2013年に公開したもしくは観た邦画

2016年06月28日

『言の葉の庭』をトリウッドで観て、絵が上手すぎるという弊害ふじき★★

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▲美しい。そして全体にフェティッシュ(脚だけでなく草木や雨などの描写が)。

五つ星評価で【★★詩のように綺麗であるが、綺麗であるだけになってる気がする】
何とも美しい。
詩のように美しいアニメ。
それでいて描写は写実的なのだ。
一人の男の子と一人の女性のミステリアスな出会いと、
出あった事の意味を描く中編アニメ(46分)。

何とも美しく隙がない。
思えば、新海誠はそのデビュー作の『ほしのこえ』から
圧倒的な画力で見る者をねじ伏せてきた。それはまた今回もであった。

「綺麗だな」と思いつつ、ねじくれた映画観客の自分としては関心しなかった。
綺麗である事に病的になっていて、そこからはみ出る部分が感じづらい。
何かとても綺麗な書割を見せられている感じ。
全体に整っているが故に、血が通っていないように見えてしまう。

主人公の男の子は雨が降ると高校をさぼってしまう。
それは彼の弱さではなく、彼のスタイルなのだ(高校生の癖に!)。
サブ主人公の女性はトラブルを抱えている。
それは彼女の弱さと言うりは、バックボーンで描かれる社会の歪みのせいだ。
主人公は浮世離れしていて感情移入しづらい超人。
サブ主人公は凡人だが、ある理由から主人公に対して感情をぶつける事ができない。この構図はどちらかというとダメダメな女子が超然とした男子との出あいで自分の常識を変えられていく(そして恋愛に進んでいく)という少女マンガフォーマットなのだが、彼女側をあくまでサブ主人公としているので、そういう踊るような感情の流出もない。

ラストの一点で主人公の彼とサブ主人公の彼女は強い感情を一瞬だけ流出させる。
ただ、それはアリバイ作りのようであり、カメラアングルがロングで引いており、
強烈に強い感情が叩きつけられる状態ではない。
何故、そこまで抑制された作りにしてしまったのだろう。

そういう意図が明確にあったのかどうかは分からないが、『ほしのこえ』はとても綺麗で統制された世界観の中で、その世界観を打ち壊すくらい強烈な主人公たちのエモーショナルな叫びがあった。私はそこに感動したのだ。

この物語の主人公は眉目秀麗だ。
いや、物語に登場する誰もが醜い容姿を持っていない。
持つ事が許されていないかのように。
この物語の主人公が、顔に大きな火傷を負っているとか、
生まれつきの障害でビッコを引いて、まっすぐ歩けないとか、
そういうブザマと言うと口が悪いが、コンプレックスの強い人物だったら凄く物語に惹かれた気がしてならない。

私は調和が計られ美しく作られた箱庭よりも、その中央に鎮座する世界最大の花ショクダイオオコンニャクみたいな異形に惹かれるのかもしれない。▼これがネットで拾ったショクダイオオコンニャクの図。
Titan-arum



【銭】
企画入場料金1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
言の葉の庭@ぴあ映画生活

PS トリウッド満席で立見席(と言いつつ椅子はある)で鑑賞。
 昔、集中的に通っていた頃は、いつも一人とか二人みたいな入場者数だったので、
 何だか実に感無量です。
PS2 新海監督作品はこれと『星を追う子ども』が未鑑賞。
 新作の『君の名は。』は予告だけ見てると感情がただ漏れしそうな感じで
 ワクワクさせられている。あー、早く見たい。

fjk78dead at 00:40|個別記事コメ(4)トラバ(4)

2014年09月22日

『中学生円山』を109シネマズ木場3で観て、こんなボンクラ映画は大好・・・いや中好きだふじき★★★

1年前くらいの書きかけ原稿。そろそろ放出せんとみたいな記事。

五つ星評価で【★★★くだらないシチュエーションや妄想については全部好き】
『あまちゃん』の宮藤官九郎が「団地を舞台にしたアクション映画」と言いながら自己のオナニズムについて言及して見せた一本。

わははははははは。
バカらしくて大いに結構。

バカらしい中に、後ろにちゃんと筋の通ったバックストーリーを準備してる用意周到さも実に結構。

何より良かったのは、こんな激薬を役者として投与するのかと
見る前には全く何一つ期待してなかった遠藤賢司、ことエンケンの大活躍。
『不滅の男』以降、老境に至った遠藤賢司の、
ビンビンに壊れすぎて何を歌ってるかも分からないが、源ソウルだけを兄弟船に乗せてぶつけてくるような、節操のない男ロックっぷり。
もちっと前の時代のちゃんとメロウなギターもひけるフォークっぷり。
これ、どっちも収まってるのはとってもお得だ。
後、役者としてもいい味出してる。
多分、実情、徘徊老人に近いんだろう(いやいやいやいや)。
もう、役者遠藤賢司はこれで引退でいいと思うよ、これ以上はないから。

次に草の変な武器。
あれは男として生まれたからには一回くらい扱ってみたいくらいスタイリッシュだ。

見せ方としては真の意味での「中学生円山」が登場してからの活躍っぷりがカリカチュアされずに、そんなに凄い事のように見えないのが不満。


【銭】
レイトショー割引料金1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
中学生円山@ぴあ映画生活


fjk78dead at 00:36|個別記事コメ(0)トラバ(2)

2014年07月26日

新橋ロマンで成人映画(池島2+友松1)20140104-09

◆『いんらん家族色欲ざかり』
五つ星評価で【★★★★ピンクで家族映画】

旧題『不倫ファミリー 昼から生飲み』
真咲南朋主演、
池島ゆたか監督、2009年のピンク映画。

大阪に単身赴任してるなかみつせいじには
東京の本妻には内緒で現地に愛人と子供がいる。
或る日、愛人が交通事故にあい、
なかみつせいじと息子は本妻と姉のいる東京に初めて会いに行く。

濡れ場は濡れ場でちゃんと撮ってるのだけど、
後半に行くにしたがって、小学生がウェイトを増していくという
通常の常識では考えられない驚異のピンク映画。
やや音外し気味の少年の第九が愛のSEXの喘ぎとシンクロし、
少年は少年で自分の居場所の再発見をするラストは騙されたように上手い。


◆『熟女の色香 豊潤な恥蜜』
五つ星評価で【★★★★ピンクでサスペンス】

村上涼子主演、沢村麻耶、日高ゆりあ、樹カズ出演 
池島ゆたか監督、2013年のピンク映画。

3本回りの途中入場で、この映画のラストを先に見てしまったので
サスペンスが成功したかどうかの真価は分からない。

ダメンズに振り回されて婚期を逃したOLという、
リアルに切ない役を村上涼子が熱演。とても不憫。
「ナイスバディー」を誉められると
「こんな身体でいい事は何一つなかった。小さい頃から痴漢に遭うし」とか、
女性脚本家のセリフが女心抉りまくり。
そしてホモ映画のトム・クルーズ樹カズの怪演が見逃せない。
あれ(秘密)を冗談じゃなく、正気でやれるのは偉い。
ちゃんと絵になってる演出の凄み。
あんなん一歩間違えると大惨事だ。
あ、樹カズ、流石に年をとってきたが、皺がトム・クルーズにちょっと似てる。
そして、心のこもってないような笑いはSMAPの草ナギ君に似てる
昨今のホラーのように保険を残さず、
キリよくラストを落としてる感じなのは好感が持てる。

あまり話に踏み込まない3人目の女優、
日高ゆりあのボテっとして伸びきらない身体もスキズキなんだけど、私は好き。


◆『人妻女医 性奴隷の悦び』
五つ星評価で【★★★友松節炸裂】

小沢アリス主演、津田篤出演。
友松直之脚本監督。2013年のピンク映画。

女医の小沢アリスは菅野美穂を水死体に加工したら途中こんな感じ、みたいな人。
この人がずっとおどおどしながら、鬱患者の被虐に嵌められていく。
えーと、ひたすら可哀想なんだけど、
友松直之の演出で最後までえげつなさがグイグイ唸ります。
上手いとか下手とかじゃなく友松の映画には「呪いのように情が籠っている」。

ラストの円環の綴じ方は上手いと思った。


【銭】
新橋ロマン、ネット割引で100円引いて1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
いんらん家族色欲ざかり@PG
熟女の色香豊潤な恥蜜@PG
人妻女医性奴隷の悦び@PG


fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(2)トラバ(0)

2014年01月18日

『陸軍登戸研究所』をUPLINK ROOMで観て3時間は長いよふじき★★

五つ星評価で【★★面白い証言は数々あれど】

証言記録としてなら体系的にまとめてさえおけばいいのであるが、
興行的な商品としては、無駄な部分、まとめ上げられてない部分が目立つ。
下種な興味心であるのだが、各課毎の研究内容、研究成果をもうちょっと体系的に把握できるように作ってほしかった。

基本、現物が残っていないので証言中心になってしまうのはしょうがないのだが、証言を3時間聞いてるのは、とっても疲れる。又、証言が多い物(証言者が多い出来事)はそのまま多く映画に残っているように感じた。つまり、いろいろ雑多な事をやっていたのが雑多なまま、集められてるような印象を受けた。

大きく時間を割いているのは風船爆弾と偽札製造であり、それはコンテンツとして、とても面白いのだが、その作業が陸軍登戸研究所のどれくらいを占める作業だったのかなどが、この映画を観るだけでは全く分からない。作業の総量も分からない。「陸軍登戸研究所」というタイトルを付けるなら、会社の企業案内のように、その組織の全体像と何をやったかを量的に、何も知らない人に知らしめなくてはいけないのではないか。


【銭】
UPLINK見逃してる映画特集 二本目以降1000円支払。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
陸軍登戸研究所@ぴあ映画生活


fjk78dead at 23:21|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2014年01月16日

日本インターネット映画大賞・日本映画2013年分の投票記事だ、ふじき

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『 日本映画用投票テンプレート』

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「みなさん、さようなら」  7 点
  「宇宙戦艦ヤマト2199 そして艦は行く」7 点
  「旅する映写機      」  3 点
  「かしこい狗は吠えずに笑う」 2 点
  「立候補               」  2 点
  「桜、ふたたびの加奈子」  2 点
  「箱入り息子の恋      」  2 点
  「横道世之介       」  2 点
  「暗闇から手をのばせ  」  2 点
  「じんじん         」  1 点
【コメント】
 人生、アニメ、ドキュメンタリー、ホラー、ラブロマンス。
 今年はいい感じにバラけた。上三つを突出してリスペクト。


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【監督賞】              作品名
   [中村義洋       ] (「みなさん、さようなら」)
【コメント】
 邦画であんなにドキドキさせられるアクションが作れるなんて

【主演男優賞】
   [濱田岳        ] (「みなさん、さようなら    」)
【コメント】
  いくら童顔とは言え・・・

【主演女優賞】
   [田代さやか      ] (「くそガキの告白   」)
【コメント】
 あんなカットを見せられちゃうとねえ。広末や夏帆ちゃんや杏ちゃんにもあげたかったけどイスが一つだからしゃーない。

【助演男優賞】
   [遠藤賢司       ] (「中学生円山     」)
【コメント】
 ゼロの田中泯にもあげたいが、多分、このエンケンは一生で一番の演技なので。

【助演女優賞】
   [釈由美子       ] (「リトル・マエストラ 」)
【コメント】
 わっはっは。単に釈ちゃんが好きだからだ。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [剛力彩芽       ] (「清須会議      」)
【コメント】
 ガッチャマンの反動

【音楽賞】
  「楽隊のうさぎ
【コメント】
 いい音も悪い音も網羅されている。そして音その物が映画という何かとても特殊な映画だった。

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【私が選ぶ○×賞】
   [[ひみつ           ] (「ひみつ        」)
  「ひみつ           」
【コメント】
 ひみつ

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(同意しない方は「同意する」を「同意しない」に書き改めて下さい)
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fjk78dead at 00:06|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2014年01月15日

『楽隊のうさぎ』をユーロスペース2で観て、顔を見てるだけで面白い不思議な体験ふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★少年や少女の一生懸命な顔がいい】

部活映画。
クラブ活動の全てが詰まってる。
自分自身の中学時代の部活より濃密だった(何の部活かは秘密)。

オーディションで選んだ46人の子供が吹奏楽部の演奏をする。長期に渡ってする。
基本、これ以上も以下もない。
でも、その演奏をしてる時の顔と音、ひたむきさ、まとまってなさ、まとまってさ、
などが水上の波紋を飽きることなく見ていられるように面白い。
逆に言えば、この揺らぎを楽しめるかどうかで、全くダメだという人もいるだろう。
映画の中に事件はなくもないのだが、事件らしい展開を見せない。
事件がクルーザーのように水面を切り裂いていくのではなく、
事件も彼等が生活する上で影響を受けたり与えたりする波紋の一つにすぎないのだ。

演奏者の中で主人公がいるパーカッション部隊とフルートの女の子には目が行く。
あと、それ以外でも演奏の中でぱっと目が行く子がいたりする。
息づかいみたいなのに惹かれるのだと思う。
映画でこんな体験は今までなかったから(主役とかは別にして)、とても面白く感じた。

子供たちの額縁として、見守る大人たちが出演しているが、それは映画としての体裁を整える為にすぎない(大人は大人でとてもいい演技をするけど)。

タイトルになってる、楽隊のうさぎが特に説明をされるでもなく、ただそこにいるのも気持ちがいい。


【銭】
ユーロスペース会員制度の有料入場8回分のポイントを使った。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
楽隊のうさぎ@ぴあ映画生活


fjk78dead at 00:24|個別記事コメ(4)トラバ(3)

2014年01月12日

『利休にたずねよ』を渋谷TOEI,粘僂董△ではダメ人間だからピンと来ないぜよふじき★★

五つ星評価で【★★利休の強さが独立採算制で表現されてないのがおでは不満なんだ】

うおおおおおおう。
誉めてる人が多いのに俺はよう分からんかったあ。
きっと、俺は利休がメイド服の女の子で
「お茶にラブラブ光線を入れたからおいちい筈でちゅ」
と抱きつきながら言ってくれるみたいな映画の方が好きなんだあ。



原作未読。

利休に詳しくはないが、昔、同時期に公開した利休の映画2本は観た筈だ。
どちらももう何一つ覚えていない↓
勅使河原宏の『利休』と熊井啓の『千利休 本覺坊遺文』

どうにかギリギリ思い出せるような共通点
・千利休は死んだ(いや、そらそうだろ。死なない利休は利休じゃないよ)。 
・千利休の得意技は茶の湯と「お・も・て・な・し」
・宿敵は秀吉。

って事で、茶の巨人、利休が時の権力者、秀吉に生殺与奪権を握られながらも自らの美学を折らずに死を貫いたというのが、この話の核である。日本人は基本、死を恐れない頑固者が好き。だからハリウッドで『47利休』とか作ったら………いやいやいや。えーと、この話が機能する為にはジャンプ的に強さのインフレ構造が上手く描写されていなければならない筈だ。

最強の覇者・信長
その信長が一目置く利休
信長を越えたと信じる統治者・秀吉
その秀吉の統治を全く意に介さない利休

要は信長と秀吉の強さや属性が明確になってこそ、相手に立ち向かう主人公の更なる強さが際立つ。前回の映画はどうだったか忘れた。今回の映画はそこに手を抜いているように見える。信長や秀吉なんて名前で全部分かるからいいでしょ、みたいに省いてしまった。信長も秀吉も「あの信長様」「あの秀吉様」と言われて大きさが顕示されるだけで、実際、どう大きい、どう怖いという表現はほぼなされていない。

信長は自分の価値観だけを信じる狂人に近い。西洋でも東洋でも日本でも役に立つ物は取り立てるし、役に立たなかったり邪魔であれば、どんどん殺すは、潰すは。寺や僧をあからさまに焼いたり殺したりはこの人からだった筈だ。
だから、その狂人に自らの美に対する狂気をぶつけて相殺してしまう利休が面白いのだ。

天下を取った後の秀吉は逆に力だけの男。合理的な算術が彼の権勢を守るための全てなので、元々、利休とは相いれない。秀吉は宗教同様、美も形式としてあればいいという態度を取りたいが、信長の一部を受け継いでるように思わせる利休がそれを許さない。

こういうスリリングな関係にある筈なのに、根こそぎバックボーンを省略しちゃったので、なんか女子高生みたいに「好き」「嫌い」「あの人こっち向いてくれない」みたいな簡潔な三角関係に落ちちゃった気がする。

その「美の原点」は若き恋ってのもまあいい。
あの原点の姉ちゃんはとっても綺麗だけど、あれが若い時の火遊び程度で、そんなに大層な人生を変えるような出来事にはどうも見えなかった。何でだろう。海老蔵が「なんてことだあああああ」と大見得を切って悲劇を大悲劇にするのは歌舞伎役者だから構わんけど、その後、いじいじと後姿で演じるような、ぶざまに立ち上がって歩き出すような地味なシーンがなかったからだろうか。

そう言えば中谷美紀が「おーい、お茶」って言わなかった(言わないだろ)。

成海璃子ちゃん可愛かったな。やっぱりあの童顔は女だけどバリバリ子供という役にピッタリだ。死体に関しては死に化粧みたいなところで美に対して一点突破をしようとしていたけど、日本の棺桶は「桶」なので桶の中に体育座りみたいに納まる様は、今目線で見ると、どう考えても美しく描写できない。でもやれば無常感は出ただろうからそこまでやったら面白かったかもしれない(いや、やらんだろうけど)。

「私が額ずくのは美しいものだけでございます」
大森南朋が「全身美容整形したの うふ(はーと)」と言って、
利休の初恋相手の姿になってやってきたら、利休はぬかずいたんだろうか?



【銭】
額面金額1000円の前売券をチケットショップで850円で購入。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
利休にたずねよ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
利休にたずねよ@ノルウェー暮らし・イン・原宿
利休にたずねよ@No War,No Nukes,Love Peace,Love Surfin',Love Beer.
利休にたずねよ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 
 胡瓜にたずねよ
PS2 映画と全然関係ないんだけど、ロッテアイス「クランキー俺の抹茶」は
 なかなかどうして美味だったので、是非、利休に食べてもらいたかった。


fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(4)トラバ(3)

2014年01月10日

『劇症版魔法少女まどかマギカ新編叛逆の物語』をシネ・リーブル池袋で観て、1行で感想を〆るぞふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★ちゃぶ台をひっくり返す意欲を買う】



キャー、ほむちゃんにそんな顔させちゃダメえーっ。



【銭】
多分、テアトル会員更新時の1000円で観れる券を使用。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編/叛逆の物語@ぴあ映画生活


fjk78dead at 07:25|個別記事コメ(6)トラバ(6)

2014年01月08日

『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』を新宿バルト9−3で観て、とりあえず目を通してほしい作品だふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★欠点もあるけど】

素直に何だかアニメって楽しいじゃんと思える映画。

問題は話の構成が下手なこと。
一つの事件がどんどん拡大して大事故になり、それを最後に食い止める、が荒筋だが、
事件の核心(そもそも何をやろうとしていたか)と暴走(何故、暴走したのか)、
そして暴走解消の意味づけ(何をすれば解決するのか)が、不明瞭なので、
何が起こってるのか、何をすれば解決するかが分からず、見ていて宙ぶらりんだ。
話としては致命傷なのだが、にもかかわらず、私はこの映画を推す。

これを推すのは冒頭でも書いたように、
これが、とても明るく、気持ち良くなる冒険談だからだ。
暗い話が悪いという訳ではないが、
どのアニメ見ても皆が同じ方向に真面目ぶって俯いてるのはつまらん。

前を向いて計算せずにガムシャラにただ走るような
バカな主人公がとても気持ちいい。
「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」なんて
みんな同じ向きを向いてちゃダメだ(エヴァはいい、そういうものだから)。
昔のアニメは割とこういう出たとこ勝負のバカばかりが主人公だったことを考えれば
日本のアニメっていつの間にか無条件に年齢層が高くなって、なりっぱなしなんだな
(と言っても『しわ』程じゃないが)

主人公のヨヨの破天荒なところ、それを抑えるネネのいい感じでの控えめ感。
あと、とても尊大で誰も口出しできないヨネの威圧感なんかが好き。
いい感じで、みんなキャラ立ちしている。

それにしても興行の系列が小さいな。
宣伝一つせずに「あわよくば」って商売なのだろうか?
ちゃんと正しく大声をあげないと、
今は作品の存在そのものが埋もれてしまう時代だから
躊躇なんかしてちゃダメだ。


【銭】
バルト9の平日時間帯割引シネマチネーを使用して1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
魔女っこ姉妹のヨヨとネネ@ぴあ映画生活

PS プレゼント前に観ちゃって貰えなかった「ヤキソバ」。
 早く観たのにそういう仕打ちかい!
 (平たく言うと、早目に見てあげた方が興行的に有利に働くのである)


fjk78dead at 09:00|個別記事コメ(2)トラバ(4)

2014年01月05日

『赤々煉恋』を角川シネマ新宿2で観て、絶妙に掛け違えてる気がするふじき★★

五つ星評価で【★★ちょっとずつダメが重なってる】

原作小説未読。

小中和哉が監督をしているのなら、
青春ファンタジー映画になるのだろうと思っていたので、

申し訳ないけど、主演の土屋太鳳の重さがきつい。
別に軽くて頭ラリパッパでパンツくらい見せろって訳じゃないけど(いや見せろ)、彼女に弾みがないから青春映画にはならないのだ。
彼女自身が間違えた演技メソッドとかを展開してる訳ではないのだけど、これはプロデュースの時に組み合わせを間違えたとしか言えない。
「自殺」に対する啓蒙映画として作ってるキライもあるが、それなら虫男は不要であるか、虫男その物の正体を明確にしないと「自殺」その物の存在規定が曖昧になってしまう。

青春映画として撮るなら、いつもフラフラして若さを隠せないタイプの清水富美加の方がこの映画の主役には似つかわしい。清水富美加が主役で商品として映画を背負えるかどうかはとりあえず考えないとするならば、だが。

そして虫男。
最終的にそれが何者であるかの説明がないのは構わない。
でも、主役の土屋太鳳と渡り合う時に、触れあえる、追い払える、等の属性が明確になってないのは問題だろう。
アニメートをいわゆる板野サーカスの板野一郎が付けている事を売りにしているが、何だかとっても普通の動きだったと思う。別に違和感のない動きだからそれでいいんだけど。
声の大杉漣はいいんじゃないの。そのまま大杉蓮だけど。



【銭】
チケット屋で1300円の前売券を1200円でGET。あ、水曜に行けば1000円で観れたんやん。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
赤々煉恋@ぴあ映画生活


fjk78dead at 16:25|個別記事コメ(2)トラバ(1)

2014年01月03日

『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』を新宿バルト9−8で観て、ウィザードは起きてて鎧武は寝たよふじき★★

五つ星評価で【★★期待はしてないから】
  
ウィザード編は
平成ライダー随一に可愛くて不憫なキャラ、コヨミちゃんと
平成ライダー随一に千原ジュニアに似てるライダー、ウィザードの後日談。
最強ファントム、オーガとかの存在がよう分からんが、
話その物はコンパクトにいい話にまとまってる。
何と言ってもコヨミちゃんが可愛いからそれだけでいいや。

鎧武編は
TVの設定と歴代ライダーのフォーマットを果実に置き換えただけという、
素晴らしくやっつけ仕事な一面。
人間側のドラマもどうでもいい村芝居みたいでガーガー寝た。
ちなみに仮面ライダー鎧武は平成ライダー随一にブラマヨ吉田に似てる。


【銭】
東映の株券4回分を2500円で買ってそのうち1回分。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦@ぴあ映画生活
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仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦@流浪の狂人ブログ


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『劇場版ペルソナ3第一章』をシネリーブル池袋2と新宿バルト9−2で観て、駄作だなあわっはっはふじき★★

五つ星評価で【★★ゲーム原作アニメの底力を見せつけてやれ・・・れ・・・れ・・・こりゃひどいわ?】

原作ゲーム未接触。

無駄に2回観てる。
一回目観終わって「よし、つまらん」と評価。チラシの裏に見慣れないキャラクター発見。イゴール? エリザベス? やばい。寝た事も気付かないくらいグッスリいってしまっていたか? 機会があればもう一回観てみるか? 駄作だけど。
二回目。割引で観れるから観てみる。わ、イゴール、エリザベスなんて5分も出てないよ。多分、前回2分くらいしか寝ちゃいないな。えーと、映画「やはり、つまらん」。まあ、いいか。照る日もあれば降る日もあるよ。

ビジュアルと音楽がとても気持ちいい。流石ゲームのアニメ化。
キャラクター造詣とストーリーが屑。流石ゲームのアニメ化。

主要主人公(ペルソナ能力保有者)が6人。
感情なさげなキャラ、感情なさげの同級生女キャラ、適当兄ちゃんキャラ、先輩男キャラ、先輩女キャラ、イジメラレっ子だが底に光るもの持ってそうキャラ。どれも適当に鼻糞ほじりながら落書きした設定で動いてるようなキャラクターだ。
イジメられっ子だがイジメっ子に友情を捧げる純情キャラだけベタだけど好み。
物語は謎が謎のままなので、今後何をどう展開させるのか全く分からないが、異界での行動を補助する兵力のサポート元くらい明らかにすべきじゃないだろうか?

こんなんで映画何本も作る気なのか?
人はそこそこ入ってるから作るんだろうなあ。


【銭】
シネリーブル水曜全員1000円均一日に鑑賞。
新宿バルト9平日シネマチネー割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
「PERSONA3 THE MOVIE」 #1 Spring of Birth@ぴあ映画生活
▼関連記事。
PERSONA3の二つ目@死屍累々映画日記
PERSONA3の三つ目@死屍累々映画日記

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2013年12月31日

『麦子さんと』を試写で観て、やはり断腸の思いで星三つだ★★★

五つ星評価で【★★★これも素晴らしい事は重々承知】

いい映画だ。
そして、ちょっとあざとい。
世の中のほとんどの誰もが親ってうざったいという「麦子さんと」の時期を通り越した末に、今を生きているに違いないと確証しながら、そこにちゃんと乗っかってる。

なんか安泰に胡坐かいてるなあ。

でもね、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』同様、
軽ーく、もっと行儀の悪い展開を期待していたのだ。
う、ううーん。堀北真希主演だから、そっち側に作ることに無理があるよなあ。
麻生祐未の趣味の下りだけはそっち側で吉田恵輔だった(あれ不要な展開だもの)。
という訳で、どんな間柄でも相互理解が必要ですという、普通にいい話の映画です。


堀北真希はそんなに饒舌なイメージがないので、
アニメファンで声優希望と言う、何だかいたたまれないキャラが妙に似合ってる。
母親との接し方が分からず、強くばかり当たってしまうのも、生真面目なイメージの裏返しで実に「らしい」。あと、服がそんなにハイセンスじゃないなのに、彼女なりの一定のルールがあるのが良い。

余さんは大人。そして温水洋一も今回珍しく大人の役どころだ。

松田龍平と堀北真希の絡みそうで空回りするみたいな兄妹関係がリアル。
頼りにされるけど鬱陶しく、影で相当いい加減な松田龍平のキャラは堀北真希が基本、真面目な直線キャラだから凄く活きる。


宣伝で強く推してる松田聖子の「赤いスイートピー」は自分的にはどうでもいい曲なんだけど、あれ、そんなにプッシュ必要か?


これをステップアップとして、真面目な堀北が、吉田恵輔の地雷的感性に翻弄されてハラホロヒレハレな感じの方向に進んだ映画をもう一本撮ってくれないかなあ。


【銭】
売買不可って書いてあった試写状を600円でチケット屋で購入。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
麦子さんと@ぴあ映画生活
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麦子さんと@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 興行は12月21日からで、一週間で打ち切りはないから、
 バリバリの正月映画なんだけど、地味な佳作は正月映画らしくない。
 本来、正月第二段みたいな作品だよなあ。
 正月映画として公開するなら、
 麦子の兄を寅さんに見立てて……他に家族がいないんだよ、あの家。
 いや、単純に火薬の量を増やしてサスペンスにするか。
 亡くなった埋葬許可証の謎。いつも背後に現れる謎のタクシー運転手。
 なんにせよ爆発せえへん!
 温水洋一の頭が常に爆発してるとか言う設定でも付けるか(何言うとんねん、俺)


fjk78dead at 15:55|個別記事コメ(6)トラバ(16)

2013年12月30日

『ゆめのかよいじ』をHTC渋谷2で観て、女の子は可愛いふじき★

五つ星評価で【★何をすれば良かったのかを考える】

原作マンガ未読。
チラシの女の子二人(石橋杏奈・竹富聖花)が可愛かったから観に行った。

女の子は可愛かった。

でも、話に埋没できなかった。
これは多分三つ。
ー膺邑の境遇がはっきりしない(どんな理由で転校してきたか等不明瞭)。
⊆膺邑の感情がはっきりしない
 人に対する態度に一貫性がなかったり、
 ずっと無言だったり。無言は無言の真意が分からない。
主人公に対峙する同級生男、同級生女、謎の女、
 これらが主人公に求める物が分からない。
 特に謎の女と主人公には因縁があるのか、ないのかが分からない。

人に話を理解してもらうというのは難しいものだ。


【銭】
テアトル会員割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゆめのかよいじ@ぴあ映画生活


fjk78dead at 01:53|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2013年12月28日

『永遠の0』を新宿バルト9シアター9で観て、イビツだとしても好きよふじき★★★★(ネタバレあり)

五つ星評価で【★★★★おそらくイビツな映画】

ラストについてのネタバレがあります。

原作未読。
これには泣かされる。
でも、私はひねくれ者だから、
映画としては変な作りじゃないかって異は唱えておきたい。

普通の物語から考えると、かなり特異な構造だ。
物語の主人公について全て伝聞で語られるが、
語られる主人公についての証言は主に「彼が臆病か否か」
それのみに尽きるのである。

どんな人間でも多面的な側面を持つが、この映画ではキッパリ
一面だけを切り口にして他を落としてしまっている。

そして、その反証である「臆病でない人間」についても、
その「臆病でない人間」が「どう臆病でないか」を語る事を秘かに避けている。

「臆病でない」が故に、国の政策に統制され、
反抗せずにその政策を呑みこんだ者の死に様は映されるが、
どう呑み込み、乗り越えて死を納得したかについては描写されない。
今まで特攻に付いて描いてきた映画は全てこれを題材にしてきたから、
逆に今回は一切盛り込まない事でバランスを取ったのかもしれない。

だから、これは描写されるべき長大な全貌から
一つの視点だけを元に、一人の男の名誉回復を試みたダイジェスト戦記である。
そのダイジェストの中で描かれる主人公の生き様は完全ではないが美しい。
だが、だからと言って、そこで描かれなかった
彼が死を見守った教え子達、戦友達の人生が決して
描くに値しない人生でないという事も忘れてはならない。

多分、私は呑みこまれて自ら殺されていく大衆側だろうから、
彼等の存在を完全に否定されてしまうのは、ちょっと抵抗があるのだ。


という訳で、物語はいい場面をザクザク切り出している。
そこを演じる役者がみんないい演技をしているから、
切り出されたものである事すら忘れて納得いってしまう。感動してしまう。
物凄く強調された歌舞伎の見栄みたいなのを現代劇で見せられているかのような状況だ。それが、高齢のどしっとした役者さんの演技の説得力に置き換えてやられるのである。うん、まあ、大衆的な娯楽としてこういう強さは肯定していいと思う。

特に田中泯。
今まで映画に出てくる田中泯を見て悪かった記憶は一切ないのだが、
この映画ではもう、こういう人間がいて、こういう感情を目の前で高ぶらせている、
その現場に立ち会わされてる、としか思えない至高の演技だった。
紅白で放送禁止歌になっていた『ヨイトマケのうた』
朗々と歌った美輪明弘を思い出した。芸って凄いな、怖いな。
『47RONIN』『47田中泯』だったら、最高の映画だったかもしれないなあ。

次にその田中泯の若き頃を演じた新井浩文の愚連隊ぶりがいい。
今、こういう生まれながらの粗暴粗雑な人間を演じ切れる役者は少ないと思う。
粗暴粗雑だが極めて有能。
特攻には反対だが、自分の命の優先順位が一番とは思っていない。
主人公に社会との折り合いをもうちょっと持たせたタイプ。
そもそも、この主人公は戦線で戦闘放棄に近いことをやるなら
「死ぬから戦場には行かない」と言って思想犯として逮捕される方が
彼の合理性の中では正しくないか? 
まあ、戦中事情もはっきり知らないから断言はできないが。

あと、当然、主役の岡田准一はいい。
彼がよくないと立派な大笑い屑映画になってしまう。
最近、ジャニーズが主役の映画で役不足なタレントを何本か見てきたが、
彼はもう完全に役者として生活できる力を持っている。
彼がラストシーンで笑う。
何だか、不可能事を反転させた明朗快活な笑いではなく、
卑屈な笑いだった。
この卑屈な笑いが好きだ。

生き残るために積極的に戦いに加わらず、
技量があるにもかかわらず、同僚の死をも見逃すような戦闘機乗りだった彼が、
終戦直前には、特攻機を守り、確実に同僚に死を与える役回りになる。
この罪の意識に彼は耐えられない。

彼は自分が戦地から帰りたい為に、
彼以外の「戦地から帰りたくても、それを口にもできない同僚の」命を刈り取る役目に回ったのだ。つまり、彼は毎日、彼の分身を殺す役割を担ってしまった。多くの彼の妻や子供を泣かすような立場にいる彼が、戦争から戻って、彼の妻と、彼の子供にだけ会っていいのか。葛藤が続く中、彼は自分も刈られる側になることを志願する。

彼の戦闘機を助けた教え子が戻り、同じ特攻作戦に参加する。
そして、その時、彼の自機が調整不良だったことは偶然だろう。
彼は調整不良の(助かる可能性の高い)機体を教え子に差し出す。
機体を取り換え、その機体にその場で書いた手紙を隠した時点で、
彼は生還を断念している。
自分の血塗られた腕で彼の妻と子供に対峙することが怖かったのではないか。
彼が代わりに差し出したのは、捨て身で味方を助けた男、
戦争が終わったら、人の役に立つ仕事をしたいという男
絶好の代役だ。

そして、特攻。
高い操縦技術で空母まで途中撃破されず近寄る。
もっと早くこの技術を使っていれば、散らずに済む命もあったかもしれない。
特攻によって、他の命を犠牲にして永らえた彼の命は失われる。
最後に一人だけ、無垢な人間を生かして。

だが、それでも生きたい。
どんな蔑まれた境遇にいても、生きて家族に会いたい。
作戦に成功しながら、自分を憐れむ。
そういう笑みに見えた
(というか、ゆっくり考えてそんな笑みなのではないかと思った)。

そして、この力のない笑みは、
ずっと自分の信条を曲げずに理屈で生きてきた「宮部久三」という男の
死の直前での、誰に充てるでもなく出た、唯一の感情吐露であったように見えた。
だから、泣けた。


徐々に岡田准一に似てくる孫の三浦春馬も頑張った。


さて、みんな誉めてるけど、サザンの曲は薄っぺらくて嫌い。
メロディーの感じが他のサザンの曲とあまり変わらないので(『TSUNAMI』に似てる)、
「ナンパしてキスして愛してる」みたいな曲っぽく耳が錯覚してしまう。


【銭】
バルト9の平日昼マチネー割引で1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
永遠の0@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBだけ付けさせて貰ってます。お世話様です。うん、今回はコメントはやめた。コメント付けてるといつまでも公開でけんわ。処々の事情により「流浪の狂人ブログ」さんにだけ連絡のためのコメントを付けた。
永遠の0@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
永遠の0@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
永遠の0@ノルウェー暮らし・イン原宿
永遠の0@ペパーミントの魔術師
永遠の0@カノンな日々
永遠の0@流浪の狂人ブログ

PS 演歌歌手のジェロが最初っから最後まで
 永遠のように歌い続ける映画じゃないのか!


fjk78dead at 17:24|個別記事コメ(22)トラバ(30)

2013年12月25日

『りんごのうかの少女』をユーロスペース2で観て、意識失ってラスト分からんふじき★★

五つ星評価で【★★42分しかないのに寝てしまった】

睡眠に負けまくり。
体力って大事。

冒頭、リンゴをもいでる工藤夕貴とか
唐突に馬を買ってしまう永瀬正敏は問題ないが、
後半、りん子が、その馬に乗って、体育の授業にいきなり現われ、
馬を履き捨てて、体育の授業に参加するも、
体育も馬も捨ててどこかに走って逃げてしまう。
これが思い出す最後のシーン。

この後、壊れかけた家族が崩壊するのか、再生するのかがよう分からん。
だけど、まあ、あかんのは、
「じゃあもう一回見てみっか」という気が起こらない事である。

しかし、現役な若者の「リンゴ娘、とき」より、
工藤夕貴の方がちっちゃくて可愛いなあ。
長瀬正敏もいい感じのダメオヤジ感。ホモじゃないから惚れないけどね。


【銭】
鑑賞料金正規に1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
りんごのうかの少女@ぴあ映画生活


fjk78dead at 01:28|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2013年12月24日

『もらとりあむタマ子』を新宿武蔵野館3で観て、あっけなさのホームラン王だふじき★★★

五つ星評価で【★★★ビックリするよなあっけなさ】

相撲に「猫だまし」という技がある。
開戦一番目の前で大きな音を立てて拍手、
相手があっけにとられてるうちに次の技を仕掛けて勝つ。

『モラトリアムたま子』は猫だましが成功したのに
勢いあまって足を滑らせてぶっ倒れちゃったみたいな映画だ。

いや、つまんなくはないのだ。
でも、とっても「あっけない感」が強いのである。
希薄に薄ーく話はないようなのにちゃんとあり、
オチもその薄い話のど真ん中に乗ってるので、
実に「映画」として、ちゃんと成立してるのではあるが、
ふっと気を抜いた途端に終わってしまう。

きゃはは、春風のイタズラかしら、みたいな。

その中で前田敦子がやってる事は
・観客に尻を向けてブヒブヒな感じで寝る。
・食う
・マンガを読む。

こんなん。
こんなんなんだけど、観客は不思議と前田敦子を嫌いになれない。
うんまあ、子供なんだな。しょうがないな。優しい目線になれる。
という事で筋が通ってるシナリオ的な部分を抜かすと「前田敦子の観察日記」になる。

話にいきなり闖入してくる富田靖子のちゃんとしてるオーラが
虫みたいな「たま子」には眩しくて、
冷静に自分と親虫のダメ出しを始めてしまう。
全体ではここが一番可愛かったな。
ダメ出しをする中で、自分を追い込みながらも、
「たま子」は母親のような存在に甘えたくてたまらないのだ。
かまってもらいたいのだ。

でも、やっぱり薄すぎる。



【銭】
武蔵野の株券1回分を800円でレンタルして使う。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
もらとりあむタマ子@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
もらとりあむタマ子@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
もらとりあむタマ子@ダイターンクラッシュ
もらとりあむタマ子@ノラネコの呑んで観るシネマ



fjk78dead at 03:24|個別記事コメ(7)トラバ(14)

2013年12月23日

『受難』をシネマート新宿1で観て、岩真悠美人になったなふじき★★★

五つ星評価で【★★★設定に大笑い。そして岩真悠の美人度に心洗われる】

グラビアアイドル時代の岩真悠はもっと肉っぽかった気がする。
いい感じで精進落としをかまして、凄い大人の美女になった。
その美女「フランチェス子(いかにも女子が付けそうな仇名だ)」の全く使わない女性性器に古舘寛治の人面瘡が付くという凄い設定。配役はともかくピッタリである。古舘寛治って女性器に人面瘡で付くために生まれてきたような顔立ちなのである(いや、本当)。

フランチェス子がバカで可愛い。
もてもてモデルの、ビッチでゆるゆるな女の子(決して腹黒とか性悪とは思うまい)も
分不相応にキラキラ可愛い。
そんな自分、ならびに、人類のバカヤロー。

わざと下手に歌ってるのかどうかは分からないが、岩真悠の鼻歌は腹が立つからやめてほしい。


【銭】
火曜日、新宿シネマートのメンバーズデーで1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
受難@ぴあ映画生活


fjk78dead at 01:01|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2013年12月18日

『カノジョは嘘を愛しすぎてる』をトーホーシネマズ六本木5で観て、弩少女マンガ展開にキュンふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★少女マンガのセオリー】

原作は映画館配布お試しマンガだけ試し読み。

かーいらしーのー。
ナイーブ男を演じさせたら今、誰よりもブイブイな佐藤健に、
絶品の新人、大原櫻子。どこからか分からんが、よう拾ってきた。
ほどよい可愛さ。決して可愛すぎない、美しすぎない。
でも、一瞬、切り取った時に凄くいい表情を見せる。
ほどよくブスにも見えるのが黄金の少女マンガ主人公ラインである。
二の腕細いなあ。身体が薄くって、少女マンガから抜け出てきたって言うよりも、
子供の未成熟な身体を思わせる。何にしてもそういう身体は抜群の清潔感だ
(相武紗季ちゃんの身体がHでただれてるって訳ではない
 でも、相武紗季ちゃんにはHでただれててミミズ千匹であってほしくもあるなあ)。

そのド少女マンガの主人公(大原)に舞い降りてくるちょっと嘘つきな王子(佐藤)、
王子さまの知り合いの貴族達(バンドメンバー)、
その貴族の中に見え隠れする罠を仕掛ける悪魔(反町&相武&窪田)、
障害を乗り越えて二人は愛を成就できるか。
すんげえ、ベーシックにド少女マンガのフォーマットなんだけど、
上手い。主人公の天才だけで全てを乗り越えさせようとか無理をしないし、
それぞれがそれぞれを思いやるベクトルと、
だからこそ一緒になれない切なさがビンビン伝わってくる。

ちなみに、試し読みコミックでは反町Pが
「俺、女は自分の女しかプロデュースしないから」と言う、
この後、理子を毒牙にかけるイメージ付きのセリフがあります。
あーもう、そんなんなったらアキ死んじゃうぜ。
って、アキに全力で感情移入(理子にも感情移入するけど)。

原作マンガ(あくまで試し読みサイズのみ)よりも、
主役二人、二つのバンドのバンドメンバーの個性が一目で分かるように
キャラが補強されてるようで感心した。
キャラを立てられながらスポットライトは当てられないクリュード・プレイの二人と
マッシュ&コーの二人も、正しく出番を抑制されてるようで好感が持てる。
ドラマ化されたらスピンオフ回とかすぐ作れそうなくらい彼等は出来上がってる。
ポイズン反町もビッチ相武もそれぞれすぐ主人公にできそうなくらいの濃さがある。

大原櫻子の声は、素直で綺麗な声だが凄みはない。
『カメレオン』のEDを歌ったシギみたいな声だったら唸るんだけど、あの声だとドラマが付いて来づらいだろうからなあ。歌声ではなく、セリフところどころに補強エフェクトが付いてるのは細かい事やってるなあ、と思った。

原作からだか映画からだか分からないけど、アキが理子に偽名を使う
「小笠原シュンシンヤ」ってネーミングも凄い。
明らかにビジネスネーム(自分の代わりのクリュード・プレイのベーシストの名前)
なのに、そこに自分がいない。確かに嘘付きの名前だ。

なんかまとまんない。
いいか、まとまんなくて。
いつも、そんなにまとまってないし。

しかし、失恋したり、限界を感じたミュージシャンは何でみんなイギリスに行くのか?
ロックの聖地? 聖地なんか? 松田整地か?
イギリスとか、アメリカとかじゃなく、
もっと身近に八丈島とか恐山とかじゃいかんのか?

そこに割り込んでくるのか? という谷村美月の隙間に入ってくる力にも驚いた。
隙間に入って来るだけで、今回は大きく広げもしなかったし。


【銭】
毎月14日はトーホーシネマズデーで1000円。

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カノジョは嘘を愛しすぎてる@ぴあ映画生活
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カノジョは嘘を愛しすぎてる@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
カノジョは嘘を愛しすぎてる@カノンな日々
カノジョは嘘を愛しすぎてる@あーうぃ だにえっと
カノジョは嘘を愛しすぎてる@気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)
カノジョは嘘を愛しすぎてる@オールマイティにコメンテート
カノジョは嘘を愛しすぎてる@はるみのひとり言


PS ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。←JOジョはスタンドを愛しすぎてる
PS2 堤のアレみたいに無音で歌え。
 ←っつか、それは超音波唱法か。
 ←天使の歌声で怪獣退治だ。


fjk78dead at 01:04|個別記事コメ(10)トラバ(23)

2013年12月17日

『立候補』をポレポレ東中野で観て、そのエド・ウッド臭にクラクラふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★怖いよ、バリバリ怖いよ】

物事の既成概念が壊れるのは怖い。

何一つ、物を考えていなかろうと思った人の思慮深さが分かりかけた時、それはとても怖い。実際、この映画ではそこまでは到達していない。だが、道筋が見えかける。それがとても怖い。

全編のほぼ9割(体感計測)を占めるのはマック赤坂。
他も含めて泡沫候補に対しての密着ドキュメントである。
マック赤坂は政見放送で「スマイルセラピー」と叫んで、
ネタのようなボディ・ランゲージを振る舞う奇人である。
だが、彼は本当に奇人なのか。
ここが揺らぐ。
彼が単に変な人でないとするなら、それはとても怖い事だ。

マック赤坂は選挙期間中、
街頭で踊ったり、がなったり変なパフォーマンスをただただ続けている。
たまたま、その場にいた外国人に「お国にこういう人はいる?」
と尋ねるとみんな首を横に振る。

たまりかねたギャラリーから「抱負や演説を聞かせろ」と言われると、
そこでやっと話し出したりする。
真面目に話し出すと、人は劇的に去っていく。
そして通常のマック赤坂はかたくなに演説しないという姿勢を崩さないのである。

これは、間違えた方法論を取っているという事ではないだろうか?
劇中、マック赤坂に対抗する勢力、日本維新の会代表として
橋元徹元大阪府知事が出てくる。彼はTVバラエティ出身の代議士である。
TVバラエティで名を売ったが、愚者扱いはされていない。

マック赤坂は無名だ。名前を売る為に奇行を繰り返す。
名前は売れた。だが、彼の奇行は彼を愚者のジャンルに位置づけた。
この一度仕分けられたジャンル分けを覆すのは至難の業だ。
そして、もう一点。どうも彼自身に、もうそれを覆す意思があるように見えない。
彼は今の愚者の位置づけのままで、だが、その愚者が立候補した場合においても
全ての候補者と同様の権利を与えられるべきである、と存在で主張する。
わ、分かる訳ないだろ。そんなメタ主張!

だから、彼はもうどんなにあがいても選挙で勝利を得る事はないだろうし、
その主張で勝利を勝ち取る事も難しいだろう。
彼はエド・ウッドに似てる。
類い希なる映画への愛情を持ちながら、それを表現する方法を持たなかった男。

彼の敵は、イメージとして「ちゃんと政治してくれそうな人達」である。
いや、どうだろうか。実際は分かった物ではない。ただ、形式は整っている。
いわゆる政党が用意した人材、
それが「柔ちゃん」であっても形式が整っていれば当選してしまう人たち。
人は火急の状態に追い込まれなければ、
自分と比べてあまりに異質なものを代理人に選ぶことはしない。
そこに巨大政党の強みがある。巨大な政党であること自体が
選ぶ彼等と同質である事をある意味、保証しているのだ。
そして、巨大政党とマスコミがパイプで繋がっている事から、
自然、その活動は後押しされる。
「良さげな雰囲気」で、選ばれる選挙にも不安がある。

でもだが、だからと言って「マック赤坂」のような「奇人」を選ぶのにも不安がある。
他の泡沫候補のように「実直にいい人」である事だけが売り
という人も怖くてとてもじゃないが選べない。
「だけ」ということは、それ以上の強力な手腕を感じさせないということだ。

また、選挙を勝ち抜いて、民の代理人となり、日常の政治活動を始める時、
政党が持つ数の力がバックで必要になってくる。
基本、この国の政治は一匹狼では動かせない仕組みになっているのだ。

だから、国は変わらない。
そしておそらく、マック赤坂にもそれら全てが分かっている。
彼は愚者に見えるし、愚者としてしか振る舞っていないが、
いや、愚者にしか見えないが、多分、きっと、よく分からないし、
保障だってできないけど、愚者じゃないのだ。
認めたくない事なのだが、きっと、彼以外の全ての人間こそが愚者なのだ。

怖い怖い。

【銭】
1年間有効の10回券を10000円で購入。そのうち1回1000円分で鑑賞。

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映画「立候補」@ぴあ映画生活
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映画「立候補」@元・副会長のCinema Days
映画「立候補」@お楽しみはココからだ
映画「立候補」@みんなシネマいいのに

PS ピンクを基調とした服を見て、シモダカゲキさんを思い出しました。
 あの人も普通じゃなかった。そう言えば最近『ペコロス』に出てたな。


fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(0)トラバ(2)

2013年12月15日

『四十九日のレシピ』を渋谷TOEI△粘僂董△舛腓辰肇團鵑藩茲覆い佞犬★★★

五つ星評価で【★★★ことさら悪くはないが】

ボクシングに例えると、
ずっとボディーブローをかまし続けたのに最終ラウンドまで持ちこたえられてしまって、判定勝ちしましたみたいな映画。一発でっかい大振りパンチが当たってKOみたいな爽快感が欲しかった。

妻を亡くした夫とその娘のところに現れる更生施設から来たというイモとハル。
彼等4人は49日の大宴会を開くための準備を始める。

夫、石橋蓮司はいつものクオリティーで、とても安心。
娘、永作博美も安心。元々が童顔なので、
 アップで皺とか映ると予想以上にかなり老けてしまった印象を受けた。
施設から来たイモ、二階堂ふみ。変で可愛い。それでいい。
施設から来たハル、岡田将生。映画ごとにメリハリは付けてるけど、
 ちょっと出すぎ。役柄が普通じゃないからってのもあるけどウルサイ感が強い。
 色が茫洋としてるような無名の若い役者を使ってあげればいいのに。

コアになる話は妻から夫、妻から娘への、
伝えたのに忘れられたことや、
伝えそびれていたこと、だろうから、
取り上げられるレシピはもう少し多くても良かった。



【銭】
映画の日に観て1000円。

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四十九日のレシピ@ぴあ映画生活
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四十九日のレシピ@映画的・絵画的・音楽的
四十九日のレシピ@C’est joli〜ここちいい毎日を
四十九日のレシピ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 何でもいいと言われてしまうと言い返せないのだけど、
 最後の踊りはフラダンスではないと思う。
PS2 岡田将生は日系ブラジル人って役柄でキャスティングされてるのだから
 サンバでも良かったじゃん。あのキレッキレのサンバ衣装でポロリ行け! だ!
PS3 レシピ実行陣の4人もいいですが、
 レシピ作成者の妻・乙美を演じた荻野友里さんがダンチによかったです。


fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(5)トラバ(4)

2013年12月14日

『ばしゃ馬さんとビッグマウス』を丸の内TOEI△粘僂董断腸の思いで三ツ星だふじき★★★

五つ星評価で【★★★素晴らしい事は重々承知】

いい映画だ。
そして、あざとい。
世の中のほとんどの誰もが人生の中で「ばしゃ馬さん」の時期を通り越した末に、今を生きているに違いないと確証しながら、その誰にも響く作り方をしている。
対する「ビッグマウス」も誰もが通る道の一つである。
つまり、「ばしゃ馬さん」と「ビッグマウス」は映画の中で別々のキャラクターを与えられているが、どちらも普通の一人の人間が通る一工程なのだ。
何かに取り掛かる前の逡巡が「ビッグマウス」であり、
取り掛かった後の逡巡が「ばしゃ馬さん」だ。
「ビッグマウス」の時期の長い短いはあれ、ゼロという事はないだろう。
「ビッグマウス」直後の大成功により、「ばしゃ馬さん」時期がゼロというケースもあるかもしれないが、ほとんどの人は「ばしゃ馬さん」で自分をすり減らした後、荷台から荷物を下ろす人生を迎えているのに違いない。

なんて盤石に観客に共感を強いるシナリオワーク。

そして、もう麻生久美子が「ばしゃ馬さん」をやる為に生まれてきたような痩せ馬っぷりなのだ。そして、ああ、胸を揉まれたりもするし。揉みたいなあ、痩せ馬の胸(いや、リアルな馬の胸じゃなくって)。

もとい
それでいて、星三つってなんじゃいと言う状態なのだが、
それはこの映画が吉田恵輔監督作品だからに他ならない。

秘かに、もっと行儀の悪い展開を期待していた。
吉田恵輔監督のフィルモグラフティー的に
『なま夏(プロデビュー前)』『机のなかみ』『純喫茶磯辺』『さんかく』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』という順番になるのだが、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』前の四作は物語のターニングポイントに決して社会から認められない「異常な性」が地雷のように埋められている。『なま夏』は主人公がそもそも異常だし、『机のなかみ』は主人公が可愛いけど異常なことをするし(秘密)、『純喫茶磯辺』は麻生久美子が通常の麻生久美子の100倍ビッチだし、『さんかく』は二股の片っ方がロリだ。

実際、その地雷はどんどん薄れていって、薄れていくにつれて吉田恵輔監督作品は社会から受け入れられていってる気がするのだが、ついに今作ではゼロになってしまった。ゼロにしないためには介護施設の汚物に興奮を隠しえない麻生久美子とか書くしかないけど、そんなことすると全部ぶち壊しになってしまうものなあ。でも、何か自分が知ってる吉田恵輔監督が遠くに行ってしまったようで寂しかった(ストーカーとかじゃないんで監督の事をリアルには知りません)

ちなみに、試写会で先行して観せてもらった『麦子さんと』にも、そういうのはないです。うん、そういうのありの堀北真希を見たかったけど、それは如何ともしがたいよなあ。社会は一定のルールで動いてるのだから。

なので、吉田恵輔監督がバリバリの大人になったことを祝いつつ、星は一つ減で三つだ、ちきしょー。何か嫌いじゃないけど、喉に匕首つきつけられてるみたいで好きになりきれない。いやらしければ好きになったかどうかは出来てみないと分からない所ではあるけど。………誰もが認める大監督になって、誰も文句を付けられなくなったりしたら、こっそり、又、元の路線に戻ってきてもらいたいものである。


【銭】
東映の株券4回分を2500円で買ってそのうち1回分。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ばしゃ馬さんとビッグマウス@ぴあ映画生活
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ばしゃ馬さんとビッグマウス@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ばしゃ馬さんとビッグマウス@映画的・絵画的・音楽的
ばしゃ馬さんとビッグマウス@ノラネコの呑んで観るシネマ

PS 麻生久美子の元彼役の岡田義徳のリアル感がなかなかいい。
PS2 井上順と松金よね子の夫婦ってバランスが凄く完璧。


fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(6)トラバ(9)

2013年12月13日

『ルパン三世VS名探偵コナンTHE MOVIE』を109シネマズ木場3で観て、良し悪し半々ふじき★★★

五つ星評価で【★★★ダメとヒリヒリ混在】

基本フォーマットはコナンだが、そこに大胆にルパンの暗躍が加えられる。
なかなかうまく出来ている。

特に冒頭、宝石を盗み出すルパンのピカレスクな悪い笑顔にやられる。

コナンは制約が多い物語だ。
何時まで経っても成長できず、同じような展開でグルグルと何回も謎を解いている。
サザエさんみたいなフォーマットで名探偵ものを何年も続ける事に無理があるのだ。
その矛盾をルパンや次元が出てきて、そっと笑い飛ばす。
痛快。大人を分かってる。
大人の観客は、コナンのあの子供喋り(フォレスト・ガンプかよ)が
秘かに気に入らなかったのである。
多少、コナンが蘭・園子の前で活躍しすぎではあるけど、その辺は愛嬌。

で、全体の話に、前回のTVスペシャル(未見)を見てないと
分からない設定があったのはマイナス。残念。

それにしても、ルパンのキャラは立ってる。
変幻自在自由自在で、いい加減、かつ、熱いハートも持つルパン。
コナンと相性のいい次元、武器として使い勝手のいい五右衛門、不二子。
思った以上にやり手、かつ、濃く描かれてる銭形。
基本的にみんなコナン組より面白い。
だけど、ルパン単体の作品だと、自由すぎて使いづらい(最近見てないな)。
一つ対象軸があった方が映えるのだ。
本来はこれは悪役の仕事だが、ルパン自体が泥棒であったり、
映画の短い時間で、魅力のある悪役の作成が難しかったりで、困難な状態だ。
この役を元からネームバリューを持つコナンが担うのなら願ったり適ったりだ。
これはコラボとして、かなり成功してる組み合わせだ。


【銭】
毎月10日109シネマズのサービスデーで1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ルパン三世 VS 名探偵コナン THE MOVIE@ぴあ映画生活

PS 不二子の服のセンスが最悪すぎる。
PS2 次元の声に張りがななくって痛々しい。
PS3 五右衛門の斬鉄剣を防ぐためにはスケボーをコンニャクで覆うこと。


fjk78dead at 03:48|個別記事コメ(6)トラバ(14)

2013年12月12日

『ラブクラフト・ガール』をHTC渋谷3で観て、商品が主役じゃないのはいいのかふじき★★

五つ星評価で【★★主人公にイライラ】

クトゥールとは関係ない。

原作マンガがあるらしいが未読。
アダルトグッズ業界に間違えて入ってしまった女子デザイナーの奮戦記。

主演女優の「ダメダメ・アダルトグッズなんてダメ」って演技が完璧だったのか、この冒頭のアダルトにダメ出しをする「下らない女」みたいなのが異常に鼻についてしまって、最後までこの主役を好きになれなかった。

いや、おそらく、そうではない。
私が彼女を嫌いなのは、彼女が表面上、変わったように見えながらその実、変わってないからだろう。

入社当初、彼女はアダルトグッズを汚い物、恥ずかしい物のように取り扱う。まあ、そうだろう。それが一般的な反応だ。そして、彼女は仕事を進めていく中で、グッズの必要性を悟り、仕事に誇りを感じていく。うん、一般的な展開だ。ここで、彼女が仕事に対して意欲を見せるのは、肉体的に愛液が出づらい女性の悩みを解消するローションを仲介してである。つまり、それは人助けであり、そこには正義がある。えーと、違うだろ。正義があるから性具が肯定される、そういう一面はあってもいいが、それだけではいかんだろ。主人公が理論武装できるような言訳を作ってやる事は必要かもしれないが、性具を決してそれだけの物と捉えてはいけない。つまり、この正義の理屈だとテンガはダメなんである。彼女の性具に対する立ち位置は変わっていない。例えば、彼女の前に変態仮面が現われたら、彼女はその存在を認める事が出来ないに違いない。変態仮面にどんな事情があるにせよ、ないにせよ。

性ってもっとアバウトでいい加減なものだと思う。

だから、決まった方向からしか、性を見れない彼女にイライラする。
多分、この正義の性の到達点は「産む機械」としての性なのではないかと邪推する。

彼女の周りのキャラは、単に設定が明確になってないからかもしれないが、その辺の受容に関してアバウトである。だから、周りのキャラは皆、好感をもって見る事が出来る。

彼女(安藤聖)は普通にちゃんとやってるのだと思う。
けど、容姿も含めて好きなタイプじゃない、すまん。

彼女の教育係、中村倫也は『風俗行ったら人生変わったwww』のクズ男役をやった人。
クズ男じゃなかったんだな(笑)。ちゃんとしてます。
男っぽい敏腕姉ちゃん、女っぽいフェロモン姉ちゃん、職人っぽいおばちゃん、
正体不明だけどポリシーを持ってて頼りになる社長、この辺りはみんな良し。


「女の子の奮戦記ドラマ」としては、ありがちだけど、特別、悪くはない。
しかし、アダルトグッズ(映画内ではラブグッズ)が腫物を触るように、
単に背景としてしか書かれていないのは映画の題材としてどうなんだろう?
なら、アダルトグッズじゃなくても全然いい筈だ。

誰が覚悟を決めてないかすら、分からない状態ではあるのだけど、
もうちょっと覚悟を決めてほしかった感じの1本だった。

ああ、何か、妙に「ぷんぷん」怒ってるような文章になってしまった。
やっぱり、出自がクズだから、自分たちの振りをして近寄ってくるモラリストには心を許せないのかもしれない。

なのでクズ度が低い人は楽しめる可能性が高いかもしれない。
なんかクズ度高いカミングアウトみたいでやだな。


【銭】
テアトル系会員割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ラブクラフト・ガール@ぴあ映画生活


fjk78dead at 00:34|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2013年12月11日

『マリア狂騒曲』をポレポレ東中野で観て、水井真希おもろいふじき★★★

五つ星評価で【★★★水井真希のラインと吉岡睦雄のラインがもう少しスムーズに一体化すればいいのになあ】

水井真希のこの映画での立ち位置は『スーパー』のエレン・ペイジだろう。
決して悪人側に分類される人間ではないが、
感情が高ぶると、正義遂行の快楽が異常に高まり、本来の目的を凌駕してしまう。
そもそもこのマリアが正義に肩入れする理由があまり明確でないのだ。

吉岡睦雄は大倉孝二に似てる声が嫌いなのだけど、
随分、繊細な演技もするんだな、とちょっと見直した。


後半、第三の男が登場する展開には目から鱗が落ちた。


【銭】
1年間有効の10回券を10000円で購入。そのうち1回1000円分で鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
マリア狂騒曲@ぴあ映画生活


fjk78dead at 01:25|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2013年12月10日

『夢と狂気の王国』をトーホーシネマズ六本木アートスクリーンで観て、動かされないふじき★★★

五つ星評価で【★★★真摯を感じないのは私だけ?】

いいなあ三吉(※1)。三吉で全然行けるよ。
いいなあ砂田麻美(※2)。砂田麻美の声で全然行けるよ。
爺さん(※3)が姉ちゃんたちにかまってもらっていい余生だよな。

※1ジブリ女性スタッフ。
※2当該ドキュメンタリー映画監督。
※3宮崎駿。仮想敵。

ってことでジブリには特に恩もないのでズケズケ言ってく
(おら基本的にアンチ・ジブリだ)。
宮崎駿に関しては、あんな「ゆったら」な作り方をしてたら
いい物は作れないだろ。
「脚本ありません」なんて自慢してたらいかん。
絵コンテが出来上がった部分だけ次に渡して、
作っていくという体制(に見えた)も物作りのやり方として正気とは思えない。
そんな事やったら後から前の部分を直したくても直せないし、
映画全体のテンポだってガタガタになるだろう(現になってる)。
「絵コンテが脚本替わり」だというなら、
脚本工程終了と同タイミングで絵コンテを完成させるべきだ。
事前に全貌を掴めない映画が、いい映画になる筈がないと思うのだ。
そのための時間が果てしなくかかると言うなら宮崎駿一人にコツコツ作らせておいて、
他のスタッフは高畑勲の支援に回ればよい。

何でそういう事が出来ないのかというと、
宮崎駿に、もうそういう姿勢を貫くだけの気力がないのだろう。
本来、そんな人間を神輿に乗っけてはいけないのだが、
商売的に彼のネーム・バリューが生命線であるので、
その特異なやり方に対してダメを出せないでいる。

作家主義と言えば聞こえはいいが、作品が商品として管理されていない。

なるほどジブリは宮崎駿と高畑勲が、それぞれの領土を分割統治する王国なのだ。
王様が二人に鈴木敏夫Pが法皇みたいな位置で背後に暗躍する。

変な担がれ方をして、恩人故、起用を断わる事も出来ない庵野監督が気の毒だ
(本人そんなに嫌がって見えないけど)。
鈴木敏夫(※4)を加えたジブリの3人より冷静で、
いい意味で大人に見える(オブザーバーだからだろうけど)。

※4「鈴木と塩を加えた」という漢字変換にのけぞった。
 庵野秀行がいい意味で大人なら、鈴木敏夫は悪い意味で大人。

そう言えば、話には上がるけど、それぞれの細君は一切出て来なかった。

退屈はしないけど物理的には長い。
いや、この物理的に長い118分を退屈させない手腕を誉めるべきか。


【銭】
東宝シネマズの会員デー火曜日で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
夢と狂気の王国@ぴあ映画生活
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夢と狂気の王国@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


fjk78dead at 03:27|個別記事コメ(4)トラバ(9)

2013年12月08日

『ある精肉店のはなし』をポレポレ東中野で観て、「銀の匙」前の予習に抜群だぞふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★そこそこ数は観てるけど、ドキュメンタリーはどっちかっていうと苦手。でも、これは面白かった】

冒頭から町中を歩く牛。
牛と言うのは立派な生き物だなあ。

そして、牛の尻辺りには何だかよく糞が付いている。
生き物を飼うのは大変だ。臭いよなあ。

牛舎のシーンのすぐ後に、土間にあるちゃぶ台が写る。
ちゃぶ台の近くにはペットの犬が牛が繋がれていたように繋がれている。複雑。

屠畜シーンからはやはり目を逸らせない。
ゲスと言われようが、このシーンが一番インパクトのあるシーンである。
期待に応える強いカットだった。

しかし、一頭の牛のでかいこと。
その牛が解体にあいながら、隅々まで活用される事、
これは恥ずかしくない食肉風景だ。
イギリス貴族の狐狩りみたいに、狩るだけの狩りの欺瞞はどうだ。
いや、肉に限らず、魚だって骨に付いてる身をしゃぶるように食べるべきだ。

108分、ちょっと長めに感じなくもない。
テーマを肉、肉屋に絞ればもう少し短くも出来たのだろうが、
直接、関係のないだんじり祭のシーンなどが悪くないのだ。
これはこの監督が肉屋の家族のど真ん中にズンズン入っていき、
映画を見ている最中、観客に自分の家族と同様の親しみを感じさせてしまうくらい、
関係性が近いのが功を奏している。
みんな、いい顔(面構え)してるし。

さて、今時、当たり前だが、カラー映画になっているのはいい。
ポレポレ東中野の劇場入口階段などにモノクロで本橋成一撮影の屠畜の写真が飾られている。この写真は写真集として発売されており、予告編で何葉かの写真がスライドとして映し出されたりする。白黒って深刻に移る。本当以上に悩んでいるように見える。そして、陰影の深い表情は何かを企んでいるようにも見えるのだ。刃物を持って何かを企む生命力の強そうな輩ども、怖い。
カラーになると、そう言うのは外れて、凄く素顔に近くなる。


【銭】
1年間有効の10回券を10000円で購入。そのうち1回1000円分で鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ある精肉店のはなし@ぴあ映画生活

PS 『ある精肉店のはなし』『豚がいた教室』『銀の匙』
 3本立てオールナイトとかやったら、いい企画だと思うな。
PS2 肉屋のコピーで「生産直販」って凄い。
 育てて、屠畜し、解体して、売るのだ。
 →「聖餐直販(笑)」


fjk78dead at 01:58|個別記事コメ(2)トラバ(3)

2013年12月07日

『潔く柔く』をUCT豊洲5で観て、長澤まさみはようやってるぞふじき★★★

五つ星評価で【★★★カンナのズルズルな感じはリアルだと思う】

二週間くらいか。そんなに大昔でもないのに記憶が埋もれつつある。
基本、自分の日常生活に関係のないストーリーだからだろうなあ。
恋愛映画の仮面を被りながら、
恋愛側面のウェイトはそんなに高くなく、
主人公の傷ついた心が再生するまでのウェイトが大きい。

長澤まさみがとても頑張ってる。

同時期に公開された『陽だまりの彼女』より、
興行が振るわなかったので、
「負け映画」のイメージを刷り込まれてしまったが、
似ているようでいて、どちらもベクトルが違う映画なので、
単純比較は失礼な話だ。

『陽だまりの彼女』での上野樹里の演技は
あの映画ならではの独特のルールに基づいている。
ちょっと特殊な演技と演出で、あの演技はあの演技で、とても秀逸である。
そして、『潔く柔く』の長澤まさみの演技は
現実とつながった地道に実直な物だ。実に多彩な表情を節度を持って演じている。
って事で、どっちがいいではなく、どっちもいいのだ。

でも、池脇千鶴が相変わらず上手いのはもう、しょうがない。
そして、小池栄子があんなに役者として大成したのに、
MEGUMIはこんな単につまらん恋愛横取り女の役を
誰にも気づかれずに演じている、それでいいのか?
バラエティ度胸から言ったら、
絵に描いた様な女ヒールとか面白そうなんだが。



【銭】
毎週金曜日はユナイテッドシネマスの会員サービスデーで1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
潔く柔く@ぴあ映画生活


fjk78dead at 01:59|個別記事コメ(0)トラバ(6)

2013年12月06日

『アルカナ』をHTC渋谷3で観て、ああ、随分経っちゃったなふじき★★

五つ星評価で【★★主演男女はよし。話がどうにも】

原作マンガ未読。

観てから二カ月くらい。
手元のチラシ見ながらレビューを書くのが常なので、
チラシを入手し損ねた映画は割と敷居が高くなってしまったりする。

えーと、主演の男女(中河内雅貴/土屋太鳳)のヒリヒリしてる感じはよかった。
全体、低予算に違いないながらも頑張ってるビジュアルもよい。

ただ、話や設定が我田引水なのに説明がほぼ何もないので
何を基準に映画を見ればいいのかがよく分からないし、説得力がない。

けっこうあちこちに出てるな谷村美月。
いい加減な役の方が安定感がある岸谷五朗。


【銭】
テアトルのメンバー割引で1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
アルカナ@ぴあ映画生活

PS 土屋太鳳(=つちやたお)読めないよ。
PS2 ツイッターで、
 「アルカナでヒリヒリ」→「アナルがヒリヒリに空目」の被せRTの後、
 「あの女の子のアナルヒリヒリなら見たい」と呟いてしまってごめんなさい。

 

fjk78dead at 09:08|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2013年12月05日

『ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!? 未来につなぐ希望のドレス』を109シネマズ木場1で観て、それなりの出来ふじき★★★

五つ星評価で【★★★パターン化しつつあるから記憶操作を禁止にしたい】

とっても信頼をおいてる映画評論家の先生が誉めていたので観に行った。
つまんなくはないし、出来もそこそこだとは思うけど、
ジャンル・ムービーの垣根を取っ払ってまで、
あまねく全ての人に勧めまくりたくなるほどの出来ではなかった(自分は)。

TVは観てない。
正確には1回目を観て、その目の大きさに辟易してその後みてない。

主人公は相田マナ、キュアハート というのか。ジャッカー電撃隊で言うところの磁力を操るハートクィーンだな。きっと最終回あたり、リニア・モーターカーでも敵のボスキャラにぶつけたりするだろう。

次に親友ポジション菱川六花キュアダイヤモンドは電気エネルギーのダイヤ・ジャック。電気流してえ。

金持ちキャラ四葉ありすキュアロゼッタはクローバーキング、何だよ、重力エネルギーって。何となくペチャっぽいから重力の干渉を受けないとかそういう事か。

アイドルキャラ剣崎真琴キュアソードはスペードエース、核エネルギー。敵に抱き着いてメルトダウンだ。

キュアエース、ビッグワンまでいるのか。

甘美な過去とその実体験を味あわせられながら、
それらを投げ打って戦いに身を投じるというのは、
このパターンのマストだが、血の涙を流すほどの苦しさが伝わって来ない。

そして、過去から現代に戻ってきたら、
敵が未来に逃げる。未来に追いかける。って未来パート短かっ!

「物は大切に」って啓蒙もありーの、で最終結論的にはまあまあ。



【銭】
109キネマのメンバーズデー10日で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス@ぴあ映画生活
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映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス@流浪の狂人ブログ


fjk78dead at 01:29|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2013年12月04日

『おしん』を丸の内東映△粘僂董△擦錣靴覆い覆佞犬★★★

五つ星評価で【★★★ドラマ時間に負けている】

元になったドラマ未視聴。

ドラマという長丁場の話をダイジェスト化してしまったような違和感が残った。
主人公のおしんがピンボールのように弾かれて生活の場が変わる。

故郷→奉公先→山→故郷→第二の奉公先→帰郷

どうもあわただしい。せわしない。
それぞれの場面や生活はちゃんと描かれているが、
映画二本分くらいを無理に一本に詰めこんでるみたいである。
おしんが何か映画の筋をこなす為に一生懸命に働いてるように見えてしまう。
やはり長丁場を編集して長編アニメにした『母を訪ねて三千里』が、
同じような感じだった。マルコが母を訪ねてあっち行ったりこっち行ったりばっかり。

ところで、「おしん」のリメイクだから「おしん」っぽいのは当たり前だが
(「おしん」のリメイクで「おしん」っぽくなかったら大問題)
その二番手三番手の要素はきっと「豪雪」と「山形弁」だ。
では「一番手」は何か。「おしんメインテーマ」である。
あの曲が流れていれば、劇中、実はおしんがビッチでも、
実はおしんがワッパーを頬張っていても、ギリギリ「おしん」な感じがする。
という事で、ちゃんとテーマ曲を使った製作者陣えらい。
そして、使わなかった『マン・オブ・スティール』の製作者陣バカあ。


役者レビュー
濱田ここね:いい感じの田舎娘を連れてきたもんだ。
 この娘が本当に買われてきた子なら壮絶にリアルになったかもしれない。
上戸彩:美しすぎる上戸彩が自分の身体を売りもせずに、
 おしんを奉公に出すのは合点がいかないと言う人がいるが、
 セリフから見て、最終的に上戸彩は自分の身体を農閑期に売っているようだった
 (匂わせるセリフがある)。
稲垣吾郎:凄いのは「稲垣吾郎」という演者を感じさせない。
 いきなり、出た途端に「おしんの父親」なのである。
 大した役者だ。
岸本加世子:こえーよ!
満島真之介:脱走兵役。『風俗行ったら〜』の主役を演じた俳優。
 当たり前だが、全然印象が違ったので好感度ちょっとアップ 

芸歴の乏しい、濱田ここね、満島新之助は抜かして、
他の主要役者陣は上で書いてない泉ピン子、ガッツ石松も合わせて
兼業役者、いわゆるタレントさんである。
意図的じゃないんだろうけど、何かちょっと不思議な感じ。
あ、ガッツ石松はよかった(ガッツを誉めるのは悔しいんだけど)。


【銭】
東映の株券4回分を2500円で買ってそのうち1回分。

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おしん@ぴあ映画生活
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おしん@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
おしん@ノラネコの呑んで観るシネマ


fjk78dead at 00:53|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2013年12月03日

『ルームメイト』を渋谷東映△粘僂董√採錣併个舛磴鵑鮓れて眼福ふじき★★

五つ星評価で【★★まあ、普通に雑でしょ】

原作未読。

あの人とあの人が「ああそうなんだな」と言うのは類推できるけど、
高良健吾が握った手首の感覚で、それを一気にひっくり返すのはすげー強引。

うん、でも、北川景子も深田恭子も綺麗に撮れてるからいいんじゃない。
悪い奴の深田恭子の真っ黒衣装が、ザ・水商売なのはちょっと安い気がするけど。
にしても、もちっとエロい展開に持っていってもらいたかったなあ。


【銭】
東映の株券4回分を2500円で買ってそのうち1回分。

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ルームメイト@to Heart
ルームメイト@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評

PS 問題は居住費をどう捻出してたか、だ。
 やらしい手段で捻出していたのなら、そのカットも描かれるべきだ。
 いや、スケベ心じゃなくってね。
PS2 タグクラウド「北側景子」と間違えた。
 直した。何か、飾り窓の女みたいだ。
PS3 野太い声の深キョンも良かったよ。


fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(12)トラバ(9)

2013年11月27日

『ペコロスの母に会いに行く』をUCT豊洲6で観てハゲ濃度に笑うふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★笑って泣いてちゃんとしちょるばい】

認知症の母とハゲの息子の、
それなりに幸せなゆるめの生活を描く。

「認知症になる」ことが必ずしも不幸でないという視点が新鮮。
確かに、身近な者が認知症になったら、というより、
自分自身が認知症になったら、という恐怖はとても大きい。
今まで出来ていた事が出来なくなるのは怖いし、切ない。
それは何が出来るかによって、大人が社会での位置を獲得しているからだろう。

爺ちゃん婆ちゃんになった時点で、その社会での位置を全て放棄してよい、
そう考えるなら、こういう視点は成り立つのだろう。
でもまあ、先だつ物(お金)が必要だから、
現実ではこんなに単純じゃないかもしれない。
あと、この映画は喜劇だから、みんなニコニコしているけど、
介護の現場をちょっとだけ垣間見させる『ばしゃ馬さんとビッグマウス』では、
ヒイヒイ言いながら介護してたし。
『しわ』は逆に介護する側に全く心が感じられずに極端だったなあ。
『ペコロス〜』が平均であるような社会だといいけど、それは難しいだろうなあ。

ともあれ、映画は楽しいし、美しいし、ちょっと「じん」と来させる。

赤木春恵こんなんなったんか、って感じで流石に老けたなあ。
本当に認知症でも驚かない。つか、果てしなくあんな感じなんだろう。
でも、やな感じを感じさせない、親子ともどもとぼけた感じがいい。

岩松了のハゲはヅラだろうな。
リアルでよく出来ちょる。
本当に剃ってると言われれば、きっと信じてしまう
(剃ったことを宣伝に使ってないから、多分ヅラなんだろう)。
岩松了は演技がいつもの岩松了を引きずってて、悪くないけど、
観ていて「うん、でも岩松了だな」と思って醒めちゃう事もあり。

予告編でもあったが、
岩松了と温水洋一と竹中直人が同じテーブルに付くシーンが好き。
ヅラを被ってハゲになってる岩松了と、
ヅラを被ってハゲを隠してる竹中直人と、
野生状態のハゲの温水洋一と、もうハゲ密度が高すぎて、三人いるだけでおかしい。

介護施設の若い娘さんは多分、松本若菜という人だと思うんだけど、かーいーな。
罪がない可愛さ。この人にハグされたい。

同じく介護施設のベテランさんは長澤奈央。こんなんに出ちょるんか。
アクションシーンはないけど(そらそうだ)
背筋が伸びた美しさが役にとても似合ってる。
続編で、介護施設にヤクザが乗りこんできた時にこそ、
長澤奈央のハイキックが炸裂しまくるに違いない。

過去パートを演じる加瀬亮と原田貴和子の存在感がとても良い。
原田貴和子は美しいとか可愛いとか思った事はついぞないが、
他にいないビジュアルの女優(=ブスではない)として、息長くやってほしい。


【銭】
会員更新に付加されてる特典を使って1000円で鑑賞。

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ペコロスの母に会いに行く@ぴあ映画生活
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ペコロスの母に会いに行く@お楽しみはココからだ
ペコロスの母に会いに行く@ノラネコの呑んで観るシネマ


fjk78dead at 19:00|個別記事コメ(6)トラバ(16)

2013年11月24日

『逆さ吊るし縛り縄(激しいSEX異常愛撫)』を新橋ロマンでロマンだなあふじき★★★★★

まさかの下元史朗(主演男優)三本立て!

◆『激しいSEX異常愛撫 』
旧題『逆さ吊るし縛り縄』

五つ星評価で【★★★★★大好きじゃ】

早乙女宏美 主演、
片岡修二 監督。

もう、観てる間中、楽しくてしょうがない。
これを観るのも何回目になった事か。
サドに目覚めた下元史朗の無敵具合から、
迎え撃つ早乙女宏美のヤンチャ具合まで全て猛烈に最高。

誰もが思うだろうが、あの音楽がたまらん。
スケバン登場時の「うわすげえ古いスケバン」感がたまらん。
スチャンと引っ繰り返るジミー土田がたまらん。
役者池島ゆたかのまだ余裕のある変態っぷりがたまらん。
ショートカットのちょっと贅肉ついてるJKの
喘ぎ声が内田有紀やエンクミみたいに掠れてるのがたまらん。
歌舞伎町、今では見かけなくなった薬のヒグチ、
今でもこうこうと輝く「とんかつのにいむら」看板がたまらん。
あの偉そうにしてるのに脱ぎもしないグラサン女子は何なんだろう?
早乙女宏美が戦闘服を着こむ時に見えるうなじの美しさがたまらん。
その時にかかる明菜の『飾りじゃないのよ、涙は』がマジかっけー。

そして、最後。
下元史朗に制された早乙女宏美が痛みと快楽の中で
何かを取り戻しながら何かを壊されていくような刹那感が堪らない。
まるででっかい魚を運ぶように失神した早乙女宏美を天地逆さに背負って歩く
下元史朗の鬼神ぶりもたまらん。

ああ、楽しかった。


PS 『サカサマのパテマ』と同じ日に観た。
 下元史朗ならパテマを投げ縄で補足できる。
 その後のパテマの貞操の保証は出来ないが。


◆『濡れ肌刺青を縛る』

五つ星評価で【★★★普通に映画だなあ】

花真衣 杉佳代子 山地美貴 出演、
渡辺 護 監督

復員兵の下元史朗が田舎に帰ると
かっての恋人は町のチンピラたちの慰み者になっていた。

全身に刺青背負って自分で自分をするする縛ってしまう、
見世物チックな展開の濡れ場にちょっと驚く。

しかし、お目当ての山地美貴で居眠りこいてしまったあ。
渡辺監督、真面目だなあ。



◆『谷ナオミ 縛る!』

五つ星評価で【★★谷さんの顔が怖いねん】

谷ナオミ 主演、
渡辺 護 監督

3年くらい前に同じ新橋ロマンで初見してる。
古都を舞台にした能面師の下元史朗と兄夫婦の情念劇。

何と言っても谷ナオミ。良くも悪くもアクが強い。
私はあの顔は苦手。
山海塾もどきの濃いお化粧で「処女かその次」あたりを
演じるのはやっぱり無理があるなあ。
下元史朗の還暦くらいの爺さんメイクも無理があるけど
(金がないのは分かるけど皺のメイクが落書きレベル)



【銭】
新橋ロマン、ネット割引で100円引いて1200円。
『逆さ吊るし縛り縄』だけラスト日に夜間割引でもう一回、1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
谷ナオミ 縛る!@ぴあ映画生活
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谷ナオミ縛る1回目@死屍累々映画日記


fjk78dead at 02:27|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2013年11月22日

『サカサマのパテマ』をHTC渋谷1で観て、ラブコメっぽい部分は嫌いじゃないけどふじき★★

五つ星評価で【★★話の密度は高いのにダラダラしてるなあ】

サカサマのパテマとエイジが身体を寄せ合って
プカプカ浮かんでるのは、とてもいいビジュアル。
いいなあ、胸同士が当たって心臓の鼓動とか聞こえそうで。
もちっと二人の全長を短くすると、いやらしい体位になってしまう。
いいなあ、それも。
案外この身体と身体が触れ合ってることに映画では触れなかったけど、
触れるとエロい話になっちゃうからどうにも触れられなかったんだろうな。
ちっ エロい話でいいのに。

全体、主役二人のキャラは対比が効いて面白いのだけど
(と言うよりパテマのネジの外れっぷりが良い)、
それ以外のキャラが類型的な脇役で詰まらない。

それにしても何故、パテマにスカート穿かせないですかね。

話のオチ自体は考えられる方向にあるのでつまらんと思う。



【銭】
映画鑑賞者のサービスキャンペーンで期間限定の1000円鑑賞ネット画面を貰った。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
サカサマのパテマ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
サカサマのパテマ@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
サカサマのパテマ@みんなシネマいいのに!

PS 地下で暮らすには外壁が崩れないように
 コテで塗りたくる左官の技術が大事に違いない。
 地下では左官はエリート職なのだ。
 「パテマ、お前、今日、左官様に抱かれてきなさい」
 えええっ
 →『左官様のパテマ』
 無理して空に落ちなくても、天国に堕ちるパテマでもOKです。
PS2 みんなシネマいいのに!さんに付けたコメントも下ネタなんだけど、
 公開してくれるかなあ。


fjk78dead at 10:48|個別記事コメ(4)トラバ(9)

2013年11月20日

『寫眞館』『陽なたのアオシグレ』をシネリーブル池袋2で観て、こんないい短編アニメはプッシュだふじき★★★★,★★★★

以前『SHORT PEACE』の感想を書いた時、ケチョンケチョンにけなした。

論旨は「表現方法を目新しくするだけでなく、ちゃんとオチ付けや」。

短編アニメのオムニバスで、これでもかとオチがなかったんで怒った。
オチがないというより、情景だけで話になってなかった印象だった。
ただ、それはそれだけで対峙する物としてオチのある話の提示はしなかった。
今回、この二本立てはその回答みたいな二本立てだ。

うん、面白かった。
短編アニメの2本立てで1興行、1000円。
合計40分くらいで1000円はちょっと高いか。
60分なら1000円くらい、40分だったら体感的には800円くらいがいいな。



◆『寫眞館』
五つ星評価で【★★★★卓越なアニメート技術と抑制された渋い表現】

明治、大正、昭和を通した物語。
全編サイレンスである。
溢れ出る情感。物凄く真面目に作られている。
それでいて、とても自由。

あーっ、映像作品を筆では書ききれない。

見てください。見てほしい。

オチと言うか、どんでん返し的な物はないんだけど、
話は終わるべき時に、終わるべくして終わる。
気持ちがふっと軽くなる。


『陽なたのアオシグレ』
五つ星評価で【★★★★圧倒的な解放感】

可愛いっらしいったらありゃしない。
そして、空中を駆け巡る絶対的な気持ちいい演出。

ただ一つ難点を思い浮かべるなら、
これ小学生じゃなくって中学生でやるべきじゃないかな?



【銭】
通常料金1000円で鑑賞。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
《『寫眞館』/『陽なたのアオシグレ』》@ぴあ映画生活
▼関連記事。
陽なたのアオシグレ2回目@死屍累々映画日記

fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(0)トラバ(3)

2013年11月18日

『清須会議』を109シネマズ木場1で観て、ゴーちゃんの大逆襲ふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★ダメ出しする人もいるけど俺っちは充分面白かった。この差はどこからやって来たんだろう】

三谷がドバドバ、有名キャストを使い切った時代劇。

ともかくたくさんの登場人物が出てて、
役なりに美味しかったり、そうでなかったりがある。
俺っちは歴史とか、よう知らんから展開見てるだけで面白かったけど、
普通に歴史知ってる人はつまらんとか、そういう事なのかな?

チラシを見て、役者序列的には四枚看板のように打ち出してるけど
(役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市)、
実際には二枚看板(役所広司、大泉洋)でしょう。

・役所広司 対照の一角、武人らしい武士を演じた。
  あの障子から飛び出す武骨な足の繊細な演技が一番の見せ所になっちゃったけど、
  それでいいのか。
  実は天下を治める才覚がないように描かれているが、
  武士社会全体から考えたら、この人がトップを取って、
  いつまでも天下が平定しない方が(天下統一などない方が)みんな儲かる。
  誰かを滅ぼされなければ、そこの土地を分け与えて出世ができない
  世の中なのだから。だから、実はこの男が百年でも千年でも戦争を続けたがってる
  みたいな気持ちがちょっとでも垣間見えたらもっと面白かったのに。
  (コメディーの範疇から外れちゃうか)
  考えようによっては魔王候補生。
・大泉洋 対照の一角、武人らしからぬ武士を演じた。
  耳のメイクがいい。まあ、でも、お猿と言うよりはモンキーに近い。
  時代劇から抜け出てきたような役所広司のセリフと、
  現代劇とさほど変わらない大泉洋のセリフが交わっても
  おかしくないのがおもろい。
  実は「人たらしの秀吉」の癖に、この映画の中で一番の腹黒に描かれている。
  それがそんなに腹黒に見えないのが大泉洋という役者ゆえだ。
  「平和になった方がいい」なんてのは百姓の理屈、と思えば、
  実はこいつがこの武家社会での一番の悪役なんである。
  考えようによっては現世を破壊する怪物。
・小日向文世 インテリ侍。あの高音の声がうまく嵌ってる。
  お姑さんみたいだよな。そう言えば、この人の出世作はカマだったし。
  この人が役所広司側にいるのは、役所広司が信長が定めた筆頭家老だからだろう。
  実は体制を重んじる人だ。
  だから、この人はこの人で最後に信じた事をやったに違いない。
  考えようによっては一番の役人。
・佐藤浩市 付和雷同侍。
  佐藤浩市をこんな「ふらふら」な役にキャスティングするのが楽しい。
  けっこうガタイもいいのに、映画の中で何かドタドタ騒いでるだけの役。
  考えようによっては、この人は大衆。
  前者3人には社会が「何を中心にしてどうあるべき」というビジョンがあるが、
  この男は自分の利益にかなえば未来はどうでもいいのだ。

ここから先はお得な役順。
・中谷美紀 いなかっべメイクがかーいーなー。
  あの垢抜けないズダダダダダな踊りも何ともよろしい。
  ユーモアを交えながらも、人と人が裏切りあう割とすさんだ話なので、
  こういう裏表がなくて「べちゃ」っとした役は一番お得。
  基本的に今回は女優はみんなお得(除く天海祐希)
  この人は正直が美徳。
  別に世の中がどうなっても多分、生きていける、どうにかなる。
・妻夫木聡 バカ跡目役。
  今、現代劇でこんなに果てのないバカを演じる事は出来ない。
  差別表現扱いになっちゃうからだ。
  あのバカがとても気持ちよさそうなバカでよかった。
  この人は只の馬鹿。
・剛力彩芽 白塗りに乏しい表情で演技させたのが大成功。
  初めてゴーちゃんでいいと思った。
  『ガッチャマン』の100倍いい(というより『ガッチャマン』が100倍悪い)。
  次はどうするかね。こんな役ばっかじゃないぞ。
  基本、本当は大根だからなあ(演技がこん平師匠のようにデカすぎる)
  ダッチワイフとか動かないで乳をモロ出しするような役が適役なんだけど。
  この人は涼しい顔をしながらルサンチマンの象徴。
・伊勢谷友介 織田信長の弟。
  子供の頃はうつけの信長の代わりに織田家襲名を望まれた人物?
  今は逆に「変わり者のうつけ扱い」。
  だとすると、実は一番複雑な目で後継者争いを見ている事になる。
  伊勢谷友介の威圧感のある下から目線って変な演技が面白い。
  又、信長の兜を横にして織田家など滅ぼしてしまえと
  信長が乗り移ったように喋る本心の力強さは
  やはり伊勢谷友介の目力の強さが功を奏している。
  この人は扇動者。但し、扇動の方向に注意を払わない。一番厭世的な人間。
・浅野忠信 清須会議において何をやる訳ではないのだけど、
  秀吉と相対する「規範としての武士」(秀吉は規範を破るし守れない武士)。
  建て前を建て前として貫き通すのも男の美学なんで、かっこいい。
  全国民がこういう人間なら社会主義や共産主義は成功する。
・鈴木京香 「鈴木京香だから」という線はないけど、まあまあ適役。なまもの役。
・坂東巳之助 賢い弟役。この歌舞伎の若い人はよう知らんが、
  ブッキーが凄くちゃんとバカを演じたので、この人の硬さも浮かび上がった。
  真面目馬鹿。
  馬鹿も困るが、真面目馬鹿もそこそこ困る。舞台が大きければ大きいほど。
・でんでん ヅラ以外のハゲが一人くらいいると画面のリアル度が違う。
  といった意味でいい配置。

その他 もっともいらん役は西田敏行と天海祐希

コメディーとしてはあまり自由な事も出来ないので、そんなでもないだろう。
これ、コメディーとして売っちゃいかん。
太河ドラマ『新撰組』と同じくらいの群像劇として見るなら普通に面白い。

やたら東洋人ばかり出てチャンバラもしないで会話ばかりしてる、
ってことでこれをハリウッドに持ってったら、えらく評判悪いだろうな。


【銭】
毎月10日109シネマズのサービスデーで1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
清須会議@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
清須会議@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
清須会議@yukarinの映画鑑賞プラス日記
清須会議@ペパーミントの魔術師
清須会議@徒然なるままに

PS 音楽の小技効いてる感よし。
PS2 瀬戸カトリーヌ、いわゆるカトちゃん、どこにいたんだろ。
 鈴木京香の女中かな?


fjk78dead at 19:00|個別記事コメ(12)トラバ(31)

2013年11月17日

『劇場版ATARU』を109シネマズ木場5で観て、これはマドマギの呪いか?ふじき★★

五つ星評価で【★★ふほほほほほほ(ダメ笑)そして、でも、もしかしたら】

TVドラマ未見。

まあ、映画だけ観ていてもアウトラインは掴める作りにはなってるけど、
堀北真希の事件がTVでどこまで取り上げられ、TVでどう決着が付いたかを
提示しないのは甚だ一見さん(俺)に不親切であると言えよう。

で、評判通り難物の映画だった。

一見さんが口を揃えて「あれは何?」と思うのは異常な演技演出だろう。
おそらくTVでもあの演技演出をしていたのだろうから、
TVから継続して見ていた人には違和感はないに違いない。
異常にエキセントリックな栗山千明と北村一輝、田中哲司に中村靖日。
このアタルの周りの中央人物が縦横無尽に
シリアスな展開を破壊する必要もないのにバリバリに粉砕しながら
話だけは前に進めていく。

周りでお祭りのような騒ぎが行われているというのに、
中居正広演じるアタルはぶれない。
『レインマン』のダスティン・ホフマンから孤高を抜いて、
山下清と「初めてのお使い」を加えた風である。
異能の幼稚園児であり、普通に町中で見たら「ああ、やだかも」と思う身体障害者だ。

その「『ああ、やだかも』と思う身体障害者」イメージを隠蔽して、
チャーミングに錯覚させる為にあの過剰な演技の弾幕が必要なのか?
(観客も変なテンションと同化し、中居正広をファンタジーな存在と誤認する)
もしくは、
「中居正広がバラエティとそんなに変わらない風に見えるけど、
 ちゃんと演技してるんですよ」という事の判断基準を曖昧にする為の演技弾幕か。
 (あんなん周りで堂々とやられたら演技がどうだなんて吹っ飛ぶ)

とっても変な物を見せられた感、満々だが、
必要に迫られて事は行われ、一度やり出したら止められなくなった、と推測する。
リアルタイムにTVドラマを見てないし、後追いで見る気もないので、
推測の域を脱する事はないのだが。


で、栗山千明はあんな事させられて苦労してるなあ。
それは北村一輝もいっしょだけど。
田中哲司なんて番組の生贄みたいなもんだ。
中村靖日だけは上手さで乗り切った感がある。
ドラマの出番的には、この人だけがパートみたいなもんだから
変な事やらされても痛手は少なそうだってのもあるか。
嶋田久作また出てる。よく映画出てるなあ。いい居場所にいるんだよな、いつも。
光宗薫がんばれ。これがステップアップに繋がる気は全くしないがガンバだ。

松雪泰子が全然分からんかった。ヘアピース一つで変わるもんだ。女優だなあ。

堀北もまずまず。特別な事をしてるとは思わないけどまあいいでしょ。

それにしてもネットワークに繋がるパソコン一つで、
どんな物でも爆発物に変える事が出来るみたいな設定
(もちろん厳密には色々な準備や条件が必要なのだろうけど)は、
過去例を見ないくらい、悪事実現性の垣根が低い。
もう何だって攻撃できる。

それを筆頭に、「そんなん、ありえんやろ」という御都合主義の数々は
「いや、元々ありえない話ですから」という免罪符で全部チャラになってるんだけど。
えーと、それでいいのか。
それともそれを「メタ」で楽しむ事がこのドラマの胆なのか?
最後の最後、夢落ちとか持ってこられても、きっと何の抵抗もないよなあ。

と、ここでハタと気が付いた。

堀北真希の役名って「マドカ」。
そして彼女の使うPCウィルスが「ウィザード(魔法使い)」。
わっはっは、マドマギのパロデイーじゃん。
そうすると、「マドカ」は「アタル」の世界で正しいことを為そうとして、
魔女(悪人)を退治する超越存在だ。その為に魔法を使う。
そして、彼女がもっとも注意を払わなければならないのは
自分と同じ魔法少女(正義遂行者)の立場であり、
他人から利用されれば魔女(悪人)にも成りうる「アタル」だ。
「マドカ」は「アタル」に魔女の烙印をあえて押す。
「マドカ」がもっとも救済したいのは「アタル」だから。
「マドカ」はおそらく自分なら「アタル」をコントロールして
実際に悪事に加担させる事も可能な事が分かっている。
逆に言えば「マドカ」と同じ能力を持つ者が現われれば、
「アタル」は誰にも止められない魔女(悪人)になりうるのだ。
「マドカ」は「アタル」を未来の魔女(悪人)として断罪する。
そして「マドカ」は彼女の持つ万能な魔法により、
全ての魔女(悪人)が悪事を起こさないよう呪い(祈り)をかけるのだ。
その為に世界は壊れ、再構成される。
それゆえに「マドカ」が死んだとされる世界は
「マドカ」が構成した新しい世界である。
そこでは一般法則性に縛られない。
哀悼の花を用意したいと思えば、その張り裂ける心の大きさだけ用意できるのだ。

わはははははは。
ギリギリ辻褄が合う気がする。

まあ、遊びと言っちゃえばそれまでだか。




【銭】
レイトショー料金1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版 ATARU‐THE FIRST LOVE & THE LAST KILL‐@ぴあ映画生活
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劇場版 ATARU‐THE FIRST LOVE & THE LAST KILL‐@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
劇場版 ATARU‐THE FIRST LOVE & THE LAST KILL‐@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記

PS まどマギとアタル劇場版、両方見てるの俺だけっすか?


fjk78dead at 10:00|個別記事コメ(0)トラバ(2)

2013年11月14日

『んで、全部、海さ流した。』をユーロスペース2で観て韓英恵の清々しさよふじき★★★

五つ星評価で【★★★韓英恵の尖がり具合】

短編映画。

短編なりの短さで、ぶつっと終わって、
「そこで終わるんかい!」感が漂うんだけど、
話全体としては、この長さで妥当。
だから、これを組み直して長編にしたりしてはいけない。

他愛もない話が成立するのは、
韓英恵扮する弘恵の壊れ加減が独特で目を離せないのと、
その韓英恵の一瞬の表情に捩じ伏せられるからだ。
どこのどんな誰よりも過酷に生き抜いてる感じが漂ってくる。

韓英恵扮する弘恵の方が
トム・クルーズ扮するジャック・リーチャーより、
よっぽどアウトローだ。


【銭】
当日料金700円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
んで、全部、海さ流した。@ぴあ映画生活


fjk78dead at 00:17|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2013年11月12日

『女囚、檻』を新橋ロマンで観て、ズバリ見どころはあの男だふじき★★★

五つ星評価で【★★★見どころあり】

浅見美那 室井滋出演、
小沼勝監督 ロマンポルノ。

場内貼りしてるロマンポルノのポスターがシンプルでえらくかっこよかった。
で、見た。
なんか女囚が随分キャピキャピしてるなあ。
常に命を取った取られたみたいな緊張感が漂う『さそり』と違う。
さて、室井滋が脱いでる。室井滋の癖に若いとちょっと可愛い。
声で分かる。室井滋の声って民話風で独特だ。

そして、特筆すべきはあの男。

田山涼成が二の線である。

うおおおおおお、若いって素晴らしい。

田山涼成、自毛である。



【銭】
ラスト一本割引で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
女囚・檻@ぴあ映画生活


fjk78dead at 05:18|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2013年11月08日

新橋ロマンで友松3回目ふじき

せっかく再見したのに船漕いじゃったのが悔しくて
バカは間髪入れずに3回目に挑戦。
仕事帰りは時間的にちょっときついな。
新橋駅前ビルの「ベジタリアン」で玉子サンドと玉ねぎジュースだけ
夕食代わりに突っ込んで10分遅れで入場。


◆『囚われの淫獣』

うんうん面白い。

観念的なセリフが多いのを感覚的に受け取って自分のレビューに書くから
けっこうベクトルは正しくても、かなりセリフが違ってたりもする。
まあ、ちゃんと自分で観て、再確認してくださいという事だな
(じゃあ、俺の記事いらないじゃん)。

配給的な意味でのこの映画の大きなタブーは二か所
 屮團鵐映画館に来るやつはもてない」との観客批判。
◆屮團鵐映画がフィルムで撮られている事の時代遅れ」批判。

,鷲當未砲泙困ぁけど、そんなに真剣に映画見てない奴も多いから案外、困らないのかもしれない。これ見てプンプン怒ってピンク映画見に来なくなるほどアグレッシブな奴ははなからピンク映画を見に来ない気がする。
△魯好リーンで言ってる自虐的なダメ押し(設備投資不可なのでフィルムを使用)が正論だけど、偽装問題と同じく、下げなくて済む頭なら下げずに済ませたいところだろう。みんな自分たちがやってきた事に自信を持ちたいし、胸を張りたいのだ。

劇場的な意味でのタブーは極端なのが一つ。
「ピンク映画を見に来る女はレイプされて文句言う資格なんかねえ」
わははははははは。こんなこと言っちゃいかんだろ。
みんなちょっとだけそうかもそうかもやりてえなあ、って思っちゃうよ。



◆『わいせつ性楽園 おじさまと私』

主演の水無月レイナってちょっとバランスの悪い容姿をしてる。
全盛期の加藤あいをプレス機で引き伸ばしたみたいだ。

ってのは初見時にブログ記事に書いたんだけど、
この娘は顔は中央寄りだけど整ってる。
でも、エラが張ってて、そのエラがでっかい。
その代わりダイナマイト・ボデイー。
胸とか脚より尻でかいなあ。
お相手の野上正義が年とって縮まった分、対比で凄くでかく見える。
でっかい外人女と捕まった宇宙人みたいな組み合わせ。

で、もの凄い棒読みだけど、
その棒読みが映画の中の女の子っぽくていい。
けっこう悲惨な人生の筈なのに、
ノホホンと生きてる感が極端に感情が表に出ない棒読みと相性がいい。
この娘の最初の相手(義理の父親)は友松監督自身だよなあ。
いつも見かける傭兵チックなスタイル。

こっちの映画でも
「(おじさまって)あれ、宮崎監督が若いアニメーターに言わせてんよね、キモイ」
なんてヤバ目のセリフがある。

あとは野上正義演じるおじさまの人間力だ。
決して大きな事を成し遂げた訳でもないだろうけど、
ちゃんと生きてきた人間の、生活で身に着いた哲学がそこにある。

かっけーな。
正しい映画だな。
正しければいい訳でもないけど、正しい事は案外に気持ちがいい物なのだ。


【銭】
新橋ロマン、ネット割引で100円引いて1200円。

▼関連ブログ記事
囚われの淫獣1回目@死屍累々
囚われの淫獣2回目@死屍累々


fjk78dead at 02:52|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2013年11月05日

新橋ロマンで友松もう1回ふじき

『囚われの淫獣』面白えな。もう一回みてえな。
特に「モテモテだ」をもう一回みてえな。
という事で、馬鹿は間髪入れずに行動する。
もう一回みてきました。コスト・パフォーマンス悪いよ。
これで、土曜にロマン、日曜に文化、月曜にロマンで、新橋尽くしだよ。
それだけ新橋に行ってるのにサラリーマンじゃないからSL広場で
インタビュー受けたりもしないよ。
挙句の果てに「モテモテだ」の下り、ガクっと意識失っちゃったよ。
しゃーないね。疲れてるからね。そんなもんだ、人生。

さて、

◆『囚われの淫獣』

柚本紗希ちゃん、かーいー。
血とリリカルの友松監督のリリカル全開。
あの白いニーソにやられる。
まあ、やられるように撮ってるってのもあるだろうけど。

そして、倖田季梨姉御。
済まん事だけど、名前はかねがねで何回か映画も見てる筈だけど、
初めて顔と名前が一致した。
「最低!」のセリフが野太いレイプされるサブカル姉ちゃん。
徹底して可愛げない所が武闘派友松の剛の部分全開。
池島組の『人妻娼婦もっと恥ずかしめて』にも出てて、こっちでは娼館の女主人。
役者だなあ。顔の作りとかは一緒だけど(同一人物だから)
とても同じ人に見えん。

別世界に行っちゃう田中も『人妻娼婦もっと恥ずかしめて』
倖田季梨の息子役の人だ。こっちも役者だなあ。

この映画で言ってるフィルム最後の牙城ピンク映画も
設備投資が整って、もう逆にデジタルでしか撮れない状態になるみたいだし。
そうすると、自殺した劇場もぎりの失禁尿が映画フィルムを小便まみれにするって
象徴的なシーンももう撮れなくなるのだ。

この脱ぐもぎりさんと別に、ラストシーンで
もう一人もぎりの姉さんが出来るけど、こっちの人のが好みだな。

ラストカット「俺も羨ましいよ」



◆『人妻娼婦 もっと恥ずかしめて』

時間があったので、こっちも一緒に見直し。

うん、この中森玲子という人の後ろ向きっぽい顔が嫌いだ。
でも非常識に乳がでかくて、ぷるんぷるんして上、向いてる。
乳とあいまってやってる時の顔が武田久美子似。

それにしてもたまに挿入される木洩れ日のカットが美しい。



【銭】
新橋ロマン、ネット割引で100円引いて1200円。

▼前回のブログ記事
囚われの淫獣@死屍累々
囚われの淫獣3回目@死屍累々


fjk78dead at 00:14|個別記事コメ(0)トラバ(0)

2013年11月04日

『謝罪の王様』を109シネマズ木場7で観て、宮藤官九郎脚本はやっぱり上手いなあふじき★★★

五つ星評価で【★★★平べったいけど面白い】

脚本は流石の宮藤官九郎なもんで、いやはやよく出来てる。
でも、演出が平べったくて、ちょっと並べただけみたいになってしまってる。
どうした、水田伸生(監督)。コメディー映画『252』の手腕はどこにやった!
あの『252』のラストに向けて、
恥も外聞もなく、ありえないくらいハッピーエンドに邁進していく
あのどっかん、どっかん、なカブせを忘れてはいけんよ
(え、コメディー映画じゃなかったっけ?)。

全体、ちょっと長めかなあとは思うけど、
一つ一つのシーンはちゃんと撮れてて、
笑いもきちっと回収できてるので、日本のコメディー映画としては
破格にいい出来じゃないだろうか
(ちなみに破格によくないイメージなのは『ゴルフ夜明け前』)。
全体バランスから言ったら芸能人の謝罪はちょっと長いか。

あえて笑顔を封印してるんであろう井上真央は、
その甲斐もあって、何だか可愛さが半減するという
残念なことになってしまった。役者としては立派だが、
これはもっと役に合った人をキャスティングをすれば良かったのに。
あんな恥ずかしいレオタードで踊ってるのにエロくないってのもどういう事よ。
舐めまわせよ、カメラ。
カメラなしで舐める専門の人がいてもいいぞ(そら違うだろう)。

あと、惜しげもない有名人の無駄使いがおもろい。
遂にチンピラからヤクザの組長になった中野英雄(出世したのう)
このメイクで相棒に出ないかな六角精児。
一挙手一投足がエロに満ちてる岡田将生。
そのエロさをバタバタ嫌がるのが妙に可愛らしい尾野真千子。
そう言えば尾野真千子の携帯メモリに温水洋一の名前があったのは何でだ?
下着メーカーの女子社員と温水洋一の接点が分からん。
変なダンスの竹野内豊はもちっとちゃんと謝る見せ場があっても良かった。
ほんのチョイの記者会見で「別にぃ」と言うあれが川口春奈ちゃんだろうか。
そら贅沢やなあ。観てる時は気づかんかった。
高橋克実と松雪泰子はあんなもんだろ。引出いっぱい持ってるイメージないし。
高橋克実の後妻が美波か。それも気づかんかった。
高級スーツを着せると女代議士にしか見えないのが凄いな濱田マリ。
ちょっとキュートでマヌケな感じも付いてて、これは本当にいいキャスティング。
そして、演技力のある役者の全力を見せられた感がある嶋田久作。
この人も『帝都物語』の加藤保憲が最初と思うと、ついに総理大臣になったんだなあ。

一番笑ったキャスティングがマンタン王国の王様、津嘉山正種。
こないだ『かぞくのくに』で在日朝鮮の偉い人を演じて、
朝鮮人にしか見えなかった人だよ。
衣装は差し置いて、マンタン人と言われればそうにしか見えん
(マンタン人がどんな人たちかは置いておいて)。化けよるなあ。
丹波哲郎が非日本人をいっぱい演じてたのを思い出す。


【銭】
レイトショー料金1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
謝罪の王様@ぴあ映画生活
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謝罪の王様@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
謝罪の王様@映画的・絵画的・音楽的
謝罪の王様@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
謝罪の王様@ペパーミントの魔術師
謝罪の王様@ここなつ映画レビュー
謝罪の王様@映画のブログ
謝罪の王様@流浪の狂人ブログ
謝罪の王様@迷宮映画館

PS 公開時期が半年違ったら
 「10倍返しの謝罪をするだけさ」って変わってたに違いない。
PS2 製作団体の一つに「大人計画」が入ってる。やりよるなあ。
PS3 外国の方々に日本で暮らす時はちゃんと謝罪しなければいけない事を
 教育啓蒙する為にも、井上真央ちゃんにはちゃんとデリヘル嬢役を
 演じてもらいたかった。えーと、そのパートだけでもいいよ。
PS4 土下座を越える土下座はカイジの焼けた鉄板の上での土下座。
PS5 そう言えば「切腹してお詫びを」と言うのはなかったな。
PS6 いや、「謝罪の女王様」は見たいな。
PS7 「ドカベン」みたいに「プロ野球篇」を作るか。
 世界記録間近の王貞治。
 今日もまた、敬遠。
 「今日もホームランを打てなくて申し訳ありませんでした」
 謝罪の王様
 まんま、思い付いて書いた「迷宮映画館」さんへのコメのコピペだよ、
 創意工夫がないなあ。


fjk78dead at 11:07|個別記事コメ(10)トラバ(8)

新橋ロマンで友松2本に池島1本で超お得ともかく観ろふじき

◆『囚われの淫獣』

五つ星評価で【★★★★★ピンク映画の観客はモテモテだに大笑い】

柚本紗希 倖田季梨 若林美保 出演、
友松直之脚本、監督 2011年大蔵映画配給のピンク映画。

詳しくは知らんけど、友松監督はこの映画を撮って、
しばらくピンク映画の制作を干されたらしい。
さもありなん。

言わんでもいいセリフが多すぎる。
でも、それが最高に面白い。
冒頭ジグゾーみたいな人形が出てきて「さあ、映画を始めよう」と切り出す。
いや、こんなこと言わなくても少し経ったら画面いっぱいに乳を出すよと挑発する。

次いで、ピンク映画を見に来るサブカル女に
「やられたくて来てるんだろ」と暴言を吐く。
女性客だろうが、何だろうが客を増やしたい世知辛いご時世だと言うのに。

で、ズコバコやったり、やられたりしながら、
「君たちは何でピンク映画を見に来るんだい?」と質問する。
悪意悪意悪意
「もてないからだ」と言わせたいところだが、まあ、差し障りもあるので、
「AV見て家でシコってる奴に比べれば、アウトドアでかっこいいぞ」
とか褒め殺しにして、
「ピンク映画の観客はモテモテだあ!」という神のようなセリフが出てくる。

ニコニコニコニコ。

ピンク映画を見に来る客(俺も俺も)は、自分が屑である自覚はちゃんとしてるので、
こんなことくらいで怒ったりはしない。逆に笑う笑う(個人の意見です)。

そんな中、ピンク映画館に映画の中の観客は四次元的に閉じ込められる。
外に出ようとしたら中に出てしまうとかって何かで見たな。
『エコエコアザラク』の一作目か?
映画館に閉じ込められるって言えば『デモンズ』か。
そして、スクリーンの中の存在に気づく男。
水木しげるの『テレビくん』みたいだ。そして逆『カイロの紫の薔薇』みたいだ。
あああああ、楽しい記号が山盛りで嬉しいな。

実はピンク映画限定ではないが、スクリーンへの逃避なんて
ボンクラなんだから憧れるに決まってるじゃないか。
あんな目に合いたいもんだなあ。


◆『わいせつ性楽園 おじさまと私』

五つ星評価で【★★★★★その干された友松監督の復帰作らしい】

水無月レイナ 野上正義 出演。
友松直之監督。

主演の水無月レイナってちょっとバランスの悪い容姿をしてる。
全盛期の加藤あいをプレス機で引き伸ばしたみたいだ。
でも、観てると可愛くなってくる。
これは脚本が彼女をちゃんと掘り下げてるからだ。

そしてバリバリに爺な野上正義がいい。
映画に爺さんは似合うのだ。
その爺さんと若い娘とのギャップが楽しい。

飛び道具みたいな『囚われの淫獣』の後に見ると、
大層、地味な作りに見えるが、人生の真理が何気なくいっぱい詰まってたりする。

おもろいのう。

あ、何はなくとも『ルパン三世 カリオストロの城』が三度の飯より大好きだ
って人はこの映画を見なくっちゃダメ。



◆『人妻娼婦 もっと恥ずかしめて』

五つ星評価で【★★★★後半のテンポが速すぎる】

中森玲子主演、池島ゆたか監督作。

小さい頃のトラウマで性嗜好が変わり、夫とのSEXが止まってしまってる主婦。
彼女は自分の性嗜好を満足させ、又、克服する為に秘密クラブに通う。

秘密クラブの上客なかみつせいじがいい味。
若い時は中途半端に甘めのマスクが邪魔くさかったが、
爺に片足突っ込んでからは、思い切った演技がとても面白い。

後半あらららららと急展開しすぎ。
ラストはけっこうショッキング。
確かにそういう展開しかないかもしれないけど、
絵で見ると、思ったよりイヤな感じが残る。


【銭】
新橋ロマン、ネット割引で100円引いて1200円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
囚われの淫獣@ぴあ映画生活

▼関連ブログ記事
囚われの淫獣2回目@死屍累々
囚われの淫獣3回目@死屍累々


fjk78dead at 00:04|個別記事コメ(0)トラバ(1)

2013年11月02日

『陽だまりの彼女』を109シネマズ木場7でネタバレ分かった状態で観てしまったけど、じゅりっぺキュート頂点ふじき★★★

五つ星評価で【★★★スクリーンに映る絵がとても気持ちいい】

原作未読。

ツイッターでその物スバリじゃないんだけど、
「てめえボカシ方がたんねえよ」って呟きに当たって、
秘密については漠然と知ってしまった。
その秘密を本気でやるのかとは思っていたが、
やってみるとそんな変にも見えない。演出に腕があるんだろうなあ。
それでも、知らん方が楽しめたんちゃうんけ。 ちっ ちゃんとボカシてくれやな。

上野樹里が本気で可愛い。
普通ならTVっぽさが鼻につくスクリーンでの超ドアップも気にならない。
可愛いさが極まってる。

ヤング上野樹里を演じる葵わかなちゃんも
同系統の女の子をよくぞ見つけたな感じで、とろける可愛さ。

さて、申し訳ないのだけど、私はマツジュンの良さはよく分からないのだ。
何かあの「目つき」がホストっぽくってじめっとしてて苦手(個人の意見です)。
顔立ちはこのまま育つと佐々木蔵之助っぽくなるなら嫌いじゃなくなるかもしれない。
プロデューサーに嵐売込隊長ジャニーズの藤島ジュリーKの名前があるので、
嵐主演ありきの企画なんだろうけど、
背が低く釣り合わない感が強いニノと、
割とツンケンイメージで親しみ感の薄いマツジュンは違うんじゃなかろうか。
他の3人の誰かの方が、男としてはいい奴なんだけど、
ちょっと運が足りなくて貧乏籤を引いてる感で合ってると思う。
ことさら嵐を目の敵にする訳でもないのだけど、
本人たちの為にもちゃんと似合った役で売ってやれよと思う。
マツジュンは普通。

主役の二人を除けば、それ以外の役はみな、それほど大きくないのだけど、
「ここでこの人を使うなんて贅沢な」
みたいな趣味のいいキャスティングがなされてた。

・マツジュンの会社のイヤミ部長に子藪。わははははは、いそういそう。
・マツジュンの会社の先輩に大倉孝二。演技はいつもと変わらんけど、
 ちゃんとやってるのに顔で損してる感を醸し出しててうっすら泣ける。
・マツジュンの会社の後輩に谷村美月。おもろい役に放り込んだ。
・コワモテ父ちゃんが鉄板すぎる塩見三省。
・医者役に濃い山小屋顔の古舘寛治。
 この医者の「記憶になくても衝撃を受ける事がある」というのは
 バーでのマツジュンに向けてのしゃれた伏線。
・バーでのマツジュンにちょっと『グーグーガンモ』のラストを思い出したりもするね。

ネタバレに気を付けるなら、話題はこんなくらいかな。

あ、あと、樹里っぺ、美脚。

そして、あの目が魅力の固まり。

話は他愛もないもんだと言いきっちゃうけど、

こんなカワイコちゃんを

ずっとスクリーンで観てられるんだから全然幸せだろ



【銭】
チケット屋で前売券を1200円でGET。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
陽だまりの彼女@ぴあ映画生活
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陽だまりの彼女@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
陽だまりの彼女@ペパーミントの魔術師
陽だまりの彼女@to Heart
陽だまりの彼女@タケヤと愉快な仲間達
陽だまりの彼女@極私的映画論+α

PS 陽だまりの彼女と同じ秘密がブライアンにあったら・・・
PS2 極私的映画論さんのところ、無記名でコメントしてもうた。


fjk78dead at 10:06|個別記事コメ(8)トラバ(9)

2013年10月29日

『許されざる者』を109シネマズ木場4で観て、日本で許されないのは誰かふじき★★★★(追加書きあり)

五つ星評価で【★★★★こんなに緊張感を持って見れる物になってるとは思わなかった】

あの一本筋の通ったオリジナルを向こうに回して
ちゃんと見応えのある作品になってるのが凄い。

やるね。

渡辺謙はオリジナルと互角。
風邪にかかったシーンが分かりづらかったのは、ちょっと残念
(これは演出編集上の問題で渡辺に非はないが)。
他の登場人物はオリジナルから借りて来てるような面もあるが、
渡辺謙だけが西部劇から逸脱して、水飲み百姓にしか見えない点を高く評価する。

柄本明も互角。柄本明も役を自分の物にしている。
とっても出自が悪そうだし、老いぼれだ。

柳樂優弥はまずまず。っつかオリジナルの若者をもう覚えてない。
この柳樂優弥のビジュアルと標的のビジュアルがちょっと似てしまったのは減点。

佐藤浩市はジーン・ハックマンに比べると明らかに劣る。
年も若いし、渡辺謙とタメを張るようには見えない。
役柄が嫌な役だから話は成立するが、役者をキャリアで選んだ感がちょっと強い。
だが、実はあえて見劣りをする配役を選んだのだとしたらしたたかだ。

そして、小池栄子と忽那汐里が素晴らしい。
小池の直線なまなざし。実は一番の許されざる者は彼女だと踏んでいる。
忽那のどうにもならない可愛らしさ。一番許されるべきは彼女だと踏んでいる。
う、うん、あの傷だったら買うよ。俺は病んでるから傷があるなら更に買うよ。

さて、ここから勢いで書いてく。

仮に佐藤浩市が殊更に悪くないとしたら、どうだ。
彼は役人としてやるべき事をやっている。
その為に、彼の土地では銃剣の帯刀は禁止だ。
蝦夷地は日本の延長であり、開拓時代の大西部ではない。
銃や剣で自分の身を守るというメンタリティーは多分ない。
だから、荒くれ者の多い彼の地では銃剣は政府が規制する。
そして、暴力も政府が規制する。
暴力をふるっていいのは政府と政府が許す者のみだ。
だから、暴力を振るうと思われる銃剣を帯びた者は足腰立たなくなるまで打ちのめす。
渡辺謙のように明らかに前科があって怪しい者に関してなら尚更だ。
だが、佐藤浩市は女郎に暴力を振るった男たちを見逃した。
これは、二つの理由があったろう。
その暴力が死に至るものでなかった事。
その暴力が女郎屋の資産に対しての物だったこと。
つまり、彼女たちには人権がない。市民ではないのだ。
ここがイーストウッド版と違う。
イーストウッド版では女郎は個人事業主であり、
彼女の容貌が傷付けられる事は彼女の生活が成り立たなくなる緩慢な死を意味する。
だから、イーストウッド版で相手に復讐して殺す事は大きな間違いではない。

彼女は傷付けられても資産として女郎屋が生活を保障する。
ここで面倒なのはお梶・小池栄子だ。
彼女は女郎を扇動して賞金稼ぎを雇う。
直接、被害を受けた忽那汐里が渡辺謙に「本当に殺すの?」と問いかけているから、
小池栄子がいなければ、この一件は大きな事件にならなかったに違いない。
佐藤浩市はこれに対して異議を挟まない。
佐藤浩市が規制をかけるのはあくまでも直接的な暴力だけだ。
それゆえ、女郎は共謀者や教唆者として拷問に合う事はない。
何故か。
これは暴力の源に対しては鞘を抜かないという事なのではないか。
薩長と幕府の戦いで、裏から教唆したのは、どちらも朝廷だ。
だが、武士「戦う者」は「天子」のための兵隊であるから「天子」には牙を剥かない。
暴力は暴力で抑える。武士はその為の道具だ。
そういう考え方が根底にあるのではないか。

みんなが理念の為に戦った後なので、
金にはあまり力はない。金は金でしかない。
誰かが金をやるから殺せと言っても従わなければ暴力にはならない。

だから、お梶はほっとかれる。
明らかにお梶の主張はおかしいにも関わらず。
彼女は女郎屋の資産が傷付けられたのに激昂し、相手の二人の男を殺せと言う。
「目には目を」ではない。「目には目どころか生首を」くらいの主張だ。
こんな主張に耳を傾ける痴れ者はいてはならない。
だが、荒くれ者の多い蝦夷地にはいてしまう。

という事で、おまわりさんの佐藤浩市は柄本明を捕まえる。
彼は一人殺害してる殺人者である(渡辺謙は痛みを長引かせないよう介錯しただけ)。
暴力を取り締まる為の情報が必要だった。

佐藤浩市が信じればという面はあるが、
実はここまでは渡辺謙はこの件に関して無罪である。
それどころか、佐藤浩市に理不尽に痛めつけられた被害者ですらある。
殺人は、一人目の男は介錯したのみだし、二人目も直接、手を出していない。
それが柄本明との最初の約束通りだから、彼は賞金を貰う事に躊躇はしない。
だが、人殺しその物はしてないのだ。

しかし、彼は柄本明の死を知った時、暴力の行使者となる事を選ぶ。
ここで初めて酒を飲み、昔の生まれ変わる前の彼に戻るのだ。
彼はこの事件で初めて「許されざる者」を選択するのである。
彼は女郎屋を撃ち抜く。
これが最初の暴力だ。
女郎屋は自分が男を殺した訳でもないのに、割に合わない死を与えられる。
彼は小池栄子がヒステリーを起こし、開拓民の殺害を依頼したのと同じように、
渡辺謙の感情のヒステリーで死に至る。

渡辺謙はただ柄本明との関係性の為だけに佐藤浩市を殺す。
そこに、正義はない。

渡辺謙は去り際に「地獄で待ってろ」と柄本明の死体に語りかける。
柄本明は殺人者であるから、地獄にいる。
そして、渡辺謙は自らを殺人者として振る舞う事で
アイヌ人の柳樂優弥の足跡を消そうとしているのだろう。
渡辺謙は生きていようが、死のうがこれからの居場所は地獄だ。
彼の大事なものを守る為にはそれしかないのだ。
彼の宝は地獄を一身に背負った彼が近くにいたのでは守れない物になったのだ。

小池栄子を初めとする女郎たちは、女郎屋の死によって自由になる。
だが、そこは佐藤浩市が秩序を作り、暴力が排除されていた世界ではない。
災厄を呼び起こした彼女たちに対して
残された者たちが行う仕打ちは死より過酷かもしれない。

そして、柳樂優弥と忽那汐里は渡辺謙の代わりに渡辺謙の家に帰る。
柳樂優弥は渡辺謙と同じ罪を背負い、忽那汐里は渡辺謙と同じ傷を受けている。
そして柳樂優弥は渡辺謙の妻と同じアイヌの血を継いでおり、
忽那汐里は妻から渡辺謙に渡された形見を受け継ぎ、
それを彼の子供に受け継がなければいけない。
柳樂優弥は言っていた「俺はあんたみてえになりたくねえ」
多分、渡辺謙が彼に求めるのはその一点なのだ。


【銭】
チケット屋で券を750円で買っただ。

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許されざる者@ラムの大通り
許されざる者@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
許されざる者@ノラネコの呑んで観るシネマ

<追加>

てんぱって書いたものだから結論を書き忘れた。
「許されざる者」とは誰か。
原罪を負う全ての人類とかいうと話がでかくなってしまうから、そうではなく、
いや、えーと、誰にとっての「許されざる者」かという点もあるだろう。

主人公・渡辺謙にとっての「許されざる者」と考えるのが一般的な解釈だろう。もう少もう少し広義で「(社会にとっての)許されざる者」であるなら、
渡辺謙、柄本明、柳樂優弥という人選になる。どちらにも渡辺謙は入っている。
あのストイックな(役柄の)渡辺謙が選ぶ人選に渡辺謙が入ってない筈がない。

だが、ここでやはり小池栄子をあげたいのだ。
それは彼女が無闇な扇動者だからだ。
扇動者として彼女は事件を支配する。
まるで、薩長の影に朝廷が暗躍していたかのように。
そして太平洋戦争の影に戦争こそ進む道と吹聴する世論が暗躍していたかのように。

みたいなことを『飛べ!ダコタ』と関連付けながら思った。


fjk78dead at 01:48|個別記事コメ(7)トラバ(14)

2013年09月28日

『SHORT PEACE』をシネマート新宿1で観て志の低さにご立腹ふじき★

五つ星評価で【★お前らこれは作品として恥ずかしいという事を意識してないだろ?】

凄く低い評価である事は承知。
でも、こんな客意識の低い映画を誉める気はさらさらない。
気に食わないのは5本も短編を集めておきながら、
オチの効いた話が一つもなかった事だ。

うわあ、いかさねえ。

何がクール・ジャパンだ。
そのトップランナー達は話にオチも付けられずに、
見た目や技法の華麗さにばかり目を効かしている。
政府が形だけ支援してるクール・ジャパンみたいな出来でかっこ悪いよなあ。

私は映画を観て「ああ、綺麗だった」と言う感想よりも
「ああ、面白かった」という感想を漏らしたいのだ。

若い時に多摩の公民館を渡り歩いて、
カナダやヨーロッパの短編アニメを貪って見ていた私が断言する。
こんなスカスカな短編アニメを日本代表みたいな顔で外に持ち出すのはやめてくれ。
基本、海外の短編アニメは選別されてくるからかもしれないがどれも面白い。
ちゃんと落ちが付いてる。
一応、一本の独立した短編としても成立しうるのは『九十九』くらいだと思う。

それにしても、何で、こんな「好きな映画の一部分だけを切りぬいてきただけ」
みたいな作品になってしまったのだろう?
何故、それをプロデューサーはダメ出ししないのだろう?
ダメ出しできないほどみんな偉いのか?
ダメだ。企画が間違えてるとしか思えない。

技法や画力が高いのは一見かっこいいが、
セルアニメや紙アニメであっても、きちっと話を閉じてくれれば
どう描かれたかなんてのは本来気にならないのだ。
どうにもね、美しい絵や高度な画力が提供される事で
「見て見て、僕、こんなに絵が上手いんだよ」
と目をキラキラされてるみたいで気持ち悪い。

これが大友克洋が中央にいる企画ではなく、
故手塚治虫の知られざる短編を元にみたいな企画だったら面白かったろうなあ。
手塚治虫は大友画伯の画力には到底及ばないが、
作品内での話術の巧みさは大友画伯の百倍巧みだ。

軽くそれぞれ。
◆『オープニング・アニメーション』
 オチはないけど、これは表紙だからこれでいい。
◆『九十九』
 大きなオチはないけど、これはこれでコンパクトに収まってて悪くない。
 この時点で全てがこんな「そんなこともありました」で終わるとは思ってなかった。
◆『GAMBO』
 ウルトラファイトかよ。熊や鬼の質感は素晴らしい。でも、それだけだ。
◆『火要鎮』
 そんなところで投げて終わるな。絵は美しいが、
 美しい絵に専念されたからなのか心には響かない。
◆『武器よさらば』
 唯一、オチらしき物がある作品。
 オチとしては弱いし、ちゃんと扱ってやってないからオチに見えない。


【銭】
火曜シネマート新宿のメンバーズデーで1000円。

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fjk78dead at 06:43|個別記事コメ(10)トラバ(5)

2013年09月14日

『謎解きはディナーのあとで』を109シネマズ木場7で観て景子ちゃんにゴキゲンふじき★★★

五つ星評価で【★★★なんつーか北川景子が面白くてたまらん】

原作未読ドラマ未鑑賞です

もし、自分が映画ブロガーや、ツイッターの映画クラスタの助勢を受けて参議院候補として立候補するとかいう事があるのなら、決して誉めてはいけない映画に当たるに違いない。というくらい、映画ファンから見るまでもないと見下されてる映画。ヒエラルキーの最下層にいるっつーか、言われなき差別に翻弄されているっつーか、不憫な事である。

いや、「言われなき」ではないのだろう。
この映画、劇場予告の段階からTV臭さが半端ない。
みんなTV臭さが嫌いなのだ。
まあ、現にTV番組を元にTV局が製作してTVな人が大挙出演しているのだから、それは隠しようがないくらいプンプン匂ってるけど………そして、更に輪をかけて匂う「月曜ドラマランド」臭。
ま、まあ、それはいいじゃん。そんな感じもある事だし。


でもでもでもね、否定するのはとりあえず観てからにしようね。
って訳で、私、これ、けっこう嫌いじゃないです。


なんてか、北川景子がいちいち面白い。

刑事と令嬢の二つの顔を使い分けつつ、そのどちらでもポーカーフェイスができない。
常に思ったままの表情が顔に出てしまう。
ジタバタもがく赤ちゃんを見てるみたいで、すげえ微笑ましい。
得意かつ決してそれが不快感を他者に与えない北川景子のイラ顔もまた素晴らしい。

北川景子が映画の縦軸。
横軸に「謎解き」。
我田引水にドンドン流れるので、はあはあはあはあ、と頷きながら
噛み砕く間もなく納得させられてしまった。
一日くらいゆっくり考えればアラは探せそうだけど
(いや、わざわざ探さなくてもいいだろ)。
まあ、『名探偵コナン』が大丈夫なら、充分大丈夫レベル。

椎名桔平がこんな役をやるとは石井隆の映画で世に出てきた時には思わなかったなあ。あの時の桔平は怖かった。んー、これってバリバリ陣内孝則みたいな役だなあ。まあ、こういう役をやれるってのも役者の幅としていいと思うよ。決して「やってる」風に見えないし。

竹中直人が大倉孝二とペアで目一杯うるさい。
邪魔だ。いや、竹中直人が邪魔じゃない事なんて大概ないのだけど。
その竹中直人のセリフが終わる間もなく、次のカットに移行。
「くでえ演技してんじゃねえよ」ってわざとやってる演出ツッコミかと思ったら、
他にもポツポツそういうシーンが散見されて、編集が雑なだけだったという。
ちゃんとやろうよ。

そんな事もないのかもしれないけど、
余計な事をやらない鹿賀丈史も久々に見た気がする。

要潤が『謝罪の王様』以上の謝罪をします。

生瀬勝久がいつも通りです。
この生瀬と櫻井のギャンブル対決はもうちょっと見せ場としてちゃんと作ってやるべきだったと思うが、まあ色々イベントが多い映画の中で軽いウェイトにされちゃったのはしょうがないか。もちっとちゃんと観たいと思わせるくらい生瀬の色が濃く、ちゃんと発色してるって事だと思うけど。お手軽なのに、場を浚うよなあ、生瀬。

桜庭ななみがオボコイ役で出てます。
「 ♪ 三菱地所を見に行こう」で鳴らしたノドを披露。
う、うん。下手じゃないけど(吹替え口パクか?)心を感じなかったなあ。

櫻井翔は『ハチクロ』『木更津キャッツアイ』では嵌っていたが、本作はおそらくミスキャスト。予告でもさんざん揶揄されていた滑舌の悪さもあるが、この役柄は庶民タイプの丸顔イケメンではなく、クールな王子さま系卵顔イケメンを起用すべきなのだ。執事のクールさが出せてこそ、あたふたするお嬢様とのギャップが引き立つ。櫻井は北川の演技を受けきれていないと思う。うーん、旨味がある所にぶち込んでくるジャニーズの起用は本人の資質をもうちょっと考えてほしいなあ。最終的に本人の為にならんよ。もちろん作品の為にもだけど。誰も突っ込まないけど、男ゴーリキさんみたいになってるケースが多い。
あ、映画の出資者にジャニーズの偉い人の名前が。うーん、うーん、バカ!

犯人逮捕の後にもいくつか伏線の回収があり、かなりガッチリ脚本を組んでるなあと感心。また『名探偵コナン』同様、一見さんに優しい親切設計は全てのテレビ番組の映画化スタッフに見習ってもらいたい。



【銭】
6回の入場とチャラなポイント鑑賞なのだ。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
映画 謎解きはディナーのあとで@ぴあ映画生活
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映画 謎解きはディナーのあとで@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
映画 謎解きはディナーのあとで@映画的・絵画的・音楽的
映画 謎解きはディナーのあとで@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記

PS 団時朗すっかり外人だ。
PS2 アンジャッシュの児嶋はあれか、外人コックか? 役者やのう。
 ってか、今時、日本人を色黒にした外人って成立させるのが凄い。
 昭和30年代かよ!
PS3 「クビよクビクビクビ、乳首よお」と間違えて言って
 間違え通りに胸を露出してしまうカットの追加を希望。


fjk78dead at 00:05|個別記事コメ(6)トラバ(12)

2013年06月24日

『リアル』を109シネマズ木場8で観て、恐怖映画としてニコニコふじき★★

五つ星評価で【★★黒沢清をでっかい劇場で観れるならいいんじゃない。というか監督の黒沢清が映画を観に来るのに監督もノーチェックかよと鉄槌を下した映画と言ってもいいかもしれない】

綾瀬はるかの『アナル』。そ、それは観ないと!(違っ)

ああ、リアルなアナルが見たいなあ。
違うよ。佐藤健のじゃないよ。

原作未読。

何となくパッケージが感動恋愛映画チックになってるが
単に黒沢清の怖い映画だった。んもう、清ったら!

で、まあ、ドンデン返しもそれくらいならやるだろうって
くらいだったから、後は本当、恐怖の手触りみたいなのが
個人的には面白くって。
まあ、清らしい映画だよ。ってことは、あまり無制限に皆が見てお目目キラキラみたいな事にはならん映画って事だよ。

綾瀬はるかかーいーね。
案外、自己中っぽく見えかねない役なんだけど、
綾瀬はるかの純粋無垢っぽさが全てをカバーしてる。
後半、衣装が妙に「オシャレずれ」みたいなのを起こす。
いや、起こすなら「おしゃれレズ」を起こせよ。
『アカルイミライ』で藤達也が無駄にゲイっぽい衣装を着てたのを思い出した。
黒沢清、衣装にダメ出し出さなそうなんだよなあ。出せよ、監督なんだから。

中谷美紀の笑顔が能面に張り付いた笑顔みたいで妙に怖い。
センシング台上の綾瀬はるかのパンツが見えなくするように
事あるごとに配慮してる様子を見て
この映画の中での中谷美紀は「俺の敵だ」と確信した。
俺の敵はおいておいて、妙に変な演技で一人だけ自然にホラーっぽかった。

首長竜はあまり意味がないなあ。
別にあれは空中からきた翼手竜でも、
浜辺の様子をうかがうティラノでも何でもいいのだ。

ミスチルのエンディングが物凄くタイアップ・ミスで、
余韻全部をぶち壊す様が『プラチナ・データ』の嵐のエンディングのよう。
多分、両方の映画のエンディングを交換しても今と同じように
両方の余韻は壊れ続けているに違いない。
両曲とも映画のエンディングとしては曲の主張や個性が強すぎるのかもしれない。

あとゾンちゃんを演じる松重豊、オダギリジョー、染谷将太は
ゾンちゃんになってる演技が面白かった(演技してればの話だが)。
松重豊なんか最初に出てくるゾンちゃんの演技だけで、
普通の演技がなかったら大笑いするくらい面白かったのに。



【銭】
毎月10日109シネマズデーで1000円

▼作品詳細などはこちらでいいかな
リアル〜完全なる首長竜の日〜@ぴあ映画生活
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リアル〜完全なる首長竜の日〜@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
リアル〜完全なる首長竜の日〜@或る日の出来事
▼兄弟記事
リアルもう一ネタ@死屍累々

PS 綾瀬はるかが意識不明ならセンシングは
 頭じゃなく胸に当てて「おっぱいセンシング」でやるべきだ。


fjk78dead at 19:00|個別記事コメ(6)トラバ(8)

2013年04月28日

『図書館戦争』をトーホーシネマズ錦糸町1で観て、久々に演出の力技を観たぞふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★本来は映画として成立しえない素材をどうにかして見せた】


まず、原作は未読。
作品としての付き合いはアニメ映画1本の鑑賞のみ。
なので、詳しくはないが世界観のアウトラインは把握している。

凄いなと思ったのは、原作者がプログラムに書いている通り、
「不可能なもの」がありそうな話になっていた事だ。
これは目茶苦茶な設定の話なのである。

日本国内で公共機関同士がそれぞれの正義を通す為に武力衝突を行う。
極端な事を言ってしまうなら、
自衛隊と郵便局が戦うみたいな話だ(パチモンでありそうだ)。

もうちょっと現実的にありそうな話に持ってくるなら、
自衛隊と警察が定期的に交戦する話って・・・いや、逆にありそうにないでしょ。
そこをイカサマのように言いくるめて「あり」にしちゃったのが
原作小説の豪腕だったのだ(未読なのに偉そうな決めつけ)。

映画はその「ありそう」な状態を大きな疑問符なしに絵で納得させないといけない。
これが至難の業だ。
絵を嘘くさく見せない為にはそれなりにお金もかかるし、
衣装デザイン一つにしても間違った選択をすると
途端にインチキくささが滲んでしまう。

そうだ。
衣装デザインがよかった。
アニメ劇場版を観てて一番引いてしまったのが、
メディア良化委員会の衣装が極めて分かりやすくナチっぽかった事なのだ。
実は今回の衣装も「ナチっぽい」は「ぽい」が、
大人が着てみて恥ずかしくなるほどの非リアルがない。
そして、「図書隊」という別の軍事組織と対比して、
明らかに違う組織である事が分かりつつ、ちゃんと軍服としての機能を満たしている。

どちらの軍服もかっこいい。

さすが、日本人はヤクザと軍人やらせたら絶品と言われた民族だ。
みんなええぞ。
日本国民がみんなあの二つの軍服のどちらかを着ればいいのに、とまでは思わんが。
アパレル良化法で有害な服と女子の上着は全て焼き払え!
これが成立するなら一票入れるぞ。
特に榮倉奈々と栗山千明の衣服を全て焼き払え! 今、着てる物もだ!

きっと意図的に加わっているのは、そんなにないのかもしれないけど、
見ていて、色々な物が混じってるなあと感じた。
冒頭のナレーションと、その後の大殺戮を観て『修羅雪姫』みたいだなあ、
と思いつつ、炎のロゴで『図書館戦争』はやらんよなあと思いつつ、
嶋田久作、いつの間にかスルメのような味わいじゃ。ああ、ええのう、と思った。

「何でこんな世界になっちゃったんだ」ってセリフ、
金子ガメラの2作目か3作目でもあった、日常を越境させるいいセリフ。

「守る為に戦う」・・・平成モスラのキャッチコピーかよ!
あかん、それはかっこ悪くてあかん。
これはみんな秘密やで(って、なら、まずお前が言うな!)

直前に『ロンドンゾンビ紀行』を観てたので、
石坂浩二はあっちの映画だったら義足をゾンビに噛まれるなあ、とか。
いや、義足にミサイルを仕込んでミサイル館長004もいいなあ、
じゃあ、腕はナイフなのか、かっけー。
いっそ、両手両足義手義足で着用すると図書の力で空も飛べるし、攻撃もできる
『ライブラリアンマン』
『アイアンマン』と乖離してネタばらししないと分かってもらえないな、きっと)
せっかくだから「・・・OLD」とため息もついてほしい。

総括的には、世界観を成立させた豪腕を愛でながらも、
戦争シーンはちょっと長かった。
ひとそれぞれ違うのかもしれないが、
私は戦闘の趨勢や立てた戦略の動向などが分からないと
戦争シーンを楽しめないので、「ただ一心不乱に頑張りました」に見える
この映画の戦争シーンについては不満がない訳ではない。

ただ、それを補って余りある、キャストの魅力が映画に充満していた。
好き嫌いもあるだろうが、私はキャストのキャラ立ちで映画を観るので、
この映画はかなり好き(ただ長いので即座にもう一回と言われると躊躇するかな)。


後は個々の役者レビュー。

榮倉奈々
 可愛い。多分、主役の女の子そのまんま。
 得なのはその身長と童顔。
 岡田准一くんとの対比はそれでも驚くほどではないが、
 栗山千明との大きさの違いには愕然とする。
 なるほど、この大きさの違いってアニメでは出づらい部分だ。
 でかいけど、可愛くてたまらない。
 あと、後半、葬儀式典でのタイトスカートを穿いた時の脚の美しさは異常。
 訓練シーンで絞られて「ひいひい」言ってる様も可愛いが、
 栗山千明と同室で絡んだり、お茶したりってシーンが乙女すぎて、すんげえいい。
 基本、野郎は入れ物さえよければ「乙女」が好きに決まってる。
 入れ物さえよければ、「魔女」な栗山千明ももちろん好きだけど。

岡田准一
 頑張った(何で上から目線よ、俺)。
 身体能力の高さが凄いのだけど、
 それ以上に「あのチビ」と言われてもかっこよさが減じない武骨な強さがある。
 野郎はすべからくストイックな野郎が好きなのだ。

栗山千明
 栗山千明と言うだけで好きに決まってる。
 喫茶で「乙女がいます」を成立させたのは
 彼女自身よりも演出の上手さだと思うけど、
 榮倉奈々と一緒のシーンが、どれも良いのは
 彼女自身がしっかりキャラとして立ってるからだろう。
 「殺すわよ」にはドキっとした。
 「殺してほしい」と全国でボンクラが思ったに違いない。

福士蒼汰
 仮面ライダーフォーゼ。
 「俺は全図書隊員と友達になる男」と言わなかったから良かった。
 「俺は全メディア良化委員会と友達になる男」とも言わなかったから良かった。

橋本じゅん 
 『エリートヤンキー三郎』みたいな三の線の演技しか見た事がなかったので、
 いかつい顔と古参兵みたいな実行力に「ぐっ」と来た。
 普通に普通の役で、いい役者じゃん。

相島一之
 高音ボイスがええなあ。
 慇懃無礼をやらせたらこの人の右に出る者はいない。

石坂浩二
 そう言えばポケモンの声をやったんだよなあ。
 仕事を選ばない人は好き。選んでポケモンの声をやったのなら、もっと好き。

田中圭
 『相棒 X DAY』同様、いい感じで目立たない。
 この人の顔を何となく覚えられないので、額に「田中圭」と刺青してほしい。


榮倉奈々ちゃん25才で女子高生役か。
そこを突っ込まれて、恥ずかしそうな顔をしてもらいたいなあ。



【銭】
トーホーシネマズ錦糸町はレイト割引やってて1200円。
トーホーシネマズは全トーホーシネマズでレイト割引やってほしいわあ
(対応がマチマチで、よう分からん)。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
図書館戦争@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
図書館戦争@Akira's VOICE
図書館戦争@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
図書館戦争@はらやんの映画徒然草
▼関連記事。
図書館戦争 THE LAST MISSION(実写2本目)@死屍累々映画日記
劇場版アニメ図書館戦争

PS エンディングがジャニーズの曲じゃなくてよかった。
 理不尽な強い力に対抗することを目的にした映画のエンドロールが
 理不尽な強い力に負けた結果になっててはシャレにならん。
 榮倉奈々が「笠原」名義で歌うってのもギリギリ、ダメかな。


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