共通テーマ「あなたの2009年上半期3大ニュースを教えてください!」『スター・トレック』ワーナーマイカルシネマズ新百合ヶ丘スクリーン4

2009年07月05日

『エヴァンゲリオン・新劇場版・破』ワーナーマイカルシネマズ新百合ヶ丘シアター1

【映画の概要】
四部作で作ると言ったエヴァ新劇場版の二作目。劇場版オリジナルキャラクターの登場、TV版、旧劇場版登場人物の改名など、商売が分かってる(一面、だからこそとってもイヤな感じも漂う)宣伝を展開している。で、まあ、一部の大嫌い層(知人のS君)からは、とっても胡散臭げな視線で否定されそうなんだけど、何はともあれ、お客が入ってるのはいい事だ。
お客を入れるだけ入れて、話よりも動きにばっかり力を入れる宮崎駿よりはよっぽど良心的だと思う(ただ、庵野を「良心的」なんて言うと、いったい何が「良心」なのか、「良心」の概念規定そのものがアヤフヤになっちゃって良くないけど)。

【映画の感想】
俺、これは大絶賛だ。
基本、俺は子供なんで、理屈はどうでもいい。映画内、感情の大波の中を漂える作品なら、それでわりと満足なのだ。って事で気に入った点と、ちょっと「うぜえ」と思った点を無秩序に羅列する。

※ 新キャラ、マリは割と好き。まだ海の物とも山の物とも(サンダともガイラとも)分からない感じだが、今回はお披露目だからこんなもんだろう。エヴァンゲリオンに出てくるチルドレン(搭乗者)は何らかの意味で全員が被害者だったので、ここで初めて、全く違うタイプを出したってのは興味深い。ただ、眼鏡だったり胸を強調したりって戦略はわざとやってるにしても、とってもうぜえ。
※ アスカは後半の展開でビックリさせられるものの、基本的にはトラウマの薄いキャラになってしまった。トラウマの暗示はある物の、じっくり描くほどの時間は掛けられていない。あああ、あのトラウマの強さがアスカの魅力なのに。まあ、まだ、途中っぽいけど。名前を変えた理由は物語上は全くといっていいぐらい断固としてない。
※ 上から落っこちてくる使途の目まぐるしく変わるデザイン、パワー、そして、走る三体のエヴァンゲリオン、かっくいい。こういう「見せる」作画が入っているのは、とってもいい。今回、戦闘シーンが多かったので、体感時間も短かった。
※ 内容はもちろん秘すが、後半、ここまで話を進めてしまうって展開と、レールの踏み外し方にビックリ。じゃあ、次はどうなるんだ。否が応でも期待は高まる。四作目はサブタイトルが「?」だから、まるまる抽象絵画か? そうならない為の四部構成と思い込んでいたが、逆にそれをやる為の四部構成なのか? ともかく早く先に進めてほしい。明日にでも続きが見たい。かと言って、しりあがり寿みたいな絵で5分ずつの3と4を作ってもらってもイヤだけど(そんなのだってやりそうだ)。

ああ、ともかく、観てほしいっすね。

【銭】
初日にもかかわらず、ワーナーマイカルシネマでためたポイント(有料入場6回分)で、無料入場をした。


fjk78dead at 01:43│コメ(6)トラバ(0)映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by 太川陽介   2009年07月05日 23:01
キャラの画が3Dぽいのが、ちょっと嫌だ。
2時間のなかで戦闘シーンの割合が多すぎる。
ストーリーも突っ込みたいところが結構あるけど、
ネタバレになるのであらためて。

「一部の大嫌い層(知人のS君)」とは誰?
邦画を観ないあのS君か。



2. Posted by fjk78dead   2009年07月06日 00:19
まあ、趣味は人それぞれだから、あまりケンケンガクガクやっても妥協点が見いだせないんじゃないか、と思いますけどね。

> 「一部の大嫌い層(知人のS君)」とは誰?
> 邦画を観ないあのS君か。

邦画を観ないあのS君です。
3. Posted by 太川陽介   2009年07月06日 21:44
S君は「序」はそんなに否定していなかったけど。
はて?
けなすとボコにされると思われているのかな?

でも「巨匠」が「監督」だった頃の作品をけなすと怒るぜ。
4. Posted by fjk78dead   2009年07月07日 00:38
> S君は「序」はそんなに否定していなかったけど。

Sくんは、けなさないにしても誉めないからなあ。
(前の映画の魔女狩り具合を見ると)どうしても目の敵にしそうに見える。
5. Posted by 太川陽介   2009年07月07日 23:29
今回は「パチンコ」業界の要望で作られたとかいう噂もあるが、
S君が喜びそうなネタだな。

わちきも「序」「破」ともに褒めません。
次回作次第ですな。
6. Posted by fjk78dead   2009年07月08日 01:03
多角経営がうまく回ってるとは思うけど、
パチンコと映画興行の儲けはタイアップというほど、
うまいタイミングになってないでしょ。
どっちかってえと、制作費捻出の一つとしてパチンコへキャラを売ったってとこじゃないでしょうか?

「序」は凄く面白いとは思わなかったものの、今までああいう丁寧な語り口はなかったので感心した。「破」は普通に好き。

「エヴァンゲリオン」というメタ作品の性質上、観に行っている、語っている、という時点で、「評価」に加担していると言えるのでは? 本当に「褒めない」という態度を貫く為には議論を沸騰させず、黙殺が正しい。

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