『アイ・インザ・スカイ』『ヒトラーの忘れもの』『湯を沸かすほどの熱い愛』をギンレイホールで観て、痺れる痺れる変に痺れるふじき★★★★,★★★★,★★★★『メッセージ』『花戦さ』をユナイテッドシネマ豊洲4,9で観て、両方コミュニケーションが大事だふじき★★★★,★★★

2017年06月04日

『スプリット』をユナイテッドシネマ豊洲9で、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』をHTC有楽町1で観て、どっちも変な英雄譚やねふじき★★★,★★★

異端英雄譚2本をまとめてレビュー

◆『スプリット』
171032_4
▲「俺も頭を丸めたんだから『ワイルド・スピード』に出させてくれよお」

五つ星評価で【★★★その落とし方は禁断やろ】
偉大なる導入部で、この映画1本では終わらず続編作成が組み込まれて決まっている。
これはこれで単品としてそうバカにした出来でもないのだけど(いやそうでもないか)、
やっぱりこういう変な作りの映画は抑制がかかってしまい好きになりづらい。
これはジェームズ・マカヴォイさんの演技力を確かめに行く映画。
それ以上でもそれ以下でもないものに、ラストに変化球的な落ちを付加した物。
チラシに「シャマラン史上、最も衝撃的なラスト」と書いてあるけど、それは違うと思うな。
なんにせよ、シャマランって自分の価値を上手く取り込んで宣伝するし、
それが成り立つだけの期待度をまだ失ってはいないのだと思う。
それって『シックスセンス』の衝撃からかなり立った今でも
まだ成り立たせてるのだから凄い。


◆『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』
172249_1
▲個人的には「胸厚のトップレス女子」でもOK。

五つ星評価で【★★★後半は目が離せないが前半中盤は退屈】
街のゴロツキの主人公が初めて善意に駆り立てられ、
そこから偉大で卑小なチンピラ・ジンガロと対峙して、
その悪意を雲散霧消させるまでが最高に熱い。
だが、その熱い部分に到達するまでが長い。
主人公の能力、敵の能力ともに「単に力持ち」それだけなのだが、
上手くそれを使う事により、何と正しく英雄になり、怪人になる事よ。
単純だが、真摯であり、リアルを損なわない。とてもいいバランスの上に立っている。
日本は現在過去ともに英雄が群雄割拠しすぎたため、
このバランスを見極めるのが逆に下手なのかもしれない。

PS エンドロールにかかるアニメ主題歌と同じメロディーの曲の詞が
 ムチャかっこよくチューンされている。イタリアではこの内容らしいんだけど、
 ジーグの日本語の詞って初めて聞いた時、ぶっ飛び過ぎててひっくり返ったからなあ。


【銭】
『スプリット』:ユナイテッドシネマ会員感謝デー(毎週金曜)で会員1000円。+年会費更新料金500円
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』:テアトル会員感謝デー(毎週火曜金曜)で会員1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
スプリット@ぴあ映画生活
皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
スプリット@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ@或る日の出来事
>皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ@ここなつ映画レビュー

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

9. スプリット ★★★  [ パピとママ映画のblog ]   2017年07月11日 15:02
M・ナイト・シャマラン監督がジェームズ・マカヴォイを主演に迎えて贈るサスペンス・スリラー。23人もの人格を持つ多重人格の男に誘拐監禁された3人の女子高生を待ち受ける戦慄の恐怖と驚きの顛末をスリリングに描き出す。共演はアニャ・テイラー=ジョイ、ベティ・バック
8. 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ★★★  [ パピとママ映画のblog ]   2017年07月11日 15:02
これが長編デビューとなるイタリアの新鋭ガブリエーレ・マイネッティ監督が、イタリアでも放送され人気を博した日本のTVアニメ「鋼鉄ジーグ」をモチーフに、イタリア映画初の本格スーパーヒーロー映画として撮り上げた異色のクライム・アクション。ひょんなことから超人...
7. ショートレビュー「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ・・・・・評価額1650円」  [ ノラネコの呑んで観るシネマ ]   2017年06月14日 22:27
そのオッサン、スーパーヒーロー。 1975年に放送された日本のTVアニメ、「鋼鉄ジーグ」をモチーフにしたガブリエーレ・マイネッティ監督による、ユニークなイタリア製ヒーロー映画。
 ひょんなことから、超常の力を手にした街のチンピラのエンツォが、クスリの取引の失
6. 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ  [ だらだら無気力ブログ! ]   2017年06月11日 21:42
主人公、ヨーグルト好き過ぎだろ。
5. 「スプリット」☆衝撃ラストの罠  [ ノルウェー暮らし・イン・原宿 ]   2017年06月11日 12:56
この映画のラストのクライマックス手前で飛行機が着陸してしまったのが、最大の残念だった想い出になってしまった今回の台湾旅行。 気になって仕方ないので早速観ることに。これは2度じっくり観るのもオススメ☆
4. スプリット  [ だらだら無気力ブログ! ]   2017年06月07日 23:47
コレ、シリーズ物だったのか。
3. 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ  [ だらだら無気力ブログ! ]   2017年06月07日 23:46
主人公、ヨーグルト好き過ぎだろ。
2. 「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」  [ ここなつ映画レビュー ]   2017年06月04日 22:14
胸熱。のキャッチコピーそのままに、胸熱だったよ!鋼鉄ジーグ!お名前は?司馬宙(シバヒロシ)と呼んでくれ。永井豪と言えば、「ハレンチ学園」位しか読んだことがなかった私。だから、「鋼鉄ジーグ」に関しても知識ゼロで臨んだわけだが…。その永井豪作の「鋼鉄ジーグ」
1. スプリット  [ 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評 ]   2017年06月04日 10:12
スプリット(Blu-ray + DVD + Digital HD)日本のプレイヤーで再生可能 [並行輸入品] [Blu-ray]孤独な女子高生ケイシーは、クラスメートのクレアの誕生日パーティにお情けで招待される。その帰り ...

この記事へのコメント

1. Posted by ボー   2017年06月04日 07:58
3 ジーグは知らなかったです。永井豪、いろんなの作ってるなあ。
2. Posted by ふじき78   2017年06月04日 21:09
こんちは、ボーさん。
ジーグはTVのアニメ紹介番組でOPだけ見ました。

♪腕が飛び出すバンバンババン
 足が飛び出すバンバンババン
 科学の力だ甲鉄ジーグ

という曲に「どこが科学の力なんだあ」と眩暈覚えました。
3. Posted by ここなつ   2017年06月04日 22:18
こんばんは。
「鋼鉄ジーグ」の悪役ジンガロが世界中をあっと言わせたい、その手段がyoutubeである、という所がなんとも卑小でふざけていて、でも本人いたって大真面目で、というのが良かったと思います。
ホント、「単に力持ち」それだけなんですよねー。あの子供の喧嘩じみた押し合いっこも「力持ち」がやると面白い。
4. Posted by ふじき78   2017年06月05日 23:17
こんちは、ここなつさん。
もうTVというメディアの力を使って有名人になる、というのと同程度でユー・チューブを使って有名人になるという仕組みが出来上がっているんですね。新しく出来た仕組みが完全に社会に根付くまでは時間がかかるので、おっちゃんとしては今一つピンと来ないんですが(頭では分かっていても)。
5. Posted by ノルウェーまだ〜む   2017年06月11日 12:56
ふじきさん☆
シックスセンスだけでなく、過去作品まで引きずっているとは…でした(笑)
ある意味それがシャマラン流なのかもですね。
6. Posted by ふじき78   2017年06月11日 21:20
こんちは、まだむさん。

出て来るなよウィル・スミス親子!
7. Posted by ノラネコ   2017年06月14日 22:54
このいい意味で妙チクリンな2本の映画が、大ヒットしたり、賞とっちゃったりする米伊両国の映画シーンは確実に日本よりもディープ。
日本でももうちょっとだけお客は言って欲しかったです。
8. Posted by ふじき78   2017年06月14日 23:39
こんちは、ノラネコさん。
ヒーローものだけど王道じゃなくって獣道みたいな2本でした。

スプリットは次見ないと分からんかな。ジーグは次が出来たら火傷しそうな気配がぷんぷん。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
『アイ・インザ・スカイ』『ヒトラーの忘れもの』『湯を沸かすほどの熱い愛』をギンレイホールで観て、痺れる痺れる変に痺れるふじき★★★★,★★★★,★★★★『メッセージ』『花戦さ』をユナイテッドシネマ豊洲4,9で観て、両方コミュニケーションが大事だふじき★★★★,★★★