『高慢と偏見とゾンビ』『少女』『ジェイソン・ボーン』『貞子vs伽椰子』をまとめてレビュー『国選弁護人ユン・ジンウォン』をシネマート新宿2で観て、おもろいのに客入りしてなくて勿体ないなふじき★★★★

2016年10月17日

『やじきた道中てれすこ』『ターン』を新文芸坐で観て、よきかなよきかなふじき★★★,★★★★

特集上映「人間っておもしれぇなあ 平山秀幸映画屋街道40年記念祭り」の1プログラム。

◆『やじきた道中てれすこ』
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▲てれてれ、すこすこ歩く三人。いやそういう題じゃないで。

五つ星評価で【★★★9年前って、年を食った私に取ってはそこそここないだなんだけど、こんな落語みたいな人情噺をあまり当りそうな要素も採算もなしによう作ったもんだ(多分、当たってなかったと思う)。流石と言おうか無謀と言おうか、いつも通りと言おうか、うーん松竹】
初見。2007年に見逃した作品。まあ、その時は何か急いで見なくちゃいけない切迫感を感じなかったんだなあ。今回、『ターン』を見直したくて、ついでに感想。後頭部を殴られるような衝撃度はないが、ごくごく普通に面白い。まあ、基本そういう監督だしね、平山監督は。
中村勘三郎、柄本明、小泉今日子というメインキャストは9年前と言えども落ち着きすぎてる。それぞれの実年齢は江戸時代だったら鬼籍か隠居という年じゃなかろうか。ぐらいのキャストを持ってきたものだから、みんな凄く上手いのだけどね。特に柄本明はあまり一人で長時間自分の演技を表に出さない人だから、酒乱の演技とかムチャクチャ面白い。もちろん勘三郎も上手い。一部、『ターン』みたいな展開になる。


◆『ターン』
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▲ザンギリ頭やなあ。

五つ星評価で【★★★★ああもう牧瀬里穂が人間として美しくって】
2回目。2001年の映画。今はなきワーナーマイカルに1000円で見に行ったような記憶がある。ワーナーマイカル系列でのみ掛かったんじゃなかったか? だからムチャクチャ良作なのにマイナーな一本。

事故を起こして以来、人のいない閉ざされた時間に閉じ込められてしまう牧瀬里穂。
毎日、時間はリセットされ、午後2時15分に戻される。ある日、彼女の元に外界から電話がかかってくる。

もうたった一人の世界に挑む牧瀬里穂が凛として良いんですわあ。
セックスアピールとかじゃなくて、人としてこういうチャーミングで芯が強かったり良かったりする人と一緒に暮らしたい。

中村勘九郎(当時・勘太郎)は忍術を使えない。まあ、そうだ。すんごい普通の役。
画廊の経営者は小日向文世。どこか田村高廣に似てる。
そして一人きりと思っていた世界に現われる男が北村一輝。
抜群の不透明感。抜群の気持ち悪さ。

なかなか座りのいい映画。


【銭】
新文芸坐会員制度入会、入会金と合わせて今回は2000円。会員有効期限1年。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
やじきた道中 てれすこ@ぴあ映画生活
ターン@ぴあ映画生活

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1. 「やじきた道中 てれすこ」  [ 或る日の出来事 ]   2016年10月19日 07:11
これがまた、観に行ったのが、舞台あいさつ付きの回ということで。御大・中村勘三郎を見たくて駆けつけた人も、大勢いたんだろうなあと思いますね。 私は、もちろん、小泉今日子さんが目当てですよ! 小泉さん、今年の年初には歌手活動もやるのかと、多少期待させました

この記事へのコメント

1. Posted by 豆はんてん   2016年10月17日 10:30
お疲れ様です!平山映画祭、知りませんでした!「怪談」シリーズと「愛を乞うひと」再見したかった。Vシネで「プレイメイト殺人事件」ってのがあるんですが、それは入ってないですよね?
あと、つい先程あるテレビ番組の、ある場所で、あるお名前の八百屋さんが映ってたんですが、もしかしたら?
単なる偶然でしょうか?
では!
2. Posted by ふじき78   2016年10月18日 00:25
こんちは、豆はんてんさん。
怪談、愛を乞う人は勿論、そんなんやってたん?みたいなのがゴロゴロカップリングされておます。ドラマは「対岸の彼女」というのが上映されてました、。
3. Posted by ボー   2016年10月19日 07:17
3 小泉今日子どんのトークショーがあったので行きたかったけれど、行けなかったので残念無念。
「ターン」は、原作がものすごく好きで、映画も素敵でしたねー。
4. Posted by ふじき78   2016年10月20日 00:23
こんちは、ボーさん。
しかし、キョンキョンはもうどこに出しても恥ずかしくない女優です。昔はそんな役者に似あうタイプとは思っていなかったのに。柄本明の酔っ払いっぷりにオロオロする小泉今日子を見て、あー、なんて役者なんだと思いました。

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『高慢と偏見とゾンビ』『少女』『ジェイソン・ボーン』『貞子vs伽椰子』をまとめてレビュー『国選弁護人ユン・ジンウォン』をシネマート新宿2で観て、おもろいのに客入りしてなくて勿体ないなふじき★★★★