2016年11月17日
『死霊館』を新文芸坐で観て、ワンさん上手いなふじき★★★

▲ワンさん、子供を可愛く撮るのが美味いんだよなあ。
五つ星評価で【★★★音が怖い】
初見。
続編の『エンフィールド事件』を先に見ている。
これ、本当キリスト教素養が必要なオカルト映画だったのね。
続編側では最初キリスト教的な素養は全く潜めていたので単にホラー映画と思っていた。
私が考えるにホラー映画の中に「オカルト映画」という一群があり、これは
この世界には唯一神が存在し、その唯一神に反する悪魔が恐怖主体として取りあげられる物という認識です。『エクソシスト』『オーメン』の時代に量産されたけど、それ以降はそんなに作られていない。
やっぱり「霊」の目撃体験はそこそこあるけど、「悪魔」の目撃体験はそうそうなく、これをリアルに表現するのに製作者側に躊躇があったという事だろう。リアルにいない物をリアルに表現するのは匙加減が難しい。これは北極圏みたいな所に住み、文献なども含め、一回も象の画像を見た事のない人間にCGで象を作らせる事に似ている。試みとしては面白いが、異形になればなるほどリアルからは離れていく。だから、悪魔の表現は難しい。この映画のようにほぼ「霊」と同じ撮り方をしておき、ここぞの場面だけ、異形側面を強調するのは優れたやり方だろう。
一番感心したのは音の演出。
あの扉を叩く、容赦ない「ドンドン音」が怖い。
あの扉に対する強打には、人間らしい感情が見えない。
ただ、相手に対する威圧感を与える為だけの悪意しかない打突音。
本来、気配りの筈の「ノック」に反比例するように、
悪意しか見えない打突音が怖い。
あの音に他人に対する協調が全く感じられない事が怖いのである。
【銭】
新文芸坐会員割引で1300円→1050円。但し、同時上映の『エンフィールド事件』は時間の都合でパスした。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・死霊館@ぴあ映画生活
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この記事へのコメント
1. Posted by ヒロ之 2016年11月18日 13:25
こんにちは!
TBありがとうございました。
映像で驚かすのも大事、効果音で驚かすのも大事。
どちらかが欠けると自分的には物足りないので、このシリーズはその二つを満たしていて好きです。
TBありがとうございました。
映像で驚かすのも大事、効果音で驚かすのも大事。
どちらかが欠けると自分的には物足りないので、このシリーズはその二つを満たしていて好きです。
2. Posted by ふじき78 2016年11月18日 22:52
こんちは、ヒロ之さん。
叩きつけるような怖さと、物陰からそっと見せるような怖さと、バランスよく配合してる所が上手いすよねえ。
叩きつけるような怖さと、物陰からそっと見せるような怖さと、バランスよく配合してる所が上手いすよねえ。
3. Posted by ボー 2016年11月19日 10:03

「こわくて、どうしりょうかん!?」
4. Posted by ふじき78 2016年11月20日 10:21
こんちは、ボーさん。
怖くてどうしうちしようかん?
怖くてどうしうちしようかん?