2017年05月20日

『顔のないヒトラーたち』を新文芸座で観て、この絶望感がたまらんふじき★★★★

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▲この左のおばちゃんが凄く良い。

五つ星評価で【★★★★メンゲレだあ】

『アイヒマンを追え』同様、ナチスものはやはりドキドキゾクゾクする。
私、アイヒマンは普通の事務屋で、ナチスという奔流の中で大逆人に祭り上げられてしまった、どっちかって言うとやった事やその結果に比べれば、取るにたらないつまらない悪玉だと思うのだけど(その評価の違いが好き)、この映画に顔を出すメンゲレは違う。

メンゲレはもう本気で狂っている。ヒーロー物に出てくるどのマッド・サイエンティストよりもおそらく狂いのレベルが段違いで高い。TVでは規制されるし、映画だってあまりに強烈な狂人は嫌悪感を感じてしまうからエンタティーメントには適さない。だから、凡百のフィクションにはメンゲレに並ぶ狂人は出てこないのだ。うん、ゾクゾクした。人間はここまで狂えるのか。

若い検事がヒョンな拍子から市井に隠れ住む絶滅収容所の職員に関する案件を知り、周囲全てから嫌がられながらも一歩一歩解明していく様子を映画化。登場人物は異なるが『アイヒマンを追え』の裏面としても機能する(バウアー検事総長は同一人物だが、実際の捜査に働く人員が同じ人間には見えない)。

主役の若い検事、サポートするおばちゃん事務員、検事総長、後から手伝う敏腕検事、若い検事の恋人、最初に話を持ち込む記者、この辺がゴロゴロいい顔。役者がいいと映画が引き立つ。


【銭】
夜間会員割引で800円。カップリング併映は『サウルの息子』で、これもギンレイで観てたのでスルーした。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
顔のないヒトラーたち@ぴあ映画生活

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