読書

2013年03月01日

『だいじょうぶ3組』乙武洋匡、講談社文庫を読書する男ふじき

手も足もない者が先生をやる、

その意義がビンビン伝わってくる。

読み物としての面白さを優先する為に
美談としてまとまりがちではあるが、
テーマをちゃんと語る為にはそれでよいのだと思う。

映画が楽しみだ。

文庫のカバーのど真ん中に写ってる、
いわゆる「ぶーちゃん」が誰よりもピントがあってるのが
物凄く写真技術の無駄使いであるように感じる。
ビリケンさんっぽいっちゃぽいから縁起はいいかもしれんが。


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2013年02月01日

『極北クレイマー(上)(下)』海堂尊、朝日文庫を読書する男ふじき

  
海堂作品内でチョコチョコ話題に上っていた「極北事案」。
事件の中心である三枝部長はここでも主役たりえないので、
話が明解化するようでしなくて、何となくフラストレーションがたまる。
何にせよ、本来はこの中途半端な状態で終わる話ではないのだろう。
おそらく、題名を違えて続巻は出るに違いない。
それを待ちたい。

それにしても、あちこちの話が一気にここに繋がって来てるので、
記憶力の乏しい自分はとっても面食らう。
正直、付いていけてない。

多分、『螺鈿迷宮』から、悪役の怖い姉ちゃん、
『白鳥・田口』シリーズから姫宮、
『ジーン・ワルツ』から産科学会。
まだまだ他もあったり、いたりするかもしれん。
こんないろんなことが一度に同時並行で起こってるってのは
「ホントかよ」状態だけど、「ホント」じゃないからよしとしよう。

それにしても、面白いのは姫宮が出てるシーンなのだが、
姫宮は病院の中に着ぐるみが迷い込んでる様な状態なので、
出演シーンは見事に「リアル」が影をひそめる。
バリバリの絵空事になる。
飛び道具みたいなキャラだなあ。
あまりメインの武器としては使えない。
えてして、そういう奔放でありえないキャラの方が
リアルライフ同様、人からは好まれる。

ラスト近く、ジェネラル・ルージュのあの人がピンポイントで顔出しをする。

胸熱。

ああ、分かってるなあ。畜生。


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2013年01月18日

『脳男』首藤瓜於、講談社文庫を読書する男ふじき

何となく読んでみた。

ひえ。

これ、映画化すんの大変そうだ。

謎が謎のままだし、起承転結がそんなに平たく普通の起承転結じゃない。
言わば、話のバランスがかなり悪い。
まあ、でも、どんな風に仕上げたか興味があるから映画は見るだろう。


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2012年05月12日

『西原理恵子の太腕繁盛記 FXでガチンコ勝負!編』西原理恵子、新潮文庫を読書する男ふじき

  

細かすぎて文庫本のサイズでチマチマ読むのには適してないなあ。
単にサイズだけなら単行本の方がいいけど、やはり文庫は手に取りやすいからなあ。
  
新潮文庫からはサイバラ2冊目か。
サイバラはどこの出版社から出しても
出版社の色をサイバラが飲み込んでしまうから、
同じ版元にしか見えない。
これがオリジナリティと言う物だろう。


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2012年05月07日

『ハイヒールで避妊して』水島裕子、マガジンハウスを読書する男ふじき

今はどうしているもんなんだか、

さばけたHな姉ちゃんだった水島裕子の処女小説集。
1990年の発行だから、もう20年以上も昔だ。

イメージに恥じず、とってもセックスな内容をあけすけに
ビジュアル化できるような比喩で描写する。

なかなかいい。

痛みを伴わない山田詠美という感じ。


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2012年04月18日

『メイド喫茶で会いましょう』アールズ出版を読書する男ふじき

メイド喫茶をグラビアから、社会史、メイドアイドル変遷史、起業レポート、名店案内、メイドへのインタビューや投降などまで集めたムック本。1998年から2008年の10年間を描く(メイド喫茶誕生が書籍が発行された2008年で10年目の節目なのだそうだ)。

面白いのは起業レポート。
萌えビジネスとは関係のない普通の脱サラ社員が雇われ店長としてメイド喫茶を立ち上げ、惜しまれながら閉店するまで。怒られるのを想定であえて書くなら、とっても風俗チックだ。業態の話ではなく、アルバイトの個性を冷徹に見据えて、もっとも原価のかかる人件費をやりくりしながら、商品価値をどう高めていくかの戦略を立てていく構図が、とっても風俗に似ているのだ。「性」を売り物にしていないだけで、店舗が従業員を管理する仕組みは基本、変わらない。裏話はとても面白い。


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2012年04月11日

『恋するおもちゃ』サタミシュウ、角川文庫を読書する男ふじき

  

ふーん、なるほど。

そうか、そう、落とすのか。

あっ、そんな落とし方をする構造にもなっているのか。
それは気づかんかった。
という訳で、青春SM小説、今回もなかなか堪能堪能。
話やキャラ設定に多少、無理があると思うが
プロフェッショナルな話の落とし方が今回は気持ち良い。

カバーの女の子が多分AV女優なんだと思うけど、爽やかで可愛い
(他の書評サイトを覗いてみたところ「有村千佳」というAV女優さんらしい)。


サタミシュウの事を前に書いた読書記事

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2012年04月04日

『つむじ風食堂の夜』吉田篤弘、ちくま文庫を読書する男ふじき

映画を観て、八島智人の主役が正しいのか確認したくて原作を読んだ。

かなり前に読んだから、今ではかなり印象が薄いのだが、これだけは断言できる。

八島智人はミスキャスト。

映画を観た後にもかかわらず、明確に違う人物だと思えるってのは、原イメージと全く合わないという事だろう。努力はしていたと思うが、それで全て解決する訳でもない。

主人公の先生はもちっと茫洋とした影みたいな人物だと思う。

映画『つむじ風食堂の夜』の記事


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2012年04月01日

『信さん』辻内智貴、小学館文庫を読書する男ふじき

かなり前に、映画観た直後くらいに読んだ。

随分、映画は膨らましたもんだなあ。
原作のままだと情緒を膨らませても30分くらいじゃないだろうか。
ラストについてもかなり違う。
でも、それが悪い訳ではない。

映画は監督、平山秀幸の物であり、
小説は原作者、辻内智貴の物である。
映画は、その小説を原案にしながら、
その時代全てを大きく描写するような作品に作り上げた。
小説はその時代の中に生きた一人の青年の無骨な生き方を
ちっちゃい宝石が人知れず輝くように書いた。

文庫に併載されている『遠い町』は朝鮮人の子供の話。
これも映画に吸収されてる。あのエピソードは好き。
ちなみに文庫の解説を書いるのは監督の平山秀幸。

そうかあ、この人は『セイジ』も書いたのかあ。

映画『信さん』のレビュー記事
ついでにセイジの記事

PS 文庫の表紙、首を切られたランニングの少年が波打ち際に立ってるみたいだ。


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2011年11月11日

『エス。』神戸蘭子、ゴマブックスを読書する男ふじき

Sサイズモデル神戸蘭子のフォト・エッセイ。
  
あの声が聞こえないってのは明らかにマイナスでしょ。


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2011年11月02日

『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』荒木飛呂彦、集英社新書を読書する男ふじき

文庫なら分からなくはないが、新書の内容ではない。

いいなあ。

カリスマになると、こういう好きな事を言う立場を獲得できて。
まあ、ただ、お仲間として役にも立たない無駄話がずっと続くのは楽しい。
Jホラー論で「貯めがあるのに何も起こらない演出がダメ」という論旨で
随分、想像力の乏しい見方をするのだな、と思った。
あの何もない事の怖さが分かるのが日本のホラー観客の質の高さだと思う。

まあどうでもいい。
あまり、争ってもしょうがない。

勿論、私はカリスマでも何でもなく、ただの映画観客だが、
何となく同列くらいの映画ファンが書いた物なので、ああだこうだも言える。
それくらいの本。


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2011年10月14日

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争8』ママチャリ、小学生文庫を読書する男ふじき

不良が絡む事件性の強い話が続いた後なので、
この巻の猫の飼い主探しと
主人公の恋愛エピソードには
ジャブをテンプルに放たれて、
軽くお花畑が見えてる感じ程度に癒された。


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2011年09月24日

『ますます酔って記憶をなくします』石原たきび編、新潮文庫を読書する男ふじき

酒の席、その帰り道での失敗談がこれでもか、と載っている。

・駅のホームで正座して爆睡。
・衣服を綺麗にたたんで冷蔵庫にしまう。
・鏡の中に入ろうとする。

こういうの読んでると、『猿の惑星・創世記』で
人間が猿に支配されてしまうのも、全面的ではないけど、
しょうがない面もあるなあ、とか思えてしまう。


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2011年09月18日

『トラウマ映画館』町山智浩、集英社を読書する男ふじき

おもろい。

町山さんは私より2歳年上。
この2年の違いによるものなのか、
TVで映画を観れる環境が与えられなかったからなのか
(TVは一日2時間までみたいな家庭内ルール)、
観た事のある映画は1本もなかった。

でも、おもろい。
ネタバレも含んだ上で
映画の一番おいしい所を抜粋してるんだから、
そりゃあおもろいよって面はもちろんあるけど、
ちゃんとスタッフ、キャストの背景や、時代の流れの捕捉まで
読み物としてちゃんと読ませる物になっている。
つまりいい出来なのだ。

この間出たばかりの本なのに、濡れ本100円で中古購入。

集英社なんて一流出版社から出てるんだな、これ。
何となく、町山さんには聞いた事のないような出版社から
ヒッソリ著作を出し続けてほしいみたいな気持ちがあるので、
全くの余計なお世話だけど、そこは残念だ。


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2011年09月15日

『故郷忘じがたく候』司馬遼太郎、文春文庫を読書する男ふじき

3話が収まってる短編集。

珍しく二つはつまらんかった。

◆『故郷忘じがたく候』
 文庫表題作。豊臣の時代、朝鮮から日本に連れてこられた民が
 400年経った近代に何を思うか、その思いを描く。
 うーん、どうでもいいなあ。
 登場人物が立体的に描かれている訳でもなく、
 そんなに興味を引かれなかった。

◆『惨殺』
 明治初年、少数で東北征伐に向かった官軍の悲惨な結末。
 話が終わってない。
 これが冒頭になって、もっと続くような話なんである。
 当然、不満足。

◆『胡桃に酒』
 『魔界転生』にも出てた、あの方の生涯(あえて誰かは秘す)。
 へー。ほー。
 題材が「色」なので、その行為も書かれるが、
 ちっとも幸せそうじゃない。難儀だなあ。
 これを読んだ後に見ると、大河ドラマに出てる
 その人はまるでママゴトをやってでもいるみたいだ。
 まあ、司馬遼太郎がどこまで真実を書いたかも分からんと言えば分からんけど。
 まがまがしく遒濁って光る一編。



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2011年05月27日

『だから、僕は学校へ行く!』乙武洋匡、講談社文庫を読書する男ふじき


あの縦型の車椅子の乙武くんである。
  
飾らない文章が素晴らしい。
余計なものが付いてないのだ。
言いたい事が凄く正しくズバっと
伝わってくる感じ。
  
言葉を大事に扱わなければいけない
そういう生活を好む好まないに関わらず
選ばされた、それゆえの能力かもしれない。
  
それにしてもすごい行動力である。


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2011年05月23日

『キム兄の感じ』木村祐一、幻冬舎よしもと文庫を読書する男ふじき

ちょうどキム兄が書いたぐらいの面白さだなあ(そ、そらそうだろう)。

ちゃんと仕事をこなしました。
でも、それ以上じゃないです、みたいな。

最近、キム兄を思い出そうとすると、ケンコバを思い浮かべてしまう。
同じスタンスにスポっとはまる人物が出てきてしまったという事だろう。

読んで損した感はないけど、得した感もない。
大当たりな感じが乏しいからだろうなあ。
こういうのは一回でも「ぷっ」と吹き出す大笑いがないと印象に残り辛い。

ごめん、キム兄。
絶対、そんなん書かんだろうけど、
エミリちゃんとの夫婦生活を書いてほしいわあ。


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2011年05月02日

『うつから帰って参りました』一色伸幸、文春文庫を読書する男ふじき

バブルと寝た脚本家、
一色伸幸(代表作『私をスキーに連れてって』)が
自らのヤク中(睡眠導入剤ハルシオンの大量摂取)の病歴と
鬱病の始まりから収束までを書いたエッセイ。

読んで驚くのは、ともかく正直すぎる事だ。

ヤク中や、鬱の病歴を書いたから正直と言うのではなく、
結婚や出産について、さしたる覚悟もなく面白そうだったから
結婚相手への愛よりも、結婚によって自分に何が起きるかと言う好奇心の方が
勝っていたなどとバカ正直に書いてたりする事に目が引かれる。

相手がいる話だから、なかなかこうは書けない
相手は相手だけでなく、相手を含むコミュニティー全体だ。
それと全て対峙する覚悟がなければ、なかなかこうは書けない。

読んではいないが、話題で存在を知っていた
マンガ『彼女が死んじゃった』が経験から出た著作であることも初めて知った。

『木村家の人々』とか見直したいなあ。
成人映画を除いたら滝田洋二郎の映画で一番好きなのは
『木村家の人々』だ。
成人映画を含んだら『桃色身体検査』かなあ。
滝川真子ちゃん可愛かったなあ。

話はずれたが、そういう事だ。
いきなり話を戻したから何が「そういう事だ」なのか全くわからない。
1990年近辺の邦画をいっぱい観た経験のある人にはご一読をお勧めします。


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2011年04月21日

『わたし、男子校出身です。』椿姫彩菜、ポプラ社を読書する男ふじき

ポプラ社である。

あの仮面ライダーカブトの書いた『KAGEROU』を出版したポプラ社である。

という事で、ともかく文学的素養とかを全く必要とせずに死ぬほど読みやすい
(いや、死なないけど)。

ワイドショー見るしか家でやる事のないお母さんでも大丈夫。

美容室に行って女性週刊誌を読める視力があるなら大丈夫。

というくらい文体も編集も読みやすく作られている。

これは、椿姫彩菜、自らがそうプロデュースしたというよりは
ポプラ社がそう作ったのだろう。

だから、誰が書いたかは知らないけど『KAGEROU』も
そこそこ面白い読み物である事を確信している。
水嶋ヒロは素人でもバックに付いてるポプラ社はプロの編集集団だ。
それが『わたし、男子校出身です。』を読むとよく分かる。

この本、もうちょっと我慢してブックオフで100円セールに
紛れ込むようになったら手に取ってみてください。
私も『KAGEROU』が100円になるまで辛抱強く待ちたいと思います。

ちなみに定価1200円→新古書店で付いた価格300円→割チケ50円を使って250円で購入。
まあ、これくらいならいいかな。
話題性が価格の中に折り込まれているのだから今、1200円は払わんでもいいと思う。


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2011年04月06日

『裁判狂時代』阿蘇山大噴火、河出文庫を読書する男ふじき

裁判長! ここは懲役4年でどうすか、
裁判長! これで執行猶予は甘くないすか
同様の裁判傍聴エッセイ。
どうやらこっちの方が草分けらしい。
作者が売れない芸人でとことん暇な時間を持っているという事情もあり、
傍聴への傾倒っぷり、傍聴に対しての全方位っぷりはこっちの方が俄然強い。
北尾トロ前掲2冊がライトで読みやすいので(単に比較の問題だけど)、
北尾トロを1冊読んで「なかなか裁判傍聴も面白いじゃん」と思ったら
アクの強いこっちを読むのがベストな選択だと思う。

人称は「僕」を使っているが、口調が俺様口調で読者より上から目線。
だから、何となく「売れない芸人のくせに」みたいな反感を覚えてしまう。
人間が小さいなあ、俺。


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2011年03月01日

『SPEC供抖嗚棔\床弓絵、ノベライズ 豊田美加、角川文庫を読書する男ふじき

TVドラマ『SPEC』のノベライズ3冊のうち2冊目。
100円で売ってたのでドラマも観てないのに
いきなり2冊目から読んでみた。
割と読めるもんだな。

これからという、いいとこで終わる。
『帝国の逆襲』的展開。
『機戮郎9垢世韻鼻◆忰掘戮100円だったら欲しいな。


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2011年02月23日

『西川里美の日経1年生!』「西川里美は日経1年生!」編集部著、祥伝社黄金文庫を読書する男ふじき

日経新聞の読み方や経済用語の基礎知識をレクチャーしてくれる文庫版入門書。
番組進行の先輩に長谷部瞳がいて、その長谷部瞳がロボ芸者になってしまったので、
と、別にそれが理由かどうかは知らないけど、女の子を換えての一冊目。

経済解説本としては長谷部瞳版より分かりやすく深く突っ込んでるので評価できる。
でも、女の子のキャラ付けがなんか大袈裟っぽくて好かない。
細かいワイプもやめちゃって、編集も手を抜いてるし
(もちろん経済の入門書だから
 アイドルのワイプがいっぱいあるとかないとかは
 本来どうでもいいのは、そりゃそうなんだけど)。

長谷部瞳がロボ芸者の芸風(とりあえずマワシを締める)で、
もう一回やってくれるのが「ぷれい」としてはベストだな。



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2011年02月16日

『笑いの神様の子供たち』勝俣州和、小学館文庫を読書する男ふじき

欽ちゃんファミリーのかっちゃんが書く肩の凝らないエッセイ。
お手軽で頭の悪いエピソードと、欽ちゃんの芸能論なんかが
リーズナブルに「きゅっ」と詰まってて、
ブックオフで100円だったら、なかなかお買い得。
ただ、かっちゃんの写真が使われた表紙が史上最低に
センスが悪いので、カバーを付けずに読んではいけない。

電車の中でカバーを付けずに読んだ為に、
劣等遺伝子を保有する劣等人種のような視線を浴びたとしても
それは明らかにあなたが悪いので、顔に唾とか吐きかけられないように
注意して行動してください。

文庫本の元になった単行本
『ごちゃごちゃ言ってないで誰が一番馬鹿か決めればいいんだ!』
の方が明らかにいいタイトルだ。
文庫本でタイトルが劣化するのは珍しい。
まあ、かっちゃんっぽくないからだろうな。


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2011年02月10日

『逃亡日記』吾妻ひでお、日本文芸社を読書する男ふじき

『失踪日記』で脚光を浴びた吾妻ひでおへの
インタビューで作られた、いわゆる二匹目の泥鰌本。

そういや、ブレイクのきっかけになった
『失踪日記』はまだ読んでないなあ。

実写の(というのも変だけど)吾妻ひでおが
巻頭グラビア(というのも変だけど)に映ってる。
あの顔で、あの自画像キャラは分かるし、ありえる。

でも、手塚治虫もそうだけど、自画像キャラが半端なく年期が入ってるので、
頭の中ではもうキャラの声が完璧に出来上がってしまっている。
マンガキャラの声は、ちょっと高音。
どう考えても本物の吾妻ひでおが、そんな高音の声を出すとは思わない。

そんな風に考えるとちょっと不思議な感じがする。


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2011年02月09日

『コワ~い風俗のお客さん』別冊宝島編集部編、宝島社SUGOI文庫を読書する男ふじき

今までに出会った変なお客を
風俗嬢に聞き書きしたエピソードをまとめた一冊。

「性癖百貨店」と言っちゃえば分かりやすいか。

なんつーか、こういうの読むと
人間の脳髄が生み出す煩悩の数々って凄いな、と本当に思う。

・チンコに味噌を塗ってもらう男
・自転車のサドルのカブリモノを作って腰掛けてもらう男
・ただただ仰向け、うつ伏せ、とひっくり返されるのがエクスタシーな男

などなど。

この熱意を人類の為に何か利用できたらいいのになあ。


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2011年02月07日

『裁判長! これで執行猶予は甘くないすか』北尾トロ、文春文庫を読書する男ふじき

『裁判長! ここは懲役4年でどうすか、』の続き。

別に新しい展開がある訳でもなく
(エッセイってそもそも
 そんなに大きな展開がない読物じゃん)、
雑誌連載の続きが淡々と、
たまに対談なんかも挟みながら載ってる。

傍聴人師匠筋のダンディ氏との対談で
映画の話題がちょっとだけ出てくる。
ダンディ氏(おそらく現在は鬼籍)は
蛍雪次郎の配役に納得いってたのだろうか。

傍聴マニアはあの映画をどう見たのか、
映画と興行が切り離されて、ほとぼりが冷めた辺りに
話題としてぜひ語ってもらいたい。


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2011年01月27日

『赤塚不二夫のことを書いたのだ!』武居俊樹、文春文庫を読書する男ふじき

著者はバカボン(マガジン)VS レッツ・ラ・ゴン(サンデー)
時代のサンデー側の編集者。
  
週間誌で、手塚赤塚を体験した元少年なら、確実に楽しめる。
赤塚はこんな風にマンガを作っていたのか。
こんな風にマンガを作る仲間になりたかったなあ。
  
赤塚と作者武居のバカ会話がムチャクチャ魅力的。
  
そうだ。
こんな風にバカになりたかったのだ。
人生って難しい。
難しいのに1回しかないのだ。
  
しんみり


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2011年01月26日

『未確認生物学!』武村政春、天野ミチヒロ、メディアファクトリー発行ナレッジエンタ読本13を読書する男ふじき

分子生物学者とUMA研究家が
未確認生物(UMA)について激論を交わす。

取り上げられてるのは
ネッシー、イェティ、ネアンデルタール、ツチノコ、
モケーレ・ムベンベ、スカイ・フィッシュ、チュパカブラ

面白いけど対談がフェアかという点で納得いかない部分がある。
UMA研究家が語るキャラの強みゆえのUMAの面白さは
生物の妥当性を考える上で、即否定に繋がってしまう。
UMA研究家がこの辺を整理せず対談に臨んでしまっているので
残念ながら、UMA側がやりこめられてる印象が強い。

という事を最初から割り引いて読めば、面白い。
ロマンチストとしてはもうちょっとUMA側に
頑張って貰いたいところではあるけれど。


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2011年01月08日

『私は猫ストーカー』浅生ハルミン、洋泉社を読書する男ふじき

アウェーだ。別に猫が好きな訳でもないのだ。

映画もアウェーだった。

にしても、何故、そんな「猫ストーカー」なんて事をしてるのかが不明瞭だ。
これが「私は人ストーカー」だったら、きっと本になってないに違いない。


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2011年01月04日

『ロバに耳打ち』中島らも、双葉文庫を読書する男ふじき


中島らものエッセイって

驚くほど頭を使わないで読める。
にも関わらず、面白いのだ。

天才だったんだなあ。


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2010年12月31日

『クマと闘ったヒト』中島らも、ミスター・ヒト、MF文庫を読書する男ふじき

中島らもと伝説のプロレスラー、ミスター・ヒトの
プロレスの舞台裏対談集。

私はプロレスにドップリという生活はあまり記憶がないのだけど、
それでも読むと確実にやられる。面白い。
男子の中では「プロレスにやられる回路」が体内に常備されていて、
インフルエンザの予防接種を受けるのが当たり前のように、
皆が皆その回路をフル稼働させた時期が必ずあるものなのだ。

猪木が良いにつけ悪いにつけ、とんでもない男であることは有名だが、
馬場だって底抜けの善人ではなく、かなり食えない男であった事が分かった。
意外だ。


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2010年12月29日

『なぜ人は砂漠で溺死するのか?』高木徹也、メディアファクトリー新書を読書する男ふじき

法医学者(平たく言えば異状死体を解剖する人)
の作者による異状死あるあるみたいな新書。

ごく普通に生きてる限り、そんな世界に接点はないからなかなか面白い。

タイトルにある通り、砂漠で溺死者が出る構造とか、
日本では交通事故の死者より、風呂で溺死する死者の方が2倍も多いとか
(交通死者は年間5000人、風呂溺死者は年間1万人)、
腹上死は本当にあるけど、膣痙攣(行為中に抜けなくなる奴)は
どうも眉唾らしいなど、うんちくとして面白い。



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2010年12月27日

『やってみたらこうだった 人妻風俗編』本橋信宏、宝島SUGOI文庫を読書する男ふじき


語り口がソフト。

『名前のない女たち』みたいな
ネガティブなインタビューのみで作られた物の後に
こういうのを読むとホッとする。

これで人生が変わる訳でも何でもないが、
別にそれは『名前のない女たち』を読んでも同じだし。



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2010年12月16日

『マルドゥック・スクランブル 圧縮・燃焼・排気』沖方丁、ハヤカワ文庫JAを読書する男ふじき

映画『圧縮』を観た後に興味をそそられて古本屋で購入、読書。
読んだのはオリジナル版。
何でオリジナル版を読んだのかと言うと
完全版の存在を知らなかったから。
そもそも小説の「完全版」って前代未聞じゃないだろうか。

それにしても・・・

ああ、読んだ、読んだ

すごく心地よい読後疲労感。

殺人、法廷、賭博を通して語られる哲学。
人間とは、戦争とは、神とは、人はどう生きるべきか。

詰め込み方が半端じゃない。
そんな事はしなかったが、テキストを解析したら
大学で1年くらい講義できる内容が詰まってると思う
(それを読み飛ばしてしまう快感)。

今後、映像化される『燃焼』のプールのシーンが楽しみ。
と同時に物語後半でかなりの部分を占める賭博のシーン、
これがいったいどのように映像化されるのか。
娯楽として映像化できるのか。
この到底映像化できないような内容のパートに対して
原作者自身(※)がどう斬り込んでいくのか興味が尽きない。

ポーカー
ルーレット
ブラックジャック

ポーカー、ルーレットはまだ映像化の予想が付かなくもない。
だが、この小説の中で書かれるブラックジャックは
事前に出す手を予想して予想表でぶつけ合う
百回連続ジャンケンみたいなものなのだ。

どうやんだろう、どんすんだろう。

興味が尽きない。



※ 原作者の沖方丁(うぶかたとう)本人が映画の脚本を書いてる。


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2010年12月12日

『ネットビジネスの終わり』山本一郎、PHP研究所を読書する男ふじき

あるべき経済構造の模索から、
ネットビジネス、アニメビジネスなどの隆盛を論じる一冊。

もっと小学生に分かるように書いてくれればいいのになあ、
と思いつつもお客は小学生じゃないから、これでいいのだろう。
でも、小学生に分かるように書いてくれればいいのになあ。

小学生に分かるような概略に挑戦。

1. 日本の商売が儲かってウハウハになる為には外国に売りつけないとダメ。
 だって日本の中だけだと売れる量が知れてるんだもん。
2.外国で売る為に、一つ一つの会社がチマチマいい物を作ってもダメ。
 昔は「いい物を作ってれば必ず売れるんだ」で済んだけど、
 今は「いい物を作っても、いっぱい売らないと、その市場に生き残れない」んだもん。
3.物をいっぱい作って生き残れるようにする為に、
 一つ一つの会社でチマチマやってちゃダメ。
 会社の垣根を取っ払って、みんなでお金を集めて一斉にいかないと
 よその国のより多く集まったお金の力に負けてしまうから。

これが総論。
次、各論。

めであ編
1.新聞屋さんはつらい。出版屋さん(本を作る人)も辛い。
 それは新聞屋さんも出版屋さんもお金を使って色々な記事を作るのに
 同じような記事がネットで無料でばら撒かれるから。
2.ネットから、ちゃんと割に合ったお金を回収できなきゃダメじゃん。
 でも、それは今となっては無料が多すぎて難しいよ。
3.新聞屋さんと出版屋さんは政治家に
 「知る権利って大事じゃん。今、ちゃんとしなくっちゃヤバイよ」と働きかけて
 ネットから正しいお金が回収できるように命令を作って貰えばいいよ。

あにめ・げーむ編
1.あにめ産業もげーむ産業もよくないよ。
 それは作るのにお金がかかるのに高く売れないからだよ。
 必死にいっぱい絵を書いてあにめを作るより
 バラエティでトーク番組つくった方が安いじゃん。
 商品化して荒稼ぎしたくても、あにめ会社はお金を持ってないから
 荒稼ぎの仲間に入れてもらえないんだよ。
 あにめもげーむもビッグタイトルは売れるけど、
 飽きられちゃいそうでやばい感あるよ。
2.外国に持っていけばウハウハじゃんって言っても
 実際はそんなに売れてないし、お金をかけずに
 よくない物がいっぱい作られてもダメなんだよ。
3.あと、あにめで大ヒットより、実写映画で大ヒットの方が
 きちっと儲かってるよ。

こんなかな。
こんなだと思う。
ニュアンス違ってたらごめん。

アニメ編は正論も多いけど乱暴だなと思う部分もある。
多分、深夜に粗製濫造されるOVAもどきアニメ(ベンチャーアニメだな)
がメインの話題の対象とされていて、
ビッグタイトル(ジブリとか)についても別に論じられている。
一番伝統的な子供が観る朝アニメについては語られていない。
朝アニメが一番安定しているのだから、ここは語らんといかんのではないか? 
「キラータイトル」と言って別記している記述もあるけど、
『セーラームーン』とかだって最初からキラータイトルだった訳ではないんだから、
そんなベンチャーばっか語らんでも。

ベンチャーに関しても、『エヴァンゲリオン』や『グレンラガン』みたいなケースもあるし(純粋なベンチャーではないが、かなり近い位置にいる)、

『サマーウォーズ』と『クローズZERO(実写)』を比較して、
利益に関して30倍のコスト差と言われても、それはそうだねとしか言えない。
各産業、コストがかかる物もあれば、かからない物もある。
コストがかかる物全てがもう全然ダメだというのは警鐘としては大雑把過ぎるだろう。

一応、アニメの方がロングテイル商品だし、
国外に持っていきやすいと思うし、
『サマーウォーズ』がジブリ映画のように
ビッグタイトルの第一歩として位置づけられる可能性があるなら
これ一作で語ってもしょうがない。

どうなんすかねえ。


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2010年12月01日

『裁判長! ここは懲役4年でどうすか、』北尾トロ、文春文庫を読書して、もうちょっと映画を語る男ふじき

映画観てから読書。

けっこう、あれをどうやって映画化したかが分からない
というコメントをチョコチョコ見かけて気になってた。
折りよく100円で入手できたので読んでみた。

なるほど、これを最初に読んでたら、こんなん映画化できるとは思えんよなあ。

悪い口で言っちゃうと、雑誌のコラムに名を借りた妄想が羅列してあるだけ。
スケール感が同じケースとして、
『食いしん坊バンザイ』の映画化が難しそうだと言えば、
納得してもらえるんじゃないだろうか。

そのままでは映画にならない『食いしん坊バンザイ』の為に
主人公を設定して、あちこち色々、食べに行かざるを得ない設定を作る。
その設定の中で大きく現われる命題(主人公が立ち向かうべき問題)も設定する。
その問題に立ち向かう中で、主人公や、彼を取り巻く人間は何をどう変え、
彼ら自身がどう変わっていくか。

原作に全くないこれらの要素を取り込んで作った映画の脚本は
それだけ力作だったと思う。大変な作業だったと類推する。

でも、もう一歩踏み込みが足りない。
ドラマにはなったが、良いドラマにはならなかった。
何も感動して泣かせろ、と言ってる訳ではない。
もうちょっとあのメインの裁判、後ろでひっくり返せばよかったのに。
そうすれば主人公と検事に一緒にシンパシーをひっくり返された感を持たせられて、
それだけで後味が変わった筈だ。

残念だなあ(と言うほどそんな大層な映画でもないけど)。

一つ一つの裁判に対するコラムより、
巻末の傍聴マニアを集めた座談会の方が映画を作る上では
ドラマ作りに寄与している。


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2010年11月12日

『夢見る黄金地球儀』海堂尊、創元推理文庫を読書する男ふじき

おもろい。

作者初の非医学物。
悪企みに悪企みが重なるコンゲーム物。
器用だなあ、この人。

気楽に読めていい。
なるほど、根幹は同じだけど、
バチスタ読んでからでも、これ読んだ後バチスタでも
そりゃあ、戸惑いはあるだろう。
ルパン三世の延長上みたいな世界観だもの、これ。

作中、とっても可愛い殿村アイちゃんは
目覚ましテレビの加藤アナのイメージで読んだ。
そう言えば、そのアイちゃんとの顛末が
あえてなのか、明確に書いてないな。


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2010年11月09日

『ジェネラル・ルージュの伝説』海堂尊、宝島社文庫を読書する男ふじき

ファンブックが文庫になるのだから凄い
(ムック本を文庫として再生する宝島社らしい仕事振りだ)。
  
中心になる『ジェネラル・ルージュの凱旋』
の外伝となる三つの短篇『伝説』『疾風』『残照』は
どれも面白い。
  
そもそも、颯爽と行動するジェネラル・ルージュ(速水)は
主人公としてうってつけの存在だ。
面白くならない訳がない。
『残照』主人公の苦労人叩き上げ凡人・佐藤の
悩む姿もステキ(颯爽としてない速水のコピーなのだけど)。
  
ちなみに人それぞれいろいろあるでしょうけど、
私が小説を読む時、思い浮かべるキャラクターは
速水が田辺誠一、佐藤が山本太郎、と映画版なのに
如月翔子だけは何故か浜田翔子です(映画版は貫地谷しほり)。


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2010年11月07日

『名前のない女たち最終章』中村敦彦、宝島社文庫を読書する男ふじき

企画AV女優へのインタビュー集。

ラストを名乗って、
もう、ともかくこんなダメな人たちが
こんな可哀想な状況になってるんです、
と延々と歌われていて、ブルー度はいや増すばかり。

そんな中、一人だけセックスが好きで、
24時間、延々とセックスし続けてるんだよ
的な大沢佑香の魔王のような物凄さが際立つ。

凄いなあ。

角川文庫の表紙を飾った人が(AVのジャケット流用だけど)

パブリシティイメージその物の人であるのが
嬉しいような、そうでないような。

ちなみに『名前のない女たち』の中で使われてる彼女の写真は
そういう「病んでる女」的視点で切り取られているので
目がどっかにいっちゃってる風で、とても怖い。


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2010年11月02日

『こんな映画が、』吉野朔実、河出文庫を読書する男ふじき

マンガ家、吉野朔実の映画をオススメする文書をまとめた物。

これがいい。

押し付けがましくない。

ここにある映画は観たり、観なかったりだし、
観た映画についても必ずしも評価が一致する訳でもないし、
全く趣味が合わない映画を勧めている記事にも出会う。

でもまあ、それはそれでいいのだ。
作者の語り口と映画に対する訳隔てない優しさが気持ちいい。

読み終わって気が付いたのは映画1本1本に対する各論より、
映画全体について語る前書き、中書きみたいな文書がいい。
映画への向き合い方に「うんうん」とうなづかされてしまう。

本屋で見かけて時間があるようなら、
とりあえず、冒頭の前書き部分だけでも
目を通してみてください。


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2010年10月30日

『ジーン・ワルツ』海堂尊、新潮文庫を読書する男ふじき

読んでるとサクサクすすむ。

海藤尊は語りが上手いのだ。

読み終えてつまらなくはないが、
これは面白いのか? と自問して悶々した
「自問して悶々した」は「手マンして悶々した」に似てる。
しまった。さっそく脱線だ。

作者の主張したいことは分かるし、
それはとても大事な主張であり、
声高に語られるべき問題である事は認める。

その問題は物語の終わりで、解決への一歩を踏み出してるが、
まだまだ全面解決には程遠い位置だ。
なので、終り感が乏しい。

何より物語の主人公、曾根崎理恵の心が見えてこない。
最初から見えてないが、最後には見えるかと思いきや見えない。
曾根崎理恵は作者の主張(医療改革)以外の何がしたいのか。
そこが見えない。
曾根崎理恵の情が見えない。

菅野美穂で映画化が決まった。
映画は面白くなると思う。
見えない曾根崎理恵の情は菅野美穂が徹底的に補完するだろう。

何という適役!

物語的には終盤に『ジェネラル・ルージュの凱旋』
を思わせる修羅場もあり(災害ではない)映像化に適している。

誰がやるか知らないが、
上司の清川役を江口洋介がやったら、
いろんな繋がりでオモロイと思う。
基本的に江口、白衣が似合うし。


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2010年10月28日

『レッド・オクトーバーを追え(上下)』トム・クランシー 井坂清訳 文春文庫を読書する男ふじき

アメリカとロシアならざるソビエトが
冷戦していた時代の小説なのだから、
考えてみればもう大昔だ。

そこいらの青年、少年に「ソビエト」って
聞いても知らないかもしれない。
1985年の小説で、コンピューターに
関する記述の古さなんかが読んでると目立つ。
1985年に書かれたんなら、まだパソコン黎明期で
ハードとしてのワープロが幅を効かしていた時代だろう。

上巻43ページの記述によるとジャック・ライアン氏の家庭には
コンピューターがあり、そのコンピューターで論文を書き、
ディスク・ドライブに保存し、コマンド投入で印刷を行なっている。

機能としては限りなくワープロに近い。
ディスク・ドライブがあるから
フロッピーディスクを使っている事は確かだが、3.5インチである保証はない。
5インチとか8インチのペラペラの使いづらいフロッピーかもしれない。
あんなん家庭に置くのいやだよなあ。
あれ、もしかしたらフロッピーそのものをしらない世代もいるかな。
単にディスクと言ったらCDもMDもDVDも、
レーザーディスクですらディスクだ。

LD標準搭載のパソコンって時代がずれてたらあったのかもなあ。

磁気テープのテープデッキを搭載して、ラジカセ化するパソコンとかも
時代がずれてたらあったかもなあ。

さて、印刷するのにコマンド。DOSコマンドだな、きっと。
するとWindowsマシン以前。マルチ画面なんて夢の夢だろう。

古い。

ネットワークが繋がっているかも不明。
電話回線で必要時にだけ接続というスペックだろうが、
主に論文記述に使っているなら、
論文のテキスト量が当時のDOSマシンの
通信サイズに見合っていたとも思えないから
スタンドアローンの独立タイプとして使っていると考えるのが自然だ。

パソコンだけど機能はワープロだな。

笑ったのが「スクロール」を訳せなかったらしくて
(いや、コンピューターが一般的じゃなかった時代だから、しょうがないけど)
「順次記入」という言葉に「スクロール」とルビが振ってある。
意味、微妙に違うよね。

ディスクから文書を読み込んで、読み込んだ文書をカーソル
で指定して、(スクロールしながら)文字を反転させて、
選択対象として印刷を行なった、という動作らしい。

「順次記入」は厳しいな。

ちなみにネット辞書だと
「コンピュータなどのディスプレーに
表示されている文字や図形を、
上下または左右に移動させること。」

なるほど上手い記述だ。


原作読むと、ジャック・ライアンにハリソン・フォードは
見事と言えるくらいのミス・キャストだという事がよく分かる。
マネーゲームで儲けすぎる事に飽きてCIAに来たなんて
全くハリソン・フォードっぽくない。

映画と小説は山場の張り方が違う。
映画は亡命前に最大の山場があり、原作は亡命後に最大の山場がある。
これは山場を移動して、単純明快な筋立てに変えた映画の脚本家が偉い。


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2010年10月13日

『私の結婚に関する予言38』吉川英梨、宝島社文庫を読書する男ふじき

第三回日本ラブストーリー大賞、エンタティメント特別賞受賞作。

ラブストーリー?

主人公が仕事より愛を優先させる
属性を強く打ち出しているが、
基本的にはソフトビジネスもの。

ただ、松岡圭祐の小説のように、
次から次へとワールドワイドな大きさに展開がぶっ飛ぶので、
リアルと思えず、企業物に分類するのに躊躇してしまう。

けっこう厚手だが、読み出すと止まらない。
文庫表紙のマンガイラストでけっこう損してると思う。
(方向性は間違えていないけど、
正視すると恥ずかしいのはちょっとどうかと思う)


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2010年10月08日

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争7』ママチャリ、小学生文庫を読書する男ふじき

最新刊。

時代を遡って700日戦争前史。
すさんだ話が連続で続くのかとちょっとげんなり。
ただ、のべつまくなくブルーな事件が起こってる訳でないのは
結果としては納得できる。

でもなあ。


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2010年10月04日

『機動戦士ガンダム兵器モビルスーツ』円道祥之、宝島社文庫を読書する男ふじき

兵器としてモビルスーツを論述。

視点は面白いが、兵器としてのモビルスーツを語る為に
近代兵器論が事前に展開され、そちらのウェイトの方が
重くなってる辺りが退屈。


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2010年09月30日

『漫画博士読本』空想科学漫画研究所、宝島社文庫を読書する男ふじき

マンガの中の博士がいっぱい。

とっても楽しい。

手塚治虫のお茶の水博士、天馬博士はもとより
吾妻ひでおのシッコモーロー博士まで載ってる。
ちゃんと著作権承認を取って山のようにカットが載ってるのが嬉しい。

ただ、あろひろしが書くマッド・サイエンティストが
一人も紹介されていないのは明らかな手落ちか、
何らかの陰謀が渦巻いてるんじゃないかと思う。


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2010年09月25日

『ちょんまげぷりん2』荒木源、小学館文庫を読書する男ふじき

やられるなあ。

びっくりさせられるなあ。

今回の舞台は江戸。
TV時代劇で見た様でいながら、
全くの異世界として書かれる野蛮な江戸は
泥臭いヒロイック・ファンタジーの蛮族の国のようであって、
これはこれで正解だっただろうから凄いよなあ。

展開の早さと回転数の多さ、
予想を裏切ってのびっくりさせ方、
そして「かくあるべし、かくありたい」という信念、

お手本のような小説だ。

上條淳士によるイケメンの表紙。
読み終わった後にイケメンの手の上のマスコットに納得する。
単にイケメンなだけでない、いいデザインだと思う。



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2010年09月23日

『東京少女』林誠人、笹原ひとみ、リンダブックスを読書する男、ふじき

映画『東京少女』のノベライズ。

映画のアウトラインをかろうじて覚えている程度の状態でノベライズを読んだ。

うるっと来た。
そう、確かにこんな話だった。

映画は絵空事がバリバリで、
悪くはないけどそこそこ程度の印象だった。

どうしてもありえない事を映像として
表現しなくてはいけないので、
リアルからどんどん遠ざかってしまう。
そういう苦労をいっさい強いられない小説と言うのは、
やっぱりオトクな分野なのだ。

語り口が優しく、ラストシーンがとても爽やか。
えーと、「読む少女マンガ」と言えばいいかな。

なかなか、いい出来。


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2010年09月12日

『ちょんまげぷりん』荒木源、小学館文庫を読書する男ふじき(ネタバレあり)

映画鑑賞後の原作読書。

一番、驚いたのは映画の中で
一番、好きだったあのエピソードが
原作になかったことだ。
そして、そのエピソードは原作にあったとしても
何ら違和感のない物であったことだ(詳細は後半ネタバレ部分で書きます)。

流石、物凄い脚本力を持つ、中村義洋監督である。

あと、原作では安兵衛さんはゴツゴツした小男なので、
ニシキドの割と貧乏くさい(失礼)風体もリアリティがあったが、
イメージとしては若い岩松了みたいなんが元々かもしれないな、と思った。


カテゴリが「読書」の場合、ほとんどトラックバックとか付けないんですが、
この記事は映画『ちょんまげぷりん』の記事に向けて、
トラックバックを下記の方々のブログに付けさせてもらってます。
原作もオモロイよ、とのメッセーシを込めて。

ちょんまげぷりん@LOVE CINEMAS調布
ちょんまげぷりん@労組書記長社労士のブログ
ちょんまげぷりん@映画のブログ

映画『ちょんまげぷりん』の感想


さて、映画、原作、どちらか未見未読の人の為に
両作品の違いをこの後、語るので、
ちょっと細かく知りたくないなって人はスルーしてください。

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fjk78dead at 00:40|個別記事コメ(2)トラバ(3)

2010年08月22日

『仮面のメイドガイ インカ帝国の逆襲Ver.』長野聖樹、原作 赤衣丸歩郎、富士見ファンタジア文庫を読書する男ふじき

メイドガイ・ノベライズ二冊目。

ノベライズ作家が違って趣向も変わる。
一冊目ほど原作の勢いに乗ってない。

えーと、乗れよ。

特にどうと言うこともなく、一冊目同様、
見事と言っていいくらい心理描写がない。
心理描写がないと、行動を会話で追ってく話になって、
小舞台のシナリオチックになるのだな。

とりあえず、明確に凡作以下という評価だが、
案に相違して後書きだけは面白い。
「後書きだけ面白い」って、生き方としては利巧かもしれない。


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