読書

2010年08月20日

『仮面のメイドガイ メイド革命Ver.』花凰神也、原作 赤衣丸歩郎、富士見ファンタジア文庫を読書する男ふじき

メイドガイのノベライズに
「不死身ファンタジア文庫」って
ダジャレは出来すぎだろう。

原作マンガでのムチャクチャな写植数の多さを
見ても分かるように、ノベライズの為に作られた
といっても過言でない原作。

と言いながらも、それでも原作の方が勝ち
(絵があるからな)。

多分、「メイドガイ」という題材に驚くほど
心理描写が不要である点が、この結果の原因なのだと思う
(小説になっても違和感はないが、小説の旨味は享受できない)。

変なの。


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2010年08月13日

『名前のない女たち3』中村敦彦、宝島社文庫を読書する男ふじき

企画AV女優のインタビューを集めた一冊。

ブルー。

狂うとか自殺とかDVとか、ひどい話ばかりだ。

「吹き溜まり」。

明るく前向きで自分を崩さない、
月丘うさぎの章だけ、読んでてちょっと救われた気がした。

それでも未来に希望があるような書かれ方がしてないから、
つらい事に変わりはないんだけど。


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2010年07月31日

『ローサのもと』加藤ローサ、ソニーマガジンズを読書する男ふじき(ちっと付け足し)

デビュー当時の加藤ローサのアイドル本(2005年)。

かーいーのーう。

すごく自然体だ。
ガツガツ感がない。

この当時、ジーンズとかジャージとかばかりで
私服でスカートを持ってない、などと書いてあって、
なるほど、スカートをそんなに着こなせないでいるようだ。
小学生の女の子がスカート穿いてるみたいな、
とりあえず腰の周りに単に布があるよ的な状態。

付け足しだ。
まあ、なんだ。ともかく、無性にかーいーんだ。

ピュアっつか、AV業界で騙されてケツからバコバコいわされて
泣いちゃいそうと言うか(そんな例えすな)、

こんなにも芸能界に染まってなかったのが、いまや女帝だものなあ。
女帝なんて「コンバトラーV」の悪役のジャネラ様くらいしか他に知らんよ。
女帝「マリー・アントワネット」とか言わんもんなって、それは女帝じゃないからか。

えーと、そうか。この本の写真の女の子(ローサ)は物凄くかーいーんだけど、
芸能人オーラがないんだ。そこいらにいるズバぬけて、かーいー女の子。

それが打つんだな、心を(「下半身を」ではない)。

書いてる事もなんか、てきとー感に溢れてていい。

表紙に使われてる痙攣かと思われるような笑顔と、それを使ってしまった勇気に拍手。



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2010年07月24日

写真集『SCHOOLGIRL COMPLEX』AOYAMA YUKI イースト・プレスをただ熱く見詰める男ふじき

本屋で偶然、見かけた写真集

まずい。
1ミリたりともずれていない。
嗜好真中心。

記号化された女子高生の肉体としての身体が写されている。

基本、身体だけ。
表情が一切、写らないように撮られている。
つまり、心のない入れ物としての身体のみ。
思った以上に、その入れ物としての身体のみが
大変、好みであるという事が自覚できた。

更に情報の削ぎ落としを図った芳賀ゆいとも言える(企画立案意図は全く違うけど)。


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2010年07月22日

『純喫茶磯辺』吉田恵輔、竹書房文庫を読書する男ふじき

吉田恵輔監督の処女小説。

ちっちゃい話はノベライズに向く。

通常、映画鑑賞後にノベライズ小説を読むと、
ノベライズ小説の方がほぼ100パー勝ってしまう。
実はそういう構造を元から持っている物なのだ
(映画でイメージが確定して読みやすいし、
心理描写が映画以上に深く描ける)。

にもかかわらず、この映画は一部分に関して、
ノベライズにその追随を許さなかった。

それは、余談を許さぬ怒涛の展開が繰り広げられた際に
発生するショック感。

小説の方が後から読んでいるから、という訳ではない。

演じる人間の生々しい感情の強弱が
詳細な小説の心理描写を凌駕してしまうのだろう。

ちょっと意外な発見だった。
ちなみに、別にノベライズがつまらないという訳ではない。


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2010年07月16日

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争5』ママチャリ、小学生文庫を読書する男ふじき

1,2,6,3,4,5の順でやっと追いついた。

でも順不同で読んでも大丈夫なのが、この本の強みだ。

177ページに誤植発見。
「グランウド」だって(もちろん「グラウンド」の誤りである)。
軽く意気消沈。
なんとなく誤植なんて一つもありえないような気がして
悠々と読み進んでいたからだ。言ってしまえば、
それくらい作者の才能を買っている。

誰がミスったのかは分からないけど、人間だからしょうがない。
これで、人死にとか出たりしないから、まあいいでしょう。

いないでしょ。

「グラウンド」を「グランウド」と表記された事に憤りを感じて
抗議の切腹行動を取ろうとする憂国の志士とか
(それで死んでも憂国の志士には絶対、扱われんけど)。


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2010年07月09日

『この国のかたち(一)』司馬遼太郎、文春文庫を読書する男ふじき

『このくにこのかたち』という題名で、
山田邦子の胸とか尻とか脚とかについて
延々と語ってる本でなくて良かった。

でも、司馬は小説の方が面白い(上から目線だな、俺)。


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2010年07月04日

『功名が辻 全四巻』司馬遼太郎、文春文庫を読書する男ふじき

加護がああだと言うのに、辻はいまや飛ぶ鳥を落とす勢い。

「こ、巧妙だ。辻!」

ちゃんちゃん

内助の功で知られる山内一豊の妻、千代と、
その夫(つまり山内一豊本人)が、
雑兵のような戦国時代から豊臣・徳川の治世を生き抜いていく、
家庭内企業ドラマみたいな小説。
仲間由紀絵主演でNHKの大河ドラマにもなったが、そっちは未見。

読み始めて思ったことは「千代がこええ」という点。
司馬遼太郎の千代の書き方が
家庭をテリトリーにした軍師みたいな書き方なんである。
愛は単に愛でなく「愛」という武器。
やだよ、そんな全て計算ずくな奥さん。
基本、夫に対して上から目線だし

その上から目線が妥当だとしても、
いわゆる普通に「夫への愛」が読んでて
もどかしいほどに感じられないので
とても不安を感じてしまう。
司馬先生はそんな些細な所に興味も妥協もないらしいのだけど。

凡庸な夫を賢妻が共同経営者としてバックアップするという構成は
愛が醒めた後の夫婦関係を思えば実にリアルであるけど、
最初の前提の愛が「愛」と思い込もうとしている何かのようで、
どうも「愛」っぽくないので、座りが悪い。

なんて風に思うのは男だけで、案外、こんなもんなのだろうなあ。
多分に男の方が無駄にロマンチックな生き物なのだ。

一巻は戦国時代末期、織田信長が破竹の勢いで
中部地方を嘗め尽くしていった時代、
この辺りの千代はとてもいや。

夫を操縦する妻というスタンスはいいとして、
千代その物の出番が少ないのに(単に史料が少ないのだろう)、
妙に物知り顔で夫の能力のなさを冷静に判断する所が鼻につく。

二巻後半以降、豊臣が天下を取り太平になって、
武家の暮らしが歴史に影響を及ぼすようになってくると
千代の出番がやっと主人公扱いになるので、
同情できなくもなくなってくる。

まあ、野郎としては、
女性には「ハーレクィーン」な感じで愛に猪突猛進して貰いたく思う訳です。
そういう女性を可愛く思う訳です
(って考え方がそもそも男のエゴなんだろうけど)。

そして、四巻。
びっくり。
後味わるい。
こんなのをよく大河ドラマにしたみたいな終り方をする。

どんな話かを例え話で話すと
偉くなりたい平凡な青年は周りのみんなの取立てで徐々に登りつめる。
でも、平凡で能力のない彼は強力な政治采配が振るえない。
彼は国民を平定する為に、周りのプロの意見を取れ入れ恐怖政治に踏み込む。
アウシュビッツである。国は平定する。

これは平凡(どちらかというと暗愚)な青年が
最後に登りつめたステージで、今までやってきた事を裏切って、
とりあえず成功を収める世知辛い話だ。
そして、その青年をずっと裏から操っていた黒幕にしてみれば、
ずっとずっと積み上げてきたダムに最後の最後で
小便をひっかけるような信じられない行為で決壊させてしまうような、
ともかくやるせない話なのだ。

この後、バカ話題。
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2010年06月23日

『最後の将軍』司馬遼太郎、文春文庫を読書する男ふじき

とっても恥ずかしい話だが、漢字ばっかりで疲れた。

というか人名が多い。
それも太郎とか二郎とか一目で読めるような名前じゃなく、
ルビがふってあってやっとみたいな名前が多い。
しかも、一回振られたルビはその人物が
10ページくらい登場しなくても何か特別な事情がない限り
再度ルビを振られたりしないのである。

意地悪としか言いようがない。

15代将軍とくがわよしのぶ
「けいき」と覚えていたので、
「よしのぶ」と読むなんて知らなかった。
その時点で、もうつまづいてしまってる。

司馬遼太郎はよしのぶに興味は抱いているが、好きではない。
言葉の節々がきつい。
確かに、天下の大将軍なのに、大変人ではあったろう。
まあ、司馬遼太郎に取り上げられるだけで
勲章を貰ったようなもんだから、
それを否定するのも大人気ないかもしれないけど。

「高木ブー」みたいに「徳川慶のブー」であったら、
きっとそういう人生が送りたかった人だと思う
(分かったような、分からんような)。


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2010年06月08日

『放送禁止秘蔵集プレミアム』ミリオン出版

放送禁止作品を取り上げるムック本。

版権裁判になってるタイのウルトラマンの写真が載ってるが、
余計なイメージを追加搭載してしまってる
昨今の日本のウルトラマンに比べると、
元のイメージに近いシンプルなデザインにとても好感が持てる。

円谷が裁判で負けて、タイで生き延びる事の方が
「ウルトラマン」というキャラクターにとっては
案外、幸せな事なのかもしれない
(作品を観てない上での意見だけど)。

さて、R指定エロゲーの回収写真が並んでるページがあるのだけど、
回収理由が「CGのモザイク漏れ」となってる、
そのモザイク漏れのカットをそのまま、載せてるのは問題ないのか?

ちっちゃなカットで見逃しポカしてるだけだろうけど。


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2010年06月04日

『ブラックペアン1988(上)(下)』海堂尊、講談社文庫を読書する男ふじき

田口、白鳥シリーズのスピンオフ。

医療ドラマ。

いや、今までのシリーズ全てが医療ドラマではあるけど、
今回のこの作品はそれ以外の要素が少ないのだ。

『チーム・バチスタの栄光』→犯人探しの推理ドラマ
『ナイチンゲールの沈黙』→サイコサスペンス(?)
『ジェネラル・ルージュの凱旋』→大規模災害現場での人間ドラマ
『イノセント・ゲリラの祝祭』→会議議事録(笑)もとい政治ドラマ
『螺鈿迷宮』→土曜ワイド劇場

あえて変な物をくっつける必要はなかったのかもしれないけど、
ジャンルの助けがないからか、話としてのオチは弱いかも。


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2010年05月22日

『美獣 神々の戦士(上)(下)』高千穂遥、集英社文庫を読書する男ふじき

高千穂遥の22年前のヒロイック・ファンタジー。
表紙カバーは天野喜孝。

北欧神話を土台にしているので、
オーディーン、アスガルド、ユグドラシル
なんて単語が当たり前のように解説も何もなく使われる。
非常に不親切だ。

いや、普通、一般常識として北欧神話はないよ。
解説や説明を入れるべきだよ。
巨人や小人、不思議な出来事、神々の実在、
こういった世界観は神話の世界を土台にしていたとしても、
それぞれの作者の頭の中で、どこまでを神話とするか、
どこまでをリアルとするか、はバラバラだから、
その作品作品で設定はちゃんと語られなければいけない。
その辺がお座なり。なんか素人だなあ。

ラスト、少年ジャンプの10週切り連載のように、
「これから次の敵に向かって戦い続けていくぜ」
展開になってるのには笑った。
ある意味、時代精神の先取りなのかもしれない。

表紙カバーの天野喜孝のイラストは
男のバレエダンサーのモコモコした身体を
正面から逃げずに描いたみたいでかっこ悪いぞ。



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『NORIEが将軍!?´◆拗眄虔耆據富士見ファンタジア文庫を読書する男ふじき

高千穂遥の18年前のライトノベル。
イラストはマクロスの美樹本晴彦。

こ、これは恥ずかしい。

主人公の名前が燦星のりえ(きらぼしのりえ)なんて、
もうそれだけで恥ずかしいのに、ことあるごとに
裸になったり、「いやあ」とか「やだあ」とか、
思春期の少年の欲望に忠実すぎる展開が待っている。

異世界の話だから、人の名前でも国の名前でも、
作者が作った今までに聞いた事のない名前が山のように出てくるが、
読みやすくする為には、無駄に新語をバンバン出さずに、
省略できるところは省略すべきだろう。



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2010年05月16日

『イノセント・ゲリラの祝祭(上)(下)』海堂尊、宝島社文庫を読書する男ふじき

海堂尊の田口・白鳥シリーズ第四弾。

第三弾『ジェネラル・ルージュの凱旋』あたりから、
そういった傾向は見えていたというものの、
とっても不思議な読まされ方をされてしまう小説。

事件は起きない。
ので、ミステリーとは言えない。
でも、別に謎を解く為に、このシリーズを読んでる訳じゃないから、
ミステリー原理主義者(いるのか?)は怒るかもしれないけど、
全くもって問題ない。

で、この小説の中で何が行なわれているか。

「会議」

ただ、それだけ。

会議の議事録なのである。

でも、面白い。

それが凄い。


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2010年05月04日

『あい』瞳リョウ、スタープレス出版、を読書する男ふじき

2000年5月30日発行

ってことで瞳リョウちゃんも10年前のAV女優になってしまった訳ですが、まあ、本を書くような女優さんはとっときの不幸エピソードを持ってるようで、瞳リョウちゃんも例に漏れずです。

芸能人のお手軽ブログ本みたい。10年前で1500円はちょっと高いか。

わざわざ1章を割いている「リョウのポエム」が痛い。

あ、「あい(eye)」と「瞳」が掛かってるのか。


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2010年04月13日

『東京少年』渡邊睦月、村上桃子、リンダブックスを読書する男ふじき

映画『東京少年』のノベライズ。

こんな堀北だったら、もう人生踏み外してもいいってぐらい、可愛く、そして、いじらしく書かれている。おそらく、ここに書かれている堀北が、社会一般が堀北に望む理想の堀北像に違いない。流石、初期の携帯刑事から脚本を手がけていた渡邊睦月が骨子を作っているだけある。

ただ、映画はこのノベライズを越えられなかった。

しょうがない。普通の映画で、女の子の心の中を延々と説明するのはリスクが伴うだろう。小説だとそれが出来るのだ。

ちなみにこの小説での堀北の苗字が「藤木」なのが、ちょっと嬉しいけど、別にそれは全くもってどうでもいい事にすぎない。


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千里眼クラシック表紙

クラシックシリーズの表紙に毎回、

デザインされている女の子は、

ポール牧の指パッチンっぽい。



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『千里眼の瞳 完全版』松岡圭祐、角川文庫を読書する男ふじき

題名について、読み終わってなるほど。ふーん。

北朝鮮の拉致事件が話の中に巧みに組み込まれているんだけど、
拉致された被害者の名前が「星野亜希子」だったので、

読んでて
「ほしのあき(本名および役者の時に使う名前は星野亜希)」が
ちらついて困った。

ほしのあき、だったらちょっとくらい北朝鮮に拉致されて
ひどい目に会わされても、まあ、いいだろう、
というのが嘘いつわりない本心です(本人には申し訳ないけど)。

ただ、北朝鮮の拉致は、日本に潜入する特殊工作員用の日本語教師獲得が目的だから、
ほしのあきは、移送途中で日本海に突き落とされてしまう気がする
(ほしのあき風な喋り方が特殊工作員に蔓延したら目立ってしまって死活問題だ)。

この一冊だけ読み逃してて後から読む事になったが、
神経質じゃないので、順序性はそんなに気にならなかった。



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2010年04月12日

『後催眠 完全版』松岡圭祐、角川文庫、を読書する男ふじき

あれ?

これはドンデン返しが甘い。なんか全部分かってしまった。

表紙は『催眠』『カウンセラー』の嵯峨敏也だけど、嵯峨くんは主役じゃないです。

ビックリはしないけど、いい話系ではある。


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2010年04月10日

『フラン学園会計探偵クラブ』山田真哉、角川文庫、を読書する男ふじき

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
『女子大生会計士の事件簿』の
山田真哉の新作のモチーフは税金。

相変わらず、目の付け所が確か。

主役のキロリは『女子大生会計士の事件簿』の
ミニ萌ちゃんみたいなもんで、ええと、それなら、
ハイスクール萌ちゃんでも、よかったんじゃないかな。


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2010年03月26日

『AV時代 村西とおるとその時代』本橋信宏、幻冬舎アウトロー文庫、を読書する男ふじき

AV監督、村西とおるの勃興から没落までを、らりらり、に描く。

同じ時代を生きてたから、読めば何という事はなくても面白いのである。
逆に言えば、同じ時代を生きていないなら、
資料価値はあるけど、そんなに面白くはないんじゃないかなあ。

樹まり子が出てきたのは嬉しかった。

基本、ダイヤモンド映像中心に書かれていて、
ダイヤモンド映像には当時ほとんどお世話にならなかったから、
個人的な感触としては今一つ二つ。
もっと面白い話は別の会社の周辺にきっと埋もれている筈だ。
誰でもいいから是非、発掘してください。

解説が大槻ケンヂ、なのはとってもいいプレゼントみたいで嬉しい。

この前編に位置する『裏本時代』を読まずに読んだけど、
全然、問題なしである事も一言、書き添えておこう。


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2010年03月25日

『風俗体験ルポ やってみたらこうだった』本橋信宏、宝島SUGOI文庫を読書する男ふじき

増刊FRIDAYに掲載されていた極秘取材の風俗体験ルポ。

通販グッズや、裏ビデオなどの騙されショボン体験記も面白いが、
本物のスチュワーデスとか、カリスマ風俗嬢とかの無理目線の話が
やっぱりテンションあがる。

とはいうものの、そんな大した本ではない。

なのに、ここで一つの記事にしようと思ったのは、文庫のレーベル名。


宝島SUGOI文庫


これって何か凄くない?

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2010年03月18日

『千里眼 背徳のシンデレラ 完全版(上・下)』松岡圭祐、角川文庫を読書する男ふじき

クラシックシリーズ最終巻。

厚い。
上巻587ページ
下巻633ページ

普通の文庫は1冊200ページくらいなので6冊分だ。
ごっついのう。

面白いけど、上巻は宿敵、友里佐知子が主役、
下巻はセミ宿敵、鬼芭阿諛子が主役で、
本来のシリーズ主役である岬美由紀は狂言回しみたいな役回りだ。

あと、話の中に角川新シリーズのキネシクス・アイのエピソードが出てくるのは
時間軸が間違えているのではないだろうか?

基本、クラシックシリーズの美由紀は自分の出自を知らず、
暴力的に突き進み、恋に無頓着。新シリーズの美由紀は、
相変わらず行動力は暴力的だけど、とてつもなく犠牲精神が強く、
時に恋もする、もうちょっとお姉さんという感じだ。

キャラの流れからも、交友関係の流れからも、
クラシックが終わった後に、新シリーズという方が
単純明快、且つ、正しいと思う。

研究者じゃないから、矛盾してたら、ごめんなさい、だけど。


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2010年02月02日

『萌え萌えブログの作り方遊び方』萌えブログ制作委員会編、イーグルパブリシングを読書する男ふじき

よし、ブログを「萌え萌え」にしてみるか、という事でブックオフで100円で購入。





こんなんで「萌え萌え」になるかあ!


「萌え萌えプログ」の作り方、ではなく、
萌え萌え(風に解説する)「プログの作り方」、なんだな。


ブログの入門書としては通り一遍で、たいしたことが書かれていない。
技術書ではなく、心の指南書みたいな傾向があるけど、
何となく「萌え〜」とか言ってる奴らに、諭されたくないって気持ちもあって、
読み応えがチグハグだ。
何にせよ、買った方が悪いんだよな、きっと。
「萌え萌え」という言葉をキーワードにして物を買うようなヤカラに
絶対、市民権はない。

萌えキャラのCG作成パートだけ、技術バリバリの内容になってるのは、
ここだけきっと担当者が違うんだろう。

とりあえず、そこで使われてるソフトが自分のPCには入ってないので、
やっぱり、このブログは「萌え萌えブログ」にはならないのでした。


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2010年01月27日

ノベライズ『罪とか罰とか』丹沢まなぶ、原案ケラリーノ・サンドロヴィッチ、小学館文庫を読書する男ふじき

あらぁ。

ネジが緩んでいる話ながら、思った以上にいい話だったのにビツクリした。

締め方がちょっと違うが、これはこれで一つの解答なんだな、と軽く納得。

映画観た後の成海璃子ちゃんの「ぽわっ」としたイメージには助けられてると思う。


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2010年01月22日

『バスジャック』三崎亜記、集英社文庫を読書する男ふじき

『となり町戦争』の作者の文庫2冊目。

七編からなる短編集。
ラストのオチが、どうした事かみんな弱目。
文庫タイトルにもなってる『バスジャック』が一番「動」な感じで、好き。

それにしても、著者近影で作者が男だという事を知ってしまう。
ちょっとがっかり。
がっかりに正当性がない事は重々承知の上だ。


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2010年01月21日

『給与明細は謎だらけ』三木義一、光文社新書を読書する男ふじき

給与明細に記載されている項目の中から税金がどれだけ取られているかを扱った本。

どれだけ取られているかが分かっても、それをどうにか出来る訳でもなし。

そして、読む前も、読んだ後も、「給与明細は謎だらけ」である事に変わりはない。

まあ、確かに「給与明細が謎だらけである事を解消する」とは一言も書いてはいないけど。


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2010年01月20日

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争6』ママチャリ、小学生文庫を読書する男ふじき

おもろい。

1,2,6巻という変則的な読み方になったが、
とりあえず全然大丈夫だったので一安心
(正順で読む方がそりゃあいいんだろうけど、
6だけ古本屋で100円売値って価格に理性が飛んだ)。
とりあえず前提になる1は必須だが、
後は順不同でも大丈夫そうだ。

今回、割と生臭い話に、ちょっと引かんでもないけど、
それにしても、この人は語りが上手いなあ。

6巻に出てくる登場人物、
天使の恵美ちゃんがむちゃくちゃ可愛い。
古今東西、小説で書かれた女の子の中では、
この子が一番可愛い。


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2010年01月12日

『ハリウッド・ビジネス』ミドリ・モール、文春新書を読書する男ふじき

著者はハリウッドで映像ビジネス著作権を主戦場に戦う弁護士。

訴えられた。
儲かった。
盗作だ。
著作権が他人に移ったら再度交渉しないと、移管前に作った映像でもオクラだ。
etc.etc.

金、金、金。
金にまつわる裁判沙汰の記録。
清廉とはほど遠いけど、逆に気持ちいい。

というか、それより面白いのは新書表紙。
「ミドリ・モール」の「ミドリ・」が何の理由もなく、半角になっている点だ。
全角カナへの変換忘れである事は一目で分かるのだが、発行されるまで誰も気付かんもんかね。

「ミドリ・」だけ2倍早いスピードで読んでやってください。


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2009年12月25日

『きらめく映像ビジネス』純丘曜彰、集英社新書を読書する男ふじき

タイトルが古くさくって、ベタでかっこ悪い。
そんなタイトルで損してるのか、こんな本があるとはとんと知らなかった。

ハリウッドとアメリカのTVネットワークを中心に、映画とTVの周囲で働く職業をただただただただ列挙し続ける。基本、ただそれだけの本。本当にそれだけなんだけど、それだけで一冊の本になる分量に達してしまうのだ。

第一章 映像ビジネスの黎明期でのエジソンのヒールっぷりがたまらん。けっこうイヤな奴だったみたいだ。



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2009年11月27日

読書『被疑者04の神託 煙完全版』松岡圭祐、角川文庫

帯に「ミステリー史に残る傑作」とコピーされてる。
決して大袈裟だとは思わない。

ただ、だと言うのに「ミステリー」かと言われると考え込んでもしまう、微妙な立ち位置にある小説。


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読書『千里眼 キネシクス・アイ 上下』松岡圭祐、角川文庫

巻を重ねるごとに主人公、岬美由紀の超人度、偉人度、伝説度が上がっていく。そんな中、前半、12歳の岬美由紀の冒険談、こんなのどう考えても「そりゃあ、ありえんだろう」なんだけど、小説はフィクションで、平たく言やあ「嘘」なんだから、これはこれでよくはないけどいいだろう。

12歳の岬美由紀が同級生から「みさっちゃん」と呼ばれている、あまりにありきたりな光景に激しく萌える。



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2009年11月17日

読書『おはスタ ネタ帳! 鉄拳王の「こんなおはスタは夜にやれ」』おはスタ美術部責任編集、小学館

「おはスタ(おはようスタジオ)」を夜に、という発想が凄いけど、相変わらず「凄い」が似合わないのだな、鉄拳は。まあ、それはいい。

その「おはスタ」の中で、この本が発行された2004年頃、「未来少年ヤマモト」というコーナーを極楽とんぼの山本が持っていた。事件と同時にコーナーは閉鎖されてしまった訳だが、このネタ帳の中でヤマモトの卒業がネタでほのめかされている。

インフルエンザの注射をすると注射針の針穴から空気が抜けてどっかに飛んで行ってしまい、おはスタ卒業、なんだそうだ。

インフルエンザではないけど、穴に突起物をぶっ刺す事で、どっかに飛んで行ってしまった訳だから、半分くらいは当たっているかも。



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読書『新編集 こんな○○は××だ! Pocket´◆拇慣、扶桑社文庫

特殊芸人・鉄拳のネタ本。

ネタその物はTVと何ら変わらず。
巻末スタッフ欄で鉄拳の所属事務所が「有限会社 鉄拳社」である事を知る。
個人事務所でテレビのレギュラー枠を持ってるのが凄い。

でも、鉄拳には「凄い」という言葉が似合わない。
残念だったら、陰に隠れて泣いてもいいぞ、鉄拳。それは多分、よく似合う。



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2009年11月10日

読書『いやでも楽しめる算数』清水義範、え・西原理恵子、講談社文庫

理科(2冊)と社会科(2冊)に続く小学教育やり直しエッセイの第五弾。

タイトルに反して

いやだったら楽しめない

それは請け合おう。

そんな物、請け負われても誰も得をしないとも思うが。



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2009年10月08日

読書『痩せりゃいい、ってもんじゃない? 脂肪の科学』森永卓郎、柴田玲、文春新書

脂肪を研究する科学者による「脂肪だって悪い事ばっかじゃないんだ」っていう脂肪弁解本。にもかかわらず、総合結果として「まあ、おおよそは悪いんだけど」という腰砕けな結論に至ってしまうんで、ちょっとコケる。

客寄せパンダとして森永卓郎を使ったのは、とても効果的。
話が難しくなりすぎず、読者が肥満について優越感を持てる。

いやあ、でも薄いなあ。ページ数はそこそこあるけど、文字が大きくて、スカスカ。何か役所とかで配ってるリーフレットみたいだ。



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2009年10月07日

読書『死因不明社会』海堂尊、講談社ブルーバックス

帯に書かれている「『チーム・バチスタの栄光』は、この本を書くために生まれた!」というコピーは、おそらく間違いではないが、それよりも少しばかし知名度が低くなってしまうけど、「『螺鈿迷宮』こそが、この本を下地にして生まれた!」という方が、より正確であるに違いない。

で、青いペンキ缶の中で溺死させたバックスバニーの血と体液が練りこんで作られたブルーバックスなだけに、なかなか食えない一冊である。ああ、くだらないネタを言うだけの為に無駄に行を消費してしまった。大体、ブルーバックスなんて初めて読んだ。科学、数学などの理数系は苦手なのだ。で、苦手を無理して読んだのは、著者が「海堂尊」だったから。面白いです。工夫されてます。素人を飽きさせません。ただ、小説のキャラクター白鳥圭輔を狂言回しにして解説が進行するので、『チーム・バチスタの栄光』を読んでからの方がスムーズに楽しめます。理想で言うと、『チーム・バチスタの栄光』『螺鈿迷宮』『死因不明社会』の順に読むのがいいかな。三冊通して一気に読んで、『死因不明社会』読了後に、『チーム・バチスタの栄光』と『螺鈿迷宮』をパラパラめくって、もう一回確認するのがベスト。多分、小説と無関係にこの新書だけ読んでも、普通に読めるは読めるんで、これから読み出しても大丈夫だけど。

で、言ってる事はごもっともで、すこぶる正論。ただ、医者と一般の人々の間にはやはり溝があって、医者である著者が求めているほど、社会は死因を求めていないと思う。死因を求めてやまない方が正しい社会なのかもしれないが、今の社会では牙を抜かれちまったのか、市井の民の認識としては、そんなに死因は求められていない。あまり、究明しなくてはいけない程の事態に巡りあわないんじゃないかって点と、近しい者の死に巡りあうタイミングが一生に片手の指で数える程度にしかないので切迫した問題に思えない点、これが大きい。常時、死体とお付き合いしている医者とは感覚が違うのだ。

でもまあ、正論だから賛成です。反対するいわれがない。

ブルーバックス内で、虚構の世界の住人をガイドに迎えたのは初の試みである、と前書きに書いてある。さもありなん。まあ、普通、そんな事は考えんだろう。ただ、その気になればアトムとお茶の水博士で科学漫談、ブラックジャックで医学放談とか、やれる素地はあった。って事は、海堂尊の企画力を誉めるより、ブルーバックスの非企画力を責める方が正しいかも。だって、難しい学術を企画力によって手に取ってもらいやすい読物に仕上げるのが新書の企画力の筈だもの。ブルーバックスで手に取りたくなった過去はないなあ。

ブルーバックス自身のキャッチコピー「科学をあなたのポケットに」も、ポケットにブルーバックスを忍ばせるなら、在野科学の象徴テンガを忍ばせたいな、と思うもの。

と、偉そうな事を言ってますが、テンガ本物を手に取った事はありません(手に取らず、直接、装着した事もないよ、念のため、言っておくけど)。

【結論】
(1).海堂尊の小説ファンは、この新書も小説の番外編みたいな物だから、読まないとダメです。
(2).ブルーバックス、もうちょっといい意味で貪欲に下品になれ。
(3).テンガ手にとってみるかねえ。

「(3)」を結論にしちゃいかんか。


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2009年10月03日

読書『テレビ霊能者を斬る』小池靖、ソフトバンク新書

斬ります。テレビ霊能者。
バラバラで血まみれ。というよりは冷静に腑分けされた感じ。学者ならではの冷静さがグッド。

著者の関心は能力の有無にはなく、霊能者がテレビに必要とされる背景にあって、その背景を上手く満たしてさえいれば、能力がなくても成功は可能かもしれない。でも、この本を読む限り、テレビ霊能者もそんなに幸せそうに見えないしなあ。

「あなたもグングン霊能者になれる」
「無理せずラクラク1日10分の練習であなたもスター霊能者」

霊能者になるより、上のようなキャッチコピーで霊能者を量産する側に入った方が、身入りは良さそうだ。でも「霊能者学園」なんてアカラサマな物はなくても、プロデュースビジネスとしてなら、今だって成立しているのかもしれない。

話がずれた。

ちなみに、斬られているのは、江原啓之、細木数子、ほか。

この辺の面々のエピソード(例えば一時期の江原啓之が人の前世にあげるのは中世イギリス、フランス、イタリアの貴族ばっかりで、指摘を受けた後、傾向が変わったとか)を摘まみ食いするだけでも普通に面白い。



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2009年09月22日

映画『南極料理人』VS原作『面白南極料理人』

映画『南極料理人』の原作エッセイ『面白南極料理人』西村淳、新潮文庫、をブックオフの100円本で見っけて購入。映画鑑賞の後に読んだ。

ふうん「面白」ね。じゃ、映画は言わば『面白くない南極料理人』という訳か。いや、まあ、んな訳でもない。ふざけっぱなしでもないが、どっちかってえと映画の方が軽いおふざけ感が強くて、「面白」が強調されてる節がある。ただ映画化に際してタイトルから「面白」を引っこ抜いてシンプルな『南極料理人』にしたのは、宣伝的に大正解だ。ともかく凄く語呂がよい。

で、その語呂の良さだけを重視するなら、次回作は『荒野の南極料理人』でどうだ! 内容はタイトル決めてから考えれば大丈夫。とりあえず堺雅人を予約しておけば、手堅いヒットは望めるだろう。

さて、普段、映画を観る時は、手元に原作があっても、映画を観てから原作を読むようにしている。勿論、既に読んでいた小説が映画化されちゃったケースなどはどうにもならんのだけど。で、それは映画と小説を戦わせると、確実に小説が勝つ事が分かっているからだ。小説には、映画やドラマで表現する事が不得手な心理描写を嫌になるくらい盛り込む事が可能だし、話の流れを止めてでも、状況や背景をずっと語り続ける事も可能、と、基本的に全然、自由度が高いのだ。勝てる筈がない。

だから、原作小説を先に読んでおいて「映画になったら全然ダメだった」というのは気持ちは分かるけど、「そんなこと言う奴はバカ」と思われちゃうから、そんな事をつい言っちゃう人は注意が必要だ。誰も「バカ」と思っていても、面と向かって「バカ」とは注意してくれないぞ。言われてもイヤだけど。

で、『面白南極料理人』なんだけど、これはそんなセオリーを曲げても、原作を先に読んどいた方がよさそうだと思った一冊でした。

原作の方が情報量が多い。これは大概の原作物が抱えてる構造だけど(これを逆手に取ったのは『Wの悲劇』くらいか? あ、あとたまに短篇小説を長編映画にするなんて無茶な情報上乗せとかやる場合もあるか、って話がずれた)、そのでかい情報プールからのチョイスが、素人に優しくない。例えば、南極とはどんな所、そこに行くのにどれくらいかかるの、そこはどれくらい隔絶されているの、そこでみんな何をやってるの、という基本的な情報が落ちている。だから、日帰りで遊びに行ってるみたいに見えるのだ。でも、そういう情報がなくても観れる。映画の主題はそこではないから、なくても大丈夫ではある。でも、知ってた方がセリフ一つ一つの奥行きが違う。

なので、普段とは逆だけど、これは原作先行で観た方がいいと思う。私自身が「映画→原作」の順序なので、こんな事いいつつもガッカリって図式を完全に否定しきれないのだけど(なんたって体験してないから)。折衷案をあげておくと、360ページの本のうち、最初の80ページ、ドーム基地に着くまでの部分を先に読んでおくのがいいかな。この辺は映画でもほとんど省略されてる部分だから。

逆に今回の『南極料理人』で、原作を先に読んだ時に生じるデメリットって何だろう。多分、その一番は、原作に載ってる原作者の写真と堺雅人があまりにも全く180度違うタイプだって事だろう。ペンギンとマントヒヒとか。そんなぐらい違う。でも、映画だから。これは許してもらわん事にはしょうがない。誰もが堺雅人の容姿を持って生まれてくる訳ではないのだ。そりゃあそうだ。『ワルボロ』のゲッツ板谷と松田翔太って虚実対決の方が強烈だし。あ、でも、原作エッセイと映画で、明らかにキャラクターは違います。原作の方がもっと破天荒でいい加減。

まあ、後から読んでも充分、面白いので、前でも後でも(♪後ろから前から)一読をお勧めします。

・映画『南極料理人』の感想
南極絡みでもう一記事。

▼と、映画生活へのLINK
南極料理人@映画生活



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読書『守護天使』上村佑、宝島社文庫

同名映画の原作。

面白い。映画より緻密。

オマケ小説の『守護天使 外伝』も読ませるが、『守護天使』(正伝)主人公、啓一のあまりの落ちっぷりがちょっと哀れでギリギリ好きになれない。ただ、悪い奴の描き方が凄い。

【トラックバック追加】2010.4.21
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えーと、まあ、硬い言い回しですいません。
一応、正しく経緯を残しておきたいので。

っつか、補足の文書の方が元の文書より長いのってかっこ悪いな。
『守護天使』の主人公も私自身もとりあえず、かっこ悪いんだから、まあ、いいか。
ちょっと寂しくなってきた。


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2009年09月18日

読書『東京番外地』森達也、新潮文庫

森達也が東京にある、森達也好みの場所(本人はかたくなに否定しそう)にルポをするルポ記。

出色なのは、文庫本化で企画されたオマケルポのルポ風景を、あとがき担当者の重松清が更にルポをするという二重構造の「解説」。解説の内容はそんなに大層なことを書いてない。でも、解説文を読んで購入の決定をするタイプの裏をかく行為が、何だかとっても愉快。



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2009年09月14日

読書『南極1号伝説』高月靖、文春文庫

日本ダッチワイフの歴史と現在を語る。

文章より、チョコチョコ挿入されているダッチワイフの写真が強烈(えーと「挿入」はそういう意味ではないです)。

可愛い。

欲しいなあ、と思わせるものがある。いや、いろいろ障壁があるから買ったりはしないけど。障壁がなかったら手を出しちゃうかも、と思わせる物が確かにあります。

文春文庫なんて、ごく一般的な書店だったら、大概、置いてあって、文庫本なので、ビニールとかもかけられていません。普通に手にとって中をパラパラめくれるので、この文庫本の写真だけでも立ち読みしてください(えーと「立ち読み」はそういう意味ではないです)。



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2009年08月30日

読書『日本神話とアンパンマン』山田永、集英社新書

日本神話とアンパンマンの共通性を語る。

こんな新書が出ている事に驚いた。

読み終わったら、言ってる事が別に「世迷言」でなく、それなりにちゃんと納得させられる根拠を有していた事に、又、驚いた。



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2009年08月27日

読書『暗証番号はなぜ4桁なのか?』岡嶋裕史、光文社新書

『迷惑メールは誰が出す』と同じ作者の一冊。

この本もなかなか読みやすい。

ただ、明確な回答の出ていない内容をタイトルに持ってくるのはどうかと思う。



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2009年08月09日

読書『私の奴隷になりなさい』ほか、サタミシュウ、角川文庫

サタミシュウのSM小説は

『私の奴隷になりなさい』
『ご主人様と呼ばせてください』
『おまえ次第』
『はやくいって』

と角川から四冊の文庫本で出ているが、圧倒的に素晴らしいのは一冊目の『私の奴隷になりなさい』だ。何と言っても、この一冊がオリジナルとしての純度が高い。いわゆる血が濃いという奴である。二冊目の『ご主人様と呼ばせてください』は、形式を改めて整えたリメイクに近いし、三冊目の『おまえ次第』に至っては一冊目、二冊目のセルフ・パロディーであって、しかも、一冊目、二冊目の読者から全く求められていない鬼っ子的存在である。四冊目『はやくいって』は短編集で、一冊目から三冊目までの外伝的な位置づけ。スタイルもさまざまで玉石混交。一冊目のヒロインである香奈の後日談は衝撃的だ。

一冊目から三冊目までのカバーモデルが大沢佑香。四冊目のカバーモデルが加藤ツバキ。やはり圧倒的に素晴らしいのは一冊目の大沢佑香だ。多分、このカバー写真がなかったら二冊目以降の刊行はなかっただろう。それくらいいい。

なので、ブックオフで105円で見かけたら、1冊目は是非、買って読んでください。最低、読まなくてもカバー写真だけで105円の価値はあります。←どうもAVのパッケージの流用みたいなんだけど、それでも素晴らしい事に変わりはない。


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2009年08月08日

読書『生協の白石さん』白石昌則、講談社

一世を風靡したベストセラー。

100円で購入。薄い。読みやすい。面白い。絵はないけど絵本みたいだなあ。

ああ、自分も白石さんみたいになりたいなあ。
仕事が本当にコメントを書く事だけだったら、そこそここなせる気がするんだよなあ。そんな風に思ってるボンクラが私以外にも50万人くらいいそうだ。

ちなみに実際の白石さんは、別にコメントカードに返答を書く事だけが仕事ではなく、コメントは仕事上のオマケみたいな位置づけである。

あ、そうそう。「聖教の白石さん」とか「精強の白石さん」だったら、ベストセラーにはならなかったに違いない。・・・わざわざ書くほどの事でもないか。でも、ロシア聖教の渉外課に勤めて、宗教的な国際謀略の合間にコメントカードで、信者の心を癒す白石さんってのも物語としては面白いかもしれない。「精強の白石さん」は、うっぷ、自分で書いといて何ですが、考えるのに抵抗がある。

全国の「精強な白石さん」も、「精強じゃない白石さん」も、ともかくごめんなさい。



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2009年06月04日

読書『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』柳沢有紀夫、新潮文庫

このタイトルで本当に「世界の嫌われ者」を肯定する内容だったら、目も当てられない。気持ちがいいから、右翼も右翼じゃない人も読め。

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2009年05月22日

読書『鴨川ホルモー』万城目学、角川文庫

映画はもう一つだった。

でも、原作はちゃんと面白いだろう、と読んでみた。
おお、ちゃんと面白い。コメディーというより青春小説として、ちゃんと出来ている。
鈍い脚本化をしちまったもんだ。

楠木ふみは原作の方がいじらしい。
パパイヤ鈴木の振付で具現化した鬼語の出来はいいと思う。


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2009年04月26日

読書『ジェネラル・ルージュの凱旋(上)(下)』海堂尊、宝島社文庫

映画鑑賞後に読んだ。

えええええ!

びっくりしたのは、映画で起こる事が原作の中でけっこう起こらなかったりする事だ(詳細はネタバレだから秘密)。原作そのままでは映画にできない要素を結構含んでいるので、脚本化の労力と才覚の高さに素直に脱帽。

沼田先生(映画は高島政伸)は映画観てからの方がイメージがはっきりして、滅法面白く読める。

読んだ後に、本当に上手く脚本化してあるんで、それを確認する為にもう一回映画を見直してみたくなった。



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2009年04月25日

読書『螺鈿迷宮(上)(下)』海堂尊、角川文庫

『バチスタ』『ナイチンゲール』『ジェネラル・ルージュ』の白鳥、田口ペアのスピンオフみたいな位置づけに見えるけれど、どっちが主で、どっちが従という意識は作者にないっぽいので、ラインから外れてるから読まないってのは勿体無いとだけ言っておこう。

面白い面白くないで言えば面白いだけど、好き嫌いで言うと微妙。面白さはある程度、鉄板だけど、好き嫌いは分かれるかもしれないって何か変な小説だなあ。

映像化しやすい要素がいっぱい転がっているにもかかわらず、安易に映像化するとムチャクチャ安い「土曜ワイド」みたいなのが出来ちゃいそうな危険な小説。

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