2017年01月31日

『吸血鬼ゴケミドロ』を目黒シネマで観てゲロおもろいやんふじき★★★★

五つ星評価で【★★★★ゲラゲラおもろい】

「いつか見た映画館」出版記念!大林信彦監督トークライブ上映Aプログラム『ハウス』『吸血鬼ゴケミドロ』で、時間制約から『吸血鬼ゴケミドロ』だけ見た。

初見。
評判は高い事は何となく知っていたが、なかなか見れないでいた。まず、上映の機会が少ないからね。

見終わって、感心したのは色々な見所が満載である事と、ラストのビックリ感。

ジャンルで言えばSFホラーなのだけど、
狭い空間に詰め込まれた人間がストレスで追い詰められてヒステリー状態になっていく人間ドラマとしても優れている。この十人前後の人間のエゴが他人を侵食していくドラマの展開が、単に化け物が出るキワモノに映画を終わらせないでいる。それにしてもこんな最低メンツだらけの飛行機に乗りあわせてサバイバルするのはイヤだ。ある意味『オリエント急行殺人事件』のオリエント急行より、乗客のメンツが下劣さで劣る。乗客に金子信雄がいるというだけで、確実にイヤな事が起こりそうじゃない?

冒頭の、飛行機にぶつかってくる鳥もイヤ。なんか妙に身体が柔らかくて水っぽくて。あの鳥を料理しても美味くなさそうなくらいのビチョビチョ感。

飛行機のパイロットが主役の吉田輝雄。この人、あの『恐怖奇形人間』の人で、顔の作りが一心にストレスを引き受けてしまう顔。眉間に皺を寄せてる顔が真面目すぎる。

スッチーが佐藤友美。この頃の怪奇映画は女の子がただただキャーキャー叫ぶという立ち位置にあって、人格も何もなく、ただただ叫ぶ女の子はそれはそれなりに良いと思う。少なくとも、男が叫ぶよりは格段に良い。この人、イカレちゃうけどマトモ。

そしてゴケミドロ化される人間役に高英男。私、スチール写真とかを見て勘違いしてたのだけど、この高英男という俳優さん、ゴケミドロ役をやってるから怖いのではなく、映画観てるとゴケミドロになる前から怖いのである。例えば20人くらいの全員、高英男の集団が君めがけて走って来たら、とりあえず逃げるべきだと思う。

それにしてもラストの絶望感の高さ、『ミスト』みたい。

UFOの特撮が妙に怖い。

観終わって直後のツイッター感想。

SFなのに世界観が中川信夫の「地獄」と地続きみたいなのがステキ。松竹の映画なのに新東宝とか東映のキワモノ映画みたい。

うん、なかなか適格だと思うよ、俺。


【銭】
目黒シネマラスト1回割引900円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
吸血鬼ゴケミドロ@ぴあ映画生活

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