2017年01月17日

『ASSAULT GIRLSほか5本』をフィルムセンター大ホールで観て、全く押井って奴はふじき

特集上映「自選シリーズ 現代日本の映画監督5 押井守」の1プログラム。
『ASSAULT GIRLS(70分)』を中心に他5本短編との組み合わせでのプログラム。

◆『重鉄騎 STEEL BATTALION(3分)』
五つ星評価で【★★耐え忍び、ラストはガンガン】
3分くらいの尺では出来のいいゲームの特典映像と変わらん。
押井の描く兵隊って大概、愚痴を吐いている。今回はこれのみ初見。

◆『KILLERS ./50 Woman(18分)』
五つ星評価で【★★★★★耐え忍び、ラストはガンガン】
殺し屋オムニバス『KILLERS』の一編。
押井が幹事やってるこの映画自体は平均値悪くないが、仲間同士集まってワイワイやってる感が強く、オムニバスでの全く違う個性のぶつかり合い感は低かった気がする。押井のが一番の作品だが、押井のが一番では多分いかん。押井は全く話がない時、ラスト一発山場作って終わる映画っていうのは向いている。短編はそんなのはっかで、短編の尺ならそれは活きる。それを長編にまでしてしまった『ASSAULT GIRLS』『東京無国籍少女』は立派な失敗作だと思う。長編でも誰か他の人が脚本書いたり、ベースになる物語があるものは器用に作ってこなす。ただ、押井は話を回すシナリオライターよりも、ここぞと強い絵を入れて映画の場を制御する演出家としての才能の方が恵まれていると思う。だから、話がなくても見所のある今回の短編特集は唯一の長編を除いて、そこそこ面白い。

◆『真・女立喰師列伝/金魚姫 鼈甲飴の有理(15分)』『同・ケンタッキーの日菜子(8分)』
五つ星評価で【★★★耐え忍び、ラストはガンガン】
モキュメンタリー短編を集めて映画にした奴から二編演出。押井自身の作り出した「立喰師」なる架空の偽職業が全く面白いと思えないので、この作品二編を私は楽しめない。ずーっとストレスの貯まる状態を持続させ、最後に目に付く大きな演出で締めるのは他の短編と変わらないが、その最後の大きな演出がアクションや爆破などではないので、残念ながら「やられた感」が低い。『金魚姫』で、ひし美ゆり子の肌に描かれる刺青の金魚はイラストレーターの末弥純。なまめかしい。

◆『斬 KILL/ASSAULT GIRL2(11分)』
五つ星評価で【★★★★耐え忍び、ラストはガンガン】
刀剣アクションオムニバス『斬 KILL』の一編。
ラスボスを斬り捨てたと思った時、それが前座だったのはいい裏切り。
ラストの見所が競り上がっていくところがいいが、ラストはモヤモヤで終わり。

◆『ASSAULT GIRLS(70分)』
五つ星評価で【★耐え忍び、ラストはガンガン(取り戻せない)】
長編。そしてひどく退屈。
ここまで見た短編と同一の方法論で作られている。
えんえんと待機させられ、最後でドンと取り返す方式だが、
中盤で一回見せられている「ドン」と
さほど変わらないのでカタルシス解消にならない。

こんなんばっかやってちゃあかんよ。


【銭】
フィルムセンター入場料金530円。
▼関連記事。
斬 KILL(1回目)@死屍累々映画日記
アサルトガールズ@死屍累々映画日記

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この記事へのコメント

1. Posted by 太川 陽介   2017年01月19日 22:06
これ結構入っているんじゃない?
「特撮特集」といい勝負?

でも爺がいないから、空いてたりして。

前回の特集は爺が多くて、老人病棟の匂いが。

で、業務連絡。
日曜日は仕事だよ。
皆様によろしく。
2. Posted by ふじき78   2017年01月19日 22:46
こんちは、先輩。
私が行った回は平日夜の回だったけど、溢れるほどではなかったよ。他の人気コンテンツの回は知らないけど比較的地味でマニアックな企画回ですからね。

業務連絡は了解。

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