役なのに、断固として普通の人だったような気がする。無味無色が芸という事もあるのだな(褒めてる)。

物語は裁判の経緯や、その時々のマリアや若手弁護士の心の動きなどを上手く見せつつ、圧倒的に過去のオーストリアのシーンが素晴らしい。奪われたものの大きさ、美しさ、気高さに圧倒される。そして、その魂が返還されて戻ってくるラストシーンは綺麗事かもしれないが、とても高揚した。

ウィーン側の人のクソ役人っぷれも良かった。
やはり、物語が面白くなるには悪い奴も存在感がないと。
今回は山賊のような悪ではなく、
官僚主義その物みたいなビジュアルの人で良かった。

PS 『黄金のおでん霊』なんてどんな映画だよと思ってたよ(うそ)。
PS2 ジェダイ的な解釈だと『黄金のアデーレ 名画の復讐』である。
PS3 ヘレン・ミレンはREDだし、
 ライアン・レイノルズはデッドプールだから、
 実力行使で取り戻しに行った方が話が早い気がする。

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▲よく見ると絵の中にチビ太のおでんの三角丸四角のようようなおでん霊が……


◆『ミケランジェロ・プロジェクト』
五つ星評価で【★★公開まで色々曰くのあった映画だけど、成程大した事ない】
確か公開時期が延期になり、一時は未公開になるかもと言われた一本。
まあ、しかし、面白いエピソードを色々持っているのに何故か映画にすると盛り上がらない。演出するクルーニーはこれで監督作品5本目なのに、今までのどの映画より、この映画には緊迫感が注ぎ込まれていない。戦場の緊迫感溢れる中で、人質ではなく美術品を奪還するプロジェクトという、他人から呆れた目線で見られかねない行動を取る主人公たちのスピードや熱情が嘘でも見えてこない。どちらかと言うと外部の呆れた目線が強く描かれていて、そこで終わっている。反論せいよモニュメンツ・メン。戦中雑学アレコレみたいに軽い話にする演出方法もあったと思う。しかし、話は淀むように遅く、笑いが起きるような状況はあっても、笑いに変わるような空気の軽さは微塵もない。かと言って感動にひれ伏する重厚さもない。ただ歩みが遅く重いのだ。
パリに向かうマッド・デイモンが凄腕の学芸員に見えず、ケイト・ブランシェットと無駄に逢瀬を重ねてるだけにしか見えない。他のメンツも名乗りはあってもそれぞれプロらしく見えない。軍人として素人のようには見えるが、それはそのままだからだろう。チーム全員それぞれ場所の移動にも危険か伴う筈なのに、平和な敗戦地を素人が平和に移動しているようにしか見えない。すぐ集まってしまうので、それぞれの移動の距離感もない。
最終的にナチによってどれだけの物が簒奪され、そのうちどれだけを奪い返し、どれだけが破壊され、どれだけがソ連に持って行かれたかなどの答え合わせもない。
ただ、頑張って頑張った結果上手く行ったことと上手く行かなかった事を羅列してるだけである。

原題の『The Monuments Men』『ミケランジェロ・プロジェクト』に変えたのは成功。これはいい仕事だと思う。

まあでもね、ダメっしょ、映画としては。

PS 『三池崇史のランジェリー・プロジェクト』という
映画だったら釘付けかもしれない。
PS2 美術品の前でプロがプカプカタバコ喫っちゃいかんだろ。
PS3 クルーニーとSS将校が対面するラストの見せ場で
 SS将校がクルーニーがユダヤ人じゃない事を確認した後、
 軽く「それはおめでとう」みたいな事を言う。それはおそらく、
 「俺たちドイツ人が世界中から嫌われているユダヤ人を
  いっぱい駆除してやったので、ユダヤ人以外にとっては
  より住みやすい世界になった筈だ」という意味を含んでいるようだった。
 映画全編の中で、このSS将校のセリフと
 無造作に財物として放置されている銀歯が一番、印象に残った。

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▲「今度は美術品でカモろうぜ!」と言ってるようにしか見えない。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

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黄金のアデーレ 名画の帰還@ぴあ映画生活
ミケランジェロ・プロジェクト@ぴあ映画生活
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黄金のアデーレ 名画の帰還@映画的・絵画的・音楽的
黄金のアデーレ 名画の帰還@或る日の出来事
黄金のアデーレ 名画の帰還@だらだら無気力ブログ
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黄金のアデーレ 名画の帰還@ペパーミントの魔術師
ミケランジェロ・プロジェクト@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ミケランジェロ・プロジェクト@映画的・絵画的・音楽的
ミケランジェロ・プロジェクト@SGA屋物語紹介所

fjk78dead at 10:09|個別記事コメ(10)トラバ(13)

2016年05月06日

『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』をよみうりホールで観て、太陽とズートピアを連想ふじき★★★

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▲熊と鼠です。

五つ星評価で【★★★呑気なのが取り柄だけど呑気すぎる気もする】
くまのアーネストとねずみのセレスティーヌの種族を越えた友情物語。

という基本設定からして、『ズートピア』を連想させる。
その上、熊から見た鼠はこの世界では捕食動物の位置にあるのだ
(ただ、あえてネズミを食べなくてもいいくらいに食料は潤沢である)。
そして、世界の設定として地上に熊の都市があり、地下に鼠の都市がある。
二つの世界は互いに交流がなく、それぞれを付きあうに足らない存在と見ている。
熊の世界は「町」っぽく、鼠の世界は「都会」っぽい。
もちろん、『太陽』のように熊と鼠の種族間格差を埋める事は出来ないが、
単純明快に世界の構造が似てて連想させられる。
日を浴びない鼠の方がノクスっぽく、獣らしさをみなぎらせてる熊はキュリオっぽい。

くまのアーネストもねずみのセレスティーヌも、同族の社会からのはみ出し者である。
アーネストは貧困層であるが、熊の社会は福祉が行き届かない。
ねずみのセレスティーヌは捕食者である熊に恐怖を抱かない社会の反動分子である。
とまで言うと極端だが、非国民と突きあう者も非国民とするような社会であるなら
彼女も堂々立派なはみ出し者である。

そのはみ出し者同士が少しずつ寄り添い友情関係を結ぶ。
彼等は互いにたすき掛け状態で裁判に合う。
くまのアーネストは鼠の裁判に。ねずみのセレレスティーヌは熊の裁判に。
彼ら二人はその友情その物を否定される。
目の前にいる彼等を認める事が出来ない相手種族の許容度の低さゆえに。
最終的には突発的な事故により、熊も鼠も変わらない存在である事が証明され、
二人は一緒に生活する事が許される存在になる。

エンディングを迎えても基本的な問題が解決していない気がするし、
そもそも騒動の発端が二人の反社会的な行動にあったので、
見終わってスッキリしきらなくって、ちょっとモヤモヤが残った。
もちっと物語を論理的に煮詰めたらボディーブロー食らったくらい
唸る物になったかもしれないのに、、、と考えるとちょっと残念な作品。


【銭】
ホール一日貸切形式の上映会。招待券をチケット屋で150円でGET。確認される最終底値は100円。まあ、50円くらいならいいやろ。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ@ぴあ映画生活

PS セレスティーヌはちょっとキツイ姉様系キャラ。女性キャラが勝気だと、
 男のアーネストは口答えではもう絶対と言っていいくらい勝てる感じがしない。
 そして、げんに勝てないのだ。
 男女カップリングとして盤石のキャラ設定ではあるが、
 常に男が受け身になる状態は、
 丁々発止の『ズートピア』の二人に比べると不自由な感じに思えてしまう。
 まあ、比べなきゃいいんだろうけど。チョコチョコチョコチョコ思い比べてしまう。

fjk78dead at 00:28|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2016年04月11日

『グリーン・インフェルノ』『イット・フォローズ』をキネカ大森1で観て、うひひひひひひひふじき★★★★,★★★★

「蠢く“それ”に喰い尽くされる」2本立て

◆『グリーン・インフェルノ』
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▲複数人数で「三瓶です」をやろうとして失敗。

五つ星評価で【★★★★うひひひひひひひひひひ】
ツイッターでの次の呟きに基本おおよそ詰まっている。

うわ何じゃ最高。日本では難しいジャンルだけどこれを製作委員会方式で公開できたら邦画も安泰なのに。アナ雪と一部繋がってて笑った。あと土人の娘が可愛い。

うん、とっても面白かった。
ファースト・シーンの土人の赤い肌を見て、
赤色人のデジャー・ソリス(火星シリーズ)とかこんな色じゃないかと夢想した。
けっこう綺麗な赤だよね。顔だけ黄色い人の黄色もいい発色。
あれ、あの人しか使えないんだから高貴な色なんだろうな、きっと。
インディアンって言っちゃいかんのか。
土人(もっとあかんか)アジアっぽい顔立ちが親近感。
女の子とか絶対、可愛いよね(時節柄、監禁したいとか言わないから)。

こんなおもろいけど、ドギツイ映画を今、日本では作れないだろう。
色々、横槍の多い製作委員会方式で『進撃の巨人』の残酷描写を通したのは偉いと思うが。原寸大の人間が禁忌もなしに人を食う映画は流石に作れないだろ。うんまあ、映画がドぎついかどうかは大きな問題ではなく、単純にこの映画は面白い。例えば、この話の背景を未知の惑星にして、土人を異星の原住民(角の一本も付けとこう)にしたとしても、大きくこの物語の面白さは減じない。危機の立て方がムチャクチャ上手い。

あとねーアナ雪。劇中、主役の姉ちゃんが土人に向かって「Let me go! Let me go!」と何回か叫びます。でも、よく考えたらアナ雪は「Let it go!」じゃないか。いや、どっちも同じような意味に使うらしいんだけど。今回の映画の中では「ほっておいて」って意味みたい。でもアナ雪も「ほっといてよ(ありのままに生きるんだから)」という意味じゃないのかな。あな雪が「 ♪ ほって〜、おいて〜、勝手に、生きるから〜」だったらやっぱヒットしなかったろうな。

ラストのあのオチとあのオチには感心。

監督のイーライ・ロス。彼の綴りを見る度にエリ・ローズちゃんを思いだしてしまう。イーライ・ロスが世に出た頃に売れていた少女モデル。もちろん、たいそう可愛い。日本人の血が入ってるので本名が「荒川エリ・ローズ」ってドサ回りのストリッパーみたいな濃ゆい名前で、それが可哀想でまた可愛いと思った。元気にしてるかな。いや、イーライ・ロスはいいよ。こんなん作ってるんだから元気だろ。

yjimageエリローズちゃん。今でも元気にモデルやってるみたいです。▲
写真は当時のエリ・ローズちゃんの写真をネットで拾ったもの。
ちなみにイーライ・ロスはELI ROTH、エリ・ローズはELLI ROSE


◆『イット・フォローズ』
五つ星評価で【★★★★うひひひひひひひひひひ】
二回目。
あー、やっぱ楽しい。
青春映画ってナイーブだよね。
あのウラナリのナイーブくんに全力で感情移入。イケメンはさっさと死ね。
マイカ・モンローって若い頃(『クロスファイア』とか)の矢田亜希子に似てる気がする。屋根の上に立つ全裸のあいつが俺の中ではジョージ・ルーカスに似てる。本人がエキストラとかしてたりして(しねーって!)。

童貞や処女が結婚するまで保持すべき物であり、一度婚姻を結んだら死ぬまで添い遂げるべきというキリスト教的な厳粛さを怪物化したと言えば言えるような気もする。


【銭】
2016年4月から9月までの間にキネカ大森で3回使える名画座専用回数券を4月中は特典期間と言う事で2000円で購入。そのうち1回分を使って鑑賞(今期はシーズン切替特典や、期間特典であるサービススタンプ捺印はなし)。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
グリーン・インフェルノ@ぴあ映画生活
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グリーン・インフェルノ@Mr.Bation
▼関連記事。
イット・フォローズ1回目@死屍累々映画日記

PS 何となく、『グリーン・インフェルノ』
 ロッテ・グリーンガムとコラボすればよかったのに。
 『イット・フォローズ』はツイッターとコラボすればよかったのに
 (してる気がする)

fjk78dead at 00:39|個別記事コメ(8)トラバ(11)

2016年03月30日

『エール!』をギンレイホールで観て、子供から搾取すなよふじき★★★

アンヌ
▲こんな顔です。映画ではもちっと目が丸っこい印象。

五つ星評価で【★★★ちょっと雑な設定じゃないかい】
女子高生ポーラの家族は父、母、弟、全員聾唖。
耳が聞こえず、手話は出来るが、発声はままならない。
家族と健常者の会話を繋ぐのは専らポーラの役目。
高校に通う彼女には意外な才能が発見される。
彼女の家族が聞く事ができない歌である。
彼女は家族を説得してその歌声でパリに留学できるのか?

見ながら「そら、あんたら娘に頼りすぎやろ」と思った。
偶然、近々に見た『新・必殺からくり人』最終回「京都」で、
目の見えない夫婦に目の見える娘が生まれ、ポーラ同様、
家族の目になるエピソードが出てくる。
この彼女には無理を感じない。それは盲人家族が常に一緒に行動しているからだ。
『エール!』の家族のように職場や学校で別行動にはならない。
会社や職場でポーラがいない彼等は無言を貫くのか? そんな事はないだろう。
周りに手話を覚えさせるなり、自ら発音するなり、ボードを持って筆談するなり、
そういう努力を一切しないという事はないだろう。
全て彼女の肩に健常者とのコミュニケーションがかかっているようにしてしまった
演出にリアリティーを感じなかった。
逆に音の聞こえない家族が生活雑音にひたすら無頓着なのはリアルだった。

去年見た『レインツリーの国』で、耳の聞こえない女性が、
自分が耳の聞こえない事を周囲に知られるのはストレスとの見解を述べていた。
特にこれは、「日本」という、「人は常に均質でなくてはならない」、
「均質でない者は努力が足りないものである」という神話が成り立つ国では
痛々しいほど伝わってくる。
それに比べるとこの『エール!』の聾唖の傍若無人ぶりには
「ムッ」と来てしまった。お前ら、もうちょっと遠慮せいよ、と。
しかし、それはそれで、日本人だから思ってしまう感情で、
きっと本来そうでもないのではないか、なのだな。
聾唖だろうが、健常者だろうが、傍若無人に振る舞えばいいのである、
他者の生活を侵害しないという前提付きで。

弟のアレルギーが愉快だった。

主役のポーラはミニラとか金子信雄に似てる。
いや、なんかもっと他にもいる気がする。
決して、似てて嬉しいものじゃない物に似てそうな顔だ。
あれかな、もしかしたらバナナマンの日村に似てるかもしれない。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。同時上映の『ヴィンセントが教えてくれたこと』は公開時に見ていて再見するほどではないかなとスルーした。

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エール!@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:58|個別記事コメ(2)トラバ(1)

2016年02月28日

『人生スイッチ』をギンレイホールで観て、ちょっとずつしょぼいのが嫌いじゃないよふじき★★★

五つ星評価で【★★★邦題がちょっと分からんでもない程度にこなれている】
アルゼンチンとスペインの合作映画。オムニバスで六篇からなる。
原題は『WILED TALES(野蛮な話)』
それぞれの人世の機微において押してはいけないスイッチがと言われると、
納得できる邦題である。

[1] 飛行機の乗客全員に共通点がある話。
[2] 勤め先のダイナーに親の仇がやって来る話。
[3] ドライバー同士の喧嘩話。
[4] レッカー駐禁に反対する男の話。
[5] 息子のひき逃げを揉み消そうとする男の話。
[6] 結婚式が瓦解していく話。

お気に入り順に[4][6][3][1][5][2]。下位三つはダンゴ状態。
[4][6]は「禍福は糾える縄の如し」でありながら、最後に希望が見えるのがいい。
そういう意味で[4][6]以外は話の膨らませ方は面白いけど、オチが適当。
[3]なんかはけっこうエンストした側に感情移入させられて面白いのに。
いや、ウンコはよくないよ。
人の頭の上にウンコするような奴は轢き殺してもいいだろ。
だから、[1]の飛行機が[3]の車を追い抜いて、航空無線で「田舎者」と言って、
[3]の田舎者が『Xミッション』よろしく空中で脱糞したら、
[1]の彼にももう少し親身になれたかもしれん。
[5]の轢き逃げ事件も発端がウンコだったらあんなに責められないだろうし、
[6]の結婚式も式内でウンコする奴がいたら、
それが誰であろうとそいつが一番のラスボスだ。
いやいや、本当にウンコはよくないよ。

そう言えば[4]も[6]も勧善懲悪じゃないか。ふじきさん単純。
[4]の身動きの取れないイライラ感が瓦解する感じを支持。
[6]の、もう行きつく所まで行ってしまえな感じも支持。
[6]は花嫁より花婿の浮気相手の方が断然美人というセオリー通りなのも良い。
なんかまんま「割れ鍋に綴じ蓋」ですなあ。
いや、「節操のないチンチンに開きっぱなしの鍋」と言おうか。

あと、チラシの惹句に
「『こんな映画みたことない!』
 2014年のカンヌ国際映画祭は、1本の映画に揺れた」
と書いてあるけど、カンヌの人たちは知らないかもしれないけど、
私はこれによく似た映画を知ってる。宣伝手掛けた人も若くて知らなかったか?

それは『バカヤロー』。納得行くっしょ。
みんな「バカヤロー」って叫びたがってるエピソードばっかだよ。
邦題が『バカヤロー in アルゼンチン』でも違和感ないもの。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。同時上映の『さよなら、人類』は未見だが時間が合わず見逃してしまった(ギンレイなら無料で観れるのに)。みんなインフルエンザが悪いんやあ。

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人生スイッチ@ぴあ映画生活
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人生スイッチ@だらだら無気力ブログ
人生スイッチ@ここなつ映画レビュー


fjk78dead at 10:05|個別記事コメ(10)トラバ(8)

2016年02月23日

『ナイトクローラー』『天使が消えた街』をキネカ大森1で観て、ギレンホールは楽し、ブリュールはつまらんふじき★★★★,★★

「過激化するマスメディアの妄想」2本立て

◆『ナイトクローラー』
五つ星評価で【★★★★ジェイク・ギレンホールが面白くて目が離せない】
何だろう。
ジェイク・ギレンホールの全く正義のカケラもないクソ主人公から目が離せない。
普通「ピカレスク(悪漢)」物だと、主人公は社会正義には反してしまうが、
彼の中には彼独自の正義の価値基準が存在するという作られ方をするのだが、
これはそういうセオリーが全く通用しない。
ただ単にギレンホールはゲスな俗物であり、金の為なら躊躇なく人の命を捨てる。
多分、今までにない主人公ではないかと思う。
そんなでありながら、ギレンホールから目を背けたくならないのは、
ギレンホール自身が「欲」を「システム」のようにとらえ、
その「欲」に溺れ、享受してるような人格がそこにないからだろう。
どんなに儲けても、儲ける事が目的なだけで、その儲けに溺れる事がない。
人間としての圧倒的な欠落が、この主人公への注目を駆り立てている。
また、その人ならざる主人公を演じるギレンホールが瞬き一つもせず、
カメラのようでいいのである。

ちなみに、『マイ・インターン』でアン・ハサウェイは
瞬きをしない人は信用できないと言ってたので、ギレンホールは失格である。
『マイ・インターン』で、のし上がっていくギレンホール見たいなあ(笑)。


◆『天使が消えた街』
五つ星評価で【★★こんなん褒めたらあかん】
マイケル・ウィンターボトムの中途半端ムービー。
やっぱり誰がやったやらないの立場をはっきりした物語の方が面白いと思う。
そこを明かさなくても、現状を捉えるだけで映画は出来る、って
そりゃマイケル・ウィンターボトムを今更、まな板の上に乗っけて
断頭しようとする気合いの入ったマス・メディァもいないであろうが、
それにしても、映画の中の主役の監督は、イタリアの事件を取材に来て、
イタリアの女とSEXし、それで飽き足らずドラッグに手を出し、
バッドトリップに落ち、夢と現実が分からなくなる。

とりあえず仕事で関係する女と
関係を結んでしまう島耕作テイストのウィンターボトムがやだなあ。


【銭】
キネカ大森3回使える名画座専用回数券を使って、1000円で鑑賞(新シーズンで3回分3000円也を購入/シーズン切替特典で500円で鑑賞できる優待券を貰う→今回はその500円鑑賞犬を使って500円で鑑賞)。

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fjk78dead at 23:55|個別記事コメ(6)トラバ(8)

2016年02月21日

『ピエロがお前を嘲笑う』『ブラックハット』をキネカ大森1で観て、両者ともよくぞふじきをたばかった★★★★,★★

「犯人は誰か? 天才ハッカーサスペンス2本立て」

◆『ピエロがお前を嘲笑う』
五つ星評価で【★★★★ようもこの俺をたばかった】
という訳で、主人公のハッカーの独白から始まる映画であるが、
彼には仲間がいて、敵がいる。
その仲間とは、その敵とは。
いやー、こう、鮮やかに騙される映画は気持ちいいねえ。
ハッカーの彼が凄くうじうじしてて、サム・ライミ版『スパイダーマン』
みたいなグッドな華のなさを持ってるのが、とっても好感持てる。
ただ、彼のお姫様がドイツ娘なので、見た目がちょっとゴツ目なのは残念。


◆『ブラックハット』
五つ星評価で【★★おいおいおいおい、そのキャスティングはおいおいおいおい】
いくら何でもマイティ・ソーのクリヘムを連れてきてハッカーはないだろ。
もう、頭のてっぺんから爪先まで筋肉でビッチリなのに、ハッカーです。
ハッキングの罪で投獄してる中でも黙々自主鍛錬で筋肉作りに余念がない。
いるのか、そんなハッカー?

話自体は敵の目的や謎も含めて、なかなかよく出来ているのだけど、
最初のクリヘムがハッカーで悪い人ってハッタリをどうしても話が覆せずに
ずっともがいている感じ。

アジア系の女の子がヒロインになるのは、
とても良いのだけど、マッチョ・クリヘムとのバランスは良くないな。


【銭】
キネカ大森3回使える名画座専用回数券を使って、1000円で鑑賞(新シーズンで3回分3000円也を購入/シーズン切替特典で500円で鑑賞できる優待券を貰う→次回は500円鑑賞が可能)。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ピエロがお前を嘲笑う@ぴあ映画生活
ブラックハット@ぴあ映画生活
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ピエロがお前を嘲笑う@銀幕大帝

fjk78dead at 22:50|個別記事コメ(10)トラバ(10)

2016年02月19日

『彼は秘密の女友達』『アリスのままで』をギンレイホールで観て、オゾン変わらんしムーア怖すぎ★★★★,★★

◆『彼は秘密の女友達』
五つ星評価で【★★★★オゾンが何でこんな変な話を思い付けるのかが不思議】
オゾンと言うより、アルモドバルっぽい話だなと思って見ていたが、アルモドバルだったら「ともかくチャンチャン」で終わらせちゃう話を、ちゃんと真面目に着陸させる点で、ストーリーテーラーとしてオゾンは凄いし、誠実だと思う。
騒動の種になる男ロマン・デュリスに興味は湧かないが、秘密を打ち明けられ、それを公にも出来なくて煩悶するアナイス・ドゥムースティエちゃんがガツンとストライク。最初、地味目な顔立ちと思って観ていたが、常にSEXしているようなちょっといやらしい顔じゃないかと思ったらもうたまらない。何とも下品で申し訳ないけど、フランス映画は女優がキュートだと、もうたまらなくいいですわあ。


◆『アリスのままで』
五つ星評価で【★★あのラストでこの映画を好きになれとでもいうのか】
ラストについてはどん底の不幸という訳でもないと解釈できるかもしれない。
でも、普通にあんなラストはやだな。これに比べれば同じ主人公が記憶を失う『ペコロスの母に会いに行く』の方が100倍も幸せだ。いや、やっぱりわざわざ不幸な話を見に行くのは嫌だよ。マゾじゃないんだから。ジュリアン・ムーアは凄い。でも、その演技の凄くて辛い事を確認するための干渉はつらい。アレック・ボールドウィンが前週同じギンレイホールで『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』にも出演していた。いい感じで隙間に入ってくる役者になったなあ。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
彼は秘密の女ともだち@ぴあ映画生活
アリスのままで@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
彼は秘密の女ともだち@映画的・絵画的・音楽的
アリスのままで@映画的・絵画的・音楽的

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(6)トラバ(4)

2016年01月28日

『マイ・ファニー・レディ』をシネマカリテ2で観て、割と適当なコメディーちゃう?ふじき★★★

五つ星評価で【★★★まあ、面白いんだけどそこでその人とぶつかるのというのが適当な気がする】

「イモージェン・ブーツ可愛いよ」という噂なので見てみた。
うわ、顔のパーツでけえ。ちっちゃい顔にでっかいパーツがひしめき合ってる、、、なのに適度にまとまって愛嬌のある顔立ちは谷村美月っぽい。いや、最近ではどの脇にもいる谷村美月はひたすら地味そうな役が多いけど。えーと、まあ、彼女に不服はない。

で、イモージェン・ブーツが娼婦の過去を持ってて、関係を持った演出家と主演女優でもある嫁、嫁とあやまちを犯した過去のある男優、イモちゃんに一目惚れする脚本家と恋人のセラピストとその患者などが一つの舞台を中心にひしめき合う艶笑コメディー。

あっちこっちで「やった、やらない」の話題が取りざたされるのだが、その同じ場所(レストランとかホテルとか)に矢鱈、関係のある人物が集まってしまうのはどうも都合が良すぎる。常に引きあってしまうスタンド同士でもあるまいに。主要な6人(これでも多い)だけならまだしも、脚本家の父ちゃんとか常に騒動にくっ付いてくる。そんなどこにでもいたらおかしいだろ、ストーカーでもあるまいに。

原題は「SHE'S FUNNY THAT WAY」
「彼女が出世の為に取ったおかしなやり方」とでも超訳すればいいだろうか?
この中から「FUNNY」だけ抜き出して「マイ・フェア・レディ」と合成した邦題は思いきってると言おうか、適当と言おうか。『マイ・フェア・レディ』を母体にした『プリティ・ウーマン』は娼婦の物語だったが、『マイ・フェア・レディ』は口の悪い花売り娘の物語だ。主人公は成功するが、その成功の構造は『マイ・フェア・レディ』とも『プリティ・ウーマン』とも似てない。うーん、適当だ。


【銭】
額面1500円の前売券をチケット屋で840円でGET

▼作品詳細などはこちらでいいかな
>マイ・ファニー・レディ@ぴあ映画生活

fjk78dead at 01:01|個別記事コメ(2)トラバ(5)

2016年01月27日

『マッドマックス怒りのデス・ロード』3回分『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』2回分の感想今更っぽいふじき

とりあえず、もろもろ書き忘れてた事なども含めて。

◆『マッドマックス怒りのデス・ロード』
五つ星評価で【★★★★★もう、これでいい】

イモータン・ジョーのコルセットをはめるシーンを見て
『エル・トポ』頭の方の修道院の男を思いだす。

立川の音を聞いて感動したのは、
初見、別の劇場で観た時に聞き分けが出来なかったフュリオサの絶望の絶唱が、
物凄くちゃんと聞きとれた事である。以後、耳が慣れて、絶唱はちゃんと
聞き分けができるように自然になったけど、今もって立川の絶唱ほど
その聞こえ方が立体的にはっきり聞こえる所はない。威張るだけある音響である。

映画が始まって、ウォータンクが砂嵐に巻き込まれてマックスが覚醒するまで
常に鳴り響く音に支えられて画面から目が離せない。
こんなに緩急をしっかり支配しているBGMも珍しい。

「俺を見ろ。目に焼き付けろ」というラスト近くのシーン、
宗教的には往路片道の時の同じセリフと意味合いが正逆。泣ける。

一番、得な役の女の子は赤い髪の毛。次はボソボソ喋る種の女の子。

イモータンのやられ方は映像が整理されていず、分かりづらい。
この映画の数少ない欠点の一つ。


◆『マッドマックス』
五つ星評価で【★★懐かしい】
なんか確かに昔、見てはいる。
うん、やっぱ、これだけ全然、シリーズ別の映画だよ。
ラストが効いてるからOKというだけの映画な気がしてならない。
早稲田松竹の『2』『FR』という二本立ての方がやはりよかった。


◆『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』
五つ星評価で【★★★★面白い】
↑理由がシンプルすぎる。
なんつか、すげー面白くて、シリーズ5本目でこんなに面白いのは凄いな。
ただ、話は分かりづらいし、危機また危機を作るための脚本は無理がある。
無理があるにも関わらず、話のスピードに幻惑されて
面白いんだから、もうとうでもいい。

冒頭の飛行機機外、敵基地脱出、オペラ銃撃、水ポチャ、バイク・レーシングと、
矢継ぎ早のアクションと言うより、アクションの間に辛うじて話が入り込む。
それで成立させるから凄いな。

今回の副題の「ローグ・ネイション」は「ならず者の国家」≒「無法組織」である。これは今回の敵、各国の行方不明になったスパイを集めて国家を超えた謀略を行う組織「シンジケート」を指している。そして、冒頭CIAに対する政府の査問会で、IMF自身もCIAが制御できない「無法組織」呼ばわりされている。今回の映画はこの二つの組織が、どちらがより「ローグ・ネイション」であるかを賭けたガチバトルなのだ。

冒頭のトム拉致はトムに対するスカウト。その後、徐々にシンジケートの二重スパイ、イルサの要求を受け入れていく中、シンジケートが大量の眠っている資金を手にしようとしている事が分かる。この話運びが割と分かりづらい。シンジケートはその資金がなくても現に活動している訳だから、その資金を手に入れようとする実感がどうにも理解しづらいのだ。

でもでもでもでも、それでも面白かった。
トムよう動く。
サイモン・ペッグ(ベンジー)バディーよのう。
レベッカ・ファーガソン(イルサ)なんて素敵な太股なんだ。絞めつけられたい。
アレック・ボールドウィンはいい感じの「できる凡人役」として安定してきた。

あと、アナログレコード屋の女店員が抜群に可愛い。


【銭】
『マッドマックス怒りのデス・ロード(3回目)』は立川に再来。平日会員価格1000円。
『マッドマックス怒りのデス・ロード(4回目)』『マッドマックス』と二本立てでキネカ大森。名画座専用チケットで1000円。
『マッドマックス怒りのデス・ロード(5回目)』はギンレイホールで会員証提示して無料鑑賞。
『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(1回目)』は109シネマズ木場3で109シネマズのポイント6ポイントで無料鑑賞。
『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2回目)』はギンレイホールで会員証提示して無料鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション@或る日の出来事
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション@銀幕大帝
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション@映画のブログ
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション@タケヤと愉快な仲間達
▼関連記事。
マッドマックス怒りのデス・ロード(1回目&2回目)@死屍累々映画日記

fjk78dead at 00:40|個別記事コメ(6)トラバ(4)

2016年01月24日

時間が経ちすぎてもう独立した感想にできないや映画たち祭4

題名まんまです。
※割ともうどれもこれも覚えてなくてヘロヘロです。

『ドラゴン危機一発'97』シネマート六本木1★★
『KIRI 職業・殺し屋。』池袋HUMAXシネマズ6★★
『種まく旅人 くにうみの郷』東劇★★
『白魔女学園 オワリトハジマリ』新宿バルト9−5★★★★
『コープスパーティー』UCT9★★
『ほんとうにあった怖い話第三十一夜』ユーロスペース1★★★★
『リトルウィッチアカデミア』トーホーシネマズ新宿11★★
『ポプラの秋』シネスイッチ銀座2★★
『ヴィジット』トーホーシネマズみゆき座★★
『真夜中のゆりかご』『Mommy』ギンレイホール★★★,★★


◆『ドラゴン危機一発'97』
五つ星評価で【★★睡魔のトリコ】
ドニー・イェンでこんなにガーガー睡魔にとっ捕まるとは思わなかった。
まあ、又、どこかの映画館でかかったら見るよ(おそらくもうかかるまい)。

◆『KIRI 職業・殺し屋。』
五つ星評価で【★★釈ちゃーん】
釈ちゃんが好きだから見に行った。
お年を召していくのはしょうがない。
メイクのせいなのか、目がちょっとちっちゃく見えた。
誉めたいのだけど悪い意味でマンガっぽくてリアリティーが薄い
(例えば釈ちゃんの衣装とかマンガでは成立しても
 現実世界で歩いてたら悪目立ちする)。
その中で釈ちゃんはオーラの強い、いい演技をしてるけど
アクション演出がスクリーンサイズと合わない。
接写しすぎの対モニターサイズ演出で残念だ。
あと、見えづらいんだけど、釈ちゃんのアクションはとてもよいです。
ちっちゃい小宮有沙は好き。

◆『種まく旅人 くにうみの郷』
五つ星評価で【★★面白さを堪能しまくりは出来なかったが100円で観たから全然OK】
『あなたをずっとあいしてる』のモーニングショーをHTC有楽町で観て、ふらっと1Fのチケット屋に寄ったら当日最終日の前売券を100円で売ってたので、急遽予定を変えて観賞。まあ、ええがなええがな。100円以上の価値はあるよ。陣内孝則が主演を務めた農業映画で『種まく旅人 みのりの茶』ってメインタイトルが同じ映画があったけど、話に直接的な関連性はなし。何かしら裏で繋がってたりするのかもしれない。分からないし、調べようと思ってないからそれだけの話になってしまうが、えーい、根性なし、俺!
栗山千明主演。『バトル・ロワイアル』いやいや『死国』の頃から好きよ。
その栗山千明、冒頭うわ化粧濃い。
つか、アメリカ帰りの高級官僚女が地域農業(+漁業)の改善に取り組む話なので、最初はこんなんでいいのか。彼女は化粧が濃いというより地顔がハッキリしすぎててメイクすると必要以上の効果を上げてしまう感じだ。映画の中で地場産業に通ううちに自然に日焼けしてメイクとかなくなっていく栗山千明が美しい(なのにラスト近くで又、割と脈絡なく化粧復活した時にはオイオイと思ってしまった/撮り順とか記録さんが繋がりのポカをしたのかもしれん)。
栗山千明が通う村のキーパーソン、山の怪獣サンダもとい山の一人者桐谷健太。海の怪獣ガイラもとい海の一人者三浦貴大。兄弟役である。どこか顔立ちのもっさり加減が似てて上手い組み合わせだ。で、この二人がサンダ対ガイラのように仲が悪い。根岸季江の母ちゃんの見守る中、二人が和解する件がサイドストーリーとして織り込まれる。
ちゃんと出来ているのだが、地場産業の改善内容がどうにも教科書的で今一つ魅力に欠ける所が映画として問題だろう。出来ればもっと破天荒な「そんなん誰も思い付かなかったぜ、ゲゲゲゲー」みたいな裏技が出てきた方が、映画らしい。
どこにでも出てきて、すっとそこにいる谷村美月がいつも通りこの映画にもいた。

◆『白魔女学園 オワリトハジマリ』
五つ星評価で【★★★★フォーマット】
「精神的にも肉体的にもボロボロになりながら他人の為に命を賭けて戦う強そうに見えない女の子」というフォーマットにムチャクチャ弱い。
前売券を安売りしていたので1作目を見ていないにも関わらず見たが、見て良かった。自分の嗜好性を他人にもゴリ押しはできないから、万人には勧められんけど。
「でんぱ組.inc」はモガちゃん以外ちょっと取っ付きにくい。平たく言えばブ○だ。
監督が得意とする特撮風演出、アクション演出は私にとっては割とどうでもいい部分。

◆『コープスパーティー』
五つ星評価で【★★生駒ちゃんもっと頑張れ】
乃木坂のドキュメンタリーを見て、生駒ちゃんが気になったので見に行った。
生駒ちゃんの演技は普通。
上手くはないけど、下手でもない。周りの男の子、女の子もズ抜けた感じの子がいなかったから、主役でも一応おかしくはないけど、引っ張ってる感じはないのが残念。
ホラーに恋愛とか友情とか絡めつつ、ラストそこに持ってくかという小さな驚きもありながら、その小品っぽさゆえにあまり褒める気分になれない一本。

◆『ほんとうにあった怖い話第三十一夜』
五つ星評価で【★★★★観た直後のメモで星を四つ付けているのでかなり怖かったか見応えがあった筈】
「死の煙」「生霊」「禁断の遊び チャーリーゲームの呪い」の三篇からなる実話ホラーアンソロジー。ほっておいたらすっかり忘れてしまった。
映画の感想は早く処理せなあかん。

◆『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』
五つ星評価で【★★そう言えば見たなあ】
主人公が自己中で、あまり他人を気にしないタイプの女の子だったので、映画を好きになれなかった。

◆『ポプラの秋』
五つ星評価で【★★期待ほどではなかった】
『瀬戸内海賊物語』の監督だったので期待した。期待ほどではなかった。
ほんに映画は難しい。中村玉緒の怪演は良し。

◆『ヴィジット』
五つ星評価で【★★これも期待ほどではなかった】
シャマランのPOV映画。巷では評判が良いが、私はピンと来なかった。
意外性のあるアイデアがポコポコ入ってくる部分は面白いけど連鎖的に面白くならない。POVなんだから「ポコチン・驚く・ビデオ」とか作れよ(何じゃそりゃ)

◆『真夜中のゆりかご』
五つ星評価で【★★★驚く展開】
まず最初に感情的には納得できるけど刑事がそんな事をするなんてという驚き。
そこから被害者夫婦が起こす次の展開に対する驚き。
そして最後までどんな展開になるか分からないまま突き進む。
明るい話に終わりようがないのだが、悲劇が悲劇のまま幕を下ろしたみたいで
映画を見ている間は目を釘付けにさせられた。
ただ、見終わった後に疲労感が抜けない感じがつらい。

◆『Mommy』
五つ星評価で【★★登場人物を好きになれない】
真四角のスクリーンには驚いたが、別にだからなんだという事もない。
BOX東中野かよ!というツッコミが入れやすいだけだ。
登場人物を好きになれないまま、ボケーっと映画が終わってしまった。
苦手な映画。
「あ、この人、映画館の名前、間違えてる」とか言う人がいそう。

【銭】
『ドラゴン危機一発'97』:特別興行1500円。
『KIRI 職業・殺し屋。』:通常料金1800円。
『種まく旅人 くにうみの郷』:チケット屋で最終日にチケGET100円。
『白魔女学園 オワリトハジマリ』:チケット屋でチケGET500円。
『コープスパーティー』:UCT会員更新時の特権措置で1000円鑑賞。
『ほんとうにあった怖い話第三十一夜』:ユーロスペース会員割引1200円。
『リトルウィッチアカデミア』:特別興行1200円。
『ポプラの秋』:額面金額1500円の前売券をチケット屋で1100円でGET。
『ヴィジット』:トーホーシネマズのメンバーサービス週間で1100円。
『真夜中のゆりかご』『Mommy』:ギンレイホールの会員証で鑑賞。


▼作品詳細などはこちらでいいかなは今回こっぱずかしい状態だから省略。

fjk78dead at 22:33|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2016年01月18日

日本インターネット映画大賞・外国映画2015年分の投票記事だ、ふじき

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『 外国映画用投票テンプレート』

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「ベテラン」 8 点
  「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 6 点
  「ひつじのショーン」 6 点
  「激闘 ハート・オブ・ファイト」 2 点
  「ヒックとドラゴン2」 2 点
  「カンフー・ジャングル」 2 点
  「みんなのための資本論」 1 点
  「群盗」 1 点
  「犬どろぼう完全計画」 1 点
  「シャークネード」 1 点
【コメント】
 3位までが圧倒的。但し、洋画も豊作であり、
 泣く泣く落としてしまった物も多い。


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【監督賞】              作品名
   [ダンテ・ラム     ] (「クリミナル・アフェア  」)
【コメント】
 「激闘」も素晴らしかった。

【主演男優賞】
   [ニック・チョン    ] (「激闘 ハート・オブ・ファイト」)
【コメント】
  あの役作りは普通じゃない。

【主演女優賞】
   [リリー・ジェームズ  ] (「シンデレラ点      」)
【コメント】
 王道を選んでしまった。

【助演男優賞】
   [ニンジャ       ] (「チャッピー      」)
【コメント】
 yoyo テンシヨン

【助演女優賞】
   [ヨーランディー    ] (「チャッピー      」)
【コメント】
 yoyo テンシヨン

【ニューフェイスブレイク賞】
   [サラ・スヌーク    ] (「プリデスティネーション 」)
【コメント】
 普通じゃない。

【音楽賞】
  「クリード
【コメント】
 あの場面で、あの曲の使い方は反則。でもまあ反則でも勝てばいいか。

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【私が選ぶ○×賞】
   [[ひみつ           ] (「ひみつ        」)
  「ひみつ           」
【コメント】
 ひみつ

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
(同意しない方は「同意する」を「同意しない」に書き改めて下さい)
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▼関連記事。
各ベスト10作品のコメント記事は後から書きます。


fjk78dead at 00:15|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2016年01月06日

『ベテラン』をシネマート新宿1と2で観て、ともかくこんなおもろい映画は褒めん訳にはいかんふじき★★★★★

五つ星評価で【★★★★★単にメチャクチャ面白い】
何やってんだよ、みんな、これを見ろよ、と怒りたくなるくらい面白い。
大体、公開チェーンが小さいし、
純粋にガンガン飛ばす娯楽映画なのに
ミニシアター系統の劇場にかかってるのもこそばゆい。
いやいやいやいや、もう本当にこんなおもろい映画、
ただただ単純に多くの人に見てもらいたいのですよ。

という訳で筋書きは簡単。
極悪財閥ぼんぼんに知人をボコられた叩き上げの刑事が財閥相手に戦いを挑む。
財閥が金を使って、何でもやるし、丸め込もうとする手際が鮮やか、
一方の主人公の刑事も真面目一辺倒ではなく、いい感じに臨機応変、
もう本当ベストマッチの戦いです。

主人公の刑事に『新しき世界』のチョンチョンやったファン・ジョンミン。
ファン・ジョンミンって外れがない俳優なんだよね。
いい脚本、選んでるんじゃないかな。役者としての力量もあると思う。
今回のジョンミン、適度なバカが気持ちいいし、かーいらしい。
日本で言うと『トラック野郎』の菅原文太っぽい空気の役。
あんな役、誰だって好きになるよ。

直属上司に『国際市場で会いましょう』のオ・ダルス。顔、覚えてしまった。
主人公と同じ叩き上げの刑事で、そこそこ社会と上手く付き合ってる。
主人公ほど振り切れてないけど主人公に近い存在。
『トラック野郎』の愛川欽也みたいな。いや、もっと頼りになるけど。
ファン・ジョンミンとオ・ダルスともう一つ上の上司が三人で怒りあってる
あのおかしなシーンが、この映画の中で一番好きだな。

そしてクズのボンボン役にユ・アイン。
この人、初めて見るけど涼しい顔で気軽に狂ってくれて大層よろしいわ。
やっぱり敵がズバ抜けてないとアクション映画は面白くならない。

クズの癸欧『生き残るための三つの取引』のユ・ヘジン。
イヤミに似てる。
この変な顔と、世慣れた経世手腕がいい。
いやらしいくらい上手い。いそう、こういう実務に長けた悪。

あと、しずちゃんだったりバービーだったりな位置づけなのに、
一番いいとこ浚うのかという、あのミス・ボンが中々だ。
いや、性的には全く興奮しないけど。

あー、あの被害者の奥さんも幸薄い感じが星野真里っぽくってよかったなあ。

一番好きな場面はオヤジ三人が怒ってるシーンだが、
次点はファン・ジョンミンの妻が文句を言いに警察まで乗り込んでくるシーン。
一応単なる一般人なのだけど、一番の武闘派のジョンミンより
明らかに階級が上そうな妻の剣幕に
警察内部が動揺でパニくる様が笑えてしょうがなかった。


【銭】
最初、新宿シネマート1でメンバーズデー(火曜)観賞で1100円。
再見、新宿シネマート2で新聞屋系の招待券もらってロハ鑑賞。
でかい小屋のシネマート1はもちろんだけど、
小さい小屋のシネマート2もかなり気持ちよく音量をガナらせてました。
おで、ここのギリギリのでかい音で崩れずに客まで届かせる音量調節が大好き。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ベテラン@ぴあ映画生活
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ベテラン@ここなつ映画レビュー
ベテラン@龍眼日記

fjk78dead at 00:15|個別記事コメ(9)トラバ(10)

2016年01月02日

『クリード チャンプを継ぐ男』をトーホーシネマズ新宿11で観て、なかなかやんふじき★★★

五つ星評価で【★★★うまいよ】
悪くないけど、腹にボディーブロー何発も食らったほどではない。
普通にいい映画だった。でも、冷静だ。涙に沈みすぎたりはしてない。
あんまり『ロッキー』シリーズに耽溺してないからだろうか。
もちろん『ロッキー』のテーマかかると、そら燃えるけど。

クリードと試合をするイレズミとイカレチャンプ。
イカレチャンプはともかく、イレズミは外見イレズミ纏ってるだけでキャラ薄い。

クリードとねんごろになる姉ちゃん美人すぎなくて良い。仲間由紀恵を黒人にして崩した感じ。にしても、この子も耳が悪いのか。
『レインツリーの国』『味見したい人妻たち』に続いて年末3本目、
『海難1890』では唖(発話障害)、
『キングスマン』では足萎えの歩行強化タイプが出て来たりして、
何気に身体障碍者を映画の中で個性のある人として描く事が流行ったりしてる?
『レインツリーの国』に出てきたスケベなおっちやんが
唯一自分の目的を果たせるのは『海難1890』の忽那汐里だけなのは、
差し引き間違えてない感じである。

みんな褒めてる通りスタローンはいい演技してますね。


【銭】
映画ファン感謝デーで1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
クリード チャンプを継ぐ男@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
クリード チャンプを継ぐ男@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
クリード チャンプを継ぐ男@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
クリード チャンプを継ぐ男@ここなつ映画レビュー

fjk78dead at 21:05|個別記事コメ(16)トラバ(16)

『技術者たち』をシネマート新宿2で観て、面白いじゃん拾い物だよこれふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★ルパン三世的にちゃんと面白い】
コン・ゲーム(悪い奴らの出し抜きあい)として、ちゃんとよく出来てる。

よく出来てるんですよ、主役の兄ちゃんの顔が平べったい所を除けば。
主役は金庫破り&詐欺師のキム・ウビン。亀梨君と平目を足して2で割った顔。
相棒は人材調達のプロ、コ・チャンソク。
丹古母鬼馬二とブッチャー武者を足して2で割った顔。
ハッカーにイ・ヒョヌ。彼は特に誰に似てるという感じはない。
ヒロインはチラシに名前が載ってないが、沢尻エリカとソニンを足して2で割った顔。
あと敵対する隠れヤクザのチョ社長は
バカリズムと若い時の秋野大作を足して2で割った顔だ。
名前は分からないが、チョ社長の一の部下(顔に横一文字の傷)が
西島秀俊にちょっと似てる感じでかっこいい。

どんでん返しや裏切りが定石通りという気もするけど、
それはそれであまり突飛になるのにも限界があるから、これくらいでえんでね。

こういうルパンっぽい話を実写で作るのが苦手なのって
何時の間にか日本人だけになってしまった。


【銭】
新聞社系の招待券でロハ。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
技術者たち@ぴあ映画生活
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技術者たち@CINECHANが観た映画について

fjk78dead at 19:05|個別記事コメ(4)トラバ(3)

2016年01月01日

『パパ、遺伝子組み換えってなあに?』をUPLINK ROOMで観て、これは怖いぞふじき★★★★(ネタバレ)

五つ星評価で【★★★★ドキュメンタリーは怖いのう】

ドラマではないんだけどネタバレ内容を含みます。

ここのところ、怖いドキュメンタリーの秀作に良く出あう。
これもそんな怖い映画の一本。
映画の題名を忘れてしまったのだが(※)、種子ビジネスを扱った映画があった。
種子ビジネスとは遺伝子組み換えを行った種子の特許を申請し、
その種子を使用した者から特許料を取り立てるビジネスだ。
ロビイ活動を行い、裁判にも湯水のように金を使い、
のさばっていく状態はとても気持ちが悪かった。
特許を申請した種子も生物なので、飛散し活動域を拡大しようとする。
拡大した農地が特許を取っていない種子を扱っている農家だった場合、
その農家が自分らの権益を犯し、勝手に特許を侵害したとして勝訴をもぎ取るのだ。
ムチャクチャである。

※ 『フード・インク』『キングコーン』だと思う。

で、ここまでが別の映画の話。
上記のような事をやっていたお陰で、
アメリカ内のコーン(遺伝子組み換え植物の一番手)の遺伝子組み換え率は
市場の9割を占めてしまった。

非・遺伝子組み換え食品を見つけようとしても見つからない。
口に入る物のほぼ全てに遺伝子組み換え作物が何らかの形で関与している。
そして、従前の映画では、遺伝子組み換え作物を使用した食品に対しての
有害性ははっきり証明されていなかった。この映画ではそれが証明されてしまう。
ラットから比例して人生の半分ほどの期間、この毒物を取り続けると
発癌リスクが物凄く上がる。体内に蓄積累積して30〜40年。
顕在化していないのはアメリカがまだこれを蔓延させてから15年くらいだからだ。
だから、明確な因果の証明はできなくても、後、15年くらい経つと
アメリカの半数の人間が発癌するかもしれない。
対岸の火事ではない。日本だって同じだ。TPPが危ない。
アメリカ国内で売れなくなった遺伝子組み換えコーンが
日本に大量に売られるかもしれない。

とても恐ろしいのがこの遺伝子組み換え種子を扱っているモンサントという会社。
膨大な資金を使って、この事実を揉み消そうとしてくる。
もちろん「儲け」の為だ。

今、変身ヒーローの敵は地球を破壊しようとしたりするが、
全地球人の寿命が半分になる毒を垂れ流しにしながら
ぼろ儲けする会社の方が悪事を行う組織としてはリアルな分、悪辣に感じる。


【銭】
UPLINK見逃した映画特集1300円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
パパ、遺伝子組み換えってなぁに?@ぴあ映画生活

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2015年12月28日

時間が経ちすぎてもう独立した感想にできないや映画たち祭3

題名まんまです。
※割ともうどれもこれも覚えてなくてヘロヘロです。

『悪魔の手毬唄』『恋と太陽とギャング』新文芸坐★★★,★★★★
『悪魔の手毬唄』神保町シアター★★★★
『病院坂の首縊りの家』神保町シアター★★
『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』神保町シアター★★★
『三つ首塔』神保町シアター★★
『予告犯』109シネマズ木場3★★★★
『天空からの招待状』『聖者たちの食卓』キネカ大森2★★,★★★
『繕い裁つ人』HTC有楽町1★★★
『ST赤と白の捜査ファイル』新宿バルト9−8★★★
『ザ・トライブ』ユーロスペース2★★


◆『悪魔の手毬唄』
五つ星評価で【★★★高倉健の金田一先生がギャングみたいにダンディ】
「追悼 高倉健」の1プログラム。
確かこの映画の中では金田一先生は「元刑事」という肩書なんだよなあ。
市川崑版と全く違う展開に唖然。
肝心要の手毬唄が「南国土佐を後にして」みたいなムード歌謡風になってて驚いた。

◆『恋と太陽とギャング』
五つ星評価で【★★★★しまった。おもしれえよ】
「追悼 高倉健」の1プログラム。
とっぽい兄貴の高倉健が恋にギャングに大活躍。
っつか、悪い奴らが集まって悪事したり、騙し合ったり、
こんな質のいいピカレスク映画が普通にあったんだね、昔は。
「ニュー東映」なんて会社があるなんて全然知らんかった(これが初です)。
石井輝夫やりたい放題。丹波哲郎が高倉健以上にダンディーで超かっけー。
バカな悪どもでも子供や弱者の為には朗らかに死ねる。
いい美学だ。

◆『悪魔の手毬唄』
五つ星評価で【★★★★市川崑版。やっぱこっちの方が好きだなあ。】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
中学を卒業した時に友達と観に行った映画。それから何回か見てる。
あの手毬唄や、殺しのデザインが好きなんですなあ。
顔の半分が痣の女の子とかも、これでコンプレックス刷り込まれて今でも好き。
今見ると、そんな美少女じゃないのが残念。
若い娘がいっぱい出ているのに岸恵子の方が可愛いというのが今回の発見。
やっぱ、手毬唄はこっちのメロディーだよなあ。

◆『病院坂の首縊りの家』
五つ星評価で【★★雑い】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
ツイッターで「殺人がかなり行き当たりバッタリ」とだけ呟いてる。
桜田淳子が頑張ってたのが何か不思議。

◆『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』
五つ星評価で【★★★コスプレ捕物帳だ】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
中村時代の錦之助が役者一家の御曹司という素人探偵を演じる。
「役者」という属性上「化けて潜入」したりする。
多羅尾伴内っぽいと言うか、コスプレが武器かよと言うべきか。
錦之助は声が汚くっていい(この映画ではいい)。
横溝正史は若い女性をバリバリ犠牲にするのがいつも通りクールだ。
カラーの歌舞伎シーンがラメラメでKISSっぽい、とメモに書いてあるが本当だろうか? もう全く覚えていない。

◆『三つ首塔』
五つ星評価で【★★片岡千恵蔵の探偵】
「横溝正史と謎解き映画の快楽」の1プログラム。
「多羅尾伴内」で有名な片岡千恵蔵が金田一耕助役。
千恵蔵は原作の金田一に似せる気は勿論一切なく、ソフト帽に拳銃持ってるという驚愕の金田一を演じている。
燃え盛る五重塔からの脱出とか、推理要素と無関係なノイズが正統派金田一映画が多数出揃った今となっては貴重。

◆『予告犯』
五つ星評価で【★★★★これが泣かずにいられるか】
とてもいい話。
生田斗真、鈴木亮平、濱田岳、荒川良良という四人は組合せ的にも最強の役者。
コワモテの戸田恵梨香も健在ぶりをアピールしているけど、
今回、衣装の統一感がちょっと薄かったと思うのがマイナス。
エンディングでジャニーズの音楽がかからないのが別に当たり前なんだけど、とても気持ちがいい。そういう当たり前の配慮がちゃんと出来ないといかんのに、出来てないケースが多すぎる(別にジャニの曲でも雰囲気あってれば怒りはしないよ)。

◆『天空からの招待状』
五つ星評価で【★★景色景色景色】
空撮で台湾の景色を撮り続けるドキュメンタリー。
環境破壊の批判なども含まれてて、ちょっと居心地の悪さを感じる。
それは、美しい景色と環境破壊へのシュプレヒ・コールの映画内でのバランスがどっちつかずだからだろう。美学的には景色百景になるほど徹底していない。批判を大々的に展開して納得させようとするほど教育的でもない。
空撮の際に使われたカメラの粒度が荒いのか、デジタルモアレがかなり目立って散見される。デジタルカメラの小型軽量化が今回の企画を後押しした事は分かる。だが、美しい景色を撮る事が必要条件の映画なのだから、もうちょっと無骨で使いづらい撮影機材でも精度の高い機材を使うべきだったろう(フィルムを使えとまでは言わん)。

◆『聖者たちの食卓』
五つ星評価で【★★★食卓食卓食卓】
インドの黄金寺院で行なわれるランガル(無料食堂)の様子を写したドキュメンタリー。ランガル(無料食堂)では、食材の提供から、食事の作成、配膳、後片付けまで全ての作業が、ボランティア(宗教的な奉仕)で賄われる。その作業を行う事が功徳なのだ。彼等の仕事の一つ一つが丹念に撮影される。この膨大な量の仕事を撮影でとらえていくのは圧巻なのだが、特に説明も加えず、ただただ映していくだけなので、圧倒されるが退屈する。基本1カットが不必要に長いのだ。言葉で説明を加えないからこそ逆に長くしてるのかもしれないが………いや、別に言葉で説明加えればいいじゃん。

◆『繕い裁つ人』
五つ星評価で【★★★その衣装は適正か】
ツイートで「たいへん気持ちの悪い映画だった」とだけ感想してる。
監督の前作『しあわせのパン』の箱庭のように綺麗に作られた悪く言えば生活感のない衣装が嫌いだった。パン屋の衣装がオシャレなのは構わない。清潔感が漂うのももちろんOK。だが、美しく綺麗に撮ろうとするあまりか、ほつれの一つもない「如何にも衣装チック」な衣装になってしまってる風に私には見えた。「ごっこ」ぽいと言うか。作者の美意識を貫くために嘘っぽくなってしまったと言うか。そういう監督の作る作品の次のテーマが「衣」なのだという。とても嫌な目で監視するように見に行った。
衣装についてはあまり好かない。基本、ここで扱う「衣」は「普段着」ではなく「ドレス」なのだ。普段着であっても普段着らしさが乏しい。武装でもするかのように「装う服」に私個人は興味がない。私個人にとっての「衣」はあくまで普段着だから。
特筆すべきは黒木華。彼女の脚に注目してほしい。
あの無造作にほって置いたようなたたずまいの脚。
その状態として画面に映る為の脚の演技が簡単なのか難しいのかは分からないけど、リアル演技の極致を見た思い。
PS 『チンコ立つ人』みたいな下世話な方が好きなんだ俺。残念無念。

◆『ST赤と白の捜査ファイル』
五つ星評価で【★★★あれ、面白いじゃん】
世間から大変評判の悪い『ガッチャマン』の脚本・監督コンビによる映画なのだけど、どうしたもんなんだか面白いんだよね、これ。つまり、脚本家・渡辺雄介の何から何まで全てダメという訳ではなく、一応おそらくこれ一本で判断するのは早計かもしれないけど、大上段に真面目な事を熱く語ろうとするタイプの映画に関しては下手だし、ボディーブロウをしこたまくらうぐらいの感じでダメ。軽くコメディーめかして、最後にプラスアルファに感動要素を付け込むタイプのドラマや映画なら面白く作れる可能性が高い。
もっとも藤原竜也が相変わらず変な役を変なテンションでやってるだけで、話以前に面白かったりするかもしれないけど(テンションは変で人として誠実に見えなそうでいても、ちゃんと人としての線を守るっていうキャラの匙加減が上手)。対する岡田将生はいつもの融通が利かないブリーフ穿いてそうな坊やキャラの岡田将生で、藤原竜也の対抗馬としては間違えてないだろう。
テレビからのSTのメンバー残り4人は志田未来、芦名星、窪田正孝、三宅弘城。窪田正孝なんて放映当時知名度低かった筈だ。そして、三宅弘城。今、朝ドラ『あさがきた』の亀助でグイグイ名前を売り出している。いい人選だな。ちなみにドラマは未見。
これ、もう一回くらい見て見たい。
どこかで「藤原竜也映画祭」とかやるようだったらちゃんとオススメできる一本。その前に「藤原竜也映画祭」が発生しないというのが本当のところだけど、そこはあえて無視。藤原竜也って何だかんだ言ったり言われたりするけどやっぱ面白いよね。独特だけどちゃんと上手いと思うし。
PS スタートレックではない。

◆『ザ・トライブ』
五つ星評価で【★★親切じゃない映画は嫌い】
甘えた映画ファンなので、親切じゃない映画は嫌い。
全編手話で話され、その手話の内容が分かろうが分かるまいが字幕は付かない。
字幕版がない事が映画の売りなのである。
おそらく全世界的にそういう興行をしているのだろう。
逆に言えば、そういう興行を最初から視野に入れた映画製作が行われたに違いない。
手話は勿論、見てて分からないが、手話による会話での激情は伝わってきた。
でも、そういうのは1アイデアなので10分も見ればそれでいい。そのワンアイデアで観客を132分拘束しようとするのは長い。そんなに引き延ばす内容のある話だとも思わないし、ずっと見ていたい題材でもない。なら、普通の口頭で会話してる映画同様、だらだら長い部分はどんどん切れと思う。音や声がない事によって緊張感を高められる人もいるだろうが、私は変化のなさに退屈を覚えるタイプだ。周りがどうかはともかく、私には合わんかった。
ラストの音の扱いは面白いけど振動は伝わるだろう。
聾唖者が寝る時ってあんなに明るくして寝るんだろうか?
PS ヒロインが西内まりやだったら、全く受け取り方が違うかもしれん


【銭】
『悪魔の手毬唄』『恋と太陽とギャング』:新文芸坐通常料金1300円。
『悪魔の手毬唄』:神保町シアター通常料金1200円。
『病院坂の首縊りの家』:神保町シアター通常料金1200円。
『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』:神保町シアター通常料金1200円。
『予告犯』:理由は何でか忘れたけど当日券で1300円。
『天空からの招待状』『聖者たちの食卓』テアトル会員割引で1300円。
『繕い裁つ人』テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『ST赤と白の捜査ファイル』チケット屋で前売券980円でGET。
『ザ・トライブ』これもチケット屋で前売券980円でGET。

▼作品詳細などはこちらでいいかなは今回こっぱずかしい状態だから省略。

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2015年12月25日

時間が経ちすぎてもう独立した感想にできないや映画たち祭2

題名まんまです。
※割ともうどれもこれも覚えてなくてヘロヘロです。

『バベルの学校』UPLINK X★★
『たまこちゃんとコックボー』トーホーシネマズ渋谷6★★
『暗殺教室』トーホーシネマズ渋谷5★★
『殺人狂時代』『座頭市と用心棒』シネマヴェーラ渋谷★★★,★★★
『着ながし奉行』シネマヴェーラ渋谷★★★,★★★
『シンデレラ』トーホーシネマズ新宿7★★★★
『ボーンズ 容疑者と告白の角』HTC渋谷2★★★
『ストックホルムでワルツを』『ジャージー・ボーイズ』ギンレイホール★★
『アリエル王子と監視人』ユーロスペース1★★
『ウォーリアー』シネマカリテ1★★★


◆『バベルの学校』
五つ星評価で【★★こういう所があるんだ】
フランスにある世界中から来た子供を受け入れる「適応クラス」のドキュメンタリー。まず最初に彼等が習うのがフランス語であって、それそれの国の言語が障害となる彼等を指して「バベルの学校」というズバリなタイトルを付けた人は偉い。彼等はみな中学生である。子供は感情に正直なだけに正しくない事でも堂々正論として出してくるから怖い。
バビル二世はやっぱり出てこなかった。

◆『たまこちゃんとコックボー』
五つ星評価で【★★何故これを認められないのか】
キンキン声の廣田あいかが主演。アニメの世界とリアルにな世界を行き来するファンタジー映画。割と期待している新進監督の片岡翔の作品にも関わらず、この映画を好きになれないのは主人公(たまこちゃん)のメンタリティーが幼すぎるからである。ファンタジーや夢の世界を信じて、頑なに外界を拒絶する。サンタクロースの不在で癇癪を起こす子供みたいだ。このメンタリティーで中学生はないだろ。昭和の高度経済成長期を背景にするならともかく、何でも調べれば分かってしまう情報化社会の今、この女の子がメルヘンの世界を信じてそれで良しとするその根拠が分からない。主人公の異常性が際立ってしまい、話に乗っかれず。

◆『暗殺教室』
五つ星評価で【★★年齢おかしい】
少年ジャンプの人気マンガの実写映画化。
それはまあそれで、どうでもいいのだけど、
山田涼介と菅田将暉が中学生と言う設定が嘘すぎる。どう見ても中学生には見えん。
『バベルの学校』『たまこちゃんとコックボー』そして『暗殺教室』
これ全て中学生が主役の映画。同じ教室に収容できん感高し。
ちなみにこの3本の映画を映画ファン感謝デーで同日に見た。
変な髪型の橋本環奈。
高嶋政伸は筋肉バカ的な傭兵。こういうのやらすと上手い。

◆『殺人狂時代』
五つ星評価で【★★★そう言えば見直したなあ】
「岡本喜八監督特集」の1プログラム。
そう言えば見直したなあ。

◆『座頭市と用心棒』
五つ星評価で【★★★そう言えば見たなあ】
「岡本喜八監督特集」の1プログラム。
そう言えば見たなあ。凄い企画力だよなあ。
勝新と三船が同じフレームに収まってるのは何か違和感ある。

◆『着ながし奉行』
五つ星評価で【★★★岡本喜八版『どら平太』
「岡本喜八監督特集」の1プログラム。
仲代達矢の奉行は呑気でいい感じ。
残念なのが音楽がカッコンカッコンって変な曲で痛快っぽくない事。
派手なチャンバラよりは重きを置かれてるのは人情劇。

岡本喜八特集で観た3本とももう完全に脳からこぼれ落ちてしまってる。
おもろい映画は抜けがいいからなあ。

◆『シンデレラ』
五つ星評価で【★★★★可愛くて健気で控え目な女の子を嫌いな訳がない】
予告の「シンディー・エラ(灰だらけのエラ)」と言うのを見て、
「ウーパールーパーに灰を掛けてシンディー・ローパーと呼べ」と思うに至った。
ツイッターでの映画感想。
 「誰もが毛ほどでも持ってる乙女感性を無理矢理ほじくりだして
  白昼に露出させる素晴らしいけど危険な代物だった」
そうだな、的確だな、俺。
リリー・ジェームズ(シンデレラ)は可愛いな。
美人系じゃなく可愛い系なのが映画の勝因。
ケイト・ブランシェット(継母)強烈な肉食系だ。いい仕事選ぶわあ。
ヘレナ・ボナム=カーター(魔女):ちょっといかれてる役がいつも通り似合う。
シンデレラのドレス、母ちゃんのドレスの面影はないけど、それはいいのか?
御者のシンデレラを励ます「俺なんかイモリですぜ」というセリフが好き。
イモリ優しいよな。この映画の中の大半の人間より優しいからな。

◆『ホーンズ 容疑者と告白の角』
五つ星評価で【★★★思った以上】
ダニエル・ラドクリフの頭に付いた角が必ずしも物質的に存在しているかどうかがハッキリしない所がクレバー。
ツイッターでの感想。
 「それはやっちゃダメって展開が釣瓶打ちなのに嫌いじゃない。
  99人の支持を得るためバランスを取って折り合いを付けるより
  これで間違えてないと自己を貫いた清々しさ。
  これはこれでいい。
  普通に考えてダメ出しはされるだろうけど。」
今となっては何を書いてるかよう思いだせない。
多分、ラスト話の落とし前の付け方が雑だった気がするので、それについてだろう。
あと確か、ダニエル・ラドクリフも含めて、大人キャストはくたびれてる。
キャラは総じて子役の時の方が良い。
ダニエル・ラドクリフは熱演してるが、
子役から彼に変わる時「うわ、いきなり毛もじゃ」だよと思ってしまった。

◆>『ストックホルムでワルツを』
五つ星評価で【★★御就寝】
頑張って歌った。
有名になった。
でも、幸せにはなれなかった、
ってテンプレートな話だと思うけど、ボクチン夢の世界をさ迷い歩いて、そっちの方がたいそう愉快だったから映画の事とかもうどうでもいいの。

◆>『ジャージー・ボーイズ』
五つ星評価で【★★★安定感】
イーストウッドだからもう誰も何も言わさないぞという感じの映画的安定感。
PS ジャージを着てなかった。
PS2 ジャージャービンクス・ボーイズだと思って見に行ったのに!
 いや、ジャージャービンクス・ボーイズだったら見に行かないな。
PS3 四人の中、楽曲を作れる天才肌は二人。
 凡人組は暴君と奴隷。
 いつも面倒な状況を耐えて耐えてずっと耐えてた野郎の話が泣ける。
 映画の中でさえ、そこに長くはスポットライトが当たらないのだけど。

◆『アリエル王子と監視人』
五つ星評価で【★★そうだねえ】
タイと日本の合作映画。
お忍び旅行中の王子と生き方を探し求めてる女子の監視人の小旅行。
このお忍び旅行で別に恋に落ちたりしないのがリアルと言うか、
逆にそう言う嘘がある方が映画っぽいのになあと言うか。
「生き方の見つめ直し」になると言うのは教科書的でどうも今一つ乗れず。
アリエルと言ったら今は『リトル・マールイド』の人魚姫の名前だよねー。

◆『ウォーリアー』
五つ星評価で【★★★あれを見てなければ】
ネットでかなり評判が良かったので見に行った。
総合格闘技系にライバル選手として挑む兄弟の映画。
「父と兄」「父と弟」が同じように付きあいが切れていて、同じように接触をするので最初「兄と弟」を同一人物と勘違いして混乱した。
総合格闘技の大会で、全くの噛ませ犬なあいつは負かされるとして、
途中どこかの段階で兄弟の死を乗り越えて戦う仇討戦みたいになるのかと思ってたので、最後のトーナメント結果はかなり驚かされた。

でも、この映画の前に同じく総合格闘技で戦う『激戦 ハート・オブ・ファイト』を見ていたので、どうしても比較してしまい、『ウォーリアー』の株の方が私の中では低い。同じような総合格闘技大会だとしたら、『激戦』の選手の方が絶対的に凄い特訓をやっている。主人公には贔屓してやりたいけど、過去の経歴はあるにしても天分だけで勝ち進んでいってる感は否めない。対戦選手弱いんでないの? そう思わせたら映画として負け。


【銭】
『バベルの学校』:映画ファン感謝デーで1100円。
『たまこちゃんとコックボー』:映画ファン感謝デーで1100円。
『暗殺教室』:映画ファン感謝デーで1100円。
『殺人狂時代』『座頭市と用心棒』:シネマヴェーラ会員割引1000円。
『着ながし奉行』:シネマヴェーラ会員割引+夜間割引で800円。
『シンデレラ』:トーホーシネマズ6回入場ポイントで無料鑑賞。
『ホーンズ 容疑者と告白の角』:テアトル水曜1100円均一料金。
『ストックホルムでワルツを』『ジャ〜』:ギンレイホールの会員証で鑑賞。
『アリエル王子と監視人』:ユーロスペース会員割引1200円。
『ウォーリアー』:シネマカリテ1のオトカリテ企画で500円。

▼作品詳細などはこちらでいいかなは今回こっぱずかしい

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2015年12月23日

時間が経ちすぎてもう独立した感想にできないや映画たち祭1

題名まんまです。
※割ともうどれもこれも覚えてなくてヘロヘロです。

『脱出』シネマヴェーラ渋谷★★★
『ナイアガラ』『赤い河』シネマヴェーラ渋谷★★★,★★★★
『パラノイアック』ユーロスペース2(奥)★★★
『アップルシードα』シネリーブル池袋1★★
『ホビット決戦のゆくえ』トーホーシネマズ渋谷3★★★★
『ソロモンの偽証 前編・事件』109シネマズ木場1★★★★
『ソロモンの偽証 後編・裁判』109シネマズ木場6★★★
『マッド・ナース』HTC渋谷3★★★
『幕が上がる』トーホーシネマズ渋谷4★★★
『幕が上がる その前に。』渋谷TOEI◆★★


◆『脱出』
五つ星評価で【★★★ちゃんとしていたけど、自分には合わんかった】
特集「映画史上の名作12」の中の一本。
見たなあという記憶がうっすら残るのみ。映画に申し訳ないのだけど、まあ、大体にして一日一本以上映画を見ているので、それだったら毎日の夕食を必ず思いだせるかと言うとほぼそんな訳でもなくって開き直っちゃダメだよ俺……ともかくごめん。格式高く悪い印象はないが、既に消化されてしまって何も残っていない。

◆『ナイアガラ』
五つ星評価で【★★★モンローは脇】
特集「映画史上の名作12」の中の一本。
モンローが主役じゃないのに驚いた。主役のヒロインは何か芋っぽい感じ。

◆『赤い河』
五つ星評価で【★★★★牛牛牛牛地獄いやいや普通に立派でいい映画】
特集「映画史上の名作12」の中の一本。
牛を引き連れて高く売れる所まで大移動するカウボーイ達。男たちの意地とプライドが炸裂。いや、普通に面白かった。
この『赤い河』のポスターには「25年に一本の邁進大西部活劇」というコピーがうたわれているのだけど、今となってはいったいいつの25年なんだか、さつぱり分からないし、何で25年という節目を使ったのかもよく分からない(ちなみに『赤い河』は1948年の映画)。

◆『パラノイアック』
五つ星評価で【★★★面白かったらしい】
一切覚えていない。

◆『アップルシードα』
五つ星評価で【★★ジェームス・キャメロンが褒めるCG映画は9割クズ】
予告(特に特報)の音楽が凄くシンクロしててかっこよかった。
主人公が外見上、乳があるだけの女男で、内面も薄い。どうしろと言うんだ。
その上、その乳も大して大きくないのだぞ。
興奮できるくらいのセクシーなグラフィックと、いやらしいCVを所望する。

◆『ホビット決戦のゆくえ』
五つ星評価で【★★★★ぐう】
ツイッターで次みたいに呟いてる。
 「何か滅茶苦茶な話なんだけど剣豪集まる大衆娯楽みたいな意味で面白かった。
  殺陣だけが突出してるるろ剣に似てる」
話的には破綻してると思う。竜を退治したらそこでスッと終わればいいのに、
戦争が始まって『指輪物語』の前哨戦みたいになってしまう。
そんな大事にしない方がホビット譚として独立したんじゃないだろうか?
元々の原作がどうなってるか分からないけど。
あとガラドリエル様はステキだった。
ガラドリエル様がステキじゃないなんて事はないのだけど。
まあでも、3本の映画の中で竜退治に占める時間配分が少ないよね。
本当はそこが話の肝だと思うんだけど……違う?
(肝として、種族を超えたよろめきドラマってのもなくはないか)

◆『ソロモンの偽証 前編・事件』
五つ星評価で【★★★★盛り上がってきたぞお】
表に出るような主要な子役は全ていい。
特に主演の藤野涼子の太い声と情感の籠ったクールな視線は山口百恵を思いだした。
汚れ役の石井杏奈を見ていると切ない。親役の永作博美の怪演も凄い。
黒木華はこの時期これと『幕が上がる』で両方とも教師役を全然違うベクトルで演じている。引き出しありすぎ。市川実和子のサイコ感も凄い。
田畑智子こういうキリっしした役もできるのね。可愛い役の方が好きではあるな。
藤野涼子と尾野真千子は同一人物に見えない。
PS ツイッターで「ソロモンでげしょー」とボケた。

◆『ソロモンの偽証 後編・裁判』
五つ星評価で【★★★しまった、盛り上がりを維持できない】
うん、話としては分かったけど、
どうにかして前編の盛り上がりを維持してほしかった。
わざわざ再見はしなかったが早稲田松竹が行った二本立てはいい興行だった。
名画座の数が減って、こういう二本立て興行を番組で組めないのはようないなあ。

◆『マッド・ナース』
五つ星評価で【★★★思いきりよし】
主演の脱ぎっぷりグー姐さんがシャルロット・ゲーンズブール似なのは評価高い。
後半いきなりその姐さんがキレてから映画がパニック物みたいになるのは、それはそれで楽しい。パニック映画に形態を変えながらも、真に怖いのは社会に潜む一人の狂人というコンセプトが揺らいでないのは立派。
「エロとしてもグロとしてもちゃんとやらいでか」という意気込みが見える映画。
今年100本目に見た映画。

◆『幕が上がる』
五つ星評価で【★★★ももクロ頑張ったなあ】
とりあえずアイドル映画だから彼女たち自身が輝いてればOK。
その上ちゃんと面白かったから更にOK。
「がるる」と仇名され、映画的にもあまり内面に踏み込まれない高城れにちゃんが好き。

◆『幕が上がる その前に。』
五つ星評価で【★★★続・ももクロ頑張ったなあ】
ちゃんとやってるんですよとうアリバイ工作的な一本。


【銭】
『脱出』:シネマヴェーラ会員割引+ラスト1本割引800円。
『ナイアガラ』『赤い河』:シネマヴェーラ会員割引1000円。
『パラノイアック』:ユーロスペース会員割引1200円。
『アップルシードα』:テアトル会員割引1300円。
『ホビット 決戦のゆくえ』:チケット屋で額面1400円の前売券を額面金額で購入。
『ソロモンの偽証 前編・事件』:毎月10日109シネマズデーで1100円。
『ソロモンの偽証 後編・裁判』:新聞屋系の招待券もらった。
『マッド・ナース』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『幕が上がる』:トーホーシネマズ会員割引曜日で1400円。
『幕が上がる その前に』:映画ファン感謝デーで1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかなは今回こっぱずかしい状態だから省略。

fjk78dead at 10:05|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2015年12月21日

『偉大なるアンバーソン家の人々(ネタバレ)』『血涙の志士』をシネマヴェーラ渋谷で観て、ワクワクグーグーふじき★★★★,★★

特集上映「映画史上の名作14」の1プログラム。

◆『偉大なるアンバーソン家の人々』
五つ星評価で【★★★★オーソン・ウェルズかく語りき】
オーソン・ウェルズ監督作品。オーソン・ウェルズの映画って『市民ケーン』を大昔に見たっきり。他は出演している『M』とかウィスキーのCMとかで見かけた事はあるけどそれしかなかった。で、見てみると、まあ、ちゃんと面白い事。それにしても、これが全然完成品でなく、40分ほどカットされた挙句ラストまで変えられた「ノン・ディレクターズ・カット版」だって事実も凄い。失われた40分は今でも探し続けられているらしいが、おそらくもう発見は無理だろう。ただ、同じく「ノン・ディレクターズ・カット版」のポール・グリモーの『やぶにらみの暴君』が「ディレクターズ・カット版」の『鳥と王様』よりテンポがよくて好きな私としては、監督が思うままに意思を通した作品の方が絶対面白い筈だ、とは言いきれないと思っている。どちらにせよ、もうどうにもならない物の事を言ってもせんないもんだ。

映画冒頭、その町にとってのアンバーソン家の「格」をボーンと出し、まるで吹き荒れる風のように若き日のモーガンとイザベルの恋の破綻から、イザベルの一人息子ユージーンの我儘ぶりまで描いてみせる。ユージーンは金持ちに胡坐をかいたとにかく鼻もちならない若造だが、彼の母親への愛(依存)だけは掛け値なしの本物なので、観客はその一点しかなく、その一点に縋りつく為に普通の男女の愛すら捨ててしまうユージーンに徐々に同情しないでもなくなる。嫌な奴を嫌な奴として描写しておきながら、その彼への関心を観客に捨てさせない手腕が見事だ。時代は馬車から自動車の時代へと移り変わり、ユージーンがモーガンにかって言った通り、クソな時代がやってくる。それは単にユージーンただ一人にとっての「クソな時代」ではなく、土地の名士が主人のように振る舞いながらも弱者をそれなりに守っていた時代の終焉であり、各人一人一人が戦いながら自分を守らなくてはいけない時代の始まりなのだ。
富豪の鎧を剥ぎ取られたユージーンは事故で四肢を失い、もう施しを受ける事でしか生きながらえない弱者になる。だが、弱者を守る彼の家はもうない。ユージーンにイザベルの一端を見たモーガンの手によってユージーンは生の保証を得る。ハイになってるモーガン、閉ざされた病室内で映らないユージーン。皮肉なことに彼の言った「クソな時代」で、彼は他者と戦って身銭を稼ぐ事もなく、かってそうありたいと願った働かない生活を手に入れた、彼のもっとも嫌悪すべき敵の手によって。彼がどんな顔でどう生きるのか。彼の顔は病室に遮られて見えない。
これがエンディングが変えられたハッピーエンドという事なのだが、足を怪我した競走馬の額に銃を撃ちこむようにユージーンを抹殺してやる方がより人道的ではないだろうか?


◆『血涙の志士』
五つ星評価で【★★ジョン・フォードの無声映画。凄い邦題だ】
無声映画はどうも苦手だ。集中力が途切れてしまう。

親の遺言で結婚した相手がグズグズのノンベ野郎で苦労するという『偉大なるアンバーソン家の人々』のカップリングにとてもふさわしいダメダメ結婚映画。ダメの理由は『偉大なるアンバーソン家の人々』ほど複雑ではなく、単に夫が「ノミスケの悪」で借金の近作に困り社会的に不誠実な事を行なった。悪い事をこの夫が一手に引き受けているのだが、こいつの顔が髭面もあってか、ベン・アフレックに似てる。

舞台がアイルランドという事でキルトを穿いている男も女も現われる。
女のキルトの方が可愛いね、当たり前だけど。


【銭】
シネマヴェーラの会員割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
偉大なるアンバーソン家の人々@ぴあ映画生活
血涙の志士@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2015年12月18日

『バーレスク』をHTC渋谷3で観て、なんて愉快なのど自慢ふじき★★★

五つ星評価で【★★★頭が悪くても喉が良ければ世界はどうにでもなる】
借金経営で潰れそうなショーパブを救うのは
田舎からやってきた喉自慢アルバイト。
喉と度胸とダンスと、ちょっと頭脳でショーパブを救います。

という話なんだけど、このショーパブが、どこかゲイバーくさい。
シェールもクリスティーナ・アギレラもはっきり「女だ」と宣言してないから
実は登場人物全員が限りなく男でも成立しそうな話である。

と言うのはシェール(聞く側)とアギレラ(話す側)の
コミュニケーション・スキルが地を這うように低いのである。
のりお対ジミー大西みたいなコミュニケーション。
と言うか、基本、野郎と女共では
女共の方がコミュニケーション・スキル高い筈なのに、あれではあんまりだろう。
話の突端にいる主役二人が相手の言う事を聞いて、
ちゃんと経営対策を練れば20〜30分で問題は解決して完了するかもしれない。

でもまあ、解決しないからアギレラの喉が響き渡る。
どうでもいいバカな話なのに、面白いのはこの喉があってこそ。
いや、逆にこの喉をただ披露するためだけの映画である。
アギレラの喉は野太くて気持ちいい。
言語の壁なのか、言葉や単語になってない
「うー」とか「あー」みたいな音その物の方が聞いてて気持ちいい。
えーと、じゃあ、あの遠距離二股男でも近距離富豪のどちらとでもいいけど
「おSEX」して、それをミュージカルとして実況すれば
一番映画として面白い物に仕上がったんじゃないだろうか。

アギレラは喉はいいけど、小柄なのでボディーはそうそうSEXYではない。
カット割りと歌舞伎のようなボディーを強調した「見栄」で、
女の身体アピールをバカスカやって見せてた。この辺、上手い。
分業制で女の身体アピールはごっついダンサーがようけいるので、
そこにもっとお願いでもよかったと思う。


【銭】
均一料金1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
バーレスク@ぴあ映画生活
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バーレスク@或る日の出来事

PS まさか、『バー・レズ区』ってそういう映画か!(いや違うだろ)

fjk78dead at 10:05|個別記事コメ(2)トラバ(0)

2015年12月15日

『劇場霊』を新宿ピカデリー10で観て、中田監督の所にいい脚本が届かないならもうホラーは取らない方がいいぜよふじき★★(ネタバレ)

五つ星評価で【★★「中田秀夫監督最新作」という宣伝文句が中田監督を消費している】
ネタバレを含みます
自分で脚本を書かない中田監督の作品の良し悪しは脚本に左右される。
『女優霊』『リング』は成功例。『クロユリ団地』『劇場霊』は失敗例。

『劇場霊』というタイトルに偽りがある。
『女優霊』を宣伝の引き合いに出したので、
対にする関係上『××霊』にしたかったのだろうが「××」が正確でない。
ウルトラマンや仮面ライダーみたいに過去の栄光を宣伝材料にするのはやめようよ。

確かに霊は劇場にしか出ないが、タイトルを対にするなら『人形霊』である。
呪いの本体が人形である事はもう映画のド頭から明確にされる。
でも何でそんなに深く人形に「怨」が籠ったかは曖昧だ。
例えば古い日本人形なら理由はなくても「怨」が籠る底地があるのでそれでいいが、
等身大の洋式球体間接人形には、「怨が籠りそう」というバックボーンが薄い。
設定でちゃんとサポートすべきである。
又、呪いの結果が白蝋化である事も理由が分からない。
あとホラーキャラクターの退陣の仕方も雑。

この人形の造形上の出来がかなり良い。
だが、動きが怖くない。人形だから重くないのだが、ちゃんと歩かせたいらしく、
人間を模した歩き方をする。どこか人形浄瑠璃に似ている。
どうせ超自然的存在なのだから、すーと滑らせればいいのに。その方が絶対怖い。

ドベタ扱いされてる島崎遥香はちゃんと演技してる。別に下手ではない。


【銭】
前回有料入場割引で1300円。

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劇場霊@ぴあ映画生活
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劇場霊@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
劇場霊@だらだら無気力ブログ

PS 対にするなら『男優霊』か。何か怖くないな。

fjk78dead at 00:23|個別記事コメ(4)トラバ(7)

2015年12月14日

『サイの季節』『雪の轍(ネタバレ気味)』をギンレイホールで観て、うーんうーんふじき★★,★★

◆『サイの季節』
五つ星評価で【★★静かすぎる】
主人公が辿る過酷な運命。
主人公はその全てに沈黙で応える。
詩的でダイナミックな画面。
でも静かすぎる。
画面だけ大胆でこんな淡々と進んでいいのかという違和感が残った。
高倉健のような沈黙の美学と言うのもあると思うが(それ以前にこの物語の中では沈黙せざるを得ない複雑な事情があるが)、これほどの過酷な運命に対する対応としては、全てを引っ繰り返す菅原文太のような激昂が欲しかった。そういう生き方や感情の吐露の方が人間らしいと思うから。私は人間を越えてしまった鉄人を見たいのではなく、人間としての登場人物を見たいのだろう。
主人公の沈黙は喉を割かれてる?そんなシーンあったか?
あの何に対しても優しすぎる目は魅力があると同時に怒りに満ち満ちてほしいとも思ってしまう。基本、私は活劇寄りのリベンジ物語が好きなのだ(庶民だから)。


◆『雪の轍』ネタバレ気味
五つ星評価で【★★見つめていれば見つめているほど主人公を嫌いになっていく】
カンヌ映画祭の一等賞を取った3時間16分の大作。
主人公は温厚でそこそこの生活をしている金持ちだけど満たされない人間という事で、映画の冒頭で自己同一化しようと試みてみる。他に自己同一化できるキャラも現れず、彼視点でこの映画を見続ける事になるのだが、徐々に徐々にこの主人公の嫌な部分が浮かび上がってきて、それがありがちな人間の弱点で自分にも備わっていたりするので、どうにもやりきれなくて見終わって疲れてしまった。
・主人公は「自分」が大事であり、決して自分を否定しない。
・主人公はソフトに、理屈と資金力で、他人に君臨する。
・主人公は他人に、自分の感情に都合のいい動き方をするように強いる。
そら、いやだろ。こんな奴。

若い奥さんが不憫である。
彼女に不備がないとは言いきれないが、
不備があるから支配して蹂躙してもいいという物でもない。
とりあえず寒冷地で子供もいないのだから、
SEXすれば収まったりはしないのか?
「いや、いや、いつもこの手で・・・・・・あはん」みたいなのはあかんか?

ラストシーン、主人公のぐだぐだ「それでもボクを許して」ナレーションで終わるのだが、あの辺りをパッと目が醒めた主人公が「おおおおおおお、夢で良かった。これからは言葉を駆使しないで、素直に心で語りかけよう。らららあ〜」と歌いだしたら、いい映画になったかもしれないが、それは手法的にエヴァンゲリオンなので大勢の人にボコボコに否定されるに違いない。

PS 196分はカップヌードル65個を直列で作って提供できる時間。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

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サイの季節@ぴあ映画生活
雪の轍(わだち)@ぴあ映画生活
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サイの季節@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
雪の轍(わだち)@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
雪の轍(わだち)@映画的・絵画的・音楽的

PS ああ、きつい二本立てだった。

fjk78dead at 10:19|個別記事コメ(6)トラバ(10)

2015年12月04日

『ジョン・ウィック』を109シネマズ木場6で観て、足す必要のない映画だふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★昔からある単純なリベンジもの。それ以上でも、それ以下でもないけど、勿論それでいい】

単純におもろくて、かっけくて、痛快。
それだけの映画。
大事な物を奪われた主人公が徹底的にリベンジを果たしていく。
手垢に満ち満ちたプロットだが、
逆に言えばベーシックすぎて削ぎ落としようがない作りとも言えよう。

てな訳で、ジョン・ウィックが動き出した事による周囲のザワザワ感とか、
いよいよ全く無駄と思われていた状態から本懐を遂げるまでが痛快。
映画はそこで終わらず、蛇足的なついでが付く。そこは許容範囲だけど蛇足と思う。

映画の中心に鎮座する哀しい顔のキアヌもいいが、
いつも通り濃い顔のウィレム・デフォーもいい。

シネコンで油断してたら、あっという間に上映回数が減ってしまった。
こういう見終わった後何も残らない映画を
ちゃんと集客するようにしないといけないと切に思うのだけど。


【銭】
毎月10日は109シネマズのサービスデーで1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ジョン・ウィック@ぴあ映画生活
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ジョン・ウィック@ここなつ映画レビュー
ジョン・ウィック@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ジョン・ウィック@ペパーミントの魔術師
ジョン・ウィック@ノルウェー暮らし・イン・原宿


fjk78dead at 23:51|個別記事コメ(8)トラバ(6)

2015年12月01日

『シャークトパスVSプテラクーダ』をHTC渋谷3で、『オール・チアリーダーズ・ダイ』をHTC渋谷2で観て、ガーガーぐんぐんふじき★,★★★★

どちらも未体験ゾーンの映画たち2015の作品。
感想書かない間にほぼ1年経ってもた。記憶を搾り出してみよう。

◆『シャークトパスVSプテラクーダ』
五つ星評価で【★ちんたら】
なーんか話がちんたらしてた。流石ロジャー・コーマン系。

サメ×タコの怪物「シャークトパス(シャーク+オクトパス)」と
翼竜×魚の怪物「プテラクーダ(プテラノドン+バラクーダ)」が戦う。

鮫蛸のデザインは良い。
やっぱ見た事のない形のでかい動物って脳髄にビンビン来る。

バトルシーンがほとんどなく、
バトルしたと思ったら意識がぶんぶん飛ぶ感じで睡眠の中に落ちてしまい、
はっと目を醒ましたら終わってた。
もーちょっと人間側のドラマ面白くするか、人間パート削れないっすかね。
プテラクーダって噛ませ犬と言おうか、
あまりこれ一体では映画にならんだろうと言おうか。
うーん、そんな感じだったと思う(にも関わらずバトルで寝てもたから、もう)。


◆『オール・チアリーダーズ・ダイ』
五つ星評価で【★★★★なんか無駄に好き】
「チアリーダーが出る映画」という一点だけで見に行ったので、内容を全く知らなかった。前年のでっかくなるみたいな奴かと思ったらゾンビ系だった。でっかくなる方が健康的で「チアリーダー」という素材には向いてる気もするが、映画に描かれるチアリーダーは常に生身のドロドロした状態だから、まあ、どうでもいいのかもしれない。

で、話の展開が割と見えなくて好き。
最初、チアリーダー内部で諍いが起き、その内部抗争で血で血を洗う争いになるとか、単純にリベンジ物になるのかと思ったので(そういうミスリードもあったと思う)、対象となる女子全員いきなりあんな目に会って驚いた。そこから見つかる真の敵、、、は別に意外性はないけど、憎々しくてよし。

小ネタで『転校生』展開があったり、
正に「バカは死んでも治らない」で
ゾンビなのに激烈バカ女が割と自分の好みだったりでゲラゲラ。
ダメ出しするレビューも読んだので、これは自分に向いてたんだろうなあ。

PS 『オール・チアリーダーズ・ゲイ』だったら憎悪対象。


【銭】
最初の1本目(鮫蛸)はテアトルの会員割引で1300円。
2本目は未体験ゾーンの映画たちリピーター割引で1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
シャークトパス VS プテラクーダ@ぴあ映画生活
オール・チアリーダーズ・ダイ@ぴあ映画生活
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シャークトパス VS プテラクーダ@銀幕大帝
シャークトパス VS プテラクーダ@5385
オール・チアリーダーズ・ダイ@銀幕大帝
オール・チアリーダーズ・ダイ@いやいやえん

fjk78dead at 23:43|個別記事コメ(8)トラバ(8)

2015年11月30日

『スペース・バンパイア』と『ブラッドスポーツ』を新宿シネマート1(大)で観て、もっと単純におもろいのなかったんけふじき★★,★★

メナヘム・ゴーラン映画祭の映画を別の日に別興行で2本。
いやあ、『キャノンフィルムズ爆走風雲録』を見たら見たくなるよお。
どちらも見終わったら、静かに「ふううううううう」と溜息ついたけど。
俺だってシネマヴェーラに行って橋本忍わ観た方が満足できる事は分かってるんだ。『スペース・バンパイア』なんて二回目だけど初回完膚なきまでにつまらなかったし。でも、計算とか最短距離だけじゃないと思うんだ、人間って。

いや、見終わってやっぱ公開はしたけどね。それもまた人間よ。


◆『スペース・バンパイア』
五つ星評価で【★★勇壮なマーチと、どうでもいいストーリー】
ともかくヘンリー・マンシーニが作曲した主題曲のマーチが絶品だ。絶品すぎる。
ああ、気持ち良すぎてずっと聞いていたい。
あと絶品なのはヌード女子の乳。
それ以外は普通に屑。話や登場人物のメンタリティーが常識外で乗れないもの。

みんな色々思う所はあるのかもしれないけど、
この映画の終りに拍手するのはやめた方がいいと思う。
「ダメだけど敢闘賞くらいはあげましょう」臭か強すぎる。


◆『ブラッドスポーツ』
五つ星評価で【★★アクションシーンとろとろ】
ジャン・クロード・ヴァンダムのデビュー映画。
筋肉はモリモリ付いてるけどどこか世慣れてない感じでヴァンダムなのにチェリーボーイっぽい。股割りポーズがお気に入りらしく連発するのはヴァンダムの趣味か監督の趣味か。いらんと思うよ、あれ。武道家らしさの逆アピールになってると思う。そう言えば、武道の道着がみんなカラーでペラペラしててコスプレくさい。
敵役はヤン・スエだろうか? アクションシーンがどうにも平坦で船を漕いでるうちに終わってしまった。ガッデム。


【銭】
両方、映画祭統一料金1100円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
スペースバンパイア@ぴあ映画生活
ブラッド・スポーツ@ぴあ映画生活
▼関連記事。
キャノンフィルムズ爆走風雲録@死屍累々映画日記

fjk78dead at 22:27|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2015年11月29日

ドキュメンタリー6本をあちこちで観てまとめてレビューする男ふじき

ドキュメンタリーのレビューがたまったのでまとめて。

『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』HTC有楽町2★★
『日本と原発 4年後』ユーロスペース1(手前)★★★★ ※これだけ邦画
『美術館を手玉にとった男』ユーロスペース2(奥)★★★
『みんなのための資本論』ユーロスペース1(手前)★★★★
『キャノンフィルムズ爆走風雲録』新宿シネマート1(大)★★★★
『ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償』UPLINK ROOM★★★★

ドキュメンタリーを見るとよく思うのだが、
未知の知識を手際よく説明してくれる教育効果の高い物が好きだ。
嫌いなのは「情景」を撮りっぱなしの未編集もの。
そこには何かを伝えようという意思が感じられない。

上の6本の中で伝える努力がともかく強いのが
『日本と原発〜』『〜資本論』『〜コスト〜』の3本。とてもおもろい。
『キャノン〜』は素材が面白すぎて伝えるも伝えないもないという珍品。
後の2本はそれぞれ試みは面白いんだけど他の4本よりは私的には劣る。
ちょっと前に記事にした『サム・ペキンパー』も素材が良いのに伝わらなかった一本。一人の人間の「人と成り」を伝えるのに評伝(インタビュー)を延々続ける方式がもっとも適しているとは思えない。基本、伝記を書く人が作ったから、そういう形式になったのかもしれないけど。

◆『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』
五つ星評価で【★★キャラはいいけど、言いたい命題がぼけている】
90近い婆さんが二人、経済についての疑問を膨らませて、あちこちて解決しようと悪戦苦闘するドキュメンタリー。基本二人の行動を後追い(もしくは同じ行動の再撮影)して撮影する事で作品ができており、そこからもう一つ編集してまとめようという親切心は薄い。なので、当の主役たちは分かっているかもしれないが、観客の私には「経済が右肩上がりに成長する事が理想の生活に直結する訳ではない」という主張はお題目のように耳に入ってくるが、今一つ「だから、それが何でそうなのよ」という感じで自分の気持ちにまで攻め込んできてはくれなかった。
よく分からないが、チラシの紙に物凄くいい厚手の紙を使っている。いや、もっと他にお金掛けるところなくない?

◆『日本と原発 4年後』
五つ星評価で【★★★★洗脳される快楽】
あまり難しい事を考えずに生きている。
なので、原発の話もこの映画を見るまでは
「原発を稼働しない事で国家間の経済力競争に負け、飢えるような国になったらイヤだなあ。だから、原発は完全否定ではなく、自然エネルギーと共存しながらゆっくり廃棄の方向に歩んでほしい」という考えだった。この映画を見て変わった。うん、原発はいらない。なくて電力足りそうだし、リスク込みで計算したら喜んで使うほど安くない。
原発を使うべきでない理由がきっちり分からない人に分かるように作られている。悪い言い方をすれば、きっちり洗脳されるように作られている教材だ。
でも、為政者側が分からない人に分からないままでゴリ押ししようとする政策を施行するので、これくらいの反論が妥当なのだ。これが間違えているなら為政者側もこれくらい分かりやすく反論してくれるなら、私は再洗脳されよう。とても、そんな誠実さが為政者側にあるとは思えない。だから、私はこの映画を推す。

◆『美術館を手玉にとった男』
五つ星評価で【★★★出来事としては面白いし、考えさせられる】
贋作芸術を売買せず美術館に寄贈していた男の評伝映画。
彼は自らの利益を享受していないので詐欺罪には当たらない。
美術品に創作の魂がなく、同じだけの技術があるだけでも芸術たりえるか、という美術業界においてはタブーであろう命題も含まれている。
「ピカソが描いたら芸術だが子供が描いたら落書き」という議論である。
とどのつまり、これは芸術を与える側と受け取る側のどちらに基準を置くか、という事だろう。芸術を与える側は今まで権威に守られていた価値が贋作によって暴落するのは好まないだろうが、芸術を受け取る側は手っ取り早く、同じ感銘が受けられるなら真作だろうが贋作だろうが関係ないと思うのだ。「この絵は素晴らしい。その理由はこの絵の作者が作者本人であり、真作だからだ」と言うのは本当のところ、芸術の否定であろう。
最終的にこの男の贋作を一堂に集めて個展が開かれる事になる。実に皮肉な展開だ。

メチャクチャどうでもいい話をするが、男の贋作寄贈を最初に見破る男がFUJIWARAのふじもんに似てる。ふじもんに似てるってのはムチャクチャ芸術から遠くていいと思う。

◆『みんなのための資本論』
五つ星評価で【★★★★お金の仕組みがよく分かる】
アメリカの金持ちと貧乏人の格差問題を語る映画。
見ているうちに分かる。これは原理原則を語る映画なので、全てが同じでないにしても、かなり似通った事が日本でも起こっている。
金持ちと貧乏人の格差が起こるのは悪い事なのか?
格差その物は悪くない。ただ、働いても、働いても、貧乏人が貧乏から抜け出せない社会システムが出来てしまっている事が問題だ。それは黒人奴隷がどんなに努力して働いても奴隷から抜け出せなかった事と一緒だ。要約すると貧乏人が得をしないように巧みに色んな方法でピンハネしてる奴らがいるのだ。そして、そのピンハネがシステムとして盤石すぎてなかなか崩せない域に達してしまっている。
このピンハネの手法がアメリカに揉み手で擦り寄っていく日本に根付かない訳がない。何か悪い意味で、日本がアメリカに近づいていってると思う。勿論、ワールドワイドに無慈悲じゃない分(資本主義的な繁栄の為なら他国国民の血を流す事に躊躇しないのがアメリカ支配階級の考えだ)、日本の方がまだ猿真似程度だとも思うが。どちらにしてもピンハネされるのは中流から下だから嬉しい訳がない。

◆『キャノンフィルムズ爆走風雲録』
五つ星評価で【★★★★ドキュメンタリーとして面白いとかつまらないとか、この映画に関してはもうどうでもいい】
メナへム・ゴーラン率いるキャノン・フィルムの成功と没落を描く。
ハリウッドの一番にのし上がって退いたイスラエル人メナヘムの成功の秘訣は、安い映画でガッポガッポいっぱい作ってうっひょっひょー、って感じの気持ち商法。何か八百屋の親父がプロデューサーになったような感じ。でかい声で「いらはい、いらはい、おもろい映画あんねんでー」とがなってる。「気に入らんなら、こっちのもええで」と10本くらい映画作る。頭は悪いが、ひたすら情熱的で、そんな八百屋みたいなプロデューサーを嫌いになれる訳がない。
なので、作ってた映画の内容がどうこうでなく、そこに関わっていたメナへム・ゴーランという男が魅力的。その彼の伝記映画なので、彼がずっと映りっぱなし。いやあ、面白い。最高の素材だ。そんな訳で、中に出てくる映画の知識がなくてもけっこう楽しめる。これって凄い事だ。

◆『ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償』
五つ星評価で【★★★★搾取の真相がよく分かる】
アメリカの金持ちと途上国の貧乏の格差問題を語る映画。
「ファストファッション」・・・安売り衣料。日本で言うならユニクロ。
アメリカの話で言えばこの20年の間、人々は40倍もの服を買う事になったらしい。
だが、服の値段は売れれば売れるほど下がっていく。
これは売れた分の儲けで安くしている訳ではない。
過当競争で売値を安くするため原価を安く抑える事を強いられているのだ。
労働者の人権が確保されていない国で底値で買い叩かれて作られた服。
そう、この映画の中心テーマはフェア・トレード。
グローバリズムがフェア・トレードを難しくしてる。
企業が最貧国に行って労働力を買い叩く。
労働組合とかが出来、労働力が高騰するとその国を見限り、別の最貧国で買い叩く。
貧しい国が国をあげて武力で労働ストを排除したりする。
ともかく、ことここに至っては「経済は武力以上に武器」なのだ。

映画はフェア・トレードを中心に、衣料原料を安価にするための農薬汚染問題、
大量の廃棄布による環境汚染にも触れる。

これらのファストファッションに金を払ってしまったら、このシステム維持に対して賛成票を投じる事になる。ああ、怖い。この怖さこそ、このドキュメンタリーが秀逸である事の証明に他ならない。

PS そう言えば昔、フェア・トレードを扱ったコーヒーの映画をUPLINKで
 見た記憶がある。その後、あの「すき家」でフェア・トレードコーヒーを店頭で
 売ってるのを見かけた。企業として良い事をやるのは賛成だが、
 「国外の労働者を助けるより自分の店の労働者をどうにかしてやれよ」と
 今ならツッコミも入りそうだ。今でもあのコーヒーは売ってるのだろうか?


【銭】
『シャーリー&ヒンダ』:テアトル会員割引1300円。
『日本と原発 4年後』:ユーロスペース会員割引1200円。
『美術館を手玉にとった男』:ユーロスペース会員割引1200円。
『みんなのための資本論』:ユーロスペース会員割引1200円。
『キャノンフィルムズ爆走風雲録』シネマート月曜メンズデー1100円。
『ザ・トゥルー・コスト』:UPLINKフラッシュ割(当日記念日に即した割引)1000円。

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シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人@ぴあ映画生活
日本と原発 4年後@ぴあ映画生活
美術館を手玉にとった男@ぴあ映画生活
みんなのための資本論@ぴあ映画生活
キャノンフィルムズ爆走風雲録@ぴあ映画生活
ザ・トゥルー・コスト 〜ファストファッション 真の代償〜@ぴあ映画生活
▼関連記事。
サム・ペキンパー@死屍累々映画日記

fjk78dead at 23:32|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2015年11月27日

『PAN』をトーホーシネマズ新宿1で観て、忘れかけてるけど軽くそっと感想書くよふじき★★

五つ星評価で【★★何でこの人たちは大暴れするの】
ファンタジーなのだけど、出てくる登場人物はみんながみんな自由じゃない。
それぞれが何かに囚われているかのように、疲弊しているのである。

主人公のピーターは労働と空腹を強いられるリアルな世界から
自由な世界ネバーランドにやってきたと思ったら捕まって労働に処せられ、
逃げた先で又、捕まって、身に覚えのない挑戦を強いられたりする。

この時点ではまだ盟友のフック船長も
リアル・ワールドに帰りたくて帰れない囚われ人であるし、

現地人の姫様タイガー・リリーだって自由に生きてはいない。
何かみんな、深刻に何か行き詰ってらっしゃる。

悪役の黒ひげなど永遠の命を授かる妖精の粉を探しているというが、
年齢300歳と言うのだから、この人が永遠の生命を求める理由が
今一親身になって分からない。あっ、粉吸ってるから長生きなのか。
長生きしててもあまり楽しそうではないなあ。

って感じで乗れず仕舞い。

パン少年は時代劇役者「遠藤太津朗」にちょっと似てる。


【銭】
トーホーシネマのメンバー優待週間に見に行ったので1100円。

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PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜@ぴあ映画生活
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PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜@或る日の出来事


fjk78dead at 23:17|個別記事コメ(6)トラバ(4)

2015年11月26日

『RWBYvolume1』を新宿ピカデリー4で観て、黒船が日本仕様でやってきたよふじき★★★

五つ星評価で【★★★アメリカが萌え積んで攻めてきた】
アメリカ製の3DCGアニメ。だが、キャラ・設定・意匠仕様などがことごとく日本の萌えアニメちっく。というのは、そういう作りを目指して作っているからである。クール・ジャパンの返り討ちみたいな状態。

「全て上出来」と褒める訳にはいかない出来だが、試みは大変面白い。
海のこっちも向こうも同じ観点で分かりあえる部分があり、そのオリジナリティが日本のオタク産業であるってのは中々誇らしいような痒いような。

キャラの表情やデフォルメ化などは中々考えて作られているが、
アニメート(動き)は粗雑なゲーム動画を見てるようで萎えさせられる。
怪物とのバトルなど、決めるべきところの作画はバッチリ決めるが、
モブキャラの動きや存在自体(※)など、手を掛けたくない所を
思いっきり手を抜く大胆さにはビックリする。

※ 話に影響を与えないモブキャラは全て影扱い

アメリカさんのアテレコ聞いてないので噂レベルの話なのだけど、
日本版のアフレコ技術は凄いらしい。
実際、荒れる時は超荒れる作画にも関わらず、
物凄くキャラに感情移入できるのは彼女たちのアテレコの力による物だろう。

推しキャラはペニー。あの手の困るけど役に立つ不思議ちゃん系は好き。
主要4人の中ではルビーかな。ちっちゃくて不完全な所が可愛い。
主要4人はみんなそれぞれちゃんと欠点持ちである所がよく計算されている。

ちなみに「RWBY」は主人公ルビーの事でもあり、
チームを組むルビー、ワイス、ブレイク、ヤンの頭文字でもある。
ルビーとヤンなんて姉妹なのに、ファミリーネームが違うよ。てっきとー。まあよい。


【銭】
前回有料入場割引で1300円

▼作品詳細などはこちらでいいかな
RWBY Volume1@ぴあ映画生活
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RWBY Volume1@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
RWBY Volume2@死屍累々映画日記

fjk78dead at 00:37|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2015年11月25日

『コードネームU.N.C.L.E.』を新宿ピカデリー6で観て、相性いい時のガイ・リッチーだったふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★アクション映画として適格】
昔のテレビドラマ『ナポレオン・ソロ』のリメイク映画。
その『ナポレオン・ソロ』は未見。
だから、旧作と合ってる合ってないみたいな答え合わせは全く分からない。

ガイ・リッチーの映画は好き嫌いがマチマチで
『シャーロツク・ホームズ』はアクションに息切れして私、割とダメなんです。
今回、これが凄く面白かったのは出てくるキャラが個性の塊で、
善玉悪玉合わせても主要登場人物少なくて、
アクション一つ一つが適度な長さで、音楽が凄いかっこよくて、
アクション映画の最適解を集めて作ったような映画だったからじゃなかろうか。
もう本当、アクション映画とかでそんなに新しい要素とかいらなくて、
ただただ普通にちゃんと面白ければいいから(それが難しいんやて)。

オシャレな泥棒スパイ ナポレオン・ソロの安定した適当さ、
無骨なロシア・スパイ イリヤ・クリヤキンの同調を誘う情緒不安定さ、
蝶々のように舞うギャビーの可憐な可愛らしさ。
悪玉ヴィクトリアの徹底した悪辣さ。

なるほどとってもルパン三世のファースト・シーズンちっくだ。
派手な仕掛けの元、一癖も二癖もある野郎と女共が跳ねまわってる。
しかし、敵の悪玉とSEXするヒーローって今までにないな(私は知らん)。
……金田一耕助だったら犬神家のおばさん三人とくんずほぐれつ。
明智小五郎だったら……天地茂の明智小五郎なら相手かまわず実はやってそうだ。

『コードネームU.N.C.L.E.』という邦題は
旧作・今作とも原題のままらしいのだが、分かりづらいから
旧邦題の『ナポレオン・ソロ』でいいと思う。
そっちの方がタイトルとしてはズバリで秀逸だろう
(ソロ自体が殉職しないという最低限の縛りができるけど、しないでしょ)。

そうそうホテルのフロントの姉ちゃんが一番好みです。


【銭】
前回友情入寮割引もとい前回有料入場割引で1300円

▼作品詳細などはこちらでいいかな
コードネーム U.N.C.L.E.@ぴあ映画生活
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コードネーム U.N.C.L.E.@ここなつ映画レビュー
コードネーム U.N.C.L.E.@徒然なるままに
コードネーム U.N.C.L.E.@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(14)トラバ(33)

2015年11月22日

『トランスポーター イグニション』を109シネマズ木場6で観てやれやれふじき★

五つ星評価で【★ステイサム不在の深刻さ】

主役がジェイソン・ステイサムからイギリスの新鋭エド・スクレインに交代。
別に彼が悪い訳ではないが、
ステイサムがいてこその『トランスポーター』である事の確認に終わった。

外見は記号だけ合わせておけばそれでいいと思うが、
シリーズを引き継ぐのであれば、主人公に同一性を求めたい。
主人公が明らかに違うのであれば、
マジンガーZとグレートマジンガーでやったように
きちんと主役の引継ぎをやってあげればいい(『クリード』もそうか)。
それだけステイサムの味が濃厚であったという事かもしれないが、
ドライブテクニックや格闘アクションのスキルだけ満たしていれば
同一人物という訳ではないだろう。
ステイサムの従弟の話とかにしておけばいいのだ。そんなに面白くなかったけど。

依頼者は謎の美女で、
敵は「欧州全土を股に掛ける巨大犯罪カルテル(宣材)」で、
その間の抗争に主人公は巻き込まれるのだが、
これが単に「娼婦とポン引きの給金争い」というチンケな話にすぎない。
そんなチンケな話でもリュック・ベンソンの手に掛かれば、
それなりにお金のかかったスタイリッシュな映画になるからそこは褒めたい。

「運び屋」は超絶技巧の持ち主だが、すぐ騙される。
騙された相手に同情してしつこく手助けをするのは「いい奴」というより
プロ意識が欠けているように見えてしまう。
多分、同じ事をやってもステイサムだと甘く見えないし、
プロ意識が欠けているようにも見えないに違いない。

娼婦が悪者にそんなにひどい目に合わされているようにも見えない。
「娼婦にさせられた」とか「抜けられない」という問題なのかもしれないが、
話の表面にそういう場面が押し出されないので、
単に教育の悪い組織と我儘な娼婦のせめぎ合いにしか見えない。

悪者は悪者で魅力に乏しい。
こんな誰にも感情移入できん映画を楽しめはしない。


【銭】
毎月19日は109シネマズの会員サービスデーで1100円。

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トランスポーター イグニション@ぴあ映画生活
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トランスポーター イグニション@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
トランスポーター イグニション@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
トランスポーター イグニション@ノルウェー暮らし・イン・原宿
トランスポーター イグニション@だらだら無気力ブログ

PS 姉ちゃん3人同じ身持ちの悪そうなビジュアルとかは好き。
PS2 エンドロールの日本語主題歌が
 今まで聞いたどのローカライズナンバーよりも群を抜いてダサイ。
PS3 ニンニンジャーみたいな運び屋だった。
 「運ぶどころか暴れるぜい!」

fjk78dead at 10:13|個別記事コメ(8)トラバ(10)

2015年11月20日

『サム・ペキンパー 情熱と美学』を角川シネマ新宿2で観て、生あくびふじき★★

五つ星評価で【★★ずっとインタビューが続くのは退屈】

そんなにサム・ペキンパー見てないんだなあ、という事を実感。
見ているのは『ワイルドバンチ』『ケーブル・ホーグのバラード』『戦争のはらわた』『コンボイ』の四本。映画一本一本を取りあげて、その映画の関係者に話を尋ねるという形式に付きあうには少ない本数だった。で、退屈する。まあ、せんない。

デアゴスティーニから、サム・ペキンパー全集みたいな物が出た時に
増刊オマケ別冊みたいな形で付加すると喜ばれそう。
作品というより資料の側面が強い。
監督したのはペキンパーの伝記を執筆した人で、私財を投げ打ってるらしい。
ごめん。私がこの映画を楽しむ為には、まだ素養が足りていないようだ。


【銭】
テアトルの会員割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
サム・ペキンパー 情熱と美学@ぴあ映画生活
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fjk78dead at 00:36|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2015年11月18日

『ラスト・ナイツ』をトーホーシネマズ日本橋6で観て、とてもいいけど一つ疑問があるよふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★忠臣蔵が好きなので】

忠臣蔵が好きなので、これを翻案して上手く作ってあると「ええなあ」と思ってしまう。今回は日本人が脚本・監督を担った事で、かって外国で作られたどの「忠臣蔵っぽい話」より忠臣蔵の本心を表わしたものになった。

なんて書きながら「忠臣蔵の本心って何よ」と自問自答したりする。
・ロイヤリティ(忠誠)と正義の為に耐え忍び、目的を達成する。
 暴力を振るう相手は限定されており、蛮勇にならないよう抑制されている。
 目的を達成するためには死をも厭わない。
とかかな。
なるほど、これは武士道→騎士道に置き換えても成立しそうだ。

ただ一点、忠臣蔵を複雑にしているのは「お家」の観念があるのだが、これは純日本的な観念なので、流石にバッサリ落とされている。その為、整合性が乱れている所がちょっとある。

そう言えばキアヌ・リーブスの『47RONIN』でも、同じ扱いだったが1年がポンっと飛び越えるように過ぎる。この1年の間の艱難辛苦が人情劇的には見せ場であるのだが、毛唐にはそんな人情劇は不要とばかりバッサリ。
まあ、長くなるから残せないのは致し方ない。
ただ1年待っている事はあまり道理が合わない。
出来ればすぐ攻めてしまえばよかったのだ。
日本の忠臣蔵で「待つ」のは、待つ間に刺客の軍団を精鋭だけに組織化するだけでなく、「お家の再興」嘆願の結果を待っているからである。キアヌのも含めて、西洋版ではこの観点を全く無視している。領主領家再興など考えていない。だって主家の娘が極貧にあえいでいても助けもしないもの。だから、待つ必要はない。敵の首に対する警護が大きく強くなる前に攻めてしまえばよかったのだ。その辺の紆余曲折が一切触れられていなかったのは手落ちではないだろうか。

クライヴ・オーウェンよし。
モーガン・フリーマンよし。
アン・ソンギ伊原剛志もよし。

まあでも、本当はもっといろんな戦略が組み込まれてるのが忠臣蔵の醍醐味だから、洋邦問わず忠臣蔵ベースの映画がかかると、面白くても長丁場のドラマの方が向いてるといつも思う。


【銭】
トーホーシネマズデーなので1100円。

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ラスト・ナイツ@ぴあ映画生活
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ラスト・ナイツ@MOVIE BOYS
ラスト・ナイツ@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
ラスト・ナイツ@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ラスト・ナイツ@だらだら無気力ブログ

PS 塙のお兄ちゃんの近況の映画だったりして
PS2 同じ原案の筈なのに菊地凛子の役がないのはいかがなものか?
PS3 悪役の人のしまりの悪い口元が、ちょっとマペットっぽい。

fjk78dead at 09:02|個別記事コメ(14)トラバ(15)

2015年11月16日

『明日へ』をトーホーシネマズ新宿4で観て、実直で地味な仕事すぎないかふじき★★★

五つ星評価で【★★★カタルシスは薄いけどいい映画】

韓国のスーパー「ザ・マート」のレジ係、清掃係が契約未満了にも関わらず解雇通知を言い渡された。彼女たちは労働組合を作って抵抗する。その抵抗の510日を描く。

やたらめったら現実的な話で、大企業が牙を剥き出しにした時、社員は一溜りもない。団結により抵抗活動を行うが、事件は夢のように解決などしない。この解決しない現況が長い。絶望的に長い。それでも一歩一歩進んでいく事によってしか解決はしない。ともかく活動が前進に結びつかないさまがもどかしい。だが、本当のところ、そういう物なのだろう。

話が閉じられる時「××のようになりました。」とテロップが出ていきなり終了する。そして、その決断のシビアさにちょっと唖然とする。いいのか、それで。いやまあ、実話に根差した物語だから、行われた決断を後から変える事は出来ないが。その選択肢は合ってはいるが優しくない。


【銭】
トーホーシネマズデーで1100円。

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明日へ@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2015年11月13日

『ピッチ・パーフェクト2』をシネマ・カリテ1で観て、勿論おもろいけどこれでええのんかふじき★★★

五つ星評価で【★★★スムーズ】

万全のPART2と言うか、
こんなん見たいんやろ、これでええんやろ、満足やろ、
と畳みかけられる感じなんだけど、本当にそうだっけとちょっと立ち止まってみる。
確かにこれはこれでありなのだけど、
一作目の何もなかった所から構築した物語とキャラクターをまんまいただいて、
同じ物語を拡大再生産でいただいて、アカペラで締めくくる。
私自身はそれを堪能したりしないので、
何となく「きっとそうなんだろう」という推測で語るのだが。
TVドラマのシーズン1モロパクリのシーズン2みたいな映画である。

例えば映画のテーマ(語りたい主題)はPART1にはあったが、
PART2にはあるような、ないような、多分ない。
でも、これはこれでいいんだと思う。

つまり、凄く大規模に作られて、
ドッカンドッカン、アカペラ突っ込んでるので気づきづらいが、
これは一本の映画と言うより、一作目のファン専用に作られた
ファン・ムービーだろう。

ただ、各キャラクターが類型的に作られているので、
おそらくこのPART2から見ても、
そんなに違和感なく楽しめるだろう(推測)。
物語として真っ当に勝負してるかどうかは別にして。
随分、不思議な代物を作ったもんである。

にしても公開短いな。公開作品が多すぎて日の目を見ない映画が多すぎる。
これもそんな中、頭角表わしづらく、知らん間に淘汰されてしまった一本。


【銭】
水曜、武蔵野興行系の映画館は1000円均一。

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ピッチ・パーフェクト2@ぴあ映画生活
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ピッチ・パーフェクト2@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
ピッチ・パーフェクト@死屍累々映画日記

PS アナ・ケンドリックはいつも通り、可愛い。
 ちっちゃい彼女がでっかいドイツ女に悪態つこうとするのに
 ついつい褒めてしまい、超スピードで自己嫌悪に落ちる下りは最高。
PS2 えーと、だから、アナ・ケンドリックが主役張ってるんで、
 そういうアイドル的な側面でこの映画は好き。
PS3 ドイツの奴らの方がパフォーマンスの出来はよかったと思う。
 「それを乗り越えるオリジナル曲」という程、いい曲とも思えず。
PS4 世界アカペラ・コンクール
 セリフ一つで落とされていた韓国チームもちょっと見たいわ。
PS5 そういう意味ではインドチームも、もっとヨガとかバリバリやって、
 悪い意味での妄想的なインドに仕上げて
 ………つまり、『リングにかけろ』みたいな世界チームが参戦する
 アカペラ世界大会が見たいの。負けた奴は死あるのみみたいな、
 ガチになるしかない奴。

fjk78dead at 00:39|個別記事コメ(4)トラバ(10)

2015年11月11日

『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』をトーホーシネマズ日本橋7で観て、話運びがスムーズやねえふじき★★★

五つ星評価で【★★★おもろい展開】

巨大迷路を出た坊やたちがサバイバルで右往左往。

二作目はもう「迷路」ではないのだけど、
その辺はうっちゃっていいくらい話運びが早くて退屈しないから、よし。

ゾンビもどきが出てくるが、
彼等の生息区域と工場跡地みたいな所と市街地みたいな所はバッティングしないのだろうか? 何となく、警備でどうにかできるレベルであるなら、世界をあげてその撲滅を第一義な問題にするほど恐れなくてもいい気がする。

レコードが針飛びしてループしなくてよかった。


【銭】
映画ファン感謝デーで1100円均一。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮@ぴあ映画生活
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メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮@映画的・絵画的・音楽的
メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
メイズ・ランナー@死屍累々映画日記

PS 何故、巨大迷路が試験として出されたんだろう?
 逆に、巨大迷路を解き明かせられないような人間が罹患しやすい
 そういう事ではないだろうか?
 (1) バカ、コミュ障(チーム不適合者は全体を危機に晒す)。
 (2) 著しく体力の劣る者(ホーキング博士は失格)
 (3) 迷路が苦手な者
  ・左右を取り違いやすい
  ・方向音痴
  ・平衡感覚に問題がある→三半規管が弱いとか
 そう言えば砂漠の迷宮の中で三半規管を試すような
 ミッションが幾つもあったな。
 謎施設の中で試験体をぶらんぶらんぶら下げてるのも
 三半規管への過重試験だったりするかもしれない(しないかもしれない)

fjk78dead at 00:34|個別記事コメ(9)トラバ(13)

2015年11月10日

『くもりときどきミートボール』をシアターイメージフォーラム2で観て、わーいわーいふじき★★★

五つ星評価で【★★★とってもワーイワーイな感じ】
東京ごはん映画祭の1プログラム。

ファーストランの時に見逃した。
なんか、とってもかーいー映画。
皮肉と大冒険と色々な愛が詰まってる。

最先端のCG立体造形のキャラクターなのにとっても落書きチックで可愛い。
シスコーンのコーンフレークのインディアンの少年を思いだすいい意味での簡素さ。

リポーターの女の子が眼鏡を掛けると主人公好みの女の子になるのは分かった。でも、観客を納得させるなら、眼鏡を掛けた方が掛ける前より可愛く見せなくちゃいかん。それをそうやって成立させる熱意がないとアニメってダメだと思うのだ。


【銭】
映画祭価格が1300円だったが映画ファンサービスデーなので1100円で鑑賞。

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くもりときどきミートボール@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:15|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2015年11月06日

『カンフー・ジャングル』を新宿武蔵野館2で観て、宇宙最強は伊達じゃないふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★これがドニー・イェン】


・もう、ドニー・イェンの映画になってるから満足。

『アイスマン』でも一戦していたワン・バオチャンの仕上がり度も良い。
 彼がちゃんと仕上がってないと全滅になってしまう映画だ。
 彼の足を引きずりながらのアクションが彼の人生を表わしているようで好き。
・妹弟子、犯人の奥さん、女警部と綺麗どころも満載。

・これが単館系映画館で掛かって、
 巨大な収益を得るエンターティーメント映画群に含まれていない事が
 日本の映画産業のダメ加減を表わしてると思う。


【銭】
額面1400円の前売券を950円でチケット屋でGET。

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カンフー・ジャングル@ぴあ映画生活
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カンフー・ジャングル@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
カンフー・ジャングル@ここなつ映画レビュー
カンフー・ジャングル@だらだら無気力ブログ
カンフー・ジャングル@龍眼日記
カンフー・ジャングル@すぷのたわごと

PS 武蔵野館が指定席制に変わってて驚いた。
 個人的には順番入場制の方が好きなので残念だ。

fjk78dead at 01:15|個別記事コメ(10)トラバ(9)

2015年11月04日

『ゾンビ・ガール』をHTC渋谷2で観て、ダンテの行儀の悪さが好きだふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★チンケだけど悪餓鬼ジョー・ダンテっぽいワチャワチャした感じが好き】

シッチェス映画祭ファンタスティックセレクション2015内の1プログラム。
エコ狂いのブロンド美女がゾンビになって元彼を束縛しようとする。
ゾンビになろうがなるまいが容貌とセックス以外は最悪ってキャラ強いなあ。
そんな元カノに対抗できないオタク彼氏にシンパシー抱く。
シッチェス映画祭ファンタスティックセレクションに来る冴ない野郎狙い撃ちみたいなシンパシー度の高さ。その主人公にやって来る優しい系の趣味が合うセックス好きの新カノ。元カノも新カノも基本セックスありきって設定が童貞マインド高くて笑える。

ゾンビ設定の有無に関わらない修羅場コメディーなんじゃないかと思うけど、ともかくエコに狂って人類の歴史の中で何よりも大事なのはオシャレなエコみたいな宗教的な思い込みの強い自己中女というのがリアルに邪魔くさげでいい。
そして、いつまで経ってもジョー・ダンテの兄貴がこういう世間一般的に「どうでもいい」映画を撮っててくれる事にも細やかな感動と感謝を感じずにはいられない。

こういう軽くて適当で人生の役に立たない映画が好きだ。


【銭】
テアトルの会員割引で1300円。

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ゾンビ・ガール@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(4)トラバ(4)

2015年10月31日

『江南ブルース』をシネマート新宿2で観て、昔からたまにやってくる全滅映画やふじき★★

五つ星評価で【★★登場人物が多い割にただ整理していくだけの物語】

孤児院育ちの兄弟がヤクザ世界の中で共闘し、やがて対峙する。
という話なのだが、登場人物が整理されてない状態で多く、
敵味方の対立構造が分かりにくい。
最終的にゼロになるまでどんどん殺していく、
こういうプロットは昔からあるがあまり関心はしない。

激化していく暴力団の抗争とは全く無関係に、
嫁ぎ先の屑夫のDVに晒される主人公の義理の妹役がとても付け足し的な役で、
削れば削れる役柄であるのに堂々とその存在をアピールしている。
可愛くてお得な役だ。

主人公が土地転がしのやり方をレクチャーされる場面とか面白い。
相手がひどい奴らなので、悪辣な手腕で被害者をはめていく主人公を「ふーん」と見ていられる。だが、まあ、主人公は甘いマスクの割にはとんだゲス野郎である。


【銭】
新聞屋系の招待券を貰って入った。

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江南ブルース@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:16|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2015年10月29日

『イマジン』をギンレイホールで観て、ギョっとしたよふじき★★★

五つ星評価で【★★★あの健常者は自分自身】

盲目の主人公は白杖無しに歩くテクニックを持っている。
彼はその技術を広めるため、各地の養護施設を転々としている。
というより、どうも彼は施設を管理する各地の健常者に
受け入れられないでいるようなのだ。

この映画を見てギョっとしたのは、主人公の視点で描かれている物語の中、健常者が健常者と言う特徴を持っているだけで、充分立派な悪役として機能しているからだ。

映画では、訓練によって白杖なしに町中を健常者と同じ速度で歩く事が出来る。
主人公は目で見るように、耳で物を見る。これはステキな技術だ。
だが、しかし、この技術は、健常者にはとても恐ろしく映る。
何故なら、目に頼る健常者は、自らが耳で物を見れない。
だから、その技術の確からしさが分からない。判定が出来ない。
物を知覚する事について、
絶対的に優位であった視覚障碍者に対して劣位に立ってしまうのである。
優劣の話ではないかもしれないが、
自分にとって理解できない技術によって、
例えば盲人が自転車に乗れるとしたら、技術がどうあれ、
教える方がどんなに安全を主張したとしても、安全を信じる事が出来ないだろう。
それは、その技術を自分達が持っていないから。

ここに大きな断絶がある。

だから、映画の彼等(=私達)はかたくなに反対し、
罠にかけてでも彼から教育を取り上げようとする。
それは間違えてないかもしれない。
所詮、理解できない技術を信じて、
その結果、起きるかもしれない事故に対する責任を負う事は出来ない。

例えば、同じ事が手話にもあるかもしれない。
聴覚障害者同士が手話で話している様子を見て、
手話など使わず筆談で話せば自分にも分かるのに、と思わないだろうか。
手話は体得してない者については特殊な技術だから、
「分からない」という一点で恐怖にまで繋がる可能性がある。

桑原桑原(いや、他人事ではないのだけれど)


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

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イマジン@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:24|個別記事コメ(2)トラバ(0)

2015年10月26日

『図書館戦争 THE LAST MISSION』をトーホーシネマズ日本橋7で観てむず痒いふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★架空の設定を乗り越えれるか】
日本国内で二つの勢力がそれぞれの意見を通すために擬似交戦する
という架空の設定を呑み込めさえすれば楽しめる。
「いや、そんなんはありえんだろ」と端から否定をぶちかますのなら
『スター・ウォーズ』を初めとする全てのSFも同じ姿勢で否定すべきだ。
それらとは嘘や架空の設定の大きさや強さが単に異なるにすぎない。

で、私はこの設定を呑み込んでドラマを楽しめる派だ。
流石にうちの母はダメらしい。
まあ、この設定がリアルに進行中とは言え(表現浄化の加速や一部図書館の劣化)
図書隊設立の青くささや、国内での交戦を許可するなど、
どんなに法整備を進めてもそうは収まるまいという部分はある。
でもいいじゃん。それはそういう世界だという事で。

前作に負けず劣らずで豪勢な戦闘シーンが延々と続く。
ここいらは手慣れた物なのだが、
館内戦が中心になったので採光的にはちょっと厳しかった。
それにしても、変なアクション映画より、カメラも動かず実にちゃんとしている。

私個人はこの実戦寄りの格闘戦術以上に岡田准一と榮倉奈々の進みそうで進まない不動のラブコメ演出が面白くてたまらなかった。

新顔として登場した松坂桃李。どこにでも嵌りながら、マイナーチェンジは怠らない、いい役者だなあ。『日本のいちばん長い日』『ピース・オブ・ケイク』、そして今作。どれも同じ人間に見えない。それぞれにちゃんと各人のバックボーンを感じさせるいい演技だ。

同じく新顔・蛍雪次朗の大人ならではの弱さも分かりやすくてよかった。
どう考えても自分はこの人と同じ部類の人間だ。

前作同様、攻める良化隊の隊長を演じる相島一之もいい。
単に組織に属する悪役ではなく、この人はこの人なりの正義観の元に戦闘を実行しているのが抑制された演技から見て取れる。『12人の優しい日本人』の相島一之がこんなにちゃんと軍人として機能するとは思わなかったので素直に脱帽したい。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス・ラスト29本目。

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図書館戦争 THE LAST MISSION@ぴあ映画生活
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図書館戦争 THE LAST MISSION@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
図書館戦争 THE LAST MISSION@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
▼関連記事。
図書館戦争(実写1本目)@死屍累々映画日記

PS 映画化が1970年代頃だったら、笠原はマッハ文珠か、和田アキ子。
 堂上教官はせんだみつお辺りってラインもあったかもしれない……地獄。
PS2 原作が発表されたのが2006年、SNS黎明期の頃。
 10年後の現在に第一作が書かれていたら、ネットに関して
 中国のように国に全て掌握されているという状況かもしれない
 (原作未読なのでどう対処されているか知らないのだけど)。
PS3 エロ本とか暴力系の本とかは検閲対象として全く上がってこない。
 それはそれでイビツなんだけど、
 そこまで話の根を太くすると長さがどうにもならんだろうからなあ。

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(6)トラバ(16)

2015年10月24日

『優しい嘘』『セシボン』をキネカ大森1で観て、青春の光と影だわなあふじき★★★★,★★★

「韓国映画2本立て」。

◆『優しい嘘』
五つ星評価で【★★★★事件の裏の展開の多彩さ】

主人公の妹が自殺する。死の真相を追う中で分かる社会の疲弊。
近親者の死の背景を探す物語なので『罪の余白』にちょっと似てる。
『罪の余白』では最初から自殺(のような事故)の元を作ったターゲットが明白で、それを追求するのは熱い父ちゃんであるが、『優しい嘘』では自殺の原因は複雑多岐で、それを地獄巡りをしながら徐々に真実の風呂敷を開いていくのがクールな実姉である。弁の立つ熱い父ちゃんがターゲットと失われた命に対してディベートするのが『罪の余白』なら、死の真相の諸要件を一つ一つ確認して、時に相手に知らしめるのが『優しい嘘』。故人の生前の様子が徐々に明らかになっていく構造は似ているが、映画のカタルシスがターゲットとの果たし合いに向けられているか、死の謎の丁寧な解明に向けられているかで、鑑賞後の気持ちはかなり違う。『罪の余白』はぶっちゃけ娘の死は通過点に過ぎず、言葉や駆け引きの殴りあいに殴り勝つ事が主眼の野太い男性的なドラマてあり、『優しい嘘』は死の解明によって登場人物が世界を再認識するアカデミックな内容を持つドラマである。こういう繊細さはもともと日本映画が得意にしていた分野なのになあ。逆に『罪の余白』の強引さは韓国映画っぽい気がする。ただ、どちらも「性的」な虐めに踏み込まないのは良かった。この上、ランクやレベル違いの悲惨な話は観客が求めていないというのもあるだろうけど、もう本当にしんどいから。
『優しい嘘』の妹もいい感じで妹な女の子を選んだもんだ。その友達のグループに招き寄せながら虐めその物を阻止できない女の子も、いやあ、美人美人。長髪男子の首のエピソードがそこだけ沈んでる感じだけど、とてもリアル。五つ目の毛糸玉は彼が持つのが妥当だと思う。毛糸玉に思いを託すという行動自体が自分の目で見てリアルじゃないから、その展開に強く惹かれはしなかったけど。

ふじきさん、頭があまりおよろしくないので、『優しい嘘』というタイトルが、誰が誰に付いたものなのかちょっとピンと来なかった。


◆『セシボン』
五つ星評価で【★★★音楽喫茶かあ?】
音楽喫茶のミューズとして祭り上げられる女の子が激マブ
この映画はもうそれだけでいい。
主役は三人のフォークトリオ(全員男)だが、
主人公の兄ちゃん演技はいいけど、歌は下手だと思う。
ドラマチックな過去の謎と、それが解明される現代。
現代編は落語の「オチ」部分に当たるが、ちょっと長め。
あそこをササっと終わらすのが「粋」だと思う
(ササっと切り上げても効果は変わらん)。
あと映画内で大きな位置を占めるカバー曲「ウェディング・ケーキ」は
カバー前後の歌詞をちゃんと観客に対比させるようにすべきだと思う。
エンドロールに流れる曲がカバー前なのかもしれないけど、
対訳が付いてなかったのでニュアンスの違いなど全然分からず(予想は付くけど)。


【銭】
キネカ大森3回使える名画座専用回数券を使って、1000円で鑑賞(新シーズンで3回分3000円也を購入/シーズン切替特典で500円で鑑賞できる優待券を貰う)。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
優しい嘘@ぴあ映画生活
セシボン@ぴあ映画生活
▼関連記事。
罪の余白@死屍累々映画日記

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2015年10月23日

『ファンタスティックフォー』をトーホーシネマズ新宿9で観て、寝た寝たふじき★★

五つ星評価で【★★頑張ったんだけど】

寝たね。

プラネットゼロ再訪問辺りからバンバン寝た。
だから、ゴームズがゴムゴムパンチを攻撃に使ってるところとかがほぼほぼ記憶にない。それぞれ何であれやねんというのもリブート前では説明あったんじゃなかったっけ? インビジブル・ウーマンのケイト・マーラは中々綺麗どころだけどサービス精神は前のスーの方が良かった。ミスター・ファンタスティックなんて「ミスター」と言うより「ボーイ」っぽいものなあ。フリーパスあと一週間あったら観直してたに違いないけど、お金払ってもう一回はいいかな。新橋文化が在命だったら掛けてくれたろうけど。

ムッシュムラムラのザ・シングはジェイミー・ベルなのだけど、チラシにちゃんと『リトル・ダンサー』に出てたジェイミー・ベルだと書いてある。まあ、代表作だけど。どう考えても『リトル・ダンサー』が素晴らしかったから『ファンタスティックフォー』見に行きましょうって流れを想像できない。せめて、ザ・シングがサービスでロマンチック・チュチュ付けてバレエでも踊ったら……

以上。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス28本目。

▼作品詳細とか今回は割愛

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(4)トラバ(2)

2015年10月22日

『無頼漢』をシネマート新宿2で観て、ぐたーっふじき★

五つ星評価で【★楽しめない、ただ楽しめない】

潜入捜査官と逃亡犯の情婦の道ならぬ恋
……を普通に描けばまだいいものの、
登場人物全員が同情すらできない魅力のないゲス人間だらけ。

特に主人公が、悪ぶって登場したのに、さしたる主義主張もなく、
誰が見ても大義に背いた行動を取り続けるのは
もうドラマとして何を着地点としてるのかが全く分からない。
大義に背いた行動を何故取るのかを掘り下げようともしないので、
主役は単にダメな奴にしか映らない。
そういうのが主役って見てて痛いし、辛い。
主役の彼キム・ナムギルは
TOKIOのリーダー城島と嵐のリーダー大野をミックスした風味でいながら、
元祖やじうまテレビの吉澤アナをちょっと美形にしたみたいにも見える
不思議な美形(いや、美形じゃないから、ハイパー吉澤みたいなのかもしれん)。


【銭】
新聞屋系の招待券で入ったので「金を返せ」とも言えず、ストレスが貯まった。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
無頼漢 渇いた罪@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2015年10月21日

『チャンス商会』をトーホーシネマズ新宿1で観て殺しにくる韓国映画ふじき★★★

五つ星評価で【★★★ちゃんと毎回毎回トドメを刺しに来るから韓国映画は偉い】
老いらくの恋とその顛末。
って、なかなか手を出しづらい話だけど、フリーパスでロハだから手を出した。

やるね。

いや、SEXするねとか、そういう意味でなく。
物語として凄い荒業を仕込んでくるのには感心した。
内容についてはネタバレちゃうとつまらんからもう全然語らない。
ネタバレちゃう部分以外そんなおもろないという事もあるけど。

まあ、婆ちゃんには興奮しないし、爺ちゃんにも興奮しない。
EXOのチャンヨルとかいう人がスクリーンデビューしてるとかだけど、
ホモじゃないからそんなハングル男子にも興奮しない。

ただ『チャンス商会』ってタイトルは
間違えてはいないけどどうなの? と思わざるを得ない。
タイトルから『チャンス商会』が初恋について何かしてしてくれる会社
と思い込んでいたが、『チャンス商会』は出来事が起こる舞台だった。
タイトルにした理由も分からなくはないが、見る前の観客には伝わらないだろう。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス27本目。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
チャンス商会〜初恋を探して〜@ぴあ映画生活

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2015年10月19日

『ドローン・オブ・ウォー』をトーホーシネマズ新宿8で観て、なるほどイーサン・ホークふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★イーサン・ホークに外れなし】
空飛ぶアラン・ドローンが大活躍。

ドラマ的に面白いかどうかより、こういう現実が今の戦争なのだと知るドキュメンタリー的な面白さを有する一本。なので、ラストまでの話の起伏や、ラストの収まり方などは「そうなりそうだな」という感じに進んで落ち着く。

イーサン・ホークがどこかのシンジくんみたいに
「目標をセンターに入れてスイッチ」みたいな状態になるのだが、
イーサンには「その操縦席に乗らないのならお前は不必要だから出ていけ」という父ちゃんや「私があなたを守るから」という超美少女はいないので、イスラムの使徒と基本、一人っきりで戦わなくてはいけない。近くに仲間や妻や命令者はいたとしても、結局、引金を引くのは彼の指に他ならない。

この行為にリスクはない。ボタンを押せばブラックボックスを経て相手が即死する。逆襲される事がない。それは安全であると同時に「自分もまた殺される立場にあるからこそ先に相手を殺す」という戦場ルールの放棄だ。では、これは戦争でなければ何なのか。「大量」という概念を取っ払った「虐殺」に他ならない。

この攻撃方法は日本で出版されたあるマンガに似てる。
『DEATH NOTE』
一切のリスクもなく、対象者を死に至らしめる。
米空軍は DEATH NOTE を手に入れたのだ。
マンガでは主人公が超人だったので、殺人の禁忌に狂ったりはしない。
常人が DEATH NOTE を手に入れたと言うより、
DEATH NOTE の一部にさせられたらという思考実験がこの映画だ。

原題の「GOOD KILL」がちょっと「GOD KILL」にも見えるという皮肉。


【銭】
トーホーシネマズフリーパス25本目。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ドローン・オブ・ウォー@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
ドローン・オブ・ウォー@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

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2015年10月18日

『テッド2』をトーホーシネマズ日本橋9で観て、意外とウキウキふじき★★★

五つ星評価で【★★★思ったよりも気軽に見れた】
前作は下ネタをまぶした「人間は成長すべき」のメッセージをそこそこ持った啓蒙ムービーだったので、今作、啓蒙色強くなってたらやだなと思ったのだが、そういうのがセス・マクファーレン(監督=テッド)の主旨ではなかったらしく、単にくだらない映画になってて安心した。

で、冒頭のミュージカルダンスシーンにいたく感動。
これだけで入場料金払っても惜しくないよ
(実はロハで見てるし、ここで追いだされたらそれはそれで激怒するけど)。

あと、アマンタちゃんがかーいくてね。
「ゴラム女」って脚本を許容して、
コミコンでコスプレと並んでる時点でもう「いい人感」抜群。
リアルに好きにならずにいられない。
いや、別に「ゴラム」が好きな訳じゃないから、そこは間違えないように。
間違えてもゴラムで性的興奮を高めたりはしないから。
………ゴラムのコスプレをしてるアマンダちゃんなら話は別だが!
(いや、それは言わんでいいだろ)

そう言えばアマンダちゃんのギョロ目連想で思いだしたけど、
マギー・スミスもギョロ目だよね。
すると………ゴラム婆か。
間違えてもマギー・スミスで性的興奮を高めたりはしないから。
………ゴラムのコスプレをしてるマギー・スミスでも話は同じだ!
(いや、それも言わんでいいだろ)


【銭】
トーホーシネマズフリーパス24本目。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
テッド2@ぴあ映画生活
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テッド@死屍累々映画日記

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