『ザ・ウェイブ』をHTC渋谷2で最終日に観て、これもおもろいんやけどなあふじき★★★★『ガメラ2 レギオン襲来』をUCT4で観て、面白いんだけど悔しかったりもする点ふじき★★★★

2016年07月12日

『ミスター・ノーバディ』をフィルムセンターで観て、爽やかなキチガイ映画だふじき★★★

特集上映「EUフィルム デーズ2016」の各1プログラム。

五つ星評価で【★★★凄いけどおでは凡人だから付いていけなげでもある】
リリカルなのにしっかり狂ってる映画。
爽やかな『ドグラマグラ』
人類で最後の非不死者の老人が大きく分けて三つのありえなかった過去を回想する。

回想は婚姻の相手がブロンド、ブルネット、黒髪の誰であるかによって大きく三つに分かれるのだが、相手が誰であっても簡単に幸せにはなれないようである。
ブロンド女性は鬱気質で、彼女は前の恋人をいつまでも思っている(彼女による彼の拒絶)。
黒髪の彼女には、彼が強い関心を持っていない(彼による彼女の拒絶)。
唯一相思相愛関係にあるブルネットの彼女とは関係が疎遠でなかなか会えない。

映画の中で、この中のどれかが虚構である事は、タイプライター画像の挿入などで示唆されているようだが、まあ、どれがどれでもええわいな。色々と苦しみの多い過去よりも、別に祝福されてる訳でもないのだろうけど、穏やかな置物と化しているような未来のビジュアルに強く惹かれる。いや、あの先生の刺青が好きなだけだな、自分。

話が立て込みすぎてて何回も見ないとモノにならない感じがするのだけど、ちょっと長めなのでこれをあまり見直す気にはならない。これを好きな人は好きそうというのはよく分かる。


【銭】
フィルムセンター一般料金520円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
ミスター・ノーバディ@ぴあ映画生活

PS ♪人生いろいろ 男もいろいろ 女だっていろいろ 咲き乱れるの
 という島倉千代子の「人生いろいろ」みたいな映画だった。
PS2 しかし、もう生殖のための性行動すらしていないという未来、
 あの未来が完全なセックスレスであるなら『TOO YOUNG TO DIE』の天国にも
 通じる所がある。どんなに辛くっても肉体を伴った喜怒哀楽があるところにこそ
 人は幸せを感じれるのだ。

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1. 『ミスター・ノーバディ』  [ beatitude ]   2016年07月14日 01:24
ニモ(ジャレッド・レト)が目を開けると、目の前にはフェルドハイム医師と名乗る男がいた。そこは、2092年の近未来。ニモは自分の事も、姿さえもわからないがその風貌は老人そのものである。フェルドハイムに鏡を見せられ自分の姿に驚いたニモは自分が118歳であると知らされ

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